パブリック・コメントの実施状況について・・・・・・・・・・・・・・・・資料2

資料2
パブリック・コメントの実施状況について
富谷町人口ビジョン及び富谷町地方創生総合戦略に対する意見
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結果の概要
(1) 意見の募集期間
平成27年10月20日(火)から平成27年11月2日(月)まで(14日間)
提出者数
(3)
意見総数 4件(うち1件は国のパッケージに関連する意見)
(内訳)
富谷町人口ビジョン・・・・・・・0件
富谷町地方創生総合戦略・・・・・3件
国のパッケージに関するもの・・・1件
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(2)
2名
意見内容
通番
意 見 内 容
企業の誘致に関してですが、具体的にはどのような企業に来てほしい、などありま
すでしょうか?IT企業の誘致はお考えではないでしょうか。
IT企業は、働く場所を選びません。電気とインターネット回線さえあれば仕事が
出来ます。空き家をスタートアップ企業に提供するなどすれば、ほとんどコストをか
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けずにIT企業を誘致出来ると思います。雇用拡大につながります。
仙台市内は、ある程度の規模の大きさの企業(100人程度)ですと入居が難しい面
があります。成田の中心部等に、企業ビルを誘致してみてはどうでしょう。
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骨子案では「スイーツによるとみやシティブランドの確立」とあります。これは毎
年ブルーベリーフェアをやっているため、初めの特産品としてはブルーベリーを利用
したものを指しているのかと思います。
役場が主催するブルーベリーフェアを見る限り、まだ協賛店も少なくブルーベリー
の利用形態もまだスイーツのみと特産品としては弱い感があります
ブルーベリーと言えば、町ではゆるキャラとして、「ぶるべりっ娘」と「ブルピ
ヨ」がありますが、いまいち富谷町以外での認識度に欠けているし、使われ方も広報
の一コマなどでもったいないです。
協賛店を多くする、他の料理方法などを開発するのはもちろんの事、これらキャラ
クターを例えば以下の政策により押し出すことで、ブルーベリーを町の特産品として
認識してもらうのはどうでしょうか?
1.ぶるべりっ娘について
(1)絵柄を今風に、萌えキャラ化してしまう
・現状の素朴なキャラクターであると、比較的年配の方にはいいキャラクターだと
思いますが若者などの認知度が低く、ゆるキャラとしてもコンテンツ力が無いの
で埋もれてしまいます。そこで若者向きの絵柄も作ります。絵柄は広く公募しま
す。
(2)広く、キャラクターのスマホアプリなどをハッカソンを開き、作る
・キャラクターを使ったものを自由に作ってもらう事により、多くの人にキャラク
ターに思いを持ってもらう効果があります。また、ハッカソンは若者が集まるイ
ベントの一つであるため富谷に興味を持ってもらう効果もあります。
(3)クラウドファンディングなどで衣装を公募する
・例えば町でミス・ぶるべりっ娘を応募し、その人が着るキャラクターの衣装をク
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ラウドファンディングなどで、出資者を求めます。こうすることにより、自分が
このキャラクターに出資しているという感覚から、キャラクターへの思いが強ま
ります。(事例あり、後程紹介)
(4)できた衣装は量産し、子供向けのイベント衣装のような形で販売する
・イベントで実際に子供などに着てもらい、キャラクターになり切ってもらうこと
により、楽しんでもらう住民サービスにもなります。またこれらの仮装の写真を
役場で公開する写真展なども考えられます
(5)各種イベントでミス・ぶるべりっ娘がこの衣装を着て、特産品の紹介をする
・イベントで特産品の紹介をこれらの女性が行えば話題にもなります
2.上記のブルピヨを含むキャラクターを、オープンデータとして扱い、二次利用可
能とする。現状でもスイーツ関係などで各種店舗が利用しているためこれは問題な
いかと思います。二次利用可能とすることにより、自由に絵柄などを使えるように
なるため、一般の住民やこのキャラクターを気に入ってくれた人により、日本全国
にキャラクターの認知度が広がり、ひいては富谷のブルーベリーの認知度につなが
ります(後程事例を紹介)
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【事例紹介】
参考として、例えば塩釜の例では、浦戸諸島のキャラクターとして最近認知度が上
がってきた「ぎばさちゃん」と言うキャラクターがあります。これは漁師の間では邪
魔者であったアカモク(ギバサ)をなんとか商品化し、それらを広めるために地元の
方がキャラクター化を発案して広めているものです。デザインも公募し、ライセンス
フリーなキャラクターです
最近では、このキャラクターの衣装をクラウドファンディングにより出資者を募
り、キャラクターのファンを獲得するのに成功しています。アカモクと言うものを売
るために、キャラクターのコンテンツ性を利用し売り上げにつなげているわけです。
広く公募することにより関係者を増やしています
ぎばさちゃん URL http://gibasachan.com/
クラウドファンディング https://www.makuake.com/project/gibasachan/
同様のキャラクターでは、「東北ずん子」と言うものがあり、宮城の「ずんだ餅」
を模したキャラクターです。こちらは震災復興のために SSS と言う会社が作って広め
ていますが、4年経ち、コミュニティもいくつかでき、宮城県白石市ではこのキャラ
クターを使ったイベントなどを行い、観光や特産品の売り上げに貢献しています
東北ずん子 URL http://zunko.jp/
白石市の事例(ずん子スタンプラリー) http://fuboh.jp/zunko/
商品例(釣鐘製麺) http://tsurigane.com/item/4972806012579/
仙台七夕例 http://office-mag.net/2015-moetanabata
短期的には萌え絵化したぶるべりっ娘とこの2つのキャラクターと連携を取ること
ができれば、素早く一定の認知度を上げられると思います
上記2例とも、ライセンスフリー(と言っても例えば公序良俗に反するものは駄目
ですが)のキャラクターとなっており、誰でも自由に使う事ができ、それ故に色々な
二次利用からファンが出来、広まっています。政府が言う「クールジャパン」にもつ
ながります。
ライセンスフリーキャラクターは全国的にも広く知られているのはまだこの2例し
かなく、市制移行に伴い、ブルーベリーを広く広めるために、富谷町が行う事は十分
話題になるし、意義があると思います。
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第2回 富谷町総合計画審議会の骨子案、第4章では「若者を意識した新産業の
創出及び住環境(会社寮等)の整 備」とあります。その具体策としては、富谷町で新
しい産業を作りたい人に向けて何か行う事は検討しているのでしょうか?
会社員として新ビジネス創出に加わった経験から、これは新事業に限らずですが、
既存の事業でも新しい仕事の創出は根気のいる、売り上げ(お客様との信頼関係)が
軌道に乗るまでいかに見込み客を見つけるか、辛抱できるかにかかってきます。
その場合、新産業を創出したい(いわゆる起業を行いたい)人にとって、支援が創
出の助けになります。それはお金も一つですが、事業を行う場所、見込み客など事業
により必要なものは異なります。
第1回会議録の工藤委員によると産業のマッチングが出来るとあります。例えば参
考として提示された宮城県地方創生総合戦略の中ではコワーキングスペースやインキ
ュベーション施設などのとあります。
これらの施設、ビジネスはここ数年で若者の働き方としてノマドワーカーなどのキ
ーワードと一緒に上がってきており、主に個人やフリーランスの方が働き、新しい仕
事を作る場として機能しています。
こういった若者にメリットがる施設等があると、若者は既存の業種や、地理的な不
利は関係なく富谷町で働くことも考えられると思います。将来的には町(市)として
の税収につながると思います。こういった場などの検討、もしくは作りたい人への支
援をしていただけるとよいと思います。
また、場を作っただけでは人は集まって来ず、意図的なイベントの創出が必要で
す。例えば、骨子案でもあるブルーベリーを使ったイベント、町にある各種コミュニ
ティクラブ、生涯学習の活動の場として、講演会の会場として、勉強会の会場など、
最近であると、若者が集まるものとしてハッカソンの開催があります。
これらを場を作るだけでなく、行政でイベントなどを開くことにより、盛り上がっ
ていきます。ひいては若者が集まり、それらの若者自体がここ、富谷町で起業するこ
とも考えられます。
【国のパッケージに関するものであるため、参考掲載】
ICT 等の利活用による地域の活性化
◎ICT の利活用による地域の活性化
◎異常気象や気象変動に関するデータの利活用の促進
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とあります。富谷町では役場の各種公共情報はホームページ上で公開しております
が、総務省や経産省が推進する公共情報のオープンデータ化による経済効果は検討さ
れていないのでしょうか?
例えば ICT 以外では富谷町ではブルーベリーと言う特産品を使ったものを町在住の
業者が商品にしたうえで販売しております。これはとても良い事例だと思います。ブ
ルーベリーと言うものを公共財にして、皆が利用し利益を上げています。
同様に創生総合戦略の中で掲げる ICT 利用の地域活性化は上記の異常気象や気象変
動以外にも無いのでしょうか?ICT の利活用は行政から発信するものだけでしょう
か?
富谷町人口ビジョン地域別・年齢別推計によると富谷町は全国でも新規転入者も多
く、比較的に住民年齢が若いのが特徴です。そのため ICT 活用による住民サービスは
今後重要になると思われます。
ICT は例えばネット上のキュレーションサイトを例に取って見ても、公開されてい
る情報から大事な部分を抽出し、皆が知りたい情報へと加工し使う事により威力を発
揮すると思います。しかしながら公共情報の取り扱いについては無償、有償を含めブ
ルーベリーのような実際の現物があるもののようには追い付いていないような感触を
受けます。
そこで町の各種公共情報などを誰でも使ってよいオープンデータ化し、データの利
活用を広く促進し、住民サービスを作っていく事はいかがでしょうか。 オープンデー
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タとは各種データを公共で広く利用できるように整備したデータです。
ブルベリーの他にも、富谷町は第1回 富谷町総合計画審議会の会議録で佐藤委
員が言うように、文化が埋もれており知られていない状況で、コンテンツになりうる
情報が富谷町の HP や公共情報に眠っています。それらの発見は広く住民等に求めた方
がよいと思います。
ただ、公共情報を ICT として活用するうえで、ネックになるのが、その情報をどの
ように扱ったらよいか?権利者は誰にあるのか?などの「二次利用ルール」だと思い
ます。町のホームページの情報などはライセンスなどで迷う事があったりします。
世界的には公共データの使用に関しては、オープンデータ化し、「クリエイティ
ブ・コモンズ・ライセンス」という形態で公開するのが現在の主流と聞いています。
それを先の総務省、経産省は地方の事例から研究し、推進しています。経産省が把握
しているだけでも 100 以上の自治体(宮城は残念ながら無し)がすでにオープンデー
タに取り組んでいるそうです。(経産省ホームページより)
このような形態にした場合、富谷町にとってもメリットはありこそデメリットは無
いと思われます。例えば、町のデータを使った便利スマートフォンアプリによる地域
活性、役所がそれを紹介する、などがあげられ、似たような事例では近くでは会津
が、遠くでは岐阜のオープンデータ戦略が有名です。もっと具体的には横浜市などは
LOCAL GOOD YOKOHAMA と言う取り組みで、地域に雇用を創出しています。
横浜のようにオープンデータを利用したハッカソンを開く事により、技術を持った
若者が富谷町に一層の興味を抱き、スマートフォンアプリなどのコミュニティが活性
化することも考えられます。これは仙台の隣と言う移動しやすい地理的な利点も見逃
せません。またその後、富谷町で仕事につながれば事業所を構える、雇用を創出す
る、税収につながると言うことも可能性として考えられます。
これらの活動、サービスは行政のみならず民間からも出る事が必須となると思われ
ます。それ故にデータをオープンにして無償、有償に関わらず自由に使えるようにす
る取り組みは必須となり、広く官民が連携するのが必要です。
横浜の取り組みでも行政だけではできず、民間ベースの取り組みがキーとなり、そ
れを行政が活用すると聞いています。そのような情勢のなか、富谷町でも情報のオー
プンデータ構想について市制移行と同時に検討していただければ、より日本で話題性
もある、先進的な若者も集まりやすい都市を目指すことが出来ると思います
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