申請者職氏名 濵 孝一 所 属 (医師会名など) 福岡市医師会成人病

申請者職氏名
所
属
(医師会名など)
論
文
名
濵
孝一
福岡市医師会成人病センター 医療技術部臨床工学科
洞機能不全症候群の診断にオートトリガー型イベントレコ
ーダー(SPIDERFLASH)検査が有効であった1症例
【症例】70 代女性、主訴:めまい、既往歴:高血圧
【現病歴】平成 13 年僧房弁逸脱症による僧房弁形成術、そ
論 文 概 要
(500字以内,邦文) の後心房細動が出現し当院フォローアップ。平成 22 年頃よ
り、めまいが 1 日 1 回程度出現するようになりホルタ―心電
図施行するが、徐脈性不整脈は認めなかった。
平成 24 年 4 月の当院定期検診時にもふらつきを訴え、3 分
間心電図、心臓エコー、運動負荷試験を施行、特にふらつく
原因を得られなかった。そのため今回 SPIDERFLASH 検査を
施行し、装着 6 日間のうち、2 日間にめまいの原因になるよ
うな高度な徐脈性不整脈を捕える事ができ、めまいの原因を
診断し得た。
【考察・結語】SPAIDERFLASH 検査は、比較的発作の少な
い患者に対しても、最大 40 日の長期の記録が可能であり、
1200 以上のイベントを記録することができる、またご高齢や
めまいなどの症状により、イベントボタンを上手く使えない
場合や就寝中の不整脈などにも不整脈自動検出機能がある
ため有用であった。
従来のホルタ―心電図では診断できなかった洞機能不全
症候群を不整脈自動検出機能を有する SPIDERFLASH 検査に
て診断することができた症例を経験した。