競技説明&カーボパーティー 徳之島に船で着いたところ

第27回トライアスロンIN徳之島大会参加記
№17 元田宣久
本大会で第27回目を迎える徳之島大会に参加した。連続17回、トータル18回目の出場である。い
つもの事ながら生まれ故郷での開催ということもあり、毎回出場している唯一のトライアスロン大会で
ある。今年は過去最大の参加人員で756名の参加者があり、大変にぎわいのあると大会となった。2~
3 年前から参加者を増やすべくリレーの部、駅伝の部が創設され、年々参加者の数が増え続けている。ま
た、トライアスロンの底辺人口を増やすべくキッズのトライアスロンも大会前日に行われていて、他県
からも参加のキッズも増えているところだ。その上2020年東京オリンピックの年に開催される鹿児
島国体のトライアスロンの開催地にも決まり追い風が吹いている。
その中で行われた大会。私は大変リーズナブルの交通費で徳之島入りをする。博多から2500円の高
速バス、船舶の利用で(トライアスロン割引で3割引1万3千円のところ8千円)これまた格安。時間が
あれば是非船旅がオススメだ。その分船の中で飲みながらゆった
りとした船旅を満喫する。下船前シャワーを浴び身も心もクリー
ンになって、あらかじめ予約をしていたレンターカーで実家に帰
り、しばらく落ち着いて母と一緒に墓参りをする。いつもそうだ
が、トライアスロンで帰郷する折は、父や先祖の墓参りしてから
私のトライアスロンの行事が始まる。トライアスロンを事故なく
時間内に完走が出来ることを祈願するのが恒例となっている。そ
のせいか過去17 回連続今回を含めて18回の完走を果たしてい
徳之島に船で着いたところ
る。
さて、前夜祭。天気の方も良さそうなので、スイム会場のヨナ
マビーチの野外ステージで行われ、大変にぎわった。この日鹿児島地方で大雨のせいで鹿児島発徳之島
行きの飛行機が遅延、欠航等があり、実行委員会、町長などの要請で臨時便の運行もなされたと聞き及
ぶ。その臨時便がカーボパーティー真最中の斜め上空を空
港に着陸態勢に入った状態で通過して行った。
2日後レース当日午前6時からの最終登録、私は実家か
らいつものようにバイクでスイム会場に移動する。バイク
ラックの前日確認していた自分のレースナンバー375 番
が記入されたラックにバイクを引っ掛ける。最終登録に行
きアンクルバンド(ICチップ)腕にレースナンバーを地
元の高校生のボランティアに書き入れてもらう。 その後
スイム前の心拍数を上げるべくランニングをする。途中会
場近くの町営のログハウスに宿泊の久留米岩井グループ
競技説明&カーボパーティー
の皆さんと挨拶を交わす。
会場のアナウンスがスイムスタートの時間が近づいていて最終登録をしていない何人かの選手のレース
ンバーを呼び出している。
さーいよいよだ!!入水チェックを済ませ海につかるゴーグルの具合、ウエットスーツの点検スタート
まで抜かりなく準備をする。
久留米の岩井グループがいつものように輪になってスタート直前の雄叫びを上げる。その中に自分も一
緒になって気合を入れる。
8 時ジャストにスイムがスタートする。スタート時の水中バトルに巻き込まれぬようゆっくりと後ろの
方からスタートを切る。
過去 17 回もこのスイム会場でスタートをして
いるので、安心しきって海底の小魚を見ながら
マイペースで楽しむ。
スイムを予定通りと言うか、いつもの遅いタイ
ム53分26秒で上がる。バイクのトランジッ
ションエリアに入りすばやく?バイクに必要な
ものを身にまとう。バイクスタート直後の 150
mくらい急坂だ。あらかじめギヤーを一番軽い
設定にしていてもそれでもスイム直後の身体に
スイムスタート
とり負荷がかなりきつくあえぎながらどうにか
登りきる。後は下り坂でスピードが上がる。1キ
ロくらい行くと実家がある道沿いに差しかかり、母、兄弟を含め顔なじみの人達の応援が大きな声援を
受ける。やはり応援というものは背中を押してくれる。
5キロくらいのところに生まれた手々集落がある。ここでも目ざとくレースナンバーから、元田と知る
と応援の声がかかる。
エイドには従兄弟もおり、さすがに出身地で開かれる大会であることを実感する。バイクを3時間8分
29秒で終えるとラントランジッションエリアで、小学生から手紙をいただいた親子が待っていた。会
場からは遠く約 40 キロ離れている徳之島一番の繁華街の亀津から来てくれた。挨拶もそこそこにランに
出発する。後で思ったがもう少し余裕を持って親子と会話をすればと・・・・・・。その後手紙をくれた
彼女から暑中見舞いの葉書が来たが返信したかどうか記憶にない。心残りがする。
ずいぶん以前に交流のあった小学生が今は社会人となり、今でも家族ぐるみのお付き合いを続けている。
その彼女がお嫁に行くときは是非呼んでいただきたいとご両親に伝えている。実現すればなんと素敵な
トライアスロンが結んだすばらしい出来事だろうと思う。
このような活動が、今でも続いているところが、他の大会との違いではないだろうか温かみがある。大変
良いことと思っている。
さて、ランはいつもの事ながら大変暑くて厳しい状況の中で時には歩き歩を進めていると、久留米の岩
井グループのFさん、Kさんに追いつかれ、ついて行こうとするも、体が言うことを利かず、マイペース
で進む。いつもフィニッシュまで後 10 キロのところ犬之門蓋というエイドでのかき氷が待っていること
を励みに走る(歩く?)。つかの間のオアシス。ここまでたどり着けば後は下り、平坦フィニッシュまで
我慢の時間帯だ。長い一日がもうすぐ終わると思うと自然と足取りが軽く?いや重いままだが、今年も
また時間内に完走ができそうで、最後の直線は心なしか体が重いのにもかかわらず心うきうきだった。
いよいよフィニッシュの時が来た。いつものように同級生夫婦、同級生が横断幕を抱えてフィニッシュ
近くで待機していて一緒にフィニッシュをする。ランのタイム3時間25分14秒、トータル7時間2
7分09秒、総合421名中351位。年代別60歳以上男子21位だった。フィニッシュ後は、ボラン
ティアの方たちにアイシングをしてもらう。氷水で冷やしたタオルを全身にかけてもらい、ほてった身
体にとても気持ちが良い。アイシング後いったん実家に戻りシャワーを浴び再び会場に行く。どんちゃ
んパーティーに参加するためだ。これがまた、徳之島大会の名物?楽しみの一つである。昨年までは終わ
りころになるとみんな舞台に上がりラインダンスよろしく踊りまくっていたが、今年は仮設の舞台で大
勢の選手が上がったら壊れそうだとのことで今年は残念ながら上がれなかった。来年は是非補強して選
手の皆さんも上がれるようにしてもらいたいものだ。
パーティーの終盤になるとワイド節で選手、ボランティア、スタッフ総踊りで会場が最高潮になる。最後
に花火が打ちあがりフィナーレを迎える。余韻を残し実家へ帰る。帰ると近所の皆さんが待っていて、ま
た飲み会が続く。
帰りも、船、バスで帰る。船旅は好きでもあるが大変リーズナブルで、なんといっても時間がゆっくり
と流れ飲みながれ楽しみな一つである。時間が取れる事ができれば是非船旅をお勧めする。
こうして、私の通算18回、連続17回の「第27回徳之島INトライアスロン大会」は終わった。ま
た来年も行こうと思う。
完走証
横断幕を持ってフィニッシュした同級生ご夫妻と