JSIA 118 日本配電制御システム工業会規格 JSIA 118 配電盤類の電気用図記号と文字記号 Figure sign and letter sign for electricity of switchboards 2000 年(平成 12 年) 12 月 25 日 2015 年(平成 27 年) 12 月 01 日 制定 改正 一般社団法人日本配電制御システム工業会 白 紙 JSIA 118:2015 目 次 ページ 序文 ··································································································································· 1 1 適用範囲························································································································· 1 2 引用規格························································································································· 1 3 用語及び定義··················································································································· 1 4 概説······························································································································· 2 4.1 図記号の表示 ················································································································ 2 4.2 図記号の番号付け ·········································································································· 2 4.3 図記号の使用方法 ·········································································································· 3 4.4 図記号の回転 ················································································································ 3 4.5 機械器具の鉄台及び鉄箱の接地 ························································································ 4 5 図記号のコンピュータ支援製図システムの適用(JIS C 0617-1:1999 より) ······························· 4 6 配電盤類の電気用図記号と文字記号 ····················································································· 4 附属書A(参考)配電盤類の電気用図記号の経緯 ······································································ 26 (1) JSIA 118:2015 まえがき この規格は, 技術委員会の審議を経て, 改正した一般社団法人日本配電制御システム工業会規格である。 これによって JSIA 118— 1:2010 は改正され,この規格に置き換えられた。 この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 この規格の一部が,技術的性能をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の 実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。一般社団法人日本配電制御システム工 業会は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実 用新案登録出願に関わる確認について,責任をもたない。 (2) 日本配電制御システム工業会規格 JSIA 118:2015 配電盤類の電気用図記号と文字記号 Figure sign and letter sign for electricity of switchboards 序文 この規格は,JIS C 0617 の中から配電盤・制御盤・分電盤及び監視盤類(以下,配電盤類という。)の図 面に使用される電気用図記号を抜粋し集約・統一し,配電盤類の図面の合理化(コンピュータ等)を目的 として 2000 年に制定されその後 1 回の改正を経て今日に至っている。前回は 2010 年に改訂が行われたが 5 年を経過し当規格に引用及び関連する規格類の変更に対応するために改正した。 適用範囲 1 この規格は,電気用図記号を用いて作成する図面のうち,配電盤類の図面に使用する図記号について規 定する。 引用規格 2 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの 引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。 ) は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS C 0617 シリーズ 電気用図記号(Graphical symbols for diagrams) JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号 JIS C 1082 シリーズ 電気技術文書 JEM 1090 制御器具番号 JEM 1115 配電盤・制御盤・制御装置の用語及び文字記号 用語及び定義 3 この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。この規格の中で,図記号化されたデバイス及び概念 の名称は,可能な限り JIS C 0617 で使用されているものと一致させている。 3.1 図記号 品目又は概念を示すために図表や他の文書で慣例的に使用されている図形,符号又は文字。 3.2 図記号要素 デバイス又は概念を表示する図記号を完成させるために他の図形と組み合わせる必要があり,意味が定 義付けされている単なる図形。 2 JSIA 118:2015 3.3 一般図記号 品目のグループ全体に共通でそのグループの特徴を表す一般的には単純な図記号。 3.4 限定図記号 追加情報を表示するために他の図記号に追加される図記号。 3.5 機能に関する図記号 複数の品目の組立品を表して,この組立品の機能を表示することを目的としている簡単な図記号で,全 ての品目の詳細を示さないで,しかも全ての接続に考慮を払っているもの。 注記 機能に関する図記号は,通常,単線図表示を行う図表で使用される。この図記号は,全ての入 力及び出力の接続を示す図表で使用してもよい。 3.6 コンピュータ支援製図システム 図記号,単線図等を,コンピュータを使用して容易に作図できるようにするための方法。 概説 4 4.1 図記号の表示 この規格に示す図記号は,理解しやすい大きさで描かれているが,お互いの図記号に関して適切な大き さにするように考慮してある。特にコンピュータ支援製図システムを使用して図面を作成する場合,図記 号間のバランス,文字記号及びデバイス番号のスペース等を考慮しなければならない。これらを踏まえて JIS C 0617 での図記号の大きさを一部変更して規定した。 4.2 1) 図記号の番号付け JSIA 図記号 この規格の中で JSIA 図記号の欄に,通し番号が付けられている。 2) JIS 図記号 この規格の中で JIS C 0617 図記号の欄に,通し番号が付けられている。番号の構成は次のように なっている。 ― 第 1 のグループ(2 けたの数字)は,JIS C 0617 の部の番号。 ― 第 2 のグループ(2 けたの数字又は 1 文字と 1 けたの数字)は,JIS C 0617 の項の番号。 ― 第 3 のグループ(2 けたの数字)は,該当する項番号中の図記号番号。 この 3 グループの各々は,ハイフンで区切られている。 例1 13-02-05 例2 第 13 部 第2部 第 2 項 附属書 A 第 1 項 図記号 5 図記号 1 図 1-図記号の番号付け 02-A1-01 3 JSIA 118:2015 4.3 図記号の使用方法 図記号の使用方法について次に示す。 図記号要素,限定図記号及び一般図記号のリストのうち,組合わせ図記号の例示数は,わずかである。 a) この規格に見当たらない場合は,この規格に公表されている図記号を適切に組み合わせて,必要な図 記号を作成することが望ましい。 複数の図記号の大きさを互いの図記号に関して適切な大きさに変更して特定の図表又は用途の状況に b) 合わせて使用してよい。例えば,異なる大きさの図記号が電源変圧器(T)及び計器用変圧器(VT) に頻繁に使用されている。 図記号は,回転させたり,反転させたりしてもよい。ただし,図記号の意味が変更されない場合に限 c) る。 d) 図記号を縮小又は拡大する場合は,寸法比率を維持することが望ましい。 e) 導体の図記号には太さが異なる線を使用してもよい。 f) 大部分の図記号に補助的な情報を追加してもよい。 4.4 図記号の回転 JIS C 0617 に示された電気用図記号には,原則として縦書きのものは上方,横書きのものは左側が電源 又は正極,下方若しくは右側が負荷又は負極と想定して例示されている。この規格を使用する際,特に開 閉機能をもつ器具・装置で,その配置上から図記号の方向性を変換して使用する場合は次の方法による。 電源又は正極が,上方又は左側にあるとき。 a) 1) 縦書きの図記号を横書きに変換するときは,図記号の上方を軸に反時計方向に 90°回転させる。 2) 横書きの図記号を縦書きに変換するときは,図記号の左側を軸に時計方向に 90°回転させる。 電源又は正極が,下方又は右側にあるとき。 b) 1) 縦書きのときは,図記号の下方を中心に垂直(Z)軸を通って縦(Y)軸上に 180°反転(裏返し) させる。 2) 横書きのときは,図記号の左側を中心に垂直(Z)軸を通って縦(X)軸上に 180°反転(裏返し) させる。 縦(Y)軸 横(X)軸 垂直(Z)軸 軸中心 180° 横(X)軸 90° 180° 軸中心 縦(Y)軸 a)電源又は正極が上方又は左側にあるとき b)電源又は正極が下方又は右側にあるとき 図 2-縦書き・横書き変換の図示例 なお,図 2 の図示例は,図記号の方向性について説明したもので,図記号には矢印・座標軸等の表示は 含れていない。また,図中の ⇒ は,電源(正極)の印加される方向を示す。 4 JSIA 118:2015 機械器具の鉄台及び鉄箱の接地 4.5 電気設備技術基準の解釈 第 29 条 に定める機械器具の鉄台及び鉄箱の接地線引出しについては,次の方 法で図示するのがよい。 a) 静止機器・回転機などのように図形から外枠の輪郭が読みとれるものは,その輪郭から引き出す。 b) 開閉装置など外枠の輪郭が読みとりにくいものは,図記号の周囲を実線で囲い,その輪郭線から接地 線を引き出す。 c) 接地線引出し点は,黒丸点(・)を付ける。 c) ET VCT Wh VCB c) a)輪郭が明瞭な場合の例 c) CT VT c) b)輪郭が不明瞭な場合の例 EA ED 図 3-機械機具の鉄台及び鉄箱の接地の図示例 5 図記号のコンピュータ支援製図システムの適用(JIS C 0617-1:1999 より) この規格で定める図記号は,コンピュータ支援製図システムで容易に使用できるようにするために,次 のことが行われている。 ― 全ての図記号は,基準寸法が M であるグリッド上で使用できるように設計されている。この規格で 使用している基準寸法は,2.5 mm であるが,これは強制的な規定ではない。 ― 図記号の関連線は,グリッドの線と一致させてあり,その端は,グリッド線の交点になっている。 ― 長方形の辺及び円の直径は,2 M 倍数になっている。小さい図記号では,1.5 M,1 M 及び 0.5 M, と等しい寸法も使用している。 ― ISO 3098-1 に定める要求事項を満足するために,文字高さが 2.5 mm 以上の場合に,関連線の間隔 を 2 M 以上にしてある。 コンピュータ支援製図システムでの他の要求事項は,各々の図記号の基準点が,グリッドの交点に位置 していなければならない。 この基準点が位置すべき箇所を正確に定めた一般的規定がないが,透明なオーバレイを使用すれば,適 切な箇所の選択が容易になる。 6 配電盤類の電気用図記号と文字記号 a) 表 1 に JSIA 118 電気用図記号を示す。また,併せて引用した JIS 規格の図記号等を併記した。 なお,図記号の大きさに関しては拘束するものではない。使用に際しては適切な大きさに変更して 図表又は用途に合わせてもよい。 注記 本図記号中のグリッドは,編集の都合により縮小してあるので注意されたい。 b) 表 2 に計器・継電器等の図記号内に記載する文字及び図記号について示す。 c) 表 3 に配電盤類の図記号に使用する文字記号と対応英語(参考)について示す。 d) 附属書Aに JSIA 電気用図記号の決定の経緯について示す。 5 JSIA 118:2015 表 1ー配電盤類の電気用図記号と文字記号 図記号 JSIA 118 001-1 図記号 JIS C 0617 (02-01-01) 001-2 (02-01-02) 001-3 (02-01-03) 002-1 (02-01-04) 002-2 (02-01-05) 境界線 003 (02-01-06) 仕切り 004 (02-01-07) 直流 005 名 称 対象 ・装置 ・デバイス ・構成部品 ・機能 囲い 交流 DC 006 (02-02-17) (02-02-18) DC (02-02-04) (02-02-19) AC 連結 ・機械的 ・気圧式 ・水圧/油圧式 ・機能的 ・光学的 ・無線 AC 007-1 (02-12-01) 007-2 (02-12-04) 手動操作 008 (02-13-01) 電磁効果 009 (02-13-23) 電動機操作 010 (02-13-26) M M 作動装置(回転操作) 011 (03-01-01) 文字記号 器具番号 JEM1090 複線図記号(例) 6 JSIA 118:2015 表 1ー配電盤類の電気用図記号と文字記号(続き) 名 接 続 図記号 JSIA 118 012 図記号 JIS C 0617 (03-01-01) 013-1 (03-01-02) 称 ・導体 ・ケーブル ・線路・伝送路 ・送信回線 接続群 接続の数を表示 013-2 3 (03-01-03) 遮蔽導体 014 (03-01-07) より合わせ接続 015 (03-01-08) 016-1 (03-01-09) 016-2 (03-01-10) 接続点 017 (03-02-01) 端子 018 (03-02-02) T接続 019-1 (03-02-04) 019-2 (03-02-05) 2 本の場合 ケーブルの心線 3 心の場合 ケーブルの心線 5 心線(矢印の 2 本の心線 が,同一のケーブル) 3 文字記号 器具番号 JEM1090 複線図記号(例) 7 JSIA 118:2015 表 1-配電盤類の電気用図記号と文字記号(続き) 名称 図記号 JSIA 118 高圧引込用 負荷開閉器 100 図記号 JIS C 0617 (07-13-08) (03-03-01) 3 (地絡保護装置付) 3 ケーブルヘッド 101 電力需給用 計器用変成器 102 (03-04-01) 文字記号 PAS PVS UAS UGS 器具番号 JEM1090 89 複線図記号(例) CH VCT VCT VCT 断路器 手動操作 103-1 (07-13-06) DS 89 3P の例 手動操作 103-2 (02-13-01) 103-3 (02-13-26) M M 断路形 104-1 (07-21-08) FDS 固定形 104-2 (07-21-01) PF 固定形 105-1 (07-13-05) ACB VCB GCB 52 引出し形 105-2 (03-03-05) 106-1 (07-13-08) AS VS GS 89 リンク機 構付 電動機 操作 限流 ヒューズ 遮断器 高圧負荷開閉器 M 89 8 JSIA 118:2015 表 1-配電盤類の電気用図記号と文字記号(続き) 名 ヒューズ付 図記号 JSIA 118 106-2 図記号 JIS C 0617 (07-21-09) ヒューズ付 106-3 (02-13-26) 称 高圧 負荷開閉器 電動機操作 高圧 カットアウト 避雷器 ヒューズ有 107-01 (07-21-07) ヒューズ無 107-02 (07-02-01) 固定形 108-01 (07-22-03) 断路形 108-02 109 変流器 高圧 110-1 低圧 110-2 高圧 111-1 零相変流器 111-2 端子付 低圧 端子無 111-3 器具番号 JEM1090 89 複線図記号(例) M PC LA SPD 3 低圧 LBS M M サージ防護デバイス 文字記号 (06-09-10) CT (06-13-10) ZCT 3 9 JSIA 118:2015 表 1-配電盤類の電気用図記号と文字記号(続き) 名 計器用 変圧器 図記号 JSIA 118 称 ヒューズ付 112-1 ヒューズ無 112-2 図記号 JIS C 0617 (07-21-01)(06-13-01A) 文字記号 VT EVT 接地形計器用 変圧器ヒューズ付 113 コンデンサ形変圧器 114 CVT 零相計器用変圧器 115 ZVT 高圧 電磁接触器 固定形 116-1 ヒューズ付 116-2 引出形 直列 リアクトル (07-21-01) (07-13-02) (06-09-04) AMC VMC (07-13-05) 固定形 116-3 (07-21-01) 高圧 117-1 (06-09-08) 低圧 117-2 器具番号 JEM1090 SR 42 複線図記号(例) 10 JSIA 118:2015 表 1ー配電盤類の電気用図記号と文字記号(続き) 名 図記号 JSIA 118 称 進相 コンデンサ 変圧器 高圧 118-1 低圧 118-2 図記号 JIS C 0617 (04-02-01) 119-1 (06-10-03) 三相 119-2 (06-10-07) (Y-Δ結線 の例) 119-3 結線 遮蔽付 119-4 (06-10-01) 2 巻線単相 遮蔽付三相 119-5 (Y-Δ結線 の例) フレキシブル接続 120 SC C 単相 スコット 文字記号 (03-01-06) T 器具番号 JEM1090 複線図記号(例) 11 JSIA 118:2015 表 1ー配電盤類の電気用図記号と文字記号(続き) 名 一般 図記号 JSIA 118 121-1 図記号 JIS C 0617 (07-13-05) 1 次側 121-2 (03-03-05) 称 配線用 遮断器 文字記号 器具番号 JEM1090 複線図記号(例) MCCB 3P3E 2P2E 2P1E プラグイン 3P の例 1,2 次側 121-3 プラグイン 3P の例 漏電 遮断器 一般 122-1 ELCB (07-13-05) 3P の例 1 次側 122-2 (06-13-10) プラグイン 3 3P の例 1,2 次側 122-3 (03-03-05) プラグイン 3P の例 電磁 接触器 メーク接点 123-1 (07-13-02) ブレーク接点 123-2 (07-13-04) 電磁開閉器 124 双投形電磁接触器 125 (07-13-02) (07-15-21) MC 6 42 52 72 MS 52 + 49(51) MCDT 83 3 素子の例 12 JSIA 118:2015 表 1ー配電盤類の電気用図記号と文字記号(続き) 名 称 指示計器 一般 図記号 JSIA 118 126-0 図記号 JIS C 0617 (08-01-01) * * * の記入文字は表 2 参照 電圧計 126-1 126-2 電力計 力率計 周波数計 V var var (08-02-05) cosφ PFM COSφ (08-02-07) FM 126-3 126-4 Hz 126-5 未検定 NM (08-02-15) n n 電力量計 VARM (08-02-04) Hz 回転計 VM (08-02-01) V 無効 文字記号 127-1 WHM (08-04-03) Wh Wh 検定付 127-2 Wh 無効 電力量計 未検定 128-1 VARHM (08-04-15) varh varh 検定付 128-2 varh 記録電力計 129 RW 時間計 130 W 131 HM (08-04-01) h 変換器 RWM (08-03-01) h (02-17-06) VTD ATD WTD 器具番号 JEM1090 複線図記号(例) 13 JSIA 118:2015 表 1ー配電盤類の電気用図記号と文字記号(続き) 名 図記号 JSIA 118 称 電圧計切換スイッチ 132 図記号 JIS C 0617 (07-12-05) VS 文字記号 器具番号 JEM1090 複線図記号(例) VS VS VS 左右配線の例 電流計切換スイッチ 133 AS (07-12-07) AS AS AS 上下配線の例 電圧試験用端子 零相電圧試験用端子 VTT ZVTT 134 (a) 電流試験用端子 零相電流試験用端子 135 自動力率制御装置 136 (b) CTT ZCTT (a) (b) APFC 55 APFC コンデンサ 保護継電器 CTD 137 引外し電源装置 CTD 一般 (07-16-01) 138-0 * * 無電圧 * の記入文字は表 2 参照 U=0 U=0 不足 138-2 電力 不足 熱動継電器 (07-17-03) P < 138-3 電圧 NVR (07-17-01) 138-1 91 UVR 27 THR 49・51 P < (07-17-07) U < 139 UPR U < (07-15-21) 3 素子の例 過負荷継電器 140 (02-08-02) OLR 継電器コイル 作動装置 141-0 (07-15-01) AXR 49 3 素子の例 * * の記入文字は表 2 参照 14 JSIA 118:2015 表 1ー配電盤類の電気用図記号と文字記号(続き) 名 図記号 JSIA 118 称 キープリレー 142 図記号 JIS C 0617 (07-15-03) KR 器具番号 JEM1090 10 TLR 2 文字記号 KPS KPR 143-1 オフディレイ 143-2 フリッカ 断続継電器 オンディレイ 限時継電器 電動機 (07-15-08) TLR TLR 144 (07-15-09) FCR (06-04-01) M FCR 145 M M ヒータ 62 (07-15-07) H 146 H 電動弁 MOV 147 MV 電磁弁 SV 148 SV 換気扇 149 蛍光灯 150 FAN FL FL コンセント 単相 151-1 単相 151-2 CON (11-13-04) E 接地極付 3極 (11-13-01) 151-3 3P 表示灯 152 SLの色表示する場合 JIS に準拠 (08-10-08) SLの色表示する場合,下記表現とする 赤―RD,青―BU,黄―YE 白―WH,緑―GN,橙―OR SL 66 複線図記号(例) 15 JSIA 118:2015 表 1ー配電盤類の電気用図記号と文字記号(続き) ベル 153 図記号 JIS C 0617 (08-10-06) ブザー 154 (08-10-10) BZ パルス表示器 155 (08-05-02) CO 操作用変圧器 156 (06-09-01) OT サーキットプロテクタ 157 ヒューズ /包装ヒューズ 158 (07-21-01) F EF 整流器 一般 159-1 (05-03-01) RF 単相全波 159-2 (06-14-01) 固定抵抗器 160 (04-04-01) R 可変抵抗器 161 (04-01-03) VR サージアブソーバ 162 名 図記号 JSIA 118 称 文字記号 BL CBE (a) (b) SA SA フィルタ 163 (10-16-03) FLT コネクタアセンブリ 164 (03-03-11) CN 器具番号 JEM1090 複線図記号(例) 16 JSIA 118:2015 表 1ー配電盤類の電気用図記号と文字記号(続き) 名 図記号 JSIA 118 称 端子 165 接地端子 166 図記号 JIS C 0617 (03-02-02) 文字記号 器具番号 JEM1090 TB ET (a) (b) 接地 167 (02-15-01) フレーム接続 168 (02-15-07) 単相単巻変圧器 169 (06-11-01) 制御用インバータ 170 EA EB EC ED AT INV INV スイッチ メーク 200 (07-02-01) CS 3 201-1 (07-07-02) BS 3 COS 43 接点 ボタン スイッチ メーク 接点 ブレーク 201-2 (07-02-03) (02-13-05) 接点 切換 スイッチ 2 ノッチ 202-1 (07-02-04) (02-13-04) 3 ノッチ 202-2 (07-02-05) (02-13-04) 多段 202-3 (07-11-05) 複線図記号(例) 17 JSIA 118:2015 表 1-電盤類の電気用図記号と文字記号(続き) メーク接点 203-1 図記号 JIS C 0617 (07-02-01) ブレーク接点 名 図記号 JSIA 118 203-2 (07-02-03) 203-3 (07-02-04) 称 接点 メーク ブレーク接点 ・ メーク接点 手動操作 残留接点 ブレーク接点 メーク接点 手動復帰接点 ブレーク接点 メーク接点 自動復帰接点 ブレーク接点 206-1 206-2 207-1 (07-05-01) 207-2 (07-05-03) 208-1 (07-05-02) ブレーク接点 (オフディレイ) 205-2 メーク接点 瞬時動作 限時復帰接点 205-1 ブレーク接点 (オンディレイ) 204-2 メーク接点 限時動作 瞬時復帰接点 204-1 208-2 (07-05-04) 文字記号 器具番号 JEM1090 複線図記号(例) 18 JSIA 118:2015 表 1ー配電盤類の電気用図記号と文字記号(続き) 名 称 (フリッカ) メーク接点 限時動作 限時復帰接点 ブレーク接点 文字記号 209-2 210-1 (07-04-01) ブレーク接点 210-2 (07-04-04) メーク接点 211-1 (07-04-02) ブレーク接点 211-2 (07-04-03) メーク接点 212-1 (07-08-01) ブレーク接点 212-2 (07-08-02) 212-3 (07-08-03) メーク接点 213-1 (07-08-03) ブレーク接点 213-2 メーク接点 (同一器具内の他の 図記号 JIS C 0617 (07-05-05) メーク接点 オーバ ラップ接点 図記号 JSIA 118 209-1 214-1 全ての接点より早く 動作) オーバ ラップ接点 (同一器具内の他の 全ての接点より遅く 動作) リミットスイッチ メーク・ブレーク接点 温度感知器 (サーモスタット) 圧力スイッチ Θ TH Θ (07-08-03) Θ P LS Θ (07-08-03)(07-02-01) PRS 器具番号 JEM1090 複線図記号(例) 19 JSIA 118:2015 表 1ー配電盤類の電気用図記号と文字記号(続き) 名 称 ブレーク接点 圧力スイッチ メーク ブレーク接点 ・ メーク接点 フロート スイッチ ブレーク接点 メーク ブレーク接点 ・ 液面継電器 図記号 JSIA 118 214-2 図記号 JIS C 0617 (07-02-01) (07-02-03) 文字記号 器具番号 JEM1090 複線図記号(例) PRS P 214-3 (07-08-03) P 215-1 (07-02-01) FLTS F 215-2 (07-02-03) F 215-3 (07-08-03) F WLR 216 * 電極棒 * 印の記入文字は表 2 参照 217 LF LF E1 3 極の例 フロートレベルスイッチ 218 219 RMCCB リモコン漏電ブレーカ 220 RELCB 中性線区分端子 221 NS NS 222 リモコントランス 223 リモコンスイッチ RRY T RT R RSW 224 R リモコン セレクタスイッチ 225 3 極の例 3 極の例 リモコンブレーカ リモコンリレー E3 FLTS FLTS 3 極の例 (ニートラルスイッチ) E2 RSW 20 JSIA 118:2015 表 2.1-指示計器 JSIA 図記号番号 注記 名 称 文字記号 * 部分記入文字 126-01 電流計 AM 126-02 電力計 WM W 126-03 零相電流計 A0M A0 126-04 零相電圧計 V0M V0 126-05 最大需要電流計 MDAM MDA 126-06 最大需要電力計 MDWM MDW 126-07 高調波計 HM H 126-08 高調波電流計 HAM HA 126-09 高調波電圧計 HVM HV A JIS 規格においては図記号内に記載の文字は斜体となっているものもあるが,当規格としては 全て正体とする。 表 2.2-保護継電器 JSIA 図記号番号 注記 名 称 文字記号 無 * 部分記入図記号又は文字 138-01 過電圧継電器 OVR U> 138-02 過電流継電器 OCR I> 138-03 地絡過電圧継電器 138-04 地絡方向継電器 138-05 地絡継電器(地絡過電流継電器) 138-06 短絡方向継電器 DSR I > 138-07 逆電力継電器 RPR P← 138-08 比率作動継電器 PDFR Id/I> 138-09 不足周波数継電器 UFR f< 138-010 過周波数継電器 OFR f> 138-011 漏電継電器 ELR EL 138-012 過負荷・欠相継電器 2ER 2E 138-013 過負荷・欠相・反相継電器 3ER 3E 138-014 電圧継電器 VR U OVGR U > DGR I > GR(OCGR) I > JIS 規格においては図記号内に記載の文字は斜体となっているものもあるが,当規格としては 全て正体とする。 21 JSIA 118:2015 表 2.3-継電器(制御用) JSIA 図記号番号 注記 名 称 文字記号 * 部分記入文字 141-01 補助継電器 AXR 141-02 交互継電器 ALTR ALT 141-03 タイムスイッチ TS TS 141-04 ソーラタイムスイッチ STS STS 141-05 光電式自動点滅器 PHOS PHOS AX JIS 規格においては図記号内に記載の文字は斜体となっているものもあるが,当規格としては 全て正体とする。 表 2.4-液面継電器 JSIA 図記号番号 注記 用 途 文字記号 * 部分記入文字 216-0 給水又は排水用 WLR0 WL0 216-1 給水用(空転防止又は高架水槽減水警報付) WLR1 WL1 216-2 給水又は排水用(満水警報付) WLR2 WL2 216-3 給水又は排水用(満減水警報付) WLR3 WL3 216-4 給水用(空転防止付受水槽及び高架水槽満・減水警報付) WLR4 WL4 216-5 警報用(満水・減水) WLR5 WL5 JIS 規格においては図記号内に記載の文字は斜体となっているものもあるが,当規格としては 全て正体とする。 22 JSIA 118:2015 表 3―文字記号と対応英語 JSIA 図記号番号 名 称 文字記号 対応英語(参考) 005 直流 DC Direct current 006 交流 AC Alternating current 気中 PAS Pole air-break switch 真空 PVS Pole vacuum switch 気中 UAS Underground air-break switch ガス UGS Underground gas switch 高圧引込用負荷開閉器 100 101 ケーブルヘッド 102 電力需給用計器用変成器 103 断路器 104 限流ヒューズ 105 106-1 106-2 遮断器 高圧負荷開閉器 CH VCT Cable head Combined voltage and current transformer DS Disconnecting switch 断路形 FDS Fuse-disconnector 固定形 PF Power fuse 気中 ACB Air circuit breaker 真空 VCB Vacuum circuit breaker ガス GCB Gas circuit breaker 気中 AS Air switch-disconnector 真空 VS Vacuum switch-disconnector ガス GS Gas switch-disconnector LBS Load-break switch 高圧負荷開閉器 107 高圧カットアウト PC Primary cutout 108 避雷器 LA Lightning arrester 109 サージ防護デバイス SPD Surge Protective Device 110 変流器 CT Current transformer 111 零相変流器 ZCT Zero-phase-sequence current transformer 112 計器用変圧器 VT Voltage transformer 113 接地形計器用変圧器 EVT Earthing voltage transformer 114 コンデンサ形計器用変圧器 CVT Capacitans voltage transformer 115 零相計器用変圧器 ZVT Zero-phase voltage transformer 116 高圧電磁接触器 気中 AMC Air electromagnetic contactor 真空 VMC Vacuum electromagnetic contactor 117 直列リアクトル 118 進相コンデンサ 119 変圧器 SR Series reactor 高圧 SC Static condenser 低圧 C Capacitor T Transformer ― 121 配線用遮断器 MCCB Molded case circuit breaker 122 漏電遮断器 ELCB Earth-leakage circuit breaker 23 JSIA 118:2015 表 3―文字記号と対応英語(続き) JSIA 図記号番号 名 称 文字記号 対応英語(参考) 123 電磁接触器 MC Electromagnetic contactor 124 電磁開閉器 MS Electromagnetic switch, 125 双投形電磁接触器 MCDT Electromagnetic starter Double throw electromagnetic contactor 126⊸ 01 電流計 AM Ammeter 126⊸ 02 電力計 WM Wattmeter 126⊸ 03 零相電流計 AOM Zero-phase ammeter 126⊸ 04 零相電圧計 VOM Zero-phase voltmeter 126⊸ 05 最大需要電流計 MDAM Maximum-demand ammeter 126⊸ 06 最大需要電力計 MDWM Maximum-demand wattmeter 126⊸ 07 高調波計 126⊸ 08 高調波電流計 HAM Higher-harmonics ammeter 126⊸ 09 高調波電圧計 HVM Higher-harmonics voltmeter 126⊸ 1 電圧計 126⊸ 2 無効電力計 126⊸ 3 力率計 PFM Power-factor meter 126⊸ 4 周波数計 FM Frequency meter 126⊸ 5 回転計 NM Tachometer 127 電力量計 128 無効電力量計 129 記録電力計 130 時間計 131 変換器 HM Higher-harmonics meter VM Voltmeter VARM Varmeter WHM Watt-hour meter VARHM Var-hour meter RWM Recording wattmeter HM Hour meter 電圧 VTD Voltage transducer 電流 ATD Ampere transducer 電力 WTD Watt transducer 132 電圧計切換スイッチ VS Voltmeter change-over switch 133 電流計切換スイッチ AS Ammeter change-over switch 134 試験用端子 電圧 零相電圧 135 試験用端子 電流 零相電流 VTT ZVTT CTT Voltage testing terminal Zero-phase voltage testing terminal Current testing terminal ZCTT Zero-phase current testing terminal 136 自動力率制御装置 APFC Automatic power factor controller 137 コンデンサ引外し電源装置 CTD Capacitor tripping device 138-01 過電圧継電器 OVR Overvoltage relay 138-02 過電流継電器 OCR Over current relay 138-03 地絡過電圧継電器 OVGR Ground overvoltage relay 24 JSIA 118:2015 表 3―文字記号と対応英語(続き) JSIA 図記号番号 名 称 文字記号 DGR 対応英語(参考) 138-04 地絡方向継電器 138-05 地絡継電器 (地絡過電流継電器) 138-06 短絡方向継電器 DSR Phase direction relay 138-07 逆電力継電器 RPR Reverse power relay 138-08 比率差動継電器 PDFR Percent differential relay 138-09 不足周波数継電器 UFR Under-frequency relay 138-010 過周波数継電器 OFR Over-frequency relay 138-011 漏電継電器 ELR Earth leakage relay 138-012 過負荷・欠相継電器 2ER Two element relay for over load and open phase 138-013 過負荷・欠相・反相継電器 3ER Three element relay for over load , open phase and phase sequence reversal 138-014 電圧継電器 VR Voltage relay GR (OCGR) Ground direction relay Ground relay (Over current ground relay) 138-1 無電圧継電器 NVR No voltage relay 138-2 不足電力継電器 UPR Under power relay 138-3 不足電圧継電器 UVR Under voltage relay 139 熱動継電器 THR Thermal relay 140 過負荷継電器 OLR Over load relay 141-01 補助継電器 AXR Auxiliary relay 141-02 交互継電器 ALTR Alternating relay 141-03 タイムスイッチ TS Time switch 141-04 ソーラタイムスイッチ STS Solar time switch 141-05 光電式自動点滅器 PHOS Photoelectric switch 142 キープリレー KR Keep relay 143 限時継電器 TLR Time lag relay 144 断続継電器 FCR Flicker relay 145 電動機 M Motor 146 ヒータ H Heater 147 電動弁 MOV 148 電磁弁 SV 149 換気扇 FAN 150 蛍光灯 FL 151 コンセント 152 表示灯 備考 表示灯の色を明記する場合 Motor-operated valve Solenoid valve Fan Fluorescent lamp CON Socket outlet SL Signal lamp 赤:RD (Red),青:BU(Blue),黄;YE(Yellow) 白:W H (White)緑:GN(Green),橙:OR(Orange)とする 25 JSIA 118:2015 表 3―文字記号と対応英語(続き) JSIA 図記号番号 名 称 文字記号 対応英語(参考) 153 ベル BL Bell 154 ブザー BZ Buzzer 155 パルス表示器 CO Pulse meter device) 156 操作用変圧器 OT Operation transformer 157 サーキットプロテクタ 158 ヒューズ/包装ヒューズ 159 整流器 RF Rectifier 160 固定抵抗器 R Resister 161 可変抵抗器 VR Variable resister 162 サージアブソーバ SA Series reactor 163 フィルタ FLT Filter 164 コネクタアセンブリ CN Connector assembly 165 端子 TB Terminal block 166 接地端子 ET Earth-terminal 167 接地 169 単巻変圧器 AT Auto-transformer 170 制御用インバータ INV Inverter 201 ボタンスイッチ BS Button switch 202 切換スイッチ 212 リミットスイッチ LS Limit switch 213 温度検知器 TH Thermostat 214 圧力スイッチ PRS Pressure switch 215 フロートスイッチ FLTS Float switch 216 液面継電器 WLR Water level relay 217 電極棒 218 フロートレベルスイッチ 219 リモコンブレーカ RMCCB Molded case circuit breaker 220 リモコン漏電ブレーカ RELCB Earth-leakage circuit breaker 221 中性線区分端子 NS 222 リモコンリレー RRY 223 リモコントランス RT 224 リモコンスイッチ RSW Remote control switch 225 リモコンセレクタスイッチ RSW Remote control selector switch CBE F/EF E COS LF FLTS (electrically-operated counting Circuit-breaker for equipment Fuse/Enclosed fuse Earth 備考 接地種別により文字記号の語 尾に A,B,C,D を記載する Change-over switch Electrode セレクタ selector switch rod Float level switch JEM異 Neutral switch Remote control relay Remote control transformer Float switch 26 JSIA 118:2015 附属書A (参考) 配電盤類の電気用図記号の経緯 まえがきの記載例 1 この附属書は JIS 規格に基づき JSIA 配電盤類の電気用図記号を決定した経緯をまとめて示したものであ る。 なお、JIS 図記号において、詳細寸法の不明な部分があるので、その部分は近似とし「適合」として表 している。 表A.1-JSIA 配電盤類の電気用図記号の経緯 JSIA No 001 002 003 図記号の名称 装置。デバイス, 機能部品,構成部品,機能 囲い(球形,槽形),囲み 境界線 経 緯(解説) JIS 規格に適合 008 009 010 011 012 013 014 015 016 017 018 019 JIS 規格に適合 JIS 規格に準拠〔CAD の一点短鎖線の比(以下,線比という。 )が,JIS 規 格に整合することが難しくため〕よって、線は一点鎖線とする。 なお,その線比は規定しない。 (以後,境界線の仕様については、この考えを 準用する。 仕切り・遮蔽(シールド) JIS 規格に準拠(CAD による線比が,JIS 規格と整合するのが難しい。 ) なお,破線部の線比は規定しない。 直流 JIS 規格(02‐02‐18)に適合 交流 JIS 規格(02‐02‐19)に適合 連結(機械的,気圧式など) JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。) 連結 JIS 規格に適合 手動操作(一般) JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。) 電磁効果による操作 JIS 規格に適合 電動機操作 JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。) 作動装置(回転操作) JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。) 接続 JIS 規格に適合 接続群 JIS 規格に適合 遮蔽導体 JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。) より合わせ接続 JIS 規格に適合 ケーブルの心線 JIS 規格に適合 接続点・接続箇所 JIS 規格に適合 端子 JIS 規格に適合 T接続 JIS 規格に適合 100 高圧引込用負荷開閉器 101 ケーブルヘッド 102 103 電力需給用計器用変成器 断路器 104 105 限流ヒューズ 遮断器 004 005 006 007 JIS 規格(07-13-08),(03-03-01)及び囲い・輪郭〔以下,(囲い)という。〕 の図記号を組み合わせ,JSIA 図記号とした。 JIS 規格(03-04-01)は複線図用と思われるので,同図記号を参考に,JSIA として単線図用及び複線図用の図記号を定めた。 なお,JIS における三角形部分は 2 等辺三角形となっている。 JSIA だけの図記号 JIS 規格(07-13-06), (02-13-01), (02-13-26)及び(囲い)の図記号を組み 合わせ,JSIA 図記号とした。したがって,103-1 を除き JIS 規格に適合しな い。 JIS 規格に準拠 JIS 規格(07-13-05), (03-03-05)及び(囲い)の図記号を組み合わせ,JSIA 図記号とした。 27 JSIA 118:2015 表A.1-JSIA 配電盤類の電気用図記号の経緯(続き) JSIA No 106 図記号の名称 高圧負荷開閉器 107 108 高圧カットアウト 避雷器 109 110 サージ防護デバイス 変流器 111 零相変流器 112 計器用変圧器 113 114 115 116 接地形計器用変圧器 コンデンサ形計器用変圧器 零相計器用変圧器 高圧電磁接触器 117 直列リアクトル 118 119 進相コンデンサ 変圧器 120 121 フレキシブル接続 配線用遮断器 122 漏電遮断器 123 124 125 126 127 電磁接触器 電磁開閉器 双投形電磁接触器 指示計器 電力量計 128 無効電力量計 129 130 131 記録電力計 時間計 変換器 132 電圧計切換スイッチ 133 電流計切換スイッチ 134 電圧試験用端子 零相電圧試験用端子 経 緯(解説) JIS 規格(07-13-08),(07-21-09),(02-13-26)及び(囲い)を組み合わせ, 各図記号とした。 JIS 規格に適合 固定形については JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。 ) 断路形については JIS 規格(07-13-06)と(07-22-03)を参考に,JSIA だけ の図記号とした。 公共建築設備工事標準図からの図記号を参考に,JSIA 規格とした。 JIS 規格に準拠(単線接続図において、変流器が 2 台のときの斜線は,3 斜 線,4 斜線となる。したがって,JSIA の単線図記号では基本的に設けない こととした。) JIS 規格に準拠(変流器の場合にならい,本数は基本的に設けないこととし た。) また,高圧零相変流器は試験用端子付きのものが多く,試験端子付のもの を図記号化した。 JIS 規格(07-21-01),(06-13-01A)及び(囲い)を組み合わせ,各図記号と した。 JIS 規格(06-09-04),(07-21-01)を参考に図記号とした JSIA だけの図記号 JSIA だけの図記号 JSIA だけの図記号 JIS 規格(07-13-02),(07-13-05) ,(07-21-01)及び(囲い)を組み合わせ, 各図記号とした。 低圧用は JIS 規格に適合。高圧用は,(囲い)を記載のため図記号比が合っ ていない。 JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。) JIS 規格に準拠(幹線電線本数を示す?斜線(2 本,3 本)の記載は基本的 に行わないこととした。) なお、複線図における図記号の表現を,JIS 規格に準拠するよう推奨。 JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。) JIS 規格(07-13-05),(03-03-05)を組み合わせ,図記号とした。一般用を除 き JIS 規格に適用しない。 JIS 規格(07-13-05),(06-13-10)及び(03-03-05)を組み合わせ,各図記号 とした JSIA だけの図記号 JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。) JIS 規格(07-13-02),(07-13-21)を参考にした JSIA だけの図記号 JSIA 図記号 123 を参考にした図記号 JIS 規格に準拠(計器内記入文字は斜体としない。 ) 未検定は JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。 ) 検定付は未検定の図記号の外郭を二重線とした JISA だけの規格 未検定は JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。 ) 検定付は未検定の図記号の外郭を二重線とした JISA だけの規格 JIS 規格に準拠(計器内の“W”を“RW”に変更。) JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。) JIS 規格に準拠(左右の線は設けないものとし,左右上下いずれからも,配 線できるものとした。) 単線図用は JIS 規格に適合。 なお,複線図用は単線図用の図記号を使用し、JIS 規格の図記号の表現はし ないするものとする。 単線図用は JIS 規格に適合。 なお,複線図用は単線図用の図記号を使用し、JIS 規格の図記号の表現はし ないするものとする。 JSIA だけの図記号 28 JSIA 118:2015 表A.1-JSIA 配電盤類の電気用図記号の経緯(続き) JSIA No 135 136 137 138 139 図記号の名称 電流試験用端子 零相電流試験用端子 自動力率制御装置 コンデンサ引外し電源装置 保護継電器 熱動継電器 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 過負荷継電器 継電器コイル/作動装置 キープリレー 限時継電器 断続継電器 電動機 ヒータ 電動弁 電磁弁 換気扇 蛍光灯 コンセント 152 153 表示灯 ベル 154 ブザー 155 156 157 158 159 160 161 パルス表示器 操作用変圧器 サーキットプロテクタ ヒューズ/包装ヒューズ 整流器 固定抵抗器 可変抵抗器 162 サージアブソーバ 163 164 165 166 167 168 169 170 フィルタ コネクタアセンブリ 端子 接地端子 接地 フレーム接続 単相単巻変圧器 制御用インバータ 200 201 開閉器(スイッチ) ボタンスイッチ 経 緯(解説) JSIA だけの図記号 JSIA だけの図記号 JSIA だけの図記号 JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。記入文字は斜体としない。) JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。JIS 規格における上下線を削除 何装置内処理とする。)したがって、配線は上下左右可能となる。 JIS 規格(02-08-02)及び(07-16-01)を組み合わせ,図記号とした。 JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。記入文字を追記した。 ) JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。記入文字を追記した。 ) JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。記入文字を追記した。 ) JSIA だけの図記号 JIS 規格に適合 JIS C 0303 に準拠して使用することとした。 JIS C 0303 に準拠して使用することとした。 JIS C 0303 に準拠して使用することとした。 JIS C 0303 に準拠して使用することとした。 JSIA だけの図記号 JISC0617 にも図記号はあるが,実情の図記号とは使用が難しいとの意見か ら,JISC0303 に準拠して使用することとした。 JIS 規格に適合 JIS 規格(08-10-06)は複線図用と思われるので同図記号を参考に,JSIA と して単線図用及び複線図用の図記号を定めた。 なお,複線図用は JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。 ) JIS 規格(08-10-10)は複線図用と思われるので同図記号を参考に,JSIA と して単線図用及び複線図用の図記号を定めた なお,複線図用は JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。 ) JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。) JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。) JSIA(121-1)に準拠(図記号比が合っていない。 ) JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。) JIS 規格に適合。なお,JIS における三角形部分は正三角形である。 JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。) JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。) なお,(a)(b)は縦書き、横書きにしたときの図記号である。 JSIA だけの図記号。 なお,図側には SA(サージアブソーバ)を記載する。 JIS 規格に準拠(囲いからの左右線は,上下線を考慮しないものとする。 ) JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。) JIS 規格に適合 JSIA だけの図記号 JIS 規格に適合 JIS 規格に適合 JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。2 本の斜線の削除。) JSIA だけの図記号 JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。) メーク接点は JIS 規格に準拠(図記号比があっていない)。 ブレーク接点は JIS 規格(07-02-03),(02-13-05)を組み合わせ,図記号と した。(参考:ボタンスイッチのブレーク接点は JIS 規格にはない。) 29 JSIA 118:2015 表A.1-JSIA 配電盤類の電気用図記号の経緯(続き) JSIA No 202 図記号の名称 切換スイッチ 203 204 接点 手動操作残留接点 205 手動復帰接点 206 自動復帰接点 207 208 209 限時動作瞬時復帰接点 瞬時動作限時復帰接点 限時動作限時復帰接点 210 211 212 213 214 オーバラップ接点(接点より 早く動作) オーバラップ接点(接点より 遅く動作) リミットスイッチ 温度感知器 圧力スイッチ 215 フロートスイッチ 216 217 液面継電器 電極棒 218 フロートレベルスイッチ 219 220 221 222 223 224 225 リモコンブレーカ リモコン漏電ブレーカ 中性線区分端子 リモコンリレー リモコントランス リモコンスイッチ リモコンセレクタスイッチ 経 緯(解説) 2 ノッチ,3 ノッチは JIS 規格(07-02-04),(07-02-05)及び(02-13-04)を 組み合わせ,図記号とした。なお,図記号比は合っていない。 多段は JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない) 。 JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。) 現 JIS 規格にはないため,旧 JIS 規格を引用した。ただし,図記号比は合っ ていない。 現 JIS 規格にはないため,旧 JIS 規格を引用した。ただし,図記号比は合っ ていない。 現 JIS 規格にはないため,旧 JIS 規格を引用した。ただし,図記号比は合っ ていない。 JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。) JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。) JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。)なお,ブレーク接点は現 JIS 規格にない。 JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。) JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。) JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。) JIS 規格に準拠(図記号比が合っていない。) JIS 規格(07-02-01)(07-02-03)及び(07-08-03)を組み合わせ,JSIA だけ の図記号とした。 JIS 規格(07-02-01)(07-02-03)及び(07-08-03)を組み合わせ,JSIA だけ の図記号とした。 JSIA だけの図記号 JSIA だけの図記号。 なお,図は電極棒 3 本(3 極)の例である。 JSIA だけの図記号。 なお,図はレベルスイッチ 3 個(3 極)の例である。 JSIA121-1 と黒三角(▲:リモコン)を組み合わせた JSIA だけの図記号 JSIA122-1 と黒三角(▲:リモコン)を組み合わせた JSIA だけの図記号 JSIA だけの図記号 JIS C 0303 に準拠して使用することとした。 JIS C 0303 に準拠して使用することとした。 JIS C 0303 に準拠して使用することとした。 JIS C 0303 に準拠して使用することとした。 30 JSIA 118:2015 白紙 1 JSIA 118:2015 配電盤類の電気用図記号と文字記号 解 説 この解説は,規格に規定・記載した事柄を説明するもので,規格の一部ではない。 この解説は,一般社団法人日本配電制御システム工業会が編集・発行するものであり,これに関する問 合せ先は,一般社団法人日本配電制御システム工業会である。 1 制定の趣旨及び経緯 各国の規格・基準の国際的整合化と透明性の確保は貿易上の技術的障害を除去又は低減し,世界的な貿 易の自由化と拡大のためには必要不可欠である。このため,我が国においても WTO(世界貿易機構)/ TBT 協定(貿易の技術的障害に関する協定)に加盟・締結し,国内規格が非関税障壁とならないように JIS 規格を国際規格との整合化を図ることになった。配電盤類にあっても,近年の急激な技術的革新に伴い, 殊に既製の図記号や文字記号だけでは表現できない新しい種類の器具・装置を組み込むことも多くなって きた。さらに,CAD 化が進むにつれ,図記号の切換時期や新規の図記号・文字記号の補充を各社の自主性 に委ねておくことは,後々これらの統一に煩わしい問題になることが懸念された。 これらを考慮し,配電盤類の設計に常用される主な電気用図記号と文字記号について統一して採用,使 用することを考慮し 1993 年に JSIA T005(配電盤類の電気用図記号と文字記号)を制定した。 参考として,我が国の電気用図記号の歩みを記しておく。 1949 年 06 月 JES 電気 0301(一般電気用シンボル)の制定 1951 年 09 月 JIS C 0302(電気通信用シンボル)の制定 1952 年 04 月 JIS C 0301(電気用図記号)の制定 (JIS C 0302 と統合した。 ) 1975 年 11 月 JIS C 0301(電気用図記号)の第 1 回改正 1982 年 02 月 JIS C 0301(電気用図記号)の第 2 回改正〔JEC 60617 の 1 部分を取り込み,系列 1(IEC 系列)と系列 2(我が国独自の図記号)の表示がなされた。〕 1990 年 03 月 JIS C 0301(電気用図記号)の第 3 回改正 1993 年 10 月 JSIA T005(配電盤類電気用図記号と文字記号)の制定 1999 年 11 月 JIS C 0617(電気用図記号)シリーズの制定 〔IEC 60617 シリーズの整合性を高めて 系列 1( IEC 系列)に一本化した。〕 (JlSC0301:1990 年版は廃止された。 ) 2000 年 12 月 JSIA 118(配電盤類の電気用図記号と文字記号)制定(JSIA T005:1993 は廃止された) 2010 年 03 月 JSIA118— 1(配電盤類の電気用図記号 第 1 部:図記号と文字記号)として、改訂 (第 1 回) 今回は,当該規格に引用又は関連した規格類が制定以降変更されたほか,国土交通省大臣官房官庁営繕 部 監修“公共建築設備工事標準図(電気設備工事編)”の改定計画を受け,工業会としてもこの改正と連 動した方が好ましいとの考えから,規格として第 2 回目の改正を行ったものである。 解 1 2 JSIA 118:2015 解説 1.1 過去の改正履歴 1993 年 10 月制定 a) 技術資料 JSIA T005(配電盤類電気用図記号と文字記号)として制定された。 2000 年 12 月制定 b) 規格 JSIA 118(配電盤類電気用図記号と文字記号)として,新たに制定した。なお,技術資料 JSIA T005 からの主な改正点は,次のとおりである。 1) 制定に対する基本的な考え方は,JIS C 0617 を基本にし,関連規格を引用しながら下記の項目を主 眼に勘案し制定した。 ― 利便性を考えて JIS C 0301 での(系列 2)を参考として記載した。 ― コンピュータ支援製図システム(CAD)を強く意識し,図記号の大きさを決めた。 ― JIS C 0401 が廃止となり,新たに JIS C 1082 が発行されたが,我々が多用してきた文字記号及び デバイス番号が記載されていなので JEM 規格等から採用することとした。 ― JEM 規格の“制御器具番号”を併記することにより利便性を高めた。 ― JIS C 0617 に記載されていない器具に関しては,JIS C 0303 又は JIS C 0617 の基本記号と限定記 号等を組み合わせて作成した。ただし,特殊なものに関しては今まで慣例的に使用されている図 記号を採用することにした。 ― 主に高圧回路で使用されるものの中で,器具アースが必要と思われる図記号には外枠の輪郭線 (一点鎖線) を追加した。 ただし, 単線結線図に器具アースを記載しないときの枠線は不要とする。 ― 2) 参考として英文名を示した。ただし,使用に際しては参考文献等を参照されたい。 複線図用図記号は,規定しなかった。 2010 年 3 月改正 c) 主な改正点は,次のとおりである。 ― JSIA 100 規格票の様式に整合した。 ― 引用している JIS,JEM 規格等の最新版に,可能な限り整合した。 ― 複線図用図記号を,例として記載した。 ― 属性の記載位置を,JIS C 1082 シリーズを意識し,左側に記載した。 ― 国土交通省大臣官房庁営繕部監修“公共建築設備工事標準図(電気設備工事編) ”(以下、公共標 準図という。 )の内容を可能な限り採用した。 ― JSIA 118 に添付されていた高圧受電設備の接続図例,動力制御盤の接続図例及び分電盤の接続図 例は,今回記載しなかった。これらは,新たに発行する JSIA— T1182(電気用図記号と文字記号 第 2 部:配電盤類の電気用図記号を用いた回路図)に記載することとした。 1.2 1) 今回(第 2 回)の主な改正点 JSIA 118-1(配電盤類の電気用図記号と文字記号 第 1 部:図記号と文字記号)は,、規格番号及び名 称を JSIA 118(配電盤類の電気用図記号と文字記号)に変更した。 2) 引用している JIS,JEM 規格等の最新版に,可能な限り整合した。 3) 国土交通省大臣官房庁営繕部監修“公共建築設備工事標準図(電気設備工事編)” (以下、公共標準 図という。)の内容を可能な限り採用した。 4) JSIA 各図記号に番号付けを行った。 5) 開閉装置(高圧)などの外枠の輪郭が読みとりにくいものは,図記号の周囲を一点鎖線(境界を表 す)で囲むものとしていたが,一体の装置と考え周囲を実線とすることとした。 解 2 3 JSIA 118:2015 解説 6) 図記号のうち,指示計器,保護継電器,継電器及び液面継電器類の記入文字記号,図記号を別表(表 2)にまとめて記載した。 7) 文字記号に対応する英語(参考)を,別表(表 3)にまとめて記載した。 8) 今回 JSIA 配電盤類の図記号の経緯として,JIS 規格と JSIA 規格との相違を明確にするため,各々の JSIA 図記号の決定等の経緯を附属書 A に記載した。 各図記号の主な改正点 2 1) サージ防護デバイス(109) 避雷器と同図記号になっていたが,公共標準図に合わせたらとの意見があり検討。形状(大きさ) 等の問題があるとの意見もあったが,5 mm 以内とし重ならないこと,また,小さくなるが CAD に 0.5 4 0.5 よる作図であることを踏まえ変更することとした。 4 解説図 1— サージ防護デバイス(単線図用) 2) 熱動継電器(139) JIS 規格においては囲いの上下に線が出ているが,左右の入力の場合もあり装置を回転すると装 置が縦長となり,現状の使用状況から縦長にするは問題あるとの意見から,熱動の記号は,電気の 流れを表すものではないと考え装置から,出さないこととした。なお,JIS C 1082 電気技術文書に おいては,このような表現方法も記載されている。これにより,配線図上は左右上下何れからでも 可能となる。 改正後 改正前 解説図 2—熱動継電器(単線図用) 3) 過負荷継電器(140) 熱動継電器と同様の考え方である。 4) 電圧計切換スイッチ(132)・電流計切換スイッチ(133) JIS 記号にできるだけ整合するとの観点から,図(132)及び(133)のような図記号に変更した。 この変更は賛否の意見(特に複線図)が出たが,CAD による作図であり,複線図は単線図用の図記 号をそのまま使用するなどの調整を行うことで,JSIA 図記号とすることとした。 なお,図記号の寸法(基本)は 7.5 mm 角としたものである。 解 3 4 JSIA 118:2015 解説 VS AS VS a)単線図用上下配線の例 AS c)単線図用左右配線の例 b)複線図用左右配線の例 d)複線図用上下配線の例 解説図 3—電圧計・電流計切換スイッチ 3 電気用図記号の方向性 電気用図記号では,原則として電源又は正極が,上方又は左側にあることを想定して規定されている。 接点記号など開閉機能をもつものについて,旧図記号は上下左右が対称のものが多かったが,IEC 図記号 では非対称形のものが多く規定されている。 その結果,我が国特有のことであるが,電気器具・装置を上下左右に配列し,それを回路図に表現する とき電気用図記号の方向性について疑問が生ずるところとなった。 従来から当該規格では縦書き図形又は横書き図形の一例を示しただけで,特に図形の方向性については 定かではなかった。にもかかわらず,実際には多くの図形が縦書きから横書き,又は横書きから縦書きへ 方向性を変換して使用されてきた。ここには,使用する側にある種の不文律的規則性が成立していたもの と考えられる。そこで,この規格では図記号の方向性を変換する場合の基準について明確にした。 なお,JIS C 0617 に規定する接点記号のうち,ブレーク・メーク接点(c接点)は旧図記号シーケンス 制御用展開接続図での使用の際,回路順の都合で規定図形の方向にとらわれず習慣的にかなり自由に使用 してきた。そこで,この規格では反転した形状も使用できることとした。 注記 1 この図示例は,図記号の方向性について説明し 基本図形 たもので,図記号には矢印・一点鎖線の囲み は含まれていない。 注記 2 図中の は,電源(正極)の印加される方向 を示す。 解説図 4A-新図記号の方向性 -メーク接点- (a 接点) -ブレーク接点- (b 接点) -ブレーク・メーク接点- (ç 接点) 解説図 4B-新図記号の方向性 注記 1 この図示例は,図記号の方向性について説明したもので,図記号には矢印・一点鎖線の囲みは含まれていない。 注記 2 図中の は,電源(正極)の印加される方向を示す。 接点基本図記号については,シーケンス制御用展開接続図が縦書きの場合,電源又は正極の方向が原則 として上方,横書きの場合は左側に限定されているので,特に問題はないと思われる。 最後に,資料 1 及び資料 2 として文字記号(JEM 1115:2010 より)及び制御器具番号(JEM 1090:2008) を記載しておく。 解 4 5 JSIA 118:2015 解説 資料 1 文字記号 この文字記号は,配電盤・制御盤・制御装置の用語と文字記号(JEM 1115:2010)から配電盤類に関す る主な文字記号を抜粋したものである。なお,文字記号の内,括弧にくくられているものは省略した。 整理 番号 文字記号 用 語 整理 番号 文字記号 用 語 3005 AM 電流計 6002 S スイッチ 3006 MDAM 最大需要電流計 6003 KS ナイフスイッチ 3007 VM 電圧計 6004 CKS カバー付きナィフスイッチ 3008 VOM 零相電圧計 6005 DS 3009 AOM 零相電流計 6006 LBS 3010 WM 電力計 6007 3011 MDWM 最大需要電力計 3012 WHM 3013 3014 整理 番号 文字記号 用 語 RRY リモコンリレー RSW リモコンスイッチ 6073 YDS スターデルタ始動器 断路器 6093 R 抵抗器 負荷開閉器 6095 VR 可変抵抗器 F ヒューズ 6101 DC 放電コイル 6008 PROF プロテクタヒューズ 6104 CC 投入コイル 電力量計 6010 EF 包装ヒューズ 6105 HC 保持コイル VARM 無効電力計 6011 PF 電力ヒューズ 6106 TC 引外しコイル VARHM 無効電力量計 6012 FDS 断路形ヒューズ 6107 STC 電圧引外しコイル 3016 PFM 力率計 6013 PC 高圧カットァウト 6108 OTC 過電流引外しコイル 3017 RFM 無効率計 6015 ABS 気中開閉器 6109 UVC 不足電圧引外しコイル 3018 FM 周波数計 6016 OS 油開閉器 6110 CTD コンデンサ引外し電源装置 3032 HM 時間計 6017 PAS 柱上気中開閉器 6111 SL 表示灯 3036 TD 変換器 6018 VCS 真空開閉器 6114 FL 蛍光灯 3042 SH 分流器 6019 PVS 柱上真空開閉器 6116 FI 故障表示器 3044 MLT 倍率器 6020 GS ガス開閉器 6121 BL ベル 4008 VR 電圧継電器 6021 PGS 柱上ガス開閉器 6122 BZ ブザー 4009 CR 電流継電器 6022 CB 遮断器 6129 H ヒータ 4011 RPR 逆電力継電器 6023 OCB 油遮断器 6130 SH スペースヒータ 4013 FR 周波数継電器 6024 ABB 空気遮断器 6131 RT リモコントランス 4021 O□R 過□継電器 6025 MBB 磁気遮断器 6132 FAN 換気扇 4022 DOCR 方向過電流継電器 6026 ACB 気中遮断器 7029 IM 誘導電動機 4024 U□R 不足口口継電器 6027 GCB ガス遮断器 7031 G/M 発電電動機 4026 OU□R 過不足□□継電器 6028 VCB 真空遮断器 7044 T 変圧器 4030 SR 短絡継電器 6032 MCCB 配線用遮断器 7056 VT 計器用変圧器 4031 DSR 短絡方向継電器 6033 ELCB 漏電遮断器 7057 EVT 接地形計器用変圧器 4032 GR 地絡継電器 6034 CBE 機器保護用遮断器 7058 CVT コンデンサ形計器用変圧器 4033 OCGR 地絡過電流継電器 6037 MC 電磁接触器 7062 ZVT 零相計器用変圧器 4034 OVGR 地絡過電圧継電器 6038 VMC 真空電磁接触器 7063 CT 変流器 4035 DGR 地絡方向継電器 6039 AMC 気中電磁接触器 7066 ZCT 零相変流器 4046 OPR 欠相継電器 6040 GMC ガス電磁接触器 7068 VCT 計器用変圧変流器 4047 RPHR 反相継電器 6041 MS 電磁開閉器 7071 RF 整流器 4048 2ER 過負荷・欠相継電器 6043 CS 制御用操作スイッチ 7073 INV インバータ 過負荷・欠相・反相 6047 BS ボタンスイッチ 7081 SRX 直列リアクトル 6069 4049 3ER 6053 COS 切換スイッチ 7084 CLR 限流抵抗器 4054 THR 熱動継電器 6054 AS 電流計切換スイッチ 7087 SAR 避雷器 4056 DFR 差動継電器 6055 VS 電圧計切換スィッチ 7091 SC 電力用コンデンサ 4057 PDFR 比率差動継電器 6059 LS リミットスイッチ 8006 CON コンセント 4071 AXR 補助継電器 6060 FLTS フロートスイッチ 8012 TB 端子台 4075 TLR 限時継電器 6061 LVS レベルスイッチ 8013 TT 試験用端子 4076 TDR 時延継電器 6063 PHOS 光電スイッチ 8014 VTT 電圧試験用端子 4080 FCR フリッカ継電器 6064 TS トルクスイッチ 8015 CTT 電流試験用端子 4081 KR キープ継電器 6065 PRS 圧力スイッチ 8016 ET 接地端子 4082 ALTR 交互継電器 6066 SPS 速度スイッチ 8017 BD バスダクト 4083 ELR 漏電継電器 6067 THS 温度スイッチ 8018 CH ケーブルヘッド 4085 STR 始動継電器 6068 FLS 流量スイッチ 8025 NS ニュートラルスイッチ 継電器 解 5 6 JSIA 118:2015 解説 資料2 制御器具番号 この器具番号は,制御器具番号(JEM1090:2008)から抜粋した。 基本器具番号 器 具 名 称 説 明 1 主幹制御器又はスイッチ 主要機器の始動・停止を開始する器具 2 始動若しくは閉路限時継電器又は始動 始動若しくは閉路開始前の時刻設定を行う継電器又は始動若しくは閉路 若しくは閉路遅延継電器 開始前に時間の余裕を与える継電器 3 操作スイッチ 機器を操作するスイッチ 4 主制御回路用制御器又は継電器 主制御回路の開閉を行う器具 5 停止スイッチ又は継電器 機器を停止する器具 6 始動遮断器,スイッチ,接触器又は継電器 機器をその始動回路に接続する器具 7 調整スイッチ 機器を調整するスイッチ 8 制御電源スイッチ 制御電源を開閉するスイッチ 9 界磁転極スイッチ,接触器又は継電器 界磁電流の方向を反対にする器具 10 順序スイッチ又はプログラム制御器 機器の始動又は停止の順序を定める器具 11 試験スイッチ又は継電器 機器の動作を試験する器具 12 過速度スイッチ又は継電器 過速度で動作する器具 13 同期速度スイッチ又は継電器 同期速度又は同期速度付近で動作する器具 14 低速度スイッチ又は継電器 低速度で動作する器具 15 速度調整装置 回転機の速度を調整する装置 16 表示線監視継電器 表示線の故障を検出する継電器 17 表示線継電器 表示線継電方式に用いることを目的とする継電器 18 加速若しくは減速接触器又は加速 加速又は減速が予定値になったとき,次の段階に進める器具 若しくは減速継電器 19 始動,運転切換接触器又は継電器 機器を始動から運転に切り換える器具 20 補機弁 補機の主要弁 21 主機弁 主機の主要弁 22 漏電遮断器,接触器又は継電器 漏電が生じたとき,動作又は交流回路を遮断する器具 23 温度調整装置又は継電器 温度を一定の範囲に保つ器具 24 タップ切換装置 電気機器のタップを切り換える装置 25 同期検出装置 交流回路の同期を検出する装置 26 静止器温度スイッチ又は継電器 変圧器,変流器などの温度が予定値以上又は以下になったとき動作する 27 交流不足電圧継電器 交流電圧が不足したとき動作する継電器 28 警報装置 警報を出すとき動作する装置 29 消火装置 消火を目的として動作する装置 30 機器の状態又は故障表示装置 機器の動作状態又は故障を表示する装置 31 界磁変更遮断器,スイッチ,接触器又は継電器 界磁回路及び励磁の大きさを変更する器具 32 直流逆流継電器 直流が逆に流れたとき動作する継電器 33 位置検出スイッチ又は装置 位置と関連して開閉する器具 34 電動順序制御器 始動又は停止動作中主要装置の動作順序を定める制御器 35 ブラシ操作装置又はスリップリング短絡装置 ブラシを昇降若しくは移動する装置又はスリップリングを短絡する装置 36 極性継電器 極性によって動作する継電器 37 不足電流継電器 電流が不足したとき動作する継電器 38 軸受温度スイッチ又は継電器 軸受けの温度が予定値以上又は予定値以下となったとき動作する器具 39 機械的異常監視装置又は検出スイッチ 機器の機械的異常を監視又は検出する器具 40 界磁電流継電器又は界磁喪失継電器 界磁電流の有無によって動作する継電器又は界磁喪失を検出する継電器 41 界磁遮断器,スイッチ又は接触器 機械に励磁を与え又はこれを除く器具 42 運転遮断器,スイッチ又は接触器 機械をその運転回転に接続する器具 43 制御回路切換スイッチ,接触器又は継電器 自動から手動に移すなどのように制御回路を切り換える器具 44 距離継電器 短絡又は地絡故障点までの距離によって動作する継電器 45 直流過電圧継電器 直流の過電圧で動作する継電器 46 逆相又は相不平衡電流継電器 逆相又は相不平衡電流で動作する継電器 47 欠相又は逆相電圧継電器 欠相又は逆相電圧のとき動作する継電器 48 渋滞検出継電器 規定の時間以内に所定の動作が行われないとき動作する継電器 器具 解 6 7 JSIA 118:2015 解説 基本器具番号 49 器 具 名 称 説 明 回転温度スイッチ若しくは継電器又は 回転機の温度が予定値以上若しくは以下となったとき動作する器具又は機器 過負荷継電器 が過負荷となったとき動作する器具 50 短絡選択継電器又は地絡選択継電器 短絡又は地絡回路を選択する継電器 51 交流過電流継電器又は地絡過電流継電器 交流の過電流又は地絡過電流で動作する継電器 52 交流遮断器又は接触器 交流回路を遮断・開閉する器具 53 励磁継電器又は励弧継電器 励磁又は励弧の予定状態で動作する継電器 54 高速度遮断器 直流回路を高速度で遮断する器具 55 自動力率調整器又は力率継電器 力率をある範囲に調整する調整器又は予定力率で動作する継電器 56 すべり検出器又は脱調継電器 予定のすべりで動作する検出器又は同期外れを検出する継電器 57 自動電流調整器又は電流禙電器 電流をある範囲に調整する調整器又は予定電流で動作する継電器 58 (予備番号) ― 59 交流過電圧継電器 交流の過電圧で動作する継電器 60 自動電圧平衡調整器又は電圧平衡継電器 二回路の電圧差をある範囲に保つ調整器又は予定電圧差で動作する継電器 61 自動電流平衡調整器又は電流平衡継電器 二回路の電流差をある範囲に保つ調整器又は予定電流差で動作する継電器 62 停止若しくは開路限時継電器又は停止 停止若しくは開路前の時刻設定を行う継電器又は停止若しくは開路前に時間 若しくは開路遅延継電器 の余裕を与える継電器 63 圧力スイッチ又は継電器 予定の圧力で動作する器具 64 地絡過電圧継電器 地絡を電圧によって検出する継電器 65 調整装置 原動機の速度を調整する装置 66 断続継電器 予定の周期で接点を反復開閉する継電器 67 交流電力方向継電器又は地絡方向継電器 交流回路の電力方向又は地絡方向によって動作する継電器 68 混入検出器 流体の中にほかの物質が混入したことを検出する器具 69 流量スイッチ又は継電器 流体の流れによって動作する器具 70 加減抵抗器 加減する抵抗器 71 整流素子故障検出装置 整流素子の故障を検出する装置 72 直流遮断器又は接触器 直流開路を遮断・開閉する器具 73 短絡用遮断器又は接触器 電流制限抵抗・振動防止抵抗などを短絡する器具 74 調整弁 流体の流量を調整する弁 75 制動装置 機械を制動する装置 76 直流過電流継電器 直流の過電流で動作する継電器 77 負荷調整装置 負荷を調整する装置 78 搬送保護位相比較継電器 被保護区間各端子の電流の位相差を搬送波によって比較する継電器 79 交流再閉路継電器 交流回路の再閉路を制御する継電器 80 直流不足電圧継電器 直流電圧が不足したとき動作する継電器 81 調速機駆動装置 調速機を駆動する装置 82 直流再閉路継電器 直流回路の再閉路を制御する継電器 83 選択スイッチ,接触器又は継電器 ある電源を選択又はある装置の状態を選択する器具 84 電圧継電器 直流又は交流回路の予定電圧で動作する継電器 85 信号継電器 送信又は受信継電器 86 ロックアウト継電器 異常が起こったとき装置の応動を阻止する継電器 87 差動継電器 短絡又は地絡差電流によって動作する継電器 88 補機用遮断器,スイッチ,接触器又は継電器 補機の運転用遮断器,スイッチ,接触器又は継電器 89 断路器又は負荷開閉器 直流若しくは交流回路用断路器又は負荷開閉器 90 自動電圧調整器又は自動電圧調整継電器 電圧をある範囲に調整する器具 91 自動電力調整器又は電力継電器 電力をある範囲に調整する器具又は予定電力で動作する継電器 92 扉又はダンパ 出入口扉,風洞扉など 93 (予備番号) ― 94 引外し自由接触器又は継電器 閉路操作中でも引外し装置の動作は自由にできる器具 95 自動周波数調整器又は周波数継電器 周波数をある範囲に調整する器具又は予定周波数で動作する継電器 96 静止器内部故障検出装置 静止器の内部故障を検出する装置 97 ランナ カプラン水車のランナなど 98 連結装置 二つの装置を連結し動力を伝達する装置 99 自動記録装置 自動オシログラフ,自動動作記録装置,自動故障記録装置,故障点標定器など 解 7 この資料作成に関与された委員の氏名は次のとおりである。 (敬称略,順不同) 技 術 部 会 委 員 長 別川 稔 ( 別 川 製 作 所 ) 技 術 委 員 会 委員長 委 員 委 員 委 員 委 員 委 員 委 員 委 員 戸村 小嶋 菅野 福田 山岡 光亦 森 大嶋 雅義 祥司 誠逸 利明 勝 輝久 勇夫 賢司 ( 遠 藤 電 機 ) ( 中 立 電 機 ) (北海道古川電気工業) (山 形 電 機 製 作 所 ) ( 奥 井 電 機 ) ( 名 興 電 機 ) (四 変 テ ッ ク ) ( 計 測 電 機 ) 委 委 委 委 員 員 員 員 山田 博 原田 礼蔵 奥田 真澄 中川 巧 事務局 事務局 事務局 木賊 勝信 河原木 豊 芦澤 友雄 ( 中 立 電 機 ) (宇 賀 神 電 機 ) (勝亦 電機製作 所) (白川 電機製作 所) 第 四 技 術 専 門 委 員 会 主 委 委 委 委 査 員 員 員 員 中川 飯泉 古賀 田中 渡辺 巧 茂次 史人 信也 直樹 (白 川 電 機 製 作 所 ) (水 谷 電 機 製 作 所 ) ( 日 本 電 機 ) (東 邦 製 作 所 ) (日 照 電 機 製 作 所 ) 委 員 委 員 委 員 事務局 事務局 廣瀬 和紀 大和久吾朗 新留 孝治 河原木 豊 横田 茂雄 平成 27 年 12 月 01 日 発行 発行所 一般社団法人日本配電制御システム工業会 〒105-0012 東京都港区芝大門 2 丁目 10-2(黒田ビル) 電 話 03-3436-5510 FAX 03-3436-0738 (日 本 電 気 協 会 ) (日 本 電 機 工 業 会 ) (ニ ュ ー コ ム )
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