社会 35 NO. 〈解答〉 1 1 ウ 2 ①:ウ ②:イ ③:ア(完答) 3 ア,エ(順不同) 4 議院内閣 5 検察官 6 イ 7 条例 8 〔例〕 ①:有権者 ②:3分の1 ③:選挙管理委員会(完答) 配点 18は2点,他は各1点 10点満点 〈解説〉 1 1 アについて,一人一票の平等選挙が原則であり,投票できる票数の差はない。イについ て,直接選挙が原則であり,直接投票できない選挙区はない。エについて,一名のみが当 選する小選挙区制では死票が多くなるが,このことは一票の格差の問題とは関係がない。 2 エの緊急集会は,衆議院の解散中に緊急の必要が生じた場合に開かれる参議院の会で ある。 3 イについて,内閣を構成し政権を担当する政党が与党,それ以外の政党が野党である。 ウについて,内閣総理大臣と国務大臣が開く会議は,閣議である。本会議は,国会の衆議 院・参議院それぞれの全体の会のことである。オについて,裁判官の弾劾裁判を行うのは, 国会である。 4 日本のほか,イギリスなどでは議院内閣制がとられている。世界には,アメリカ合衆国 のように,議院内閣制ではなく大統領制をとっている国も多い。 5 裁判は,私人間の争いについて裁く民事裁判と,犯罪事件を扱う刑事裁判の二つに大き く分けられる。このうち刑事裁判は,検察官が,罪を犯したと疑われる被疑者を起訴する ことによって始まる。起訴された被疑者を被告人といい,裁判では弁護人による弁護を 受ける。裁判を通じて被告人が有罪であるか無罪であるかが判断され,有罪の場合には 刑罰が決められて,裁判官によって判決が下される。近年,重要な事件を扱う刑事裁判に, 一般の国民の中から選ばれた人が裁判員として参加する裁判員制度が開始された。 6 控訴や上告を行うことによって,一つの事件につき3回まで裁判を受けられる制度を, 三審制という。これは,裁判を慎重に行うことによって誤りを防ぎ,国民の人権を守るた めの制度である。しかし,三審制をとっていても裁判に誤りが生じてしまう場合もあり, 冤罪(無実の罪)によって刑を課せられる人も出ている。そこで,判決の確定後でも,裁 判の誤りが疑われる場合には,やり直しの裁判を求めることが認められている。これを 再審請求という。 7 各地の地方公共団体で,さまざまな特色のある条例が定められている。例えば京都市 では,古都の景観や町並みをそこなわないように,店の看板,建物の高さ,デザインなど を条例によって規制している。 8 条例の制定・改廃,監査,地方議会の解散,首長・議員などの解職の4つについて,直 接請求を行う権利が住民に認められている。このうち,条例の制定・改廃と監査に必要な 署名数は有権者の 50分の1以上,地方議会の解散と首長・議員などの解職に必要な署名 数は有権者の3分の1以上である。また,請求先は,条例の制定・改廃は首長,監査は監 査委員,地方議会の解散は選挙管理委員会である。首長・議員などの解職については,首 長・議員の場合の請求先は選挙管理委員会,その他の解職の場合の請求先は首長と定めら れている。
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