乙11テーブル ジャッジ:加藤

Assembly2015
2nd table 総評
担当ジャッジ: 明治学院大学 4 年 加藤瑞季
〈テーブルメンバー(五十音順)〉
市田(青学 3)、江藤(聖心 3)、上江(武蔵 3)、指田(高崎経済 3) 、清水(青学 2)、橋村(立教
2)、吉田(明治 2) 、依田(早稲田 2)
〈議論の流れ〉
市田(青学 3)と清水(青学 2)が臓器移植のオピニオンシートで OP に立候補し、市田が OP
となった。
・ASQ では、大きく 2 つの議論がなされた。1 つ目は、AD の定義として臓器移植をして
病気が治りさえすればいいのか、もしくは拒絶反応なども考慮し SQ より長く生きること
が必要なのか、というものであった。2 つ目は、TG を人工臓器でも助けられるか否か、
というものであった。
・NFC では指田(高経 3)の、B/D に臓器提供を強制したら、B/D に対する治療が進歩しな
くなってしまうので×NFC というものを検証し、DA として扱うことになった。
・PLAN では、×Practicability のアイディアを 2 つ検証した。1 つ目は江藤(聖心 3)の、
人は死後も身体を傷つけられないなどの権利を所有しており、これを侵すと日本のモラル
を保つことができなくなるので、B/D に臓器提供を強制する政策はとれないというもので
あった。このアイディアに対して、DA ではないかなどのアプローチも見られ本人も認め
たが、最終的には、清水(青学 2)の公共の福祉を守るためには権利を侵してもいい、また公
共の福祉が守られていればモラルを保つこともできるという反論によって、この議論は終
結し、コンパリのアイディアとして話すことになった。2 つ目は依田(早稲田 2)の J/N と
J/G の give & take の関係が崩れてしまうので、政策をとることはできないというもので
あった。これに対する清水の J/N は O/T が必要な患者になる可能性と B/D になる可能性
の両方を持っているため、give & take の関係は保持されるという反論の検証途中で、時
間を迎えた。
〈テーブルへのコメント〉
・ASQ は 40 分ほどで終わり時間的には短くいいと思うが、必要のない話も多いように感
じたので、話の取捨選択やいつどんなときに話すべきか、ということを意識したら、もっ
と早く終わらせられるのではと思いました。
・定義のズレ(たとえば A/O で help できるのか…の話の help など)を感じることがしばし
ばありました。このズレを直すことができたら、より早く話を終わらせられると思いま
す。
・プラカのアーギュは江藤のものに 45 分、依田のものに 45 分かけ検証途中でした。長く
時間がかかってしまった原因として、Q がたくさん飛び交うも浸透せず、カンファメがた
くさん入ったり同じような Q が出たり…そんな中でアイディアを流したり切ったりしよう
とする人が出てくるのですが、浸透しない、乗せられない、次!!!となっていたことが
挙げられると思います。とりあえず気になることを Q して(これも大事だけど)…というの
ではなく、アイディアの大枠を理解できたら、自分の持っていきたい方向性(~~に流す、
~~で切るなど)を持って、それを綺麗に納得させるための前提を Q で詰めていくといい
のかな、と思いました。
・今回は、プラカのアイディアの検証途中で終わってしまいました。せっかく PLAN まで
それなりの時間を残せていたのでもったいないと感じました。丁寧に検証していく姿勢は
よかったですが、何か新しい結論を得る方法などを考えてみるのもありかな、と思いまし
た。
〈個人順位とコメント〉
1 位 市田(青学 3)
浸透しない意見をテーブルに落とすことを積極的にしており、彼女なしでは話せない話
も多かったのではないかと感じました。人の意見を聞いて理解し、話すために必要な論点
などを洗い出すのはとても上手でしたが、その中で自分の意見を出せるようになったらも
っとよいと思いました。また、人の意見に柔軟に対応する OP に好感を持ちましたが、時
に自分の軸も持つといいのでは、と思った局面もありました。プレイヤー引退おめでと
う、これからは JI やエデュケ頑張ってください。
2 位 清水(青学 2)
積極的な反論を行っていたことをとても評価しました。二年生ながら、他人の話にもたく
さん介入していて素晴らしかったです。今後は、反論を出すための過程を自分で整えられる
ようになれたら、さらに上手になるのではと思います。また、相手の土台に乗った上での反
論のように感じたので、もちろん認められた場合はいいのですが、場合によってはどんどん
ミクロな検証になってしまうように思います。そのような場合にミクロを深めずに、どうや
って自分の土台に持って行ったらいいか、なども考えてみて欲しいと思いました。これから
に期待しています。新しいディス界をぜひ引っ張っていってください!
3 位 依田(早稲田 2)
ASQ でも介入し、他人のアイディアへのトリートも試み、そして自分のアイディアを出せ
ていたので、とてもよかったと思いました。点数上、順位はついてしまいましたが、本当に
2 位と 3 位の差はほとんどないです。では、どうすれば 2 位になれたかと考えると、自分の
トリートを最後までやり切れていたらよかったかな、と思いました。たとえば、誰かのアイ
ディアが DA であると言うことまではできていたので、その介入で話を終わらせられるよ
うになって欲しいです。そのためにそれがどうして DA なのか、なぜ今やる必要はないのか
などの理由をしっかりプレゼンするなど、いろいろ試みてみてください。また ASQ で割り
と時間をかけた Q とアーギュがまったく関連していないところは少し気になったので、意
識してみてほしいです。これからに期待です!!!!
4 位 江藤(聖心 3)
大事なことを質問、意見しているように感じましたが、それがあまり浸透していないよう
に見えました。プレゼンが悪いというよりは、なぜそれを聞きたいのか、どんなことを想定
して聞いているのかが伝わっていないので、浸透しない感じがしました。せっかくアーギュ
メンターをサポートしたのに汲み取ってもらえず、それはちがうアーギュだから後でね、の
ようになってしまったの、もったいなかったです。なので、そういうところを補いながらプ
レゼンしたらもっと伸びると思います。プレイヤー引退おめでとう、エデュケ頑張ってくだ
さい!
5 位 上江(武蔵 3)
前半、Q をしている人のインテを汲みつつ、先に進めるように小さなズレを直していくよ
うな介入が出来ていて、とてもよかったです。なので、その分後半に介入がなくなってしま
ったことが悲しかったです。アーギュも対処しよう!プレイヤー引退おめでとう、エデュケ
頑張ってください。
6 位 指田(高経 3)
cause で Q をして、そのことを使ってアーギュ出来ていて、とてもよかったです。アーギ
ュの説明も上手でした。他人の話にも頑張って介入してみてください。プレイヤー引退おめ
でとう、学校も遠く大会にあまり参加できないなど大変なことも多いと思いますが、その分
後輩にたくさんエデュケしてあげてください!!!
7 位 橋村(立教 2)、吉田(明治 2)
まずはどんな形でもいいので、議論に参加して欲しいと思いました。自信がなかったり、
話すのに緊張したりもすると思いますが、勇気を持って話してみたら、案外どうにかなるも
のです!!何か力になれることあったら言ってください。
みなさん、アッセンおつかれさまでした!!!ジャッジとして、最後にこのテーブルを見
られてよかったです。二年生はプレイヤーとして、三年生はエデュケーターとして、今後
の活躍に期待しています。聞きたいことなどあったら、いつでも連絡ください。待ってい
ます。