「しまね災害福祉広域支援ネットワーク」について (社福)島根県社会福祉協議会 【ネットワーク設置の趣旨】 東日本大震災をはじめ頻発する自然災害の教訓を踏まえ、災害時要配慮者(高齢者・障がい者等支援が 必要な人々)等の福祉的支援ニーズに対し、迅速かつ継続的な支援活動が行えるよう福祉分野における広 域支援活動の仕組みづくりが必要である。 本県もこうした認識のもと平成25年度から検討委員会等により協議を重ね、この度、避難所や被災社 会福祉施設等における福祉的支援ニーズ等に対し、行政と島根県内福祉関係団体がともに連携・協働して 災害福祉広域支援活動を行うことを目的に「しまね災害福祉広域支援ネットワーク(以下「支援ネット」 という。 ) 」を設置する。 【「支援ネット」の正式設置日】 平成27年9月1日 【支援ネット会議の設置】 支援ネット活動を円滑かつ効果的に推進するため定期的(年2~3回)に開催、構成団体に加え、県行 政及び市町村行政代表の参画も得て実施する。(事務局/県社協) 推進体制構築(平常時) 情報共有(平常時・災害時) 支援活動調整(災害時) 【ネットワーク参画団体】 <支援ネット構成団体(H27.9.1 現在)> 団体名 代表者 備考 島根県社会福祉法人経営者協議会 会 長 室崎 富恵 (構成団体の役割) 島根県老人福祉施設協議会 会 長 原 成充 種別団体/支援ネット会議への参 島根県老人保健施設協 会 会 長 櫻井 照久 画、及び福祉専門職事前登録の推 島 根 県 保 育 協 議 会 会 長 山口 記由 進、派遣調整等に係る協力 島根県知的障害者福祉協会 会 長 室崎 富恵 島根県身体障害者施設協議会 会 長 木原 清 職能団体/支援ネット会議への参 島根県児童入所施設協議会 会 長 伊達 伸也 画、及び福祉専門職登録者の訓練、 島 根 県 社 会 福 祉 士 会 会 長 阪田 健嗣 技術的支援等に係る協力 島 根 県 介 護 福 祉 士 会 会 長 山本 克哉 島根県精神保健福祉士 会 会 長 高尾由美子 島根県介護支援専門員協会 理事長 錦織美由紀 島 会 会 長 春日 順子 島 根 県 社 会 福 祉 協 議 会 会 長 江口 博晴 根 県 看 護 協 本部(事務局) ※(社会福祉関係)種別7団体+職能5団体+県社協 13団体 【支援ネットの主な機能】 ■災害福祉広域支援活動の推進体制づくり ■福祉専門職の訓練研修、活動環境整備等 ■災害発生時における福祉専門職派遣等の調整 ■災害発生時における情報収集・管理等 【県・市町村・支援ネット三者協定】 福祉専門職の応援派遣等については、被災市町村から県を通じての派遣要請が原則となることから、派 遣が円滑に行われることを目的に三者協定を締結する。 しまね災害福祉広域支援ネットワーク関係図 【今後のスケジュール】 平成27年9月~ ●支援ネット正式設置及び支援ネット会議開催(9/1) ●協力施設登録申出の受付開始 ●物的支援に向けた資機材等保有状況調査 ●三者(支援ネット、県、市町村)協定締結 11月 ●第2回支援ネット会議開催 平成28年1月~ ●福祉専門職登録者訓練研修 2日間×2回(東西) :50名(計100名) ※先遣隊(有資格者)候補者を優先 2月 ●第3回支援ネット会議開催 1 【登録方法・職種について】 福祉施設(事業所)単位で支援活動に協力可能な福祉専門職(下記)を所定様式により事前登録 (登録職種) 登録区分 名 国家資格又は 公的資格 職 種 称 社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士、保健師、看護師、理学療法士、作 業療法士、介護支援専門員、相談支援専門員、保育士、ホームヘルパー、管理 栄養士、手話通訳士、歩行訓練士等 介護職員、生活支援員、生活相談員等 その他 県社協会長が認めた者 【支援活動内容について】 行政災害対策本部からの派遣要請に基づき、被災地で下記活動に従事。派遣にあたっては原則3~5名程 度のチームで活動 活動区分 先遣隊 支援隊 その他 活動内容 ○災害時公衆衛生活動への協力 ○福祉的ニーズの把握 ○福祉的トリアージの実施* ○福祉的ケアの実施 ○福祉的相談への対応 ○その他必要な業務 ○避難所等での個別ケア、相談 など福祉的ニーズへの対応 ○被災福祉施設等に対する応援 業務 ○その他必要な業務 活動場所 活動期間 避難所等 概ね3~ 5日間程 度 避難所、 (被 災)福祉施 設等 資格・職種等 介護福祉士、社会福祉 士、精神保健福祉士、 介護支援専門員、相談 支援専門員、保健師、 看護師等 上記有資格者のほか、 介護職員、ホームヘル パー、保育士、生活支 援員、生活相談員等 福祉的支援ニーズ等に基づく活動、資機材・車両・生活用品等の貸出など *福祉的トリアージ…要支援者等の状態を見極め、必要に応じてサービスにつないだり、設備・体制の整った施設への移 送等の必要性を判断する業務 【費用負担等について】 ●福祉専門職派遣に要した費用(交通費、宿泊費)は行政負担 ●傷害保険に加入(保険料は行政負担) ●支援活動先への移動手段は、原則、派遣元の協力施設で確保 【支援活動チーム名称】 しまねDCAT(Disaster Care Assistance Team) 2 福祉専門職が行う災害福祉広域支援活動について 【登録から派遣までの大まかな流れ】 福祉専門職が行う支援活動に協力する意思のある 社会福祉施設・事業所等(協力施設)の事前登録 ↓ 福祉専門職登録者を対象とした訓練研修の実施 ↓ (災害発生時) 被災市町村災害対策本部から県災害対策本部に対し福祉専門職の派遣要請 ↓ 県災害対策本部から支援ネット本部(県社協)に対し福祉専門職の派遣要請 ↓ 支援ネット本部で調整の上、協力施設に対し派遣依頼 ↓ 派遣者のチーム編成等を行った後、被災地へ派遣 ↓ 被災地において支援活動に従事(概ね3~5日間程度) ↓ 活動終了後、活動報告書の提出 ↓ 派遣費用(交通費・宿泊費)の精算 しまね災害福祉広域支援ネットワークにおける支援活動(全体像) 市町村(災害対策本部) 福祉専門職支援の必要性を判断 派遣 要請 連携 県(災害対策本部) 派遣 要請 市町村 社協VC 連携 福 祉 的 支 援 の 必 要 性 DMAT 公衆衛生活動(保健師) 福祉専門職チーム (しまね DCAT) ○福祉ニーズの把握 ○福祉的トリアージ ○相談・福祉的ケア etc 介護福祉士、社会福祉士、 精神保健福祉士、看護師、 介護支援専門員 等 (本部:県社協) 支援隊 派遣調整 中長期的支援 種別団体 避難所等へ の物的支援 協力施設等 災害VCへの 物的支援 ○個別ケア ○相談支援 ○生活環境支援 etc ○介護職員や保育士等、スタッフの応援派遣 物的支援(車両・資機材・生活用品等) 3 被災者の生命及び身体の保護を目的とし、被災 による二次的な健康被害の予防活動及び処置活 動(被災者の健康管理や避難所の生活環境改 善、心のケア等) 避難所等において保健師等と調整のうえ、福祉・ 介護ニーズの把握・調整や二次的健康被害対 策の実施、生活環境の初期的整備等を担う。 引継 福祉専門職チーム (しまね DCAT) 福祉専門職チーム (しまね DCAT) 派遣調整 被災者の生命及び身体の保護を目的とした医療 活動(被災情報等収集把握、現場医療活動等)医 師会、歯科医師会、薬剤師会、看護協会で協定 医療救護活動(医師・看護師等) 先遣隊 しまね災害福祉広域 支援ネットワーク 職能団体 災害時における医療救護活動、保健師による公衆衛生活動 etc ●(福祉)避難所等への応援派遣 避難所等において常駐又は巡回し、要配慮 者等への個別ケア、福祉サービスや生活再建 等の相談、被災者の心のケア等を担う ●(被災)福祉施設等への応援派遣 被災による混乱や人員不足等により福祉サ ービス提供が困難な場合に、必要な期間、応援 スタッフを派遣する ※これらの支援協力・応援派遣は行 政(災害対策本部)からの派遣要請 が原則となる
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