2015・7・24 進路だより 第73号 本荘高等学校進路指導部 One day カ レ ッ ジ ∼ 大 学 の 先 生 を 囲 む 会 ∼ 7月9日(木)、「One day カレッジ∼大学の先生を囲む会∼」(第17回)が行われました。2・3年生を対象 に16の講座を開設し、生徒それぞれが希望する2つの講座を受講しました。また、1年生は文系・理系の2つ の講演を聴きました。講師の先生の専門の講義を受けて、進路目標を設定する上で有意義な会になりました。 【開講講座と生徒の感想】 1 3 年 公 務 員 試 験 対 策 講 座 (三 上 博 久 先 生 : 上 野 法 律 ビ ジ ネ ス 専 門 学 校 ) ■短期間での勉強の仕方がわからなくて、悩んでいたので具体的な方法がわかってすごく参考になりました。今日か らやってみたいと思います。問題演習の解説もすごくわかりやすくて、記憶に残りそうだなと思いました。スキマ時間 をうまく活用していきたいです。 ■消防が人気になってきている理由、願書請求の仕方など知っていそうで知らないことが多く、とても勉強になりま した。私は進路を具体的に決定していたのですが、話を聞いて少し揺らぎました。教えていただいた採用者数について の情報をもとに、もう一度家族で話し合わなければならないなと思いました。 ■これまで勉強法でどうしたらいいかわからないところがあったので今日聞いたお話を参考にしつつ頑張っていきた いです。私は政治経済分野が得意でないので今日いただいた問題がすごく助かります。頑張ります。 2 2 年 就 職 ・ 公 務 員 ガ イ ダ ン ス (清 原 涼先生:東京アカデミー) ■公務員の種類にも色々あることなど、詳しく、丁寧に教えてもらいました。視野に入れていない職種でも気になった ものがあって今回聞けてよかったです。問題も経験できてよかったです。 ■試験に面接で300点あることや、性格検査があることにびっくりしました。ガイダンスを聞いて、改めて就職に向 けて頑張ろうと思いました。自分は公務員を目指しているので、今から全教科の勉強を頑張っていこうと思います。 ■進学か公務員か悩んでいましたが、高卒の方が受かりやすいと聞いて公務員もいいなと考えるようになった。普通の 授業をきちんと受けて試験対策をしていきたい。 ■警察と県庁などでは問題数と時間が異なることがわかりました。公務員といっても仕事の規模や内容・種類をわかりや すく丁寧に教えてもらってよかったかです。 3 西 洋 美 術 史 学 (佐 々 木 千 佳 先 生 : 秋 田 大 学 ∼美術と社会−ヴェネツィア・ルネサンス絵画にみる−∼) ■「美術史」ということでわからないことがきっと多いのではないかと講義を聴くまで思っていました。しかし、講義 を聴いてみると確かに今までしらなかったことも多くありましたが、世界史で学んだことに関連している部分もあり、 とてもも聞きやすかったです。初めて聞いたものも知っているものに結びついていたりして、とても興味深かったです。 ますます歴史に興味を持つことができ、将来更に学びたいと思いました。講義が聴けてとても嬉しかったです。 ■「技芸」の中で美しいものが美術という言葉にすごく納得した。今では趣味で絵を描いたりする人もいるけれでも、昔 の美術は美とは何かを哲学の中から導き出したということを知って自分は今まで絵画の表面上しか見ていなかったのだ な、と思った。普通の絵でも深い意味を持っているのでもっと知りたいと思った。ヴィーナスの絵(ウルビーノ公)に も結婚にまつわるものが実はたくさん描かれていておもしろかった。 4 国 際 学 (會 澤 ま り え 先 生 : 尚 絅 学 院 大 学 ∼ ア メ リ カ に お け る ク ー ル ジ ャ パ ン 現 象 ∼ ) ■日本の文化が年々、急増し、海外でこんなにも普及しているなんてとても衝撃を受けました。これをビジネスとする 企業はまだ少ないので、自分たちの世代でもチャンスがあるのでは?と感じました。多国間の文化の違いは様々な観点 から見て、良い点・悪い点がありますが、コミュニケーションの取り合いはネットを通じてより、直接の情報交換が効 果的であり、またそれにより発展していったケースも少なくありません。日本人はこの現状をほとんど把握していない そうなので、グローバルな視点を重要視したいと思いました。自分も海外の音楽について興味があるので調べるよいきっ かけになりました。ありがとうございました。 ■今回の分野は初めて聞く分野だった。以前から外国で日本の文化が流行っていたのは知っていたが、あんなにも熱狂 的だとは知らなかった。コアなオタクが一般オタクを教育するシステムはおもしろかったと同時にとても驚いた。日本 よりも熱狂的でそれほど日本のアニメ、漫画のクオリティが高いのだなと思った。自分はそういう分野に興味がないの で今まで知らなかったが世界に誇れる部分だなと思った。講義中何度もビジネスチャンスという言葉があって、日本はこ れから更に発展するのかなと期待してみたい。 1 5 教 育 学 (八 幡 恵先生:東北学院大学 ∼教職を目指す高校生の皆さんへ∼) ■「教育」という単語に含まれる「教える」と「育てる」の言葉の意味を改めて考えることで、教育について深く考えら れました。私は現在進行形で学校教育を受けていますが、社会全体で必要な知識を得る授業が、子どもの意欲を横に置 いたものだとはあまり考えたことはありませんでした。確かに、日常の中でも学習と学校は全く違うな、と今回の講座を 通して気づきました。「能動的学習」を行うためにどうするべきなのか、など学校教育について考えると同時に教員を目 指して努力していきたいと思いました。 ■私は将来教員になりたいと考えているので今回の講座はすごく楽しかったです。将来、子どもの興味・関心を引き出せ る教員になりたいなと思いました。私は実際、勉強させられていると感じることがあったけど、受験生になって自分か ら深く知りたいことが増えて勉強に身が入るようになったので、能動的学習の大切さはすごく共感しました。これから学 習のことを考えるのが楽しみになりました。 6 経 済 学 (伊 鹿 倉 正 司 先 生 : 東 北 学 院 大 学 ∼ 私 た ち を 幸 せ に す る 「 新 し い お 金 」 の 話 ∼ ) ■電子マネーはとても便利で、現代風な感じがして大学生になったら利用したいと思っていましたが、不便なデメリット もあったのですこし悩みました。お金はほぼ毎日使うものだし、大事なものなので、いろいろなお金のメリット、デメリ ットを理解したうえで選ばなければ行けないと思いました。地域通貨は何のことかよくわからなかったけれども、由利 本荘市にもこれかも知れないというモノがあることに気づいた。身近なお金なのにわからないことがたくさんあり、も っと知っておかななければ危ないこともあるだろうと思った。 ■お金=札・貨幣と思っていたけれども、実際はお金は実態を持たない、目に見えない物なのだと思った。お金の果た す役割に「価値の尺度」があったが、ブランド品などが、なぜあそこまで価値が上がるのかとか、そもそもの価値の付き 方なども気になった。また、なぜ世界通貨が実現しないのか、いろいろな国のお金の事情や背景も知りたいと思った。 様々なことに派生して興味を持つきっかけとなった。 7 法 学 (澤 田 克 己 先 生 : 新 潟 大 学 ∼ 「 日 本 に お け る 法 化 社 会 と 裁 判 − そ の 光 と 影 」 ∼ ) ■法が国によって違うように、法を取り巻く環境も国によって全く違うことが最も強く印象に残りました。裁判をあらゆ る事件やトラブルに持ち込む法科社会は、日本には適さないのかも知れないという先生の指摘は、講座で取り上げた事例 を見るとその通りだと思った。調停などの仕組みを活用していく姿勢が市民の側にも必要なことや法に携わる人物は知識 が不足していることは許されないと言うことも同時に感じた。 ■最も興味を持ったのは経済規制に関する問題です。規制緩和を小泉内閣で大胆に行うまでは、身近なバス料金やタクシ ー料金の自由化がほとんどなかったことに驚きました。自由化が進みすぎた場合のデメリットもあるので、一定のレベル で規制するという現在のやり方が今の時代には適しているのかと思いました。 8 文 化 史 学 (細 田 あ や 子 先 生 : 新 潟 大 学 ∼ 「 生 命 の 木 」 の イ メ ー ジ の 多 様 性 ∼ ) ■生死学を考えることに「木のモチーフ」を用いるとはどういうことなんだろうと疑問に思い、選択した。生と死と木 を重ね合わせて描かれたキリスト教の絵画はとても美しく、また、現在を生きる私でも生命を表していることが理解で き、「木」をモチーフにすることを思いついた昔の人はすごいと思った。「生と死をもたらす木」という絵では死も生も 美しく描かれていたり、「善悪の実を食べてはいけない」と言った神がいたり、疑問に思うこともあったが、それと同時 にどんどん興味がわいた。 ■倫理と似たような内容の話もあっておもしろかったです。樹木によって生とか死、家系図などが表現されていて、と ても興味深かったです。ペリカンやハトが象徴する物などの話もとてもおもしろくてこっちの分野にも以前より興味を 持つことができました。 9 電 子 工 学 (加 藤 俊 顕 先 生 : 東 北 大 学 ∼ プ ラ ズ マ が 拓 く 最 先 端 ナ ノ テ ク ノ ロ ジ ー の 科 学 ∼ ) ■私はこの講演会を聞く前まではプラズマという言葉を聞いたことしかありませんでした。ですが、プラズマはとても おもしろく、個体→液体→気体→プラズマというように最後にものはプラズマになると聞き興味を持つことができまし た。プラズマは+と−が離れているものであり、宇宙の 99.9 %はプラズマでできているということに少し驚きました。 他にもプラズマは汚れた地球をきれいにすることもできるそうなのでこれからも実験を頑張ってもらいたいです。今日 の講座はとてもためになり、おもしろかったです。今日はありがとうございました。 ■プラズマが何なのかというところから説明していただき非常にわかりやすかった。カーボンナノチューブの存在自体 は知っていたし、性質も暗記したつもりでいた。しかし本当に筒として使う、その方法は知らなかった。というかそも そもごく一部しか知らなかったということを痛感した。また、チューブに DNA をいれられるということに驚いた。や はりいろいろな学問が絡み合って一つの大きな体系的な学問を形成しているのだと再確認できた。今日の講座で工学の おもしろさを改めて実感してしまった。また、進路が揺れそうで少し心配だ。 2 10 バ イ オ 化 学 (佐 藤 慎 吾 先 生 : 山 形 大 学 大 学 院 ∼ 「 身 近 な 薬 の 化 学 」 ∼ ) ■薬についていろいろな知識を得ることができてとてもためになった。フッ素に変えるだけで薬の効果が変わったり窒 素の化合物が薬や毒になったりと今の学習に通じるものがあり、今の勉強を大切にしなければと改めて感じることがで きた。インフルエンザ薬の詳しい仕組み、作られ方などの専門的な部分も知ることができ、将来の薬の興味がかなりわ いてきた。楽しく聞くことができた。ありがとうございました。 ■薬に興味があって今回この講座を受講したのですが、身近な薬の構造やしくみなど、普段何気なく使っているものが、 こんなに試行錯誤を繰り返して作られたのだと改めてわかり、さらに興味が深まりました。化学の授業が今ちょうど有 機・無機なところなので今回のお話を思い出して、糧にしたいと思います。また、バイオ化学という分野のお話もお聞 きして薬学部でなくてもこういった研究ができるということも知ることができました。本当にありがとうございました。 ■文型からの参加でしたが、世の中のものを他の視点から見ることができてとても新鮮でした。普段の生活でも役立つ 知識を得られてこの講座を受けられて良かったと思いました。興味深い話をありがとうございました。 11 応 用 生 物 科 学 (穂 坂 正 博 先 生 : 秋 田 県 立 大 学 ∼ 光 で 「 ガ ン 」 を 発 見 す る ∼ ) ■がん細胞の特性を生かし光で発見するという発想がすごいと感じた。 放射線を使う技術も、すごく発達していると思うけど、体に影響が出ないのか心配だ。そこもふまえて、量や排せつ 時間も考えて、なるべく体に害がないようにしているのがすごいと思った。今回の研究内容が人間に使われるようにな ったら、がんの治癒率や発見率も上がると思うので、応用されればいいなと思った。 ■光でがんを見つけることができたら、今までよりも簡単に発見して鮮明にみることが可能なので、人にも応用できる ようになるといいなと思いました。また、「がんでどうして死ぬのか」など、疑問を持つことをスルーしていたことに触 れて、今までどうして不思議に思わなかったのかと気づかされました。様々なデータを見せていただいて、とても貴重 な体験になりました。本当にありがとうございました。 12 建 築 環 境 シ ス テ ム 学 (込 山 敦 司 先 生 : 秋 田 県 立 大 学 ∼「こころ」を考え「建築」をデザインする∼) ■建築は様々な分野が必要とされていて、たくさんの分野を含むほど豊かになり、よりよいものが作られることがわか った。人間の心理、行動を前もって考えて、設計することが大事なことだとわかった。建築は意識されるものでなく、 無意識なことという言葉が心に残った。建物を利用するのは人なので人の心理や行動に関する実験をすることで、快適 な空間を作ることができると実感することができた。建物によって自分たちが誘導されていることもとても興味を持て た。 ■今回の講座では建築学を心理学の側面からみるというおもしろい研究をしている先生の話を聞けてさらに建築学への 関心が深まりました。単なる構造の強度や安全性の観点から建物を見るのではなく、それも大切なのですが、どんな空 間にしたら何をしたくなるか、空間によって絵画をどのように見せるかなどモノに備わる「行為の可能性」について考 えて空間を作る、という新しい考え方を知ることができ、知識の幅が広がりました。とても良い経験になりました。 13 農 学 (菊 池 俊 一 先 生 : 山 形 大 学 ∼ 動 如 山 !?( 動 く こ と 山 の 如 し ) ― 地 表 面 の 変 化 と 植 物 動 態 の 相 互 関 連 ― ∼ ) ■農学はいろいろな見方があることを知りました。水、土などの環境問題、植物の育成、そして食材の研究などのプロ セスを経ておいしい食べ物を食べることができるのだなと思いました。森林に関しては様々な環境問題がある中、木一 つ一つに共通点があり、その特徴で分けることができることを初めて知りました。いろいろな木がある中で、どのよう に曲がるかなども大切だということがわかりました。これからも木を見る機会があると思うのでゆっくり見ることがで きれば、今日の講座を思い出して見ていきたいと思います。 ■「農学」に関して知識が深まりました。今まで、農学は農業について、また環境(汚染)を学べるところなのだと考え ていましたが、様々な視点より環境を調べる学部で、理科を総合して使っていく学問だということを知りました。噴火 などの地学の知識や生物は勿論、物理、化学数学の理系科目全てを用いて調べていると知り、農学はすばらしいなと再 確認しました。先生がお話ししてくださった森林のことは、自分が秋田県に住んでいることもあり、興味深く聞くこと ができました。これから本を読んだり、教授の方にメールで聞いたりしながら自分の進路実現に向け頑張っていきます。 14 人 間 工 学 (今 村 孝先生:新潟大学 ∼人間工学(人のための機械設計技術)入門∼) ■高齢者、障害者などを安全に、楽しく、効率よく生活させたりするとき、それを工学的に改善し、新しい発見をして いくということがとてもおもしろいことだなと思いました。自分は工学系の方へ進んでいきたいと考えていて、今日の 話のような、工学的に考えて人々の生活をよりよいものにするというのは、自分にとっての一つの目標でもあるので、 頑張って工学系のほうにすすみたいです。 ■人間工学は人が快適に使えるような製品を作るという学科であると初めて知りました。「色の使い分けをして安全かど うかを知らせるようにしている」という工夫がある。こうして日常生活で人間工学は大きな役割を担っているのだと思 いました。モーションキャプチャーにより自分の動きを映像に再現することによって映画に利用したり、スポーツで改 善すべきところの確認をすることができるということですごく関心を持ちました。人間工学による技術はすごいなと思 いました。今まで、人間工学についてよくわからなかったけれども今日の講座によって日常生活でどう生かされている のかよくわかりました。これから人の動作に注目していきたいなと思いました。 3 15 看 護 学 (永 田 美 奈 加 先 生 : 秋 田 大 学 ∼ 高 齢 者 の 看 護 ∼ ) ■今までの看護の講座とはまた違う「高齢者」に視点を老いた講義で「なるほどな」と思うところがたくさんありまし た。私は祖父母と離れて暮らしているので、たまに機会があればなるべく気を遣ってあげよう、たくさん話そうと思っ ていますが、やはり話が伝わらないと少しイラッとしてしまうことがあります。しかし、「それは『私の目線』だからそ う思うのであって、 『祖父母目線』から考えれば変わりますよ」と先生がおっしゃっていて、その通りだなと思いました。 今後の生活の中で今日の話を参考に生活していこうと思います。 ■この講座を聞いて、看護という学問の役割や、看護の中にもいろいろな種類があるということを知りました。また、 老年看護という分野についてどんなことを学ぶのか知識を深めることができました。私は祖母と暮らしているので高齢 者の気持ちは少しは理解できている方なのかなと思っていましたが、ゴーグル等の体験をしてみて、案外わかっていな かったかもしれない、話を聞けていなかったのかも知れない、と反省しました。今回の講座で自分の考えや視野を広げ ることができたので、これからの行動に活かしていきたいです。 16 作 業 療 法 学 (石 川 隆 志 先 生 : 秋 田 大 学 ∼ 障 害 と 作 業 活 動 − 作 業 す る こ と の 意 義 − ∼ ) ■理学療法を作業療法の違いがわかりました。作業療法でただただ基本的な動作ができるようになることが目的ではな く、外出したとき、何かに参加したときなど、戻ってから普通に過ごしていけることを目指していることを知りました。 他にも、人と比べて良い悪いを決めるのではなく、その人自身のことを理解してわかった気にならずに手助けすること が大切だと、勉強になりました。 ■ 周りの環境がその人の思考と価値観を決める、ということになんだかはっとさせられました。違う環境で育った人、 価値観が違う人とこれから関わって、自分の視野を広げたいと思いました。私は社会福祉士を目指しているので、先生 がおっしゃっていたように「わかった気持ち」で接するのではなく、「わかろうとする気持ち」を持つことを大切にして いきたいです。勉強頑張ります。貴重なお話ありがとうございました。 17 化 学 工 学 ( 1年 生 ) (後 藤 猛 先 生 : 秋 田 大 学 ∼ 昆 虫 の 細 胞 で ヒ ト の タ ン パ ク 質 を つ く る ∼ ) ■原核微生物でも真核微生物でも動物細胞でもなく、昆虫細胞を使って人のタンパク質をつくるというのはすごい発 想だと思った。中学校などでは事象と結論だけを習って片付けていたものを大学の研究室では化学を使って理論的に証 明すると言うことにとてもあこがれる。 ■私は将来理系に進みたいと思っているので、とても興味深く聞くことができました。生物の増殖能力はすごいなと思 ったし、生物の体の中での反応もおもしろいなと思いました。やはり理系はいろんな実験を通して、新しい発見をした 喜びや達成感を味わうことができて、改めて理系に進みたいと思いました。 ■内容は難しかったのですが、今まで知らなかったことがたくさん聞ける良い機会でした。私も先生のように本気で楽 しむことを見つけ将来の道につながればいいと思いました。 18 環 境 経 済 学 入 門 (1年 生 ) (松 波 淳 也 先 生 : 法 政 大 学 ∼ 環 境 問 題 に 挑 戦 す る 経 済 学 ∼ ) ■私は先生のお話を聞くまで、一人一人の環境意識を高めることが大事だと思っていました。でも、先生のお話を聞い てから環境意識が全くなくても普通の暮らしさえしていれば自ずから環境に優しい行動につながる社会システムの形成 が大事だと言うことを知ることができました。先生がお話の最後の方で今やっていることが基礎になるとおっしゃって いたので、目の前にあることを頑張りたいと感じました。 ■僕は以前から経済学に興味があったのでとても勉強になりました。複雑な経済学を詳しく教えていただき、ありがた いと感じた。「生産主体−市場−消費主体」の構図がわかっておもしろかった。経済学はこの「市場」という立場で社会 システムとしての「生産−消費」の科学の関係があることもわかった。こうしてみると僕はもっと視野を広げて物事を 上から見ていくようにしなければいけないと思った。 ■人間は命令には従わず、自分自身に利益がなければ動かない、ならば地球にも人間にも利益があるような制度を作っ てしまえばいいと聞き、なるほどと思った。 4 【講師の先生方より本高生にメッセージ】 ☆三上博久先生:上野法律ビジネス専門学校 試験時間終了するまであきらめないでください。あきらめたら終わりです。最後まであきらめずに頑張ってください ☆佐々木千佳先生:秋田大学 講義等でもお話しさせて頂きましたが、私自身高校在学時の関心、経験が結果的にですが、現在の職業へと結びつき ました。様々な、対象に自らアプローチすることが高校生である皆さんの柔軟な、そして可能性あふれる思考と結びつ くことになると思います。自分の関心の芽生えを大切に、そしてそれを大きく育てていってください。 ☆八幡 恵先生:東北学院大学 講義内容についての質問から岩手県の矢巾町の事件まで、幅広く質問がありました。進学先の大学で皆さんの問題意 識をさらに広げ、深めて、秋田県の将来を支えられるような教師が育つことを期待しています。 ☆會澤まりえ先生:尚絅学院大学 将来の目標について具体的イメージを持つことで何を勉強したらよいのかがわかってくると思います。 ☆伊鹿倉正司先生:東北学院大学 20数年前、私は大学名で進路を選びました。大学名が自分の人生に大きな影響を与えると考えたからです。その後 社会に出て、大学名がほとんど意味をなさないことに私は愕然としました。社会が私に求めていたのは、どこの大学 を卒業したのではなく、「お前は何ができるのか」だったのです。 ドイツの有名な格言に、「自分に何が欠けているではなく、何を持っているかを考えよ」というものがあります。今後 みなさんが進路を決める際、自分の良さを磨ける環境があるかどうかを何よりも重要視してください。不幸ではあり ますが、何も持たない者に寛容な世の中ではなくなりつつあります。 ☆佐藤慎吾先生:山形大学大学院 高校までは勉強はどうしても受け身になりがちですが、与えられた課題に対しても「好き」になるように努めましょ う。昔から好きこそものの上手なれ!」と言いますが、好きになるには与えられた課題に対して、自ら積極的になるこ とです。これは大学に入ってから、さらに社会人になってからでも大切な心構えだとおもっております。 ☆穂坂正博先生:秋田県立大学 何事にも真摯に向き合うのが大切です。将来の自分を成功に導くために日々ベストを尽くして勉学に臨んで下さい。 ☆込山敦司先生:秋田県立大学 日常生活でのふとした疑問や,気づきを大切にして下さい。 そして,それをきっかけに,様々なことに関心をもって視野を広げて下さい。 自然に自分のすすむ道がみえてきて,学ぶことへの意欲が高まると思います。 ☆菊池俊一先生:山形大 大学では多種多様な研究課題に取り組んでいます。各校のオープンキャンパスに出向いたり、ホームページやSNS 等で発信されるリアルな情報を探し見るなど主体的に情報集めを行ってください。君の学びたい学問は必ずどこかにあ ります。 追伸 本を読んで語彙を増やすことも忘れずに! ☆今村孝先生:新潟大学 このたびはOne day カレッジにお招きいただきありがとうございました. 開放的な校舎でのびのび学んでいる皆さんと,短時間ですが,近い距離感でお話ができたことはとても楽しかったで す.積極的な質問は,大学での講義や研究とはまた一味違った緊張感がありました. さて,今回私は,「人間工学」をテーマに,ヒトの体の仕組みを理解する「機械」と「計測」の技術を紹介しました. もちろん,このような方法や技術は2つだけではありません.これから皆さんが勉強したり,興味を持った分野の数だ け,モノや現象の見え方・捉え方・考え方が増えていきます.そして,多くの捉え方ができると創造性が豊かになり, いろいろな人の意見やアイデアを受入れ,共有できるようになります.高校や大学でいろんな教科を幅広く学ぶことは そういう人間としての幅,「自由度」を増やすことであると私は考えています.ぜひこれからもその自由度をどんどん増 やし,人生の可能性を広げていってください. 5 ☆永田美奈加先生:秋田大学 進路を考える上で、自分自身をよく知ることが大事だと思います。自分の関心のあることを分析することも必要です が、柔軟な思考を持ち、見聞を広げ、様々なことに目を向けることも、今の皆さんに行ってほしいことです。自分の力 を発揮できる分野はきっとあります。日々の勉強や経験は必ずいつか役立ちますので、多くのことを吸引して、自分の 引き出しを増やしていきましょう。 もし人間に興味があり、人と関わることが好きな方は、看護学を学んでみませんか。秋田大学医学部保健学科ではみ なさんの先輩たちも頑張っております。お待ちしております。 ☆石川隆志先生:秋田大学 意欲的、積極的に講義に参加いただきありがとうございました。大学の講義は知識や技術を伝えるだけでなく、一緒 に考え作りあげていくという側面も重視されています。どんな進路を選択したとしても、主体的に参加するという姿勢 を持って頂くことを願っています。 ☆松波淳也先生:法政大学 ある民族の古い教えに「明日できることは今日するな」というものがあるそうです。これは一見ぐうたらな教えにも 見えますが、「今日しかできないことを今日やれ」ということに他なりません。高校生の今しかできないことを今、全力 でやってください。 講師の先生方、本校生徒のためにお忙しい中、御来校、そして素晴らしい講義・講演、本当にありがとうございました。 生徒達は、普段の高校の授業では体験できない高度な専門分野の研究の一端に触れて、学問に対する好奇心を大いにくすぐられたこと と思います。また、今まではとは違った物の考え方ができるようになり、視野も広がったかと思います。 今回のこの会を機に今まで以上に自ら進んで学習する姿勢を身につけた生徒、学生になってくれることを私たちも期待しています。 最後に、講師の先生方の所属先でのますますのご活躍をお祈り申し上げます。ありがとうございました。 ◆講師の先生方に本荘高校の印象を聞いてみました ・反応が良く、気持ちよく話をすることができました。 〔三上博久先⽣:上野法律ビジネス専⾨学校 〕 ・⼤変礼儀正しく、挨拶する姿から教育が⾏き届いた印象を持ちました。質問からも学問に対する興味関⼼もう かがわれ、実直な姿に感動しきりでした。司会等も含めてありがとうございました。 〔佐々木千佳先生:秋田大学 〕 ・礼儀正しく、また人なつっこい高校生が多いという印象です。教室まで案内してくれた生徒さんは、小助川友伽 の教育実習中の様子について教えてくれました。 〔⼋幡 恵先⽣:東北学院⼤学 〕 ・とてもまじめです。 〔會澤まりえ先生:尚絅学院大学 〕 ・貴校の印象については、緑溢れる素晴らしい⽴地とともに、開放的な校舎で感銘を受けました。貴校の学⽣に ついて、特に私の講義を受調してくれた学生においては、学ぶことに対して素直であり、伸び代の大きさを感じ ました。今後の成⻑が⼤いに期待できます。また、廊下ですれ違った際には必ず挨拶してくれるなど、礼儀正し さも印象に残りました。 〔伊⿅倉正司先⽣:東北学院⼤学 〕 ・毎年⾼校に出かけておりますが、御校の⽣徒さんにはとても良い印象を持ちました。特に午前中の3年⽣は真 剣にノートをとる生徒もおり、目が輝いており、質問も多く、的をえたgood questionでした。関心の高さが伺 えました。 〔佐藤慎吾先生:山形大学大学院 〕 ・学生さんについて:真剣な眼差しで私の講義を受講している学生さんにはたいへん感銘を受けました。また、 廊下ですれ違う度「こんにちは」と挨拶をしてくださる多くの学⽣さんに感⼼いたしました。⼆回⽬の授業では 昼⾷後ということもあり受講している学⽣さんに温度差を感じたことも事実です。 〔穂坂正博先⽣:秋⽥県⽴⼤学 〕 ・やや難解な内容も,理解していた様⼦がうかがえました。また質問の内容も,昨今の建築関連の話題への関⼼ がうかがえ,⽬的意識をもって進路を考えるために,様々なことに興味をもっている⽣徒さんが少なからずいる ように思われました。 〔込⼭敦司先⽣:秋⽥県⽴⼤学 〕 ・初めて聴く講義内容に素直に驚きの表情を⾒せたり、こちらからの問いかけに懸命に考える様⼦に好感を持ち ました。 〔菊池俊一先生:山形大学 〕 6 ・学校について:昼⾷後には学内を少し⾒学させていただきましたが、どこも清潔で明るい雰囲気の学校である と感じています。また壁の展示物から本荘高校が歴史のあるまた 地域に愛されている学校であることを伺わせ ていただきました。 ・学校施設の雰囲気自体は,非常に明るく開放的な印象を受けた一方で,皆さんの応対はとても丁寧な印象を受け ました.総じて「あかるくまじめ」といった印象を受けました. 生徒の皆さんもまじめ一辺倒というところもなく,短時間の授業の間にとても和やかにコミュニケーションをと れたと感じています.質疑の時間も,物怖じせず,気持ちや考えをきちんと発言されていました.質問中に考え込 んだり,⾔葉に詰まることがないと ころがないのがすばらしいと思いました.大学でも時折発言のおぼつかない 学⽣を⾒かけますので,発⾔・質疑のスキルが⾼いと感じました. 〔今村孝先生:新潟大学 〕 ・あいさつが良くできる明るい⽣徒が多い。清潔感があり、好ましい。 ・ほとんどの⽣徒が熱⼼に授業に参加しており質問への反応も良かった。 ・質疑応答の時間も積極的に多くの質問をしてくれました。 ・歴史のある高校ですばらしい校標、教育目標のもと学ばれているものと感じます。 ・ぜひ秋田大学へ入学してほしいという印象を受けております。 〔永⽥美奈加先⽣:秋⽥⼤学 〕 ・受講していただいた生徒の皆さんは意欲を持って積極的に参加してくれたと感じました。 〔石川隆志先生:秋田大学 〕 ・素直でおとなしい感じも多少ありましたが,これは少し緊張していたためかもしれません。廊下ですれ違ってもきちんと挨拶 してくれるなど,応対して気持ちのいい生徒さんばかりで,好印象でした。 〔後藤猛先生:秋田大学〕 ・受講態度がとても良く、好感が持てた。講義後のコメントも水準が高く、良く理解してもらっていると感じた。 〔松波淳也先生:法政大学 〕 本荘高校 「平成27年度 One day カレッジ∼大学の先生を囲む会∼」 テーマ一覧 No. 7 講座名 講 師 1 3年公務員試験対策講座 三上 博久 先生 2 2年就職・公務員ガイダンス 清原 3 西洋美術史学 4 国際学 5 教育学 6 経済学 7 法学(経済法) 8 2015.7.9(木)実施 所属先 講義テーマ 上野法律ビジネス専門学校 公 務員 試験対 策 東京アカデミー 就 職・ 公務員 ガイダ ンス 佐々木 千佳 先生 秋田大学 美 術と 社会 − 會澤 まりえ 先生 尚絅学院大学 ア メリ カにお けるク ール ジャパ ン現象 東北学院大学 教 職を 目指す 高校生 の皆 さんへ 東北学院大学 私 たち を幸せ にする 「新 しいお 金」の 話 澤田 克己 先生 新潟大学 「 日本 におけ る法化 社会 と裁判 −その 光と 影」 文化史学 細田 あや子 先生 新潟大学 「 生命 の木」 のイメ ージ の多様 性 9 電子工学 加藤 俊顕 先生 東北大学 「 プラ ズマが 拓く最 先端 ナノテ クノロ ジー の科学 」 10 バイオ化学 佐藤 慎吾 先生 山形大学大学院 「 身近 な薬の 化学」 11 応用生物科学 穂坂 正博 先生 秋田県立大学 光 で「 ガン」 を発見 する 12 建築環境システム学 込山 敦司 先生 秋田県立大学 「 ここ ろ」を 考え「 建築 」をデ ザイン する 13 農学 菊池 俊一 先生 山形大学 動 如山 !?(動 くこと 山の 如し) 物 動態 の相互 関連― 14 人間工学 今村 新潟大学 ∼ 人間 工学( 人のた めの 機械設 計技術 )入 門∼ 15 看護学 永田 美奈加 先生 秋田大学 高 齢者 の看護 16 作業療法学 石川 隆志 先生 秋田大学 障 害と 作業活 動∼作 業す ること の意義 ∼ 17 化学工学(1年生) 後藤 秋田大学 昆 虫の 細胞で ヒトの タン パク質 をつく る 18 環境経済学入門(1年生) 松波 淳也 先生 法政大学 環 境問 題に挑 戦する 経済 学 八幡 涼 先生 恵 先生 伊鹿倉 正司 先生 孝 先生 猛 先生 −ヴェ ネツ ィア・ ルネサ ンス 絵画に みる ―地 表面 の変化 と植
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