グループ内の国外関連者への費用支払い に対する審査がさらに

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China Tax and Business Advisory
グループ内の国外関連者への費用支払い
に対する審査がさらに厳格化
March 2015
Issue 11
概要
2015 年 3 月 18 日、国家税務総局は「企業の国外関連者への費用支払いにおける企業所得税に関
する問題についての公告」(国家税務総局公告 2015 年第 16 号、以下、「16 号公告」)を公布し、併
せて 16 号公告についての解説(以下、「16 号公告解説」)1 を発表しました。16 号公告と 16 号公告解
説は、企業の国外関連者への費用支払いに関して移転価格の観点から、国家税務総局の立場をさ
らに明確にしたものです。サービス費やロイヤリティに焦点を当てた 146 号通知に比べると、16 号公
告の内容は国外関連者に対するすべてのタイプの費用支払いが対象となります。16 号公告は国外
関連者への費用支払いが独立企業原則に合致すべきことを強調するとともに、更なる重要点として、
企業所得税の課税所得から控除できない 4 種類の費用を特定しています。16 号公告は「税源浸食
と利益移転(BEPS)行動計画」を実行する上での、国家税務総局の更なる重要な対応措置とみなす
ことができます。
詳細
背景
2014 年 3 月、国連からのグル
ープ内部のサービスと管理費
の問題に関するコメントの要請
を受けて、国家税務総局は公
式回答書 2 を提出し、意見を表
明しました。回答書において国
家税務総局は、関連者間で授
受されたサービス費について、
独立企業原則が遵守されなけ
ればならないと強く主張してい
ます。また管理費について、こ
れらの費用は通常株主活動に
関連するものであることから、
国家税務総局は企業所得税
の課税所得から控除すること
はできないと明言しています。
その後、国家税務総局は「国
外への多額の費用支払いによ
る租税回避防止に関する調査
の通知」(税総弁発[2014]146
号、以下「146 号通知」)を公布
し、地方税務当局に対して国
外関連者への多額のサービス
費或いはロイヤリティの支払
い状況について徹底した税務
調査を行い 3、調査結果を国
家税務総局に報告するよう要
求しました 4。このたびの 16 号
公告は、国連への回答書で述
べられた、グループ内部の国
外関連者に対する費用支払い
についての国家税務総局の観
点を最も良く示し、また中国企
業によるグループ内部の費用
支払いを厳密に調査するため
のガイドラインを地方税務当局
に提示しています。16 号公告
の公布により、「国外関連者に
対する費用の支払い」は再び
注目されることになりました。
146 号通知では、国家税務総
局が「国外関連者の多額の国
外費用支払い」を対象に、
BEPS の枠組みの中で中国全
土で行う税務調査について明
示された一方で、16 号公告は、
様々なタイプの「国外関連者
への支払い」に対する地方税
務当局の管理について、国家
税務総局が更なるガイドライン
を提示したものであると言うこ
とができるでしょう。
独立企業原則と真偽性テスト
16 号公告では、国外関連者に
費用を支払う際、納税者は独
立企業原則に従わなければな
らないと述べています。また納
税者は関連者との間で締結し
た契約書や、取引が実際に行
われたものであり、また独立企
業原則にも合致することを証
明する関連資料を要請に応じ
て提出しなければなりません。
また 16 号公告解説では以下
のように説明しています。
「企業の国外関連者への費用
支払いは、企業の通常の経営
行為であり、税務当局の同意
を得ずとも支払うことができる。
しかしながら所轄税務機関は、
その国外への費用支払いが
独立企業原則に従うかを
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調査する目的で、国外関連者との間
に締結した契約書或いは協議書と、
取引が実際に行われ、独立企業原
則に基づくことを証明する関連資料
を、費用を支払った当該企業に対し
期限内に提供するよう要求すること
ができる。もし企業による国外関連者
への費用支払いが独立企業原則を
遵守していない場合、税務当局は特
別納税調整を実施する権限を有す
る。」
16 号公告第 7 条では、移転価格関
連案件を含む特別納税調整の除斥
期間を 10 年とする中国現行法制度
について再確認しています。
企業所得税の課税所得から控除で
きない 4 種類の費用
第 3 条:国外関連者が不適格である
もの—控除不可
課税所得から控除することはできま
せん。
価格ガイドラインに示された例外
を認めるかどうかは不明確です。
第 4 条では、以下に挙げるようなサ
ービスに対する補償としての国外関
連者へのサービス費用の支払いは、
企業所得税の課税所得から控除す
ることができないとしています。
iv) 企業が単にある企業グループの
i) 企業が負担する機能とリスク、ま
たは企業の経営や活動と関連が
ないサービスや活動
この状況は OECD 移転価格ガイ
ドラインに提示された「付随的な
利益」8 や「受動的関係」9 の概念
と似ています。いつ、どのように
中国税務当局がこの状況の発生
を認定するかは興味があるとこ
ろですが、実のところ、この表現
は公式の中国の税務法規やガイ
ドラインに初めて出現したもので
す。従って中国税務当局が実際
にこれをどのように解釈するかは、
不明確です。
このような状況の提示は、146 号
通知(例えば、疑わしいサービス
に対する支払い 5)や国連に対す
る国家税務総局の公式回答書
(必要性テスト等)にも見えます。
例えば、単純な機能を果たす中
国の生産企業に対して、国外の
親会社の提供する様々なアドバ
イザリーや法律サービスが中国
の子会社に実際いくらかの利益
v) その他の関連者間取引における
をもたらすことはあります。しかし
支払いにより既に補償を得てい
ながら、このような高度なサービ
るサービスや活動
スは子会社に与えられている機
この状況は 146 号通知の規定に
能と費用便益分析の観点からす
合致する補償性テストに言及し
れば、不要であるかもしれません。
たものです。
16 号公告第 3 条では次のように規
定しています。「機能及びリスクを負
担せず、実質的な経営または活動を
行わない国外関連者に対して支払わ
れた費用は、企業所得税の課税所
得から控除することができない」。し
かしながら、この問題をどのような方
ii) 企業に対する規制や管理、監督
法で判定するかについて、16 号公告
など、企業の直接的或いは間接
も 16 号公告解説も地方税務当局に
的な投資者の投資利益を守るた
対して明確な指示を与えていません。
めのグループ内サービス 6
例えば、グループ企業間の決済機能
この状況は、主に国家税務総局
のみを担う国外関連者について、第
の国連に対する公式回答書や
3 条の扱いは明確にされていません。
146 号通知における説明に基づ
ある取決めが全体的観点または局
いた株主活動 7 に焦点を当てた
所的観点のいずれにより扱われるか
ものです。
によって、異なる結果が生じる可能
性があります。
iii) 第三者から既に購入している、
第 4 条:不適格なサービス費用—控
除不可
或いは企業が自ら実施している
グループ内サービス
国家税務総局は 16 号公告及び 16
号公告解説によると、国外関連者に
支払われるサービス費用に対し、該
当サービスはその見返りとして納税
者に直接或いは間接の経済的利益
をもたらすものでなければなりません。
企業が受けたサービスが経済的利
益をもたらすものであれば、その関
連費用は独立企業原則に基づいて
支払うことができますが、当該サービ
スが経済的利益をもたらすものでは
ない場合、その費用は企業所得税の
この状況は 146 号通知や OECD
の「多国籍企業と税務当局のた
めの移転価格算定に関する指針」
(以下、「OECD 移転価格ガイド
ライン」)の中でも取り上げられた
重複した活動に言及したもので
す。しかしサービスの重複を判定
するに当たり、OECD 移転価格
ガイドラインは 2 通りの例外状況
を挙げています。納税者が提供
を受けたサービスが重複してい
るかどうかを判定する際に、中国
の税務当局がこれら OECD 移転
2
一員であるということに付随して
利益を得るものであって、グルー
プ内の関連者から特定のサービ
スや活動を受けていない場合
vi) 企業にいかなる直接的或いは間
接的な経済的利益ももたらしてい
ないその他のサービスや活動
この状況は非受益的なサービス
に費用が支払われ、企業所得税
の課税所得からの控除ができな
いその他すべての状況を対象と
する「補則」条項とみなされるも
のです。
第 5 条:無形資産に対する法的所有
権を持つのみで、その価値の創出に
貢献せず、独立企業原則を遵守して
いない国外関連者に支払われたロイ
ヤリティ—控除不可
16 号公告第 5 条では以下のように
説明しています。
「国外関連者により提供された無形
資産の使用に対する補償としてのロ
イヤリティについて、与えられる経済
的利益を確定するために当該無形資
産の価値の創出に対する各関連者
の貢献度が考慮されるべきである。
当該無形資産の法的所有権を有す
るのみで、その価値の創出に何も貢
献を果たしていない関連者に支払わ
PwC
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れたロイヤリティは、独立企業原則を
遵守していない場合、企業所得税の
課税所得から控除することはできな
い。」
また、16 号公告解説では次のように
説明しています。
「科学技術やブランド、またその他の
無形資産についてロイヤリティの支
払いを求められている企業は、当該
無形資産の価値の創出に対する各
関連者の貢献度を確定し、さらには
各貢献者に与えられるべき経済的利
益を確認するために、無形資産の開
発や強化、維持、保護、応用、普及
において各関連者が果たしている機
能や運用された資産、また予想され
るリスクについて分析すべきである。
さらには、独立企業原則に基づくこと
で、国外関連者にロイヤリティを支払
う必要があるか、またどのくらいの費
用が支払われるべきかが確定される
だろう。無形資産の法的所有権を有
するのみでその価値の創出に貢献し
ていない国外関連者に支払われたロ
イヤリティは、独立企業原則に基づ
いていない場合、企業所得税の課税
所得から控除することはできない。例
えば、国内の不動産企業が不動産
開発のために国外関連者の商標或
いはブランドを使用する際、商標価
値を実現するためにその国内不動産
企業が行った開発行為や普及、維持
により、そのブランド或いは商標が
徐々に認知されているとするならば、
支払われたロイヤリティは独立企業
原則を遵守したものではないと見なさ
れるべきで、従って企業所得税の課
税所得から控除することはできない。」
は、BEPS 行動計画 8 を受けた無形
資産についての OECD の枠組みに
おいては、法律上或いは契約上の権
利に基づき、法的所有者がライセン
シーに対して費用を徴収することを
認めている点です。しかしながら、国
家税務総局は 16 号公告でこの問題
に対して、より厳格な姿勢を表明して
います。即ち、無形資産の法的所有
権を有するのみでその価値の創出に
貢献していない(つまり経済的な所有
者ではない)国外関連者に対して支
払われたロイヤリティは、企業所得
税の課税所得から控除することはで
きないとしています。実務においては、
一部の多国籍企業が無形資産の使
用にサブライセンスやマルチプルライ
センスの手続きを取っていることもあ
ります。例えば、多国籍企業グルー
プの親会社がグループのメンバーで
ある A 社に無形資産のライセンスを
供与し、A 社はさらにグループの他
の子会社にその無形資産のライセン
スを供与するとします。A 社は関連者
からのロイヤリティの支払いを受けた
後、親会社に振り替えるでしょう。こ
のような取決めについて、税務当局
が第 5 条を直接援用し、A 社からの
ロイヤリティの支払いを認めず、企業
所得税の課税所得からの控除がで
きないと判断するかどうかは不明確
です。
また、無形資産の価値の創出に対す
る各関連者の貢献度を評価すること
は難しい問題です。16 号公告はその
貢献度について明確な指針を与えて
いません。しかしながら、無形資産の
法的所有権を有するのみで、タックス
ヘイブンまたは低税率の国や地域に
16 号公告第 5 条は 2014 年に公表
ある国外関連者への費用支払いが、
された BEPS 行動計画 8 の「無形資
今後税務調査や税務監査の対象と
産に係る移転価格についての指針」
なる可能性が大きいことは疑いの余
に同調したものだと考えられます。ロ
地のないことです。16 号公告は無形
イヤリティ取引に対し、16 号公告は
資産の価値の創出に対する各関連
無形資産の開発や強化、維持、保護、 者の貢献度について分析するように
応用、普及において各関連者の果た
要求していますが、このことは税務当
している機能や運用された資産、ま
局が今後移転価格の評価するに当
た予想されるリスクについて納税者
たり、利益分割法がより多く使用され
に分析するよう要求していますが、こ
るようになることを間接的に示してい
れは BEPS 行動計画 8 の「無形資産
ます。
の開発や強化、維持、保護、宣伝に
係る取引」に関する記述と一致するも
のです。ここで特に指摘しておくべき
3
第 6 条:資金調達や上場のための
活動から発生した付随的利益の対
価として国外関連者に支払われたロ
イヤリティ—控除不可
16 号公告第 6 条では以下のように
説明しています。
「持株会社或いは金融会社が資金調
達や上場を主な目的として国外に設
立された場合、その資金調達または
上場活動から発生した付随的利益の
対価として国外関連者に支払われた
ロイヤリティは、企業所得税計算時
に課税所得から控除できない。」
本条項は主要業務を中国国内で行
い、海外に上場している親会社また
は関連者を持つ納税者に関係してく
るものと思われます。税務当局は、
国外企業の名称や証券コード、関連
情報が広報資料に記載されるだけの
ために、国外関連者がロイヤリティの
支払いを受ける理由はないと考える
可能性があります。従って関連する
費用支払いは企業所得税の課税所
得から控除することはできないでしょ
う。
重要点
16 号公告は公布されて間もないため、
現段階では中国税務当局が 16 号公
告にまとめた 4 種類の費用の国外
支払いに対して、特別納税調整目的
で正式に移転価格調査を開始するか
どうかは、不明確です。中国税務当
局と納税者で、国外関連者に支払う
費用の控除可否について見方が異
なるということは、あり得ることです。
また、地方税務機関が正式な税務調
査や税務監査でこれらの問題を扱う
ことよりも、むしろ納税者に企業所得
税の申告で自己評価や自主調整を
行うことが要求される可能性が高い
と考えられます。
中国の税務規定によれば、国外関連
者に対する利息や賃貸料、ロイヤリ
ティなどの費用支払いについて税が
既に源泉徴収されている場合(企業
所得税の源泉徴収など)、中国税務
当局による移転価格調整を企業グル
ープ間の取引に対して適用する際に、
関連の調整は行わないとされている
ことには注意が必要です。従って、納
税者には国際的な二重課税の問題
PwC
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を解決するために相互協議手続
(MAP)を申請することが可能である
かどうかを十分に検討しておく必要
があります。しかしながら、移転価格
調査を通じての特別納税調整が行わ
れることなく、企業所得税法の規定に
基づき、国外関連者に対する費用支
払いは企業所得税計算時に課税所
得から控除できないと、税務当局が
直接結論付ける可能性もあります。
その場合、企業とその国外関連者は
租税条約に従って MAP を申請する
ことができるかどうか、個別に分析し
ていく必要があるでしょう。
運用段階で地方税務当局が 16 号公
告において提供された指針をどのよ
うに実践していくかは、現時点では不
明です。しかしながら、国家税務総局
の狙いが国外関連者に対する費用
支払いについての税務管理強化に
あることは明らかです。従って、多国
籍企業の中国現地子会社における
グループ内の費用の国外支払いに
ついて、その税務リスクを管理してい
くために、以下の対応措置を取ること
が大切となります。


4
まず、総合的な税務ヘルスチェッ
クを行い、現在のグループ内の
国外費用徴収の問題に係る子会
社やグループの現状とリスクを確
認することが必要です。そして確
認された問題を是正し、国外の
親会社/関連者と中国の現地子
会社の双方が持続的に運用でき
るようなグループ内の費用徴収
の仕組みと制度を確立するべき
でしょう。
納税者は税務当局による今後の
移転価格調査に備えて、税務や
移転価格についての詳細且つ適
切な関連文書や、グループ内の
国外サービス費用についての適
切な証憑を準備しておかなけれ
ばなりません。移転価格調査の
段階においては、納税者は国外
関連者が十分に経営や活動を行
っているかどうかを検証し、税務
当局が国外の親会社/関連者に
ついてさらに詳しい情報開示を要
請した場合に備えておく必要が
あります。


納税者と所轄税務機関の間で、
効果的且つ十分なコミュニケーシ
ョンを保つことで、潜在的な見解
の不一致を早期に解決し、予期
せず税務調査や税務監査を受け
る可能性を最小化することができ
ます。
言えるもので、費用が徴収されるべ
きではありません。
7.
株主活動には、国内企業に対する
経営や財務、人事等についての計
画や管理、監督等の活動等が含ま
れます。
8.
「株主或いは統括センター等のグル
ープメンバーにより提供されたグル
ープ内のサービスが、ただ一部のグ
ループのメンバーのみと関連するも
のの、付随的にその他のメンバーに
利益をもたらすような場合がある。こ
のような例は、グループの再編や新
たなメンバーの買収、ある部門の撤
退などの問題を分析する際に利用
できるものである。これらの活動は
買収や一部門の撤退を行う特定の
関連者に対するグループ内のサー
ビスを構成するものであるが、効率
や経済規模の向上、または他のシ
ナジー効果を目的とした決定から、
関連しない他のメンバーにも経済的
利益をもたらすものとなるかもしれな
い。しかし、これらの付随的な利益に
よってその他のメンバーがグループ
内のサービスを受けているとは通常
見なすことはできない。なぜなら、そ
の利益を生み出した活動は、通常、
独立企業がその費用を支払う意思
を持つものではないからである。」
(《OECD 移転価格ガイドライン》7.12)
9.
「何ら特定の活動も行わず、単によ
り大きな利害関係に属するというだ
けで関連企業が付随的な利益を得
る時、グループ間のサービスを受け
ていると見なされるべきではない。例
えば、単に関連者であることのみに
よって、関連者でない場合より高い
信用度を持つ場合、それは何らサー
ビスを受けているということにはなら
ないだろう。しかしより高い信用度が
他のメンバーにより保証される場合
や、グループのグローバルマーケテ
ィングや PR 活動からもたらされるグ
ループの評判から企業が利益を受
けている場合、通常それはグループ
内サービスが存在すると言えるもの
なのである。」(《 OECD 移転価格ガ
イドライン》7.13)
内部の税務リスクコントロールの
現状を調査し、グループ内部の
サービス費用の国外支払いの見
直しを行うことで、タイムリー且つ
効果的な税務コンプライアンスを
確立することをお勧めいたします。
注記
1.
16 号公告解説については以下をご
参照ください。
http://www.chinatax.gov.cn/n81
0341/n810760/c1519250/content.
html
2.
当該公式回答書に関する詳細は、
2014 年 4 月に公表した PwC Tax
Insights をご参照ください。
http://www.pwccn.com/home/e
ng/tp_china_sat_apr2014.html
3.
146 号通知に関する考察は、News
Flash Issue 2014 Issue19 をご参照
ください。
http://www.pwccn.com/home/e
ng/chinatax_news_sep2014_19.h
tml
4.
グループ内部の対外費用支払いに
ついての地方税務当局の調査に関
する詳細は、News Flash Issue
2014 Issue34 をご参照ください。
http://www.pwccn.com/home/e
ng/chinatax_news_dec2014_34.
html
5.
「国内企業が負担する機能とリスク
の概要と関連がなく、或いは機能・リ
スクと関連があっても現在の経営段
階に合致しないサービスに支払われ
たサービス費」。
6.
一部の管理サービス(国家税務総局
の例で言えば、子会社が自らの経営
陣を有しながら、経営の意思決定に
は親会社の承認が必要となる場合)
は重複的な活動或いは株主活動と
PwC
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シュの内容は 2015 年 3 月 25 日時点に編集されたものでありその時点の法律および情報に基づいております。なお日本語版は英語版を基にした翻訳で、
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China Tax and Business Advisory
Further scrutiny on intra-group
outbound payments under way
March 2015
Issue 11
In brief
On March 18, 2015, the State Administration of Taxation (SAT) released the Public Notice Regarding
Certain Corporate Income Tax Matters on Outbound Payments to Overseas Related Parties ( SAT
Public Notice [2015] No.16, hereinafter referred to as the “Public Notice 16”) as well as its official
Interpretation (hereinafter referred to as the “SAT’s Interpretation”)1. Public Notice 16, together with
the SAT’s Interpretation, further set out SAT’s position from a transfer pricing perspective in relation to
the outbound payments. Compared to Circular 146, Public Notice 16 deals with all types of outbound
payments to overseas related parties, rather than focusing on outbound service fee and royalty fee
payments. Public Notice 16 reiterates that outbound payments to overseas related parties should follow
the arm's length principle, and more importantly, specifies four types of payments that should not be
deductible for corporate income tax (CIT) purpose. It is considered that Public Notice 16 is SAT’s
another important enforcement in response to the action plan on base erosion and profit shifting
(BEPS).
In detail
Background
In March 2014, in response to
United Nations’ (UN) request
for comments on intra-group
services and management fees,
the SAT submitted an official
Response to express its views.
In the Response, the SAT
reaffirmed its stance that
service fees paid and received
by related parties must be in
compliance with the arm’s
length principle. In regards to
management fees, the SAT
stated that these expenses, in
general, related to shareholder
activities and therefore shall
not be deductible for CIT
purposes.2 Later on, the SAT
released the Notice of AntiAvoidance Examination on
Significant Outbound
Payments (Shuizongbanfa
[2014] No.146, hereinafter
referred to as the
“Circular 146”), which
requested local-level tax
bureaus to launch
comprehensive tax
examinations on taxpayers with
significant outbound service fee
and royalty fee payments to
overseas related parties3, and
submit the investigation reports
to the SAT4. Public Notice 16 is
the culmination of the SAT’s
views towards intra-group
outbound payments as stated in
the Response to the UN, and
provides guidance to the locallevel tax authorities for
scrutinizing the intra-group
payments made by the Chinese
enterprises. The issuance of
Public Notice 16 makes
“outbound payment to overseas
related parties” back to the
spotlight.
While Circular 146 illustrates
SAT’s nation-wide tax
examination on significant
outbound payments to overseas
related parties in a BEPS
context, it is considered that
Public Notice 16 depicts the
SAT’s further guidelines on the
local-level tax authorities’
administration on the various
types of outbound payments to
overseas related parties.
Arm’s length principle and
authenticity test
Public Notice 16 states that
taxpayers must comply with the
arm’s length principle when
making payments to its
overseas related parties.
Taxpayers shall provide
relevant documentation upon
request, such as intercompany
agreements, documentation
that verifies the authenticity as
well as the arm’s length nature
of the transactions.
The SAT’s Interpretation
further states that:
“Outbound payments by an
enterprise to its overseas
related parties should be
regarded as the enterprise’s
normal business operation,
and could be paid without the
tax authority’s approval.
However, for the purpose of
examining the arm’s length
principle of the outbound
payments, the in-charge tax
authority may require an
enterprise making
www.pwccn.com
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outbound payments to overseas
related parties to provide contracts or
agreements concluded with its
overseas related party, and relevant
documentation which can verify the
authenticity of the transaction and
prove that the transaction complies
with the arm’s length principle within
the certain period. If outbound
payments by an enterprise to its
overseas related party are not in
compliance with the arm's length
principle, the tax authorities are
empowered to make special tax
adjustments.”
Article 7 of Public Notice 16
reconfirms China’s existing legal
framework for the 10 year statute of
limitations for special tax adjustments,
which include transfer pricing matters.
Four types of payments which
are not deductible for CIT
purpose
Article 3: Unqualified overseas
related parties - not deductible
Article 3 of Public Notice 16 states that
“payments to an overseas related
party which does not undertake
functions, bear risks or has no
substantial operation or activities
shall not be deductible for CIT
purpose.” However, neither Public
Notice 16 nor the SAT’s Interpretation
gives clear instructions to local tax
authorities about how to determine
this issue. For example, whether an
overseas related party that only
functions as a clearing centre for
intercompany payments between
group companies will be captured
under Article 3 is unclear. Different
outcomes may arise depending on
whether a holistic or narrow view of
the arrangements is adopted.
Article 4: Unqualified service fee - not
deductible
According to Public Notice 16 and
SAT’s Interpretation, taxpayers should
receive services that enable them to
obtain direct or indirect economic
benefits in return for service fees paid
to overseas related parties. Expenses
related to the beneficial services
received by the enterprise can be paid
based on the arm’s length principles
and payments for non-beneficial
services are not deductible for CIT
purpose.
Article 4 outlines the situations where
service fee payments to overseas
related parties in compensation for the
following services would not be
deductible for CIT purpose:
7
i)
Services that are unrelated to the
functions and risks borne by the
enterprise or operation of the
enterprise.
Insights on what this situation
may entail can be gained from
reference to Circular 146 (e.g.
suspicious service payments)5 or
the SAT’s official Response to the
UN (e.g. necessity test). For
example, various advisory and
legal services provided by a parent
company may indeed confer some
benefit to a manufacturing
subsidiary in China. However,
these high-end services may not
be needed from the perspective of
the subsidiary given its functions
and a cost-benefit analysis.
ii) Intra-group services relating to
the protection of the investment
interests of the direct or indirect
investor of the Enterprise,
including control, management,
supervising activities for the
Enterprise.
This situation mainly focuses on
shareholder activities based on
explanations in the SAT’s official
Response to the UN6 and Circular
1467.
iii) Intra-group services that have
already been purchased from a
third party or have been
undertaken by the Enterprise
itself.
This situation refers to duplicative
activities which are also covered
under Circular 146 and in the
Organization for Economic Cooperation and Development's
Transfer Pricing Guidelines for
Multinational Enterprises and Tax
Administrations (OECD TP
Guidelines). However, the OECD
TP Guidelines also provide two
exceptions when determining if a
service is duplicative. It is
uncertain whether China tax
authorities will accept the
exceptions described in the OECD
TP Guidelines when they are
determining whether a service
provided to the taxpayer is
duplicative or not.
iv) Services where the Enterprise
obtains additional benefits solely
for being part of a corporate
group, and the enterprise has not
received any specific services
from related party within the
group.
This situation is similar to the
concept of “incidental benefits”8
and “passive association”9
discussed in the OECD TP
Guidelines. How and when the
China tax authorities determine
that this situation arises will be of
interest, as it is the first time that
this language has appeared on any
official China tax legislation or
guidance. It is uncertain how the
China tax authorities will interpret
this Article in practice.
v) Services that have been
remunerated through payments
for other related party
transactions.
This situation refers to the
remuneration test which is
consistent with the provisions set
in Circular 146.
vi) Other services that have not
provided the enterprise with any
direct or indirect economic
benefits.
This situation can be regarded as a
“catch all” clause to capture all the
other situations where service fee
payments may have been made for
non-beneficial services and which
would not be deductible for CIT
purpose.
Article 5: Royalties paid to an
overseas related party which
only owns the legal rights of the
intangible asset but having no
contribution to its value
creation, not in compliance with
the arm's length principle - not
deductible
Article 5 of Public Notice 16 states
that:
“For royalties in compensation for
usage of intangible assets provided by
an overseas related party, the
contribution of each party to the
value creation of the intangible assets
should be considered to determine the
economic benefits that each party is
entitled to. Royalties paid to an
overseas related party which only
owns the legal rights of the intangible
asset but having no contribution to its
value creation, not in compliance with
the arm's length principle, is not
deductible for CIT purpose.”
According to the SAT’s Interpretation
of this article:
“Enterprises, who are required to
make royalty payments about
technology, brand and other
intangible assets, they should analyse
each party’s functions performed,
PwC
News Flash — China Tax and Business Advisory
assets employed and risks assumed in
the intangible assets development,
enhancement, maintenance,
protection, application and
promotion to decide the contributions
made by each party to the value
creation of the intangible assets, to
further confirm the economic benefits
that each party is entitled to.
Furthermore, complying with the
arm’s length principle, whether it is
necessary to make royalty payments
to overseas related parties and the
amount of payments would be
ascertained. Royalties paid to an
overseas related party which only
owns the legal rights of the intangible
asset but having no contribution to its
value creation, not in compliance with
the arm's length principle, is not
deductible for CIT purpose. For
example, the domestic real estate
enterprise utilizes overseas related
party’s brand or trademark for real
estate development, if the brand or
trademark is gradually being
recognized during the domestic real
estate development process and being
promoted and maintained by the
domestic enterprise to realize the
brand valuation, the royalties paid
should be regarded as not in
compliance with the arm’s length
principle, and therefore, the payment
is not deductible for CIT purpose.”
We believe that Article 5 of Public
Notice 16 directly echoes the BEPS
Action 8: Guidance on Transfer
Pricing Aspects of Intangibles released
in 2014. With respect to the royalty
transactions, Public Notice 16 requires
taxpayers to analyse each party’s
functions performed, assets employed
and risks assumed in the intangible
assets development, enhancement,
maintenance, protection, application
and promotion, which is consistent
with the descriptions relating to
“transactions involving the
development, enhancement,
maintenance, protection and
exploitation intangibles” in BEPS
Action 8. It should be pointed out that
the OECD’s framework for intangibles
under BEPS Action 8 allows scope for
a legal owner to charge fees to the
licensee based on legal or contractual
rights. However, Public Notice 16
reveals SAT’s stricter attitudes
towards this issue: royalties paid to an
overseas related party who is only the
legal owner of the intangible asset but
has no contribution to its value
creation (i.e. not an economic owner),
might not be deductible for CIT
purpose. We have observed that in
practice, some multinational
8
corporations may have sub-license or
multi-license arrangements to use
certain intangible assets. For example,
a MNC group headquarter may license
the intangible to its group member,
Company A, and Company A will
further license the intangible to other
group subsidiaries. After Company A
receives the royalty payments from
related parties, it will transfer the
payment to the headquarters. Based
on this situation, it is uncertain
whether the tax authorities will
consider such an arrangement to fall
directly under Article 5 and disallow
the royalty payments from Company
A, being not deductible for CIT
purpose.
It is challenging to evaluate the
contributions of each party to the
value creation of the intangible assets.
Public Notice 16 does not provide clear
guidance about the contribution
analysis. However, without any doubt,
outbound payments to overseas
related parties who only own the legal
rights of intangible assets, and are
located in tax havens or low tax
jurisdictions, will very likely be targets
of tax investigations and audits in the
future. Public Notice 16 requires the
analysis of contributions made by each
party to the value creation of the
intangible assets, which indirectly
reveals that the tax authorities will
apply the Profit Split Method more
frequently in conducting transfer
pricing evaluation in the future.
code and related information listed on
the publicity materials. As a result, the
relevant payment would not be
deductible for CIT purpose.
The takeaway
Public Notice 16 was only issued a
week ago and at this stage it is
uncertain if the China tax authorities
must launch a formal transfer pricing
investigation procedure in order to
make the special tax adjustments for
the four types of outbound payments
outlined in Public Notice 16. It will
not be a surprise that there will likely
be different views between the China
tax authorities and taxpayers on the
deductibility of an outbound payment
to overseas related parties. It is still
probable that local-level tax
authorities may require taxpayers to
make self-evaluation and selfadjustments to their corporate income
tax returns, rather than deal with
these issues under a formal tax
investigation or audit.
“Where a holding or financing
company is established offshore for
the main purpose of financing or
listing, royalties paid to an overseas
related party in compensation for
incidental benefits arising from such
financing or listing activities is not
deductible for CIT purpose.”
It should be noted that, according to
China tax regulations, corresponding
adjustments will not be applied to
situations where the transfer pricing
adjustments made by China tax
authorities apply to intercompany
transactions where taxes are already
withheld in respect of the payment,
e.g. interest, rental or royalty payment
to overseas related parties (i.e.
withholding income tax). Therefore,
the taxpayers may need to consider
whether it is possible to request
Mutual Agreement Procedures (MAP)
to resolve international double
taxation issue. However, a potential
approach taken by tax authorities
could be that the tax authorities
directly conclude that the relevant
payment to overseas related parties is
not deductible for CIT purpose based
on the corporate income tax
regulations, rather than making a
special tax adjustment through a
transfer pricing investigation. Under
such situation, whether an enterprise
and its overseas related parties are still
eligible to apply for MAP in
accordance with tax treaty, should be
analysed case by case.
We believe that this Article may have
implication for taxpayers whose
parent entities or related party entities
are listed abroad with their main
business(es) within the territory of
China. The tax authorities may
consider that the overseas related
party has no reason to receive the
royalty payment merely because of the
overseas companies’ names, stock
At an operational level, it is uncertain
at this stage how the local-level tax
authorities will enforce the guidelines
provided in Public Notice 16.
However, there is no doubt that the
SAT’s aim is to strengthen the tax
administration of outbound payments
to overseas related parties. Therefore,
we consider that the following actions
are critical in monitoring the tax risks
Article 6: Royalties paid to an
overseas related party in
compensation for incidental
benefits arising from the
financing or listing activities not deductible
Article 6 of Public Notice 16 states
that:
PwC
News Flash — China Tax and Business Advisory
of an MNC’s Chinese local subsidiary’s
intra-group outbound payments:




9
As a good starting point, a
comprehensive tax health check is
necessary to identify the status
and risks for a subsidiary and the
group based on its current intragroup outbound charges.
Immediate actions should be
taken to rectify any issues
identified and build up a
sustainable intra-group charges
structure and system which may
involve both the overseas parent
company / related parties and
Chinese local subsidiaries.
Taxpayers should be ready for a
potential transfer pricing
investigation by the tax authorities,
focusing on thorough and proper
tax and transfer pricing
documentation and adequate
justification of intra-group
outbound service charges. During
a transfer pricing investigation,
taxpayers should evaluate whether
the overseas related party has
substantial operation or activities
or not, the tax authorities may
request the enterprise to disclose
the detailed information of its
overseas parent company / related
parties.
Effective and efficient
communication should be
maintained between taxpayers
and local-level tax bureaus to
resolve any potential
disagreements early on, so as to
mitigate the potential for surprises
in a tax investigation or audit.
Sound ongoing internal tax risk
control and update/improve the
intra-group outbound service
charges mechanism to ensure
timely and effective tax
compliance.
or coordinating centre relates only to
some group members but incidentally
provides benefits to other group
members. Examples could be
analysing the question whether to
reorganise the group, to acquire new
members, or to terminate a division.
These activities could constitute intragroup services to the particular group
members involved, for example those
members who will make the
acquisition or terminate one of their
divisions, but they may also produce
economic benefits for other group
members not involved in the object of
the decision by increasing efficiencies,
economies of scale, or other synergies.
The incidental benefits ordinarily
would not cause these other group
members to be treated as receiving an
intra-group service because the
activities producing the benefits
would not be ones for which an
independent enterprise ordinarily
would be willing to pay.” (“OECD
Guidelines”, §7.12)
Endnote
1.
For SAT’s Interpretation, please refer
to
http://www.chinatax.gov.cn/n81034
1/n810760/c1519250/content.html
2.
For details of this Response, please
refer to our PwC Tax Insights –
Transfer Pricing issued in April 2014.
http://www.pwccn.com/home/eng/t
p_china_sat_apr2014.html
3.
For details of our observation for the
Circular 146, please refer to our
China Tax/Business News Flash, 2014,
Issue 19.
http://www.pwccn.com/home/eng/c
hinatax_news_sep2014_19.html
4.
For details of the local-level tax
authorities’ examination on the intragroup outbound payments, please
refer to our China Tax/Business News
Flash, 2014, Issue 34.
http://www.pwccn.com/home/eng/c
hinatax_news_dec2014_34.html
5.
“Fee paid for services that are
unrelated to the domestic enterprise’s
function and risk profile, or even
though related but not suitable for its
current operation phase”.
6.
Certain types of management
services (using SAT’s example,
management decision approvals from
the parent company when the
subsidiary has their own
management team) are likely to be
duplicative activities or shareholder
activities and hence should not be
charged.
7.
The services of shareholder include
planning, management, supervising
activities regarding the operation,
finance, human resource etc. for the
domestic enterprises.
8.
“There are some cases where an
intra-group service performed by a
group member such as a shareholder
9.
“An associated enterprise should not
be considered to receive an intragroup service when it obtains
incidental benefits attributable solely
to its being part of a larger concern,
and not to any specific activity being
performed. For example, no service
would be received where an
associated enterprise by reason of its
affiliation alone has a credit-rating
higher than it would if it were
unaffiliated, but an intra-group
service would usually exist where the
higher credit rating were due to a
guarantee by another group member,
or where the enterprise benefitted
from the group’s reputation deriving
from global marketing and public
relations campaigns.” (“OECD
Guidelines”, §7.13)
PwC
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