ご 挨 拶 この度,第 70 回日本衛生動物学会西日本支部大会(第 70 回記念大会),および第 10 回日本 衛生動物学会西日本支部例会を,滋賀県大津市のピアザ淡海にて開催させていただくことになり ました.思えば 11 年前の 2004 年,第 59 回日本衛生動物学会西日本支部大会の際に大会長とし て,第 60 回日本寄生虫学会西日本支部大会(大会長:兵庫医科大学免疫学・医動物学教室 中 西憲司教授)との合同で開催させていただいて以来,2 回目の大会長を仰せつかったことになり ます. その後,寄生虫学分野と衛生動物学分野の研究内容の細分化や相違などの諸事情を勘案すべき 状況となり,第 62 回(大会長:神戸検疫所検疫衛生課・水田英生先生)からは寄生虫学会と別々 での開催が始まりました.その第 62 回大会が開催されたのも,このピアザ淡海でした. 今回は節目でもある第 70 回の記念大会ということで,衛生動物や衛生動物関連疾患を研究す る基礎医学者,臨床医,衛生行政担当者,害虫防除担当者,殺虫剤開発・研究担当者など,より 幅広い分野の方々にお集まりいただき,衛生動物に関わる最新の研究内容や問題点などをしっか りと議論する場にしたい,との思いで,大会,および例会を企画いたしました. この機会に,美しい琵琶湖畔で衛生動物の話題に囲まれながら,秋のひとときをお過ごしいた だきたいと思います. なお,今大会の開催にあたって,下記の諸企業にご協賛をいただきました.記して厚く御礼を 申し上げます. 株式会社 ツムラ,グラクソ・スミスクライン株式会社,ライオン株式会社 クラシエ薬品株式会社,株式会社 池田模範堂,大日本除虫菊株式会社 科研製薬株式会社,イカリ消毒株式会社,田辺三菱製薬株式会社 小太郎漢方製薬株式会社,Meiji Seika ファルマ株式会社 (順不同) 2015 年 10 月 第 70 回日本衛生動物学会西日本支部大会 第 10 回日本衛生動物学会西日本支部例会 大会長 夏秋 優(兵庫医科大学皮膚科学) 第 70 回日本衛生動物学会西日本支部大会(第 70 回記念大会) 第 10 回日本衛生動物学会西日本支部例会 大会概要 大会長:夏秋 優(兵庫医科大学皮膚科学) 会 期:2015 年 10 月 17 日(土)~18 日(日) 会 場:ピアザ淡海(滋賀県立県民交流センター)305 会議室 滋賀県大津市におの浜 1-1-20 電話:077-527-3315 日 程 10 月 17 日 13:00~ 受付開始 13:25~ 開会挨拶 13:30~14:30 一般講演 01-05 14:40~15:30 一般講演 06-09 15:35~16:15 ポスター発表 P1-P4 16:20~17:50 第 10 回日本衛生動物学会西日本支部例会「衛生害虫の防除」 18:00~ 10 月 18 日 情報交換会(ホテルピアザびわ湖6F クリスタルルーム) 9:00~ 受付開始 9:10~ 9:40 一般講演 10-12 9:50~11:10 ワークショップ W1-W6「ダニ媒介性感染症の現状」 11:20~12:10 特別講演「衛生動物と食物アレルギーの意外な関係」 原田 晋(はらだ皮膚科クリニック) 12:15~13:00 昼食・西日本支部幹事会(303 会議室) 13:00~13:20 総会 13:30~14:30 シンポジウム「西日本におけるデング熱とその対応」 14:40~15:20 一般講演 13-16 お知らせ 受 付 大会1日目 大会2日目 13:00~ 9:00~ 大会費・情報交換会会費は当日受付にてお支払いください. 参加費:2,000 円(非会員 3,000 円),学生・65 歳以上無料 情報交換会会費:4,000 円(ホテルピアザびわ湖) 支部会費納入および新規入会希望の方は受付にお申し出ください. 発表準備 全ての講演は Windows 7 で作動できるパワーポイントファイル(ppt)で準備してください. ファイルを下記の事務局(矢野)宛 10 月 10 日までにメール添付するか,容量が大きくて(5MB 以上)メールに添付できないファイルは CD-R や USB などに保存したものを事務局まで郵送く ださい.なお,ファイルは大会終了後責任をもって消去いたします. 発表形式 ワークショップは 1 題 12 分(講演 10 分,質疑 2 分),一般講演は 1 題 10 分(講演 8 分,質 疑 2 分)を予定しています.演壇に置かれたパソコンをご自身で操作願います.ポスター発表 は会場に設置した 180×126cm のパネルに 17 日 13~15 時に貼付いただいた後,1 題 5 分程度 のプレゼンテーションを受けて自由討論とします. 幹事会 幹事会は 18 日 12:15 から 303 会議室で行います.なお,昼食は大会事務局で準備します. 総 会 総会は 18 日 13:00 から 305 会議室で開催,プログラム郵送に同封する資料を持参ください. 休憩室 飲み物等を 304 会議室に準備します。 情報交換会 ホテルピアザびわ湖 6F クリスタルルームにて 17 日 18:00 から行います. 駐車場 会場には地下駐車場はありますが,ホテル宿泊者以外の長時間(3 時間以上)の駐車は割高に なります.隣接する一日最大 600~1,000 円の駐車場をお勧めします. 大会事務局 〒910-1193 福井県永平寺町松岡下合月 23 福井大学医学部病因病態医学講座 矢野泰弘 メール:[email protected] 電話:0776-61-8331 会場までのアクセス 会場案内 幹事会 休憩室 大会・総会会場 プログラム 10 月 17 日(土) 13:00~ 受付開始 13:25~ 開会挨拶 13:30~14:30 一般講演 座長:渡辺 護 01 神戸市におけるヒトスジシマカの生態(1)経産蚊の観察 伊藤 智1),〇山西 浩2)(1)神戸学院大学栄養学部,2)同・名誉教授) 02 ヒトスジシマカのチクングニアウイルス感受性における中腸バリアーについて 山西 浩(神戸学院大学名誉教授) 03 福井県と石川県の北潟湖における疾病媒介蚊の発生状況調査(2015 年) ○渡辺 護,沢辺京子(感染研・昆虫医科学) 04 CO 2 トラップとヒト囮法を用いた蚊の発生消長調査 ○福浦祐介,中嶋智子,片山哲郎,分銅絵美,原田克也(京都府保健環境研究所) 05 家庭用液体式蚊取り剤のヒトスジシマカに対する屋内への飛来抑制効果発現機構 ○東 邦昭,油野秀敏,猪坂由紀子,藤川 匠(アース製薬株式会社) 14:40~15:30 一般講演 06 座長:山内健生 産官学地域連携による鳥取県弓ヶ浜半島トクナガクロヌカカ(干拓虫)刺咬健康被害の 調査とその対策 〇栗政明弘1),宮野佳子1),矢倉はるな1) ,稲賀すみれ1),菅原一孔1),笹間俊彦1), 青木 薫2),森 雅彦2),伊達勇介2),藤井貴敏2),石原政彦3),木村秀一朗3), 左野喜實3),林原伸治3),能美晶子3),渡辺友恵4),向永真也4),三石帆波4), 青木悠記子4),川尻由美4),中山幸治4),星川和夫5),養藤 繁6),大峯正人6), 古川秀生6),岩崎裕子6),夏秋 優7)(1)鳥取大学,2)米子工業高等専門学校, 3) 鳥取県臨床皮膚科医会,4)大日本除蟲菊株式会社中央研究所,5)サンイン技術 07 コンサルタント,6)米子市環境政策課,7)兵庫医大皮膚科) ワクモのヒトに対する吸血実験の試み ○寺中正人1),上羽智恵美1,2),大森将史1),松本由樹3),新井明治1) (1)香川大・医・国際医動物学 ,2)京都府農林水産技術センター畜産センター・ 08 研究・支援部,3)香川大・農・家畜生体機構学) セアカゴケグモ Latrodectus hasseltii による咬傷事例の発生推移と傾向 09 ○池尻幸雄1),吉田政弘2)(1)イカリ消毒㈱,2)いきもの研究社) 工場への害虫の侵入について 〇上村 清,上島正憲,鳩山英夫(丸三製薬バイオテック) 15:35~16:15 ポスター発表 座長:矢野泰弘 P1 マダニ採集の新たな工夫としてカップイン法,時間と労力の大幅低減へ ○高田伸弘,高田由美子(福井大学医学部,MFSS) P2 P3 P4 ヒトの病理標本に偶発的にみいだされる外来生物たち 堤 寛(藤田保健衛生大学医学部病理学) 野生動物調査と併せたマダニ調査の現状~静岡県の場合~ ○高田 歩,佐々木彰央,三宅 隆(NPO 静岡県自然史博物館ネットワーク) 診断が遅れた日本紅斑熱症例 川上万里(岡山済生会総合病院内科) 16:20~17:50 第 10 回日本衛生動物学会西日本支部例会「衛生害虫の防除」 R1 (世話人:夏秋 優) 家庭用殺虫剤とピレスロイド R2 川尻由美(大日本除虫菊株式会社中央研究所) 様々な害虫への取り組み R3 引土知幸(大日本除虫菊株式会社中央研究所) プロポクスル含有エアゾールのトコジラミに対する有効性について ○児玉達治,亀崎宏樹,上村慎一郎(ライオン株式会社) 18:00~ 情報交換会(ホテルピアザびわ湖) 10 月 18 日(日) 9:00~ 受付開始 9:10~9:40 一般講演 座長:角坂照貴 10 富山県におけるマダニ人体刺症の追加,特にタカサゴキララマダニによる2症例に ついて ○山内健生1),中谷友美2)(1)兵庫県立大学/兵庫県立人と自然の博物館, 2) 11 なかたに皮ふ科クリニック) 愛知医科大学に相談されたヒトツトゲマダニ刺咬症 12 角坂照貴(愛知医大 感染・免疫学) 京都府でのマダニ類相談事例の推移について ○中嶋智子,横田 景,山田一成(京都府保健環境研究所) 9:50~11:10 ワークショップ「ダニ媒介性感染症の現状」 座長:岩崎博道 W1 台湾高雄県のヒトバベシア症疫学調査の経過報告と兵庫県の調査結果との比較 ○斎藤あつ子 1,2),河合敦子 1),大森志保 1),長野基子 1),蔡季君 3),陳彦旭 3),余明隆 4), 陳栄霖 5)(1)兵庫医療大・薬,2)神戸大・医,3)高雄医学大感染内,4)同肝胆膵内,5)同寄生虫) W2 福井県における日本紅斑熱発生地区の感染環調査,1. 特に媒介マダニ相の検討 ○高田伸弘 1),石畒 史 2),藤田博己 3),矢野泰弘 1),高田由美子 1) (1)福井大学医学部, 2) W3 福井県衛生環境研究センター,3)馬原アカリ医学研) 福井県における日本紅斑熱発生地区の感染環調査,2. 特にマダニからの病原体分離状況 ○石畒 史 1),藤田博己 2),藤田信子 2),平野映子 1),矢野泰弘 3),高田伸弘 3) (1)福井県衛生環境研究センター,2)馬原アカリ医学研究所, 3)福井大学医学部) W4 国内のダニ媒介性感染症の血清診断における最近の野兎病抗体の検出状況 ○藤田博己,藤田信子(馬原アカリ医学研究所) W5 JP-2 型 Orientia tsutsugamushi 感染によるツツガムシ病の1例 ○竹之下秀雄1),千葉一樹2),藤田博己3)(1)白河厚生総合病院皮膚科,2)福島県 W6 衛研,3)馬原アカリ医学研究所) 発熱,下痢,血小板減少,白血球減少を生じたが重症熱性血小板減少症候群ウイルス 感染が否定されたマダニ刺症の1例 ○夏秋 優1),山西清文1),北山嘉隆2),早川勇二2)(1)兵庫医大皮膚科,2)明和病院 内科) 11:20~12:10 特別講演「衛生動物と食物アレルギーの意外な関係」 座長:夏秋 優 原田 晋(はらだ皮膚科クリニック) 12:15~13:00 昼食・西日本支部幹事会(303 会議室) 13:00~13:20 総会(305 会議室) 13:30~14:30 シンポジウム「西日本におけるデング熱とその対応」 座長:岸本寿男 S1 デング熱概説 夏秋 優(兵庫医大皮膚科) S2 2014 年デング熱患者発生時の防除事例 ○岡本純二,幸藤京一(西宮市環境衛生課) S3 インドネシアで感染し大阪府内で発症・診断したデング熱の1例 ○土居敏明1),城村拓也1),川村尚久2)(1)大阪労災皮膚科,2)同・小児科,感染対策 委員長) 14:40~15:20 一般講演 座長:及川陽三郎 13 兵庫県で見つかったマダニ類の寄生蜂の報告 〇菅野格朗1),山内健生2),佐々木雄介3)(1)環境機器株式会社,2)兵庫県立大学・ 兵庫県立人と自然の博物館,3)ささき犬猫病院) 14 DEET 配合医薬品虫よけ剤のマダニ忌避効果 ○五十嵐 晶,富田博之,小川和男(株式会社池田模範堂) 15 石川県能登地方におけるキチマダニとフタトゲチマダニの消長 ○及川陽三郎,村上 学(金沢医大・医動物) 福井県定点調査地におけるマダニの季節的消長―重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の 媒介サイクルの解明に向けて ○矢野泰弘¹⁾,石畒 史²⁾,平野映子²⁾,大村勝彦²⁾,高田伸弘¹⁾(¹⁾福井大学医学部, ²⁾福井県衛生環境研究センター) 16
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