トレーニングセンターに在厩している競走馬の放 レッシュも目的として

馬房内休養群では 14.1% の減少が認められたのに対
.競走馬の休養
トレーニングセンターに在厩している競走馬の放
し、常歩休養群では約 12.7%、駈歩休養群では 9.7 %
牧期間と在厩期聞を調査すると、在厩期間の短い馬
の減少が観察された 。 また、テスト走行時間も休養
は放牧期聞が短く 、 在厩期間の長い馬は放牧期聞が
によってすべての群で減少していたが、その減少率
長い傾向があった 。
は駈歩休養群が最も少なか っ た ( 図1) 。
また、
トレーニングセンターの
当たり前のようであるが、完全休養群に比べ 、 何
周辺育成場では、短期間の放牧が多い傾向にあり、
馬たちは駈歩卜レ
らかの運劃を継続していた方が、 V0 2ma, の減少の割
ニングを継続していること、
ド
合が少ないことがわかる 。 VO加x は酸素運搬系機能
の速い常歩(時速6.5~7km 程度) が負荷されている
の総合的な指標である。そこで、 V0 2ma, に影響をお
ウォーキングマシーンが有効に使用され、スピ
ことなどもわか っ ている 。 近年では、競走馬がいわ
よぼす因子の変化を少し詳しくみてみると、
ゆる放牧休養する際に、
出 量 は、完全休養群で約 20% 減少していたのに対し 、
卜レ
ニングセンタ一周辺
1 回拍
での短期放牧に限らす、肉体および精神両面のリフ
常歩休養群では約 10% の減少にとどまり、この減少
レッシュも目的として、運動を継続しながら放牧休
の程度は駈歩休養群とほぼ閉じくらいであ っ た 。 そ
養を行う例が増加している。
の他の呼吸循環系機能の指標についても、変化の様
相は各群で必ずしも同 じで はなく、各休養群聞で少
しずつ違 っ ていた。
.休養と呼吸循環機能に関する研究
JRA競走馬総合研究所では、休養時に行う運動の
骨格筋のエネルギ一代謝において重要な乳酸代謝
強度の違いが呼吸循環機能におよぽす影響を調べる
に関する指標をみてみると、乳酸利用に関連するタ
ため、 3種類の休養形態を設定して、その影響を調
ンパク質である MCT1 は 、 駈歩休養群では比較的よ
べた。休養の方法は、①駈歩休養群(卜レッドミル
く維持されていた。一方、激しい運動により筋細胞
上での 70%VO ~ma, 強度の駈歩3 分馬の体力にもよ
内に大 量 に産生された乳酸を細胞外に放出するタン
るがハ口ン 18~20秒くらいの駈歩と考えてよし、 )、
パク質である MCT4 は駈歩休養群でも低下していた 。
② 常歩休養群(ウォーキングマシーンでの時速 6~
MCT4 は言 っ てみれば 、 無酸素性のエネルギ
7km の常歩 1 時間 )、①完全休養群(馬房内で休養し 、
に関係するタンパク質であるので、これに関連する
運動は行わなし、)、の 3群である。
機能を維持するには強い運動が必要であるというこ
実験には 21 頭のサラフレ ッ ドを用い、
トレッドミ
ル上で 18 週間にわたって卜レ一二ンクを負荷し、
り最大酸素摂取 量 ( V02同,, )をは じ めとする呼吸循環
トレーニングを行うことで、
持久力の最もよい指標である V0 2maJ< は卜レ
となのであろう 。
ト
レーニンク終了時に卜レッドミル運動負荷試験によ
機能の指標を測定した。
供給
'
1
100
90
ニンク
前と比較して大きく増加した 。 また、パフォーマン
スを表すと考えられるテスト走行時間は長くな っ た 。
その後、 7 頭ずつ上記の 3群に分け、それぞれの条件
80
7 01
且
..
.,-
.
.
.
.
.
.
駈歩休 .11 "歩休..障完全休.11
A
量大酸軍指取量
60
lIi歩体 .11 lIt渉休 .11 完全休隻前
日テ スト走行時間
下で 12週間の休養を行い、休養により呼吸循環機能
企図1
トレ 一 二 ンダ直後 の数値を 100% としたときの休養 12週間
後の割 合。 A の 最 大酸素 摂取 量 は 、 3種類 の休養群で いずれも減少
がどのように変化するかを観察した。
卜レーニンク終了時の V0 2rnax を 100% として、
12
週間の休養によりどれだけ変化しているかをみると、
して おり 、 その程度は、完全休 養 群〉常歩休養群 〉 駈歩休 養群 で
あった。
方、 日のテスト走 行時間は、 3群と も 減 少 しているが、
駈歩休養群 で は 比較的維持され て いる の がわ力、る 。