第2647号 - 成田ロータリークラブ

国際ロータリー2014~15 年度会長 ゲイリー C.K. ホァン
第 2647 回例会 平成 27 年 3 月 13 日(金)
◇ 点
鐘
松田 泰長 会長
◇ ロータリーソング
奉仕の理想
◇ 四つのテスト
齊藤 三智夫 会員
◇ 結婚記念日(先週、記入漏れ)
大木健弥会員S50.3.30
◇ ニコニコボックス
渡辺 孝 会員:先週高校 3 年生の孫が早稲田大学合格の話をしまし
たが、1 週間前は国立大学の発表がまだでした。3 日ほど前に発表があ
り、お陰様で京都大学の医学部に合格しました。難関ではあったと思
いますが、1 月にセンター試験があり、そこで 900 満点のうち 720 点、
80%できていないと受験させてくれないということでした。テストは
3 日間、面接を含め1科目 150 分の長丁場というハードなものだった
ようです。中学、高校は渋谷教育学園幕張でした。例年東大へ約 50 人、京大へも 10 人近
い合格者を出しているとのことですが、さすがに医学部は渋谷幕張始まって以来初めてだ
そうです。私も旅行は大好きですが、これから京都へもちょくちょく行けるのではないか
と思っています。
石川
憲弘
会員:先日、成田法人会遠山支部(支部長吉田稔様)に
おきまして、日帰り研修旅行に行ってきました。まず鎌倉で美味しい
お蕎麦の昼食を食べ、次の横須賀軍港めぐりではアメリカのイージス
艦、潜水艦など普段みられない軍艦が寄港しておりました。そして最
後は記念館「三笠」
・記念館の前には連合艦隊司令長官東郷平八郎の銅
像が建っておりました。日露戦争はロシアの極東進出によって存亡の
危機に立たされた日本が心身の限りを尽くして戦った防衛戦争だそうです。東郷平八郎司
令長官率いる連合艦隊が当時世界一と言われたソ連のバルチック艦隊を対馬沖で発見した
時、秋山真之(さねあき)海軍中尉 連合艦隊参謀が発した言葉「天気晴朗なれど 波高し」
はあまりにも有名な言葉です。もう一度機会があればゆっくり見てみたいです。吉田支部
長ありがとうございました。
設楽
正行
会員:理事長を務める花崎町商店街振興組合の研修旅行
で福島県母畑温泉へ行ってきました。2011 年 3 月に震災があった時、
その年の 5 月には、1000 人程の宿泊施設に 20 人くらいの宿泊者でし
た。今回は随分沢山の方が宿泊していらっしゃったようで、朝食では
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15 分から 20 分待たされるほどでした。本当に良かったなと思います。もう一点、地区の
RLIの中でDL初体験が大過なく終わりました。
諸岡 靖彦 会員:昨日 3 月日、今年度地区委員として担当しており
ますロータリーリーダーシップ研究会 RLI パートⅠのセッションが千
葉市民会館にて開催されました。地区内から 32 クラブ、55 名の参加
登録がありました。当クラブからは石川憲弘、成田 温、堀口露加の
3 会員が参加者として、松田会長、設楽正行、佐瀬和年、諸岡の4名
が DL として参加しました。1日がかりのプログラムでお疲れのことと存じますが、参加し
た方々の姿には満たされたものを感じました。パートⅡは、4月9日(木)、会場は同じ千
葉市民会館です。多数の会員のご参加をお待ちしています。2つ目は、去る7日(土)JR
成田駅前再開発ビル内に、『なごみの米屋 JR 駅前店』を開店いたしました。内装工事は平
山建設様にお願いいたしました。各方面からお祝いを頂戴いたしましたことについて、御
礼を申し上げます。
鈴木
信行
会員:2 月末に全日空の役員人事がございまして、3 月で
成田を卒業し、宮崎に本社を置きますスカイネットアジア航空へ行く
ことになりました。あまり皆さんにお会いできる機会もありませんし、
今回は研修セミナーの講師という事もあり、2 月の初めに不整脈をお
こし、今日も慈恵医大に行きホルター心電図という 24 時間計測できる
心電図をつけて戻ってきました。短い 1 年でしたが、一番素晴らしかったのは皆さんと知
り合えロータリーだけではなく、色んな活動を皆さんとご一緒できたことは財産だと思っ
ています。後任もよろしくお願いいたします。
平山 秀樹 会員:長男、平山幹大が成田高等学校付属中等部を卒業
し、成田高等学校に入学が決まりました。卒業式では、卒業生保護者
として謝辞を述べさせていただきました。大澤会員・校長先生の目の
前で「卒業生保護者代表謝辞」と始めるべきところを「卒業生代表謝
辞」と言い間違えるなどかみかみの謝辞でした。34年前に付属中を
卒業した時、よっぽど「卒業生代表答辞」を務めたかったんですね。またインターアクト
で大変お世話になった次女、温子が成田高校を卒業しました。インターアクト活動を通し
て人の役に立つ仕事がしたいと言う希望に目覚め、聖路加国際大学看護学部に入学が決ま
りました。堀口会員と同じ名前の学校です。
「せいろか」でなく「せいるか」が正しい呼び
方だと聞きました。最後になりましたが、米屋さんの駅前店オープンおめでとうございま
す。
松村 里美 会員:3 月 31 日で成田支社を離任、立川支社長へ就任す
ることが決まりました。最初は慣れなくて、例会場への扉を開けるの
もドキドキでしたが、皆様に優しくしていただき、会員卓話、外部卓
話でいろいろ話を聞かせていただき大変勉強になりました。社会貢献
活動など中々普段では経験できないことを体験させていただきました。
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地域の皆様を大切にするという思いがヒシヒシと伝わって参りました。感謝を込めてニコ
ニコさせていただきます。残り 2 回、できる限り出席したいと思います。
◇ 会長挨拶
松田 泰長 会長
皆さんこんにちは。このところ寒さが戻っているようです、体調
にはお気を付け下さい。
さて、今週はたくさんの動きがありました。7 日土曜日には次年
度櫻木カバナー年度の実質のスタートとなる「地区チーム研修セミ
ナー」が開催され、櫻木エレクトは「原点を知り、考えよう」と発
表されました、100 年を超えるロータリーで変化してきたことを、
単に知るだけではなく、その時の時代背景などと共に考えることにより、より深くロータ
リーを理解してもらいたい。そして、建前だけでなくガバナー補佐、地区委員長に活動面
での権限移譲を行い、会員研修を強化すると発表されました。
そして、8 日日曜日には、通算 8 回目となる成田ロータリークラブ杯争奪サッカー大会
が小雨の降る中で開催されました、雨のため開会式は屋内で行いました、そのせいなのか
8 年目にして初めて子供達の集中した姿を見ることができました。
そして 11 日水曜日には、「東日本大震災物故者 全国災害物故者追悼並びに復興祈願大
法会」が成田山新勝寺で行われ、クラブを代表して参列をしてきました、先週の例会で設
楽奉仕プロジェクト委員長から陸前高田への訪問の報告がありましたが、その復旧・復興
に対する支援応援は本当に難しい課題だと思います。今回クラブとして考えていたプロジ
ェクトは取り止めとなりましたが、皆さんの周りに色々な支援のグループがあると思いま
す。その中で自分の波長にあった形での支援協力をしてください。
そして、昨日は地区の RLI パートⅠが 55 名の参加で開催されました。クラブからは石川
さん、成田さん、掘口さんが参加され、10 時から 5 時までで 6 セッションを受けられまし
た。DL からの投げかけとグループ内の発言に対し考え整理して自分の発言をする、この繰
り返しを朝から夕方まで行います。今回はパートⅠの初歩の段階ですが、パートⅡ、Ⅲに
なると、参加メンバーの発言内容にその差が出てきます。
今日はこの後、今年度 2 回目の研修セミナーです。クラブに定着したこの研修は確実に
クラブの強化となって現れてきます。その強さが先程お話した、発言内容の差です。よろ
しくお願いします。
◇
委嘱状・表彰状・感謝状
・2014ー15 国際ロータリー2790 地区 米山奨学生選考の面接
堀口 路加 会員
・ロータリー財団メジャードナー
諸岡 靖彦 会員
・成田ロータリークラブ
ロータリー米山記念奨学会 6000 万円達成クラブ
◇ 委員会報告
・米山記念奨学 寄付
平山 秀樹 会員
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また、例会終了後、ちどりで委員会を開催いたします。
・クラブ広報委員会
例会終了後、ひばりで委員会を開催いたします。
・近藤 博貴 会員
『ロータリーへの私の道』復刻本について
ロータリーの友3月号の70[15]ページに、甲府北ロータリークラブの河野通一さんの「成
長が見えるロータリーに挑戦」という寄稿文が掲載されていました。その文中に『ロータリーへの
私の道』(ポール・ハリス著)の第二版の復刻の許可を得て、1,000部を準備し、当クラブ会員
はもちろん分区内、甲府市内の会員にも配り各方面にも提供した結果、予想を上回る反響があった
と書かれていました。
この本について疑問を持ちましたので、ロータリー文庫に電話で、問合わせたところ次のことが
判りました。
『ロータリーへの私の道』第二版(1984 年発行)は、RIが日本語に約して出版したものであり、
今回甲府北ロータリークラブは、その復刻版をRIの承認を得て再版しました。ロータリー文庫
には100部が寄贈されていました。希望者には配布していますというので1部だけを送って頂き
ました。これは抄訳で102ページの本でした。
「ロータリーへの道」三訂版と比べると、少年時代の記述は12ペ
ージに、五年間の放浪生活の記述からあとは90ページにまとめられ
ています。後半の部分の日本語訳に重点が置かれているようです。
ポール・ハリスが少年時代を過ごしたウォリングフォードや祖父母
のことは殆んど省略されています。
◇ 幹事報告
<回覧>
神﨑
誠
幹事
・ロータリアンの行動規範
・2クラブ合同花見例会、親睦ゴルフコンペのご案内(成田CRC幹事)
・八千代RC
例会場と事務所の変更
・松戸西RC
例会場と例会日の変更(6月から)
・週報 多古RC
◇
2月分
クラブ研修セミナー
講師
鈴木
信行 会員
全日空空輸(株) 成田空港支店 支店長
本日はお時間を頂き、
「ANAグループの挑戦と取り組み」と銘打って、私どもANAグ
ループについてお話させて頂きたいと思います。本来であれば職業奉仕がメインテーマで
すが、今回私どもがお話させて頂く内容が、これら
と密接な関連があると考え、話を進めさせて頂きま
す。
まずはこの「ひまわり」についてですが、社員に
「自分の会社」をそして「ANAらしさ」を一言で
表すと何になるのか尋ねました。その答えをまとめ
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ると「あんしん、あったか、明るく元気」となりました。花に例えると「ひまわり」のよ
うな存在だということになり、このようにいろいろな資料に「ひまわり」が登場すること
になりました。こうした社員が描いた自分の会社のイメージをしっかり具現化するために
も、この後お話します「グループ行動指針」においても、
「私たちは『あんしん、あったか、
明るく元気』に行動します」と謳っています
1.ANAグループの経営理念・経営ビジョン・行動指針
私どもの「グループ経営理念」と「グループ経営ビジョン」です。グループ経営理念は、
「安心と信頼を基盤に、世界をつなぐ心の翼で、夢にあふれる未来に貢献します」
グループ経営ビジョンは、
「ANAグループは、お客様満足と価値創造で、世界のリーディ
ングエアライングループを目指します」
これらが私どもの活動の原点であり、グループ社員全員がこれらの経営理念と経営ビジョ
ンをしっかり理解して行動しています。これは次に説明します「グループ行動指針 AN
A’s Way」と合せて、必ず職場に掲示されています。
2.安全「安全こそ経営の基盤、守り続けます」
前述の「ひまわり」とともに、
「あんしん、あったか、あかるく元気に」行動することをお
話しましたが、更に具体的な内容に落とし込んだのがこの「行動指針」になります。これ
らは社内的には「ANA’s Way」と呼んでいます。ロータリークラブの活動では「4
つのテスト」に照らし合わせることになりますが、これをANAグループの活動といった
視点に置き換えると、「ANA’s Way」がそれに当たるとことになります。
今日はここに書かれている①安全、②お客様視点、③社会への責任、④チームスピリット、
⑤努力と挑戦の、五つの点について具体的な取り組みをご紹介していきたいと思います。
◎ANA
BOOKの共有
グループ行動指針であるANA’s Wayは持株式会社制へ移行した 2013 年 4 月に刷新
されましたが非常に多くのグループ社員が子の作製に携わりました。その中から生まれた
のが「ANA BOOK」です。先ほど私達の行動指針であるANA’s Wayは職場
に掲示されているとお伝えしましたが、それだけでは単なる掲示物になってしまう可能性
がありました。このため、策定の経緯や、込められた思いを「ANA BOOK」に取り
纏め、全グループ社員 33,000 名、一人ひとりに配布しました。その中から一例ですが、
「や
ってみよう。会社を超えて、世代を超えて、役割を超えて、過去を超えて、みんなで。」と
いうような内容を、例えば毎朝の朝礼などで、その日の担当が「ANA BOOK」を読
んだ感想や想いを互いに語り合う事で、ANA’s Wayの浸透を図ることに活用され
ています。
◎ANA
Day’sの展開
似通った話が連続しますが、グループ行動指針であるANA’s
Wayの浸透を図るた
め、職場への掲示やANA BOOKの配布を行いましたが、更にこのANA’s Wa
yを実践するために、全グループ社員を対象としたコミュニケーション研修も行っていま
す。それが「ANA Day’s」です。
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この研修は東京大田区にある自社の研修施設で行われていて、ここでは初めて顔を合わせ
るグループ社員同士も珍しくなく、そのような環境で自分の想いを語り、仲間の想いに共
感する取り組みが行われています。
「ANA Day’s」研修では、併設されている「グルー
プ安全教育センター」で過去の事故を振り返ったり、場所を
羽田空港近くの訓練センターに移して「緊急脱出訓練」を受
講するなど、内容も充実し、どっぷり「ANA」に浸かった
ものになっています。東京在住の方は日帰りで、東京以外か
ら来られる方は 1 泊 2 日パターンで研修が組まれていて、2017
年度末までにグループ社員全員の受講完了を目指しています。
◎安全「安全こそ経営の基盤、守り続けます」
さて、ここからはそのグループ行動指針であるANA’s
Wayに書かれている、一つ
ひとつの取り組みについて掘り下げていきたいと思います。
まずは「安全」についてです。
「安全は経営の基盤であり、社会への責務である」このフレ
ーズはグループ社員であれば、誰もが言葉にできるフレーズです。ANAグループでは、
この「安全」について、安全理念と安全行動指針を定め、常に意識に啓発できるよう取り
組んでいます。
安全を語る前に、その裏っ返しにある「不安全」ついてお話します。実は不安全には一つ
の法則があると言われています。それが「ハインリッヒの法則」です。いきなり一つの大
きな事故が起きるのではなく、その前にはいくつもの前兆があるという考え方です。
これは、アメリカの損害保険会社の技術調査部長を勤めていたハインリッヒという人が労
働災害を統計学的に論文にまとめたものに由来しています。1 件の重大な事故の背景には、
29 件もの軽微な事故が発生していて、更にそれより前に 300 件もの「ヒヤリハット」が存
在しているというものです。私達ANAの考え方としては「人」は間違いやエラーを起こ
すものというのが前提です。
「絶対安全」など有り得ません。そのためにも、ヒヤリハット
などの負の連鎖を断ち切る為に、そのヒヤリハットを共有することが大事だと考えていま
す。
次にコックピットでの取り組みを紹介します。一般的にコックピットでは、機長と副操縦
士という指揮順位がはっきり定められています。こうした先輩や上司といった上下関係が
はっきりしていても、
「いつもと違うな~」とか「どうしてだろう~」といった疑問や気づ
きがあれば声にだし、言われたことは真摯に受け止めるという考え方がアサーションです。
声に出すことによって次の行動につながり、エラーのチェーンを断ち切ることで安全を守
ることができるのです。こうしたアサーションと、一人ひとりの責任ある誠実は行動とが
結びつき、組織力やチーム力が強化され、最高レベルのオペレーションの実現に繋がるの
です。
次に整備部門で展開されている「タコ上げ大会」についてです。と言っても空に上げる凧
ではなく、ANAグループの航空機整備会社や整備部門の集合体である「e.TEAM A
NA」で繰り広げられている改善提案に対する表彰式のことです。
そもそもTAKOとは、e.TEAM ANA Knowledge Operatio
nの頭文字を取ったものです。ここでは、現場で感じた疑問や、考えた改善案、工夫した
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コツを、形ある情報として発信し、その改善案やノウハウをシステムとして蓄積すること
で、ナレッジとして組織力に変えていこうという活動です。これらは、1 年に一度e.T
EAM ANAの各社や各部署から推薦された優れたTAKOの中から選考を経て、年間
アワードを決定しています。こうした取り組みによって費用削減や運航品質の向上にも大
きく貢献し、この後にも出てきますが「褒める文化」の醸成にも話がつながってきます。
「安全」について最後になりますが、私達ANAグループでは、安全を維持するために「基
本」を徹底しています。先日、社長の篠辺も、
「安全を守る為に特別な事をする必要は無い。
今、安全が守れているのであれば、普段通りのことを粛々と進めていけば良い」と社員に
むけてメッセージを送りました。一方で、過去の事故を学ぶ事は、安全を意識する上で非
常に大事なものとなります。少し前にも触れましたが、ANAグループでは、東京大田区
にある研修センターに、
「安全教育センター」が併設されていて、ANA Day’sに合
わせて過去に起こしてしまった事故と向き合う場が設けられています。「安全という信頼」
は、積み重ねるのに何年・何十年もの年月が掛かりますが、失うのはたった一瞬です。こ
れからも「安全」を肝に銘じて取り組んで参ります。
3.お客様視点「常にお客様の視点に立って、最高の価値を生み出します」
次に「お客様視点」を取り上げます。ANAグループでは、現在、ANA Custom
er Experienceを展開しています。これは商品やサービスそのものだけでは
なく、その商品やサービスの「利用前から利用後まで」、ANAグループとお客様との様々
な接点を通じて「ANAを選んで良かった」という体験をして頂こうというものです。
最近では飛行機そのものの品質や、機内食といったサービスによって差別化を図ることが
難しくなってきており、こうした一連の体験を通じた総合力で「ANAらしさ」を感じて
頂き、ブランド価値を高めていく必要があると考えています。その上で他社との競争に勝
ち抜いていこうとする動きは、多くの企業で導入され始めています。
飛行機が出発の為にスポットから離れる時、窓の外では整備士を始め地上係員が手を振っ
ている光景を皆さんもご覧になったことがあると思います。実は、手を振り始めたのは、
1975 年(昭和 50 年)にANA沖縄空港支店に所属する一人の整備士が始めたとされてい
ます。当時は沖縄海洋博覧会が開催されていて、沖縄中がごちゃごちゃになっていて、そ
うした報道に心を痛めた一人の整備士が、沖縄から帰る時くらい気持ちよく帰って欲しい
という事で、
「また沖縄に来てください」の気持ちをこめて手を振り始めたそうです。これ
が自然発生的に広がり、今では全国で見られる当たり前の光景になったようです。私達も
たまにイベントなどで手を振りに出ることがありますが、感極まって涙が出てくる時があ
ります。実は手を振っている時は、社員一人ひとりが、それぞれ自分の思いを心の中でつ
ぶやいているのです。
4.社会への責任「誠実かつ公正に、より良い社会に貢献します」
次に「社会への責任」についてです。先日、東日本大震災からちょうど 4 年という歳月が
経ちましたが、当時ANAグループでは津波によって壊滅的な被害にあった仙台空港の早
期復旧を精力的に進め、東北地方と各地とを結ぶ輸送力確保に努めました。これと並行し
て、ANAグループでは社内ボランティアを募ってボイラー付の除雪車を南三陸町に派遣
し、避難所のお風呂にお湯を提供する活動を行いました。こうしたお風呂を提供する活動
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は新潟県中越地震の時にも行われ、被災地の方から大きな喜びの声を頂きました。
震災のようにみんなが困っているときに、飛行機を飛ばす仕事とは別に何かできることは
ないだろうか?自分たちだからこそできることはないだろうか?こんな思いからこうした
取り組みが行われてきました。「海岸りん」の再生プロジェクトもその一つといえます。
社会に対してはこの他にも、多くの取り組みを行っていますが、ここではその一部をご
紹介します。
5.チームスピリット「多様性を活かし、真摯に議論し一致して行動します」
今度は「チームスピリット」についてお話します。私達の会社には「グッドジョブカード」
というものがあります。同じグループ社員の振る舞いを見て、
「素晴らしい」とか「お手本
にしたい」、「良い仕事だ」と思った時に、その思いを自由にカードに綴って、本人に渡す
というものです。グッドジョブカードをもらった本人は自信が付くでしょうし、自分の行
いが誰かに見られていたことに気付くはずです。何よりも嬉しいと思うはずです。
このようにANAグループでは「褒める文化」を大切にしています。グッドジョブカード
は全国共通の作りになっていて、3 枚編になっています。1 枚目は本人に、2 枚目は件数の
取りまとめを行っている管理部署に、3 枚目は自分の所属する職場に配布されます。最近
では、グッドジョブカードを書いた枚数と、もらった枚数を部署ごとに競い合うような取
り組みも進められています。
ANAグループには色々な仕事があります。飛行機を飛ばす事に直接的に・間接的に関係
しているのですが、必ずしもグループ社員みんながお互いに接点を持っている訳ではあり
まません。このため、お互いの理解を深めるために、そして、グループ全体を把握するた
めに、成田地区では定期的に「KATARIANA(語りANA)」とか「EXPO」と称
する職場展示会などを開き、その一助としています。色々なグループ会社があることは、
色々な視点を持っているという事です。つまりは一つのことをやろうと思っても、色々な
意見が出てくるという事です。こうした多くの視点や多様な個性は、私達ANAグループ
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の最大の強みと言えるでしょう。だからこそ、私たちは何をするのでもお互いを尊重しつ
つ議論を行います。こうした取り組みこそが「ピンチをチャンスに」変える原動力となる
のです。
6.努力と挑戦「グローバルな視野を持って、ひたむきに努力し枠を超えて挑戦します」
ANA’s Wayの五点目になる「努力と挑戦」についてお話します。イギリス・ロン
ドンに航空会社のコンサルティングと格付けを行っているSKYTRAXという会社があ
ります。今ではホテルやレストランの格付けを行っているミシュランガイドと同様に、航
空会社の格付け会社としては世界的に有名な会社となり、各エアラインはこのSKYTR
AX社から表彰されることが一つの目標ともなっています。そのようなSKYTRAX社
から、ANAグループは 2 年連続で最高評価となる「5スター」を受賞しました。それだ
けではありません。昨年は通算 3 回目となる「空港サービス最優秀賞」と、これもまた通
算で 2 度目の受賞となる「太平洋地域に就航する航空会社の最優秀賞」を獲得しました。
これらは、グループ社員一人ひとりが、
「お客様視点」を通じて基本品質を追求し、日々の
「努力と挑戦」が評価されていることであり大変誇りに思っています。
別の視点から「努力と挑戦」を見てみます。現在、ANAグループでは「社内グローバル
化」を進めています。グローバル化というと、例えば社内通用語を英語にするような会社
もありますが、私達のグローバル化はそうではありません。今までANAグループはどち
らかと言うと国内に目が向いていました。しかし、海外に目を転じると、
「欧米航空会社の
合併、joint Ventureの進展、LCCの台頭、中東や中国系エアラインの急
速な成長」といったように、いわゆるグローバルレベルでの競争は激しさを増しています。
私達は、海外事業所を含めた幅広い議論を踏まえ、様々な側面から社員の意識改革を促し
ていく必要があると考えました。ANAグループの成長ドライバーが「国際線」だと決め
た以上、こうした国境のない競争に打ち勝っていかなければならず、今までの「自分たち
が標準」という考え方から脱して、固定観念に捉われない行動に変えていくこと、それこ
そが私達が挑戦するグローバル化なのです。
7.CEOのメッセージ
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まとめになりますが、グループ行動指針であるANA’s
Wayに沿って「ANAグル
ープの挑戦と取り組み」についてお話して参りました。最後に、私達ANAのCEOであ
る社長の篠辺が全国を回ったトップキャラバンで私達に送ったメッセージを紹介します。
時間の都合もあるのでザッと見て頂きたいのですが、どれも今までお話してきたANA’
s Wayと全く同じことを語っています。まさに会社のトップが、会社のあるべき姿を
明確に宣言し、自らそれを実行に移そうとしていることがお分かり頂けるのではないでし
ょうか?
本日は長い時間に渡って、ご清聴頂き誠にありがとうございました。
◇
点
出 席
鐘
松田
泰長
会長
表
会員数
出席義務者数
出席数
欠席数
出席率
前回補正
64
38
26
59.38%
71.88%
65
MAKE UP
CARD
氏
名
月
近藤 博貴、小川 賢、小宮山 四郎、矢島 紀昭、神﨑 誠
佐久間高直、鈴木 敏道、齊藤 三智夫 各会員
石川 憲弘、成田 温、松田 泰長、設楽 正行、佐瀬 和年
諸岡 靖彦 各会員
松田 泰長、諸岡
靖彦
各会員
日
ク ラ ブ 名
3 月 12 日
第9分区親睦ゴルフ
3 月 12 日
RLI
3 月 14 日
PETS テーブルディスカッション打
合せ
パートⅠ
例会場 成田ビューホテル
電話 0476-32-1111
例会日 金曜日 12:30
例会出欠連絡先(直通)
電話 0476-32-1192 FAX 0476-32-1078
事務局 〒286-0127 成田市小菅 700
成田ビューホテル内
電話/FAX 0476-33-8786
10