150320記者説明会1 - J-LOP+

JーLOP+(プラス)の要点
2015年3月20日
経済産業省
文化情報関連産業課
(メディア・コンテンツ課)
クールジャパン戦略
内需減少等の厳しい経済環境
自動車、家電・電子機器等の従来型産業に加えて、「衣」「食」「住」やコンテ
ンツ(アニメ、ドラマ、音楽等)をはじめ、日本の文化やライフスタイルの魅力
を付加価値に変える (「日本の魅力」の事業展開)
新興国等の旺盛な海外需要を獲得し、日本の経済成長
(企業の活躍・雇用創出)につなげる
世界のクリエイティブ
産業の市場規模
イメージ
コンテンツ
ファッション
932.4兆円
約2倍
衣食住関連
関連商品
販売等への
波及効果!
地域産品等
463.9兆円
サービス
出典:A.T.カーニー分析のクールジャパン関連市場
本物を求める
観光客の訪日増
(インバウンド)
“クールジャパン”を体現する日本企業の
海外需要開拓・拡大を本格化!
日本コンテンツの海外展開状況
 日本由来コンテンツの売上は138億米ドルと海外市場規模全体の2.5%を占め、内訳はコンテンツ別には
ゲーム、マンガ、キャラクター物販、アニメの順に大きく、エリア別には欧州・アジア・北米が大きい
日本由来コンテンツの売上シェア
(単位:10億米ドル)
キャラクター
物販
550
11
550
日本由来コンテンツの売上構成
コンテンツ別
エリア別
13.8
13.8
中南米 2%
キャラクター物販 7%
ゲーム
57
音楽
マンガ
アニメ
17
6
17
マンガ 11%
ゲーム 80%
放送
音楽 0%
映画 1%
放送 1%
アニメ 2%
アジア 37%
欧州 38%
385
映画
57
北米 23%
13.8
(2.5%)
コンテンツ
市場規模
(海外合計2013)
日本由来
コンテンツ
売上合計
日本由来コンテンツ
売上合計
出所: PwC Global Entertainment and Media Outlook: 2014-2018, www.pwc.com/outlook他各種業界資料よりA.T. カーニー分析
日本由来コンテンツ
売上合計
世界市場における日本由来コンテンツの売上シェア
 日本由来コンテンツの売上シェアは各分野毎に状況は異なる。
コンテンツの市場規模と日本由来コンテンツの売上シェア
(単位:10億米ドル)
内訳
2.5% (13.8)
19.3%
(11.0)
0.1% (0.1)
0.0% (0.1)
コンテンツ合計
(550)
分解
放送
(385)
ゲーム
(57)
映画
(57)
0.1% (0.0)
1.4% (0.2)
音楽
(17)
アニメ
(17)
7.9% (0.9)
24.1%
(1.5)
(凡例)
:海外市場規模
(面積にはコンテンツ別の市場規模を反映)
:うち日本由来コンテンツ売上
出所: PwC Global Entertainment and Media Outlook: 2014-2018, www.pwc.com/outlook他各種業界資料よりA.T. カーニー分析
キャラクター
物販(11)
マンガ
(6)
日本コンテンツの人気度
 アニメ・マンガは、中華圏を中心に日本の人気が継続的に高いが、欧米・韓国も存在感を増しつつある。
 ドラマは欧米・韓国の人気が高く、特に、2011年から2013年にかけて韓国ドラマの人気が伸びている。
【2010年調査】
【2012年調査】
出所:博報堂Global HABIT調査(上段 2011年7月 (サンプル調査: 15〜54歳の男女6,591名が回答 下段 2013年5月(サンプル調査:15~54歳の男女7,707名が回答) ) (複数回答)
J-LOP(Japan Localization and Promotion)事業
 日本コンテンツの海外展開促進のため、字幕・吹き替え等のローカライズや国際見本市への
出展等のプロモーション費用の補助(補助率:1/2)を実施(平成24年度補正123億円)。
 これまで約2年間で約3,500件の案件を支援、コンテンツを活用したビジネスモデル革新を牽引。
プロモーション
ローカライズ
電子コミック
アニメ
『ちびまる子ちゃん』
発信国・地域:中国
日本アニメーション・インター
ナショナル株式会社
『ドラえもん』
発信国・地域:英語圏(全世界)
株式会社藤子・F・不二雄プロ
© SAKURA PRODUCTION / NIPPON ANIMATION
© Fujiko-Pro
ドラえもんを有効活用した
企業プロモーション実施例
SHARP×ドラえもん
海外見本市への出展例
ASEAN諸国向けに制作した、ド
ラえもんが家電製品の高性能・高
品質をアピールするCMを各国主
要メディア向けに放送。
パリで開催されるヨーロッパ最大
のイベント「JAPAN EXPO」にお
いて日本コンテンツの共同出展、
プロモーションを支援。
JAPAN EXPO
地方発コンテンツの海外展開事例
北海道テレビは、地域の魅力を発信する番組を制作し、J-LOP
により質の高いローカライズを実施できたことで海外での放送を
次々と実現。
番組と連動したキャンペーンを行うことでアンテナショップの売上
は前年比で約3割向上。
J-LOP+(プラス)における拡充のポイント
 平成26年度補正(60億円)で実施するJ-LOP+は、平成24年度補正のJ-LOP事業の字幕・
吹き替え等の「現地化」及び国際見本市等への出展等の「プロモーション」支援を継続し、
①地方発コンテンツの発信強化、 ②支援対象の拡大、③使い易さの向上、について拡充。
①地方発コンテンツの
発信強化
(1) 地域経済活性化に資する案件の重点支援
(補助率2/3)
(2) 実績のあるプロデューサーとのマッチング
(3) 地方事業者に対するサポートの強化
(4) 日本コンテンツに対する広告への支援の拡充
②支援対象の拡大
(5) 単独コンテンツのプロモーション
(6) 電子書籍全般のローカライズ
(7) 申請書類の簡素化
③使い易さの向上
(8) 申請後の審査事務の効率化
(9) 審査結果の通知日をスケジュール化して公開
地域経済活性化に資する放送コンテンツ等海外展開支援事業(各省庁連携スキーム)
○経産省の事業は、我が国コンテンツ産業の海外展開支援の観点から、現地の市場に適したコンテンツの修正や字幕・吹き替え等の
「現地化」、海外での国際見本市への出展等の「プロモーション」への支援を実施するもの。
○本事業は総務省、経産省、外務省、観光庁の4省庁連携事業であるところ、
・総務省は新たな放送コンテンツの制作と放送枠の獲得等による海外での継続的な発信事業を、
・外務省は対日理解を促進する観点から、日本の既存コンテンツを買い上げ、
商業ベースでは展開困難なアフリカ等の途上国に無償提供を、
・観光庁は訪日外国人の増加に繋がるCM等映像の制作・放映等を行う等、各省が役割分担しつつオールジャパンでコンテンツの
海外展開をサポートするもの。