研究業績紹介

研究業績一覧
宮脇千絵
① 著書
未
② 論文
2-a 雑誌論文
1
「民族衣装における現
代的流行―中国雲南
省モンの事例から」
単著
2
「かたちをまとう生者、素
材をまとう死者―中国雲 単著
南省におけるモン(ミャ
オ族)の麻文化」
3
「ミャオ族の麻文化―人
と人、人と死者のつなが 単著
りの変化と持続から―」
4
5
「民族衣装の既製服化
―中国雲南省のミャオ 単著
族衣装の変化の様相
―」
「ミャオ族の衣服の商品
化と流通-雲南省屏辺
単著
ミャオ族自治県の事例
から」
平成26年
(2014)
3月31日
平成23年
(2011)
12月26日
平成22年
(2010)
6月
『民族藝術』
民族藝術学会
第30号
pp.111-118
査読あり
中国雲南省文山壮族苗族自治州に居住する
ミャオ族の下位集団であるモンの衣装が、1990
年代以降の既製服化にともない、素材や製作
方法、デザインなどが大きく変化していることに
ついて、その変化を取り上げ、服を着る際の同
一化願望と差異化願望のあり方を分析し、民族
衣装の現代的流行について明らかにした。
雲南省のモン(ミャオ族)の衣装の伝統的素材
であった麻は、この10数年で栽培や使用が大
『南方文化』
幅に減少し、衣装の素材として使用されなく
天理南方文化研究所
なっている。それにもかかわらず、麻が重視さ
第38輯
れている理由を、葬送儀礼において、死者が麻
pp.19-42
を身につけることの重要性から分析し、素材に
査読あり
はこだわらなく衣装のかたち(フォルム)を継承
している生者と、麻という素材にこだわりつづけ
ている死者について明らかにした。
雲南省のモン(ミャオ族)の衣装の伝統的素材
Kyoto Working Papers であった麻について、この10数年で栽培や使
on Area Studies no.93 用が大幅に減少し、衣装の素材として使用され
(GCOE series 95) なくなっている一方で、葬送儀礼では重視され
続けていることを論述。
平成22年
(2010)
3月31日
『総研大文化科学研
究』
総合研究大学院大学
文化科学研究科
第6号
pp.41-64
査読あり
平成15年
(2003)
9月30日
『国際文化学』神戸大
学国際文化学会
第9号
pp.97-112
査読あり
平成26年
(2014)
11月
韓敏、末成道男(編)
国立民族学博物館
278p
『中国社会的家族・民
族・国家的话语及其
动态―东亚人类学者
的理论探索(Senri
Ethnological Studies
90)』pp.169-185
雲南省のミャオ族の衣装の変化について、
1990年代以降の既製服化に焦点を当て、その
過程と特徴を明らかにし、既製服化することで
製作方法、デザインや色、装い方は変化したも
のの、それらがミャオ族の衣装として認識され
続けていることに変化はないことを指摘し、ミャ
オ族の既製服化は従来の「伝統」からの断絶で
はないことを明らかにした。
雲南省屏辺県のミャオ族の衣装の商品化を事
例とし、同じミャオ族居住地区である貴州省で
は民族文化の観光化にともない、外部のまなざ
しを受け衣装が伝統にとどまっているのに対
し、観光開発がすすんでいない雲南省におい
ては、衣装製作に合理性や簡略化が求めら
れ、着用者の好みによって変化し、国境を越え
て同胞へと流通していることを明らかにした。
2-b 単行本分担執筆による論文
1
「“民族服饰”的品牌和
流行-以云南省文山州
単著
蒙支系苗族服饰的成
衣商品化为例」
中国におけるミャオ族の「民族衣装」をめぐるポ
リティクスとそこから生まれる「民族衣装」ブラン
ドのイメージを検討し、それに相対するローカ
ルなレベルでの少数民族の日常的な装いの実
践の多様化を考察し、モンが日常的に「民族衣
装」を着用しつづけているからこそ、さまざまな
言説に裏打ちされたブランドが確立せずに、そ
の結果として流行が生まれていることを明らか
にした。
研究業績一覧
2
3
4
5
6
Lac in Yunnan
単著
「雲南省辺境開発の生
態史-県誌利用の可能 共著
性-」
「身体・衣・環境-ス
カートから見た生態史
-」
共著
「消えた麻畑-ミャオ族
単著
の民族衣装」
「ラック」
単著
平成21年
(2009)
9月1日
平成20年
(2008)
5月15日
平成20年
(2008)
5月15日
平成20年
(2008)
3月12日
平成19年
(2007)
3月31日
宮脇千絵
Tomoya AKIMICHI
(ed.). White Lotus
Press(Bangkok)
179p.
中国雲南省において1960年代から高まった
ラック・カイガラムシの生産と、その背景にある
宿主木造林という国家政策による森林破壊防
止との関連を分析し、宿主木を造林する村人に
ILLUSTRATED
とっては現金収入増加と生活向上をもたらして
ECO-HISTORY OF
いることを、緑春県における現地調査と雲南省
MEKONG RIVER
の各種『地方誌』の歴史的記述から検討した。
BASIN ,pp.131-135
秋道智彌(編)
弘文堂(東京都)
247p.
『くらしと身体の生態史
(論集 モンスーンアジ
アの生態史-地域と
地球をつなぐ-3)』
pp.187-208
兼重努・富田晋介・長谷千代子・宮脇千絵の共
著(宮脇は第二節を担当)。
国境線を境として起こる生態環境と生態資源開
発の差異について、ケシ、ラック、ゴムを事例に
現地調査と『地方誌』の記述分析から考察。主
に第二節を担当し、建国以降のラック生産の増
加、それによるラック・カイガラムシの宿主木の
造林と、国境地域の森林の利用法の変化を指
摘した。
秋道智彌(編)
弘文堂(東京都)
247p.
『くらしと身体の生態史
(論集 モンスーンアジ
アの生態史-地域と
地球をつなぐ-3)』
pp. 147-164
田口理恵・宮脇千絵の共著(宮脇は第三節を
担当)。
東南アジアにおいて、市場経済の影響を受け
た布作りの変化について、ラオスのスカートと、
雲南省ミャオ族のスカートを事例に考察。主に
第三節を担当し、ミャオ族の衣装が既製服化に
よって変化していることを、ある農村の暮らしの
変化とともに分析した。
国立民族学博物館
(編)
東方出版株式会社
(大阪市)
135p.
『深奥的中国-少数
民族の暮らしと工芸』
pp. 96-97
国立民族学博物館特別展『深奥的中国』図
録。中国雲南省のミャオ族にとって、衣装の伝
統的素材であった麻が、近年の衣装変化や麻
栽培禁止令によって減少し、衣装製作にも変
化を及ぼしている状況について報告した。
秋道智彌(編)
弘文堂(東京都)
147p.
『図録メコンの世界-
歴史と生態』pp.116117
中国雲南省において1960年代から高まった
ラック・カイガラムシの生産と、その背景にある
宿主木造林という国家政策による森林破壊防
止との関連を分析し、宿主木を造林する村人に
とっては現金収入増加と生活向上をもたらして
いることを、緑春県における現地調査と雲南省
の各種『地方誌』の歴史的記述から検討した。
2-c 学位論文
1
『変化しつづける装い―
中国雲南省文山モンの
単著
自己と他者をめぐる人
類学的服飾研究』
平成24年
(2012)
9月30日
2
『衣服というモノの多様
性・可変性・オルタナ
単著
ティブ―中国雲南省の
ミャオ族の事例から―』
平成15年
(2003)
3月31日
2-d 報告書
雲南省のミャオ族の下位集団であるモンの装い
の変化を詳細に明らかにし、装うという行為に、
人びとがどのように相手をとらえ、位置づけてい
るのか、またそういう他者からのまなざしの中、
総合研究大学院大学
人びとはどのように自己を表象しようとするのか
文化科学研究科提出
を、国家、民族、個人といったさまざまなレベル
博士学位論文
において考察をした。それにより、モンの装いを
動態的にとらえ、その変化の背景や要因、ある
いは意味を実証的に論じることが可能となっ
た。
雲南省屏辺県におけるミャオ族の民族衣装売
買について取り上げ、モノ研究の視点から、ミャ
神戸大学大学院総合
オ族の衣装が地元のみならず、国外の同胞に
人間科学研究科提出
も流通する状況を明らかにし、モノが移動する
修士学位論文
過程でその意味に多様性、可変性を帯びてい
ることを指摘した。
研究業績一覧
1
「書評 鈴木正崇著
『ミャオ族の歴史と文化 単著
の動態―中国南部山地
民の想像力の変容』」
平成25年
(2013)
3月
2
「雲南省緑春県におけ
るラック生産の発展と現
単著
状-『県誌』と現地調査
から」
3
「ミャオ族の衣装ネット
ワークとローカリティ-
麻と藍とのかかわりか
ら」
4
「生態史クロニクルにお
ける『県誌』の利用につ 単著
いて」
平成17年
(2005)
5
「ミャオ族の民族衣装が
結ぶ文化-モノ研究の 単著
視点から-」
平成16年
(2004)
単著
平成18年
(2006)
平成17年
(2005)
宮脇千絵
『アジア・アフリカ地域
研究』
京都大学アジア・アフ
学術雑誌での書評。
リカ地域研究研究科
第12巻2号
『アジア・熱帯モンスー
ン地域における地域
生態史の総合的研
究:1945-2005 2005
年度報告書』総合地
球環境学研究所 研
究プロジェクト4-2、
pp.461-470
『アジア・熱帯モンスー
ン地域における地域
生態史の総合的研
究:1945-2005 2004
年度報告書』総合地
球環境学研究所 研
究プロジェクト4-2、
pp.516-520
『アジア・熱帯モンスー
ン地域における地域
生態史の総合的研
究:1945-2005 2004
年度報告書』総合地
球環境学研究所 研
究プロジェクト4-2、
pp.579-584
『アジア・熱帯モンスー
ン地域における地域
生態史の総合的研
究:1945-2005 2003
年度報告書』総合地
球環境学研究所 研
究プロジェクト4-2、
pp.337-339
生態史クロニクル構築に向けた、雲南省の地
方誌『県誌』データの利用法について、ラックを
事例として提示。『県誌』の記述と、現地調査で
得られたデータのすりあわせを検討。
ミャオ族の衣装に着目し、衣装の製作現場であ
る雲南省から流通先であるアメリカやラオスへと
衣装のたどる道を追いながら、それぞれのロー
カルな場でのミャオ族の生活環境について検
討。
生態史クロニクル構築に向け、人と環境の相互
関係の変遷を考えるうえで、中国の豊富な文献
資料、とりわけ『県誌』利用の有効性を検討。
ミャオ族の衣装が、文化の枠を飛び越え世界
的規模で流通する状況のなかで、モノを通して
社会や人びとを検討する視点を考察。
2-e 論文に準ずる雑誌記事
1
「花嫁が着替えるとき―
モンの衣装にこめられ 単著
た意味」
平成27年
(2015)
1月
モンの結婚を紹介しながら、花嫁は実母と義母
『季刊民族学』151、 からそれぞれ婚姻衣装を贈られること、それを
pp.69-86
着替えることで実家から婚家へと移動したことを
示すことを記述した。
③ 口頭発表
3-a 学会発表
1
“Contemporary Fashion
of Ethnic Dress: A Case
単著
Study of Hmong in
Yunnan, China”
平成26年
(2014)
11月15日
East Asian
Anthropological
Association 2014
Annual Conference
「The Future of East
Asia and Public
Anthropology」(於:韓
国・嶺南大学)
2
「服飾と集団識別-中
国『百苗図』における
ミャオ族の記述を事例
に」
平成26年
(2014)
9月21日
清代から中国成立後にかけて、ミャオ族の服飾
民族藝術学会第30回
がいかに記述されてきたのか、そして服飾がい
大会(於:国立民族学
かに集団識別の指標となってきたのかを明らか
博物館)
にした。
単著
モン衣装の既製服化を取り上げ、「民族衣装」
にみられる現代的な流行現象を分析し、着用
者であるモンの人びとの自己表象への欲求が
「民族衣装」の変化を促進させていることを明ら
かにした。
研究業績一覧
3
4
「『民族衣装』をめぐるポ
リティクスと『民族衣装』
の既製服化―中国雲南 単著
省におけるモンを事例
に」
「雲南省ミャオ族(モン)
の衣装の変化にみる自 単著
分らしさの表出」
5
「変化しつづける装い―
中国雲南省文山モンの
単著
自己と他者をめぐる人
類学的服飾研究」
6
「民族衣装の継承と変
化:中国雲南省ミャオ/
モン族女性の婚姻とサ 単著
ブ・グループとしての衣
装のゆくえ」
7
「ミャオ族の麻文化:製
作・着用・儀礼の変化か 単著
ら」
8
“Hemp cloth production
単著
among the Miao
people”
9
「ミャオ(モン)族のス
カートの素材・デザイン 単著
の変化とその背景」
平成26年
(2014)
5月18日
平成25年
(2013)
4月28日
日本文化人類学会第
48回研究大会(於:幕
張メッセ)
査読あり
宮脇千絵
中国におけるミャオ族の「民族衣装」をめぐるポ
リティクスと、そこから生まれる「民族衣装」のイ
メージや言説を検討し、それに相対するローカ
ルなレベルでの「民族衣装」のあり方を、モンの
衣装の既製服化に焦点を当てて明らかにし
た。
モン衣装のデザインの変化の様相を具体的に
示すとともに、デザイン変化の要因となったモン
民族藝術学会第29回
衣装の既製服化の動向を分析し、衣装を通じ
大会(於: 郡山女子大
た自分らしさの表出点が、従来の衣装製作技
学)
術の良し悪しから、「最新のデザインを着ること」
に移行していることを明らかにした。
平成25年
(2013)
3月30日
日本文化人類学会近
畿地区研究懇談会
2012年度博士論文・
修士論文発表会、日 博士学位論文の内容について発表。
本文化人類学会近畿
地区研究懇談会(於:
国立民族学博物館)
平成23年
(2011)
6月11日
日本文化人類学会第
45回研究大会(於:法
政大学市ヶ谷キャンパ
ス)
査読あり
平成22年
(2010)
6月12日
モンのサブ・グループ間の通婚と、さまざまな出
自を持つ女性たちによる衣装の継承のされ方
について考察し、民族衣装の変化が彼/彼女ら
をとりまく現代的状況からの影響によっておこっ
ていること、そしてその担い手である女性たちの
村落における連帯感や、個人的嗜好に起因す
ることを明らかにした。
麻布は「ミャオ族の布」と呼ばれており、伝統的
日本文化人類学会第
衣装の素材とされてきたが、近年その栽培や使
44回研究大会
用が減少している。その背景について分析する
(於:立教大学新座
とともに、葬儀で麻が重要な意味を持つこと、そ
キャンパス)
して衣装としての使用は減っていても麻に込め
査読あり
られた象徴性は失われていないことについて発
表した。
“Forum on Minorities’ Traditional Ecological
Knowledge”のフォーラムにて発表。雲南省の
ミャオ族が栽培する麻は衣装だけでなく、儀礼
時にあの世とこの世を結ぶ存在として使用され
るなど、ミャオ族の生活に深く関わってきた。麻
そのものと、布作りの技術が失われつつある現
在、これらの知識を記録し、次世代に継承して
いく必要性について論じた。
平成21年
(2009)
7月30日
The 16th International
Congress of
Anthropological and
Ethnological
Sciences、
(於:雲南大学、中国)
平成21年
(2009)
5月31日
中国雲南省のミャオ族(モン)の民族衣装、とく
日本文化人類学会第 にスカートに焦点を当てて、それがいかに変化
43回研究大会(於:大 しているのかと、その変化の背景にあるものに
阪国際交流センター) ついて分析し、変化している部分と継承されて
いる部分があることについて発表した。
3-b シンポジウムなどにおける発表
1
「民族衣装の既製服化
と流行―雲南文山ミャ 単著
オ(モン)の事例から」
3-c 共同研究会における発表
平成24年
(2012)
11月25日
『国際シンポジウム 中
国の社会と民族―人
類学的枠組みと事例
研究―』(於:国立民
族学博物館)
中国における「民族衣装」をめぐるポリティクス、
とりわけ民族文化を主題とした観光開発や2非
物質文化遺産登録を目指した文化保護政策の
動向との関連を分析。そして、そのようなポリ
ティクスに相対するローカルなレベルでの少数
民族の日常的な装いの実践の多様化、具体的
には観光開発の文脈とは異なる民族衣装の既
製服化の動きによる、ローカルな嗜好を反映し
た日常着としての民族衣装の展開について、
雲南省のミャオ族の事例から論じた。
研究業績一覧
宮脇千絵
平成26年
(2014)
7月13日
共同研究「現代消費
文化に関する人類学
的研究
モノの価値の変化に
みるグローバル化の多
元性に着目して」(於:
国立民族学博物館)
「民族衣装」とは何かについて、衣装が手製か
ら既製服化するに伴い、消費や流通が拡大し、
当事者(着用者)と外部者(非着用者)の価値
観の違いから考察し、発表した。
2
「中国雲南省における
モン衣装の変化と継承 単著
に見る自他意識」
平成26年
(2014)
4月12日
共同研究会「表象のポ
リティックス―グローバ
ル世界における先住
民/少数者を焦点に」
(於:国立民族学博物
館)
中国雲南省のモンの衣装が、1990年代以降変
化していることと、衣装が集団識別のメルクマー
ルとしての機能をいかに継承しているのかを、
女性たちの結婚前後の衣装から検討し、発表
した。
3
「モン衣装の素材の変
化―死者と生者の麻へ 単著
のこだわりから―」
平成24年
(2012)
7月21日
機関研究マテリアリ
ティの人類学「布と人
間の人類学的研究」
準備会合(於:国立民
族学博物館)
「モンの布」である麻布が、なぜ使用されなく
なっているのか、また「モンの布」で作られてい
ない衣装は、いかにモンの衣装となりえるのか
を、生者と死者の素材(麻)へのこだわりの差異
から検討し、発表した。
科研費ワークショップ
「アジアにおけるグ
ローバリゼーション:衣
食住から社会史を記
述する」(於:定山渓、
北星学園大学)
中国におけるミャオ族の「民族衣装」をめぐるポ
リティクスとそこから生まれる「民族衣装」ブラン
ドのイメージを検討し、それに相対するローカ
ルなレベルでの少数民族の日常的な装いの実
践の多様化を考察した。
SEASSI 2010 Student
Conference、
University of
Wisconsin-Madison,
United States of
America
ウィスコンシン大学マディソン校の東南アジア研
究夏季講習における学生会議での発表。中国
雲南省のモンの衣装の現代的変化を、既製服
化の側面から論じた。
総合研究大学院大学
文化科学研究科学術
交流フォーラム2010
(於:TKP東京駅八重
洲ビジネスセンター)
サブ・グループが父系によって継承される父系
社会において、女性の着用する衣装がどのよう
に継承あsれているのかを、モンを事例に論じ
た。ポスター発表。
1
「手製から既製服へ―
中国雲南省におけるモ
単著
ンの服飾の商品化・流
通・消費」
3-d その他の研究会における発表
1
「『民族衣装』というブラ
ンドと流行―雲南省文 単
山州のモン衣装の既製 著
服化の事例から」
2
“Changing Aspects of
Hmong Dress: A Case
Study of the Impact of 単著
Ready-Made Dresses in
Yunnan, China”
3
「ミャオ/モン女性によ 単著
る衣装の継承」
4
「ミャオ/モン女性に
とっての刺繍と文字の
役割」
5
「変化するもの・継承さ
れるもの-中国雲南省 単著
ミャオ族の服飾文化-」
6
「表象と実践のあいだ-
ミャオ/モンの民族衣
単著
装の変化に関する人々
の価値観-」
3-e 講演
単著
平成27年
(2015)
3月19、20日
平成22年
(2010)
7月24日
平成22年
(2010)
11月7日
平成22年
(2010)
10月23日
平成21年
(2009)
10月18日
平成21年
(2009)
7月16日
モンの衣装を装飾する刺繍は、無文字である
モンにとって、文字の役割を担うとされ、女性た
第4回総研大ワーク ちは日々の出来事を「日記」としてつづっている
ショップ(於:宇宙科学 とされてきた。雲南省とアメリカのモン女性への
研究所)
インタビューから、刺繍は個人の日記というより
も、女性同士の交流の軌跡であることを分析、
発表した。
総合研究大学院大学
文化科学研究科学術
交流フォーラム2009
(於:国立民族学博物
館)
中国雲南省ミャオ族の服飾の変化を、フィール
ドワークに基づくデータから具体的に明らかに
し、何が変化し、何が継承されているのかを論
じ、服飾文化に反映されるミャオ族の暮らしぶり
を発表。
中国の様々な政治的文化的な場面において、
「東南アジア跨境域を
一枚岩的に表象されることの多い民族文化の
流動する人々」研究会
多様性と、それに関する民族内部から起こって
(於:京都大学東南ア
いる動向について、雲南省文山のミャオ族の民
ジア研究所)
族衣装を事例に発表した。
研究業績一覧
1
「タペストリー(ストー
リー・クロス)」
2
「中国雲南省における
ミャオ族の衣装の変化と
麻利用」『麻布をまとっ 単著
てタイムスリップ―アジ
アの人々の暮らしと衣
装』
3
「中国雲南省における
モン(ミャオ族)の服飾
文化とその変化-文山 単著
壮族苗族自治州文山
県を中心に-」
単著
平成26年
(2014)
10月2日
平成25年
(2013)
2月9日
平成23年
(2011)
12月10日
国立民族学博物館特
別展「イメージの力-
国立民族学博物館コ
レクションにさぐる」関
連イベント ギャラリー
トーク「今日のフォーカ
ス」(於:国立民族学博
物館特別展示場)
宮脇千絵
「イメージの力」展展示場において見学者に対
し、タイの難民キャンプにおいてモンが作成し
た、彼らの国境を越えた移動の過程を表現した
刺繍布について、解説した。
雲南省の少数民族の民族衣装の多様性、文山
下之郷史跡公園弥生
州のモンの衣装の伝統的素材である麻と衣装
人養成講座(於:滋賀
制作、そして1990年代以降のモン衣装の変化
県守山市下之郷遺跡
の様相を説明し、モンにとっての麻の意味を解
公園)
説した。
第20回雲南懇話会
(於:JICA研究所(旧
国際協力総合研修
所)国際会議場)
雲南省の少数民族の民族衣装の多様性、ミャ
オ族/モンの衣装の特徴、その変化の様相、
葬送儀礼における麻の重要性と、麻の衣装の
継承について解説した。
④ その他
4-a 事典などの項目執筆、コラム
1
2
3
「衣とアイデンティティ」 単著
平成26年
(2014)
7月
国立民族学博物館
衣服そのもの、または衣服を着るという行為に
(編)『世界民族百科
あわられる自身が何者なのかを問うことについ
事典』紀伊国屋書店、
て解説。
pp.434-435
「ネット・コミュニティ」
平成26年
(2014)
7月
国立民族学博物館
1990年代以降、インターネットによって生まれた
(編)『世界民族百科
エスニック・ネット・コミュニティについて、モンを
事典』紀伊国屋書店、
事例に解説。
pp.572-573
平成26年
(2014)
2月18日
「イメージの力」実行委
員会(編)『イメージの
タイの難民キャンプにおいてモンが作成した、
力-国立民族学博物
彼らの国境を越えた移動の過程を表現した刺
館コレクションにさぐ
繍布についての解説。
る』国立民族学博物
館、p.245
「タペストリー(ストー
リー・クロス)」
単著
単著
4-b 単行本分担執筆による記事
1
2
3
「中国西南地域と東南
アジア大陸部の民族衣 単著
装」
「マオ・グアは母の味」
単著
「水のない環境での水し
かない生活―中国雲南 単著
省ミャオ族の飲み水」
平成25年
(2013)
7月29日
平成24年
(2012)
7月30日
平成22年
(2010)
3月25日
ナショナルジオグラ
フィック(編)『100年前
の写真で見る 世界の
民族衣装』日経ナショ
ナルジオグラフィック社
(東京都)、pp.15-16
中国西南地域から東南アジア大陸部にかけて
みられる民族衣装の概要について、かつて民
族を区別する指標となっていたこと、素材や形
態など現在まで継承されている部分があること
を解説。
月刊みんぱく編集部
(編)
丸善出版(東京都)
119p.
『食べられる生きもの
たち:世界の民族と食
文化48』pp.96-97
トウモロコシを挽いて蒸したマオ・グアは、稲作
に適さない環境に暮らす雲南省ミャオ族の主食
である。その食され方、筆者の反応に対する人
びとの対応について紹介。
田口理恵・久保正敏・
秋道智彌(編)『水の
器 手のひらから地球
まで』大学共同利用機
関法人人間文化研究
機構、p.17
国立民族学博物館企画展「水の器 手のひら
から地球まで」関連図録に掲載した記事。水不
足の山地に居住するミャオ族の人びとの、飲み
水について解説。
研究業績一覧
4
「竹紙造りの作業場-
雲南省文山にて-」
5
「あの世とこの世を結ぶ 単著
竹」
単著
平成21年
(2009)
2月16日
平成21年
(2009)
2月16日
4-c その他の雑誌記事
天理大学付属天理参
考館海外民族室(編)
『天理ギャラリー第136
回展図録 モンスー
ン・アジアの竹文化-
素朴な技術と造形の
美-』天理ギャラリー、
pp.10-11
天理大学付属天理参
考館海外民族室(編)
『天理ギャラリー第136
回展図録 モンスー
ン・アジアの竹文化-
素朴な技術と造形の
美-』天理ギャラリー、
p.30
宮脇千絵
天理ギャラリー「モンスーン・アジアの竹文化素朴な技術と造形の美」展図録への記事。雲
南省文山州の竹紙造りの現場からみる環境変
化を解説。
天理ギャラリー「モンスーン・アジアの竹文化素朴な技術と造形の美」展図録への記事。ミャ
オ族の葬送儀礼で使用される竹片の、あの世と
この世を結ぶ媒介としての役割を解説。
1
「世界のくらしと文化―
中国・雲南省(3) シンプ
ルな生活を営む衣装持
ち」
平成27年
(2015)
6月
『人権と部落問題』
4回連載の3回目。筆者がフィールドワークをお
67(7)、pp.53-58、部落
こなったモン(ミャオ族)の暮らしについて紹介。
問題研究所
2
「世界のくらしと文化―
中国・雲南省(2) 「民族
衣装」とファッション」
平成27年
(2015)
5月
4回連載の2回目。雲南省のミャオ族の服飾を
『人権と部落問題』
取り上げ、「民族衣装」だと捉えられがちな少数
67(6)、pp.59-64、部落
民族の服飾にみられるファッション現象につい
問題研究所
て解説。
3
「世界のくらしと文化―
中国雲南省(1) 多彩な
服飾文化との出会い」
平成27年
(2015)
4月
『人権と部落問題 』 4回連載の1回目。筆者の雲南省の少数民族と
67(5)、pp.60-65、部落 の出会い、多彩な服飾文化へ魅せられ、調査
問題研究所
研究へ入った過程について紹介。
4
「世界のシルク 民族衣 単著
装と絹の関係」
平成26年
(2014)
9月1日
『特集 美しきシルク』関連記事。シルクロード
『express』第3巻第9号
の民族衣装について、国立民族学博物館の所
通巻23号、pp.19-21
蔵資料の写真とともに解説。
5
「みんぱく私の逸品 モ 単著
ンのスカート」
6
「フィールドで考える
ミャオ/モン女性をとり 単著
まく刺繍と文字」
7
「生きもの博物誌 マ
オ・グアは母の味(トウモ 単著
ロコシ)」
平成24年
(2012)
8月1日
平成23年
(2011)
1月1日
平成21年
(2009)
5月1日
国立民族学博物館特別展「世界の織機と織
『月刊みんぱく』第36
物」関連の記事。タイのモンのスカートの特徴、
巻第8号、p.21
製作方法、現状などを解説。
中国雲南省と、アメリカにおけるフィールドワー
『月刊みんぱく』第35
クから、国境を越えて居住するモン女性の、刺
巻第1号、pp.22-23
繍と文字の結びつけの共通性を説明。
米どころの中国雲南省に暮らすミャオ族の主食
『月刊みんぱく』第33
である、マオ・グアと呼ばれるトウモロコシごはん
巻第5号、pp.18-19
について解説。
⑤ 研究助成
「伝統衣装の既製服化
と民族意識に関する文
1 化人類学的研究-中
国雲南省モンを事例に
-」
平成26年度
(2014)
公益財団法人三島海
雲記念財団 第52回 代表者
学術研究奨励金
研究業績一覧
「アジア地域における布
工芸品の生産・流通・消
2 費をめぐる文化人類学
的研究」
「『祖国』を販売する
人々-アメリカにおける
移民モンと「祖国」中国
3 の衣装が取り持つ関係
-」
平成26年度~29
科学研究費補助金 基 連携研究者
年度(2014~
盤研究(A)
(代表)中谷文美
2017)
平成22年度
(2010)
財団法人日本科学協
会 平成22年度笹川 代表者
科学研究助成
宮脇千絵