大学野球部の就活生に“ノムさん流”エール「敵は我にあり」

大学野球部の就活生に“ノムさん流”エール「敵は我にあり」
スポーツ報知 5 月 30 日(土)7 時 4 分配信
大学野球部員を対象とした就活イベントでトークショー
を行った野村克也氏
元楽天監督の野球評論家・野村克也氏(79)
が29日、都内で大学野球部員を対象とした就
活イベント「野球の力プレゼンツ 野球人就活
ミーティング」に参加し、トークショーを行っ
た。ヤクルト監督時代のまな弟子で、キャリア
コンサルタントを務める城友博氏(46)の求
めに応じたもので、70人の大学4年生に向か
ってノムさん流の仕事論を説いた。
「この世に『オギャー』と生まれてきたからには、誰もが間違いなく何らかの才能を持っている。男
として生まれたからには、幸せは自分でつかむしかない」。人生の酸いも甘いも味わった老将の放つ言
葉に、就職活動中の学生は瞳を輝かせ、必死にメモをとった。
今回のイベントを主催する「野球の力」は日本で唯一、野球人に特化した人材紹介を行う事業ブラン
ド。キャリアアドバイザーには城氏ほか、元巨人投手の土本恭平氏(29)が名を連ねる。「野球の力」
では、組織への忠誠心が高く、コツコツと努力を重ねながら芽を出していく野球というスポーツこそ、
ビジネスの世界にふさわしい人材を生む―というコンセプトのもと、野球人と企業をマッチングさせる
ことを大きな特色としている。
野村氏は学生たちに、こうエールを送った。
「好きなこと、興味のあることに取り組んで欲しい。好きなことは続けられる。一生懸命に努力して
いれば、必ずどこかで誰かが見ている。何でも、努力することだ。単純作業の持続で、自分の体に覚え
込ませることが大事。敵は我にあり。最後は自分との闘いに勝てるか、勝てないか、だ」
質疑応答のコーナーでも老将への質問は絶えることがなく、世代を超えた野球人同士、熱き言葉の応
酬が繰り広げられた。