複数の 5-アミノサリチル酸製剤による寛解導入療法を行った潰瘍性大腸

複数の 5-アミノサリチル酸製剤による寛解導入療法を行った潰瘍性大腸炎の患者さんへ
活動期の潰瘍性大腸炎に対する複数の 5-アミノサリチル酸(以下 5-ASA)製剤による寛解導
入療法および寛解維持療法の有効性を検討する当院単独の自主研究を行っております。
【研究の目的】
軽症から中等症の活動期の潰瘍性大腸炎に対する複数の 5-ASA 製剤による寛解導入療法お
よび寛解維持療法の有効性を検討することが目的です。
【対象となる方】
2014 年 1 月 1 日から 12 月 31 日までの1年間に当科で一度でも 5-ASA 製剤(局所製剤を含
む)を処方された潰瘍性大腸炎の患者さんの中で、経口ステロイド療法、生物学的製剤、免
疫抑制剤を併用せず、寛解導入目的に複数の経口 5-ASA 製剤を併用した患者さんが本研究
の対象となります。
研究全体の期間は 2015 年 11 月 11 日から 2016 年 12 月 31 日までです。
【研究の意義】
経口 5-ASA 製剤の併用療法が有効であれば、十分な 5-ASA 製剤による治療が行われている
にもかかわらず、再燃したステロイド依存性またはステロイドの副作用をみとめる潰瘍性
大腸炎の患者さんに対し、リスクの高いステロイド治療や高価な生物学的製剤の導入を回
避できる可能性があります。
【研究の方法】
この研究は、厚生労働省の「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」を守り、研究倫
理審査委員会で審査をうけ、病院長の了承を得たうえで実施されます。これまでの 診療で
カルテに記録されている画像検査や病理検査などのデータを収集して行う研究です。その
ため、特に患者さんに新たにご負担頂くことはありません。この研究のためにご自分のデー
タを使用して欲しくない場合は主治医にお伝え頂くか、下記の連絡先まで 2016 年 12 月
31 日までにご連絡ください。患者さんご本人の意思表示が困難な場合にはご家族からのご
連絡も受付いたします。ご連絡を頂かなかった場合、ご了承頂いたものとさせて頂きます。
【個人情報の保護】
この調査では集計、解析の際に匿名化して情報を取り扱うこととし、患者さんの個人情報で
ある診療情報を厳重に保護し、患者さんに不利益が生じないよう配慮しています。 この調
査によって得られた情報は、研究の目的以外には使用しません。
【研究結果の公表】
研究の成果は、患者さんの氏名など個人情報が明らかにならないようにした上で、学会発表
や学術雑誌及びデータベース上等で公表したいと思います。希望される方には個人情報、知
的財産権の保護等に支障がない範囲内に限られますが研究の方法の詳細に関する資料を閲
覧することができます。
【問い合わせなど連絡先】
国家公務員共済組合連合会
虎の門病院 消化器内科 松井啓
住所 〒105-8470 東京都港区虎ノ門 2-2-2
電話
03-3588-1111