事 業 計 画 書

平成 27 年度
事
業
計
画
書
一般財団法人 競馬共助会
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平成 27 年度事業計画
平成26年10月に内閣府より発表された月例経済報告によると、我が国の経済
は、
「景気は、このところの弱さがみられるが、緩やかな回復基調が続いている」と
されている。しかし、個人消費については、持ち直しの動きが続いているものの、
足踏みが見られ、今後も予断を許さない状況である。
こうしたなか、本財団は、今後も中央競馬の発展に貢献する法人として、公益目
的支出計画に記載した診療所の運営事業を着実に実施するとともに、引き続き、経
営のスリム化と業務の充実等の経営改革への取り組みを推進し、適正かつ効率的な
事業の執行に努める。
美浦・栗東両トレーニング・センターでは、厩舎関係者の福利厚生に関する業務
を行うとともに、競馬関係者のみならず周辺地域住民の診療所として医療の充実に
努め、また、厚生会館の利用促進によるスポーツ文化活動の振興等により地域との
連携協調をさらに進める。
競馬場では、全国の競馬場を包括した安全衛生指導業務等により食品衛生管理の
徹底を図り、利用者の食の安全・安心を確保するとともに、一律に質の高いサービ
スを提供することに努め、食を通じたお客様サービスの充実を図る。
平成27年度については、次の事業を行う。
1 診療所の運営事業(公益目的支出計画対象事業)
平成26年10月に移築を完了し「みほクリニック」と名称を改めてリニューア
ルオープンした美浦診療所(以下「みほクリニック」という。)及び栗東診療所にお
いては、競馬関係者並びに周辺地域住民に対し、調教時の救急対応をはじめ各種診
療及び健康診断など地域に密着した医療を提供し、安心して信頼される診療所を目
指すとともに、周辺医療機関との連携を行うことにより事業の公益性の充実並びに
運営基盤の強化を図る。
また、周辺地域住民に幅広く利用してもらうために、 i タウンページ等の掲載や
ホームページ及びパンフレットのリニューアルを実施し、広報活動を強化するとと
もに、診療機器の更なる充実を図ることにより、新たな利用者の開拓を推進する。
さらに、医療スタッフにおいては、研修会や講習会等への参加により、医療技術
の習得及び接遇の向上を図り、医療サービスに努める。
なお、運営経費は、診療報酬、日本中央競馬会からの助成金及び売店運営事業
からの繰入金等で賄う。
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(1) 調教時の救急対応
救急患者の適切な治療をはじめ、重篤患者等に対しては近隣病院への速やか
な連絡、搬送が出来る体制の維持に努める。
(2) 医科診療(内科、整形外科(リハビリテーションを含む)
)
一般内科診療をはじめとして、代謝内分泌(糖尿病、高脂血症等)、循環器(高
血圧等)、消化器等の専門内科による診療を行うとともに、疾病の早期発見を目
指し、内視鏡・レントゲン(デジタル画像診断)及び超音波診断等による検査
を積極的に実施する。
また、各種カウンセリングを実施し、治療の指導と生活習慣病等の疾病予防
の啓蒙に努める。
さらに、運動器リハビリテーション機器を適宜拡充することにより、厩舎関
係者をはじめとする労災事故による早期職場復帰を促すとともに、通院治療中
の患者への医療の充実に努め、内科的疾患の患者についても各種の運動機器を
利用した健康管理指導を実施する。
なお、みほクリニックにおいては、新たに導入した MRI を活用して高度で正
確な医療を提供することにより、更なる医療サービスの充実を図る。
(3) 歯科診療
整備された各種医療機器や検査機器及び診療備品等を活用して、一般診療の
ほか、インプラントやホワイトニング等の専門治療及びカウンセリング等を積
極的に実施する。
(4) 各種健康診断
競馬関係者を中心とした定期健康診断を実施するとともに、周辺地域の方々
に対しても積極的に健康診断を実施し、健康管理に努める。
(5) 各種予防接種
インフルエンザ等の予防接種を実施し、一層の啓蒙を図る。
なお、調教助手及び厩務員に対するインフルエンザの予防接種については,
中央競馬厩務員クラブが実施する補助と連携して行う。
2 厩舎関係者等に対する福利厚生事業
厩舎関係者の生活環境の充実を図るため、社会保険関係事務、遺児等育英年金
などの福利厚生事業を行う。
なお、運営経費は、日本中央競馬会からの助成金及び売店運営事業からの繰入
金等で賄う。
(1) 社会保険関係事務
厩舎関係者の健康保険、厚生年金保険、労災保険及び雇用保険に関する事務
を行う。
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(2) 労働保険事務組合に関する事務
一般社団法人日本調教師会との業務受託契約により、労働保険事務組合に関
する事務を行う。
(3) 慶弔金等の給付
厩舎関係者に対して、次の給付を行う。
① 結婚祝金
② 出産祝金
③ 入学祝金
④ 慶弔金及び花環料
⑤ 入院見舞金
⑥ 入院室料の補助
⑦ 退職記念品
(4) 契約保養所及び健康ランド利用料の補助
厩舎関係者が本会契約保養所及び健康ランドを利用したときは、その利用料
の一部を補助する。
(5) 人間ドック利用料の補助
騎手、調教助手及び厩務員(配偶者を含む)が、本会指定の医療機関で人間
ドック(脳ドックを含む)を利用したときは、その費用の一部を補助する。
なお、調教助手及び厩務員については、中央競馬厩務員クラブが実施する補
助と連携して行う。
(6) 遺児等育英年金の給付
厩舎関係者が死亡又は重度心身障害のため退職した場合、その遺児等の福祉
の増進に資するため、遺児等育英年金の給付を行う。
(7) 厚生資金の貸付
騎手、調教助手及び厩務員が臨時に出費を必要とする場合は、貸金業法に則
った厚生資金の貸付を行う。
(8) 奨学資金の貸付
厩舎関係者の扶養する子弟が高等学校以上の学校に入学又は在学し、学資の
援助を必要とする場合は、貸金業法に則った奨学資金の貸付を行う。
(9) 自動車購入資金の貸付
騎手、調教助手及び厩務員が自動車を購入するとき必要とする場合は、貸金
業法に則った自動車購入資金の貸付を行う。
(10) レクリエーション等への補助
厩舎関係者が行うレクリエーション活動、旗開き等の各行事並びに婦女子の
サークル活動に対し、その経費の一部を補助する。
(11) 労働災害統計事務
一般社団法人日本調教師会の安全衛生委員会等に対し、厩舎関係者の労災防
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止の意識向上のため労働災害統計資料を作成し協力する。
(12) 駿友会の事務
中央競馬厩舎関係者駿友会の依頼を受けて、退職した厩舎関係者の親睦を図
るため、駿友会の事務を行う。
(13) 福祉手当支給制度の事務
公益財団法人中央競馬馬主社会福祉財団の依頼を受けて、定年退職等により
退職した厩舎関係者の老後生活の安定と福祉の増進を図るため、福祉手当の事
務を行う。
(14) リハビリ施設の利用受付事務
日本中央競馬会の依頼を受けて、亀田クリニックが行う競馬関係者のリハビ
リ施設利用に伴う総合窓口としての事務を行う。
(15)騎手共済制度整備事業
日本騎手クラブが行う騎手及びその遺族に対する年金(傷病年金、障害年金
及び遺族年金)を給付する共済事業に対して助成する。
3 厚生施設の管理・運営事業
美浦及び栗東トレーニング・センター厚生会館においては、日本中央競馬会か
らの助成金等を運営経費として、厩舎関係者のスポーツ文化活動の振興を図り親
睦を深めるとともに、本会の持つ公益性に鑑み、周辺地域住民との連携協調を目
的に、広く一般の方々にも利用していただくため、休館日を年末・年始のみとし
て実施し、事故やトラブル防止などの安全管理体制を最優先に効率的な管理運営
に努める。
(1) 厚生会館・プール等の管理
厚生会館及び夏季の遊泳プールを、競馬関係者のみならず周辺地域住民にも
広く開放し、その管理運営については安全面など万全を期するものとし、プー
ル管理については警備業法に則った運営を行う。
(2) スポーツ文化活動の支援
厩舎関係者相互の親睦を深めるため、各種スポーツ文化活動を行うクラブに
対し支援を行う。
4 競馬場等における売店等の運営事業
本会直営売店及び契約売店等において、来場されたお客様の満足度向上を目的
とした販売業務を実施する。
また、その収益については、診療所の運営事業及び厩舎関係者等に対する福利
厚生事業等へ繰入を行う。
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(1) 競馬場等における販売業務
① 売店等の営業
② 自動販売機の運営
③ 酒類、飲料水等の小売販売
④ たばこの委託販売
なお、直営売店においては、人気商品を企画し販売促進を図るとともに、仕
入原価の低減等により収益拡大を図る。
(2)お客様の満足度向上を目的とした食に関するサービスの充実
① お客様のニーズに合った市中で人気のある店舗を積極的に誘致する。
② お客様に人気のある食のイベントを積極的に展開する。
③ 人気メニューや競馬場オリジナル商品を企画販売する。
(3)お客様の利便性向上を目的としたサービスの充実
① 交通系電子マネーの導入
② 映像やソーシャルメディアを利用した店舗のピーアール
5 競馬場等における安全衛生に関する事業
日本中央競馬会からの助成金等を運営経費として、競馬場と直接契約している
食堂・売店を対象に安全衛生指導業務を実施するなかで、食の安全・安心を確保
することを目的として、全国の競馬場において統一した衛生管理及び緊急時の対
応等の各種講習会を継続して行い、所轄官庁指導のもと法令順守を徹底する。
なお、本会直営売店及び契約売店においては、本会自らが食品衛生等に関する
管理を行う。
(1) 競馬場と直接契約している食堂・売店を対象に、次の安全衛生指導業務を行
う。
① 店舗クリニックスによる衛生チェックの実施
② 各種講習会等の実施
イ)食品衛生講習会
ロ)保健所による立入検査の立会
ハ)食堂・売店内のねずみ・害虫駆除
ニ)防火・防災等の施設管理上の指導・監督
ホ)接客サービス講習会
③ 食堂・売店運営委員会の開催に関する競馬場との連絡調整事務
競馬場の要請に応じ、食堂・売店運営委員会の開催に伴う事務、決定事
項等の食堂・売店への指示及び指導や競馬場との連絡調整及び契約手続き
に関する事務を行う。
④ 食堂利用者アンケート調査の実施
(2)日本中央競馬会が運営している自動販売機の管理に関する事務補助を行う。
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6 その他
「一般財団法人競馬共助会個人情報保護基本規程」により個人情報の適正な管
理に努める。
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