第 16 号発行(冬号) 札幌市豊平区第2地域包括支援センター 責任者 森本 美栄子 寒い日が続き雪に悩まされ、春が来るのが待ち遠おしい今日この頃。 年が明けてから一気に雪が降りましたが、除雪が滞っていているのか道も狭く、歩行者も車も 移動が大変で、冬にはまだまだ悩まされそうです。 温度差が危険!ヒートショックに気を付けて!! ヒートショックとは急激な温度変化により、血圧や脈拍が変動し、 身体がダメージを受けることです。 ◆温度差で脳卒中や心筋梗塞に・・・。 冬の住宅内は、暖房機器などの影響で、暖められた部屋と、外気の影響で冷えたままの空間に 大きな温度差が生まれることから、このヒートショックが発生しやすくなります。 比較的暖かいリビングから、まだ寒い浴室・脱衣室・トイレなど、温度差の大きいところへ 移動すると、身体が温度変化にさらされて血圧が急変するため、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす おそれがあります。 この血圧の 急上昇 急下降が 体にダメージを 与える ヒートショック 2011 年における交通事故の死亡者数は全国で 4,611 人。 一方、入浴中の死亡者数は年間で 17,000 人にのぼり、交通 事故の死亡者の3倍以上。 平成 25 年夏期の全国における熱中症による救急搬送人員 は 58,729 人にのぼるが、そのうち死亡者数は 88 人。 熱中症よりもヒートショックの方が死に至るほどの深刻な健康 被害として危険性が高いのです。 65 歳以上の高齢者は、特にヒートショックに注意すべきです。 日常生活には特に支障がないような場合でも、高齢者は若い頃より体温調節の生理的機能が低下しており、 若 温度変化による血圧変化をきたしやすいからです。 また高齢者に限らず、若年層でもヒートショックが影響しやすい身体の状態であったり、生活習慣病を はじめとした各種疾患を持っていると、血圧の急激な変化との相乗効果で命に関わる重大な症状に つながりやすいために注意が必要です。 そうしたヒートショックの要因となる住環境のリスクを「暖差リスク」と呼び、特に冬は住宅内の 温度差が大きくなるため、注意が必要です。 日本の入浴中の急死者数は諸外国に比べて高いとされ、その理由は浴室と脱衣室の温度差であると されています。 【暖差リスクを解消して、安全に入浴をしましょう】 ★脱衣所や浴室で暖房器具を使い、温度差をなくしましょう。 ★熱めのお湯を浴室の壁や床にまき、温めましょう。 ★すぐ入浴せず、かけ湯で軽く体を温め、急激な体温の変化を予防しましょう。 ★高断熱住宅、浴室にリフォームを行って、隙間風による気温の低下を予防しましょう。 ★お湯の温度は 38~40 度のぬるめで半身浴で、水圧による心臓への負担を軽減しましょう。 ★湯船から出る時は「ゆっくりと前かがみ」で急激な血圧の低下を予防しましょう。 ・平成 26 年 9 月、月寒東で高齢者女性2名が被害に。息子を名乗る男から『会社のカバンを盗まれた』 『会社の友達と株で失敗した』等電話があり、指定された場所で待ち合わせ、一人は 400 万円、 一人は 600 万円手渡してしまいました。 ・平成 26 年 9 月、西岡で息子を名乗るものから『友人と株を買い、600 万の損失を出した。200 万円 足りないのでお金を用意してほしい。 』と連絡があり、女性は指定された JR 駅に 200 万円持参しま したが、犯人が現れなかったので、被害にあいませんでした。 ・平成 27 年 1 月、福住のお宅で、息子様を語った男性の声で『のどが悪くなって声が変わっている。 病院に行くので 50 万円振り込んでほしい。 』と振り込め詐欺の予兆電話がありました。 まだまだ無くならない『お母さん助けて詐欺』 家族を名乗るものから、お金の振込みなどの依頼が あった場合には、一人で判断せず、周りの人に、 家族に、地域包括支援センターにご相談ください。 【編集後記】 今回の記事を書きながら、思い出す25歳の時・・・。 飲み会で、結構酔っぱらった後に、湯船にいっぱいお湯を 札幌市豊平区第2地域包括支援センター 張って、肩までつかって、ゆっくり入浴。 ・・・、あれ・・・気持ち悪い、動悸が・・・。 吐き気が・・・。まずい!と思い、 札幌市豊平区西岡4条3丁目 浴槽から出てベットに横に 7番5号 竹田ビル1階 なるだけで精一杯。そのまま朝まで、 TEL:836-6110 意識消失でした。年齢は関係ありません。 入浴にも正しい知識が必要です。 (I 記) FAX:836-6116
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