勝つことの難しさ刻む - Goldman Sachs

ゴールドマン・サックス証券社長
持田 昌典 をつけ、フルバックという
大学4年の私は背番号
言われた。
ー史上まれな大激闘﹂とも
た試合だ。当時は﹁ラグビ
慶応が早稲田に大逆転され
7点差をひっくり返され、
残り時間わずか6分から
グビー選手権の準決勝だ。
を相手に戦った全国大学ラ
ー場で、強豪の早稲田大学
年1月1日に秩父宮ラグビ
ない試合がある。1977
そんな中で今でも忘れられ
ビー三昧の日々を送った。
め、慶応大学4年までラグ
時に部活動でラグビーを始
慶応義塾幼稚舎5年生の
きない点差だ。しかも、残
とれない。1発では逆転で
ックを決めても計6点しか
ルールではトライをしてキ
7点差は大きい。当時の
稲田を突き放した。
の、慶応は再び 対6と早
点差まで詰め寄られたもの
した。後半に入り一時は1
で慶応がリードして折り返
を追加した。前半は7対0
ティーキックを決めて3点
半終了間際には私がペナル
ライで4点をまずとり、前
倒していた。慶応が先制ト
開始から慶応が早稲田を圧
大方の予想を裏切りゲーム
年元日の早慶戦では、
陣を統率する守りの要だ。
体の流れをみながら、守備
た。﹁自分のラグビー人生
悔しさで涙が止まらなかっ
私はその場に立ち尽くし、
ノーサイドの笛がなると
けを喫したのだ。
撃を受け、 対 で逆転負
ころが、ここから猛烈な反
り時間はわずかだった。と
明大戦での私だ。
ン﹂が報じた 年 月の対
は専門誌﹁ラグビーマガジ
元にある。ここに載せるの
当時の写真がいくつか手
も通じることだと思う。
ればダメだ。これは仕事に
はものすごい努力をしなけ
ない。勝つ自信をつけるに
努力して準備しないといけ
にはたくさんの練習を積み
癖がついていた。勝つため
1回も勝てなかった。負け
私は大学時代、早稲田に
持ちがどこかあった。
るかもしれない﹂という気
には﹁ひょっとしたら負け
ていたのに、私たちチーム
からだ。最初からリードし
に難しいかを教えてくれる
いるのは、勝つことがいか
この試合を今でも覚えて
は終わった﹂と思った。
人の最後尾にいて試合全
ポジションだった。チーム
試合中の姿が﹁ラグビーマガジン﹂に載った
写真提供 ベースボール・マガジン社
年 元日の早慶戦
勝つことの難しさ刻む