エネルギー環境教育の教材分類のメタ用語

エネルギー環境教育の教材分類のメタ用語
持続可能エネルギー環境教育研究会
1.メタ用語の説明
(1) メタとは上位概念のことを言い、複数のデータ(用語または文)があるとすると、そのデータ群を
まとめて言い表すデータ(用語または文)をメタデータ(メタ用語)と言う。別の言い方をすれば、
「メタ用語」とは複数の「単語またはブランクのない記述文」があった場合、それらをカテゴリ
ー(群、クラスター)に分けたときの上位概念になる用語のことを言い、教材を検索するときの
対象用語となる。
教材を分類するための形式は、
メタ用語::文
の形を取る。
「メタ用語::」をメタ用語句、
「メタ用語句::文」をメタ用語文と呼ぶ。メタ用
語文中の文は、自由記述または、選択用語である。選択用語は、「・用語」の形を取る。
ブログの記事の検索では「メタ用語句」がユニークな検索の対象になる。いくつもの「メタ用語
文」の積(“and”、
“かつ”)集合が必要なときには、Google の検索と同様に「メタ用語文」を複
数書けばよい。
(2)教材とは知識を与える存在物全般において、それをデジタル化したデータを指す。一つの教材を
表すデジタル化されたデータの要約は、メタ用語文を複数記述したブログ記事として表され、こ
れを「教材インデクス」と呼ぶ。教材インデクスはメタ用語文の集合を一つの記事と見なして記
述されるわけである。
(3)教材を分類するメタ用語はいくつかのジャンルに分類される。SE3 研究会ではメタ用語群を3つ
のジャンルに分類する。それらは、「タイトル等のメタ用語群」、「内容分類のメタ用語群」、「メ
ディア分類のメタ用語群」である。
「タイトル等のメタ用語群」の「文」は、自由記述である。
「内容分類のメタ用語群」および「メディア分類のメタ用語群」の文は、選択用語である。
(4)
「タイトル等のメタ用語群」の中のメタ用語句「キーワード」における文は、教材を表すキーワー
ドを単語として複数記述できる。(例えば、キーワード::
緑のカーテン
ゴーヤ
遮熱)
(5)*印から始まるメタ用語文は記入必須事項である。それらのメタ用語は「タイトル」「概要」「発
行所」「発行日」「登録者」「登録日」
「主分類」の7項目ある。
+印から始まるメタ用語は「内容分類」「ヘキサ分類」の2項目であり準必須である。
「*」印や「+」印は注意のための印であり、記事が完成した時点で消去しブログにアップする。
(6)
「内容分類のメタ用語群」と「メディア分類のメタ用語群」のジャンルのメタ用語では、決められ
た用語(選択用語)から選択するタイプの文となる。これらは教材を選択するときのキーワード
になるので、出来るだけ記述して置くものとする。
(7)
「メタ用語::選択用語」の選択用語のあとに()で「サブ選択用語」や「コメント」を入れるこ
とができる。このコメントで詳細が記述できる。教材のレベルも種々存在するので、レベルの表
現は学習指導要領にとらわれない記述を可能としている。そのため、学習指導要領に合わせた教
材を表す場合は、例えば「レベル::小学(4年理科)」などと()に詳細を記述する。選択用
語群にない選択用語も「・その他(記入)」の中に入れることも出来る。
(8)ブログへの記事(教材インデックス)の入力は、入力行為を許可された者のみが可能である。
2.分類ジャンルの説明
Ⅰ.タイトル等のメタ用語群
「タイトル等のメタ用語」のメタ用語文は
メタ用語::自由記述
で表される。
*タイトル;見出し。単行本の書名(この場合メタ用語「書名::・・」はなくても良い)
。記事の場合
はその見出し。書籍・雑誌・専門誌・論文誌等の複数の章ごとに著者が異なる場合は、その章等
のタイトル。この「タイトル::・・」の見出し「・・」をブログの見出しとして使うことも出
来る。
著者;著者名。著者が複数の場合は、
「著者:: A B」などとする。個人名でなく内容に責任を持つ委
員会・研究会名などの団体名でも良い。著者不明の場合は「書名::・・」などで代替し、でき
るだけ出典が分るようにする。
書名;1冊(綴り)にまとまっている書籍等(注;メタ用語の「紙面媒体」)に付けられた名前、新聞の場
合は新聞名。
巻号頁;X 巻 Y 号 pp.W-Z、全ページ数 W などのコメントを入れられる。
*概要;内容を表す簡単な文章で、利用者にとって中身をつかみやすいこと。その人(登録者)の言葉
で書くこと。
キーワード;内容を表すキーワードで、複数あった方が良い。
*発行所;教材の出典が明らかになる会社、出版社、出版に責任を持つ団体名など。
*発行日;この教材の発行日。あるいは存在した(する)日など。開催案内の場合は開催日。
所在;ウェブ上にある場合はその URL。図書館、公的機関(学会等)
、私物(貸せる場合は連絡先等)
などの名前。教材データベースにある場合は次の「教材 DB」に URL を入れる。
教材 DB;教材データベースへのリンク URL、またはファイルそのもの。
編者;編者がいる場合。編著者「C」の場合は、
「著者::C 編者::C」と両方に入れる。
訳者:著書が外国語の場合の翻訳者
コメント;自由記述、リンク先を入れることも出来る。
*登録者;記事を書いた人で、記事に責任を持つ。登録者の名前は登録されたニックネームも可能とす
る。
*登録日;記事を書いた日であり、ブログにアップされた日ではない。
Ⅱ.内容分類のメタ用語群
*主(M)分類;エネルギー環境、ESD(ただしエネルギー環境に関連ある教育)、支援分野(教育方法論
などエネルギー環境や ESD に入らない分野)
+内容(C)分類;論説(教育論、評論、解説、討論、など)、教育資料(指導案、ワークシート、事例、
討論、など)、実習(実験、工作、見学、ワークショップなど)、案内(開催案内、展示案内、
など)、論文(査読論文、発表論文、など)、記事、その他(記入)
+ヘキサ(H)分類;
(エネルギー環境ヘキサゴンの6項目)創エネ、省エネ、蓄エネ、配エネ、賢エネ、
評エネ
科学(S)分類;(科学分野)物理、化学、動力、熱、光音、ICT、気液固体、反応、効果、現象、セン
シング、生命、その他
生活(U)分類;
(生活分野)社会生活(分散型エネルギー、地域、市町村、都道府県、交通、医療福祉、
教育公共小売、電力ガス水道熱供給、その他(記入)) 家庭生活(住居、衣食、移動、調
理、健康、照明、AV、冷暖房、情報通信、娯楽、その他(記入)
業務(B)分類;(3次産業分野、H 分野除く)電気ガス水道等、情報通信、卸小売、学術研究、教育学
習、飲食宿泊、生活関連サービス、医療福祉、他のサービス業
産業(I)分類;(1,2次産業分野)農林水産、鉱業等、土木建築、製造(詳細記入)、
運輸(T)分類;(3次産業分野、H 分野)運輸交通
Ⅲ.メディア分類のメタ用語群
レベル;幼児、小学、中学、高校、大学、一般、専門、やさしい、難しい、その他(記入)
注;小学(3年理科)などと詳細は()の中に入れる。
内容媒体:文章、写真、図表、絵本、漫画、アニメ、映像、ゲーム、3D 実体、その他
紙面媒体;書籍、雑誌、新聞、学会関連誌(学会誌、論文誌、学会発表誌)、専門誌、報告書、資料(講
演会、会議、委員会)、その他(記入)
物理媒体;実物、模型、ジオラマ、ネット、CD、DVD、録画テープ、その他(記入)
3.エネルギー環境ヘキサゴンとは
今までのエネルギーの見方は、集中型エネルギーでの分配による利用環境であった。しかし、これか
らの次代は地熱などの自然エネルギーなども含む再生可能エネルギーをも使っていく時代になっていく
と見られている。このような時代にあっては、地域を中心としたエネルギー環境が重要な役割を担うも
のであり、分散型エネルギーをも説明できるエネルギー環境を総合的に見る視点を持つ必要がある。
SEEE 研究会では、これからのエネルギー環境を6つの視点から見ることとしている。それらは一般
に言われる「省エネ」
「創エネ」「蓄エネ」に加え、総合やシステムと言う観点から「賢エネ」
「配エネ」
「評エネ」の3視点を入れた6視点である。この6つの視点を6角形(ヘキサゴン)の頂点に位置させ、
お互いの関係を考えることが出来るようにすることにより、エネルギー環境を身近に思うことが出来る
という考え方である。これを「エネルギー環境ヘキサゴン」と呼ぶこととしている。