ごあいさつ マルチコプターでの撮影の可能性

ごあいさつ マルチコプターの市場規模は 2025 年までに米国内だけでも 820 億ドル(約 9
兆 6000 万円)に達し、日本国内でも、2015 年が 16 億円、5 年後の 2020 年に
は 186 億円、2022 年には 406 億円と急成長が予測されています。 まだまだ始まったばかりのマルチコプターというアイテム。今後さらに、機能
面、安全面の進化した製品が登場するでしょう。 弊社 株式会社 東京光音は、このマルチコプターというニューアイテムを使い、
新しい撮影、映像表現を追い求めてまいります。 マルチコプターでの撮影の可能性 実機ヘリコプターの最低高度は 300M(実際はもっと下げてるかも)、クレーン
は移動範囲が限られてしまう。その間を埋めるのがマルチコプターです。 地上から1M の高さで地を這うように飛び、そのまま一気に高度 150M(場所に
よってはもっと高く)まで駆け上がる。 前後左右縦横ななめに自由に飛ぶことのできる マルチコプター、さらにパン、チルトのできる カメラとそれを乗せるジンバル(防振カメラ雲 台)を組み合わせることでこれまでにない映像 を撮影でき映像表現の幅も広がるでしょう。 マルチコプター空撮サービスのガイドライン ① 撮影前には事前に現場下見を実施致します。 ロケハンが事前に可能な場合、同行いたします。また可能であればテスト 飛行も行えます。 ② GPS モードでの飛行を基本とします。 マルチコプターやラジコンヘリコプターが以前と比べて格段に、そして誰 もが手軽に飛ばせるように変わったのには GPS 機能やジャイロセンサーと いう技術の進歩があったからです。 マルチコプターの電源を入れると、GPS 衛星と方位磁石を用いて自分の位 置を 3 次元的に判断しています。まず、GPS 検知ユニットで GPS 衛星からの 電波を受信し現在位置を推定し、次にコンパスモジュール(方位磁石)で
本 体の正面がどの方角に向いているかを判断します。 また飛行中、3 軸ジャイロセンサーと 3 軸加速度センサーで姿勢の変化を 検知し、飛行姿勢が安定するよう自動制御しています。風に吹き上げられ るなどして、高度が変化したときには、気圧計で気圧の変化を検知し高度 を安定させています。 さらに、機体のパフォーマンスを十分発揮するためには 6 基以上の GPS 信 号を受信する必要があります。GPS は建物や建造物にさえぎられると受信 できません。なお、GPS の精度は水平方向 +-2.5m 垂直方向 +-0.5m で す。また、各種センサーの働きにより飛行するマルチコプターは強電磁波 が発生する場所(発電所や高圧線、変電所、大型の鉄鋼建造物の近く)で
は センサーに乱れが生じ暴走の危険性があります。 弊社パイロットは、万が一に備えマニュアルでの飛行訓練も行っておりま すが、安全を第一に考え、安定飛行のため GPS 信号が確実に受信できる場 所での飛行を基本としています。 ③ 目視内飛行での撮影を致します。 機種によっては、機体の向き(進行方向)とカメラの向き(撮影方向)が
同 一とは限りません。そのため機体の操縦者は機体の見える位置からの操縦 になります。 ④ 空撮高度は最高で 150m、それ以下を厳守致します。 航空法では、航空機の飛行航路では 150m、それ以外では 250m と規定されて いますが、当社では安全を最優先し 150m に設定しています。 それ以上の高度が希望の場合はご相談してください。場所により可能かも しれません。 ⑤ その他、法令を遵守します。 公共の条例等でラジコン機飛行を禁止している場所での飛行は実施致しま せん。道路上空は道路交通法により許可申請が必要です。 日本全国で地権者、管理者、監督官庁が係っていない土地はありません。 地権者にはその上空権もあり勝手に飛ばしていい所はありません。必ず許 可申請を行ってください。 また、弊社保有の機体操作、FPV(映像伝送)の電波とも日本国内の技適、 免許を受けたものを使用しています。 ⑥ マルチコプターの構造上、撮影を中止、或いは実施できないことがありま す。 ・雨天、降雪時、また、風速 10m/s以上時等、気象条件から危険と判断さ れる場合。機体、カメラとも防水仕様ではありません。風速も 10m/s を超 えると機体が大きく揺れ安定した映像が撮れません。また墜落の危険も増 します。 ・発電所や高圧線、変電所の半径 200m以内。 JPS やコンパスが乱れてコントロール不能に落ち入ります。 ・空港(敷地より 3Km 以内)上空、高速道路上空、線路上空。 空港近辺上空は航空法にて規制されています。 その他、墜落時のリスクを考えて判断します。スタッフ以外の第三者の上 空も同様の判断をします。 *当日現場にて撮影不可の判断をさせて頂く可能性があります。そのことを 踏まえたスケジュールを事前に設定(予備日)してください。 マルチコプターはここ数年で飛躍的に安定度が増しました。しかしなが ら空を飛ぶ物の宿命で墜落や操縦不能になる可能性は0にはなりません。 機体の整備不良や操縦者の熟練度もありますが、操縦歴 20 年のベテラン でも墜落や操縦不能に陥ることがあります。原因不明という事も少なか らずあります。 私どもも日々機体整備を行い、訓練飛行、テスト飛行を行っています。 GPS がとぎれた時の対処や機体が不安定な動きに陥った場合、マニュア ル操作で機体を落とさず無事に戻す訓練も行っています。 もしもの時のために、対人 5 億円、対物 5 億円の損害賠償保険に加入済 みです。 マルチコプターによる空撮は、今までにないアングルや効果を引き出せ る新たなアイテムです。 撮影計画を立てられる際は、以上のことを踏まえ安全第一にお願いしま す。 株式会社 東京光音 マルチコプター機種のご紹介 Free Fly CineStar 6 with Movi 5 機体直径 1100mm 重量 8500g 飛行高度 150m まで(自主規制値 法律上は 250m まで可能な場所有) 飛行可能風速 10m/s 以下 飛行時間 5 分~ 搭載カメラ SONY AX100 NIKON D800 他 2000g まで搭載可能 (カメラケージ寸法:130mm(L) x 180mm(W) x 120mm(H)) 画像伝送 1.2GHz アナログ FPV 搭載(スタッフは第三級陸上特殊無線技士
免許取得) 特徴 6 枚ローターのマルチコプターで、FreeFly 社製の 3 軸ハンドヘルドジンバ ル Movi 5 を搭載。約 2kg までのカメラを搭載でき、SONY AX100 の場合パ ン、チルト、ズームが可能です。機体操縦とカメラ操作の 2 名体制で、FPV により手元のモニターで画像が確認できます。 DJI INSPIRE 1 機体寸法 438mm*451mm*301mm 重量 2935g ※バッテリー含む 最大飛行速度 22m/s(ATTI モード・無風時) 飛行高度 150m まで(自主規制値 法律上は 250m まで可能な場所有) 飛行可能風速 10m/s 最大飛行時間 約 18 分 ジンバル(カメラ雲台) ZENMUSE X3(INSPIRE 専用) カメラ FC350(専用カメラ) 有効画素数 12.4M ピクセル ビデオ録画モード 4K:4096x2160p24/25 3840x2160p24/25/30 FHD:1920x1080p24/25/30/48/50/60 HD:1280x720p24/25/30/48/50/60 ファイル形式 写真:JPEG/DNG 動画:MP4/MOV(MPEG-4 AVC/H.264) 特徴 マルチコプターの最大手 DJI 社製の中型機種。機体操作とカメラ操作の 2 名体制でオペレートします。FPV により手元で画像確認ができます。 また、ビジョンポジションシステムという画像認識と超音波センサーによ り、GPS のとどかない室内での飛行も可能です。 DJI PHANTOM2 機体全長 対角線:350mm ※プロペラを除く 機体重量 1000g ※バッテリー含む 飛行時間 15 分 ※離陸重量 1000g 時 最大飛行速度 垂直:6m/秒 水平:15m/秒(非推奨) 送信機 動作周波数 2.4GHz(電波法国内認証済) 通信距離 約 1000m(遮蔽物が無く見通しが確保された状態) ジンバル ZENMUSE H4-3D 3 軸ジンバル 対応カメラ GoPro HERO4 Black Edition 重量 168g カメラ含まず 特徴 DJI 社の世界で最もポピュラーな機体。4 枚ローターで 1.2kg 程度と軽量で 専用のガードも付けられます。カメラはチルト操作のみ可能で、パン方向 は機体を振る形になります。 操縦は一人体制で、FPV により手元で映像を確認しながらの飛行が可能で す。