社会とともに発展する

リスク管 理
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コマツ CSR 報告書
社会とともに発展する
CSR 重点分野
リスク管理
コマツグループでは、当社グループの持続的発展を脅かすあらゆる不確実性をリスクと定
義したうえで、特にコンプライアンス問題、環境問題、品質問題、災害発生、情報セキュリ
ティ問題などを主要なリスクと認識し、これに対処すべく対策を講じています。
リスク管理の基本方針と体制
● 事業の継続と安定的発展を確保していくことをリスク管理の基本方針とするとともに、リ
スクを適切に認識し、管理するための規程として「リスク管理規程」を定めています。
● リスク管理に関するグループ全体の方針の策定、リスク管理体制の見直し、個別リスクに
対する対策実施状況の点検・フォロー、リスクが顕在化したときのコントロールを行うた
めに、「リスク管理委員会」を設置しています。リスク管理委員会は、審議・活動の内容
を定期的に取締役会に報告します。
● 重大なリスクが顕在化したときには緊急対策本部を設置し、被害を最小限に抑制するため
の適切な措置を講じます。
体制と2014年度の状況
事業継続計画(BCP)の推進
コマツでは、災害・事故の発生時に社員や家族の安否を迅速に確認し、重要業務を継続ま
たは短期間に復旧するため、事業継続計画(BCP)を策定しており、本社ビルや各生産工場
においては、大地震の発生を想定して、実際の災害時にも的確に行動できるよう定期的に訓
練を実施しています。さらに、各生産工場においては、各々の計画に基づき、建屋・設備の耐
震補強の推進や、集中豪雨への対策を拡充しています。また、新型インフルエンザが発生・流
行したときには専門委員会を設置し、適切な対策を講じます。社員に対しては、予防および感
染発生時の行動マニュアルを整備するとともに、教育を実施して理解浸透を図っています。
コマツ CSR 報 告 書
本社でのBCP初動対応訓練
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体制と2014年度の状況
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事業継続計画(BCP)の推進
コマツ CSR 報告書
コマツでは、災害・事故の発生時に社員や家族の安否を迅速に確認し、重要業務を継続ま
たは短期間に復旧するため、事業継続計画(BCP)を策定しており、本社ビルや各生産工場
においては、大地震の発生を想定して、実際の災害時にも的確に行動できるよう定期的に訓
社会とともに発展する
練を実施しています。さらに、各生産工場においては、各々の計画に基づき、建屋・設備の耐
震補強の推進や、集中豪雨への対策を拡充しています。また、新型インフルエンザが発生・流
CSR 重点分野
行したときには専門委員会を設置し、適切な対策を講じます。社員に対しては、予防および感
染発生時の行動マニュアルを整備するとともに、教育を実施して理解浸透を図っています。
本社でのBCP初動対応訓練
茨城工場でのBCP訓練
グループにおけるリスク管理の推進
グループ全体でのリスク管理体制のさらなる充実を図るため、リスク報告ルートやマニュ
アルを整備するとともに、BCPに関しては、各社本社・営業サービス拠点において初動対応
訓練を実施し、リスク管理レベルおよび災害対応力の向上を図っています。また「安否確認シ
ステム」や「広域無線機」などのツールを導入し、定期的な安否報告訓練や通信訓練の実施
を通じて、グループ全体としての緊急連絡機能の強化を推進しています。
CR監査の実施
コマツではリスク管理活動の一環として、2008年度よりコンプライアンス・リスク監査
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(CR監査)を実施しています。これはJ-SOX監査(金融商品取引法に基づき実施している、
財務報告に係る内部統制の評価)ではカバーできない分野や、会社における潜在的なコンプ
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リスク管 理
コマツ CSR 報告書
茨城工場でのBCP訓練
グループにおけるリスク管理の推進
グループ全体でのリスク管理体制のさらなる充実を図るため、リスク報告ルートやマニュ
社会とともに発展する
アルを整備するとともに、BCPに関しては、各社本社・営業サービス拠点において初動対応
訓練を実施し、リスク管理レベルおよび災害対応力の向上を図っています。また「安否確認シ
CSR 重点分野
ステム」や「広域無線機」などのツールを導入し、定期的な安否報告訓練や通信訓練の実施
を通じて、グループ全体としての緊急連絡機能の強化を推進しています。
CR監査の実施
コマツではリスク管理活動の一環として、2008年度よりコンプライアンス・リスク監査
(CR監査)を実施しています。これはJ-SOX監査(金融商品取引法に基づき実施している、
財務報告に係る内部統制の評価)ではカバーできない分野や、会社における潜在的なコンプ
ライアンス・リスクの見える化(特に法令遵守状況の確認・評価)を目的としたもので、社
内専門家チームによる内部監査を、コマツ及び国内外の関係会社に加え国内のオーナー系代
理店の拠点を対象として実施しています。
実施項目は、(1)安全、(2)環境、(3)労務、(4)経理・会計、(5)品質保証・リコール、(6)車
検・特定自主検査(建設機械における車検のようなもの)、(7)輸出管理、(8)情報セキュリテ
ィ、(9)独占禁止法 が対象です。
この活動を通じて、各社・各部門での管理レベルとコンプライアンス意識のさらなる向上
を目指しており、今後は都度監査手法を改善し、リスク管理機能としてCR監査の運用レベル
を上げていきたいと考えています。
CR監査の実施状況
情報セキュリティの強化
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情報セキュリティの強化
コマツは、情報セキュリティ委員会を中心にグループ全体の情報セキュリティ体制の整備
を推進しています。その一環として、情報を守るには社員一人ひとりの意識向上が必須である
との考えから「情報セキュリティガイドブック」を全社員に配布し、これに基づく教育・啓
蒙に注力しています。パソコンを使って業務を行うグループ各社の社員を対象に、eラーニン
グで情報セキュリティに関する基本教育を実施しています。また、管理職を対象にしたコース
も別途実施しており、グループ各社のセキュリティ対策への意識向上をはかっています。
加えて、万一の過失や外部からの侵入による改ざん、破壊、漏洩、紛失等から情報を守る
ため、システム上の防御の仕組みを構築しています。また、一連の施策が確実に実行され効果
を発揮していることを確認するとともに、不具合点を発見・改善することを目的に「情報セ
キュリティ監査」を行っています。
人権リスクの認識
コマツは、2008年に国連グローバルコンパクトに署名をしています。その原則の一つであ
る人権課題への取り組みとして、2014年、社外の専門家の支援を得ながら、グローバルに展
開する建設・鉱山機械、林業機械事業を対象に、人権課題リスクのアセスメントを実施しま
した。実施に当たっては「世界人権宣言」並びに国連「ビジネスと人権に関する指導原則」
を参照しました。
その結果として、問題が起きる緊急度合は低く、起きた場合の影響度合は中程度である、
との結果を得ました。またコマツ自身の取り組みにとどまらず、部品などのサプライヤーであ
る協力企業の皆さまや、お客さまに商品・サービスを提供する販売代理店のネットワークの
活動のアセスメントも必要があるとの評価結果を得ました。これらの評価を認識し、今後も
必要に応じた対応を実施していきたいと考えています。
DATA
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る人権課題への取り組みとして、2014年、社外の専門家の支援を得ながら、グローバルに展
開する建設・鉱山機械、林業機械事業を対象に、人権課題リスクのアセスメントを実施しま
した。実施に当たっては「世界人権宣言」並びに国連「ビジネスと人権に関する指導原則」
コマツ CSR 報告書 2015
リスク管
理
を参照しました。
その結果として、問題が起きる緊急度合は低く、起きた場合の影響度合は中程度である、
との結果を得ました。またコマツ自身の取り組みにとどまらず、部品などのサプライヤーであ
社会とともに発展する
る協力企業の皆さまや、お客さまに商品・サービスを提供する販売代理店のネットワークの
活動のアセスメントも必要があるとの評価結果を得ました。これらの評価を認識し、今後も
CSR 重点分野
必要に応じた対応を実施していきたいと考えています。
DATA
BCP訓練の実施状況
日時
事業所名
訓練内容
2014年9月
こまつの杜(石川県)
BCP初動対応訓練
2014年10月
国内事業所
広域無線機通信訓練
2014年10月
茨城工場
BCP訓練
2014年10月
コマツNTC(富山県)
BCP訓練
2014年11月
本社
安否報告訓練
2014年11月
本社
BCP初動対応訓練
2015年1月
テクノセンタ(静岡県)
BCP初動対応訓練
2015年3月
国内グループ全社
安否報告訓練
2015年3月
豊中オフィス(大阪府)
BCP初動対応訓練
2015年3月
国内事業所
広域無線機通信訓練
社員教育実施状況(情報セキュリティ)
講座名
対象
eラーニング情報セキュリティ(ベーシックコース)
パソコンを使って業務を行う全社員
eラーニング情報セキュリティ(マネジメントコース)
全管理職(部課長等のライン長)
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