File - 認知症キャラバンメイト 養成研修(在バンクーバー

第二回
ジャムズネットカナダ総会議事録
日時:平成27年(2015年)
、5月20日(水)13:30~17:00
場所:在カナダ日本国大使館,講堂(オタワ市)
出席者:傳法 清(ジャムズネットカナダ会長、トロント)
本間俊一(NYジャムズネット会長、ニューヨーク)
柴田ヘンリ-隆典(マギル大学名誉教授、モントリオール)と那智子夫人
白石
哲(医務官、オタワ) 濱本博樹(領事官、オタワ)
岡田由佳(看護師、トロント)柴田
法子(看護師、オタワ)
濵元陽一郎(呼吸器内科医、モントリオール)
田中賢一郎(内分泌内科医、モントリオール)
澤岡
均(消化器内科医、トロント) カー葉子(看護師、オタワ)
シェーンフォファー 由美(邦人援護、オタワ)
村上ゆりか(ジャムズネット事務局、オタワ)
司会進行:白石哲医務官
1、 傳法清ジャムズネットカナダ代表
冒頭挨拶
2、 基調講演:
講師:本間俊一、コロンビア大学循環器内科教授、ジャムスネットNY代表
演題:ジャムズネットニューヨークの発展とジャムズネットワールドに向けた
将来展望
現在ニューヨークには、23,000人ほどの邦人が暮らしており、その多くが日
本企業からの転勤者、家族である。その為に、日本の学校も充実しており、日本食をは
じめ、日本の人気のラーメン屋などが開店するなど、日本文化のサービスは充実してい
る。すでに多くのコミュニティーベースの邦人援護団体が存在している。ジャムズネッ
トカナダは、2005年に、このようなすでに存在する邦人援護団体同士の連帯を強め
たいと言う目的で、当時ニューヨーク総領事の医務官として赴任しておられた仲本医務
官と、本間教授が設立、10年経過した現在は、医療を超えて、子育てグループから、
ドメスティックバイオレンスサポートグループまで、35団体が参加し、団体の代表同
士が集まり、月一回の会議を開いている。また、現在、非営利団体として、ボードメン
バーが3カ月に一度会議を開いている。ジャムズネットNYの現在の大きなイベントは、
これらのコミュニティベースの団体が、企画した様々なワークショップ、講習会、講演
会などを提供する、ジャパンデーとシニアウィークなどがある。また、東北の震災への
援助プロジェクトも行った。このような活動をするための資金源として、日本企業の伊
藤園、ロックフェラーグループからの寄付、日本人医師会からのグラントなどを合わせ、
年間約5万ドルが調達されている。ジャムズネットの今後のゴールは、世界にこのネッ
トワークを広げることを目的としている。すでに、ジャムズネットNY,東京、カナダ、
ドイツ、アジアが存在し、今後オーストラリアにも設立する計画がある。
質疑応答:
傳法先生より:資金集め、寄付を集めるために良い方法は?
本間教授:ジャムズネットのような団体は、寄付を集めるのが難しい。一番手っとり早
いのは、医師会を利用するのがいいのではないか。
3、 議事:
議事に入る前に、今回総会に参加されたメンバーの自己紹介が行われた。
2014年の活動報告:傳法清代表より
2014年1月22日、トロント総領事館会議室にて8名のメンバーが集まり、
ジャムズネットカナダの趣意書を承認、傳法が代表として指名され承認された。
2014年4月11日~13日、ニューヨークにて、第一回ジャムズネットワー
ルド会議が開催され、ジャムズネットカナダを代表として、岡田看護師が、会議
に参加、さくらヘルスフェアのイベントで、モミジヘルスケア協会のプログラム
とサービスについて発表した。また、
“海外における邦人のメンタルヘルス”と言
うパネルディスカッションに、鈴木サイコロジスト(カルガリー)と原田サイコ
ロジスト(バンクーバー)が参加した。
2014年5月9日、オタワ交流会、オタワのメンバーを中心に、夕食会を開く。
2014年7月1日、国際結婚アンケート第一次結果の送付
2014年9月21日、バンクーバーで行われた、認知症キャラバンメイト養成
研修の協力をする。
2014年、11月17日、モントリオールのメンバーを中心に懇親会を行う。
2014年、12月3日、トロントのメンバーを中心に懇親会を行う。
2014年会計報告:傳法代表より
現在まで、ジャムズネットカナダとしての活動の支出、収支ともゼロである。
しかし、今後、非営利団体(NPO)として活動を広げていくうえで、資金が絶対
必要となる。その為に、募金活動が必要である。その為には、今年中には会計担当
を置き、収入と支出をきちんと管理し、活動に必要な経費を拠出できるようにする
ことを課題として取り組んでいきたい。
柴田名誉教授から質問:トロントにも多くの日本の商社があるが、そこから寄付は
もらえないか?
傳法代表:まだ、具体的にジャムズネットの為の寄付金活動をしていない。組織を
きちんと型に整えてから、行おうと考えていた。
本間教授:寄付を募る時に大事なのは、他の団体とどう違うのかを明確にすること
である。
2015年活動方針(案):傳法代表より
1. 医務官の各地巡回に合わせ、今後も各地域の会員の交流を増やしていきたい。
2. ウェブサイトは、二人のボランティアの協力のもと、少しずつ充実させている。
サイトの経費$51.71(年間)は、傳法代表が現在自己負担している。
3. 組織作りについては、本日この場では決めないが、代表のもとに、トレジャラ
ーとセクレタリーを置くので、協力してほしい。その他に、各地域ごとに幹事
を選出し、各地域の幹事を中心に、交流や活動を進められるようにしたい。
4. 非営利法人化及び、税控除措置の獲得に向けて準備を進める。現在ジャムズネ
ットNYの加納氏よりアドバイスを受けており、トロントの弁護士とも相談中。
5. 7月26日に開催される、東京女子医大でのジャムズネットワールド会議への
積極的な参加を目指す。
6. 8月4日にトロントで、ロヨラ大学岩崎准教授の国際結婚アンケートの第2次
報告会を開催予定。
7. 秋ごろに、カルガリーで、鈴木直人心理療法士により、認知症キャラバンメイ
ト養成研修を行う予定。その他の地域での研修を継続させていく。
8. 医療アクセスの改善の為に、カナダ全土の実態把握に努める。大使館の医療情
報のサイトに、カナダの医療機関の情報と、日本語通訳があるかどうかなどの
情報が掲載されているが、まだまだ他にも付け加えられる情報を掘り起こして
いきたい。また、ジャムズネットNYの、子女教育への取り組みを参考に、将
来的に、教育、奨学金などの支援もしていきたい。
本間教授:ニューヨークには、野口ファンデーションなど国際交流、研究援助
団体があり、現地の人に為に貢献することが重要である。
4、 特別講演会:
講師:柴田ヘンリー隆典 マギル大学名誉教授
演題:1乳癌の最新治療(National Surgical Adjuvant Breast and Bowel Project:
NSABP)を通しての貴重な経験
2モントリオールアカデミークラブの50周年の歴史
講演に向け、白石医務官の方から、日本でも、癌での死亡率がトップになり、2人
に1人が癌で亡くなる時代になったこと。そのことで、一般の人も癌の治療に対し、よ
り興味があるのではと考え、今回、高名な腫瘍外科である柴田名誉教授に講演をして頂
くにあたり、一般邦人にも呼びかけ、傾聴する運びとなったこと、柴田名誉教授は、腫
瘍外科として、大変輝かしい業績と経歴を持ち、忙しい日々を送りながらも、モントリ
オールアカデミークラブという、モントリオールに、移住または研究に来た、医師らの
世話役、支援を半世紀以上も続けてこられた。これは、まさに柴田先生の人とのつなが
りを重視したすばらしい人柄に尽きるという内容の挨拶がなされた。
5、閉会挨拶:傳法代表より、今回総会に参加されたメンバー、大使館の協力への感謝
の辞を頂き閉会となる。