広島県立呉特別支援学校 江能分級 平成25年度 第2号 (平成25年9月発行) 校長 水田 弘見 各学校において、海外校との姉妹協定が結ばれています。9 月 13 日に 水田校長と許唐敏校長で姉妹校署名が行われ、「中華民国国立桃園啓知学校」と 姉妹校となりました。 桃園啓知学校は、台北市から車で 50 分余りの桃園市にあり、創立 21 年を迎え 中学部と高等部を設置する、35 学級、453 名の知的障害特別支援学校です。 桃園啓知学校は、日本の特別支援教育に対する関心が高く、今後、作品交流や 実践交流をすすめていきたいと考えています。 服を着る 服は筒でできています。筒になっていないのがソックス(足袋)と手袋。つまり,服を着るというのは,筒と袋に体を 入れることです。 それでは,服を着る力について考えてみます。 まず,触覚です。乳幼児がそうであるように,皮膚に布がくっつくことへの違和感が少なくなることです。私たちの 身体の感覚は表面(皮膚)と深部(骨や筋肉)の二層に分かれます。この表面の感覚,触覚等が敏感であると服は違和感があ ります。触覚過敏を緩和させるひとつの方法が深部感覚(固有覚)を働かせることです。つまり,走ったり,跳び上がっ たり,寝転がったりといった大きな動きです。体重をしっかりと感じられることが過敏の解消につながります。 次にボディイメージです。筒や袋に身体を入れるには,筒と身体のサイズの理解です。 ビニールトンネルをくぐる。肩幅より狭いところを身体を横向きにして通る。このように空間に 対して身体を縮めたり,ひねったりする力です。パンツやズボンがうまく引き上げられないのは, 幅広い体側ではなく前側をもって引き上げるからです。身体の薄い方と幅のある方の理解に関係 します。 そして,左右上下の異なる動きです。左袖に左手を入れて右手は肩口を持って引っ張ります。こ れは,左腕を伸ばして右腕を縮める左右の分離運動です。ズボンでは足を伸ばしながら腕を縮めるという動きです。左 右が連動して異なる動きを引き出すには,普段から支持手と操作手を意識させることが大切です。紙を押さえて絵を描 く。食器に手を添えてスプーンを使う。また,四這い動作も基礎的な力を育むうえで大切です。 このように,衣服の着脱は,記憶の保存,上下肢の巧緻性,体幹の伸展等の様々な力に関係しています。つまり, 服を着ることは他のいろいろな学習と連動しています。これが特別支援教育の視点です。 身だしなみ 気候や天候に合わせて,衣服を調節したり,雨具を使ったりすることは中々難しいことです。気温の変化に鈍感なこ ともありますが,気温や雨の降り方は微妙に変わっていくものなので判断力を要します。このような力をどのように育 んでいくか,私たちの実践が問われるところです。また,卒業に向けて,場面,場所に応じた衣服の着用を求められる 場合があります。こうした場合は,言葉遣いも同様の力が求められます。卒業に向けて,学校で身に付けさせておく基 本的な行動です。 このたび,PTA役員会で,制服や体操服のことが話題になりました。そこには,児童生徒一人一人の状態に応じて, 必要な力を付けさせたいという願いがあったように思います。 知的障害教育は,言葉の記憶や判断力を補い支援する教育です。その指導方法の特色は文字理解が難しくても,具体 的な行動や操作等を定着させることにあります。服を着ること,身だしなみは児童生徒が社会で生きていくうえで大切 なもののひとつです。 長瀬海岸清掃活動バスに乗り、長瀬海岸へ行き、地域の清掃活動へ参加しました。 暑い中、時間いっぱい集中してゴミ拾いをしました。小さなゴミが多く拾うのが大変でした。とってもキレイになりました。 プール 給食を早めに食べ終え、みんなで暑い中鹿川小学校のプールまで歩いて行きました。汗をかいた後の冷たい水は、とって も気持ちよかったです。それぞれの目標に向かって頑張って泳ぎました。 陶芸~ 陶芸~窯出し 窯出し~ 陶芸をしました。とてもステキな作品が完成しました。文化祭で展示します。写真は窯出しの様子です。 文化祭での展示を 楽しみにしていてください! ピースキャンドル作 ピースキャンドル作り 平和への願いを込めてピースキャンドルを作りました。みんなが作ったキャンドルは8月6日、原爆ドームの周りで点されまし た。 高等部2 高等部2年・修学旅行(9月18日~20日) 修学旅行で東京へ行ってきました。1日目はパナソニックセンター東京リス-ピアで数学の基本を学び、化学実験の見学を し、2日目は、ディズニーランドで、1日楽しみながら、お買い物をしました。最終日は、葛西臨海公園水族館で見学をしまし た。 ディズニーランドへ行きま した。パレードや花火がとて もキレイでした! 高等部1 高等部1年・宿泊学習(9月5日、6日) 宿泊学習で健康科学館、平和公園、もみじ作業所へ行ってきました。 高等部で折った折り鶴を平和公園へ持って行きました。 原子爆弾が落ちる前の広島と落ちた後の広 平和の思いを込めて折った鶴を 島の模型を見ました。 平和公園へ持って行きました。 原子爆弾により、一瞬で街がなくなったこ とを知り、「原爆ってこわいんだなぁ」と思 いました。 もみじ作業所では、仲間の人の仕事 の様子を見学したり、仲間の方々か ら仕事の内容を聞きました。 また、作業所で作られたクッキーな どお買い物もしました。 ペンギンがお腹やおし りをかいている姿がお もしろかったです。 葛西臨海公園でペンギ ンや魚をたくさん見ま した。
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