【 2015年6 25 更新版 】 【 スペインワイン専 商社 】

【 2016年1⽉5⽇
2016
Compañía comercial especializada en vinos españoles
【 スペインワイン専⾨商社 】
更新版 】
〜会 社 概 要〜
会 社 名 :
株式会社
スコルニ・ワイン
[英⽂表記] :
SU-KORUNI WINE
所 在 地 :
〒105-0004
CO., LTD.
東京都港区新橋1丁⽬8番6号
設⽴年⽉⽇:
資 本 ⾦ :
近江ビル4階
よいワイン
TEL
03-3573-4181
FAX
03-3573-6070
平成10年1⽉22⽇
1000万円
取 締 役 :
⽥中
繁男
社 員 数 :
6
取引銀⾏ :
三菱東京UFJ銀⾏
⼝座番号 :
普通⼝座
業務内容 :
スペインワイン、スペイン産オリーブオイルの輸⼊・販売
主要仕⼊先 :
P.F.マルケス・デ・グリニョン、カステル・デル・レメイ、他、計22社
売上⾦額 :
年間約2億円
主要取引先 :
⽇本酒類販売㈱、㈱升喜,東亜商事㈱,三菱⾷品㈱、主要業務⽤酒販店、
名
銀座通り⽀店
0995488
他。(順不同、敬称略)
1
〜社員
ごあいさつ〜
〜テーブルに笑顔を〜
1998年の創業以来、⽇本におけるスペインワインの流通量はこの⼗数年で、⼤幅にアップしました。
当時はスペインワインを扱ってくださる酒販店様、飲⾷店様はそれほど多くなく、私たちにとっては、『挑戦』の毎⽇でした。
しかし、スペイン料理やピンチョスやタパスなどが広まり、多くのスペインバルが出来たことで、
スペインワインも皆様にとって⾝近な存在になったのではないかと思います。
今では『バル』という⾔葉は、独⽴していろいろな業態の飲⾷店様に⽤いられるようになりました。
2001年ごろと⽐べると、夢のようです!
ワイン輸⼊統計では、2002年から2012年までの10年間で4倍強という驚異的な伸びを⽰し、
当時輸⼊⾼第6位だったスペインは、2008年から4位の地位を保持しております。
こうした成⻑の背景には、価格と品質のバランスが消費者の皆様に認められたからだと思います。
本当にありがとうございます。
今後私たちは、価格と品質のバランスよいスペインワインを、引き続き皆様にご紹介し続けたいと考えています。
私たちは、輸⼊ワイン選びにあたって、現地まで⾜を運び、規模の⼤⼩や有名無名にこだわらず、
おいしいワインを造りたいという熱い思いで、なおかつコストパフォーマンスに優れた⽣産者のワインを選んでいます。
そして、現地の味わいを損なうことなく、お客様にお届けするべく、
スペイン国内輸送・海上輸送・保管・⽇本国内配送において、温度管理にこだわっています。
このような品質管理のもと、飲⾷店様やご家庭のテーブルで、飲んだ皆様にご満⾜頂けるような、
そんなワインをお届けしたいと思っております。
その結果、『スペインワインっておいしいね』と、テーブルを囲む皆様が笑顔になれば、こんなうれしいことはありません。
■スコルニ・ワインの名前の由来
「スコルニ・ワイン」という社名の「スコルニ」という部分は、創業当時在籍していた、モルドバ出⾝の社員が命名いたしました。
当時はスペインワイン以外の商材の取り扱いも検討していたため、スペイン語ではなくスラブ語での命名でした。
「コルニ」とは、樹の根っこを表し、根を張るという思いがこめられています。
スラブ語の社名でスペインワインを専⾨に輸⼊する。。。
思い切って⾔いますが『変』な会社名、ですよね?
しかし、その変な会社名も、10年以上スペインワインを扱ってきたことで、
おかげさまでワイン業界に着実に根を張りつつある、そう感じております。
⽀えてくださった、多くのお客様のおかげです。誠にありがとうございます。
過去にはスペイン語への社名変更も検討しましたが、今では私たち社員の⼼にもこの社名は根を張っています。
今後ともそんな弊社と弊社輸⼊ワインをご愛顧いただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
株式会社 スコルニ・ワイン
2
社員⼀同
⽬次 Índice
P. 4
D.O. ドミニオ・デ・バルデプーサ(※ビノ・デ・パゴ) P. 43 D.O. リベイロ
マルケス デ グリニョン
ビノス
Pagos de Familia Marqués de Griñón
Vinos y Bodegas Gallegas
P. 10 D.O. アリベス
ボデガス リベラ デ ペラサス
P. 44
Bodegas Ribera de Pelazas
P. 12 D.O. ビエルソ
ボデガ ラ セラーナ
P. 47
P. 50
P. 53
P. 55
P. 57
P. 59
P. 61
P. 63
P. 65
P. 67
P. 68
P. 69
P. 70
Bodegas Marqués de Vizhoja
新入荷
ボデガス ムリエル
D.O.Ca. リオハ
ボデガス ムリージョ ビテリ
D.O. ルエダ
ボデガス クアトロ ラヤス
D.O. テラ・アルタ
セジェール コマ
デン ボネ
D.O. トロ
ボデガ
ラモン
ラモス
D.O. ウティエル・レケーナ
ボデガ
シエラ
ノルテ
新入荷
V.d.T. バル・ド・ミーニョ・オウレンセ
ビノス
イ ボデガス ガジェーガス
V.d.M. ガリシア
ボデガス マルケス
デ ビソハ
V.d.M. ガリシア
ビノス
イ ボデガス ガジェーガス
V.d.M. サンルーカル デ バラメダ
エレデーロス デ
アルグエソ
Herederos de Argüeso
P. 71
アンダルシア
プロドゥクトス
ナトゥラレス
べガス
Productos Naturales Vegasud
Bodegas Rectoral do Umia
P. 41 D.O. リアス・バイシャス
ボデガス マルケス デ ビソハ
D.O.Ca. リオハ
Vinos y Bodegas Gallegas
Eudald Massana Noya
P. 39 D.O. リアス・バイシャス
ボデガス レクトラル ド ウミア
ボデガス トリビオ
Bodegas Marqués de Vizhoja
Bodegas Luzón
P. 38 D.O. ペネデス
エウダルド マッサナ ノヤ
D.O. リベラ・デル・グアディアナ
Vinos y Bodegas Gallegas
Herederos de Argüeso
P. 36 D.O. フミージャ
ボデガス ルソン
カペジャーネス
Bodega Sierra Norte
Caserío Bengoetxea
P. 33 D.O. ヘレス/ マンサニージャ
エレデーロス デ アルグエソ
デ ロス
Bodega Ramón Ramos
Celler *La Vinyeta
P. 31 D.O. ゲタリアコ・チャコリーナ
カセリオ ベンゴエチェア
パゴ
Celler Coma d’en Bonet—Celler Agrícola Fuster
Cérvoles Celler
P. 29 D.O. エンポルダー
セジェール ラビニェータ
D.O. リベラ・デル・ドゥエロ
Bodegas Cuatro Rayas—Agrícola Castellana
Castell del Remei
P. 27 D.O. コステルス・デル・セグレ
セルボレス セジェール
デ カラオベハス
Bodegas Murillo Viteri
Eudald Massana Noya
P. 24 D.O. コステルス・デル・セグレ
カステル デル レメイ
パゴ
Bodegas Muriel
Agustí Torelló Mata
P. 22 D.O. カバ
エウダルド マッサナ ノヤ
D.O. リベラ・デル・ドゥエロ
Bodegas Toribio
Bodegas Esteban Martín
P. 19 D.O. カバ
アグスティ トレジョ マタ
新入荷
パスクワス
Pago de los Capellanes
Bodegas Aragonesas
P. 17 D.O. カリニェーナ
ボデガス エステバン マルティン
エルマノス ペレス
Pago de los Carraovejas
Bodegas San Alejandro
P. 16 D.O. カンポ・デ・ボルハ
ボデガス アラゴネサス
D.O. リベラ・デル・ドゥエロ
Hermanos Pérez Pasucuas
Bodega La Serrana
P. 15 D.O. カラタユ
ボデガス サン アレハンドロ
イ ボデガス ガジェーガス
P. 72
P. 73
3
スペインの代表的ぶどう品種、熟成ワインの格付け名称表
カタログ掲載スペインワインの地図
PAGOS DE FAMILIA MARQUÉS DE GRIÑÓN パゴス
デ
ファミリア
マルケス
デ
グリニョン
パゴス・デ・ファミリア・マルケス・デ・グリニョンは、スペイン各地でワイン造りを行っております。
その中で、弊社は『D.O.ドミニオ・デ・バルデプーサ』のワインをご紹介しております。
また、彼らがワインと同じ哲学のもと造っている、エクストラ・バージン・オリーブオイルも入荷致しました
(P.9)。
D.O. Dominio de Valdepusa
(ドミニオ
デ
バルデプーサ) ※ビノ
PAGOS DE FAMILIA MARQUÉS DE GRIÑÓN パゴス
デ
ファミリア マルケス
設立
所在地
デ
グリニョン
1989年
カスティージャ・ラ・マンチャ州
トレド県
マルピカ・デ・タホ
畑面積
41ヘクタール
生産量
260,000リットル
栽培品種
カベルネ・ソービニヨン、シラー、
プティ・ベルド 他
畑の標高
気候
デ
パゴ Dominio de Valdepusa ドミニオ デ バルデプーサ
490m
大陸性気候で、夏は乾燥して暑く、
冬は寒く、年間を通して昼夜の寒暖の
差が激しい。
日照時間は3,000時間と非常に長い。
収穫時期
粘土質-石灰質
地表部分は粘土質(深さ40cmほどまで)。
その下に石灰質の層が深く続いている。
9月中旬~10月中旬
収穫方法
選果しながらの手摘み
土壌
~~スペインワインの原産地呼称の頂点、『ビノ・デ・パゴ』とは~~
スペインのこれまでの原産地呼称制度とは性格の異なるカテゴリーで、『ビノ・デ・パゴ』(“単一ぶどう畑限定
高級ワイン”)とは、その名前の通り、ひとつの地域ではなく、ひとつの畑をD.O.(原産地呼称)として承認する、
という画期的なものです。“スペイン版グラン・クリュ”と例えられるかもしれません。
これまでスペインには、D.O.認定地域以外で造られている高品質ワインに対する正当な評価基準がなく、すべて
『ビノ・デ・メサ(下図の最も下のカテゴリー)』として扱われてきました。それを是正するために、
まず一部の州政府が動き出しました。
スペインで最大のD.O.産地を抱えるカスティージャ・ラ・マンチャ州政府が、他の州に先駆けて『ビノ・デ・パゴ』という
制度を発足させました。これは、Pago(パゴ・・・土地または区画という意味)ごとにD.O.を承認する、というものです。
なお、他のD.O.制度との大きな違いは、原産地呼称委員会がないことです。
Vino de Pago:
その代わり、指定された公的機関がビノ・デ・パゴの監督を行います。
単一ぶどう畑限定高級ワイン ビノ・デ・パゴ
カスティージャ・ラ・マンチャ州の場合、IVICAM(カスティージャ・
Denominación de Origen Calificada:
ラ・マンチャ ぶどうおよびワイン機関)が監督機関です。
特選原産地呼称ワイン デノミナシオン・デ・オリヘン・カリフィカーダ
その、承認第一号が、このD.O.ドミニオ・デ・バルデプーサです。
この畑でぶどう栽培をし、ワインを造ることができるのは、
パゴス・デ・ファミリア・マルケス・デ・グリニョンのオーナー
である、カルロス・ファルコ氏のみとなっております。
Denominación de Origen:
原産地呼称ワイン
デノミナシオン・デ・オリヘン
Vino de Calidad con Indicación Geográfica:
地域名称付き高級ワイン ビノ・デ・カリダー・コン・インディカシオン・ヘオグラフィカ
Vino de la Tierra:
地方ワイン ビノ・デ・ラ・ティエラ
Vino de Mesa:
格付けのない畑や異なる地域のぶどうを使用したワイン
●“Pago パゴ”とは●
語源はラテン語の“pagus”で、王立スペイン語アカデミーによると、土地・所有地、特にぶどう畑やオリーブ畑の区画を
意味します。
つまり、同一の特徴、品質を持ったワインやオリーブができる、同じ土壌や気候の特徴を持つ一定の場所を指します。
高品質を維持する意味からも、面積は限られたものである必要があります。
本物のパゴは、それぞれ独自のボデガ(醸造所)もしくはオリーブ搾油所をもち、そこで自社で栽培したぶどう、
オリーブの実のみを用いて、ワインやオリーブオイルを造り、ボトリングまでしています。
パゴス・デ・ファミリア・マルケス・デ・グリニョンはまさにこれに当たります。
4
ビノ・デ・メサ
スペインで最も古い、由緒ある貴族のひとつであるマルケス・デ・グリニョン家は、トレド県を流れるプーサ川流域に位置する町、
マルピカ・デ・タホにある、ドミニオ・デ・バルデプーサの土地を所有、他にはないワインを造ることを目的としています。
そのため、パゴス・デ・ファミリア・マルケス・デ・グリニョンでは、ヨーロッパで伝統的なパゴ(フランスでいう“クリュ”または
“ドメーヌ”)にこだわり、テロワールをありのままに表現するワインを造ることを目指しています。
D.O.ドミニオ・デ・バルデプーサは、2002年にスペインで初めてD.O.パゴとして承認されました。
2003年には、EUにおいても、スペインの畑としては初めて承認を受け、これは偉大なブルゴーニュのロマネ・コンティ、
トスカーナのサッシカイアなどと同様です。
ドミニオ・デ・バルデプーサは全体でおよそ52Ha(現在ぶどうを栽培しているのはおよそ40Ha)の広さの畑で、そのうち
14Haが1974年に最初に植えられたカベルネ・ソービニヨンです。カスティージャ・ラ・マンチャ州では初めての栽培となります。
1991年には、シラー、プティ・ベルドの栽培をスペインで初めて開始し、その後1999年からはリオハ原産とされる希少品種、
グラシアーノの栽培も試験的に1Ha開始、2007年より本格的にカスティージャ・ラ・マンチャ州で初めてスタートさせています。
●フィロソフィー
パゴス・デ・ファミリア・マルケス・デ・グリニョンのフィロソフィーは、
『優れたワインは畑から生まれる』というもの。
パゴ(フランスでいう“クリュ”または“ドメーヌ”)は、世界でも優れた
造り手の多くがこの形式をとっています。
その理由はごく自然なことで、自社のぶどうを栽培し、自社ぶどうもしくは近隣の畑のぶどうからワインを造るというもので、
主原料であるぶどうを丹念に手間ひまかけて栽培し、理想的なタイミングで収穫し、収穫したらすぐに醸造所に運ぶためです。
そしてもちろん、こうして収穫したぶどうやオリーブをそれぞれの品種に適した方法で醸造することも重要です。
工場生産のようなものではなく、ぶどう栽培やワイン醸造はひとつひとつ丹念に手作業で行うことで、土壌、ミクロクリマ、
ぶどうそのもののもつ特徴、そして栽培や醸造のフィロソフィーをワインに端的に表現し、個性的なワイン造りを目指しています。
これはオリーブオイルについても同様です。(P.9参照)
●醸造家紹介
フリオ・モウレジェ氏 Julio Mourelle
マルケス・デ・グリニョンの現醸造担当のフリオ・モウレジェ氏はラ・コルーニャ(ガリシア州)生まれ。
フリオ氏は、サンティアゴ大学で薬理学を学び、そこで植物や生理学を専攻。大学を卒業後、カリフォルニア大学デーヴィス校にて、
ロジャー・ボルトン教授の指導の下でマスター・イン・フード・サイエンスについて学びました。
学業の傍ら、スタッグス・リープ・ワイン・セラーズで見習いとして働き、コースを履修後はナパ・バレーにある
スターリング・ワイナリーで醸造アシスタントになり、ここでワインに関する経験を積みました。彼のカリフォルニアでの経験や
技術が、その後の彼の人生をワインへと誘うことになったのです。
ここでの経験を活かすため、若干29歳にしてフリオ・モウレジェ氏は、まだ伝統的なぶどう栽培、ワイン醸造が行われていた
母国スペインに帰国する決意をしました。もちろん、彼が新世界で学んだ新しい醸造技術や考え方を受け入れるワイナリーを探すのが
困難であろうことは分かっていました。
1995年、当時のスペインで最も先進的なワイナリーのマルケス・デ・グリニョン(ドミニオ・デ・バルデプーサ)の醸造担当に
就任。マルケス・デ・グリニョンは当時からすでに新世界の様々な最新技術を取り入れていました。このプロジェクトはグリニョン侯爵
カルロス・ファルコ氏によるもので、彼はスペインでシラー、プティ・ベルドを初めて栽培したパイオニアでもあります。
カルロス・ファルコ氏とフリオ・モウレジェ氏がタッグを組んだことで、ドミニオ・デ・バルデプーサのワインは大成功を遂げ、
ドミニオ・デ・バルデプーサはスペインで最初のD.O.パゴに認められました。
フリオ氏がカルロス・ファルコ氏と一緒にワイン造りを始めて20年になりますが、ドミニオ・デ・バルデプーサは
スペインワイン革命の牽引役として革新をリードしてきました。フリオ氏の目指すワイン造りは、カルロス・ファルコ氏の情熱と
あいまって、伝統と革新を見事に調和させ、すばらしいワインを生み出すことに成功したのです。
●オーナー、カルロス・ファルコ氏について
現在のマルケス・デ・グリニョン(“グリニョン侯爵”の意)は、カルロス・ファルコ氏で、
パゴス・デ・ファミリア・マルケス・デ・グリニョンの会長、オーナーです。
スペイン南部アンダルシア州セビージャに生まれたファルコ氏は、ベルギーのルーヴァン大学で
農学エンジニアの学位を取得したのち、アメリカのカリフォルニア大学デーヴィス校にて
ぶどう栽培・ワイン醸造について学びます。
現在、醸造家フリオ・モウレジェ氏の指導のもと、テロワールの異なるふたつの畑
(ドミニオ・デ・バルデプーサ、エル・リンコン)にて、自然に敬意を表し、その恩恵を受け、
最新の技術を取り入れて伝統と革新に支えられながら、ワインの醸造を
行っております。
オーナーのカルロス・ファルコ氏。
自分の畑から生まれるワインを
こよなく愛しています。
パゴス・デ・ファミリア・マルケス・デ・グリニョンのオーナー
カルロス・ファルコ氏は、『ワイン・レポート2007』、『同2008』、
『同2009』において、アルバロ・パラシオス氏やピーター・シセック氏と
並んで“グレーテスト・ワイン・プロデューサー”の一人に選ばれて
います。
夏は酷暑ですが、冬には、こんな雪景色が
見られるほど寒くなります。
5
■ワイン造りで最も重要視している点■
ファルコ家では、ワイン造り、及び、オリーブオイル造りにおいて、以下の2点を原則としております。
(1)伝統を損なわないこと。
(2)ワインやオリーブオイルの表現をより良くし、よりバランスのとれたものにするための革新を追及し続け、
価値のあるものであれば、ぶどう栽培、ワイン醸造における最新技術は積極的に導入すること。
最新の技術の一例をご紹介すると、偉大な栽培専門家である、オーストラリア人のリチャード・スマート氏の
協力のもと、ドミニオ・デ・バルデプーサは最新のキャノピー・マネジメント(樹冠管理)を取り入れた
土中の水分量を計測する
先駆者です。
装置。ここから得られるデータ
この技術を取り入れることで、葉や果房への日照量を調整し、果粒を均等に成熟させることができ、
により、灌漑のタイミング等が
決められます。
よってポリフェノール、アントシアニンを豊富に含んだ果実味、アルコール度数、酸の大変バランスの優れた
ぶどうができます。
また、カルロス・ファルコ氏は、最新の灌漑システムを世界的にも先駆けとして次々と導入しています
(1993年に葉柄の分析に基づく灌漑システムの導入、2000年に地下撒水システムの導入、及び、
樹幹メーターの使用開始など)。
これらの技術はすべて、部分灌水・制限灌水として知られる最新の後術であり、マルケス・デ・グリニョンの
ワインの品質を優れたものにしています(尚、樹の水分枯渇度を調べるための樹幹メーターは、
航空機メーカーのボーイング社が特許を取得している、飛行機の翼部分の金属板の緊張度を計測するための
もので、ミクロン単位でのぶどう樹の幹の収縮と膨張を測定することができます)。
そして、1994年にはPRD(Partial Rootzone Drying:部分灌漑システム)を導入。
ぶどう樹のライン下ではなく、ラインとラインの間の通路の地下75cmに灌漑システムを埋め込み、
樹のラインの左右の通路下で交互に灌漑することにより、1本の樹にとっては、『灌漑され吸収できる
垣根と垣根の間の地下に灌漑 部分の根』と『灌漑を受けずられずに乾燥する部分の根』という二極状態が起こります。
システムが埋められており、
こうすることで、乾燥状態になった部分は、植物ホルモンの一種“アブシジン酸”を合成します。
その上からは草が生えています。
アブシジン酸は、乾燥等のストレスに対応して合成されるもので、「ストレス・ホルモン」とも呼ばれます。
(部分灌漑システム:PRD)
このホルモンが合成されることで、ぶどう樹は成長を速やかに停止させ、出来る限りぶどう果の成熟に
力を注ぎます。こうして高樹齢のぶどう樹ではなく若い樹でも、樹自体は大きなダメージを与えずに、
より成熟度の高い房をつけることが可能になります。
バルデプーサのぶどうは、最も樹齢の古いもので1974年に植えられた樹齢41年のカベルネ・ソービニヨン
ですが、それ以外のものはまだ比較的若い樹が目立ちます。それらの樹でも、高樹齢ぶどうのように
熟度が高く凝縮された果実を得られるというのは、このPRDの賜物と言えるかもしれません。
幹に取り付けられたセンサーが、樹の乾燥度合いを
計測し、それに応じて地中の灌漑システムが水を
供給します。
■ドミニオ・デ・バルデプーサのテロワール、醸造について■
①気候
ドミニオ・デ・バルデプーサは、タホ川の流域で、カスティージャ・ラ・マンチャで最も美しい地域のひとつ、モンテス・デ・
トレドにあります。イベリア半島の中心に位置し、年間日照時間が約3,000時間で、ヨーロッパの中でも日照時間が最も多い地域に
あります。
気候は大陸性気候で、夏は非常に乾燥して暑く、冬は寒く、また年間通して昼夜の気温差が大変激しい気候です。
年間平均気温は17℃。標高は490m程度で、年間降水量は、灌漑で与える水分を合計すると、550mmほどとなっています。
②土壌
ドミニオ・デ・バルデプーサの土壌は、地表から平均40cmまでは粘土質で、その下に白亜紀の
細かい石灰質の石の層が地下2mまで続いています。
何世紀も前からブルゴーニュやその偉大なぶどう栽培地域で優れたワインを造るのに理想的と
されてきた土壌と同質の、多孔質で排水性に優れた構造をしています。
パゴス・デ・ファミリア・マルケス・デ・グリニョンは、土壌のもつミネラルなどの物理的な
特徴から生物的な特徴まで、テロワールの特徴が最大限ぶどうにあらわれるよう努めています。
そのため、地中深くにあるミネラル成分を吸収させるために、根を深く伸ばす工夫をしています。
スペインで初めて栽培されたシラー
16世紀からテロワールを見出している、ブルゴーニュのドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティや
ドメーヌ・ルフレーヴなどの世界的にも崇拝されるようなぶどう畑のテロワール・マネジメントも
務める、土壌微生物学者のクロード・ブルギニョン氏とその妻リディアによって組織されたチームが、パゴス・デ・ファミリア・
マルケス・デ・グリニョンを指導しています。
例えば、2007年6月にグラシアーノの栽培をドミニオ・デ・バルデプーサで本格的に始める際、彼らの指示で畑の耕作はせず、
その代わりに、植え込みをする数週間前に、地表に大麦の種をまいたのでした。
また、根を地中深く伸ばして石灰質層まで到達させるため、植木鉢状の筒を利用して、地表の粘土質土壌から下へ伸びるように
誘導しています。
栽培密度を高くし(5000本/Ha)、撒水システムはぶどう樹の根が地表を這わないよう工夫して設置しています。
6
③醸造
品質、個性とともに、ポテンシャルの高いぶどうからワインを造ることが、優れたワイン造りには欠かせません。
しかしそれだけでは十分でなく、ぶどうのもつ特徴を最大限に引き出し、ワインに注ぎ込まなければなりません。
パゴス・デ・ファミリア・マルケス・デ・グリニョン・ドミニオ・デ・バルデプーサの熟成庫は1989年に建てられたもので、
その大部分が地下に作られており、ボルドータイプのオーク小樽が2,000個ほど入ります。
ボデガ内は清潔に管理され、温度、酸素量の管理など、発酵後も厳格に管理しております。温度・湿度管理可能な最新の空調設備の
おかげで、熟成庫の環境は常に一定に保たれています。
熟成樽は、アリエ産・ヌヴェール産フレンチオークの新樽か1~2年使用のもののみを用い、常に撹拌し、清澄、フィルタリングは
行いません。
『マルケス・デ・グリニョン カベルネ・ソービニヨン』のファーストビンテージ(1982年)より、パゴス・デ・ファミリア・
マルケス・デ・グリニョンは世界の偉大なる醸造家たちをコンサルタントとして、彼らの助言を受けながら歩んでまいりました。
ファーストビンテージから最初の数年は、ボルドー大学の権威である醸造博士で、世界的にも醸造の第一人者として有名な
エミール・ペイノー氏が、ドミニオ・デ・バルデプーサにある1974年に栽培を開始した
カベルネ・ソービニヨンの単一畑から収穫したぶどうのみを使用したワイン造りを監督しました。
ちょうどシラーやプティ・ベルドの栽培を開始した年と同じ1991年の収穫より、ペイノー氏は
引退、彼の教え子であるミシェル・ロラン氏があとを継ぎました。
彼の理論は、今日多くの偉大なるワイナリーの醸造家やオーナーたちに支持されていますが、
二つの重要な柱に基づいています。
ひとつは、「ぶどうが完全に成熟したタイミングで果房の収穫を行うこと」。このためには、
果粒のチェックという、昔から行われてきた手法であり、かつ大変有効な手法を用います。
もうひとつは、「ボデガにおいて、ぶどう、モスト、ワインにかける工程をできるだけ減らす
こと」です。不要な工程を排除することで、品質を最大限高めるのです。
ミシェル・ロラン氏は助手らとともに、収穫、発酵、熟成、ブレンド、ボトリング前の
確認作業を行っています。
樽熟成庫。
徹底された温度・湿度管理がなされています。
●日本の皆様へのメッセージ
~パゴス・デ・ファミリア・マルケス・デ・グリニョン オーナー カルロス・ファルコ氏~
私たちは代々、ワインとエクストラ・バージン・オリーブオイルを造るため、13世紀よりぶどうとオリーブを栽培してまいりました。
大学で農学を学び卒業後、ヨーロッパの伝統の優れたテロワールと自社畑の所有という概念に、ニューワールドのコンセプトである
最新技術を融合させ、そして、ポテンシャルの高い世界主要品種も取り入れました。
40年近くが経ち、今では私たちの造ったワインは光栄にも、世界40カ国以上でワインリストのトップクラスに入っております。
私たちの情熱の結晶であるワインを、どうぞお楽しみください。
MARQUÉS DE GRIÑÓN
CALIZA
マルケス デ グリニョン
カリーサ
弊社コード MG007
チェリー色を放つ深い紫色。アロマは複雑で深く、森の木苺とあふれるほどのリキュール漬けのチェリーの香りが、
ほのかなハーブやコーヒー、クローブなどのスパイスに支えられている。
口に含むと、絹のようになめらかで、それでいて肉感的、口いっぱいに広がるドミニオ・デ・バルデプーサの個性、
しっかりとしたボディと、長い余韻を楽しめるワイン。
アリエ産フレンチオーク小樽(新樽と再使用樽)で 9 ヶ月間熟成。清澄、フィルタリングは行わない。
【商品名の由来】
“カリーサ”とは、「石灰岩」の意。ドミニオ・デ・バルデプーサの土壌の浅い部分を構成する粘土質は、ワインに複雑で凝縮された味を、
そして心土である石灰質は、タンニンに優雅でビロードのようななめらかさをもたらしてくれます。
恵み多き、ドミニオ・デ・バルデプーサの心土である石灰質をそのままワイン名にしています。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
シラー 50%
プティ・ベルド 45%
グラシアーノ 5%
フル
16
14.5
750
ml
狩猟肉、パスタ、リゾット等の地中海料理
MARQUÉS DE GRIÑÓN SVMMA VARIETALIS
弊社コード
マルケス デ グリニョン スンマ バリエタリス
MG002
深みがあり濃い色。香りはエレガント且つ複雑で、ミネラル及びスパイスのトーンと共に森林の果実の香りを感る。口当たりは複雑で持続性があり、
9
非常にバランスが取れたワイン。
アリエ産・ヌヴェール産フレンチオーク小樽(新樽 33%、1 年使用 33%、2 年使用 33%)で 12 ヶ月間熟成後、6 ヶ月~ 12 ヶ月間瓶熟成。
ボトリング時、清澄・フィルタリングは行いません。
【商品名の由来】
“スンマ・バリエタリス”はラテン語です。スペイン語に置き換えると、『(ドミニオ・デ・バルデプーサで栽培する)ぶどう品種の総和』
という意味に、『ボデガの新世代』の意味も込められています。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
カベルネ・ソービニヨン 45%
シラー 42%、
プティ・ベルド 13%
フル
16
18
14
750
ml
肉料理、狩猟肉料理、米料理、チーズなど。
地中海料理全般。
7
MARQUÉS DE GRIÑÓN CABERNET SAUVIGNON
弊社コード
マルケス デ グリニョン カベルネ ソービニヨン
MG003
黒みを帯びた、きわめて深い紫色。カベルネ・ソービニヨンが、野生の果実やスパイス、シナモン、タバコ、チョコレートの強い香りと
共にグラスから飛び出してくる。口に含むと、果実のすばらしい深みのあるフルボディのワインだということがはっきりわかる。
ストラクチャーがしっかりとしており、丸みのある柔らかなタンニンと長い余韻が楽しめるワイン。
アリエ産・ヌヴェール産フレンチオーク小樽(新樽 33%、1 年使用 33%、2 年使用 33%)で 12 ヶ月間熟成後、12 ヶ月間瓶熟成。
【商品名の由来】
マルケス・デ・グリニョン家が世界に誇る、カベルネ・ソービニヨン100%の単一品種ワインである、というストレートな想いが
込められています。
タイプ
ぶどう品種
赤
カベルネ・ソービニヨン
100%
MARQUÉS DE GRIÑÓN
ボディ
温度
度数
容量
料理
フル
16
18
14.5
750
ml
赤身肉、子羊肉、チーズなど。
SYRAH
マルケス デ グリニョン
シラー
弊社コード MG004
黒みを帯びた暗い紫色。複雑なアロマをもち、ブラックベリーのジャムやスミレの花、カシスや挽きたてのペッパー、バルサミコの香り。
口に含むと強烈な果実を感じ、深みのある味わいで、良質でやさしい酸とタンニンの豊かさのバランスがとれており、
厚みのある、ビロードのような舌触りのワイン。見事にリッチで長く続く余韻が楽しめる。
アリエ産・ヌヴェール産フレンチオーク小樽(新樽 33%、1 年使用 33%、2 年使用 33%)で 13 ヶ月間熟成後、12 ヶ月間瓶熟成。
【商品名の由来】
マルケス・デ・グリニョン家が世界に誇る、シラー100%の単一品種ワインである、というストレートな想いが込められています。
スペインで初めてシラー栽培を行い、成功を収めた生産者です。
タイプ
ぶどう品種
赤
シラー
100%
ボディ
温度
度数
容量
料理
フル
16
18
14.5
750
ml
赤身肉や狩猟肉料理(網焼きなど)
MARQUÉS DE GRIÑÓN PETIT VERDOT
弊社コード
マルケス デ グリニョン プティ ベルド
MG005
大変濃く深いルビー色。複雑なアロマをもち、花の香りや高貴な樽の香りが楽しめる。完熟果実とリコリス、挽きたてのペッパー等。
口に含むと、スモーキーでスパイシーなブラックチェリーとカシスの味わいで厚みがあり、ストラクチャーが
しっかりとしており、バランスの良いタンニンを感じる。すばらしい深みと見事なまでに凝縮感のある、キメ細やかな余韻。
アリエ産・ヌヴェール産フレンチオーク小樽(新樽 33%、1 年使用 33%、2 年使用 33%)で 14 ヶ月間熟成後、12 ヶ月間瓶熟成。
【商品名の由来】
マルケス・デ・グリニョン家が世界に誇る、プティ・ベルド100%の単一品種ワインである、というストレートな想いが込められています。
スペインで初めてプティ・ベルド栽培を行い、成功を収めた生産者です。
タイプ
ぶどう品種
赤
プティ・ベルド
100%
ボディ
温度
度数
容量
料理
フル
16
18
15
750
ml
赤身肉、子羊肉、ハード系チーズなど。
MARQUÉS DE GRIÑÓN GRACIANO
マルケス デ グリニョン グラシアーノ
弊社コード MG008
紫色に濃い黒のトーン。口当たりはビロードの様になめらかで、しっかりとしたタンニンはワインに非常に良く馴染んでおり、樽熟成の風味と共に
素晴らしい味わいが楽しめます。キイチゴを思い起こさせる香り高いアロマは、心地よくフレッシュな柑橘系(オレンジの皮)の印象を口の中で与
えます。カカオなどのトーンを長い余韻とともに感じる、とても調和がとれたワインです。
アリエ産・ヌヴェール産フレンチオーク小樽(新樽 33%、1 年使用 33%、2 年使用 33%)で 20 ヶ月間熟成。
【商品名の由来】
マルケス・デ・グリニョン家が世界に誇る、グラシアーノ100%の単一品種ワインである、というストレートな想いが込められています。
タイプ
ぶどう品種
赤
グラシアーノ
100%
ボディ
温度
度数
容量
料理
フル
15
17
14.5
750
ml
寿司、野菜テンプラ、煮込み料理など。
MARQUÉS DE GRIÑÓN EMERITVS
弊社コード
マルケス デ グリニョン エメリトゥス
MG006
深く美しいチェリーレッド。ドミニオ・デ・バルデプーサの畑のぶどうたちの最高の融合。非常に強烈で、エレガントで
複雑みのある豊かな香り。口に含むと、洗練された、丸みのある、エレガントであると同時に力強さを感じ、タンニンによる
すばらしいテクスチャーのワイン。最後に、完熟果実とワイルドベリーなどの果実香が再び立ち込めてきて、長い余韻を楽しめる。
アリエ産・ヌヴェール産フレンチオーク小樽(新樽 33%、1 年使用 33%、2 年使用 33%)で 24 ヶ月間熟成後、24 ヶ月間瓶熟成。
【商品名の由来】
“エメリトゥス”はラテン語です。スペイン語に置き換えると、『称賛に値する』という意味。
なお、ぶどう畑の脇にある、樹齢800年を超えるオリーブの古木は、同じ“エメリトゥス”という名が付けられています。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
カベルネ・ソービニヨン 50%
プティ・ベルド 33%
シラー 17%
フル
16
18
14.5
750
ml
狩猟肉料理、肉料理(網焼きなど)、
熟成チーズなど。
8
PAGOS DE FAMILIA MARQUÉS DE GRIÑÓN
パゴス デ ファミリア マルケス デ グリニョン
Oleum Artis
オレウム
アルティス
スペイン産 エクストラ バージン オリーブオイル
1292年までさかのぼることができる、グリニョン侯爵の所有地、ドミニオ・デ・バルデプーサは、気候がぶどう及びオリーブに
理想的で、繊細で深い味わいをもたらします。現グリニョン侯爵であるカルロス・ファルコ氏は、この恵まれた土地に
勇気づけられながらワイン造りに励み、そして、現在はワールドクラスのエクストラ・バージン・オリーブオイルの研究にも
携わっています。
マルケス・デ・グリニョンのワイン同様、エクストラ・バージン・オリーブオイルもこのバルデプーサの地で造られます。
歴史あるバルデプーサの領地内の2区画、Capilla del Fraile:カピージャ・デル・フライレと、
Castillo de Villalba:カスティージョ・デ・ビジャルバのオリーブから生まれます。
この100ヘクタールの区画には、近代的な手法により、およそ30,000本のオリーブの木が
栽培されています。3分の2はPicual(ピクアル)種
(ピクアル)種で、アンダルシア州ハエン県で多く栽培される
(ピクアル)種
品種です。ポリフェノールが豊かで、酸化しにくく保存に適しています。
このカピージャ・デル・フライレの高地と涼しい気候が、ピクアル種に複雑みと繊細さをもたらし
ピクアル種に複雑みと繊細さをもたらし、
ピクアル種に複雑みと繊細さをもたらし
世界中のオリーブ専門家を驚かせました。
残りの3分の1はArbequina(アルベキーナ)種
(アルベキーナ)種です。元来、カタルーニャ州内陸、
(アルベキーナ)種
ジェイダ近郊のボルハス・ブランカス地方の品種です。この品種のオイルは果実味と優しい味わいが
特徴です。
カスティージョ・デ・ビジャルバの区画では、100年もの年月を重ねた丘に、カスティージャ・
ラ・マンチャ州の土着品種である、Cornicabra(コルニカブラ)種
(コルニカブラ)種を栽培しています。
(コルニカブラ)種
なお、この区画には、区画名と同名の、10世紀のテンプル騎士団の城の遺跡が残っています。
これらのオリーブ樹は、ドミニオ・デ・バルデプーサやエル・リンコンで栽培されるぶどう樹同様の灌漑システムと
ストレスコントロールがなされ、オリーブの果実の品質管理は徹底されています。
高品質のエクストラ・バージン・オリーブオイルを得るためには、品種についても、収穫のタイミングが最も重要
収穫のタイミングが最も重要です。
収穫のタイミングが最も重要
果実の理想的な状態は、わずか5~6日ほどしかないためです。
果実が傷つくのを防ぎ、手作業で素早く収穫するために、櫛(くし)状の農具や、逆さにした傘が
装着されているバイブレーターを使用して収穫する方法を用います。
果実の処理は、収穫から2時間以内に行うことが必須となります。
この、『オレウム・アルティス Exバージン・オリーブオイル』のオイルプレス機は、
圧搾・均等化・抽出を複合した最先端設備で、専門家からも非常に画期的な手法だといわれています。
この方法の利点は、全工程において継続的に高品質を保つ調整が可能という点であり、温度の完全な
コントロール(約22℃)、衛生管理(加圧された飲料水による自動洗浄)、
圧搾・抽出設備と、その開発者である
そしてなにはなくとも、酸化を防止(真空ポンプ使用)することができるのです。
イタリア人のマルコ・ムゲッリ博士。
オリーブオイルは、酸化の原因となる水分を除去するために、圧搾してろ過され、
窒素が充満したステンレススチールタンクに保管されます。
そして、ボトリングは、瓶詰めしてからお客様の手元に届くまでの時間を最小限にとどめるため、
出荷直前に行われます。
『オレウム・アルティス エクストラ・バージン・オリーブオイル』は、抜きん出た高品質と高栄養価で、
ハイ・スタンダードのプロフェッショナルに向けて造られた食材です。
まるで、中世の錬金術師がいかなる金属も黄金に変えてしまうように、このオリーブオイルは、
様々な食材を最高の料理へと高めてくれます。
OLEUM ARTIS Extra Virgen Olive Oil
オレウム アルティス (エクストラ バージン オリーブオイル)
弊社コード MG010
その純度が一目でわかるほどに輝く、ほのかに緑みを帯びた黄金色。
アロマはすばらしくいきいきとしていて、強く、グリーンのトマトや刈りたての芝、そしてアーティチョークと緑のアーモンドを思わせる。
口に含むと、見事に凝縮した野菜、ナッツ、バナナのようなアロマが広がる。
その高いポリフェノール度が伺える、ピリッとした心地よい刺激を感じ、大変長い余韻を楽しめる。
98%紫外線をカットするボトルを採用しています。
2014年ビンテージは、『OLIVE JAPAN 2015』国際オリーブコンテストにて最優秀賞
最優秀賞を受賞致しました。
最優秀賞
【商品名の由来】
“オレウム・アルティス”はラテン語で、スペイン語に直すと‘Arte de Aceite’(アルテ・デ・アセイデ)、『オイルの芸術』を意味します。
オリーブ品種
テイスト
酸度
容量
料理
アルベキーナ 50%
ピクアル 50%
ストロング
タイプ
0.11
500
Ml
そのままシンプルなパンにつけて。
9
D.O. Arribes
(アリベス)
BODEGAS RIBERA DE PELAZAS
ボデガス リベラ デ ペラサス
設立
所在地
1997年
畑の標高
カスティージャ・イ・レオン州
サラマンカ県
ペレーニャ・デ・ラ・リベラ
畑面積
15ヘクタール
生産量
118,000リットル
フアン・ガルシア、ブルニャル 他
栽培品種
500~700m
土壌
アリベスは、オリーブ、アーモンド、プラタナス
などの果樹が育つ地中海エリアでありながらも、
大西洋の影響もあり年間降水量は600~700mm
ほどで温暖な気候。ドゥエロ河の影響を受けて
おり、独特のミクロクリマがあり、
ぶどう栽培に最適。
粘板岩質(スレート状)。傾斜した段々畑で、
ぶどう栽培には大変適した地形。
収穫時期
9月中旬~11月上旬
収穫方法
選果しながらの手摘み
気候
ボデガス・リベラ・デ・ペラサスは、若いワイナリーではありますが、サラマンカ県にある
アリベス・デル・ドゥエロ自然公園というすばらしい環境に囲まれ、世界を見渡してもこの地にしか
ない土着品種の古くからある木を通して、何世紀にも渡って浸透してきた自然、及び、歴史の保護を
担っています。
設立時より、ボデガス・リベラ・デ・ペラサスは手間ひまをかけ、
必要な技術を取り入れ、国内、及び、海外でもトップクラスの
ワイン造りを目指しています。
こじんまりとしたかわいらしいワイナリー
ボデガス・リベラ・デ・ペラサスのワインは海外でも評価が高く、
『ワインレポート2007』及び『ワインレポート2009』という書籍において、
スペインの“グレーテスト・クオリティー・ワイン
グレーテスト・クオリティー・ワイン”のひとつにブルニャル
ブルニャルが選ばれ、
グレーテスト・クオリティー・ワイン
ブルニャル
また『ワインレポート2009』では、希少な土着品種であるフアン・ガルシアを100%使用した
ワイン、アバデンゴ・クリアンサ
アバデンゴ・クリアンサが取り上げられました。
アバデンゴ・クリアンサ
ドゥエロ川がポルトガル国境となっている、
秘境のようなアリベス・デル・ドゥエロ国立公園
●フィロソフィー
ボデガス・リベラ・デ・ペラサスは、古くからこの地で栽培されていながら見放されていた遺産に着目し、忘れ去られていた
品種であるフアン・ガルシアと絶滅しかけていたブルニャルという品種を再生させました。
ボデガス・リベラ・デ・ペラサスのフィロソフィーは、『これらのぶどう品種で最高品質のワインを造ること』
『これらのぶどう品種で最高品質のワインを造ること』です。
『これらのぶどう品種で最高品質のワインを造ること』
そして、彼らがワインを造る上で最も重視しているのは、ぶどうの品質
ぶどうの品質です。この地にしかないぶどう品種から、他に例を見ない
ぶどうの品質
個性的なワインができるのです。
●醸造家紹介 フリオ・ガジョ氏 Julio Gallo
醸造家のフリオ・ガジョ氏は、ウルグアイ生まれのイタリア人(ピエモンテ州)。
ワインの世界のすばらしさを教えてくれたのは彼の祖父母で、小さい頃からぶどう畑やボデガの中で
育ちました。
醸造については、ウルグアイにあるコロラド・ラス・ピエドラス醸造学校で学び、自分のボデガでタナや
モスカテルなどで、赤ワインや白ワインを醸造することから始めました。
「フアン・ガルシアやブルニャルという土着品種でのワイン造りは挑戦でもあり、また喜びでもあります。
すばらしいポテンシャルがあるぶどう品種で、これらのぶどうから造られるワインは果実味豊かで個性的な
もので、ドライプルーンや木の実が感じられ、味わいも豊かで、一杯飲むともう一杯飲みたくなる
ワインです。これらのぶどうのもつ特徴を、そのままワインに表現することが重要だと考えております。
そのため、培養酵母は使用せず、ぶどうに付着した自然酵母のみで発酵させることで、より個性的で
魅力的なワインとなるのです。
私たちは、アリベスならではの個性的なワイン造りを目指しており、私たちの造るワインをお楽しみ頂き、
楽しいひと時を過ごして頂ければ幸いです。」
土着品種の再生に情熱を捧げている、
醸造家のフリオ・ガジョ氏
●日本の皆様へのメッセージ
~ボデガス・リベラ・デ・ペラサスオーナー アントニオ・ウエルテス氏~
私たちは、ここアリベス・デル・ドゥエロにしかない絶滅の危機にある
希少品種を蘇らせ、手作業にこだわって、手間ひまをかけぶどうを栽培・
収穫し、最新の醸造設備を取り入れ、国内外で認められる上質な
ワイン造りを目指しております。
私たちのワインをご愛飲頂き、誠にありがとうございます。
個性的なワインを生み出す、
リベラ・デ・ペラサスのぶどう畑
10
樹齢65年ほどのフアン・ガルシア。
幹は太く、ぐにゃぐにゃに曲がり、この
樹が過ごしてきた時間が表現されて
いるようです。
ABADENGO ROBLE
アバデンゴ ローブレ
弊社コード RP001
(旧商品名:『アバデンゴ・ホーベン』)
ドゥエロ川流域の段々畑に根付いた、樹齢 60 年以上の土着品種フアン・ガルシアから造られたワイン。
輝くチェリーレッド。熟成樽由来のかすかなバニラ香とともに、赤系果実のやさしいアロマが現れる。
フレッシュで果実味豊かな味わいで、ほどよい酸とのバランスがとれたワイン。
フレンチオーク小樽にて4ヶ月間熟成。
【商品名の由来】
『アバデンゴ』とはサラマンカ県にある広大な地域の名前で、中世には修道院の所有地でした。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
フアン・ガルシア 100%
〔樹齢60-70年以上〕
ミディアム
16
13
750
ml
チーズ、ビーフシチューなどの肉料理。
ソースを使用した肉料理との相性は抜群。
ABADENGO CRIANZA
アバデンゴ クリアンサ
弊社コード RP002
ドゥエロ川流域の段々畑に根付いた、樹齢 60 年以上の土着品種フアン・ガルシアから造られたワイン。
パワフルな濃いチェリーレッド。プラムやブラックチェリーのコンフィチュールのアロマ、焙煎香、ミネラル、
チョコレート、杉の皮、森の下生えを思わせる複雑な香り。
しっかりとした果実味があり、ミネラルを感じ、こなれはじめのタンニンが心地よく、バランスが取れている、
余韻の長いワイン。焼き付けの軽いフレンチオーク小樽にて 12 ヶ月間熟成。
【商品名の由来】
『アバデンゴ』とはサラマンカ県にある広大な地域の名前で、中世には修道院の所有地でした。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
フアン・ガルシア 100%
〔樹齢70年以上〕
フル
16
14
750
ml
ジビエ料理、肉の煮込み料理(シチュー)、
子牛のグリルのきのこ添え 等
フアン・ガルシア種とブルニャル種の、
樹齢が100年を超える畑も所有しています。
収穫直前の、リベラ・デ・ぺラサスのフアン・ガルシア
11
希少品種
高樹齢
希少品種
高樹齢
D.O. Bierzo
(ビエルソ)
BODEGA LA SERRANA
ボデガ
設立
ラ
セラーナ
2000年(ボトリング開始)
畑の標高
約500m
気候
大陸性気候。
年間降水量は400~500mm程度。
畑面積
カスティージャ・イ・レオン州
レオン県
ビジャデカネス
約20ヘクタール
生産量
75,000リットル
土壌
白品種:ゴデージョ
収穫時期
8月下旬~9月
収穫方法
手摘みのみ
所在地
栽培品種
ドーニャ・ブランカ(試験中)
黒品種:メンシア
粘土質。
ボデガ・ラ・セラーナは、1980年頃まで電気が来ていなかった、レオン県ビジャデカネス村に
位置しています。この村の人々は、かつては日に4リットルものワインを、水代わりに消費していた
のだそうです。3歳頃からワインを飲むと、早く育つとされていたのだとか。
野菜を栽培し、鶏や家畜を飼い、蜂蜜を採集し、自給自足の生活を送るヌニェス家では、もちろん
古くからぶどう栽培も行い、ワイン造りをし、先代まではワインを自宅で量り売りしたり、バルクで
販売していました。
2004年に建てられた醸造所。
あえて昔ながらの家屋風のデザインにされています。
この地下が熟成庫になっています。
2000年より、自社でボトリングを開始、2004年には現在の醸造所を設立。兄ホセ・マヌエルが
醸造を担当し、弟のビクトルがぶどう栽培を担当しています。
現在の年間生産量は7万本程度で、発酵に使用するタンクは、1万リットルと5千リットルのものが
計8個、その他貯蔵用ステンレススチールタンクが4個、熟成用フレンチオーク
小樽が約30個程度と、最低限の設備で、丁寧に手作業によるワイン造りを
行っております。
所有する畑は、樹齢100年を超える樹も含め、株仕立てのメンシアの畑が約14Ha、垣根仕立てのメンシア
約2Ha、そして同じく垣根仕立てのゴデージョが2Haです。
毎年収穫は、親族を中心に20名程度で、すべて手摘みで行い、17Kgの箱で醸造所に運搬されます。
ぶどう・ワイン共に自然な方法で造るよう心がけており、化学的な除草剤・殺虫剤は
使用せず、病害虫の予防に、硫酸銅や硫黄を使う程度です。
実際彼らのぶどう畑の地表はふわふわと柔らかく、足が簡単に埋まるような状態で、
対して近隣の他社のぶどう畑は土が固く、それは除草剤使用による弊害だということ
でした。
クリアンサに使われる、樹齢の高い
こじんまりとして、清潔な醸造所内
こじんまりとした醸造所は、1階に発酵用ステンレススチールタンクが置かれ、
メンシアの樹。
健全で、見るからに力強い姿。
その地下に樽熟成庫があります。小ぶりなステンレススチールタンクでは、
発酵前低温浸漬によりアロマが引き出され、自社畑から得られた酵母により
発酵を行います。
メンシアの熟成には、225Lのフレンチオーク小樽を使用。樽内でマロラクティック発酵後、
12ヶ月以上の熟成を行います。樽のメーカーも焼き付けの程度も様々で、それらをボトリング前に
ブレンドします。
樽材の影響を強く受けたくないという理由から、アメリカンオークの樽は使用しません。
●フィロソフィー
ボデガ・ラ・セラーナは、市場に並ぶまで、ワインは自然な方法で造るよう心がけています。醸造家であるホセ・マヌエルには
2人の小さな子供がおり、その子供たちが安心して食べることができるような、安全で健康なぶどうを栽培しています。
大変小さなボデガであり、自分たちで育てたぶどうからのみワイン造りを行っています。また、よりすばらしいワインを造るため、
家族で休みなく働いています。
●醸造家紹介 ホセ・マヌエル・ヌニェス・セレサレス氏 José Manuel Núñez Cerezalez
10年ほど前までは、一人別の醸造家がいました。しかし、あえて自分のワインを造ろうと思いました。自分自身で醸造する時間を
とったことで、良いワインを造るには、良いぶどう、惜しみない労働、そして決断する勇気が必要だという結論に至りました。
また、醸造家の仕事で一番大切なことは、畑にいることだと考えます。良いぶどうができなければ、良いワインを造るのは
とても難しいからです。私たちのぶどう畑が健やかで良い状態であること、そして剪定から収穫までどのように弟のビクトルが
行っているかも、もちろん知っています。
そして、今私が取り組んでいることは、減少しつつある土着品種の研究です。
12
●日本の皆様へのメッセージ
よいワインを造るためには、よいぶどう畑から始めなければなりません。
ぶどう畑は私たちに、ワインを造る喜びを与えてくれます。ワインを成長させ、より良いものを
造るために、私たちは日々勉強をしておりますので、日本の皆様にも気に入っていただき、
受け入れていただけることを願っています。
もしかしたら、受け入れられない場合もあるかもしれませんが、私たちは精一杯努力しました。
ぶどう栽培者としての威厳を失うことのないよう、次の年も、また同じように努力していきます。
醸造家の兄、ホセ・マヌエル(左)と
栽培家の弟、ビクトル(右)。
セールスも自分たちで行います。
■栽培品種について伺いました■
●ゴデージョ(Godello)
D.O.ビエルソの土着品種で、長い日照時間が必要になりますが、酸を保ちながら成熟させることが
可能な品種です。
房が完全に枝葉に隠れてしまう傾向があるので、バランスの良い剪定が必要です。
●ドーニャ・ブランカ(Doña Blanca)
この品種は、私たちはまだあまり取り入れておらず、試験栽培の段階です。
ボトリティス菌にとても敏感な品種なので、糖分が十分に上がった時期に収穫するタイミングは、
わずか数日しかありません。しかし、最適な時期に収穫さえできれば、その後の醸造はしやすい品種です。
ラ・セラーナが栽培する
垣根仕立てのゴデージョ(7月)
●メンシア(Mencía)
この品種は、赤ワインにおいては、D.O.ビエルソの『女王』です。
カミーノ・デ・サンティアゴ(サンティアゴ巡礼道)の巡礼者がきっかけでこの品種がビエルソに導入されたと言われていますが、
ローマ人たちが残した文章の中では、すでにビエルソのワイン用のぶどうとして語られています。
この品種は、粘土質からスレート土壌まで様々な土壌に対応できます。気候は、スコールを伴った暑い夏を好みます。
メンシアのワインは、フルーティーでフレッシュ。そして熟成させると、肉感的で厚みがでてきます。
樹齢100年を超え、ビジャデカネス村で
最も樹齢が高いといわれるメンシアの区画
13
UTTARIS GODELLO
ウッタリス ゴデージョ
弊社コード LS001
輝きのある金色で、ほのかに緑を帯びている。洋ナシ、リンゴ、バナナ等白系果実や、パイナップルのような
トロピカルフルーツの香り、そしてフレッシュなハーブの印象も与える。
ミネラル感があり、ヤングワインながら骨格がしっかりとしており、シャープな印象がある。柑橘系の果実味と良質な酸、
余韻には心地よいほろ苦さと、白い花の香りが楽しめる。
2014 ビンテージの生産量は約 5,500 本。
【商品名の由来】
『Uttaris(ウッタリス)』とは、この地域にあるローマ時代以前の砦の名前です。
タイプ
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
料理
白
ゴデージョ[樹齢30年] 100%
ドライ/
13
13
750
ml
魚介料理全般
ミディアム
UTTARIS JOVEN
ウッタリス ホーベン
弊社コード LS002
濃いビガロー種のチェリーレッド。チェリーなど赤系果実、ブルーベリー、リコリスやクローブなどの香り。
口に含むとフレッシュで力強く、エレガントな果実味とバランスのよい酸が楽しめる。
赤系果実の余韻が長く続く。
【商品名の由来】
『Uttaris(ウッタリス)』とは、この地域にあるローマ時代以前の砦の名前です。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
メンシア[樹齢80年以上] 100%
ミディアム
~フル
17
13
750
ml
赤身肉料理、チョリソなど肉の腸詰、
チーズ全般等
UTTARIS CRIANZA
ウッタリス クリアンサ
弊社コード LS003
濃いビガロー種のチェリーレッドで、縁はほのかにオレンジがかっている。
熟したプラムやフランボワーズ、ブルーベリー、シダやミント、森の下生えを思わせる複雑な香り。
ミネラル感があり、赤系果実味、角の取れた良質な酸、適度に熟したタンニンのバランスが取れた味わい。
繊細でありながら、どこか力強さも感じるワイン。
フレンチオーク小樽(新樽~ 3 年使用まで)で 12 ヶ月間熟成。
2008 ビンテージの生産量は約 9,000 本。
【商品名の由来】
『Uttaris(ウッタリス)』とは、この地域にあるローマ時代以前の砦の名前です。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
メンシア[樹齢100-150年以上] 100%
フル
15
13
750
ml
炭火焼の肉料理、チョリソなど肉の腸詰、
煮込み料理等
クリアンサ用の高樹齢のメンシアの畑は
斜面や平地など、いくつかの区画に
分かれています。
14
高樹齢
高樹齢
D.O. Calatayud
(カラタユ)
BODEGAS SAN ALEJANDRO
ボデガス
サン
アレハンドロ
1962年
設立
アラゴン州 サラゴサ県
パラへ・ラ・ソラナ
1,100ヘクタール
所在地
畑の標高
平均800m
気候
大陸性気候。
降水量は少なく、昼夜の温度差が激しい。
生産量
4,600,000リットル
土壌
収穫時期
栽培品種
ガルナチャ、テンプラニージョ、
マカベオ 他
石灰質を多く含む土壌で、石ころ、粘板岩
(スレート)で形成。一部赤味がかった粘土質も
含む。
10月中旬~11月中旬
収穫方法
機械摘み、手摘み
畑面積
ボデガス・サン・アレハンドロは、1962年に設立された協同組合ワイナリーで、現在は350の組合員と1,100Haの栽培面積を
有します。サラゴサから88Kmほど離れた、人口530人ほどのミエデス村に位置しています。
17世紀の初めに、フランシスコ派のサン・アレハンドロ枢機卿修道院が建ち、ボデガス・サン・アレハンドロの名前は
ここから取られました。
そして、1962年にボデガス・サン・アレハンドロが誕生。ロゴにはサン・ブラス教会の祭壇にある、ミエデス村で最も古くから
信仰されている聖遺物箱がモチーフとされました。
ボデガス・サン・アレハンドロは海外でも評価が高く、『ワインレポート』という書籍において、度々スペインの
“ベスト・バリュー・プロデューサー”に選ばれております。
●フィロソフィー
ボデガス・サン・アレハンドロのフィロソフィーは、『最新の醸造技術を取り入れ、ぶどうの長所を最大限引き出し、花、
果実のアロマ、優雅さ、バランス、ぶどうの持つ味わい、そして気品をワインの中に表現すること』です。つまり、『ぶどうの
特徴をそのままワインに移すこと』、それこそが大事なのです。
優れたワインを造るには、優れたぶどうを収穫することに尽きます。ボデガス・サン・アレハンドロでは、すばらしいワイン
を造るべく、畑の管理に重きを置き、ぶどう畑の生産性、樹齢など、徹底的に管理しております。
●醸造家紹介
ルベン・マガジャーネス氏 Rubén Magallanes
ルベン・マガジャーネス氏は幅広い経歴を持つ醸造家です。バレンシア州レケーナにある
ぶどう栽培・ワイン醸造専門学校で醸造学を学び、1997年7月にボデガス・サン・アレハンドロ
のメンバーに加わって以来、ここで経験を積んでまいりました。
2002年からは、他のいくつかのワイナリーで醸造コンサルタントも務めています。
チリ人、オーストラリア人、フランス人、南アフリカ人、ニュージーランド人の醸造家と共に
働き、彼らから多くのことを学びました。また、様々な醸造に対する考え方を知ろうと、チリ、
フランス、アルゼンチンなどの海外でも醸造の経験を積み、そこで最新の醸造技術や栽培技術を
学んでいます。
醸造家のルベン氏
VIÑAS DE MIEDES BLANCO
ビーニャス デ ミエデス ブランコ
弊社コード SA012
若さあふれる、緑がかった淡黄色。新鮮で強い香りで、青リンゴ、ミント、ほのかに白い花やトロピカルフルーツのアロマが
感じられる。アルコールと酸のバランスがよく、エレガントでフレッシュな味わいで、のど越しもすっきりしているが、
程よいボディも感じられる白ワイン。
【商品名の由来】
“ミエデス”は地名。ぶどう畑の名前が商品名となっています。
タイプ
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
料理
白
マカベオ 100%
ドライ/
12
14
13
750
ml
魚介類料理、パスタ等幅広いお料理と。
ミディアム
VIÑAS DE MIEDES TINTO
ビーニャス デ ミエデス ティント
弊社コード SA011
バイオレットがかったチェリーレッド。クランベリーやラズベリーのような、新鮮で香り高いアロマ、またタンニン、アルコール、
酸のバランスがよく、心地よい風味を残すワイン。余韻にミントのような清涼感を感じる。
【商品名の由来】
“ミエデス”は地名。ぶどう畑の名前が商品名となっています。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
ガルナチャ 100%
ライト
16
18
14.5
750
ml
卵料理、白身肉料理等
15
D.O. Campo de Borja
(カンポ
デ
ボルハ)
BODEGAS ARAGONESAS
ボデガス
アラゴネサス
1984年
設立
畑面積
アラゴン州 サラゴサ県
フエンデハロン
3,750ヘクタール
生産量
16,000,000リットル
所在地
400~750m
畑の標高
大陸性気候で、年間降水量は350~400mmと
少ない。
粘土質、石灰質(鉄分含む)
気候
土壌
ガルナチャ、テンプラニージョ
他
栽培品種
収穫時期
9月中旬~10月中旬
収穫方法
手摘み
ボデガス・アラゴネサスのぶどう畑は、イベリア山脈の支流に沿って、アラゴン州の最北に位置しています。
エブロ川上流域にあたり、ナバーラ、リオハとともに、ぶどう栽培に大変適した土地と気候を兼ね備えた地域。
ボデガス・アラゴネサスは1984年設立のD.O.カンポ・デ・ボルハ内最大規模のワイナリーで、栽培される
ぶどうの大半がガルナチャ種。遊び心溢れたデザインで、楽しく飲めるワインをそろえております。
●フィロソフィー
ボデガス・アラゴネサスのガルナチャ
ボデガス・アラゴネサスのワインが広くお客様に愛されているのは、高樹齢ぶどう畑で収穫された
高品質なガルナチャ、そして、ぶどう栽培農家と醸造チームの努力の賜物です。
ボデガス・アラゴネサスでは、『多くの方に愛されるワイン造り』をモットーとしています。
●醸造家紹介
複数のワイナリーで経験を積んできた、
ハビエル・ベラ氏
ハビエル・ベラ・クアルテーロ氏 Javier Vela Cuartero
マドリードのぶどう・ワイン研究所博物館付属専門学校にて、ぶどう栽培、及び、ワイン醸造を
専攻し、1982年に卒業。その後、複数のワイナリーでぶどう栽培やワイン醸造の経験を重ねる。
1994年、マガジョンにある農協とフエンデハロンにある農協が合併し、D.O.カンポ・デ・ボルハ
のワインのボトリング、熟成ワインの生産から販売までを行うため、ボデガス・アラゴネサスを
設立。そして、このワイナリーの醸造を任される。
1998年から2001年まで、ボデガス・コープ・サン・ベレロ(D.O.カリニェーナ)にて
醸造リーダーを経験した後、再びボデガス・アラゴネサスにて、3つの醸造グループの
調整役として醸造指導に当たっている。また、1995年にはサラゴサにて、インターナショナル
社会科学審議会による、ぶどう栽培及びワイン醸造マスター(精通者)の称号を取得。
●日本の皆様へのメッセージ
~ボデガス・アラゴネサス輸出エリアマネージャー
ダビッド・ヒメノ氏~
日本の皆様にも、少しでも多くの方に私たちのワインをお楽しみ頂けたらと思います。
DON RAMÓN
ドン ラモン
弊社コード AR001
美しいルビー色。まろやかな味が特徴で、熟成感があり、ミックスベリージャムやアニスなどのスパイスを感じる複雑なアロマ。
口当たりはなめらかで心地よく、タンニンもほどよく、バランスがとれたワイン。
アメリカンオーク小樽で3ヶ月、その後瓶で3ヶ月以上熟成。
【商品名の由来】
12世紀、この地域にはドン・ラモン・ペレス・フアンという大貴族がいました。彼はその多大な寄付により、この町の修道院の建設や
発展に大いに貢献しました。彼を称え、“ドン・ラモン”の名を付けました。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
ガルナチャ 75%
テンプラニージョ 25%
ミディアム
12
14
12.5
750
ml
軽い味付けの赤身肉料理、
柔らかな味のチーズ等
MÓSEN CLETO CRIANZA
モセン クレト クリアンサ
弊社コード AR002
美しく輝くルビーレッド。完熟の赤系果実のやわらかなアロマに、甘苦系スパイスを感じる。
タンニンはほどよくこなれて口当たりがよく、丸みのある香りと味わい、両方で満足できるワイン。
砂が表面に吹き付けられた、個性的なボトルが印象的。
アメリカンオーク小樽で6ヶ月間、その後瓶で10ヶ月以上熟成。
【商品名の由来】
12世紀の貴族、ドン・ラモン・ペレス・フアンが、修道士になった息子のために、シトー派であったその修道院へ多額の寄付を
行ったそうです。その息子の修道士名がモセン・クレトであったことから、“モセン・クレト”の名前を頂きました。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
ガルナチャ 75%
テンプラニージョ 25%
ミディアム
16
18
12.5
750
ml
ポークカツレツ、生ハム等
16
D.O. Cariñena
(カリニェーナ)
BODEGAS ESTEBAN MARTÍN
ボデガス
エステバン
マルティン
2003年
設立
畑の標高
373m
気候
大陸性気候。
冬は寒く、夏は暑い。降雨は少ない。
カスカホと呼ばれる、赤褐色の石灰質。
この地域は大半がこのタイプの土壌。
畑面積
アラゴン州
サラゴサ県
アルファメン
170ヘクタール
生産量
1,875,000リットル
土壌
ガルナチャ、シラー、メルロー
カベルネ・ソービニヨン
テンプラニージョ 他
収穫時期
9月~10月
栽培品種
収穫方法
手摘み、機械摘み
所在地
ぶどう畑の脇に建てられたボデガ
ボデガス・エステバン・マルティンは、明確な目的をもって生まれました。
かつてカリニェーナでは、ボディがしっかりとしていて、アルコール度数も高いワインが造られて
おり、すべてのワインが量り売りされていました。しかし現代ではワインも様変わりし、香りがよく、
飲みやすい、非常に商業的なものとなり、そして大きな協同組合が現れ、何百万本というワインが
生産されており、ボデガのアイデンティティは失われました。
そのような中で、ワイン生産工場が多くなった現代に、ボデガス・エステバン・マルティンのような
家族経営のワイナリーが設立されました。
彼らは、手塩にかけてワインを造り、お客様に丁寧に対応し、他の生産者とは異なるタイプの
ワインを提供することを目標としています。
彼らのぶどう畑は、醸造所を取り囲むように広がり、収穫後すぐに醸造を開始することができます。
自社畑は170Haを超え、ここではこの土地に適した、テンプラニージョ、メルロー、シラー、
ガルナチャ、カベルネ・ソービニヨン、シャルドネを栽培しています。これらの畑は、20名ほどの
スタッフが管理しています。
彼らは、認証取得はしていないものの、害虫を寄せ付けないワイヤー状のホルモン剤を使用する
など、化学農薬に頼らない、自然な方法でぶどう栽培を行っております。
そしてこれらのぶどうは収穫の際に細心の注意を払って選果され、様々な品種の組み合わせから、
エステバン・マルティンのワインにふさわしいワインが生まれます。
●フィロソフィー
お客様に最高の品質とサービスを提供するため、いかなる問題も解決してきた経験をもつ、
すばらしいチームでぶどう栽培、ワイン造りに勤しんでおります。
エステバン・マルティン家のワイン造りに対する情熱と、醸造家がもっている知識、畑の個性が
ワイン1本1本に魂を与え、最高のものを完成させたいと考えています。
●醸造家紹介 ホセ・マヌエル・マイナール氏 José Manuel Mainar
家族が栽培するぶどう畑の中で育った、まだ若い醸造家。ぶどうとワインについてマドリードの学校で学び、その後ぶどう栽培と
ワイン醸造、そしてマーケティングの修士課程を終えました。
アラゴン州政府から“ワイン醸造プロフェッショナル”と証明され、他のアラゴン州内の原産地で働きながら経験を重ねてきた
彼の醸造家としての歩みは、1990年から始まりました。そして2006年に、このボデガス・エステバン・マルティンのチームに加入。
ぶどう栽培とワイン醸造の両方の指揮を執っています。
丁寧に手入れされたぶどう畑
緑色のワイヤーが、害虫の繁殖を妨げる
ホルモン剤。環境に配慮した栽培です。
17
醸造家のホセ・マヌエル・マイナール氏
●日本の皆様へのメッセージ
ボデガス・エステバン・マルティンのワインは、高品質で世界中の皆様が手に取りやすい価格で
提供しております。それでも、品質管理には徹底的にこだわり、BRC(イギリスの食品安全規格)も
取得、トレーサビリティ管理により、万が一問題が起きても、直ちに真摯な対応を取ることが
可能です。
私たちの一番の目的は、最終消費者の皆様に、愛情と努力をもってワインを造ってきたことが
伝わることです。飲んでいただいた時に、そのことがお客様の満足につながれば、と思っています。
日本市場で販売を始めたこの新しい時期に、日本の皆様に満足のゆくワインとなれば幸いです。
ESTEBAN MARTÍN BLANCO
エステバン マルティン ブランコ
弊社コード EM001
やや緑がかった麦わら色。香りはしっかりとしていて、パパイヤやパイナップルなどのトロピカルフルーツ、バターを感じる。
口に含むとフレッシュでバランスのとれた酸が心地よく、ストラクチャーもしっかりとしている。長い余韻が楽しめる。
【商品名の由来】
ワイナリーのファミリーネームです。
タイプ
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
料理
赤
シャルドネ 60%
マカベオ 40%
ドライ/
ライト
8
10
13
750
ml
前菜、魚料理全般、
さっぱりした味付けの白身肉料理等。
ESTEBAN MARTÍN JOVEN
エステバン マルティン ホーベン
弊社コード EM002
紫がかった濃いチェリーレッド。力強いアロマで、黒系果実のほか、キイチゴ、シラー由来のスミレ、イカ墨のアロマが感じられる。
口当たりはまろやかで、肉感的、タンニンのバランスがとれた、長い余韻の楽しめるワイン。
【商品名の由来】
ワイナリーのファミリーネームです。
タイプ
赤
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
ガルナチャ[樹齢12-40年程度]70%
シラー 30%
ミディアム
10
14
13.5
750
ml
腸詰類、熟成タイプのチーズ、
赤身肉料理全般。
ESTEBAN MARTÍN CRIANZA
エステバン マルティン クリアンサ
弊社コード EM003
ほのかに褐色がかったチェリーレッド。チェリー、スグリ等赤系果実、バニラやシナモンを思わせる香り。
口に含むとスムーズな果実味と良質な酸があり、なめらかでエレガントな印象。
適度にこなれたタンニンとやわらかい熟成感があり、イチヂクを思わせる余韻を楽しめる。
アメリカンオーク及びフレンチオーク小樽で 6 ヶ月間熟成。
【商品名の由来】
ワイナリーのファミリーネームです。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
ガルナチャ[樹齢15-40年含む]70%
シラー 30%
ミディアム
14
16
14.5
750
ml
赤身肉、しっかりとしたチーズ、
鹿やキジなどのジビエ料理等
ESTEBAN MARTÍN RESERVA
エステバン マルティン レセルバ
弊社コード EM004
ほのかに褐色がかったチェリーレッド。熟した果実香、赤系果実のコンポート、バニラやコーヒーキャラメルを思わせる香り。
口に含むとなめらかでふくよかな印象で、良質な酸が全体を引き締めている。
心地よい熟成感があり、全体にクリーンな印象。余韻にはドライフルーツの香りが広がる。
アメリカンオーク及びフレンチオーク小樽で 14 ヶ月間熟成。
【商品名の由来】
ワイナリーのファミリーネームです。
タイプ
赤
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
ガルナチャ[樹齢15-40年含む]50%
カベルネ・ソービニヨン 50%
ミディアム
14
16
14.5
750
ml
赤身肉、しっかりとしたチーズ、
鹿やキジなどのジビエ料理等
18
D.O. Cava
(カバ)
AGUSTÍ TORELLÓ MATA
アグスティ
設立
所在地
畑面積
生産量
トレジョ
マタ
1950年
畑の標高
カタルーニャ州
バルセロナ県
サン・サドゥルニ・ダノイア
35ヘクタール
(他契約畑を合わせて116ヘクタール)
375,000リットル
白品種:マカベオ、チャレロ、パレジャーダ
栽培品種
スビラット・パレント
黒品種:トレパット
80~880m
地中海性気候。
気候
土壌
マカベオの畑は砂利が多く、チャレロの畑は
粘土・石灰質、パレジャーダとトレパットの畑は
粘板岩(スレート)土壌。
収穫時期
10月
収穫方法
手摘み
アグスティ・トレジョ・マタは、1950年にアグスティ・トレジョ・マタによって、家族経営の
ワイナリーとして設立されました。現在は、彼と、4人の子供たち(アグスティ、ジェマ、
アレックス、ラリ)が運営と管理を行っております。
一家は、カバの醸造に全ての情熱と努力を注いでおり、その結果彼らの造るカバは、その品質や
個性から、非常に高い評価を得ています。
アグスティ・トレジョ・マタのボデガや畑は、サン・サドゥルニ・ダノイアに位置します。
この町は“カバの首都”と呼ばれ、バルセロナからわずか30Kmほど、ペネデス地方のぶどう栽培と
ワイン醸造の中心とされています。
彼らのカバには、ペネデス地方の土着品種の中でも、特に樹齢の高い木から収穫されたぶどうが使用されています。
その土着品種とは、白ぶどうとしてマカベオ、チャレロ、パレジャーダ、スビラット・パレント、黒ぶどうとしてトレパットです。
(スビラット・パレントはスティルワイン用です。)
彼らはただシンプルに、この地域の個性を表現するために、土着品種のみを使用しています。
これらのぶどうは、オーガニック栽培を実践する自社畑35Haと、栽培指導を行っている
契約農家の、ペネデスの中でも非常に高樹齢の畑から得られます。
最高の状態のぶどうのために、それぞれの品種の畑は、ペネデスの最良のサブゾーンが選ばれて
おります。
アグスティ・トレジョ・マタでは、ノンドザージュのブルット・ナトゥレと、少量のドザージュを
行ったブルットのみを生産しています。これにより、ぶどう品種本来のアロマと風味をより感じて
いただけます。彼らのカバは、ぶどう、土地、収穫年を表現しています。そのため、すべてのボトル
地下にある熟成庫
に、ビンテージと滓抜きの日付が記載されています。
その中でも特別心を込めて造っているのが、『クリプタ・グラン・レセルバ』です。樹齢60年を超える樹から得られる土着品種を
使用し、5年以上滓とともに熟成しています。そのため、エレガントで、かつ複雑みがあり、長く持続するすばらしい泡をもった
カバ・ブルット・ナトゥレが生まれます。古代ギリシャ・ローマ時代の地中海地域のぶどう栽培とワイン造りの起源を象徴する、
アンフォラ型のボトルで、その時を待ちます。
●フィロソフィー
①100% ペネデス:
アグスティ・トレジョ・マタは、ペネデスの土着品種の中でも最も古い畑から収穫されたぶどうを使って醸造します。
②100% 高樹齢ぶどう:
カバを醸造するにあたっては、最低でも30年以上の樹齢のぶどう樹から得られたぶどうのみを選んでいます。
高樹齢の樹は根が深く張ることで、その土壌はぶどうに豊かな個性を与え、春の雨はぶどう樹を潤わせ、規則正しい収穫を毎年保
障してくれます。
③100% 土着品種:
私たちが誠実に栽培している品種は、マカベオ、チャレロ、パレジャーダ、トレパットで、
これらの土着品種が私たちがブレンドするワインの元となります。
④100% レセルバ、グラン・レセルバ:
私たちは熟成の長いレセルバとグラン・レセルバしか造っていません。
すなわち、最良条件下で、長く根気のいる熟成作業が、アグスティ・トレジョ・マタのカバに
奇跡を起こしているのです。
高樹齢のぶどう畑
19
●醸造家紹介 アレックス・トレジョ・シルビル氏 Alex Torelló Silbill
アレックス・トレジョ氏は、ボデガの創業者アグスティ・トレジョ氏の次男で、1992年から
アグスティ・トレジョ・マタの醸造を担当しています。
2001年よりロビラ・イ・ビルヒル大学にてぶどう栽培とワイン醸造の最新技術を学び、
2004年にはインターナショナル・ソーシャル・サイエンス・カウンシルにて、ぶどう栽培と
ワイン醸造及びワインマーケティングの修士号を取得。
醸造家であり、カバの原産地呼称統制委員会の試飲委員会のメンバー。また、バルセロナの
ホテル・レストラン専門学校において、ぶどう栽培学の教授も務めていました。
現在は、オーガニック栽培を実践する自社畑のぶどう栽培と、ワイン醸造のディレクターで
あり、アグスティ・トレジョ・マタの商品全般のディレクターとしても活躍しています。
醸造家のアレックス氏(中央)と、
創業者のアグスティ・トレジョ氏(右)、
長男のアグスティ氏(左)
●日本の皆様へのメッセージ
アグスティ・トレジョ・マタでは、ペネデスの土着品種の特に樹齢の高い樹から
収穫されるぶどうのみを使い、カバを造っています。
高樹齢のぶどうは、カバの魂です。バランス、凝縮感、複雑さ、個性、そして
長期熟成を可能にするポテンシャルを与えてくれます。
カバを醸造する際、私たちが表現したいと考えていることは皆同じです。ぶどう、
土壌、収穫年の集大成です。それは、カバを敬愛するトレジョ一家と私たちの
チームが、カバ造りへの深い想いと情熱、そしてプロ意識をもって造り出して
います。
トレジョ一家
■栽培品種について伺いました■
●マカベウ(Macabeu:マカベオ)
房はぎっしり詰まっており大きい。果粒は中くらいで、大変甘く、黄金色をしており、果皮は薄い。
軽快なフルーティーさがあり、アロマティックで酸のバランスが良い。カバに上品さ、優雅さを与える。
私たちのぶどう畑は、樹齢が高く(最低30年)、ガラフのサブゾーン(地中海沿岸地帯の山脈)で、
海抜200mまでのエリアにあります。
●チャレロ(Xarel.lo)
房は中程度の大きさで、ぎっしりと詰まっている。果粒も中くらいで、甘い。カバにボディとストラクチャーを
与える。バランスがよく、酸とアロマはフレッシュでフルーティー。
畑は、樹齢が高く、ペネデスの中央低地のサブゾーンの、海抜200~400mのエリアにあります。
マカベウ
●パレジャーダ(Parellada)
房は大きく、ぎっしり詰まっている。果粒は中くらいで色は緑がかった黄金色、果皮は厚い。
カバに若々しさと繊細さ、そして果実とぶどうの花の香りをもたらす。
畑は樹齢が高く、やや内陸の海抜400~900mという山岳エリアにあります。
●トレパット(Trepat)
黒ぶどう品種。房は大きく、ぎっしり詰まっている。果粒は大きく丸い。果皮は中程度の厚さ。
適度なアルコールをもち、フレッシュで軽快、そしてフルーティーなすばらしいロゼワインが生まれる。
クリアな、いきいきとしたフランボワーズのようなピンク色になる。
畑は樹齢が高く、やや内陸の海抜500m程度の山岳エリアにあります。
チャレロ
●スビラット・パレント(Subirat Parent)
復活を遂げた土着品種。房は小さく、ぎっしり詰まっている。果粒は小さく、アロマティックで
大変甘い。海抜の高いところに植えられ、ワインに上品さと適度な酸、ミネラル感をもたらす。
桃、パイナップル、アンズと共に、花の香りをもつワインが出来上がる。
トレパット
20
Agustí Torelló Mata BRUT RESERVA
アグスティ トレジョ マタ ブルット レセルバ
弊社コード AT001
青みを帯びた麦わら色。泡はキメ細かく、ゆっくりと立ち昇る。
フルーティーで、リンゴやカラメル、フレッシュハーブのアロマ。口に含むとバランスがよく、エレガントでフルーティー
かつフレッシュ。完熟のリンゴやシロップ漬けの風味が広がる。泡、酸と甘みのバランスが取れている。余韻は長く、繊細に
残る。
瓶内熟成期間は 24 ヶ月。
【商品名の由来】
タイプ
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
料理
泡・白
マカベオ【樹齢30年以上】41%
パレジャーダ【樹齢30年以上】37%
チャレロ【樹齢30年以上】22%
ドライ
7
11.5
750
ml
食前酒として。魚貝のクリームスープ等
魚介料理全般、白身肉料理、山羊のチーズ、
デザート等
Agustí Torelló Mata BRUT RESERVA ROSAT TREPAT
アグスティ トレジョ マタ ブルット レセルバ ロサット トレパット
弊社コード
AT003
透明感のあるチェリーピンク。キメ細やかな泡がゆっくりと立ち昇る。
フレッシュで、特に野イチゴのような森の果実の香りや、ハーブなども思わせる。アタックは心地よく、泡の口当たりも良い。
様々な個性をもち、フレッシュながら複雑みがあり、肉感的だが軽快、イチゴ等赤系果実が際立ったカバ。
バランスがよく、余韻も心地よく続き、口から鼻に抜けるすばらしい香りを味わえる。
瓶内熟成期間は 18 ヶ月。
【商品名の由来】
創業者の名前と、このカバに使用される土着の黒ぶどう、トレパットを使用し、15か月以上の熟成を経たロゼカバを意味します。
「ロサット」はカタルーニャ語です。
タイプ
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
料理
泡・
ロゼ
トレパット 100%
ドライ
6
11.5
750
ml
食前酒として。魚介類全般、米・麺料理、
鶏・豚などの肉料理、フルーツ等
Agustí Torelló Mata BRUT NATURE GRAN RESERVA
アグスティ トレジョ マタ ブルット ナトゥレ グラン レセルバ
弊社コード
AT002
輝きのある青みを帯びた黄金色。キメ細やかな泡がゆっくりと立ち昇る。
バターやトーストしたパン、そして熟した果実の香りが現れる。口に含むと、溶け込んだ泡が心地よく広がり、
熟した果実、トースト、そしてドライフルーツを感じる。余韻は長く、最後まで口腔に広く残る。
瓶内熟成期間は 36 ヶ月。
【商品名の由来】
創業者の名前と、30ヶ月以上の熟成を経た、ノンドザージュタイプのカバを意味します。
タイプ
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
料理
泡・白
マカベオ【樹齢30年以上】40%
パレジャーダ【樹齢30年以上】38%
チャレロ【樹齢30年以上】22%
エクストラ
6
7
11.5
750
ml
生ハム、イベリコ豚料理、魚介類全般、
米料理、鶏肉料理、
適度に熟成したチーズ等
KRIPTA GRAN RESERVA
ドライ
クリプタ グラン レセルバ
弊社コード AT005
黄金に近い麦わら色。美しく、持続性のある泡がゆっくりと立ち昇る。完熟果実やバニラのクリーミーなアロマで、
ほのかにトーストやスモークのニュアンスもあり複雑。口に含むと、エレガントなバニラや完熟果実、トーストやトリュフの
ニュアンスと、シルキーな泡の共存が魅力。大変長く複雑な余韻で、バニラやトースト、バター等を感じる。
王冠ではなくコルク栓で 48 ~ 60 ヶ月間瓶内熟成。2007 ビンテージは 29,232 本の限定生産。
アンフォラ型のボトルは、1本1本職人の手作りです。
【商品名の由来】
“クリプタ”とは、「教会の地下礼拝堂」を意味します。
タイプ
泡・白
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
料理
マカベオ【樹齢60年以上】45%
パレジャーダ【樹齢60年以上】35%
チャレロ【樹齢60年以上】20%
エクストラ
7
8
11.5
750
ml
キャビア、スモーク料理、
ソースを使用した魚介料理、肉、
フォアグラ、熟成チーズ等
ドライ
21
高樹齢
D.O. Cava
(カバ)
EUDALD MASSANA NOYA
エウダルド
マッサナ
設立
1994年
所在地
カタルーニャ州
バルセロナ県
サン・パウ・ドルダル
畑面積
35ヘクタール
生産量
140,000リットル
栽培品種
ノヤ
畑の標高
260m
気候
地中海性気候で、夏は温度が高いが、
7月・8月は海風が涼しい空気を運んでくれる。
冬は寒い。冬の寒さのおかげで、ぶどうの樹は
冬眠し、休息をとる。
砂状、粘土質
土壌
白品種:チャレロ、マカベオ、
収穫時期
9月初旬
パレジャーダ 他
黒品種:テンプラニージョ、メルロー他
収穫方法
手摘み、一部機械摘み
エウダルド・マッサナ・ノヤは、アルト・ペネデス地方にあるマセット・デル・ジェオー
ぶどう園を所有。1600年からこの地(サン・パウ・ドルダル)に住み始め、当時から
ぶどう栽培を行っていたそうです。そして、近くの修道院にワインを献上していました。
ワイナリーとしての出発点は1777年。そして、1917年に新しいぶどうの栽培と
カバ造りを始め、現在に至るまで代々伝統にのっとり、根気強く良質なカバ造りに
専念しています。
現在は、エウダルド・マッサナ・ノヤ9代目当主のエウダルド氏がこのワイナリーを
営んでおります。
●フィロソフィー
エウダルド・マッサナ・ノヤのフィロソフィーは、『最善をつくすこと』。
ワインを通して、お客様へすばらしい味わい、すばらしい香り、エレガントな口当たり、
感動を与えることです。これは代々エウダルド・マッサナ・ノヤに引き継がれてきたもので、
9代目の現オーナーである、エウダルド・マッサナ・ノヤにも引き継がれています。
オーナー一家。畑いじりが大好きなエウダルド氏
(後列右)は、土地とぶどうのために、手間ひま
をかけビオディナミ農法を実践しています。
また、エウダルド・マッサナ・ノヤ氏は次のようにも語ってくれました。
「私たちのワイン造りにとって最も重要な要素は、ぶどう畑での仕事です。『ビオディナミ農法』にのっとり、
月のリズムに合わせて農作業をすることです。また、自分たちのぶどう畑、ぶどう品種、その生産性等、ぶどう畑に関する
すべてのことを知り尽くし、ワイン造りをすることも重要です。」
●醸造家紹介
オーナー兼醸造家のエウダルド氏
エウダルド・マッサナ・ノヤ氏 Eudald Massana Noya
エウダルド・マッサナ・ノヤの醸造家は、ワイナリーの名前にもなっている、
オーナーのエウダルド・マッサナ・ノヤ氏。
彼はぶどう樹に囲まれて育ち、そのときからワインの世界で生きるよう運命づけられていた
ようです。
エウダルド氏は、自分の子どもを育てるように愛情をもってぶどうの世話をしており、
彼が畑の上でぶどうの成長を見つめ、手をかけてきたぶどう樹たちは、毎年表現豊かな果実を
実らせてくれるのです。
●日本の皆様へのメッセージ ~エウダルド・マッサナ・ノヤ オーナー兼醸造家 エウダルド・マッサナ・ノヤ氏~
私たちの畑、ボデガはすべてエコロジーなものです。環境に配慮し、人工的なものは使わず、質の高いカバやワインを造りたいと
考えております。そのために私たちは、遺伝子組み換え商品や化学合成物質などは一切使いません。
また、植物と大地のすばらしい関係を築くよう、生物動力学的に、言い換えますと、月の暦に
基づいてぶどう畑での農業を営んでおります。
皆様、地球の環境維持のために、オーガニックワインをたくさんお飲みください。
22
ぶどう畑越しに見えるのが、小さな
エウダルド・マッサナ・ノヤのワイナリー。
MASSANA NOYA CAVA FAMILIA SEMISEC
弊社コード
マッサナ ノヤ カバ ファミリア セミセコ
MN001
リンゴや柑橘類のフレッシュなアロマを伴った、やわらかな甘みを感じる香り。
優しい飲み口で、泡は洗練されており、エレガントなやや甘口タイプのカバ。
ビオディナミ農法を実践するオーガニック自社畑のぶどうのみ使用。瓶内熟成期間は12~17ヶ月。
【商品名の由来】
“セミセコ”はカバのテイストのタイプのひとつで、「セミスイートタイプ」のこと。
タイプ
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
料理
泡・白
マカベオ 58%、チャレロ 23%
パレジャーダ 19%
セミ
スィート
6
7
11.5
750
ml
食前酒として。
ピンチョス等との組み合わせは絶妙。
MASSANA NOYA CAVA FAMILIA BRUT NATURE
弊社コード
マッサナ ノヤ カバ ファミリア ブルット ナトゥレ
MN003
泡は細かく透明で、独特のフルーティーなアロマを持った、門出のリキュール無添加のカバ。
リンゴのコンポート、白桃、フェンネル、イーストの香りが心地よい。
ミネラル感にあふれた味わいは食中でも活躍。
ビオディナミ農法を実践するオーガニック自社畑のぶどうのみ使用。瓶内熟成期間は18~24ヶ月。
【商品名の由来】
“ブルット・ナトゥレ”はカバのテイストのタイプのひとつで、「ノン・ドザージュの極辛口タイプ」のこと。
タイプ
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
料理
泡・白
マカベオ 58%、チャレロ 23%
パレジャーダ 19%
エクストラ
6
7
11.5
750
ml
食前酒として。
食中には新鮮な魚介類料理等と
ドライ
MASSANA NOYA CAVA RESERVA BRUT NATURE
弊社コード
マッサナ ノヤ カバ レセルバ ブルット ナトゥレ
数量限定
入荷品
MN008
淡黄色。繊細な泡が長く持続。香りはカバ特有の熟成香で、焼きたてのパン、ケーキ屋さんの芳ばしいアロマ。
口に含むと非常に細かい泡が心地よく広がるが、同時に長く持続する。その後、ハチミツの味わいが口全体に広がり、
豊かで心地よい余韻が長く楽しめる。ビオディナミ農法を実践するオーガニック自社畑のぶどうのみ使用。
1500mlのマグナムボトル。年間300本の限定生産。瓶内熟成期間は24~30ヶ月。
【商品名の由来】
“ブルット・ナトゥレ”はカバのテイストのタイプのひとつで、「ノン・ドザージュの極辛口タイプ」のこと。
15か月以上の熟成を経たカバを意味します。
随時お問い合わせ
下さい
タイプ
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
泡・白
マカベオ 50%、
チャレロ 20%【樹齢70年】、
パレジャーダ 18%、
シャルドネ 12%
エクストラ
6
8
11.5
1500 イカの墨煮、魚介類のスープ、魚の燻製、白
ml
身肉料理と
ドライ
料理
※エウダルド・マッサナ・ノヤ社では、品質へのこだわりから、ハーフサイズのカバの生産は行っておりません。
マッサナ・ノヤのカバの瓶熟成庫。
大手生産者と比べると、驚くほどの小ささです。
二次発酵に使用する糖は、精製もあまりされて
いない、生成色のブラジル産オーガニックシュガー
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蛾の繁殖を妨害するフェロモン剤。
4株に1つ取り付けられています。
D.O. Costers del Segre
(コステルス
デル
セグレ)
CASTELL DEL REMEI
カステル
設立
デル
レメイ
1780年
畑面積
カタルーニャ州
ジェイダ県
フィンカ・カステル・デル・レメイ
80ヘクタール
生産量
800,000リットル
所在地
畑の標高
290m
気候
大陸性気候、地中海性気候。寒暖の差が
激しいのが特徴。年間降水量は250mm以下。
土壌
石灰質、花崗岩。
多孔質で水捌けのよい乾燥した土壌。
8月下旬~9月下旬
白品種:シャルドネ、マカベオ、
栽培品種
ソービニヨン・ブラン
黒品種:メルロー、ガルナチャ、
カベルネ・ソービニヨン、
シラー 他
収穫時期
収穫方法
手摘み、一部機械摘み
カステル・デル・レメイは1780年に設立したワイナリーで、スペインで最初にカベルネ・ソービニヨンやセミヨンの栽培を始めた
パイオニアであり、また、カタルーニャで熟成タイプのワインを最初に造ったパイオニアでもあります。
D.O.コステルス・デル・セグレのリーディングワイナリーで、世界的に評価の高いワイナリーです。
1997年には、同D.O.内で新しいぶどう畑を作ろうと、セルボレス・セジェールを設立しまし
た
(P.27に掲載)。
●フィロソフィー
カステル・デル・レメイ、セルボレス・セジェールのフィロソフィーは、
『最高品質にこだわり、ひとつひとつのプロセスを丁寧に手間ひまをかけて醸造し、
ワインのもつ潜在力を最大限に引き出し、国内外で受け入れられるワインを造ること』です。
カステル・デル・レメイでは、畑から醸造所までの一連の仕事が重要だと考えております。
ぶどう畑は栽培長、そして醸造長の指導の下、栽培チームが年間を通して管理します。
収穫後は、ぶどう畑の区画ごとにぶどうの持つ個性を最大限引き出すことを意識して醸造します。
また、使用する小樽にも気を配り、使用するオークの産地や焼き具合などを厳選しております。
オーナーのトマス・クシネー氏。
このカステル・デル・レメイと、姉妹ワイナリーである、
小規模超優良生産者団体
『グランデス・パゴス・デ・エスパーニャ』にも
所属するセルボレス・セジェールを所有。
高く評価されている醸造家でもあります。
●日本の皆様へのメッセージ
いつも私たちのワインをご愛飲頂き誠にありがとうございます。
カステル・デル・レメイ、そして、セルボレス・セジェールより、親愛なる日本の皆さまへ
あらためて御礼申し上げます。
バルセロナにお越しの際は、ぜひこちらへ足をお運び頂ければと思います。
きっと素敵な思い出になると思います。
■カステル・デル・レメイのボデガ(醸造所)について■
カステル・デル・レメイのボデガは、熟成ワインを醸造する目的で1780年にジローナ家によって建てられたのですが、
熟成タイプのワイン用のボデガとしては、カタルーニャ地方で一番最初のボデガでした。5,500㎡の敷地に、6つの建物があります。
6棟ともすべて鉄筋建築で、岩盤の上に建てられ、壁厚は60cm程度で外気との断熱性に優れます。
温度変化を避けるため、ボデガは半地下に作っており、半分が樽熟成スペース、残りの半分を醸造・ボトリング・発送スペース
としています。
約230年の歴史の中で、創立当初から良質なワイン造りを続けてきており、伝統的な“シャトー”タイプのワイナリーです。
敷地内には、以前城を取り囲むように50以上の家族が住んでいました。古い建物、レメイ聖堂、一般向けのレストラン、
オリーブの搾油機、小麦粉の製粉機、ボデガ、蒸留酒製造所、作業所などが残っています。
カステル・デル・レメイは、ひとつの統治国家のような形態をとっており、50以上の家族が兵役免除の特権を有し、
そして現在もカステル・デル・レメイは、独自の郵便番号であるE-25333を有しています。
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~~カステル・デル・レメイの歴史~~
19世紀後半、パリ大学で農学士のライセンスを取得し、フランスのぶどう栽培に影響を受けた、イグナシ・ジローナ・
ビラノバ氏が、1780年から父が所有していた、先祖代々続く、カステル・デル・レメイの土地にあった小さなボデガを拡張し、
改良したのがカステル・デル・レメイの始まりです。
当時、フランスなどでは、フィロキセラの影響でぶどうの生産量が不足しており、スペインのワイン醸造業者にとっては
見通しが明るい時代でした。
そこで、イグナシ・ジローナ氏は、ボルドーに向かい、そこでワイン醸造の基本を学び、良質な熟成ワイン造りをするため、
醸造家ひとりと、ぶどう栽培農家4家族を引き連れて、カタルーニャに戻ってきたのでした。
ジローナ氏は現在もあるボデガの一部を建設し、醸造を始め、その後アメリカンオーク樽で熟成を行い、カタルーニャでも最初に
自社ブランドワインのボトリングまで手がけた数少ないボデガのひとつとなったのです。
そして、100年以上前から、カステル・デル・レメイは数多くの賞を受賞しています。
1921年、フィロキセラ禍の後、イグナシ・ジローナ氏は、ボデガを拡張し、白ワイン醸造用に別館を建設しました。
また、フィロキセラに対応したぶどう畑に改良するため、フランス品種、カベルネ・ソービニヨンとセミヨンの栽培も始め、
イベリア半島でこれらの品種の栽培のパイオニアとなりました。
これらの品種は、もともとあった敷地内の畑に一緒に植えられ、畑の面積は400Ha以上にまでなりました。
近隣農家の生産者の協力もあり、カステル・デル・レメイは、カタルーニャの中でも、最も品質の高いワインの造り手になります。
そして、1982年に現オーナーでもあるクシネー家がボデガを購入。その時から、クシネー家はワイン造りの再活性化に
向けた重要な取り組みを行います。発酵タンク、エア圧搾機、空調設備、澱引き機、新樽、ボトリングラインなど、
全面的な刷新を行い、そして縮小傾向にあった、カステル・デル・レメイを1990年代初めに完全に再生させたのです。
クシネー家は古くなったものを新しくしただけではなく、かつての統治国家時代の豊かな雰囲気は変えずに保存しています。
現在もカステル・デル・レメイはワインの品質改善に向けた取り組みとして、ぶどう畑、設備の改善、具体的には、
もっとも優れた技術を厳選し、ワインの醸造に利用するため、国内外のエキスパートによる、徹底的、かつ、
定期的な管理をしています。
健康で、品質のいいぶどうを収穫するため、ぶどうの植物サイクルにおける全ての段階(葉の剪定、同一ぶどう畑における
ぶどう果の選定、各幹に対する葉の増量、葉の衛生管理等)がすべてコントロールされています。
また、ワイナリーの設備に施した重要な改善として、最新のステンレススティールタンクを導入し、発酵の管理をさらに
厳重なものにしました。
他にも倉庫の空調管理の徹底、新しいボトリングラインの導入など。さらに、恒常的に新しいオーク樽を使用しています。
カステル・デル・レメイは、認められた高品質で、名声のあるワインを造るため、伝統と革新を一体化させ、このレベルを
維持するために必要なことすべてを実践し、一歩一歩努力しています。
温度変化を避けるため半地下に作られた、カステル・デル・レメイの熟成庫
ギュイヨ・ドゥーブルで仕立てられた、
カステル・デル・レメイの畑
25
GOTIM BLANC
ゴティム ブラン
弊社コード CR001
(旧商品名:『ブラン・プラネル』)
透き通った黄金色にグリーンの光沢。バナナ、パッションフルーツ、メロンなどのエキゾチックな果実の香りが魅力的で力強く、更に花
や白果実の微かな香りも感じられる。空気に触れるとイチジクの葉や新鮮なミントの香りが現れる。口辺りは爽やかで、バランスがよく
非常に満足感のあるワイン。余韻は長く心地よく、洋ナシや熟したりんごの香りが鼻を抜ける。
【商品名の由来】
カタルーニャ語で、「白いぶどうの房」を意味します。
タイプ
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
料理
白
ソービニヨン・ブラン 60%
マカベオ【樹齢40年以上】 40%
ドライ/
8
10
12.5
750
ml
あらゆる種類のサラダやリゾットやパスタ。
鶏肉や、魚料理等
ODA BLANC
ミディアム
オーダ ブラン
弊社コード CR005
輝かしい黄金色。ピーチキャンディのような甘みのある香りで、トースト、熟したパイナップルのようなトロピカルフルーツのアロマ。
粘度があるため、口当たりはソフトでエレガント。アフターテイストには、ドライフルーツやバニラを感じる。
余韻も長く、まるでパン屋のような香ばしさが続く。
初期はステンレス・スティールタンク、その後フレンチオーク及びアメリカンオーク小樽(新樽)で発酵、
そのままバトナージュしながら8ヶ月間熟成。
【商品名の由来】
“Oda”とは、「(レメイ聖堂に祭られている、ビルヘン・デル・レメイ聖母像に捧げる)頌歌(しょうか=賛美詩)」を意味します。
タイプ
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
料理
白
マカベオ 60%
シャルドネ 40%
ドライ/
フル
12
13
14
750
ml
魚介類の冷菜、
鶏肉料理(胸肉の燻製のサラダ等)、
米料理(きのこのリゾット等)
GOTIM BRU
ゴティム ブル
弊社コード CR002
透明感のあるビガロー種のチェリー色。
繊細でエレガントな香りで、赤系果実のコンポートのような香りや、甘いスパイスのブーケ。バルサミコやバニラ、焙煎香も感じ、
ミネラル感がある。口に含むと、魅惑的で赤い果実のジャムのように濃厚なタッチ、エレガントで熟した酸、
バランスのよいタンニン、長い余韻が楽しめるワイン。
アメリカンオークとフレンチオーク小樽(3年使用まで)で10ヶ月間熟成。
【商品名の由来】
カタルーニャ語で、「黒いぶどうの房」を意味します。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
テンプラニージョ 45%、
ガルナチャ 25%、
カベルネ・ソービニヨン 13%
メルロー 9%、シラー 8%
ミディアム
16
18
14.5
750
Ml
ビーフシチュー、
肉や魚のオーブン焼き、網焼き等
ODA TINTO
~フル
オーダ ティント
弊社コード CR003
ビガロー種のチェリーを思わせる濃い色合い。複雑で、完熟したフルーツの芳香とスパイス(アニス、ブラックペッパー、クローブ)の
香ばしさがマッチしており、ヒマラヤ杉、ドライプラム、ミネラルなどがマッチした複雑なアロマ。
タンニンの凝縮したボリューム感のあるワインで、ストラクチャーがすばらしく、バランスがとれ、心地よく長い余韻を楽しめる。
アメリカンオーク(新樽)とフレンチオーク(2年までの再使用樽)の小樽で12ヶ月熟成。
【商品名の由来】
“Oda”とは、「(レメイ聖堂に祭られている、ビルヘン・デル・レメイ聖母像に捧げる)頌歌(しょうか=賛美詩)」を意味します。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
メルロー 60%
カベルネ・ソービニヨン 15%
テンプラニージョ 10%
ガルナチャ 10%
シラー 5%
フル
16
18
14.5
750
ml
サーロインステーキ、熟成したチーズ等
1780
1780
数量限定
入荷品
弊社コード CR004
随時お問い合わせ
深みのあるビガロー種のチェリーレッド。粘度のある厚みのあるワインで、力強いアロマをもつ。スモーク香、スパイスと
下さい
ともに、バルサミコを感じさせる。空気に触れるとより複雑な香りがあわられ、赤系果実のコンポート、カカオ、そして
ミネラル、焙煎香が感じられる。口に含むと重量感があり、活き活きとした酸、熟成感が広がり、エレガントな熟したタンニンと
ビロードのような舌触りを感じる豊潤なワイン。深みのあるエレガントな後味が広がり、長い余韻を楽しめるワイン。
アメリカンオークとフレンチオーク小樽(新樽)にて18ヶ月熟成、瓶詰め後18ヶ月間は置かれる。年間生産量は、15,000本。
【商品名の由来】
“1780”は、カステル・デル・レメイの設立年です。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
カベルネ・ソービニヨン 55%
テンプラニージョ 20%
ガルナチャ 15%、メルロー 5%
シラー 5%
フル
16
18
14.5
750
ml
スパイスをきかせたリブロース、
ヒレ肉のオーブン焼き、ジビエ料理、
生ハム、熟成チーズ等
26
D.O. Costers del Segre
(コステルス
デル
セグレ)
CÉRVOLES CELLER
セルボレス
設立
所在地
セジェール
1997年
畑の標高
カタルーニャ州
ジェイダ県
ラ・ポブラ・デ・セルボレス
畑面積
32ヘクタール
生産量
60,000リットル
栽培品種
白品種:シャルドネ、マカベオ
黒品種:テンプラニージョ、
カベルネ・ソービニヨン、
メルロー、ガルナチャ
700~750m
大陸性気候、一部地中海性気候。
畑の向きはそれぞれ異なるが、いずれも日照条件
がよい。年間降雨量は450mm程度で、
ぶどう栽培に適している。
砂状-粘土質。泥土層の砂利は水捌けがよく、
粘土層に蓄えられる水も享受でき、
大変バランスのよい土壌。
気候
土壌
9月下旬~10月初旬
収穫時期
収穫方法
手摘み
1780年からの歴史を誇るワイナリー、カステル・デル・レメイ(P.24)のオーナーである
クシネー氏が、D.O.コステルス・デル・セグレで新しいぶどう畑を作ろうと、
理想的なミクロクリマのある区画を探した結果、ラ・ポブラ・デ・セルボレスにたどり着き、
1997年、セルボレス・セジェールを設立しました。
ジェナ山脈にあるモンサンの北斜面に、ラ・ポブラ・デ・セルボレスはあります。
ここはガリゲス山脈へと続き、切り立った岩や谷間が入り組んだ起伏の激しい地域です。
ジェイダとタラゴナに接しており、プリオラートとコンカ・デ・バルベラの境界と
なっています。
プラ・デ・カントネージャ畑(手前)と、
チェル畑(左奥)。山間の畑。
セルボレス・セジェールは、102Haの土地を所有し、そのうち32Haがぶどう畑です。
ぶどう樹が植えられたのは、1960年~1989年にかけてで、10区画に分かれています。
向きはそれぞれ異なりますが、いずれも日照条件はよく、気候の厳しい地域にありながら、穏やかな気候を享受しています。
セルボレス・セジェールは、パゴ(フランスでいう“クリュ”または“ドメーヌ”)形式のワイナリーで、個性的で前衛的な
ワインを造ることを目指しています。
現在、セルボレス・セジェールは、自社畑のぶどうのみから上質なワインを生産する超優良生産者団体である、
Grandes Pagos de España(グランデス・パゴス・デ・エスパーニャ)の一員として、テロワールを活かし、
その土壌、気候の特徴を反映させたワイン造りに取り組んでおります。
●フィロソフィー
カステル・デル・レメイ、セルボレス・セジェールのフィロソフィーは、『最高品質にこだわり、ひとつひとつのプロセスを
丁寧に手間ひまをかけて醸造し、ワインのもつ潜在力を最大限に引き出し、国内外で受けいれられるワインを造ること』です。
セルボレス・セジェールは創設以来、ぶどう1Kgあたりの葉の表面積を増やすように畑の手入れを丁寧に行い、また同時に
良質なワインを造るためにワイン醸造技術を改良してきました。
ミクロクリマに育まれる個性をできる限りワインに反映させることを第一目標に、畑やボデガ(醸造所)に必要な知識と設備を
導入しています。
これらの結果得られるぶどう果の特徴はいずれの品種においても、アルコール度数が高く、凝縮感があり、色素が濃く、
そしてなによりも、個性豊かなワインになるポテンシャルを秘めています。
セルボレス・セジェールでは、テロワールの個性を最大限ワインに反映させることを心がけております。
もちろん、畑から醸造所までの一連の仕事が重要です。カステル・デル・レメイ同様、ぶどう畑は栽培長、
そして醸造長の指導の下、栽培チームが年間を通して管理しております。
収穫後は、畑の区画ごとにぶどうの持つ個性を最大限引き出すことを意識して醸造を行います。
また、使用する小樽にも気を配り、使用するオークの産地や焼き具合など厳選しております。
27
CÉRVOLES BLANC
セルボレス ブラン
弊社コード CR011
輝かしい麦わら色。香りは強く、エレガント。ほのかにスモーク香、ピーチなど熟した白系果実の香りが感じられる。
空気に触れると、パッションフルーツやパイナップルなどのトロピカルフルーツのコンポートの香り、さらに酵母やナッツ
を感じる。ファーストアタックは、厚みがあり、まったりとした甘みと、フレッシュで生き生きとしたエレガントな酸が
バランスよく調和している。凝縮したタンニンで、余韻は長く、黄桃や煎ったアーモンドの味わいが広がる
アリエ産フレンチオーク小樽(新樽)で発酵後、そのまま8ヶ月間熟成。
【商品名の由来】
“セルボレス”とは、カタルーニャ語で『鹿』の意。“ブラン”はカタルーニャ語で『白』。
“セルボレス”は、畑とボデガのある村、ラ・ポブラ・デ・セルボレスの地名にちなんで付けられました。
タイプ
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
料理
白
マカベオ 60%
シャルドネ 40%
ドライ/
フル
10
12
14
750
ml
鶏肉料理、スモークサーモン、
魚の煮込み料理など
CÉRVOLES
セルボレス
弊社コード CR012
青みを帯びたチェリーレッド。グラスを傾けると、グリセリンの多さがよくわかる。
まずオーク、スパイスの香りがあらわれ、続いて熟した果実、プラム、赤系果実のジャムの香りがし、その後ミネラルを感じるとともに
チョコレートがあらわれる。口に含むと厚みのある果実味が広がる。そして、熟したタンニンとともに、しっかりとした
ストラクチャーを感じる。また、凝縮した酸が心地よい。リコリス、森の果実の味わいが広がり、長い余韻が楽しめるワイン。
フレンチオーク小樽(新樽~2年使用まで)で15ヶ月間熟成。
【商品名の由来】
“セルボレス”とは、カタルーニャ語で『鹿』の意。
“セルボレス”は、畑とボデガのある村、ラ・ポブラ・デ・セルボレスの地名にちなんで付けられました。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
カベルネ・ソービニヨン 40%
テンプラニージョ 30%
ガルナチャ 15%、メルロー 15%
フル
16
18
14.5
750
ml
肉料理(グリル)、ジビエ料理、
熟成チーズなど
■熟成庫、熟成樽について伺いました■
樽熟成庫は、私たちが重要視するポイントの一つです。中でも、木材、樽職人探しには力を注いでいます。
ワインに複雑味をもたらすため、12の異なる樽メーカーから熟成樽を仕入れています。
現在、セルボレス・セジェールには熟成樽(225Lのバリック)が約300個あります。
その多くは新樽で、1年目の樽、2年目の樽まで使用しています。90%がフレンチオークバリックで、そのほとんどが
アリエ産で、一部、木目の細かいミックスオーク(一つの樽に、何種類かのフレンチオークを使用しているもの)
もあります。そして、残りの10%がアメリカンオークバリックです。
なお、『セルボレス・ブラン』には、アリエ産フレンチオークのバリックしか使用しません。
『セルボレス(赤)』にはミックス・フレンチオークバリックを、『セルボレス・エストラツ』には、より木目の細かい
ミックス・フレンチオークバリックを使用しています。
樽熟成庫
28
D.O. Empordà
(エンポルダー)
CELLER *LA VINYETA
セジェール ラ ビニェータ
設立
畑面積
2006年
カタルーニャ州
ジローナ県
モレ·デ·ペララーダ
40ヘクタール
生産量
108,750リットル
栽培品種
サ ム ソ ー(カ リ ニ ェ ナ)、ガ ル ナ
チャ・ネグラ、ガルナチャ・ブラン
カ、マカベオ 他
所在地
畑の標高
気候
約70m
地中海性気候で、海に近いため年間を通して温
暖。トラモンターナと呼ばれる北風が吹く。
土壌
石英、片岩からなる沖積土。砂礫状で
水はけがよい。酸性の有機物の乏しい土壌。
収穫時期
9月下旬~10月上旬
収穫方法
手摘み
ラ・ビニェータは、エンポルダー中央に位置し、ワインづくり、オリーブオイルづくりを行う小規模な家族経営のワイナリーです。
このプロジェクトは、2002年に購入した、樹齢55〜80年のカリニェーナとガルナチャの2つの高樹齢のぶどう畑から始まりました。
そこから徐々に栽培面積を広げ、現在では40Haほど。そして2006年に醸造所を建設し、ワインづくりを始めました。
2009年には、環境に配慮したシステムの代表的生産者のひとつとして認知されるに至りました。
●フィロソフィー
セジェール・ラ・ビニェータは、環境に配慮し、伝統的な土着品種のぶどうに、
外来種をブレンドした高品質なワインづくりを真っ正直に目指す、若く、活動的な
ワイナリーです。
ぶどう畑のほかに、オリーブ畑、鶏、羊を所有。ワイナリーで出たぶどうの
搾りかすを鶏の餌に、鶏の糞をオリーブ畑の肥やしにというように、できる限り
自給自足のワイナリー経営を目指しています。
オーナーである兄のジュゼップは高品質なワインづくりに情熱を注ぎ、グラフィック
デザイナーである弟のリュイスは、ワイナリーのコーポレートイメージ、
ラベルデザインを手がけており、彼のラベルデザインは多くの賞を獲得しています。
そして、常に新しい商品、技術開発に挑戦し続けています。
ぶどう畑越しに見えるのが、
セジェール・ラ・ビニェータのワイナリー。
●醸造家紹介 ジュゼップ・セーラ氏 Josep Serra
醸造の最高責任者、オーナーのジョセップ・セーラ氏は、カタルーニャにある複数の大学で、
環境学、農業エンジニア、醸造学の学位を取得しています。
また、ラ・ビニェータ設立前は、スペインで4つ、フランスで2つのワイナリーで醸造の
経験を積みました。
また、DOコンカ・デ・バルベラで醸造家をしている彼の妻マルタの協力は欠かせません。
醸造はチームで行うものだからです。
●日本の皆様へのメッセージ
若い醸造家兼オーナーのジュゼップ氏と妻マルタは、すべての情熱をかけて、ワインづくりに
取り組んでいます。
物理的な距離はありますが、私たちがぶどう畑や大地にかけた愛情が、私たちのワインを通し
日本の皆さまへ届くことを願っています。
オーナー兼醸造最高責任者の
ジュゼップ・セーラ氏
ぶどう畑、オリーブ畑、鶏、羊を所有。ワイナリーで出た葡萄の搾りかすを鶏の餌に、鶏の糞をオ
リーブ畑の肥やしに…、できる限り環境に配慮した、自給自足のワイナリー経営をめざしています。
29
エウス ブラン
Heus* Blanc
弊社コード LV001
緑がかった黄色。香り高いワインで、トロピカルフルーツのほか柑橘系のアロマ、また、ほのかにグリーンノートを感じる。
口に含むとフレッシュでフルーティーな味わいが広がる軽快なワイン。
【商品名の由来】
"エウス"はカタルーニャ語で「昔々あるところに」の意で、物語の始まりにつかう枕詞。
"エウス"はヤングレンジで、ボデガ設立時も一番最初に商品化され、また、毎年セジェール・ラ・ビニェータのワインの中で
最も最初に出荷されるワイン。つまり"エウス"はセジェール・ラ・ビニェータの物語のはじまりを意味するワインなのです。
タイプ
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
料理
白
マカベオ 47%、チャレロ 31%、
ガルナチャ・ブランカ 12%、
マルバシア 6%、
マスカット・オブ・アレキサンドリア 4%、
ドライ
5
6
12.5
750
ml
魚介類料理や寿司など。
また、生ハムのような塩気のきいた
料理はよく合います。
Heus* Negre
エウス ネグレ
弊社コード LV002
紫がかったチェリーレッド。熟した黒系果実のアロマに、バランスのとれたスパイス、ほのかに乳酸も感じる。口に含むと、肉感的で、
果実味が豊かで、ストラスクチャーのしっかりとした味わい。余韻はやや長めで、後味に酸を感じるフレッシュで生き生きとしたワイン。
【商品名の由来】
"エウス"はカタルーニャ語で「昔々あるところに」の意で、物語の始まりにつかう枕詞。
"エウス"はヤングレンジで、ボデガ設立時も一番最初に商品化され、また、毎年セジェール・ラ・ビニェータのワインの中で
最も最初に出荷されるワイン。つまり"エウス"はセジェール・ラ・ビニェータの物語のはじまりを意味するワインなのです
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
サムソー(カリニェーナ) 36%、
【樹齢50~60年】
ガルナチャ・ネグラ 35%、
メルロー 22%、シラー 7%、
ミディアム
16
13.5
750
ml
オートブル全般、鶏料理など。
NYタイムズによれば「感謝際に
ぴったりのワイン」
Llavors*
リャボルス
弊社コード LV003
濃いチェリーレッド。熟した果実の香りが残りつつも、樽熟成からくる樽香のバランスがよい。口に含むと、繊細なタンニンと酸のバラン
スが素晴らしく、フレッシュでありながら、ストラクチャーのしっかりとしたバランスのよいワイン。
オーク小樽(フランス産 60%、ハンガリー 30%、ルーマニア産 10%)で 5 〜 6 ヶ月熟成。
【商品名の由来】
カタルーニャ語で物語の始まりに使われる”エウス”で始まった、ラ・ビニェータの物語は、この”リャボルス”へと続きます。
”リャボルス”はカタルーニャ語で「当時、そのとき」の意味。ラベルには毎年、醸造過程中に起こった重要な出来事が記載された
ローカル紙の記事をラベルにしています。2014 年ビンテージのラベルには、エンポルダの地元で作られるアンチョビと、地元のものを使
タイプ
赤
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
メルロー 38%、
カベルネ・ソービニヨン 37%、
シラー 13%、カベルネ・フラン 9%
サムソー(カリニェーナ) 3%、
ミディアム
フル
18
19
14.5
750
ml
赤身肉のシチューなどの煮込み料理や、
熟成タイプのチーズなど。
Puntiapart*
プンティアパルト
弊社コード LV004
濃いチェリーレッド。非常に香り高いワインで、熟した果実、ミネラルの香りとオーク樽による熟成香が非常によく調和している。
口に含むと凝縮感があり、繊細なタンニンと酸のバランスがとれているエレガントで複雑な味わいで、余韻は長く、力強い。
非常に魅力的なワイン。
オーク小樽(フランス産 60%、ハンガリー 30%、ルーマニア産 10%)で 13 ヶ月熟成。
【商品名の由来】
”エウス”で始まり、”リャボルス”へと続いたラ・ビニェータの物語は、この”プンティアパルト”へと続きます。
”プンティアパルト”はカタルーニャ語で「ピリオドを打って改行」の意味。つまり、新たな物語の始まりの意味します。
なぜなら、ラ・ビニェータの物語は終わることがないからです。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
カベルネ・ソービニヨン 85%、
サムソー(カリニェーナ) 15%
【樹齢80~110年】
フル
19
14.5
750
ml
赤身肉の煮込み料理や鉄板焼、
熟成タイプのチーズなど。
Sereno* Solera 2009
セレーノ ソレラ 2009
弊社コード LV005
酸化熟成タイプの強化ワインで、古いフランス産の樽を使い、2009 年より開始したソレラシステムにて醸造される。
光沢のあるボディで、色は琥珀色と赤褐色の中間。ラグリマはゆっくりと流れる。
アーモンド、焦がした砂糖、ナッツを思わすアロマで、口に含むとアルコールを感じて肉厚的。非常に魅力的なワイン。
【商品名の由来】
「Sereno(セレノ)」とは、スペイン語で「夜警」や「夜の見廻り」を意味します。
酸化熟成をする為にワイナリーの外に樽を置くことから、夜間にワイナリーの見張りをするという意味で名付けられました。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
ガルナチャ・グリ【樹齢80年以上】
100%
ドライ
10
12
15.5
500
ml
生ハムや塩味が効いたつまみ類、
ナッツなど。
30
D.O. Getariako Txakolina
(ゲタリアコ
チャコリーナ)
CASERÍO BENGOETXEA
カセリオ
ベンゴエチェア
畑面積
2007年
バスク州
ギプスコア県
オラベリア
3.2ヘクタール
15,750リットル
土壌
生産量
オンダラビ・スリ
オンダラビ・スリ・セラティア
イスキリオタ
収穫時期
9月下旬~10月上旬
栽培品種
収穫方法
機械摘み
設立
所在地
畑の標高
約300m
大陸性気候。内陸のため、海沿いよりも雨が少な
く、日照時間が長い。風は強い。
気候
粘土質
36年間、イリサールというバスの車体メーカーで働くイニャキ・エチェベリア氏。奥様と3人の
子供たちと住むこの場所では、かつて奥様の家族が乳牛を飼育していました。
10年ほど前、乳牛を手放すことになり、その空いた土地で農作物を育てようとしました。バスクで
多く見られるシードラ用のリンゴの樹も候補に挙がったそうですが、リンゴの木は大きくなるため、
景色があまりよくないから、という奥様の意見で、ぶどう栽培を選んだのだそうです。
そんな些細なきっかけで始められたぶどう栽培ですが、この土地はD.O.ゲタリアコ・チャコリーナの
中でも海から離れた内陸に位置し、海沿いよりも雨量が少なく、日照時間も長く、風は強く、
よりぶどう栽培に適している土地でした。
自宅の周辺にわずか3.2Haのみを所有する自社畑は、オーガニック栽培の
認定を受けており、それはチャコリの生産者としては初めてのことでした。
元々、ぶどう畑のすぐ脇の自家菜園で家族が食べる野菜を自然な状態で
育てており、もしもぶどう畑で化学農薬を使用したら、野菜まで農薬に汚染されてしまうと考えたこと。
そして、もしも化学農薬を散布すると、その作業をするイニャキ氏が農薬を吸い込んでしまい、体に悪いと
奥様が心配したこと。また、年間自分のワインを300本以上飲むイニャキ氏の体を少しでもいたわりたいという
奥様の気遣い。それらの理由から、ぶどう畑でも化学農薬の使用を一切行わないことにしたのだそうです。
除草剤不使用のため、畑には青々とした下草が生えています。雨が降るとすぐに草が伸びてしまい、
そうすることで果房の近くまで湿気が上がってしまいます。その結果、病害虫被害が出てしまう恐れが
あるので、下草は伸びるたびに頻繁に刈っているそうです。
手前の古い部分は15世紀に建てられたカセリオ。
奥の白い建物が、40年前に建てられ、
現在1階が醸造所、2・3階が住居に。
果粒が小さい
栽培品種は、土着品種であるオンダラビ・スリ(Hondarrabi Zuri)、
オンダラビ・スリ(7月)
オンダラビ・スリ・セラティア(Hondarrabi Zuri Zerratiaもしくは
Hondarrabi Txiki;仏名プティ・コルビュ)と、イスキリオタ(Izkiriota;仏名グロ・マンサン)で、
すべて白ぶどうです。
どれも房も果粒が小さく、皮の比率の多い品種です。イスキリオタは500株ほどのみ栽培しており、
自社畑のわずか5%。少量のみブレンドされます。
すべて果粒が小さいので、つぶれにくく酸化しにくいため、機械による収穫が短時間で行われます。
イニャキ氏曰く、バスクの南のリオハなどは季節労働者が多く、手摘みでの収穫が容易ですが、この界隈までは
なかなか季節労働者がまわってこないため、フランスに行き、収穫用の機械を購入してきたのだとか。
果粒の小さい品種ばかりということもあり、機械摘みの方がより酸化させずスピーディーに収穫を終えられ、
かえって品質上は都合がいいのだそうです。
住宅の1階が醸造所になっています
カセリオ(伝統的なバスク特有の3階建ての農家)の1階に醸造所と出荷作業スペースがあり、驚くほど
こじんまりとした設備です。3千リットルの小さなステンレススチールタンクが7つ。発酵と低温安定化に
使用します。ドラム缶ほどもないさらに小さなタンクが2つあり、それらは収穫が多かった年に予備として
使用するそうです。
「チャコリ」というと、美食の町サン・セバスティアンのバルで、独特の注ぎ口をボトルに取り付けて、
エスカンシア(高いところからたたきつけるようにコップに注ぐ)を行う、というイメージが強いワインです。
しかし、彼らのチャコリは、エスカンシアは避けてほしい、とのことです。海沿いのチャコリと異なり、
このD.O.で最も内陸に位置するベンゴエチェでは、十分な日照時間と降雨の少なさから、アルコール度数も
しっかりと上がり、ふくよかな味わいもあるため、普通のワイン同様、グラスに注いで楽しんでほしい、
と言います。
「チャコリ」と言えども、様々な生産者があり、様々なワインがあるという、大変興味深いお話です。
栽培から醸造までこなすイニャキ氏は
良き夫で良き父親でもあります
31
●フィロソフィー
健康的で、そして環境にも配慮してぶどうを育て、できる限り自然な方法で一番よいチャコリを
造ることを目標に、日々ぶどう栽培・ワイン造りに励んでいます。
●日本の皆様へのメッセージ
私たちのワインは、8~10℃で飲まれることをお勧めします。
ぜひ魚や貝、やさしいチーズなどと一緒にお楽しみください。
イニャキ・エチェベリア氏(右から2番目)が、
その家族と共に、ぶどう栽培からワイン醸造、
販売のすべてを行っています。
BENGOETXE ECOLÓGICO
ベンゴエチェ エコロヒコ
弊社コード BE001
緑みを帯びた、輝きのあるなほろ苦さの余韻が楽しめる淡黄色。白い花や、青リンゴのアロマが強く、またライムやレモンなどの
爽快な柑橘類を思わせる
果実のフレッシュな香りと、ハチミツのほのかに甘いアロマ。口に含むと個性的でいきいきとした酸に、ふくよかな果実味の
バランスがよく、グレープフルーツのよう。
年間生産量約 21,000 本の希少ワイン。
【商品名の由来】
『ベンゴエチェ』は、古くからあるここのカセリオ(伝統的なバスク特有の3階建ての農家)の屋号です。
タイプ
ぶどう品種
テイスト
白
オンダラビ・スリ 95%
グロ・マンサン 5%
ドライ/
温度
6
ミディアム 8
度数
容量
料理
12
750
ml
各種冷菜、新鮮な魚介料理全般。
ワイナリーのエチェベリア家では、
鶏肉や仔牛などとも楽しむそうです。
丁寧に手入れされている畑。
下草は刈られたばかり。
32
手前の影が住宅兼醸造所、
右側がぶどう畑、左側が自家菜園。
これだけ近いので、家族の健康のために
オーガニック栽培を始めたのだそうです。
D.O. Jerez/ Manzanilla
(ヘレス/マンサニージャ)
HEREDEROS DE ARGÜESO
エレデーロス
デ
アルグエソ
設立
1822年
所在地
アンダルシア州
カディス県
サンルーカル・デ・バラメーダ
畑面積
50ヘクタール
畑の標高
ほぼ0m
気候
温暖な気候で平均気温は17℃。年間降雨量は
およそ600mmで、1年のうち260日は晴天。
河口に近く、塩気を多く含んだ風が醸造所に
流れ込むため、マンサニージャは塩気のある
味わいとなる。
“アルバリサ”といって、炭酸カルシウムを
30%以上含む白い土(石灰質)。
水の吸収がよく、保湿性に優れる。
生産量
2,500,000リットル
土壌
パロミノ、モスカテル、
ペドロ・ヒメネス
収穫時期
栽培品種
8月末~9月中旬
収穫方法
手摘み
エレデーロス・デ・アルグエソは、1822年、ドン・レオン・デ・アルグエソ氏により
創設されました。ドン・レオン・デ・アルグエソ氏はブルゴス地方出身で、創設の数年前に
サンルーカルに移り住み、小さな時計屋を始めました。その後、ワイナリーを始めるため、
古いソレラシステムとサント・ドミンゴにある醸造所、“サン・ホセ”を購入しました。
これがエレデーロス・デ・アルグエソの始まりで、このソレラシステムは250年以上の
歴史を有し、現在に至るのです。
ドン・レオン・デ・アルグエソ氏は生涯独身で、彼の死後、その膨大な遺産を
甥のフアンと姪のフランシスカが継ぎました。そこから、ボデガの名前の由来でもある、
ロス・ドス・エレデーロス・デ・ドン・レオン・デ・アルグエソ(ドン・レオン・デ・
アルグエソの2人の後継者、の意)の伝説が生まれたのです。
見渡す限りに広がるぶどう畑
1905年には、マール通りに新しい醸造所を建設し、こちらを会社の本拠地として使用するためオフィスを併設しました。
現在は26,000㎡の敷地面積を持ち、25人の従業員がいます。
海外での評価も高く、『ワインレポート2007』『ワインレポート2008』『ワインレポート2009』という書籍において、
サン・レオン・マンサニージャが“グレーテスト・クオリティー・ワイン”の1位に選ばれました。
同じく、ラス・メダージャス・マンサニージャも取り上げられています。
●フィロソフィー
エレデーロス・デ・アルグエソのフィロソフィーは、創立した1822年から維持してきた『品質と伝統を守ること』です。
新しい醸造技術やボトリング設備を導入しつつも、主原料であるぶどう、果汁の選別を行い、ソレラ・イ・クリアデーラシステム
にてフロール(産膜酵母)の下で熟成をさせる手法は200年前と変わりません。
そして、ぶどうの出来が重要なのは言うまでもありませんが、それに加えて重要なのが、樽での熟成のプロセスです。
特に、マンサニージャはとてもデリケートなので、フロールを維持することがとても重要です。この安定したフロールの下で
熟成することで、マンサニージャの繊細な味わいが完成するのです。
●醸造家紹介
ホセ・カルロス・ガリード・サボリド氏
José Carlos Garrido Saborido
ホセ・カルロス・ガリード・サボリド氏は、アンダルシア州南部のカディス大学で化学を専攻し、醸造家のライセンスを取得。
その後、技術部門、醸造部門、生産部門、品質管理部門などで20年ほど経験を積み、現在に至ります。
2007年より、エレデーロス・デ・アルグエソの技術部長、醸造長としてすべての商品の醸造を任されています。
●日本の皆様へのメッセージ
~エレデーロス・デ・アルグエソ技術部長兼醸造長
ホセ・カルロス・ガリード・サボリド氏~
マンサニージャは、スペイン南部のグアダルキビール川河口にある、
サンルーカル・デ・バラメーダでソレラ・イ・クリアデーラシステムという伝統的、かつ
独特な方法で醸造し、長期間熟成させるワインです。1822年の創業以来、この手法で
ワイン造りを行ってきました。
また、最新の技術を取り入れつつ、マンサニージャ以外のシェリーも造っています。
最新設備も取り入れて、成分分析から醸造工程まで徹底した管理を行い、
ISO 9001:2008を取得しております。
醸造家のホセ・カルロス・ガリード・サボリド氏
33
SAN LEÓN MANZANILLA
サン レオン マンサニージャ
弊社コード HA001
最低7年間のソレラシステムで熟成。
輝くような淡黄色、繊細でありながら刺激的な香りを持っている。辛口ではあるが、口に含むとほのかに塩気が感じられる
複雑な味わいで、長い余韻が楽しめる。
多くのワインライター、専門家、ワイン関連書籍で、「これぞシェリー」と絶賛されているマンサニージャ。
【商品名の由来】
“サン・レオン”はワイナリー創業者の名前から取られました。マンサニージャは、フィノと同じタイプのシェリーですが、
サンルーカル・デ・バラメーダで造られたもののみ、マンサニージャと呼ばれます。
タイプ
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
料理
シェリー
パロミノ・フィノ 100%
ドライ
5
15
750
ml
生ハム、チーズ、魚介類。特に、産地
サンルーカルの車海老とは相性抜群
LAS MEDALLAS
MANZANILLA
ラス メダージャス マンサニージャ
弊社コード
HA003
最低5年間のソレラシステムで熟成。
よく澄んだ淡黄褐色。洗練された清涼感あふれる花のようなエレガントなアロマと、海のブーケを漂わせている。
長年の熟成からかすかに海草のヨードを思わせる深い味わいのアフターテイストに、独特の心地よいほろ苦さを感じる。
【商品名の由来】
古くからあるブランドで、100年近く前から様々な賞を受賞しており、“ラス・メダージャス(=メダル)”の冠が付けられていま
す。マンサニージャは、フィノと同じタイプのシェリーですが、サンルーカル・デ・バラメーダで造られたもののみ、
タイプ
ぶどう品種
テイスト 温度
シェリー
パロミノ・フィノ 100%
ドライ
MOSCATEL ARGÜESO
5
度数
容量
料理
15
750
ml
生ハム、チーズ、魚介類。特に、産地
サンルーカルの車海老とは相性抜群
モスカテル アルグエソ
弊社コード HA006
琥珀色。アメリカンオーク樽でたっぷりと熟成させるために、特有の香りがかなり増し、口の中でブーケが強烈に広がる。
熟成は500リットルのアメリカンオーク樽で最低5年間。
【商品名の由来】
モスカテルは、モスカテル種のぶどうから造られる甘口タイプのシェリーです。
タイプ
ぶどう品種
テイスト 温度
度数
容量
料理
シェリー
モスカテル 100%
スイート 12
14
17
750
ml
食後酒として。デザートと。バニラアイスに
かけるなどもお勧めの召し上がり方です。
AMONTILLADO ARGÜESO
アモンティジャード アルグエソ
弊社コード HA008
暗い金色。口当たりはなめらかで、複雑みのある豊かな味わい。非常にバランスが良く、強いアフターテイスト。
熟成は500リットルのアメリカンオーク樽で最低10年間。
【商品名の由来】
アモンティジャードは、シェリーのタイプのひとつ。熟成過程で、フィノに分類されていたものが酸化熟成したもので、
フィノとオロロソの中間。
タイプ
ぶどう品種
テイスト 温度
シェリー
パロミノ・フィノ 100%
ドライ
OLOROSO ARGÜESO
13
14
度数
容量
料理
19.5
750
ml
魚料理、魚介類のスープ、また、中華料理と
の相性も良いです。
オロロソ アルグエソ
弊社コード HA009
マホガニー色。酸化熟成からくる特徴的な香りで、ほのかにクルミを思わせるアロマがあり香り豊か。
グリセリンが多く、コクと力強さがあり、まったりとした味わい。余韻が長く、樽の風味を感じる。
熟成は500リットルのアメリカンオーク樽で最低7年間。
【商品名の由来】
オロロソは、シェリーのタイプのひとつ。熟成過程でフロール(産膜酵母)なしで酸化熟成したタイプ。
タイプ
ぶどう品種
テイスト 温度
シェリー
パロミノ・フィノ 100%
ドライ
13
14
34
度数
容量
料理
19
750
ml
赤身肉やジビエ料理、牛テールやほほ肉など
ゼラチン質の多いもの、きのこ料理等
SAN LEÓN MANZANILLA RESERVA FAMILIAR
サン レオン マンサニージャ レセルバ ファミリアル
弊社コード HA010
年季の入った黄金色。アーモンドの他、ほのかに磯の香りが感じられる複雑なアロマが楽しめる。口当たりは力強く、
ストラクチャーがしっかりとしており、全体のバランスもよい。極辛口。長期熟成からくる香りが広がり、余韻は長く続く。
500リットルのアメリカンオーク樽にて最低10年間熟成。
【商品名の由来】
“サン・レオン”はワイナリー創業者の名前から取られました。マンサニージャは、フィノと同じタイプのシェリーですが、
サンルーカル・デ・バラメーダで造られたもののみ、マンサニージャと呼ばれます。
“レセルバ・ファミリアル”は「ファミリーリザーブ」のことで、大事なお客様向けの3,000本の限定生産商品です。
タイプ
ぶどう品種
テイスト 温度
シェリー
パロミノ・フィノ 100%
ドライ
5
サ ン ル ー カ ル・デ・バ ラ メ ー ダ
Sanlucar
de
Barrameda
グアダルキビールの河口で、海の
影響で独特の微気候を持つ。
サンルーカルの気候条件により、
フロールが年間を通じてほぼ同じ
厚さで樽内のワインの表面を覆い、
空気と隔絶されることで長期熟成に
耐え、個性を持つマンサニージャが
造られる。
35
度数
容量
料理
15
750
ml
生ハム、チーズ、魚介類。特に、産地
サンルーカルの車海老とは相性抜群
数量限定
入荷品
随時お問い合わせ
下さい
D.O. Jumilla
(フミージャ)
BODEGAS LUZÓN
ボデガス
設立
ルソン
1916年
畑の標高
畑面積
ムルシア州
ムルシア県
フミージャ
600ヘクタール
生産量
2,000,000リットル
栽培品種
テンプラニージョ、ガルナチャ、
メルロー、モナストレル 他
所在地
620~750m
大陸性気候で、とても乾燥しており、
年間平均降雨量は300mm程度。
年間日照時間はおよそ3000時間。
粘土質-石灰質
気候
土壌
収穫時期
9月中旬
収穫方法
手摘み
ボデガス・ルソンは、1916年に家族経営のワイナリーとして設立されました。
1990年代後半に新しいボデガを建設し、これまで積み上げてきた知識、経験に、若いスタッフが加わり、伝統的、かつ、
モダンなワイナリーへと進化しました。
現在は、財務面、品質面の安定を確保するため、食品など様々な商品を取り扱う、20社を超える大グループ企業に
属しています。
●フィロソフィー
ボデガス・ルソンのフィロソフィーである『伝統と革新の融合』が、
ボデガス・ルソンのワインを唯一無二のものにしています。
そして、「凝縮感があり、アロマティックなワインを造るのに最も重要なことは、
優れたぶどうを栽培すること。」と語るのは、ボデガス・ルソンの輸出マネジャー、
イシドロ・ペレス氏。
ぶどうが栽培されている場所は、石ころのごつごつとした土壌で、気候は、日中暑く
夜寒い昼夜の寒暖の差が大きい地域です。これらの特徴により、色の濃い、優雅で、
果実味のある、味わい豊かなワイン造りが可能となるのです。
“モナストレル王国”といわれるフミージャ
また、徹底的な品質管理も欠かせません。ボデガス・ルソンでは、地下室に2,100個のフレンチオーク、及び、
アメリカンオークの小樽があります。この部屋は、クリアンサ、レセルバとなるワインの瓶熟成庫にもなっています。
ボデガス・ルソンでは、最新の品質管理システムを取り入れており、畑、発酵、醸造、熟成、瓶詰め後まで、徹底的に
管理されております。
●醸造家紹介
ルイス・サンチェス氏 Luis Sánchez
醸造歴20年以上のベテラン醸造家、ルイス・サンチェス氏。10年以上前より、ボデガス・ルソンで
醸造管理をしています。現在はバレンシアにある、レケーナぶどう栽培・ワイン醸造学校にて
醸造学を学んでおります(20年前はフミージャには醸造学を学ぶ学校がなかったためで、
現在はフミージャにもあります)。
ボデガス・ルソンの前は、フミージャにあるボデガス・イ・ベビーダス社で醸造を任されて
いました。ちなみに、ボデガス・イ・ベビーダス社は、リオハ、リベラ・デル・ドゥエロ、
バルデペーニャス、ラ・マンチャ、フミージャにボデガをもつ、巨大ワイン企業のひとつ。
醸造家ルイス・サンチェス氏
●日本の皆様へのメッセージ
~ボデガス・ルソンの輸出マネージャー
イシドロ・ペレス氏~
ボデガス・ルソンのワインは、土壌、気候、ぶどう、私たちの畑での作業、
醸造、熟成など、様々なファクターにより表現豊かなワインとなっております。
これらすべては、環境、土壌の個性と調和して、エレガントさ、繊細さ、力強さを
ワインにもたらしてくれます。
私たちの最終的な目的は、私たちのワインを飲んで頂くお客様に、
めいっぱい楽しんで頂くことなのです。
36
LUZÓN TINTO
ルソン ティント
弊社コード FL011
(旧商品名:『フィンカ・デ・ルソン・ティント』)
濃く、つややかなビガロー種のチェリーレッドで、縁は紫がかっている。
温暖な産地を連想させる、カシス、ブラックチェリーなどのパワフルな果実の香りやアニス、クローブのようなスパイス香に、
ほのかにミント様の香りが感じられる。
口に含むとスパイシーで、黒系果実味を感じるが、心地よい酸が全体の印象を引き締めており、ほどよいタンニンも感じられ、
大変バランスの良い味わいのワイン。
【商品名の由来】
“ルソン”は、100年以上前、この土地の地主だった人の苗字ルソンから、この地区はカスティージョ・デ・ルソンという地名が
付いており、そこからとられました。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
モナストレル 70%
シラー 30%
ミディアム
~フル
14
16
14
750
ml
ローストビーフ、ローストチキン、
ビーフシチュー、豆料理、山羊のチーズ等
LUZÓN
CRIANZA
ルソン クリアンサ
弊社コード FL003
(旧商品名:『カスティージョ・デ・ルソン』)
縁がレンガ色がかったルビー色。黒系果実のアロマに、バルサミコ、ローズマリーやリコリス、ナツメグ、バニラ、シナモン、
獣の混じった、大変複雑な香り。口に含むと伸びやかで、味わい深く、タンニンはほどよくこなれなめらか。
エレガントで複雑さのある味わいで、長い余韻が楽しめる熟成ワイン。
フランス産(80%)・アメリカ産(20%)オーク小樽で12ヶ月間熟成。
【商品名の由来】
“ルソン”は、100年以上前、この土地の地主だった人の苗字ルソンから、この地区はカスティージョ・デ・ルソンという地名が
付いており、そこからとられました。熟成の長いこのアイテムに、この古くからある名前を付けました。
タイプ
ぶどう品種
赤
モナストレル 70%
カベルネ・ソービニヨン
30%
ALTOS DE LUZÓN
ボディ
温度
度数
容量
料理
ミディアム
16
18
14.5
750
ml
ビーフシチュー、チキンや子羊のローストなどの
肉料理、アンコウ、タラ、マグロなどの魚料理、
熟成チーズ等
~フル
アルトス デ ルソン
弊社コード FL004
高樹齢
50年以上の樹齢の樹のぶどうのみ使用。濃いガーネット色。熟した果実、バニラ、焙煎香、バルサミコなど、複雑で個性的な香り。
繊細なタンニンがうまく溶け合い、心地よい酸と長い余韻を楽しめるワイン。
フランス産(55%)・アメリカ産(45%)オーク小樽(新樽)で12ヶ月間熟成。
【商品名の由来】
“ルソン”は、100年以上前、この土地の地主だった人の苗字ルソンから、この地区はカスティージョ・デ・ルソンという地名が
付いており、そこからとられました。“アルトス”は、『このワイナリーのトップワイン』という意味です。
タイプ
ぶどう品種
赤
モナストレル〔樹齢50年以上〕
テンプラニージョ 25%
カベルネ・ソービニヨン 25%
50%
LAS HERMANAS ORGANIC
ボディ
温度
度数
容量
料理
フル
16
18
14.7
750
ml
肉料理全般(特に香りの強いもの。
ジビエ等)、熟成したチーズ等
ラス エルマーナス オーガニック
弊社コード FL006
ほのかに縁にオレンジを感じる濃いチェリーレッド。赤系果実、黒系果実のアロマ豊か。モナストレル特有の、
ペッパーなどの黒いスパイスの香り。果実味は凝縮感がありながら、適度な酸もあり、ジューシーなワイン。
ベリージャムやクローブ、ブラックペッパーを思わせる余韻が楽しめる。
【商品名の由来】
“ラス・エルマーナス”は「姉妹」の意。100年以上前のフィリピン独立戦争の際、ルソン島に赴任していたあるスペイン海軍士官
(ちなみに彼の苗字もルソン)がおり、彼は帰還後、フミージャの地に小さなぶどう園とオーク樽を購入してワイン造りを
始めました。それが、ボデガス・ルソンの始まり。彼がスペインを離れ、国のために戦っている間、彼の姉妹が年老いた両親の
世話をしていたのだそうです。その姉妹たちに敬意を表し、この名前が付けられました。
また、オーガニック栽培のモナストレルから造られています。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
モナストレル 100%
ミディアム
14
16
14
750
ml
ローストビーフ、肉を使った米料理等
※こちらのワインにはエチケットが2種あり、1ケース内に2種類が混載されています。
そのため、バラ混載出荷の場合は、エチケットはお選びいただけません。何卒ご了承ください。
37
D.O. Penedès
(ペネデス)
EUDALD MASSANA NOYA
エウダルド
マッサナ
ノヤ
※ワイナリーの詳細は、P.22をご参照ください。
AVI TON
アビ トン
弊社コード MN010
ビオディナミ農法を実践する自社畑の、1945年に植えたぶどう(チャレロ種)から生み出されたワイン。
きらめきのある黄金色。アーモンドの花の香り。パイナップル、カリン、またコンポートなどの熟した果実の香りと、
樽由来のバニラ、コーヒーの香りのバランスが良い。ボディはバランスが取れており、粘度もあるがフレッシュさも兼ね備えた、
非常にバランスのとれた繊細な味わい。トロピカルフルーツも思わせる。空気に触れると変化する香り・味わい。
フレンチオーク500L樽(一部ハンガリーオーク;50%新樽、50%3年まで)で4ヶ月間、澱とバトナージュしながら熟成。
2012ビンテージの生産量はわずか2,500本。
【商品名の由来】
“アビ(=お祖父さん)”、“トン(=アントニオ)”で、アントニオは、造り手のエウダルド氏のお父様の名前です。
エウダルド氏がその父に敬意を表して造ったワインです。
タイプ
白
ぶどう品種
チャレロ 100%
〔樹齢70年〕
テイスト
ドライ/
フル
温度
8
10
度数
14
容量
750
ml
高樹齢
限定生産
2500
本
料理
チーズ全般、フォアグラ、
魚介類のパエリア、鶏肉料理等
12ビンテージ
『おじいちゃんの熟成庫』と呼ばれている小部屋にある
アビ・トン熟成中の500リットルオーク樽。
この部屋には、年間300本しか造らないマグナムのカバや
最上級のカバ、そしてアビ・トンしか置かれていません。
アビ・トンが造られる、樹齢70年のチャレロ。
その中で、一番大きな樹がこちらです。
38
D.O. Rías Baixas
(リアス バイシャス)
BODEGAS RECTORAL DO UMIA
ボデガス レクトラル ド ウミア
設立
2009年
畑の標高
100~300m
所在地
ガリシア州
ポンテベドラ県
リバドゥミア
気候
温暖多湿な大西洋気候で、
夏期にも降雨があるのが特徴。
畑面積
130ヘクタール
生産量
1,000,000リットル
土壌
有機物に乏しく、酸性で、砂状のやせた土壌。
花崗岩土壌。
アルバリーニョ、ロウレイラ、
トレイシャドゥーラ
収穫時期
9月6日~10月22日
栽培品種
収穫方法
手摘み
ボデガス・レクトラル・ド・ウミアは、高品質なアルバリーニョで有名なリバドゥミアの、D.O.リアス・バイシャスの
リアス・バイシャスの
サブゾーン【バル・ド・サルネス】にあるワイナリー。
サブゾーン【バル・ド・サルネス】
設立は2009年と若く、最新技術を取り入れ、品質管理を徹底し、良質なワイン造りを行っています。
ビノス・イ・ボデガス・ガジェーガスのグループに属しており、新しい技術を導入しながらも、ワイン造りは手間ひまをかけた
ぶどう栽培なしには成し得ない、という企業理念はしっかりと受け継がれています。
●フィロソフィー
ボデガス・レクトラル・ド・ウミアの属するビノス・イ・ボデガス・ガジェーガスのグループは、
40年以上前に始めたプロジェクトが今では大グループとなりましたが、企業当初より伝統的で
家族的な雰囲気は変わりません。
最新の醸造技術を取り入れながらも、すばらしいワインを造るために最も重要なことは、
すばらしいワインを造るために最も重要なことは、
ぶどう畑の手入れと、よいぶどうのみを選果すること、ということは、忘れてはならないのです。
ぶどう畑の手入れと、よいぶどうのみを選果すること
収量は、原産地呼称委員会の規定通り、最大で12,000Kg/Haとしています。
仕立て方は95%が棚仕立て
%が棚仕立てで、残りが垣根仕立てです。アルバリーニョは樹勢が非常に強いため、
%が棚仕立て
適正な夏期剪定を行うために適した仕立て方です。垣根仕立てでは、枝の生長に手入れが
5月、アルバリーニョの花が開花
追いつかない可能性があります。
葉は、ぶどう1房当たり約1㎡の有効受光面積となるように管理し、除葉、夏期剪定、摘房を適切に
行い、良く熟したぶどうが収穫できるようにしています。
収穫は18Kg入りの箱で行い、収穫時と、醸造所への搬入時に箱ごとのチェックを行っています。
醸造所に搬入されたぶどうは、除梗・破砕後に冷却され、果皮から香り成分を抽出するため、
16~18℃で12~14時間のマセラシオンを行います。その後、すばやくモストを得ることができるよう
通常のものより穴が多く配置されている圧搾機でプレスが行われます。
棚仕立て(ペルゴラ)の畑
発酵は18~20℃で行われます。酵母は商業用酵母ではなく、樹齢
酵母は商業用酵母ではなく、樹齢100年を超える樹も含む高樹齢の
年を超える樹も含む高樹齢の
酵母は商業用酵母ではなく、樹齢
区画のぶどうを小さなタンクで天然酵母にて自然発酵させたものをスターターとしています。
区画のぶどうを小さなタンクで天然酵母にて自然発酵させたものをスターター
古い畑のものを中心に数ヶ月間シュール・リーを行ったタンクのワインもブレンドし、複雑さを与えるということも
行っています。リアス・バイシャスでも北側のサブゾーンであるこのエリアでは、従来マロラクティック発酵(MLF)を行うのが
通例でしたが、気候の変化と栽培技術の向上により、レクトラル・ド・ウミアでは現在は行いません。
これにより、MLFによって得られる複雑さはないものの、リンゴ酸の豊富な、フルーティーかつ爽やかなワインが生まれます。
最後に、ボトリング時には窒素ガスを充填し、ワインの酸化を最小限に抑えるようにしています。
●醸造家紹介 ホセ・マヌエル・アミーゴ・サント氏 José Manuel Amigo Santo
ホセ・アントニオ・アミーゴ・サントは、子供の頃より実家でぶどう栽培、ワイン醸造の手伝いを
しており、そこで栽培及び醸造の基本的な知識は身についていました。
その後、専門学校でぶどう栽培・ワイン醸造の専門識を習得しました。
実家のぶどう畑を離れ、最初に専門家として働いたのは、ガリシアと接したワインの産地、
ビエルソの協同組合とワイナリーです。そこでガリシアのぶどう品種を使った、単一品種ワインの
可能性を調査していました。
その後、また他の生産者での経験を経て、D.O.リアス・バイシャスのボデガス・セニョリオ・デ・
ソブラルに入り、その時から現在醸造家として活躍するのボデガス・レクトラル・ド・ウミアに
至るまで、リアス・バイシャスを離れず、ガリシアの土着品種の復興に力を注いでいます。
39
醸造家 ホセ・マヌエル氏
PORTA DA RÍA
ポルタ ダ リーア
弊社コード GA004
(旧商品名:『ポルティコ・ダ・リーア』)
クリーンで輝きのある黄金色で、やや緑がかっている。新鮮で力強いアロマで、リンゴ、アンズ、桃などの果実や、
白い花のアロマを感じる。アルバリーニョに特徴的なフレッシュな口当たりで、バランスのとれた酸とストラクチャーがあり、
ボディのしっかりとしたワイン。グリセリンも高く、明瞭な味わい。
【商品名の由来】
“Porta da Ría”はガリシア語です。カスティジャーノでは「Puerto de la Ría」となります。
‘Porta’は港を意味し、‘Ría’はリアス式海岸のリア (沈降入り江))を意味します。
港(Porta)は、リアス地方への入口をイメージしており、そこからガリシアの豊かな食や美しい景色が広がっていくイメージでこの名
前が付けられました。
タイプ
ぶどう品種
白
アルバリーニョ
100%
テイスト
温度
度数
容量
料理
ドライ/
6
8
12.5
750
ml
魚介類全般、フレッシュチーズ、
スモークチーズ、パテ他、
野菜やスープなどの各種前菜等
ミディアム
樹齢100年ほどのアルバリーニョ
畑の土壌は花崗岩の砂状
40
D.O. Rías Baixas
(リアス
バイシャス)
BODEGAS MARQUÉS DE VIZHOJA
ボデガス
設立
マルケス
デ
ビソハ
1966年
畑の標高
650~750m
畑面積
ガリシア州
ポンテベドラ県
アルボ
38ヘクタール
生産量
900,000リットル
土壌
栽培品種
アルバリーニョ、
トレイシャドゥーラ、ロイレイラ
収穫時期
9月中旬~10月中旬
収穫方法
手摘み
所在地
温暖多湿。
気候
砂質、花崗岩土壌。
ボデガス・マルケス・デ・ビソハは1966年、マリアーノ・ペラエス氏により創設された
家族経営のワイナリーです。同社はそれまでほとんどなかった『アルバリーニョ』種を
ガリシアのワインとして広めた老舗。18世紀に建てられたという城館を使用したボデガは、
畑の真ん中にあり、ガリシアには少ない、シャトーのコンセプトを持ったワイナリーです。
所在地はスペイン北西、ポルトガルとの国境河川、ミーニョ河沿いで、D.O.リアス・バイシャスの
5つのサブゾーン(バル・ド・サルネス、コンダード・ド・テア、オ・ロサル、ソウトマイオール、
リベイラ・ド・ウジャ)のうちのひとつ、コンダード・ド・テアにあります。
内陸のぶどう畑で、山間部のミーニョ河の深い渓谷にあり、ぶどうは段々畑に植えられています。
ぶどうはすべて手摘み、熟練の目で丁寧に選別します。輸送にも最新の技術を取り入れ、ぶどうが
勝手に発酵したり、粒がつぶれないよう注意します。
『ビソハ』という名称は、「Vid(ぶどうの木)」と「Hoja(葉)」を組み合わせた造語。
リアス・バイシャスの原産地呼称統制委員会が発足する20年以上も前からワインを造っていたため、
D.O.の規定にとらわれないワイン造りを続けており、この品種から造られるフレッシュな白ワインを
生産し、提供しています。
家族経営のボデガス・マルケス・デ・ビソハ。
古い城館は歴史を感じさせます。
●フィロソフィー
『できるだけぶどうそのものをワインにする』。それがボデガス・マルケス・デ・ビソハの創始者、マリアノ・ぺラエスの
掲げたモットーです。ぶどうそのものを思わせるフルーティーなワイン造り、これこそがこのワイナリーのこだわりです。
●醸造家紹介
ハビエル・ペラエス・ベルムデス氏
Javier Peláez Bermúdez
マルケス・デ・ビソハの醸造部門は、マルケス・デ・ビソハの共同オーナーのひとりでもある、
ハビエル・ペラエス・ベルムデス氏が取り仕切っています。
彼は、幼い頃よりぶどう畑に慣れ親しんでおり、彼の父で創業者であるマリアノ・ペラエス氏の
指導のもと、実地にてぶどう栽培、ワイン醸造について学びました。
その後、36歳でボデガス・マルケス・デ・ビソハの醸造全般の責任者となり、ぶどう栽培から
醸造プロセスの指示および助言、ワインの分析、保存、ボトリング、出荷までの監督を任されました。
ワインへの情熱とひたむきな努力により、ぶどう栽培からワイン醸造に至るすべての分野における
研究、技術革新を重ね、ワイナリーの地位をトップレベルに引き上げてきました。
●日本の皆様へのメッセージ
~マルケス・デ・ビソハ共同オーナー
醸造家ハビエル・ペラエス氏
ホルヘ・ペラエス・ベルムデス氏~
皆様に私たちが丹念に手間をかけて育てたぶどうの味を味わって頂ければと思います。そしてぜひ、私たちのボデガへ
遊びにきてください。
41
TORRE LA MOREIRA
トーレ ラ モレイラ
弊社コード MV002
青みを帯びた麦わら色。アロマは力強く、複雑で、特にリンゴ、洋ナシやハーブを思い起こさせる。
口に含むとやわらかくなめらかで、適度なグリセリンを感じ、また非常にフルーティーで魅力的なワイン。
余韻には白い花のニュアンスが残る。
【商品名の由来】
『トーレ』は‘塔’、『モレイラ』は地名で、ボデガス・マルケス・デ・ビソハの敷地内にある‘モレイラの塔’から
名付けられました。スペインとポルトガル国境に位置するため、かつては軍事的な拠点として使用されていた城館の塔です。
タイプ
ぶどう品種
テイスト
白
アルバリーニョ 100%
ドライ/
温度
8
ミディアム 10
SEÑOR DA FOLLA VERDE
度数
容量
料理
12.5
750
ml
新鮮な甲殻類・魚介類全般、パスタ料理、
白身肉料理等
セニョール ダ フォジャ ベルデ
弊社コード MV003
青みを帯びた麦わら色。魅力的で強いアロマをもち、アプリコットや完熟リンゴ、ハチミツや白い花を思い起こさせる。
口当たりはフレッシュでありながら、グリセリンのしっかりとした肉感的なテクスチャーで、ふくよかな果実味と
角の取れた良質な酸が楽しめる。ジャスミンなどの花の余韻。
自社畑の最も高品質なぶどうのみを使用した、同社の最上級ワイン。2013年ビンテージは、7,000本のみの限定生産。
【商品名の由来】
『セニョール』は男性への敬称であり‘紳士’を意味し、『フォジャ・ベルデ』はガリシア語で、‘緑の葉’の意。
タイプ
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
料理
白
アルバリーニョ 70%
トレイシャドゥーラ 15%
ロウレイラ 15%
ドライ/
8
10
12.5
750
ml
新鮮な甲殻類・魚介類全般、パスタ料理、
パテ、燻製料理等
フル
限定生産
7000
本
13ビンテージ
樹勢の強いアルバリーニョには珍しい、
コルドン式の垣根仕立ての畑。
栽培管理担当のホセ氏がいつも丁寧に
畑の手入れをしています。
ぶどうの根元には、草が生えたままにされています。
42
D.O. Ribeiro
(リベイロ)
VINOS Y BODEGAS GALLEGAS
ビノス
イ
ボデガス
ガジェーガス
設立
1993年
所在地
ガリシア州
オウレンセ県
サンタ・クルス・デ・アラバルド
畑面積
10ヘクタール
210,000リットル
生産量
白品種:トレイシャドゥーラ、
栽培品種
畑の標高
140m
気候
平均気温は13℃で、温暖で湿度が高く、
大西洋と地中海の両方から影響を受けている。
年間降雨量は800~1000mm。
年間日照時間はおよそ1800時間。
土壌
大半は花崗岩で充分な深さがある。
有機成分が豊富な土壌で、水はけがよいのが
特徴。
収穫時期
9月中旬~10月中旬
収穫方法
手摘み
トロンテス、パロミノ 他
黒品種:メンシア、ガルナチャ 他
1993年、40年以上のワインビジネスの経験を活かし、ビノス・イ・ボデガス・ガジェーガスの
グループが誕生しました。ガリシア州内陸のオウレンセに本部をもち、ガリシア各地に複数の
ワイナリーを所有。そのため、多様なワインを提供することが可能です。
最新の醸造技術を導入し、厳格な品質管理を行っており、国際的な賞を受賞しているD.O.ワイン
からテーブルワインまで、様々なワインマーケットに支持されています。
●フィロソフィー
40年以上前に始めたプロジェクトが今では大グループとなりましたが、起業当初より、伝統的で
ミーニョ河を望むぶどう畑
家族的な雰囲気は変わりません。
最新の醸造技術を取り入れながらも、『すばらしいワインを造るために最も重要なことは、ぶどうの手入れとよいぶどうのみを
選果すること』だということは、忘れてはいないのです。
また、ビノス・イ・ボデガス・ガジェーガスは、すべてのワインについて徹底した品質管理を行っております。
ぶどうは、完全に熟した理想的な状態で収穫し、丁寧にプレスして品質の高いモストを搾ります。アルコール発酵は、ステンレス
スチールタンクを使用し、発酵は18℃以下で行います。発酵が終わったら、ワインを別のタンクに入れ替えて澱引きを行います
(これにより、澱は発酵タンクの底に残ります)。その後、ワインを傷みにくくするために清澄し、酒石酸を取り除くためにワインを
低温で安定化処理を行い、クリーンなワインにするためにフィルタリングを行い、酵母やバクテリアを除去します。
これらの処理により、瓶詰め後も品質を保つことができるのです。
●醸造家紹介 ルベン・スアレス・ペレス氏 Rubén Suárez Pérez
2006年11月より、ルベン・スアレス・ペレス氏がビノス・イ・ボデガス・ガジェーガスの醸造を担当。
ルベン氏は、大学では化学を専攻、その後ぶどう栽培・ワイン醸造について学びました。
ガリシア各地のワイナリーで醸造を行うことで、より豊富な経験を身につけ、様々なワインフォーラムや
パネルディスカッションなどでも活躍しております。
●日本の皆様へのメッセージ
~ビノス・イ・ボデガス・ガジェーガス
ゼネラル・ディレクター
ミリアム・バスケス氏~
皆様にスペインの味を知っていただくために、40年以上のワインの経験をすべて注ぎ込み、これからも
すばらしいワイン造りに励んでまいります!
GRAN CAMPIÑO
グラン カンピーニョ
ゼネラル・ディレクターの
ミリアム・バスケス氏。
創業者の父の意志を継ぎ、
高品質なガリシアワインづくりに
尽力しています。
弊社コード GA001
明るくてクリーンなレモンイエローで、ほのかに緑みを帯びており、若々しさを表している。
この土地固有の品種(トレイシャドゥーラ、トロンテス)の、梨、リンゴなどの果実豊かなアロマ。
ライチ、マスカット、白い花を思わせる芳香。口に含むとミネラル感があり爽やかで、軽やかなグリセリン、
果実と酸がほどよく調和していて、大変ピュアな印象の白ワイン。
【商品名の由来】
ガリシア地方では、田園や牧草地(Campo)のことを親しみを込めて“カンピーニョ”と呼びます。
タイプ
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
料理
白
トレイシャドゥーラ 55%
トロンテス 45%
ドライ/
ライト~
ミディアム
10
11.5
750
ml
魚介の鉄板焼き、オーブン焼き、フライ等。
魚介類、特にカキ。
またサラダや新鮮で軽いチーズ等。
43
D.O. Ribera del Duero
(リベラ・デル・ドゥエロ)
HERMANOS PÉREZ PASCUAS
エルマノス
設立
所在地
畑面積
生産量
栽培品種
ペレス
パスクアス
1980年
カスティージャ・イ・レオン州
ブルゴス県
ペドロサ・デ・ドゥエロ
畑の標高
850m
寒冷な大陸性気候で、大西洋気候の影響を受けている。
降水量は少なく、年間450-475mm程度。年間の平均日照
時間は2,400時間。
気候
145ヘクタール(すべて自社畑)
500,000リットル
テンプラニージョ、
カベルネ・ソービニョン
土壌
粘土質‐石灰質。ローム
収穫時期
10月
収穫方法
手摘み
ペレス・パスクアス家の革新的な兄弟達は、1980年に自分達のワイナリーを
設立しました。
設立以来、品質の高い偉大なワインの醸造を目標に、多くの試行錯誤と
丹念な仕事を絶え間なく続けてきました。
「Viña Pedrosa」、「Pérez Pascuas Gran Selección」、「Cepa Gavilán」、
「Finca La Navilla」等のワインは長い伝統を持つ葡萄栽培をもって造り出さ
れ、年毎に変わらないその品質は高く評価されており、前ローマ法王である、
ヨハネ=パブロ2世がViña Pedrosaシリーズのワインを7年間連続で自分のミサ
の為に使用するなど、その知名度はスペイン国内、国外ともの高いものとなっ
ています。
前の列の右から順に、アドルフォ氏、ベンジャミン氏、マヌエル氏。
ワイナリーの設立者でありオーナーです。周りを囲んでいるのは息子さん達。
土地を尊重する彼等の態度や、独自の洗練された醸造技術は、魂の籠もった
ワインを作り出す上で重要な役割を果たしています。リベラ・デル・
ドゥエロの代表的なワイナリーの1つです。
●畑
ワイナリーを囲む145haの畑は、すべて自社で所有しているものです。先代から引き継いだ畑のため、高樹齢の葡萄も数多く残ってい
ます。畑の標高は850mで、リベラ・デル・ドゥエロの中でも特に標高が高い地域に位置しており、葡萄栽培を行なえる限界のラインで
す。標高が高い分気温も低くなるため、葡萄はゆっくりと熟し、長期熟成型ワインを造る上で重要な酸を豊富に含む葡萄が取れます。
栽培している葡萄の90%はテンプラニージョ種で、残りの10%はカベルネ・ソービニョン種です。
●フィロソフィー
エレガントさ、力強さ、フレッシュさ、そして長期熟成型という性質を兼ね揃えた高品質ワインを醸造する為に、
最高級の葡萄栽培を心がけています。これらを実現する為に最も重要なので葡萄畑に対し大きな敬意を払うことです。
畑の区域毎に収穫した葡萄を分けて醸造していくのは、その区域で出来る葡萄の性質とアイデンティティーを守っていくためです。
最終的に6つの異なるワインに変身する葡萄達は、職人的技術で丹念に醸造されていきます。
●2015年度の収穫情報
素晴らしい収穫となりました。葡萄の健康状態も非常に良く、品質は最高級のものとなりました。
出来た実の大きさは小さめで、ポリフェノールをより凝縮しています。成熟度も理想的でした。
2014年度より生産量は下がりました。今回収穫された葡萄で、バランスの非常に取れた、
長期熟成向きのワインが作られることになるでしょう。
高樹齢のぶどう畑
44
●醸造家紹介
ホセ=マヌエル=ペレス=オベハス(José Manuel Pérez Ovejas)
ホセ=マヌエル=ペレス=オベハス(José Manuel Pérez Ovejas)氏は、エルマノス・ペレス・パスクワス社の醸造家であ
り、ワイナリーの技術部長です。彼は、ワイナリー設立者の1人である、ベンジャミン=ペレス=パスクワス(Benjamín Pérez
Pascuas)氏の長男で、代々から続く畑を守ってきた父親を誇りに思っています。
父親のベンジャミン氏はクローンや台木の研究の功績から、最優秀葡萄栽培者として,スペイン最大のワインコンクール、
サルシージョ賞を獲得しています。
ホセ氏は、スペイン国内で影響力をもつ醸造家の1人で、リベラ・デル・ドゥエロのワインを語る上で欠かせない人物とさ
れています。
国際的に重要なイベントの会場に何度となく出向き、数多くの素晴らしいワインの試飲に立ち会い、2013年には、国際的に
有名な雑誌Wine and Spirits誌にて、「2013年最も活躍したワイナリー」の代表としてホセ氏が選出されました。
醸造家のホセさん。とても気さくな方です。
前国王によるワイナリー訪問
■栽培品種について伺いました■
●テンプラニージョ(Tempranillo)
葡萄の実は球体で小さめ。果汁を多く含む。皮は厚く、青み掛かった黒色。
ワインの熟成に大きな適性を持っており、醸造する上では幅広い用途を
持っています。
タンニンとポリフェノールを多く含んでいるのも特徴です。
●カベルネ・ソービニョン(Cabernet Sauvignon)
葡萄の実は小さな球体で、皮は濃い黒色。草の様な風味を持っています。
長期熟成に向いている品種で、厚い皮からは甘いタンニンが多く抽出され、
それが樽の中での長期間の熟成に大きな役割を果たしています。
45
Cepa Gavilán Crianza
セパ ガビラン クリアンサ
弊社コード PP001
クリーン且つ誠実なワインで、程よい力強さを持っている。赤系の果実、乳製品、スパイス(バニラ)などのアロマに、軽やかなトースト
香を感じる。口当たりは非常に良く、エレガントで繊細なワイン。
オーク小樽(アメリカ産 50%、フランス産 50%)で 12 ヶ月熟成。
【商品名の由来】
"Cepa"は「葡萄の木」、「Gavilán」は生産地域に生息するハイタカをそれぞれ意味します。
ペドロサ・デ・デュエロ村に昔からある区域の名称です。
タイプ
ぶどう品種
赤
ティント・フィノ(テンプラニージョ) ミディアム
100%〔樹齢20~25年〕
Viña Pedrosa Crianza
ボディ
温度
度数
容量
料理
15
16
14
750
ml
肉料理、煮込み料理、熟成したチーズ、
イベリコ豚のハムなど
ビニャ ペドロサ クリアンサ
弊社コード PP002
えんじ色掛かったビガロー種のチェリーの様な色合いで、濃い。複雑で、エレガント。ミネラル感が豊富で、樽を由来とするアロマも
ワインによく馴染んでいる。口当たりはフレッシュで、味わい深く、複雑で、しっかりとしたボディを持つ。長い余韻の後にはナッツ類の
アロマを感じる。
オーク小樽(アメリカ産 50%、フランス産 50%)で 18 ヶ月熟成。
【商品名の由来】
ワイナリーの立地している地域ペドロサ・デ・ドゥエロ(Pedrosa de Duero)から命名。
タイプ
ぶどう品種
赤
ティント・フィノ(テンプラニージョ) フル
100%〔樹齢25~35年〕
Viña Pedrosa Reserva
ボディ
温度
度数
容量
料理
16
17
14
750
ml
肉料理、煮込み料理、熟成したチーズ、
イベリコ豚のハムなど
ビニャ ペドロサ レセルバ
弊社コード PP003
色合いはチェリー色で、縁は紫掛かっている。より熟した黒色の果実と、バルサミコを感じる。トースト香とバルサミコ香はこのワインを
構成する重要な要素となっている。長期熟成に対し高い適性を持つ、リベラ・デル・ドゥエロの高品質ワイン。
オーク小樽(アメリカ産 50%、フランス産 50%)で 24 ヶ月熟成。
【商品名の由来】
ワイナリーの立地している地域ペドロサ・デ・ドゥエロ(Pedrosa de Duero)から命名。
タイプ
ぶどう品種
赤
ティント・フィノ(テンプラニージョ) フル
93%〔樹齢40~45年〕
カベルネ・ソービニヨン 7%、
Viña Pedrosa Gran Reserva
ボディ
温度
度数
容量
料理
16
17
14.5
750
ml
肉料理、煮込み料理、熟成したチーズ、
イベリコ豚のハムなど
ビニャ ペドロサ グランレセルバ
弊社コード PP004
全体をえんじ色が包み込んでいる。非常に繊細で、力強いアロマを持つ。口当たりは絹の様に滑らかで、繊細な樽の香りや、ミネラル、ナッ
ツを感じる。余韻も長い。長期熟成型の高品質ワインで、今後時間をかけてその潜在的な味わいを伸ばしていく長寿ワイン。
オーク小樽(アメリカ産 50%、フランス産(アリエ産) 50%)で 24 ヶ月熟成。
【商品名の由来】
ワイナリーの立地している地域ペドロサ・デ・ドゥエロ(Pedrosa de Duero)から命名。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
赤
ティント・フィノ(テンプラニージョ) フル
90%〔平均樹齢60年以上〕
カベルネ・ソービニヨン 10%、
46
温度
度数
容量
料理
16
17
14
750
ml
肉料理、煮込み料理、熟成したチーズ、
イベリコ豚のハムなど
D.O. Ribera del Duero
(リベラ デル ドゥエロ)
PAGO DE CARRAOVEJAS
パゴ デ カラオベハス
設立
所在地
畑面積
生産量
栽培品種
1988年
畑の標高
カスティージャ・イ・レオン州
バジャドリ県
ペニャフィエル
気候
160ヘクタール
850m
大陸性気候。
南南西向きの斜面で十分な日照を得られると共に
冷たい北風や春の霜からぶどう畑を守る。
砂質のローム層、石灰質、石ころの多い土壌、
砂上土壌からなる。
降雨量が少なく、水捌けもよい。
560,000リットル
土壌
ティント・フィノ(テンプラニージョ)
カベルネ・ソービニョン、メルロー
収穫時期
収穫年ごとに異なる。
収穫方法
手摘み
1987年にホセ・マリア・ルイス氏が、セゴビアにある自身のレストランの名物料理“子豚の丸焼き
(コチニージョ・デ・セゴビア)”に合う『最高のワインをつくる』という明確な目的をもって、
リベラ・デル・ドゥエロの歴史の発祥の地である、ペニャフィエル村にあるカラオベハスの山腹で始めた
プロジェクト。1991年に丹精込めて作り上げた、ファーストビンテージが完成。
良質なぶどうよりクローン選抜を行い、発酵にはパゴ・デ・カラオベハスのぶどう畑に自生する天然酵母
と独自開発でこれをより進化させた酵母を用い、パゴ・デ・カラオベハスにしかない、個性豊かなワイン
を作りだしました。
現在、醸造所には最新の設備を取り入れ、また、イノベーション開発研究に意欲的に取り組み、自然な
製造プロセスに深い敬意を払いつつも、伝統的な醸造方法と先端技術を調和させながら最高品質のワイン
づくりを追及しています。
ワイナリーオーナーのホセ・マリア・ルイス氏が経営する
スペイン・セゴビアのコチニージョの名店『ホセ・マリア』と、
名物料理『コチニージョ』
フィロソフィー
先述のとおり、このプロジェクトの目的は“子豚の丸焼き(コチニージョ・デ・セゴビア)”
“子豚の丸焼き(コチニージョ・デ・セゴビア)”
に合う『最高のワインをつくる』こと。すべてはお客様に最大限ご満足頂くためなのです。
に合う『最高のワインをつくる』
本プロジェクトのために選んだ畑は、傾斜した斜面にあり、日照をしっかりと受けられ、
風通りの良い方角を向いている、粘土質-石灰質土壌のぶどう畑160ヘクタール。
栽培する主要ぶどう品種は、ティント・フィノ(テンプラニージョ)、メルロー、カベルネ・
ソービニョンの3品種。 ぶどうの樹は良質なぶどうよりクローン選抜を行っております。
高品質なぶどうを収穫するため、グリーンハーベスト、キャノピーマネジメントなど、
全ての畑が南向きの斜面で、丘により北風が遮られ 畑の手入れには手間をかけて生産量のコントロールをしています。
畑が守られています。
また、ワイン生産者にとって最も重要な決断のひとつである、収穫日の決定については、
栽培チームと醸造チームが集まって綿密な分析を重ね、最良の収穫日を決めています。
そして、選別テーブルを通ってチェックされたぶどうは、負担がかからないようにカーブがかかったパイプを通り、運搬用の
小さなタンクに入れられ、そのタンクをつかんで、天井にはりめぐらされたレールをつたい、各発酵槽に自重で落とします。
つまり、ぶどう運搬の過程から動力を一切使用せず、自重だけを利用しています。そのため、ぶどうが運搬されるのはボデガの
2階部分で、高さを利用してぶどうとワインを移動させています。
また、醸造については、パゴ・デ・カラオベハスのぶどう畑に自生する天然酵母と、独自開発でこれをより進化させた酵母にて
発酵させます。
また、アルコール発酵、マロラクティック発酵には、フレンチオークの大樽を使用しています。熟成には厳選した木目の細かい
高品質のフレンチオーク、アメリカンオークの小樽を使用(3年以下)するなど、ぶどうの栽培からワイン醸造まで全ての工程に
おいて、最新の注意と最大限の愛情、情熱を持って取り組んでいます。
発酵に使用するフレンチオークの大樽。
メーカーに出向き樽材を選定しています。
ぶどうの樹の仕立て方は株仕立て。
棒を立てて株仕立てにしている樹もあります。(右)
47
●醸造家紹介 アルムデナ・カルボ・アバド氏 Almudena Calvo Abad
パゴ・デ・カラオベハスの創立当初、リベラ・デル・ドゥエロでも最も重要な醸造家のひとり、
トマス・ポスティゴ氏がいましたが、2009年に自身のプロジェクトに専念するため、
パゴ・デ・カラオベハスを退社。
アルムデナ・カルボ・アバド氏は、2003年よりトマス・ポスティゴ氏と共に
パゴ・デ・カラオベハスの醸造家として働いており、現在は醸造チームの責任者を任されています。
パゴ・デ・カラオベハスには40名以上のスタッフがおり、現在技術チームはアルムデナを含め、
レベッカ、ダニエルの3名の醸造家、3名の農業エンジニア(エクトル、レベッカ、エレナ)、
化学分析担当(クララ)、そして食品科学技術博士(エドゥアルド)の8名が共同で行っています。
彼らはすべて5~10年あるいはそれ以上、パゴ・デ・カラオベハスで働いており、技術チームの
スタッフとしてパゴ・デ・カラオベハスのワインづくりに勤しんでいます。
醸造家のアルムデナ・カルボ・アバト氏。
後ろに見えるのは場所は、村の象徴的な
建物である、ペニャフィエル城。
●日本の皆様へのメッセージ
パゴ・デ・カラオベハスは、自然な製造プロセスに深い敬意を払いつつも、伝統的な醸造方法と先端技術を調和させながら、
最高品質のワインづくりを追及しています。だからこそ、個性豊かな味わいとなっております。
ワインをできるだけ良い状態でお楽しみ頂くために、皆さまへのお願いなのですが、運搬後、飲む前に少なくとも48時間は
ワインを休息させて下さい。14~18℃位の涼しい場所でボトルを横に寝かせ、急激な温度変化は避けて下さい。
飲みごろは14~6℃です。必要に応じてデキャンタして頂ければと思います。
■栽培品種について伺いました■
●ティント・フィノ(
)[テンプラニージョ
テンプラニージョ]
ティント・フィノ(Tinto Fino)
テンプラニージョ
リベラ・デル・ドゥエロの主要土着品種で、テンプラニージョ、ティンタ・デル・パイスの名でも知られています。
リベラ・デル・ドゥエロの気候に適しており、春の霜以外は、ぶどう樹の成長からぶどうの熟成まで、栽培上のトラブルはほとんど
ありません。
また、パゴ・デ・カラオベハスのぶどう樹は果房が小さく、果粒は密集しておらず、色の凝縮した、熟した果実のアロマを持つ
ぶどうから選抜されたクローンのみです。
●カベルネ・ソービニョン(Cabernet
Sauvignon)
)
カベルネ・ソービニョン(
ティント・フィノ(テンプラニージョ)とのブレンドに適したぶどう品種。色が濃く、香り高い品種で、黒系果実のアロマなどを持ち
ティント・フィノ(テンプラニージョ)で不足しがちなストラクチャーや酸を補ってくれるのです。
パゴ・デ・カラオベハスで栽培するカベルネ・ソービニヨンは、果粒の小さいぶどうのクローンを使用しています。
パゴ・デ・カラオベハスの斜面は日照に優れた方向を向いており、また、風の通りもよく、カベルネ・ソービニヨンのぶどうの成熟に
とっても、衛生面を考えても理想的。
カベルネ・ソービニヨンのフェノール分の成熟サイクルは長く、毎年、この品種の収穫をもってパゴ・デ・カラオベハスの収穫が終わ
ります。地形、土壌タイプ、気候から、畑の手入れに至るまで、この品種の成熟に最適な条件を選んで栽培しています。
●メルロー(Merlot)
)
メルロー(
重量が軽く、果肉部が少なく、果皮の割合が高い品種。そのため、色は濃いが収斂性はそれほどなく、タンニンが優しい、複雑な
アロマを持つワインができます。早熟な品種の為、パゴ・デ・カラオベハスの収穫の始まりを告げる品種です。カベルネ・ソービニョン
同様に外来品種のため、地形、土壌タイプ、気候から、畑の手入れに至るまで、この品種に適した条件で栽培。リベラ・デル・ドゥエロ
での栽培は春の雨の時期の栽培が難しいですが、それ以外は栽培には適した環境といえます。
土壌やぶどうの樹、醸造過程だけでなく、コルクや酵母や菌、周辺の昆虫などに至るまで
様々な研究を行っています。
48
数量限定
入荷品
PAGO DE CARRAOVEJAS CRIANZA
弊社コード
パゴ デ カラオベハス クリアンサ
随時お問い合わせ
下さい
CO001
濃い赤紫色。熟した赤系果実、黒系果実、森の下草、バルサミコ、スパイスのアロマが広がり、高貴な樽のニュアンスとのバランスがよい。
口に含むと、エレガントで複雑な味わいが広がり、まろやかで深く、たっぷりとしていて、ストラクチャーのしっかりとした、酸と樽の
バランスがとれたワインで、長い余韻が楽しめる。
フレンチオークおよびアメリカンオーク小樽(ともに 3 年未満の新樽)で 12 ヶ月間熟成。
【商品名の由来】
『カラオベハス』の名前の由来は「カミーノ・デ・オベハス」で、”羊の道”の意。もともと、パゴ・デ・カラオベハスの畑があった場所は
松林が多く、羊飼いに連れられた羊たちの通り道でした。『パゴ・デ・カラオベハス・クリアンサ』は熟成タイプのワインですが、パゴ・
デ・カラオベハスのラインナップの中では、最もベーシックなワインです。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
ティント・フィノ(テンプラニージョ) 91%、
カベルネ・ソービニヨン 6%、
メルロー 3%
フル
14
15
750
ml
お肉を使ったお米料理、
ラム肉の炭火焼き、
肉詰めパスタ(ラビオリ)、
熟成タイプのチーズなど。
PAGO DE CARRAOVEJAS EL ANEJÓN DE LA CUESTA DE LAS LIEBRES
パゴ デ カラオベハス エル アネホン デ ラ クエスタ デ ラス リエブレス
弊社コード C002
数量限定
入荷品
随時お問い合わせ
下さい
濃い赤紫色。熟したキイチゴなどの赤系果実、黒系果実、スパイスのアロマが広がり、樽由来の乳酸、焙煎香が感じられる。
口に含むと、力強く、エレガントで複雑な味わいが広がり、まろやかで深みがあり、たっぷりとしていて、ストラクチャーのしっかりとした、
大変バランスがとれたワインで、長い余韻が楽しめる。ボトリングは 2011 年 4 月。
エル・アネホンは、ワイナリー設立 25 周年と,新しい醸造施設の建設を祝って新たにラインナップに加わった新商品で、優れたビンテージ
のみに生産する限定アイテム。
木目の細かいフレンチオーク小樽(3 年以下まで)で 12 ヶ月間熟成。
【商品名の由来】
『ラ・クエスタ・デ・ラス・リエブレス』は、パゴ・デ・カラオベハスの所有するぶどう畑の区画の名前の一つで、彼らのぶどう畑の中で
も、最もパゴ・デ・カラオベハスらしさが表現されている、いわば”特級”区画。
『エル・アネホン』は「附属」の意味で、ラ・クエスタ・デ・ラス・リエブレスに隣接する畑で栽培されたぶどうからつくられたワインの
ため、名づけられました。
ラ・クエスタ・デ・ラス・リエブレス同様、出来のいい年のみに瓶詰めされるワインです。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
ティント・フィノ(テンプラニージョ) 93%、
カベルネ・ソービニヨン 6%、
メルロー 1%
フル
16
18
14.5
750
ml
ジビエ料理、ハモン・イベリコ、
熟成タイプのチーズなど。
オーナーのホセ・マリア・ルイス氏(左)と、
息子でワイナリー社長のペドロ氏(右)
ホセ・マリア・ルイス氏(中央右)と、ペドロ氏(中央左)と
パゴ・デ・カラオベハスを支えるスタッフたち
49
D.O. Ribera del Duero
(リベラ
デル
ドゥエロ)
PAGO DE LOS CAPELLANES
パゴ
設立
デ
ロス
カペジャーネス
1996年
畑の標高
畑面積
カスティージャ・イ・レオン州
ブルゴス県
ペドロサ・デ・ドゥエロ
100ヘクタール
生産量
600,000リットル
栽培品種
ティント・フィノ
(テンプラニージョ)
所在地
700~800m
大陸性気候。年間降水量は500mmほど。
冬の寒さは厳しく、夏は暑い。ぶどうの成熟期の
昼夜の温度差が極めて大きいのが特徴。
粘土質 - 石灰質。
気候
土壌
収穫時期
収穫方法
10月中旬
手摘み
パゴ・デ・ロス・カペジャーネスは、リベラ・デル・ドゥエロの中心地に位置し、同地区の中でも
最も質の高いぶどうがとれるといわれる、ペドロサ・デ・ドゥエロの1Kmほど先にあります。
ワイン造りに適した土地と環境を備え、1996年の設立以来、数々の賞を受賞。高品質のぶどうに
こだわり、収量は1Haあたり7,000Kgまで認められている地域で、あえて3,000~5,000Kgに
抑えるなどの品質最優先の取り組みから、世界各地での高評価を不動のものにしています。
ボデガ脇の畑。かつてはカベルネ・ソービニヨンや
メルローも栽培していましたが、全て抜いてしまい、
現在はティント・フィノ(テンプラニージョ)を追求。
スペイン市民戦争の影響で、ぶどう栽培の盛んな故郷の村ペドロサ・デ・ドゥエロを離れ、
バルセロナに出稼ぎに来ていたフランシスコ・ロデロ氏の夢は『故郷でワインを造ること』でした。
1980年、父の死により25Haのぶどう畑を相続したのをきっかけに、彼は夢に向かって動き始めます。
1996年、同郷の妻ビジャ夫人と共に、さらに20Haの畑を購入、12人のチームでワイン造りを
スタートさせます。
この場所には、11~12世紀頃修道院があり、修道士たちがぶどう栽培とワイン造りをしていました。当時、村人が亡くなると、
その修道院に土地を捧げていたそうです。その後、修道院が所有していた土地が全て召し上げられ、そのうちの一部を、
現オーナーのロデロ氏の先祖が手に入れました。
このような歴史から、『司祭たちの土地』を意味する、【パゴ・デ・ロス・カペジャーネス】と
いう名前がワイナリーに付けられました。
現在所有する100Haの畑は、隣り合うペドロサ・デ・ドゥエロ、ロア、マンブリージャの
3つの村に、ほぼ均等に分かれています。
畑を3箇所に分けているのは、雹(ひょう)などの激しい気候の影響のリスクを最小限に
するため。ただし、3箇所はそれぞれ近接しているため、収穫期がほぼ同時で、一斉に収穫を
行わなければならず、24時間体制で、文字通り寝ずの作業となります。40~50名の季節労働者に
より、全て手摘みで行われます。
収穫時にまず選果されたぶどうは、すぐに醸造所に運ばれ、さらに選果台の上で密集した果粒の中の方に悪いものはないか、
房を裂いてさらに厳しくチェックされます。そして除梗され、発酵前低温浸漬を4~6日行い、ぶどうに付着している自然酵母のみで
発酵が始められます。
●フィロソフィー
パゴ・デ・ロス・カペジャーネスでは、“お客様に満足していただくこと”がすべてです。お客様が私たちのワインを開けたときに、
失望や不満を感じてほしくないのです。
そのため、栽培から醸造の細部に至るまで神経をとがらせ、品質管理に努めております。
パゴ・デ・ロス・カペジャーネスは家族経営のワイナリーで、ロデロ - ビジャ家以外に共同経営者はおりませんので、利益はすべて、
畑やぶどうの品質管理、良質なバリック、醸造設備など、ワイン造りの再投資にまわすことができ、常にお客様にご満足いただくことを
第一に考えて、高品質なパゴ・デ・ロス・カペジャーネスの商品の品質維持・向上に役立てております。
50
●醸造家紹介 フランシスコ・ホセ・カサス・フェルナンデス氏 Francisco José Casas Fernández
1970年10月8日生まれ。カスティージャ・イ・レオン州のバジャドリー大学にて農学エンジニア、
企業経営・コンサルティングについて、また同大学の科学部において、ぶどう栽培、醸造について
専門的に学ぶ。その後、ボルドー大学の醸造学の学位を取得。
1990年から1992年まで、D.O.トロのボデガス・ファリーニャにて醸造の経験を積み、
1994年より、D.O.リベラ・デル・ドゥエロの研究機関に助手として勤務、そして、
パゴ・デ・ロス・カペジャーネスの創業年(1996年)より、同ボデガの醸造長を務めています。
また、1997年よりリベラ・デル・ドゥエロ原産地呼称統制委員会の一員となり、2002年からは、
ル・グラン・ジュリ・ヨーロピアン(1996年設立の団体で、ヨーロッパ人の舌にあったワインを
探求し、複数メンバーによるブラインド・テイスティング会を開催)のメンバーとなっております。
醸造家のパコ・カサス氏
●日本の皆様へのメッセージ
~パゴ・デ・ロス・カペジャーネスオーナー
フランシスコ・ロデロ氏~
私たちパゴ・デ・ロス・カペジャーネスは、リベラ・デル・ドゥエロの中でもすばらしい品質の
ワインを造る生産者のひとつとされています。
リベラ・デル・ドゥエロのワインは、ボディ、ストラクチャーのしっかりとしたワインとして知られて
いますが、パゴ・デ・ロス・カペジャーネスでは、その力強さの中に、繊細さ、エレガントさを追求した
ワイン造り、つまり、飲み心地がよく、シルクのようなテクスチャーのワインを目指しています。
おそらく、日本の皆様の繊細な舌にも、大変マッチするものと信じております。
日いずる国・日本で、日本の皆様にパゴ・デ・ロス・カペジャーネスのワインをお楽しみいただける
ことを、心より嬉しく思います。
オーナーのフランシスコ・ロデロ氏
■醸造所・熟成庫・熟成樽へのこだわり■
パゴ・デ・ロス・カペジャーネスは、最高品質のぶどうを最高品質のワインにするために、
醸造設備や熟成設備には、とことんこだわり、投資を惜しみません。
畑での収穫時と、醸造上に運び込まれてからの選果台での厳しい選果を経たぶどうは、4~6日の
発酵前低温浸漬ののち、自然酵母のみで発酵されます。
発酵には基本的に2万リットルの円錐形ステンレススチールタンクを使用し、『レセルバ』、
『エル・ノガル』、最上級ワイン『エル・ピコン』は、4千リットルのフレンチオーク製タンクで
発酵させます。
醸造所の地下には、圧巻の巨大熟成庫を有します。4,200個もの225リットルの小樽を貯蔵して
おり、99.9%はフレンチオーク、40樽がアメリカンオーク、20樽がハンガリアンオークです。
これらのオーク小樽は、3年毎に3分の1ずつ買い替えます。焼付けの程度やメーカー等の
違いで、20種を超える種類があります。
熟成庫の中心には、“カスティージョ(城、砦の意)”と呼ばれる場所があり、ここでそれぞれの
樽の品質と状態をチェックします。
1個およそ1200ユーロという高額で、年間わずか200~300個しか作られないというフレンチ
オーク小樽も20個購入するなど、熟成樽に対するこだわりは大変大きなものです。
発酵に使用されるステンレススチールタンク
パゴ・デ・ロス・カペジャーネスの地下の樽熟成庫。
4200個もの樽が貯蔵されています。
熟成庫中心に組まれている
“カスティージョ”
51
パゴ・デ・ロス・カペジャーネスの象徴、クルミの木。
畑で作業する人たちが、木陰で休息をとれるようにと、
オーナーの配慮で、葉を広く広げるクルミの木を
畑にたくさん植えています。
PAGO DE LOS CAPELLANES ROBLE
パゴ デ ロス カペジャーネス ローブレ
弊社コード PC001
輝かしいチェリーレッド。花のような香りと、赤系果実の香りに、ほのかな乳酸のニュアンス。また、150 日間の樽熟成からくる
やさしいバニラの香り。口当たりはまろやかでエレガント。余韻は長く、ビロードのようななめらかさ。リベラ・デル・ドゥエロの
ヤングワインの中でも優れたワインのひとつとされる。フレンチオーク小樽(3 年未満の新樽)で 5 ヶ月間熟成。
【商品名の由来】
この場所には、11~12世紀頃修道院があり、修道士たちがここでぶどうを栽培し、ワインを造っていました。
そのような歴史から、‘司祭たちの土地’を意味する“パゴ・デ・ロス・カペジャーネス”の名が付けられました。
タイプ
ぶどう品種
赤
ティント・フィノ【平均樹齢40年】
(テンプラニージョ)
100%
ボディ
温度
度数
容量
料理
フル
15
16
13.5
750
ml
肉料理全般
PAGO DE LOS CAPELLANES CRIANZA
弊社コード
パゴ デ ロス カペジャーネス クリアンサ
PC002
くっきりとしたブラックチェリー色。果実味と樽のバランスが取れており、黒系果実のはっきりとしたアロマ。
テンプラニージョのもつ果実香に、なめし皮やリコリスなど、フレンチオーク由来のアロマが感じられる。
口当たりはなめらかでありながら、鼻腔を繰り返し刺激するようなバランスの良い味わい。繊細ながらしっかりとしたタンニンで、
余韻の長いエレガントなワイン。フレンチオーク小樽(新樽~ 2 年使用まで)で 12 ヶ月間熟成。
【商品名の由来】
この場所には、11~12世紀頃修道院があり、修道士たちがここでぶどうを栽培し、ワインを造っていました。
そのような歴史から、‘司祭たちの土地’を意味する“パゴ・デ・ロス・カペジャーネス”の名が付けられました。
タイプ
ぶどう品種
赤
ティント・フィノ【平均樹齢40年】
(テンプラニージョ)
100%
ボディ
温度
度数
容量
料理
フル
16
18
13.5
750
ml
リブロース、ローストビーフなど
肉料理全般
PAGO DE LOS CAPELLANES EL NOGAL
弊社コード
パゴ デ ロス カペジャーネス エル ノガル
PC004
黒みを帯びた、濃密なチェリーレッド。香り豊かで、花、様々なフレッシュな果実のアロマが広がり、バニラ、カカオ、
焙煎香、革のニュアンスが現れ、果実と樽のバランスのよさが感じられる。白檀、タバコやリコリスなども心地よく持続。
口に含むとエレガントでありながら肉感的。その後熟した果実、丸みのあるタンニンなど、力強さや複雑さが感じられる。
きめの細かいフレンチオーク小樽(新樽)で 28 ヶ月間熟成。
【商品名の由来】
『エル・ノガル』とは‘くるみの木’の意。彼らの醸造所の敷地内やぶどう畑にはたくさんのくるみの木が植えられており、
それは畑の労働者が、仕事の合間に大きく枝を広げるくるみの木陰で休息を取れるように、というオーナーのロデロ氏のはからい。
なお、エル・ノガルは区画名にもなっており、その6Haの区画には、同社最上の区画エル・ピコンのぶどう樹の
厳選されたクローンが植えられています。
タイプ
ぶどう品種
ボ
ディ
温度
度数
容量
料理
赤
ティント・フィノ 100%
(テンプラニージョ)
(エル・ピコンの芽を接木したクローン)
フル
16
18
14
750
ml
しっかりとした味付けの肉料理、
狩猟肉料理等
PAGO DE LOS CAPELLANES EL PICÓN
弊社コード
パゴ デ ロス カペジャーネス エル ピコン
数量限定
入荷品
随時お問い合わせ
下さい
数量限定
入荷品
PC005
力強い、ビガロー種のチェリーレッド。まず、リベラ・デル・ドゥエロの特徴でもある花、野イチゴ、森の下生えの香りが現れ、
そこにシナモン、革、タバコ、トリュフ、リコリス等のスパイスの風味も加わる。口に含むと複雑で、時間が経つにつれ甘みを感じる
タンニンが広がり、洗練された丸みのある味わいが姿を現す。しっかりとしたストラクチャーと、長く続く余韻が存分に楽しめる。
厳選されたフレンチオーク小樽(新樽)で 6 カ月ごとに移し替えながら 26 ヶ月間熟成。
2010 年ビンテージは 3,000 本以下の限定生産。
随時お問い合わせ
下さい
限定生産
3000
本
【商品名の由来】
『エル・ピコン』は、わずか2Ha弱の優れた区画の名前。形は三角形をしており、それが‘出っ歯(=ピコン)’のように
見えることから、このようなユニークな名前となりました。
水はけがよく、凝縮感のあるぶどうが得られる、年度の含有量が高い土壌の区画で、樹齢40年を超えるティント・フィノが
植えられています。
タイプ
ぶどう品種
赤
ティント・フィノ【平均樹齢40年】
(テンプラニージョ)
100%
52
ボディ
温度
度数
容量 料理
フル
16
18
14.5
750
ml
しっかりとした味付けの肉料理、
狩猟肉料理等
10ビンテージ
D.O.Ribera del Guadiana
(リベラ・デル・グアディアナ)
BODEGAS TORIBIO
ボデガス トリビオ
設立
1954年
所在地
エストゥレマドゥーラ州
バダホス県
マタネグラ
畑面積
生産量
栽培品種
畑の標高
約600m
気候
極端な内陸気候。
夏季は乾燥し、気温が非常に高いが、夜間は冷涼。
冬期は雨が多く気温が低く、夜間は氷点下を下回る。
110ヘクタール
土壌
300,000リットル
白品種:マカベオ、シャルドネ、ベルデホ
赤品種:テンプラニージョ、ガルナチャ、
シラー、カベルネ・ソービニョン
他
粘土質の下に石灰質土壌の層があり、
石ころが多く、水はけがよいのが特徴。
いくつかの葡萄畑の土壌はより乾燥した砂状で、
ミネラルを豊富に含んでいる。
収穫時期
9月中旬
収穫方法
手摘み
ボデガス・トリビオは小規模家族経営のワイナリーで、1950年代からワインの醸造を行っており、現在は、三代目のフェルナンド=
トリビオ氏がワイナリーの指揮を取っています。
ワイナリーは、エクストゥレマドゥーラ州にある、原産地呼称地リベラ・デル・グアディアナ地域内のモンタネグラ(バダホス)に立
地しています。標高600メートルで、独特な微気候にミネラルを豊富に含んだ土壌が特徴的な土地です。
セメント式貯蔵庫でのアルコール発酵はワイナリーの大きな特徴のひとつです。
醸造家は樽の使い方を熟知しており、全世界で10カ国に自社のワインを輸出しています。
全売上げの60パーセントはスペイン国内のものです。
●フィロソフィー
ボデガス・トリビオは生粋のワイン醸造家であり、美味しいワインを作るために一番重要なのは質の良い葡萄を作ることだと考え、
自然環境を尊重しながら細心の注意を払って葡萄畑と接しています。
大量生産では造ることが難しい、質の良いワインの醸造を目指し、果実味と樽の香りがよく調和した、さわやか且つ存在感のある
ワイン造りを行い、彼らのワインを飲む方々に楽しい時間を過ごして頂ければと考えています。
■2013年
年 収穫情報
2013年度にマタネグラ地域で収穫された葡萄は実に素晴らしい出来でした。六月末まで気温が低く、春期の雨が何回か降りました。
葡萄の酸度とアルカリ度のレベルは素晴らしく、病気にかかる事もなく良い熟成の仕方をしました。
収穫は9月第2週目に始まり、2012年度と比べると15日間遅れての収穫となりました。
果実味の凝縮したアロマが特徴的で、赤ワインに使う葡萄は樽熟成に適した出来となりました。
ボデガス・トリビオの醸造所
53
VIÑA PUEBLA FERMENTADO EN BARRICA
ビーニャ プエブラ フェルメンタード エン バリッカ
弊社コード TR001
麦わら色に黄金色の反射光。樽由来のバニラや燻製の香ばしさや酵母の香りなどを感じ、ロースト香と果実のトーンのバランスがよい。
口に含むとクリーミーな舌触りが、口の中で持続する。余韻はフレッシュで長い。
アメリカンオーク小樽で発酵後、3 ~ 4 ヶ月間熟成。
【商品名の由来】
『プエブラ』はバダホス県にある葡萄畑のある場所の名前です。
タイプ
ぶどう品種
赤
マカベオ 【平均樹齢40年】
100%
VIÑA PUEBLA CRIANZA
ビーニャ プエブラ クリアンサ
テイスト
温度
度数
容量
料理
ドライ/
ミディアム
8
10
14.5
750
ml
あらゆる種類の魚料理、鶏肉、
お米料理、パスタ、軽い前菜など。
弊社コード TR002
チェリーの色に暗赤色のトーン。複雑かつすっきりとした果実の香り(森の果実、キイチゴ)、更に軽く焦がした樽の香り(バニラ、
カカオ)のトーンを感じます。骨格がしっかりとしており、肉厚的。丸みもあり、甘いタンニンと共にとてもなめらかなワインです。
アメリカンオーク小樽で 12 ヶ月間熟成。
【商品名の由来】
『プエブラ』はバダホス県にある葡萄畑のある場所の名前です。
※こちらはVdt.エストゥレマドゥーラのワインとなります。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
テンプラニージョ 70%、シラー 20%、
カベルネ・ソービニョン 10%
ミディアム
16
18
14.5
750
ml
牛肉、、豚肉、ビーフシチュー、
マメのスープ、ハードチーズなど
54
D.O.Ca. Rioja
(リオハ)
BODEGAS MURIEL
ボデガス ムリエル
設立
1926年
畑の標高
醸造所:セニセロ
所在地
畑面積
畑:【リオハ・アラベサ】
ベニアルボ、バルデフィンハス、エル・
ペゴ、サン・ミゲル
450m‐500m
大陸性気候と地中海気候の間で、大西洋気候の影
響もうける
気候
白亜質-粘土質
70ヘクタールの自社畑分と地元の葡
萄栽培者から葡萄を購入している
土壌
生産量
栽培品種
3,000,000リットル
テンプラニージョ
ビウラ(マカベオ)
収穫時期
9月
収穫方法
手積み
エルシエゴの中心地から少し離れたマヨール川の近くに建つ、レンガ作りのワイナリーが、ボデガス・ムリエル。
スペイン国内における、重要なワイナリーの1つです。
ムリエルグループの出発点は、設立者であるホセ・ムルア氏が、リオハの原産地呼称委員会の発足の年でもある1926年に、
リオハ・アラベサ地域にあるエルシエゴ村にワイナリーを再建したことから始まります。
その後一世紀も経たぬ間に、6つのワイナリーを所有する会社へと成長致しました。
①Muriel、②Eguía、③Maqués de Elciego、④Real Campañíaに加え、最近では歴史あるワイナリーである⑤Conde de los Andes
や、D.O.リアス・バイシャスのワイナリー⑥Pazo Cilleiroも所有するに至りました。
今日に至っては、三代目であるハビエル=ムルア氏がビジネスに加わり、40人を超える従業員と共に日々奔走しています。
●フィロソフィー
深いルーツと、広い視野。伝統的なワイン造りと、革新的な精神。
「片足は葡萄畑に、もう片足は世界に」の精神のもとに、誤魔化しの無い仕事をしながらも、国際的にダイナミックな存在であること
を念頭にワイン造りを行っています。
●土壌
植物にとって最高のバランス。栄養素が乏しくも、葡萄栽培にとってバランスのよく取れた土壌。
粘土と石灰を構成要素としており、表面の色は特徴的な明るい茶色をしています。
葡萄の根は凡そ2mほど深くまで張っており、成長に必要な水分や有機物を確保します。
●気候
リオハ・アラベサの葡萄は、絶妙なバランスをもった気候のもとで育ちます。
東部のエブロ谷伝いに地中海の影響を受け、西部からは乾燥した内陸気候の影響を受けます。
北部は、かすかな大西洋気候で、カンタブリア山脈が壁となり葡萄畑を海の寒い空気と湿気から保護してくれます。
●日本の皆様へのメッセージ
私たちは、三代続くリオハのワイナリーです。
商品の品質と価格のバランスを第一に考え、多くの国でムリエルブランドのワイン
を販売しています。
最近では、リオハで最も古いワイン貯蔵庫を購入し、ワインの知識と文化を深め
るための観光ツアーも、これから定期的に行なう予定です。
重要なワインの名産地の1つであるリオハに、日本の皆様にも是非一度お越しいた
だければ幸いです。
16世紀頃に造られた地下倉庫(ボデガ・オジャウリ)。
50年ものの赤ワインや白ワインが多く眠るまさにワインの博物館。
今後、観光スポットとして訪問可能になる予定です。
三代目のハビエルさん。
家業を継いで忙しく世界中を飛び回っています。
55
Muriel Reserva ムリエル レセルバ
弊社コード MR001
定番のルビー色に褐色のトーン。香りは非常に複雑で力強く、調和のよくとれた熟成による繊細な香り(バニラ、スパイス、ハーブ
等)を漢字、またよく熟した果実の香りも感じる。口当たりはバランスが良く、繊細でエレガントなワインだと分かります。長い余韻
と心地の良い後味です。暗紫色をした濃いルビーレッドで鮮やかな色をしている。
オーク樽(フランス産60%、アメリカ産40%)で24ヶ月熟成後、12ヶ月瓶内熟成を行います。
【商品名の由来】
ワイナリーの名称から。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
テンプラニージョ 100%
フル
16
18
13.5
750
ml
あらゆる料理と相性が良いですが、特に子羊
の グ リ ル、チ ー ズ 類、デ ザ ー ト で は チ ョ コ
レートなどと相性が良いです。
Muriel Gran Reserva
ムリエル グラン レセルバ
弊社コード MR002
美しい褐色のルビー色をしており、濃さは中程度。非常に香り高く、熟成香(バニラ、焙煎香、スパイス類)、熟した果実(干し葡
萄、キャラメル)、更に瓶内熟成の繊細な香り(皮、枯葉、タバコ)など複雑なアロマを持つ。ワインが開くと更に香り高くなる。
口当たりは絹の様に滑らかで、完璧に調和の取れたテイストが特徴的。余韻も長く、ビロードを思わせる。
オーク樽(フランス産75%、アメリカ産(新樽25%))で24ヶ月熟成後、36ヶ月の瓶内熟成を行なう。
【商品名の由来】
ワイナリーの名称から。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
テンプラニージョ 100%
フル
16
18
13.5
750
ml
ローストビーフ、シチュー、お魚のソースが
け、燻製チーズ、チョコレートムースなど。特
に子羊のグリルがお勧め。
Viña
Viña Muriel Blanco ビニャ ムリエル ブランコ
弊社コード MR003
透明で輝くボディ。色は透き通ったイエローで、緑の反射光が輝きます。花類や果実(青りんごや、柑橘系果実)の力強いアロマ
を感じます。酸のバランスが良く、心地よい後味と長い余韻が特徴。
あらゆる海鮮物と相性が良く、サラダや前菜などの軽食、お米を使った料理との相性も抜群。
フレンチオーク小樽(新樽100%)で8ヶ月間熟成。
【商品名の由来】
ワイナリーの名称から。
タイプ
ぶどう品種
赤
ビウラ(マカベオ)
ボディ
100%
温度
ドライ/ 9
フル
ハビエルさんの父親で、現オーナーのフリアンさん。
テーブルのマークは、ムリエル社の慈善団体フンダシオン・マガです。物
資的に貧しい村のインフラを改善するために寄付を行なっています。
度数
容量
料理
13
750
ml
パエージャ、マッシュルームのリゾット、
シーフードパスタ、グリルした野菜など。
軽めのソースをあえた白身系のお肉のフォ
アグラ添えとの相性は抜群です。
レンガ造りのワイナリー 正面
56
D.O.Ca. Rioja
(リオハ)
BODEGAS MURILLO VITERI
ボデガス
設立
ムリージョ
ビテリ
1990年
畑の標高
醸造所:セニセロ
所在地
畑:
【リオハ・アルタ】
セニセロ、フエンマヨール
【リオハ・アラベサ】エルシエゴ
450m
大陸性気候。
気候
畑面積
20ヘクタール
生産量
700,000リットル
土壌
テンプラニージョ、グラシアーノ、
マスエロ 他
収穫時期
10月中旬
栽培品種
収穫方法
選果しながらの手摘み。
石灰質土壌。
ボデガス・ムリージョ・ビテリは、リオハ州の中心、セニセロにある家族経営のワイナリー。
5世代に渡りワイン造りに従事しており、現在は5代目のイニャキ・ムリージョ・ビテリ氏が
その中心を担っています。創設以来手仕事の精神を守っており、伝統的リオハワインの
造り手です。
●フィロソフィー
「まろやかで、丸みがあり、飲み心地のよいワイン。
朝の10時からでもお客様が飲みたくなるような、そんなワインを目指しています。」
と語るのは5代目イニャキ・ムリージョ・ビテリ氏。
ボデガス・ムリージョ・ビテリのコンセプトは以下の4つです。
ボデガス・ムリージョ・ビテリの醸造所
1、品質の追求
2、作業の効率化
3、環境への配慮(水の再利用)
4、バリアフリー(障害を持った方にも見学いただける)
常に高品質なワイン造りを追求していることはもちろん、作業の効率化を図って無駄をなくすこと、
環境のことを考え、醸造所でタンクの冷却に使用した水などは、すべて灌漑に再利用し、
そして誰がワイナリーを訪れてもいいように、醸造所内はすべてバリアフリー構造になっています。
●日本の皆様へのメッセージ
醸造所の中はとても清潔
高品質なワイン造りを実現させるため、忠実に働いております。
やさしく、まろやかで、抵抗なく飲めるワイン造りを目指しています。
また、そればかりでなく、自然に対して社会的責任を果たすことに努めています。
5代目のイニャキさんとその息子さんのイバイ君
将来はお父さんと同じ道を進んでいくのかな?
ボデガス・ムリージョ・ビテリの、収穫直前の
完熟テンプラニージョ
57
ARANZUBIA CRIANZA
アランスビア クリアンサ
弊社コード MU002
暗紫色をした濃いルビーレッドで鮮やかな色をしている。
香り高く、表現豊か。奥に熟した赤い果実のアロマや、バニラ、クローブのブーケを含む。
ストラクチャーがしっかりとしており、まろやかな酸が心地よく、とげがなく、洗練されたやさしさあふれる味わいのワイン。
アメリカ(ペンシルベニア)産オーク小樽で12ヶ月間熟成。
【商品名の由来】
“アランスビア”はバスク語で、「渓谷の橋」を意味します。
エチケットには、ボデガス・ムリージョ・ビテリ社の畑にかかっている橋の絵が描かれています。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
テンプラニージョ 85%
マスエロ 10%
グラシアーノ 5%
ミディアム
19
13
750
ml
腸詰め類、揚げ物全般、
肉じゃがなど
MURILLO VITERI RESERVA
ムリージョ ビテリ レセルバ
弊社コード MU003
いきいきとした、エレガントで複雑さを秘めたルビー色。
フェンネルのようなハーブ、オーク、バニラ、ペッパーの香りの洗練された香りをまとった、
果実感あふれるアロマに満ちている。
口当たりはまろやかで、ストラクチャーがしっかりとしており、シルクのような余韻が長く続く。
アメリカ(オハイオ)産オーク小樽で24ヶ月間熟成。
【商品名の由来】
“ムリージョ・ビテリ”は、オーナー一族の苗字です。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
テンプラニージョ 85%
マスエロ 10%
グラシアーノ 5%
フル
20
13.5
750
ml
シンプルな味付けのポークソテー、
生ハムなど
ムリージョ・ビテリ一族総出で収穫します。
58
D.O. Rueda
(ルエダ)
BODEGAS CUATRO RAYAS
ボデガス
クアトロ
ラヤス (旧名:アグリコラ カステジャーナ)
設立
1935年
畑の標高
約730m
所在地
カスティージャ・イ・レオン州
バジャドリー県
ラ・セカ
気候
大陸性気候(寒く長い冬、遅霜のある短い春、
そして熱い夏が特徴)。
年間日照時間は2600時間。
畑面積
2,200ヘクタール
生産量
10,000,000リットル
栽培品種
ベルデホ、マカベオ、
テンプラニージョ 他
土壌
砂状-粘土質(第三紀の地層)。
石ころが多く、水はけがよいのが特徴。
収穫時期
9月上旬~10月中旬
収穫方法
手摘み、機械摘み(夜から明け方)
ボデガス・クアトロ・ラヤスは、D.O.ルエダの中心、ラ・セカに、1935年に設立した協同組合ワイナリー。
伝統的な協同組合ワイナリーとは一線を画し、最新のボデガを旗印に、最新のぶどう栽培技術、醸造技術、醸造設備を取り入れ、
完璧な顧客サービスを目指しています。
ボデガス・クアトロ・ラヤスは、2010年に設立75年を向かえ、D.O.ルエダでも最も格式のある
ワインを造る生産者のひとつとなりました。設立当初から現在に至るまで、黄金色のワインを
造ってきましたが、現在は、良質な白ワイン、ロゼワイン、赤ワインを造るために醸造設備を一新、
お客様に満足して頂けるワイン造りを実践しています。
ボデガス・クアトロ・ラヤスには現在300の組合員がいますが、いずれもここバジャドリー県での
ベルデホ栽培のプロフェッショナルです。
ボデガス・クアトロ・ラヤスはカスティージャ・イ・レオン州にあるD.O.ワインの生産者の中では
最大手のひとつで、年間900万本以上のワインを生産しており、スペイン国内外でその品質が
評価されています。
●フィロソフィー
ボデガス・クアトロ・ラヤスのフィロソフィーは、『良質なワインを造るには良質なぶどうが必要不可欠』ということ。
そのため、畑の位置、土壌の構成の異なるいくつものぶどう畑を厳格に管理し、ありとあらゆる手間ひまをかけています。
また、醸造施設の衛生管理も徹底しています。
ボデガス・クアトロ・ラヤスにとって最も大切なことは、自分たちの造るすべてのワインを最大限すばらしいものにすること
であり、そのために最新の技術を取り入れ、品質改善に努めております。
ボデガス・クアトロ・ラヤスがワインを造る上で重要視している点は以下の3点です。
1)伝統的で、この土地ならではのワインを造るため、自社の畑から厳選した酵母を使用すること。
2)ワインにストラクチャーを最大限にもたらすため、発酵後にバトナージュを行い、澱とワインをしっかり触れさせること。
3)醸造工程に最新の食品衛生管理システムを導入し、徹底した衛生管理を行うこと。
(品質管理システムは、ISO 9001:2000を取得。)
●醸造家紹介 アンヘル・カジェハ氏 Ángel Calleja
ボデガス・クアトロ・ラヤスの管理するすべてのぶどう畑の管理から、醸造、ボトルデザイン、
品質管理まですべて行っているのが、アンヘル・カジェハ氏。
カジェハ氏は1975年に、マドリードにあるぶどう栽培・ワイン醸造の専門学校でぶどう栽培&醸造の
上級専門家の資格を獲得した後、ボデガス・クアトロ・ラヤスで醸造家として働きはじめ、
現在に至っています。その間、ぶどう栽培、ワイン醸造、ワインの成分分析などの専門技術や知識を
磨き続けています。
ボデガス・クアトロ・ラヤスでの技術部長としての仕事の他、醸造コンサルタントとして、
ルエダ、シガレス、リベラ・デル・ドゥエロ、トロ、リアス・バイシャス、リベイロ、アルランサなど
各地のボデガの醸造に協力しており、ルエダ、シガレス、トロ、ビノ・デ・ラ・ティエラ・デ・
カスティージャ・イ・レオンの呼称委員会に所属。また、ワインの国内及び国際コンクールの
審査員としても活躍しています。
醸造家、アンヘル・カジェハ氏
かつてはドゥエロ川が流れていたため、この
畑には、丸い石が一面に敷き詰められて
いました。
葉の影で色がわかりにくい
ですが、はっきりとしたひすい
色が美しいベルデホ。
59
CUATRO RAYAS Verdejo
クアトロ ラヤス ベルデホ
弊社コード AC013
輝きのある、緑がかったレモンイエロー。香りは力強く、柑橘系果実、青リンゴ、干し草、蜂蜜のニュアンスがある。
フレッシュでバランスのよい味わいで、丸みがあり、フルーティーで、ベルデホに特徴的だが余韻にフェンネルを感じる。
【商品名の由来】
“クアトロ・ラヤス”は畑の名称で、D.O.ルエダにある、ベルデホ種のぶどうが栽培される優れた畑のひとつ。
メディナ・デル・カンポ、ロディラナ、ルエダ、ラ・セカの4つの市をまたぐことからつけられました。
アグリコラ・カステジャーナは創立75周年を迎えた2010年、社名をボデガス・クアトロ・ラヤスに変えました。その名の通り、
ベルデホ100%のフレッシュタイプのワインです。
タイプ
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
料理
白
ベルデホ 100%
ドライ/
6
8
12.5
750
ml
魚介類、パスタ、米料理、チーズ、
白身肉料理
ミディアム
CUATRO RAYAS Viñedos Centenarios
クアトロ ラヤス ビニェードス センテナリオス
弊社コード AC012
高樹齢
樹齢 100 年を超えるぶどう樹の植わる畑で栽培されたベルデホから造られる高品質の白ワイン。
色はやや緑がかったレモンイエロー。ベルデホらしく、クリーン、かつ、フレッシュで力強いアロマで、黄桃、青草、
奥からはフェンネルも感じる。口に含むと厚みがあり、白系果実と青草の若々しさのバランスのとれた味わいが広がり、
高樹齢のぶどうらしく、長い余韻が楽しめるワイン。
【商品名の由来】
“クアトロ・ラヤス”は畑の名称で、D.O.ルエダにある、ベルデホ種のぶどうが栽培される優れた畑のひとつ。
メディナ・デル・カンポ、ロディラナ、ルエダ、ラ・セカの4つの市をまたぐことからつけられました。
また、“ビニェードス・センテナリオス”は、「樹齢100年のぶどう畑」の意。樹齢100年を超えるぶどうが使用されています。
タイプ
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
料理
白
ベルデホ 100%
〔平均樹齢80年
(樹齢100年以上の樹を含む)〕
ドライ/
6
8
12.5
750
ml
炭火焼の魚介や肉、熟成チーズ等
ミディアム
~フル
CUATRO RAYAS Fermentado en Barrica
クアトロ ラヤス フェルメンタード エン バリッカ
弊社コード AC011
柔らかな緑がかった黄金色。アロマは清潔で広がりがあり、トースト、桃のコンポート、ライムや熟したパイナップルのような果実と共に、
ほのかなツゲの香りが感じられる。口に含むとしっかりとした味わい、バランスが取れており、肉感的。とてもなめらかなワインで、
深い広がりがあり、コクのある酸、ミネラルやグリセリンを感じ、最後にバニラなどのほのかな味わいを楽しめる。
アリエ産フレンチオーク小樽(新樽)内で発酵後、バトナージュしながら同樽内で 9 ヶ月間熟成。
【商品名の由来】
“クアトロ・ラヤス”は畑の名称で、D.O.ルエダにある、ベルデホ種のぶどうが栽培される優れた畑のひとつ。
メディナ・デル・カンポ、ロディラナ、ルエダ、ラ・セカの4つの市をまたぐことから名付けられました。
また、“フェルメンタード・エン・バリッカ”とは「オーク小樽発酵」の意。バリック内で発酵を行っています。
タイプ
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
料理
白
ベルデホ 100%
〔樹齢65年以上〕
ドライ/
フル
10
12
13
750
ml
魚料理、パスタ、乳飲み仔羊、生ハム、
チーズ等
CANTARRANAS
カンタラーナス
弊社コード AC004
麦わら色を帯びた淡い黄色で、縁はほのかに緑がかっている。
パイナップル、フレッシュな青リンゴ、レモン、バナナ、芝、ハーブの香り。口に含むと味わい深く、
ライムやレモンのような柑橘類を思わせるすがすがしい酸、余韻にはハーブの香りとやさしい甘みを感じる。
【商品名の由来】
このワインに使われているぶどうを栽培している畑の名前が“カンタラーナス”で、それに由来。
なお、スペイン語で‘Cantar’は「歌う」、‘Rana’は「カエル」を表します。
元気に跳ね回るカエルのように、さわやかで軽快な味わいを表現するために、エチケットには2匹のカエルがあしらわれています。
タイプ
ぶどう品種
白
ベルデホ 100%
テイスト
温度
度数
容量
料理
ドライ/
6
8
12.5
750
ml
魚介のグリル、鶏肉料理、
パスタや軽いソースの料理等
ミディアム
VACCEOS JOVEN
バクセオス ホーベン
弊社コード AC005
新鮮なルビー色で、縁は輝きのある澄んだ紫の色調。
木苺やチェリーを思わせる強いアロマ。ファーストアタックはなめらかでビロードのよう。
アルコールと酸のバランスがよく、角の取れた丸みのある味わいで、果実感あふれる長い余韻が楽しめる。
フレンチオーク小樽(再使用樽)で 3 ヶ月間熟成。
【商品名の由来】
“バクセオス”は、ボデガス・クアトロ・ラヤスのワインの元となるぶどうが栽培されている大地、メディナ・デル・カンポに
古くからいた先住民族、バクセオ族のことです。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
テンプラニージョ 100%
ミディアム
14
16
13
750
ml
イベリコ豚料理、牛肉の炭火焼など
60
高樹齢
D.O. Terra Alta
(テラ
アルタ)
CELLER COMA D’EN BONET
セジェール
設立
コマ
デン
ボネ (旧名:セジェール アグリコラ フステール)
1976年
(ボトリング開始は1996年)
カタルーニャ州
タラゴナ県
ガンデサ
畑の標高
350~450m
畑面積
20.4ヘクタール
生産量
80,000リットル
土壌
地中海性気候と大陸性気候。日照時間は長く、
年間降雨量は少なく、およそ350mm。
シエルソと呼ばれる北風と、ガルビナーダと
呼ばれる地中海からの西風の影響を受ける。
石灰質‐粘土質(第四紀)。
有機物に乏しい。
白品種:ガルナチャ・ブランカ、
収穫時期
9月~10月第一週
マカベオ、ビオニエ 他
黒品種:ガルナチャ、シラー、メルロー
カベルネ・ソービニヨン
収穫方法
白品種:手摘み
黒品種:80% 手摘み
所在地
栽培品種
気候
フステール・アマデス家は昔から、カタルーニャ州南部内陸の地区、テラ・アルタのガンデサでぶどう栽培に携わってきました。
ガンデサは、カタルーニャ州南部の歴史ある街タラゴナから西に70Kmほど内陸に入ったところに位置します。
1980年代の終わりからぶどう畑の改善を行い、醸造所にも新しい技術や設備を導入し、高品質のぶどう栽培とワイン造りを
目指してきました。この結果がようやく実ったのは、『ダルデル』のファーストビンテージが瓶詰めされた1996年のことです。
●フィロソフィー
ワイナリーのフィロソフィーは、『ひとつひとつのプロセスを大事にし、ぶどうの特徴を
生かし、ぶどう栽培からワイン醸造まで、現代のお客様に満足していただけるワインを生む
ための努力を惜しまない』ということです。
常に、テラ・アルタの土着品種であるガルナチャを尊重し、オーガニック栽培を実践、
地球環境にもやさしいワイン造りを行っています。
ワイン造りで最も重要なのは、ぶどうそのものです。日々の畑の手入れを丹念に行うことで、
健康で完熟した状態のぶどうを収穫することができるのです。ぶどうの出来がすばらしく
なければ、高品質なワイン造りは不可能です。
そしてもうひとつ重要なのは、すべての行程において衛生的であることです。
ワインは生き物なので、常に注意深く扱わなければなりません。ぶどうが醸造所に搬入されてから
ワインとして最終的に出荷されるまで、徹底した温度管理、衛生管理に気を配っております。
●醸造家紹介
こぢんまりとした、清潔な醸造所。
ホセ・フステール・アマデス氏 José Fuster Amades
ホセ・フステール・アマデス氏(愛称:ペペ)は、1972年4月12日、バルセロナから
南に200Kmほど離れたところにある、人口3,000人ほどのガンデサ村に生まれました。
代々ぶどう栽培農家であったフステール家に生まれ、祖父のへスス・フステール氏がワインの
醸造まで行っていたことから、小さい頃から彼にとって、ぶどう栽培やワイン醸造はとても身近な
存在でした。
1990年に、タラゴナにあるロビラ・イ・ビルヒリ大学に入学して醸造学を学び、卒業とともに
祖父たちが志した道に進むことを決め、日々ワインに身を捧げています。
●日本の皆様へのメッセージ
~セジェール・コマ・デン・ボネオーナー兼醸造家
ホセ・フステール・アマデス氏~
オーナー兼醸造家の
ホセ・フステール・アマデス氏
日本のお客様には、私が1990年からこの仕事に携わっていることをお伝えしたいのです。
私の祖父、祖先たちは、この仕事に人生を捧げてきました。ぶどう栽培とワイン造りです。
私の父、パコと共に、1996年にぶどう栽培を再度見直し、自分たちのワインのボトリングを開始しました。
約20Haの、EUの規定に従ったオーガニックのぶどう畑から、年間80,000リットルほどのワインを生み出しています。
また、2010ビンテージより、認定待ちだった全ての畑もオーガニック認定を受けました。
そして2010年には、ぶどう畑の脇に醸造所を移転させました。そうすることで、技術的にさらに
向上すると考えています。
最新技術と長い伝統的な家庭規模のぶどう栽培、ワイン造りを両立させることで、今後、
さらに良いワイン造りができると思いますので、どうぞお楽しみに。
剪定後のガルナチャの畑
61
DARDELL GARNATXA - VIOGNIER
ダルデル ガルナチャ - ビオニエ
弊社コード AF001
輝きのある麦わら色だが、ほのかにブロンズのニュアンスがある。
リンゴのコンポート、白桃、白い花、ハチミツ、ミネラル、フレッシュハーブなどの香り。酸は丸みがありエレガント、
グリセリンが多くコクがしっかりとしている。柑橘系果実味があり新鮮で、余韻にはフレッシュハーブの清涼感を感じる。
2014ビンテージの生産量は18,000本程度。
【商品名の由来】
現オーナー兼醸造家のペペ・フステールの曾祖母の名前がマリア・テレサ・ペドゥロラ・ダルデルで、彼女の名前に由来。
自らのルーツをワインに表したいという想いから名付けられました。
タイプ
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
料理
白
ガルナチャ・ブランカ 90%
ビオニエ 10%
ドライ/
10
13.5
750
ml
様々なソースの魚介料理、米料理など
ミディアム
DARDELL BARRICA
ダルデル バリッカ
弊社コード AF002
(旧商品名:『ダルデル・デウ・メソス・エン・バリッカ』)
黒みすら感じる濃く美しいルビーレッド。はっきりとしており強い黒系果実のアロマ。
表現に富み、カシス、ブラックベリー、インク、タール、シナモン、湿った土など、多様な香りを感じる。
しっかりとした完熟果実味に、こなれはじめのほどよい強さのあるタンニン、とろりとした口当たりでなめらか。
果実味と酸のバランスがよく、長く続く果実やスパイスの余韻が心地よいワイン。
焼き付けの軽いフレンチオーク小樽(50%新樽)で5ヶ月間熟成。
【商品名の由来】
現オーナー兼醸造家のペペ・フステールの曾祖母の名前がマリア・テレサ・ペドゥロラ・ダルデルで、彼女の名前に由来。
自らのルーツをワインに表したいという想いから名付けられました。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
ガルナチャ 60%
シラー 20%
カベルネ・ソービニヨン 20%
フル
18
14
750
ml
しっかりと味付けをした肉類のグリルなど
土壌は粘土-石灰質。
テラ・アルタの代名詞、ガルナチャ・ブランカ
62
D.O. Toro
(トロ)
BODEGA RAMÓN RAMOS
ボデガ
ラモン
設立
1963年
ラモス
畑面積
カスティージャ・イ・レオン州
サモーラ県
ベニアルボ
35ヘクタール
生産量
350,000リットル
所在地
620~750m
畑の標高
ティンタ・デ・トロ、マルバシア
栽培品種
大陸性気候で、寒く長い冬が特徴。年間降雨量は
300 ~ 400mm 程 度。年 間 日 照 時 間 は 3000 ~
4000時間。昼夜の温度差は激しい。
土壌は、砂混じり、粘土質、鮮新世(およそ
500万年~160万年前の期間)の石灰石で構成。
気候
土壌
収穫時期
10月初旬~中旬
収穫方法
手摘み
ボデガ・ラモン・ラモスは、ボデガ設立前からスペイン各地で販売するために、
代々ぶどう栽培・ワイン造りを行っていましたが、1963年、初代ラモン・ラモス氏によって
創設されました。
家族経営で地元に根付いたワイナリーで、現在は2代目のラモン・ラモス氏とホセ氏が兄弟で
営んでおります。
家族経営のワイナリーで、右から一代目のラモン氏(父)、
次男ホセ氏、長男ラモン氏。
ぶどうのうまみにこだわりたいということから、熟成タイプの赤ワインではフィルターを
使いません。それは、『どこか懐かしい、故郷を思わせる味わいを表現したい』という
情熱でもあります。その取り組みは至るところで評価され、スペイン最大のワインコンクール、
サルシージョで2009年にモンテ・トロ・ホーベンが銀賞、2005年にはクリアンサが金賞を
受賞するなど、数々の賞を獲得しております。
●フィロソフィー
ボデガ・ラモン・ラモスのオーナー兼醸造家の二代目ラモン・ラモス氏は、
「私たちはワインを造ることしか知りません。私たちの人生はワインを中心に回っています。寒い冬、暑い夏、剪定期、収穫期、
そして発酵から熟成まで、すべてワイン中心に動いているのです。ボデガ・ラモン・ラモスのフィロソフィーは、一言で言うと
『ワインは人生そのもの』ということです。」と力強く語ってくれました。
そして、ボデガ・ラモン・ラモスにとって最も重要なのは、ティンタ・デ・トロというぶどうそのもの。
「ティンタ・デ・トロが、私たちにすばらしいワイン造りを可能にしてくれるのです。もちろん、醸造、熟成、瓶詰めなどの
それぞれのプロセスも、注意深く行わなければなりませんが。」とラモン氏。
●醸造家紹介 ラモン・ラモス氏 Ramón Ramos
醸造家は、二代目ラモン・ラモス氏。1976年に生まれ、翌年1977年にはワインの樽に落っこちたとか。
「おそらく、そのときからワインに生きる運命だったのでしょう。」とラモン氏。
「マドリードで醸造学を学び、1996年に父である初代ラモン・ラモスのもとで醸造家として働き
始めました。努力を重ね、徐々に国内だけでなく海外にも販路を広げました。ワインコンクールでの受賞を
重要視した時期もありましたが、今ではお客様にご満足頂くことこそが重要であると理解しています。」
と語ってくれました。
●日本の皆様へのメッセージ
~ボデガ・ラモン・ラモスオーナー兼醸造家
ラモン・ラモス氏~
二代目ラモンさんは、ぶどう色の
日本の皆様、私たちのワインを試飲してくださるときには、これまで何代もの
手で出迎えてくれました。
世代が築いてきた歴史、ぶどうが栽培されてきた歴史、ワインの原料をもたらして
くれる、私たちの古いぶどう樹などに、想いをはせていただけたら嬉しいです。
私たちボデガ・ラモン・ラモスが、いかに環境保護に力を入れているか、健康的な飲み物としてのワインを
造っているかを知っていただけたら幸いです。
ボデガ・ラモン・ラモスの
ティンタ・デ・トロの樹。
褐色石灰質の、赤みを帯びて、
ふわふわとやわらかい地表でした。
63
MONTE TORO BLANCO
モンテ トロ ブランコ
弊社コード RR008
高樹齢
明るいレモンイエロー。グリーンノートを感じる、爽快でフルーティーな香り(青リンゴ、レモン、グレープフルーツ)で、
ほどよい酸、ミネラルを感じ、口当たりはスムーズ。
余韻には心地よい苦味を感じるが、嫌味がなく、ドライですがすがしいアフターテイスト。
【商品名の由来】
『モンテ・トロ』は、ボデガが位置するベニアルボ村の、400年以上前からあるぶどう畑の名前です。
古いものでは樹齢100年のぶどうの木もあります。“モンテ”は「山」、“トロ”は「高いところ」、つまり『高い山』を意味します。
マルバシア種は、中世のころには甘口白ワイン用品種としては最も有名で、地中海沿岸地域では支配的な品種で、モスカテルよりも
高級品種とされていました。しかし徐々に栽培地域は減少。しかし、豊かなアロマがあり、そして麝香と苦味のある個性的な味わいの
する品種として、近年そのすばらしさが見直されはじめています。
タイプ
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
料理
白
マルバシア 100%
〔樹齢100年以上〕
ドライ/
8
13
ミディアム
750
ml
食前酒、アスパラガスのクリームソース、
サラダや真鯛のムニエル等魚介類料理
MONTE TORO ANADA SELECCION
アニャーダ セレクション (ホーベン)
弊社コード RR003
(旧商品名:『モンテ・トロ・ホーベン』)
赤いトーンで、縁が青みがかっている。非常に表現豊かなリコリス、フランボワーズなどの赤系果実のアロマ。
口に含むと味わい深く、新鮮かつ繊細、そして力強さと長い余韻が楽しめるワイン。
【商品名の由来】
『モンテ・トロ』は、ボデガが位置するベニアルボ村の、400年以上前からあるぶどう畑の名前です。
古いものでは樹齢100年のぶどうの木もあります。“モンテ”は「山」、“トロ”は「高いところ」、つまり『高い山』を意味します。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
ティンタ・デ・トロ 100%
〔樹齢40年以上〕
ミディアム
15
13.5
750
ml
オーブンで焼いたチョリソ、鹿の燻製肉、
イベリコ豚のハム、チョリソとマメのスープ
等
MONTE TORO CRIANZA
モンテ トロ クリアンサ
弊社コード RR004
高樹齢
暗いざくろ色がかったルビー色。魅惑的な黒系果実の凝縮したアロマと、土、クローブなどの香りを感じる。
トロのワインらしい力強さを感じ、どこか素朴な味わい。甘みさえ感じるタンニンが魅力。
アメリカンオーク小樽で15ヶ月間熟成、瓶詰め時はノンフィルター。
【商品名の由来】
『モンテ・トロ』は、ボデガが位置するベニアルボ村の、400年以上前からあるぶどう畑の名前です。
古いものでは樹齢100年のぶどうの木もあります。“モンテ”は「山」、“トロ”は「高いところ」、つまり『高い山』を意味します。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
ティンタ・デ・トロ 100%
〔樹齢60年以上〕
フル
17
15
750
ml
子羊のグリル、よく煮込んだ肉料理等
MONTE TORO RESERVA
モンテ トロ レセルバ
弊社コード RR005
非常に濃いざくろ色がかったルビーレッド。味の重厚感を予感させる深い香りでタバコ、熟した果実が広がる。
また、スパイス、胡椒、タイムも感じる。深みのある典型的なトロワインで、力強く、熟成感があり、飲みごたえ十分の
ボディをもちながら、口当たりと喉越しはスムーズ。
アメリカ・フランス・ブルガリア・ルーマニア産オーク小樽で15ヶ月間熟成、瓶詰め時はノンフィルター。
2001年ビンテージは、9,000本のみの限定生産。
【商品名の由来】
『モンテ・トロ』は、ボデガが位置するベニアルボ村の、400年以上前からあるぶどう畑の名前です。
古いものでは樹齢100年のぶどうの木もあります。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
ティンタ・デ・トロ 100%
〔樹齢100年以上〕
フル
17
14.5
750
ml
味付けのしっかりした肉料理、
濃厚なチーズ等
バリック内で醗酵させているものは、
特別なワインに。
64
限定生産
9000
本
01ビンテージ
高樹齢
D.O. Utiel - Requena
(ウティエル
レケーナ)
BODEGA SIERRA NORTE
ボデガ
シエラ
ノルテ
畑面積
1995年
(ボトリング開始は1998年)
バレンシア州 バレンシア県
カンポロブレス
60ヘクタール
生産量
375,000リットル
設立
所在地
畑の標高
大陸性気候。年間降雨量は少なく、およそ350~
450mm。降雨は主に春および晩秋。
中新世の礫を含んだ、粘土質の赤土。
気候
土壌
8月末~10月初め
白品種:マカベオ、シャルドネ、
栽培品種
ソービニヨン・ブラン
黒品種:ボバル、テンプラニージョ、
カベルネ・ソービニヨン、
メルロー、シラー
900m
収穫時期
収穫方法
手摘み、一部機械摘み
ボデガ・シエラ・ノルテは、バレンシア県内陸にあるレケーナの外れにある家族経営のワイナリーで、
ぶどう栽培農家の3代目が、自分たちのワインを造ろうと1995年に設立、瓶詰めは1998年から
開始しました。カンポロブレス村に60Haの自社畑を所有しています。
土着品種ボバルの他、テンプラニージョ、カベルネ・ソービニヨン、メルロー、シラー、
マカベオ、シャルドネ、ソービニヨン・ブラン等を栽培しています。
また、ぶどう畑はすべてオーガニックの認証を受けています。
●フィロソフィー
ワイナリーのフィロソフィーは、『長きに渡る伝統的ぶどう栽培および高品質なワイン醸造の
経験を元に、新しい技術や設備を取り入れて、品質向上を追及すること』です。
そのため、品質を脅かす一切の技術は導入しておりません。すべては、ワインの品質向上のため、
自分たちにしかできないアイコンとなるワイン造りを目指しています。
そのため生産量限定の最高級ワインを造り続け、お客様の心をとらえ続けることこそが重要だと
考えています。
また、ボデガ・シエラ・ノルテではオーガニック栽培を行っており、化学肥料や農薬は一切使用して
いないため、土壌は大変健やかで、ぶどう畑の生物多様性も維持しております。
生産効率を重視するのではなく、私たちを取り巻く環境に配慮したぶどう栽培を行うことで、
自然との共生を目指しています。
環境に配慮し、育てられているぶどう樹
●醸造家紹介 マノロ・オルモ氏 Manolo Olmo
マノロ・オルモ氏は、ボデガ・シエラ・ノルテのオーナー兼醸造家。
スペイン各地のワイナリーで醸造家として約20年ほど経験を積んできました。
●日本の皆様へのメッセージ ~ボデガ・シエラ・ノルテオーナー兼醸造家 マノロ・オルモ氏~
私たちの造るワイン1本1本に、この大地のもつ情熱、パワーそして長きに渡る歴史の重みを閉じ込め
ました。日本の皆様にも、ぜひこの大地のすばらしさを感じて頂ければと思います。
オーナー兼醸造家の
マノロ・オルモ氏
65
PASIÓN DE BOBAL
パシオン デ ボバル
弊社コード SN001
ビガロー種のチェリー色で、縁はバイオレット。
イチゴ、フランボワーズ、カシスのアロマで、樽からくる軽い焙煎香とのバランスが見事。リコリス等のスパイスも感じる。
口当たりはまろやかで、果実味、丸みのあるタンニン、良質な酸、また、樽からくるバニラ、スモークの風味が広がる。
バランスのとれた魅力溢れるワイン。
アリエ産フレンチオーク小樽(新樽 40%)で 6 ヶ月間熟成。
【商品名の由来】
このワインは、ボバルのすばらしさを広く知ってもらおうと、5年間の試行錯誤を重ねて生まれた、ボデガ・シエラ・ノルテの
スタッフのぶどう品種「ボバル」への「パシオン(情熱)」を込めたワインということで、この名前を付けました。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
ボバル〔樹齢60年以上〕 100%
ミディアム
16
18
13.5
750
ml
赤身肉料理、ジビエ、ビーフシチュー、
ステーキなど
PASIÓN DE BOBAL ROSADO
パシオン デ ボバル ロサード
高樹齢
弊社コード SN002
キラキラと輝くキイチゴのような赤色。カシス、チェリー、イチゴなどの赤系果実の豊かな香りで、ほのかにバラの花びらを
思わせる繊細なアロマ。口に含むと、ストラクチャーのしっかりとした、バランスのとれた酸をもつ、フレッシュなワインで、
生き生きとした軽快な味わい。後味にはボバルの特徴が現れ、長い余韻が楽しめる。
生産量は年間 20,000 本の限定生産。
【商品名の由来】
このワインは、ボバルのすばらしさを広く知ってもらおうと、5年間の試行錯誤を重ねて生まれた、ボデガ・シエラ・ノルテの
スタッフのぶどう品種「ボバル」への「パシオン(情熱)」を込めたワインということで、この名前を付けました。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
ボバル〔樹齢およそ40年〕 100%
ライト
4
8
12
750
ml
前菜、お米料理、パスタ、鶏料理、
スパイスのきいた魚料理 等
PASIÓN DE MOSCATEL
パシオン デ モスカテル
弊社コード SN003
透き通った麦わら色が非常にさわやか。モスカテル種特有の上品なアロマと共に、白い花やアンズ、青リンゴの香りを感じる。
口当たりはさわやかで、果実味があり、バランスの取れた飲み易いワイン。後味は心地よく、余韻も長く続く。
【商品名の由来】
このワインは、この土地固有のモスカテル品種を使って美味しいワインを醸造することに対しる彼らの「パシオン(情熱)」を
込めたワインということで、この名前を付けました。
※こちらはDOバレンシアのワインとなります。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
白
モスカテル 100%
ドライ/
ミディアム
6
8
12
750
ml
前菜、白身魚、鶏肉、お米料理、パスタ
OLCAVIANA ECOLOGICO CABERNET SAUVIGNON
オルカビアーナ エコロヒコ カベルネ ソービニョン
弊社コード
など
SN022
暗めのチェリー色に紫がかった反射光。イチゴやスグリを思い出させる果実味はしっかりとしており、余韻も程よい。
口当たりはフレッシュで、存在感のあるタンニンを感じ、最後にスパイス感がある。
【商品名の由来】
イベリア半島の地に紀元前3世紀頃に居住していたとされる、オルカデス族にちなんで付けられました。
不屈の精神を持った逞しいオルカデス族は、この土地の畑が潜在的に持つ、深い力強さを象徴しています。
※こちらはVdtカスティージャのワインとなります。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
カベルネ・ソービニョン 100%
ライト
14
16
13.5
750
ml
バーベキューや、煮込み料理、赤身のお肉、
ジビエ、シーズ、ハムなど
OLCAVIANA ECOLOGICO CHARDONNAY
オルカビアーナ エコロヒコ シャルドネ
弊社コード
SN021
透き通った麦わら色に、緑色の反射光。核果類やトロピカル系の果実(ナシ、桃、パイナップル等)、白い花のアロマがフレッシュに感じられる。
口当たりはフルーティーで美味しく、バランスの取れた酸味が、果実味の甘さとよく調和している。バランスの良いワイン。
【商品名の由来】
イベリア半島の地に紀元前3世紀頃に居住していたとされる、オルカデス族にちなんで付けられました。
不屈の精神を持った逞しいオルカデス族は、この土地の畑が潜在的に持つ、深い力強さを象徴しています。
※こちらはVdtカスティージャのワインとなります。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
白
シャルドネ 100%
ドライ/
ライト
8
10
12
750
ml
パスタ、魚介料理、白身系のお肉料理など
66
V.d.T. Val do Miño - Ourense
(バル
ド
ミーニョ
オウレンセ)
VINOS Y BODEGAS GALLEGAS
ビノス
イ
ボデガス
ガジェーガス
※ワイナリーの詳細は、P.43をご参照ください。
MUA MUA BLANCO
ムア ムア ブランコ
弊社コード GA006
フルーティーなワインで、リンゴ、洋ナシの熟した果実のアロマをもち、口に含むとピーチのニュアンスも感じられる。
軽やかな酸が心地よく、後味にほんのり苦味が感じられ、バランスのとれた味わい。
【商品名の由来】
“ムア・ムア”とは、スペイン語で『チュッ(キスの音)』の意。ラベルのうさぎのデザインと、音の響きのかわいさから
ネーミングされました。スペインのぶどう畑には、野うさぎがよく見られます。
タイプ
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
料理
白
ベルデホ 100%
セミドライ/
6
8
12
750
ml
甲殻類や魚介類全般、チーズフォンデュ等
ライト
MUA MUA TINTO
ムア ムア ティント
弊社コード GA005
しっかりした暗めのルビー色。スミレのトーンに赤系果実のはっきりとした濃くて深いアロマを感じる。ミネラル感も豊富で、時間と共
にその存在感を増す。凝縮感と柔らかいタンニンを感じる。熟した果実のアロマを感じながら飲める楽しいワイン。
【商品名の由来】
“ムア・ムア”とは、スペイン語で『チュッ(キスの音)』の意。ラベルのうさぎのデザインと、音の響きのかわいさから
ネーミングされました。スペインのぶどう畑には、野うさぎがよく見られます。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
メルロー 100%
ライト
13
16
13
750
ml
シンプルな味付けの赤身肉料理、
マイルドなチーズ等
67
V.d.M. Galicia
(ガリシア)
BODEGAS MARQUÉS DE VIZHOJA
ボデガス
マルケス
デ
ビソハ
※ワイナリーの詳細は、P.41をご参照ください。
MARQUÉS DE VIZHOJA
マルケス デ ビソハ
弊社コード MV001
若さを思わせる、緑がかった淡黄色。青リンゴや柑橘類の爽快な果実のアロマとハチミツのような香り。
口に含むと新鮮な果実味があふれ、フレッシュでいきいきとした酸が楽しめる。草原を思わせるアフターテイスト。
軽快ではじける味わいの白ワイン。
【商品名の由来】
“ビソハ”という名称は、Vid(ぶどうの木)とHoja(葉)を組み合わせたものが語源です。ワイナリーの名称と同一名の、
創始者である先代の思い入れの強いワインです。
スペインでも、「葉っぱのワイン」として大変親しまれています。
タイプ
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
料理
白
アルバリーニョ 60%
トレイシャドゥーラ、ロウレイラ
ドライ/
ライト~
8
11.5
750
ml
新鮮な魚介類、甲殻類全般
ミディアム
68
V.d.M. Galicia
(ガリシア)
VINOS Y BODEGAS GALLEGAS
ビノス
イ
ボデガス
ガジェーガス
※ワイナリーの詳細は、P.43をご参照ください。
PULPO AZUL BLANCO
プルポ アスール ブランコ
弊社コード GA003
ほのかに麦わらがかった淡い黄色。ソービニヨン・ブラン由来の上品で軽快な柑橘系の果実やリンゴ、
マンゴーなどの果実のアロマと、奥にフェンネルを感じる。
ほどよい酸があり、余韻には爽やかなハーブのニュアンスが残る。軽快で新鮮、フルーティーな白ワイン。
【商品名の由来】
“プルポ・アスール”とは、「青いタコ」の意。ガリシア州のワインなので、ガリシアの海と森を表す青色と、
ヨーロッパ随一の魚介の宝庫であるガリシア州を代表する海産物、タコを大胆に合体させました。
タイプ
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
料理
白
ベルデホ 主体
※セパ―ジュは年ごとに変わる場合があります
ドライ/
ライト~
8
11
750
ml
タコのマリネ等タコのお料理、白身魚料理、
魚介・野菜のフリット、前菜全般
ミディアム
PULPO AZUL TINTO
プルポ アスール ティント
弊社コード GA002
縁が紫がかったチェリーレッド。イチゴのジャム、スグリ、イチジクなどのアロマが優しく広がり、チェリーや、
またほのかにアニスを感じる。口に含むと完熟果実の果実味が豊かに広がり、爽快な酸とミネラルを感じる。
タンニンは強すぎず軽快。フレンチオーク小樽(1 ~ 2 年の新樽 50%、再使用樽 50%)で 4 ヶ月間熟成。
【商品名の由来】
“プルポ・アスール”とは、「青いタコ」の意。ガリシア州のワインなので、ガリシアの海と森を表す青色と、
ヨーロッパ随一の魚介の宝庫であるガリシア州を代表する海産物、タコを大胆に合体させました。
タイプ
ぶどう品種
ボディ
温度
度数
容量
料理
赤
テンプラニージョ 主体
※セパ―ジュは年ごとに変わる場合があります
ライト~
15
12
750
ml
生ハム、ポークソテー、肉だんご、
オリーブなどをつまみながら
ミディアム
■セパ―ジュについて伺いました■
こちらのワインは、品種やビンテージ、産地の個性を求めて造られているものではなく、
一定の味わいを、安定した価格で提供することを目的に造られています。
この目的を達成する為に、ブレンドは製造ロット事でも若干の違いがある場合があり、
ベースワインのビンテージが異なれば大きく変わる可能性があります。
味わいの方は出来るだけ小さな変動幅内におさまるようにしておりますが、
この点をどうぞご理解下さいます様、お願い致します。
69
V.d.M. Sanlúcar de Barrameda
(サンルーカル デ バラメーダ)
HEREDEROS DE ARGÜESO
※ワイナリーの詳細は、P.33をご参照ください。
FINA EN RAMA
フィナ エン ラマ
弊社コード HA101
淡黄色。繊細なアロマで、清涼感があり、アーモンドを感じる。口当たりは滑らか。
熟成は500リットルのアメリカンオーク樽で3年程度。
【商品名の由来】
中身のタイプはマンサニージャ・フィナ。
”en Rama"とは、樽から取り出してフィルタリングし、その後一切手を加えていないタイプのシェリーワインの意味。
DO委員会としてはBIB入りを認めていないため、カテゴリー上はvino de mesaとなります。
タイプ
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
料理
白
パロミノ・フィノ 100%
ドライ
5
15
3000
ml
生ハム、チーズ、魚 等。
特にサンルーカルのクルマエビとは相性が絶妙。
LA “ E ” EN RAMA
ラ エー エン ラマ
弊社コード HA102
淡黄色。繊細なアロマで、清涼感があり、アーモンドを感じる。口当たりは滑らかでフレッシュな印象。
熟成は500リットルのアメリカンオーク樽で5年程度。
【商品名の由来】
中身のタイプはマンサニージャ・フィナ。
La ”E”の”E”は、”Extra”(=極上な、特別な)という意味。”en Rama"とは、樽から取り出してフィルタリングし、その後一切
手を加えていないタイプのシェリーワインの意味。
DO委員会としてはBIB入りを認めていないため、カテゴリー上はvino de mesaとなります。
タイプ
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
料理
白
パロミノ・フィノ 100%
ドライ
5
15
3000
ml
生ハム、チーズ、魚 等。
特にサンルーカルのクルマエビとは相性が絶妙。
70
Córdoba(Andalucía)
(コルドバ[アンダルシア])
PRODUCTOS NATURALES VEGASUD
プロドゥクトス
ナトゥラレス
べガス
設立
2010年
畑の標高
所在地
アンダルシア州
コルドバ県
ベガ・デル・グアダルキビル
気候
畑面積
-
生産量
37,500リットル
土壌
ナベリーナ、ナベル、ナベル・フォ
ジョス、ラネ・ラテ、サルスチアー
ナ、バレンシアラテ 等
収穫時期
7~9月以外一年を通して収穫可能
栽培品種
収穫方法
手摘み、機械摘み
およそ55m
地中海性沿岸気候
肥沃な沖積土。
プロドゥクトス・ナトゥラレス・ベガス社のある、ベガ・デル・
グアダルキビルのパルマ・デル・リオは、コルドバとセビージャの
間に位置する、オレンジの一大生産地。
このオレンジに付加価値をつけた商品を開発しようと、
4年間の試行錯誤の上に誕生したのが、オレンジ果汁を使用した、
瓶内二次発酵のスパークリングワイン『ブルナル』です。
スペイン国内だけでなく、海外でも他にはないオリジナル商品
です。
『ブルナル』は、オレンジ果汁をステンレススティールタンクで
一次発酵させ、その後、カバと同じように瓶内二次発酵させます。
この瓶内二次発酵という、カバの伝統的製法を取り入れたのは、時間をかけて二酸化炭素をワインに
溶け込ませていくことで、泡の持続性がよいためです。
これに、ブルナルが使用している、品質の高いオレンジの香りがそのまま加わることで、エレガントな
仕上りになっております。
●日本の皆様へのメッセージ
~プロドゥクトス・ナトゥラレス・ベガス社ゼネラル・マネージャー
アルフォンソ・ディエゲス・ルケ氏~
アンダルシアのオレンジのフレッシュさと味わいを表現した、新しい飲み物として開発したのが『ブルナル』。
天然果汁100%からつくられた、とてもエレガントな飲み物で、柑橘類の清涼感溢れるアロマ。
『ブルナル』は、オレンジを味わう新しい形です。どうぞ、アンダルシアの味わいをお楽しみください。
BURNARJ SEMISECO
ブルナル セミセコ
弊社コード VG001
季節
限定入荷
淡黄色で、グラスに注ぐと繊細な泡が立ち上がる。
オレンジの香りが広がり、オレンジピール、オレンジの花のほか、仄かにグレープフルーツなど柑橘系フルーツのアロマを感じる。
口に含むと、フレッシュで爽快な印象で、ほんのりと甘みが広がる。すっきりとした口当たりが後をひく。
瓶内二次発酵。瓶内熟成期間は3ヶ月。
【商品名の由来】
”Burnarj”は、Brubuja de Naranja(「オレンジの泡」の意)からつくった造語。
Burnarj(ブルナル)は、世界初のオレンジ果汁だけでできた発砲酒です。
タイプ
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
料理
泡・
オレンジ
オレンジ果汁 100%
セミ
スイート
2
4
11
750
ml
食前酒として。
BURNARJ BRUT
ブルナル ブルット
弊社コード VG002
季節
限定入荷
淡黄色で、グラスに注ぐと繊細な泡が立ち上がる。
オレンジの香りが広がり、オレンジピール、オレンジの花のほか、仄かにグレープフルーツなど柑橘系フルーツのアロマを感じる。
口に含むと、フレッシュで爽快な印象で、バランスがとれており、すっきりとした口当たりが後をひく。
瓶内二次発酵。瓶内熟成期間は3ヶ月。
【商品名の由来】
”Burnarj”は、Brubuja de Naranja(「オレンジの泡」の意)からつくった造語。
Burnarj(ブルナル)は、世界初のオレンジ果汁だけでできた発砲酒です。
タイプ
ぶどう品種
テイスト
温度
度数
容量
料理
泡・
オレンジ
オレンジ果汁 100%
ドライ
2
4
11
750
ml
食前酒として。
71
スペインの代表的ぶどう品種 Principales variedades españoles
黒ぶどう Variedades Tintas
◆テンプラニージョ (Tempranillo)
◆フアン ガルシア (Juan García)
銘醸地リオハ原産といわれている、スペインの黒ぶどうの王様。非常に
繊細で上品、香り高く、果実味、タンニン、酸度ともに豊か。酸化しにくい
ため、長期熟成にも適している。しかし、美しいルビー色と赤系果実のア
ロマが魅力のホーベンも人気があり、熟成期間にかかわらず幅広く上質
なワインとなる。地域により、特徴と名称が異なる(ティント・フィノ/ティン
タ・デル・パイス、センシベル、ウル・デ・ジェブレ他)。
カスティージャ・イ・レオン州サラマンカ県のポルトガルに接するアリベス・デ
ル・ドゥエロに生息する土着品種。栽培量、搾出できるモスト量ともに、醸造
に適した収量のぶどう品種。 アルコール度数、酸ともにやや控えめで、
ホーベン、短期間の樽熟成、マセラシオン・カルボニックに適している。ホー
ベンは早飲みタイプだが、まるでオーク樽で一定期間寝かせたかのような、
独特のアロマがある。
◆ガルナチャ (Garnacha)
◆モナストレル (Monastrell)
スペイン北東部内陸のアラゴン州原産で、フランスではグルナッシュの
名で知られている。干ばつや強い日射、強風にも耐える強い品種。スペ
インで最も多く栽培され、地域により味わいが異なるが、アラゴン州では
チャーミングな赤系果実味が魅力の、やわらかで酸味がおだやかなワイ
ンが造られる。
多産型で、生命力あふれる品種。甘みが多く、色も濃く、アルコール度数の高
い、パワフルなワインが造られる。熟成タイプのワインを造るためには、カベ
ルネ・ソービニヨンやテンプラニージョ等とブレンドされると成功する。DOフ
ミージャをはじめ、スペイン南東部レバンテ地方で多く栽培されている。フラ
ンス名はムールベードル。
◆グラシアーノ (Graciano)
◆ティンタ デ トロ (Tinta de Toro)
生育期間が長く、成熟期終盤に急速に糖度が上がるため、収穫のタイミ
ングが非常に難しく、大量生産に不向きだが、フルーティーなアロマ、色
は濃く、しっかりとした酸をもつすばらしい品種。DOCaリオハでテンプラ
ニージョの補助品種として使用されているが、近年では単一で驚くべき
品質のワインが生み出されはじめている。
DOトロ主要品種。テンプラニージョの亜種といわれている。香りよく品質の
高いワインが造られる。しっかりとしたタンニン、濃厚な色と凝縮された果実
味のワインとなる。1500年頃は、アルコール度数が非常に高い濃いワイン
で長い航海に耐えられたことから、コロンブスに代表される新大陸発見の
ための船がこぞって積んでいったという歴史をもつ。
白ぶどう Variedades Blancas
アルバリーニョ (Albariño)
ベルデホ (Verdejo)
ガリシアの原生種。ビオニエ種の様な独特の桃の香り、フルーティーで華
やか、グリセリンも多く、スペインの中でも大変品質の高いワインが造ら
れ、国際的にも大変知名度の高い品種。DOリアス・バイシャスで最も成
功を収めている。
アルバリーニョと並びスペイン最高の白ぶどうの一つで、野生的で力強い
品種。品質的に優れ、ソービニヨン・ブランを思わせるトロピカルフルーツ
や柑橘類の強いアロマ、フレッシュなグリーンノートもある。ボディがあり、
芳醇なワインができる。樽発酵や樽熟成にも適している。DOルエダが最も
有名。
マカベオ (Macabeo)
トレイシャドゥーラ (Treixadura)
ビウラとも呼ばれる。スペイン国内で広く生育され、カバの主要品種でもあ
る。ホーベンでは、淡黄色で柑橘系や白い花を思わせる豊かな芳香が魅
力。地域によっては酸度も高く、すばらしい白ワインも生み出されている。
DOCaリオハでは、樽熟成もされる。
ガリシア地方、特に内陸のDOリベイロ、オウレンセの西に位置するリバタ
ビア村に集中している。成長サイクルが長い品種で、果皮が厚くて硬く、ま
た酸も高くしっかり成熟する。口当たりはソフト。‘トスタード’という、ガリシ
アの伝統的な琥珀色の甘口ワインの原料でもある。
品種についてのより詳細な情報をお求めの⽅は、お気軽に営業担当者にお問い合わせくださいませ。
原産地呼称庁(INDO)による熟成ワインの格付け名称表
Tabla de los tipos de vino dependiendo del periodos mínimos de crianza por el Instituto Nacional de D.O.
名称
種別
330L以下樽内熟成期間
瓶内熟成期間
合計熟成期間
シン クリアンサ(ホーベン)
Sin Crianza (Joven)
赤・白・ロゼ
規定期間以下
又は熟成無し
-
-
赤
最低6ヶ月
残りの期間
最低24ヶ月
白・ロゼ
最低6ヶ月
残りの期間
最低18ヶ月
赤
最低12ヶ月
残りの期間
最低36ヶ月
白・ロゼ
最低6ヶ月
残りの期間
最低24ヶ月
赤
最低18ヶ月
残りの期間
最低60ヶ月
白・ロゼ
最低6ヶ月
残りの期間
最低48ヶ月
クリアンサ
Crianza
レセルバ
Reserva
グラン レセルバ
Gran Reserva
※
※
※
※
※
赤のクリアンサは、リオハとリベラ・デル・ドゥエロに関しては、オーク樽熟成の期間が12ヶ月必要です。
グラン・レセルバは、各原産地呼称統制委員会の承認する優良ビンテージにのみ生産が可能です。
赤のグラン・レセルバは、リオハとリベラ・デル・ドゥエロに関しては、オーク樽熟成の期間が24ヶ月、瓶熟成が36ヶ月必要です。
リオハでは、白のグラン・レセルバは、オーク樽熟成が12ヶ月必要です。
近年は、上記のような名称をあえてラベルに記さない生産者も増えてきております。
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スペインワインの産地
Mapa de las Denominaciones de Origen Vinícolas de España
■凡例■
Vino de Pago 単⼀ぶどう畑限定⾼級ワイン
DOCa
特選原産地呼称ワイン
DO
原産地呼称ワイン
VdT
地⽅ワイン
DOカバのうちのひとつの地区
州境
その他のDO地区
※この地図に⾊付けしている地区は、弊社取り扱いワインの産地のみとなります。
その他の全産地の資料をご要望のお客様は、営業担当者にお気軽にお申し付けくださいませ。
73
ABC
州名
ABC
県庁所在地
ABC
州都
ABC
⾸都
メモ
En SU-KORUNI nos esforzamos en difundir el vino y la cultura española en Japón,
forjando una relación de confianza con los clientes,
ofreciendoles vinos españoles de alta calidad.
Asesorándoles amablemente, para que todo el mundo pueda pasar momentos
agradables y disfrutar de sensaciones nuevas con un buen vino español.
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よいワイン
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FAX:03-3573-6070
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