生徒主体の授業で、スマホに勝つ! 私教連第54次教育研究集会 6月 28 日(日)10 時~15 時半 正則高校にて いよいよ、あと 2 週間後に迫りました。魅力的な企画満載の教研に、皆さ んお誘いあわせの上、参加して下さい。レポーターはまだ増える予定です。 時程 10時~12時半 分科会(国語・社会・数学・理科・英語・クラスづくりと父母共同) 12時半~13時半 昼食休憩 13時半~15時半 模擬授業(平和2本、スマホに勝つ授業1本) ♢分科会 内容紹介 ☆ 但馬徹哉さん(正則高校) ~評論文が「分かる」とは何か?~ 生徒が本当に評論文が「分かる」時とは何なのか?授業者としてずっと疑問に感じていたことです。今 回の実践では、筆者が無言のうちに前提として「暗黙知」をあぶり出し、生徒の生活感覚とその「暗黙知」 を繋げて考えさせました。筆者の暗黙の前提にアプローチする中で、生徒はより筆者の言葉を「腑に落ち た形で理解できるのではないか…。そうした仮説に基づいた授業実践の報告です。 和田敏男さん(駒込学園) ~『バグダッドの靴磨き』(米原万里)を生徒とともに読む~ 戦後70年間、憲法9条に守られ、一人の戦死者も出さなかった日本。しかし、安倍政権によって、 「戦 争をする国」へ変貌させられようとしている今、バグダッドの一少年の目から見たイラク戦争の物語は、 日本の高校生にとって、どのようなリアリティを持ち得るのだろうか。 参加者とともに考えたい。 ☆ 松山恵美さん(鶴川高校) ~体験!エンカウンターで意見交流の下地を作る~ 授業中に意見を交換・・・「反対」 「賛成」 「同感」・・・の筋書きで授業を進めるつもりだったのに、相 手を傷つけるような発言が(汗) 体験1 他者に肯定的なメッセージを届けること、それによって、どのようなコミニュケーションが得ら れるのか 体験2 「その意見に同感!」 ・・・その前に、「意見そのもの」をきちんと受け止めているのかな? 授業で行ったグループワークを実際に体験していただき、交流しましょう! ☆ 長尾航さん(関東一高) ~数字の不思議にスマホで触れる!~ 小学生からでも楽しめる、四則演算から見えてくる様々な整数の性質を見ていきます。 「保型数」 「寄生数」 「リクレル数」 「カプレカ数」 「シドニー数」……などなど。この中で一つでも聞いたことがあれば私と同じ「数 字マニア」だと思います。みなさんの手元にはスマホや携帯という名の高精度電卓があります。使わない手 はありません。 奥底に潜む論理は高校1年レベルから大学程度まで様々ですが、 「電卓」片手に一緒に楽しんでみませんか。 岡諒子さん(晃華学園) ~実数の連続性~ 大学数学の微積分学の土台である『実数の連続性』の公理に関するレポートです。実際に、高校生少人数 を相手に講義をしました。デテキントの切断やコーシー列の極限など、様々な公理の同値性を証明する内容 になっています。 ☆ 永倉慎也さん(法政大中高) ~文理合同クラスで行う高3生物・皆が興味を持てる授業づくり~ 昨年度まで、受験を前提とした授業を行う学校で勤務していました。今年度から大学の付属校で教壇に立 つことになり、受験を前提としない、文系・理系分けないクラスにおいて、皆が興味を持って受けてくれる 生物授業の展開を自分なりに工夫しながら取り組んでいます。 吉田理美さん(明治学院東村山中) ~中学生につけたい理科の力~ 明治学院中学校理科教科会では、指導要領の変更に振り回されない「真の実力」をどのようにつけるか、 悩んで来ました。 現在も、さまざまな模索をしています。実験や観察などを中心に、それを記録し、考察し、発表していく 力を育むために何が必要か?有効か?実験例や野外実習例をご紹介します。また、アイデアやアドヴァイス をいただけるとうれしいと思います。 ☆ 中村健士郎さん(法政大中高) ~コミュニカティブ・アプローチを用いた英語教育<フィリピンの英語教 科書におけるタスク学習を活用した授業実践>~ 近年、英語教育において学習者のコミュニケーション能力をより高められるようコミュニカティブ・ア プローチを導入することが増えています。この報告では、同じアジアで英語が公用語となっているフィリ ピンの英語教科書の分析、特にタスク分析を通じ、コミュニカティブ・アプローチを用いて日本の教育現 場にいかに導入できるかについて模索している様子を報告させていただきます。 今年度から大学付属校で英語を教えることになり、新しい生徒たちとどのようなことができるか、悪戦 苦闘している様子を報告させていただきます。多くの方からアドバイスをいただければと思います。 石塚紀章さん(正則高校) ~What Should We Do in TT Class?~ ここ数年正則高校では、カリキュラム変更に伴い、読解授業の研究と生徒に合わせた形の実践を探って きました。最近の大きなテーマはALTとのTT。教員が二人いる状況の中で、何をどのように行ってい くのがいいのか、正則英語科での議論を紹介しつつ、様々なTTの形を交流できればと思います。 ☆ 上山達典さん(法政中高) ~要求の高い保護者とどう向き合う?~ 教育活動をするに当たって保護者と協力して、学校の教育活動や生徒と関わることは重要ですが、さま ざまな考え方をもつ保護者にどう向き合って話をして教育活動や方針を理解してもらうかを、実際の事例 を元に考えていきます。 小田原時弘さん(修徳学園) ~親の心をわしづかみにする方法~ クラスづくりの要の1つは「親との連携」です。保護者同士が互いに知り合い、つながり合うと、クラスの子 どもたちは落ち着いて学校生活を送ります。長年の教師経験を踏まえ、親の心をどうつかむのか、具体的な展開 例を紹介します。 ♢模擬授業と検討会 13時半~15時半 参加者全員が生徒となって主体的に取り組める、模擬授業と検討会です。 ★平和をどう教えるか★ 様々な攻撃の中でも平和教育を実践している先生がたくさんいらっしゃいます。そこで、実際に各学校で行って いる平和教育の模擬授業をしていただき、参加者皆で交流することで、平和教育を大きく位置づけます。 松山尚寿さん・社会科(和光高校) ~辺野古・沖縄・安保を考える~ 高校 2 年生を想定し、 「生徒たち」とともに考える授業を目指したい。そのため講義形式の授業にはせず、 「生 徒たち」との問答や「生徒たち」同士のディベートもとり混ぜながら授業を進行していきたい。 授業で考えるテーマは「在日米軍基地は日本を守るか?」である。辺野古で起きていること、普天間基地と 横田基地のオスプレイ配備問題を切り口に、これからの日本の安全保障政策を考えてみたい。 川田玲子さん・社会科(A学園) ~「女性と人権 慰安婦問題を考える」~ 最近話題になっている「慰安婦問題」 。 「もう解決した」 「いや、まだ日本は謝っていない」などいろいろ言っ ているみたいだけれど、そもそも「慰安婦」って何?「従軍慰安婦」というキーワードを手掛かりに、女性と 人権、世界から見た日本を考えていきます。 ★スマホに勝つ、私学の面白授業集まれ★ 授業中なのに、 「おとなしいな、と思うと生徒はスマホに夢中」などという光景に出くわすことはありませんか? 授業の魅力でスマホに勝つ!と言ってもそれはなかなか難しく、皆さん悪戦苦闘していらっしゃることでしょう。 そこで、教科の枠を超え、だれもが参加したくなるような魅力的な授業をしていただき、皆で交流します。 糸井駿平さん・家庭科(大東学園)~「ただって何?」――スマホのアプリで消費生活を考える~ 家庭科の消費経済分野での授業です。世の中には、 「無料」が溢れかえっています。 「タダより高いものはな い」とよく言われますが、どういうことなのか高校生にとって身近な問題から考えます。 *近くに昼食を取る場所がないので、昼食はご持参ください。 ※ 会 場 で あ る 、 正 則 高 校 は 地 下 鉄 日 比 谷 線 「 神 谷 町 駅 」 下 車 す ぐ で す 。
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