ディスクロージャー誌 2015 [1.1MB]

2015
ディスクロージャー誌
ABC少額短期保険株式会社
ごあいさつ
平素よりABC少額短期保険をお引き立ていただき、誠にありがとうございます。
平成 26 年度における当社の業務および財産の状況についてご説明申し上げます。
当社は、料理教室を展開する株式会社 ABC Cooking Studio から生まれた少額短期保険業者として、
平成 20 年 5 月に事業を開始し、おかげさまで 7 周年を迎えることができました。
これもひとえに、ご愛顧くださるみなさまのおかげでございます。誠にありがとうございました。
現在、日本の保険市場は、飽和的な状況といわれ、生命保険の世帯加入率は 90%を超えて
おります。ところが、20~30 歳代の若年層には、必ずしもこの傾向が当てはまらず、出産期を迎え
ても社会保険以外は利用されていない方が多くお見受けされます。日本社会の都市化が進み、
核家族化などにより人間関係が希薄になったことが影響していると思われますが、保険の必要性
や相互扶助のしくみが伝承されにくくなった昨今、“万が一”の事態が訪れる前に、みなさまに保険
の必要性をご理解いただき、あらかじめ相互扶助のしくみにご参加いただくよう促すことも、当社の
重要な使命であると考えております。
そこで、当社では、今までに培った女性マーケットに対するノウハウを生かし、みなさまのご意見や
ご要望をできる限り参考とさせていただいたうえで商品開発を行ってまいりました。
入院期間が短期化するなか、入院日数にかかわりなく一時金をお支払いする『Very Berry(無配当
一時金給付型女性特定疾病医療保険)』、はじめて保険を利用される方でも保障内容に迷うことなく
ご利用いただくことができる『ABCはじめて保険(無配当死亡保障付医療保険)』、自然分娩にとも
なう入院に対しても給付金をお支払いする『ABCおかあさん保険(無配当新死亡保障付医療保険)』
など・・・いずれもみなさまのご要望にもとづいて開発させていただいた保険商品でございます。
また、ご妊娠されてから保険の必要性に気付かれたみなさまにも、保険利用の機会を提供させて
いただくため、一部保障内容に制限はございますが、『ABCおかあさん保険』のお申込みを妊娠
19 週まで可能とするといったお取扱いも行ってまいりました。
このように当社では、みなさまのお声を大切にし、みなさまの“欲しい”がたくさん詰まった保険商品
の提供を日々心がけております。これからも多くのみなさまからご要望を賜ることができますよう、
切願しております。
当社のコーポレート・スローガンは、“あしたへ❤スマイル”でございます。
このスローガンに秘めた私たちの想いをおひとりでも多くのみなさまと共有することを願いながら、
これからもみなさまとともに歩んでまいりたいと思います。
引続き変わらぬご愛顧を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
ABC少額短期保険株式会社
代表取締役
大石 雅矢
≪目次≫
I. 会社の概況および組織について‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
1.
2.
3.
4.
5.
6.
3
ABC少額短期保険の企業理念
会社の特色
会社の沿革
経営の組織
株主の状況
取締役および監査役の状況
II. 主要な業務の内容について‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
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1. 保険商品一覧
2. 主要な業務の内容
III. 主要な業務の状況について‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 12
1. 平成 26 年度における業務の概況
2. 業務の状況を示す指標等
3. 責任準備金の残高
IV. 会社の経営および運営について‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 20
1. リスク管理の体制
2. 法令遵守(コンプライアンス)の体制
3. 指定少額短期保険業務紛争解決機関
V. 財産の状況について‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
1.
2.
3.
4.
5.
計算書類
保険金等の支払能力の充実の状況
有価証券または金銭の信託に関する取得価額または契約価額、時価および評価損益
会社法にもとづく会計監査人の監査
金融商品取引法にもとづく公認会計士または監査法人の監査証明
2
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I. 会社の概況および組織について
1. ABC少額短期保険株式会社の企業理念
● コーポレート・スローガン
● 企業理念
わたしたちは、少額短期保険業を通じて、「健康とお金」について考えるきっかけと
「安さと品質」にこだわった保障の選択肢を提供し、
自分らしく生きる女性を応援いたします。
● 運営方針
「顧客第一主義」
わたしたちは、少額短期保険業者として社会的責任を自覚し、顧客第一主義のもと、
健全な事業の運営に努めてまいります。
① 健全な募集と引受けを徹底いたします。
② 公平で迅速な給付金・保険金の支払いを徹底いたします。
③ 事業費の圧縮を徹底いたします。
④ 個人情報の保護等、法令の遵守を徹底いたします。
⑤ 情報開示を徹底いたします。
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2. 会社の特色
● ABC少額短期保険について
わたしたちは、ABC Cooking Studio から生まれた、女性向けミニ保険会社(少額短期保険業者)です。
食がもたらす喜びを一人でも多くの人に伝えたい・・・
そんな想いから料理教室を展開している ABC Cooking Studio。
毎日たくさんの女性とふれあう中で、
「他にも笑顔をみなさまにお届けできることがあるのでは?」という真摯な問いかけから、
ABC 少額短期保険は生まれました。
ネット保険だからできる、保険料と保障内容にこだわった 安心の選択肢をつくっていきます。
わたしたちは、インターネット販売に特化することにより、さまざまな経費を削減し、
お手頃な保険料と充実した保障内容を提供しております。
ミニ保険(少額短期保険)の強みを活かして、女性の健康と笑顔をこれからも応援してまいります。
健全な運営に努めています。
保険金等の支払能力の充実の状況を示す指標のひとつに、ソルベンシー・マージン比率がございます。
当社の平成 26 年度末におけるソルベンシー・マージン比率は、1786.8%です。
※ 行政上の取扱いとしては、この数値が 200%以上であれば適正であるとされています。
3. 会社の沿革
平成 19 年 (2007)
7月
準備会社「エービーシーライフコンフィデンス株式会社」を設立
平成 20 年 (2008)
3月
資本金を 295,000 千円に増資
5月
関東財務局長 (少額短期保険) 第 28 号 として少額短期保険業の登録を完了
商号を「ABC少額短期保険株式会社」と変更
営業開始、『Very Berry (無配当一時金給付型女性特定疾病医療保険)』を発売
平成 21 年 (2009)
1月
本店を東京都千代田区丸の内三丁目 1 番 1 号に移転
平成 22 年 (2010)
3月
『ABCはじめて保険 (無配当死亡保障付医療保険)』を発売
4月
『ABCケガ保険 (無配当傷害保険)』を発売
平成 23 年 (2011)
1月
インターネットによる保険契約の申込みを開始
7月
インターネット割引を導入
10 月
『ABCメンバーズ保険 (無配当総合医療保険)』を発売
平成 24 年 (2012)
4月
『ABCおかあさん保険 (無配当新死亡保障付医療保険)』を発売
平成 25 年 (2013)
7月
『来場者総合補償保険』を発売
平成 27 年 (2015)
1 月 株式会社 KADOKAWA と提携、『毎日が発見 100 歳保険(無配当医療保険)』を発売
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4. 経営の組織
(1) 所在地
≪本 店≫ 〒100-0005 東京都千代田区丸の内三丁目 1 番 1 号 国際ビル
平成 27 年 7 月 23 日 現在、本店以外の事務所はございません。
(2) 組織図
(平成 27 年 7 月 23 日現在)
監
査
役
営業部
内部監査部
株
主
総
会
取
締
役
会
代
表
取
締
役
保険金部
保険金センター
顧客サービス部
カスタマーセンター
システム部
コンプライアンス統括部
保
険
計
理
人
管理部
お客様相談室
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5. 株主の状況
(1) 資本金の推移
年月日
増資額
増資後資本金
平成 19 年 7 月 19 日
100,000 千円
100,000 千円
平成 20 年 3 月 12 日
195,000 千円
295,000 千円
摘 要
別途 195,000 千円を資本準備金に計上しました。
(2) 株式の総数
(平成 27 年 7 月 23 日現在)
発行可能株式総数
20,000 株
発行済株式の総数
9,800 株
当期末株主数
2名
(3) 発行済株式の種類等
(平成 27 年 7 月 23 日現在)
発行済株式
種 類
発行数
普通株式
9,800 株
内 容
(4) 主要な株主
(平成 27 年 7 月 23 日現在)
株主の氏名または名称
持株数
持株比率
横井 啓之
8,340 株
85.1%
株式会社 ABC Cooking Studio
1,460 株
14.9%
6. 取締役および監査役の状況
(平成 27 年 7 月 23 日現在)
氏名
役職名
重要な兼職
大石 雅矢
代表取締役
―
大石 忠幸
取締役
株式会社エービーシーキャピタル 代表取締役
石原 眞二
取締役
株式会社エービーシーファイナンス 代表取締役
前口 武志
監査役
―
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<< 「ミニ保険」って どんなしくみ? >>
● 新しい安心、ミニ保険
ミニ保険(少額短期保険)とは、平成 18 年より導入された制度で、一定事業規模の範囲において、少額かつ
短期の保険の引受けのみを行う事業者が取扱う保険商品をいいます。ミニ保険会社(少額短期保険業者)
には、保険業法の規定が適用され、金融庁および財務局から検査・監督を受けて事業を行っております。
● 健全な業務運営
保険業法により、ミニ保険会社には、業務の健全かつ適切な運営を確保し、保険契約者等の保護を図ること
が求められております。支払余力基準や情報開示、募集規制、検査・監督等につきましては、基本的に生命
保険会社や損害保険会社と同様の規定が適用されています。
また、従来の保険会社と異なり、資産運用は預金や国債等に限られております。株式や外貨建債券等に
よる資産運用をしてはならないこととされておりますので、資産運用リスクが小さく、自ずと財務の健全性を
図る仕組みとなっております。
● 保険期間
ミニ保険では、生命保険商品と損害保険商品を同時に取扱うことができます(従来の保険会社には、認められ
ておりません)。ただし、保険業法により、保険の種類に応じて保険期間が以下の範囲に定められております。
• 生命保険・医療保険:1 年
• 損害保険:2 年
● 保険金額等の制限
保険業法により、ミニ保険会社では、一人の被保険者について引受けることができる保険金額等が、以下の
範囲に限定されております。
• 疾病による死亡・重度障害 300 万円
• 疾病・傷害による入院給付金等 80 万円
• 傷害による死亡・重度障害 600 万円
• 損害保険 1,000 万円
また、保険業法により、ミニ保険会社では、一の保険契約者について引受けることができる保険金額等の
総額が、以下の範囲に限定されております。
• 疾病による死亡・重度障害 30,000 万円
• 疾病・傷害による入院給付金等 8,000 万円
• 傷害による死亡・重度障害 60,000 万円
• 損害保険 100,000 万円
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● ミニ保険会社と保険会社の違い
ミニ保険会社と保険会社の違いを以下の表にまとめました。
ミニ保険会社
保険会社
監督官庁
財務局
金融庁
資格
登録制
免許制
取扱い可
取扱い不可
保険金額・保険期間
制限あり
制限なし
事業規模
収受保険料 50 億円以下
制限なし
資本金
1,000 万円以上
10 億円以上
保険契約者保護機構の
保険契約者保護機構の
対象外※
対象
生命保険商品・
損害保険商品の同時取扱い
契約者保護
※ ただし、業務開始時に最低 1,000 万円を、毎期一定の金額を供託金として法務局に供託
することが義務づけられております。
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II. 主要な業務の内容について
1. 保険商品一覧
主契約
統一分類名称
商品名
無配当一時金給付型
女性特定疾病医療保険
(通称:Very Berry)
ご利用の目的
この保険は、以下の給付金・保険金の支払いを保障いたします。
①保険期間中に被保険者が所定の女性疾病の治療のため 2 日以上継続して入院したとき
女性疾病入院一時給付金
②保険期間中に被保険者が死亡したとき死亡保険金
この保険は、以下の給付金・保険金の支払いを保障いたします。
①保険期間中に被保険者が疾病または傷害の治療または分娩のため入院したとき入院
日数に応じた入院給付金
②保険期間中に被保険者が所定の生活習慣病の治療のため入院したとき入院日数に
応じた生活習慣病入院給付金
無配当死亡保障付医療保険
(通称:ABCはじめて保険)
③被保険者が女性の場合、保険期間中に被保険者が所定の女性疾病の治療のため入院
したとき入院日数に応じた女性疾病入院給付金
④保険期間中に被保険者が疾病または傷害の治療のため入院し、その入院中に手術を
受けたとき手術給付金
⑤保険期間中に被保険者が所定の重度障害状態に該当したとき重度障害給付金
⑥保険期間中に被保険者が死亡したとき死亡保険金
⑦保険期間中に被保険者が不慮の事故により死亡したとき傷害死亡保険金
⑧保険期間中に被保険者が交通事故により死亡したとき交通事故死亡保険金
この保険は、以下の給付金・保険金の支払いを保障いたします。
①保険期間中に被保険者が疾病または傷害の治療または分娩のため入院したとき入院
疾病医療保険
日数に応じた入院給付金
②保険期間中に被保険者が所定の生活習慣病の治療のため入院したとき入院日数に
応じた生活習慣病入院給付金
③被保険者が女性の場合、保険期間中に被保険者が所定の女性疾病の治療のため入院
無配当総合医療保険
(通称:ABCメンバーズ保険)
したとき入院日数に応じた女性疾病入院給付金
④保険期間中に被保険者が疾病または傷害の治療のため入院し、その入院中に手術を
受けたとき手術給付金
⑤保険期間中に被保険者が不慮の事故による傷害の治療のため通院したとき通院日数
に応じた傷害通院給付金
⑥保険期間中に被保険者が所定の重度障害状態に該当したとき重度障害給付金
⑦保険期間中に被保険者が死亡したとき死亡保険金
⑧保険期間中に被保険者が不慮の事故により死亡したとき傷害死亡保険金
⑨保険期間中に被保険者が交通事故により死亡したとき交通事故死亡保険金
この保険は、以下の給付金・保険金の支払いを保障いたします。
①保険期間中に被保険者が疾病または傷害の治療または分娩のため入院したとき入院
無配当新死亡保障付医療保険
(通称:ABCおかあさん保険)
日数に応じた入院給付金
②保険期間中に被保険者が疾病または傷害の治療のため入院し、その入院中に手術を
受けたとき手術給付金
③保険期間中に被保険者が死亡したとき死亡保険金
※ 無配当傷害保険(通称:ABCケガ保険)につきましては、お引受けを停止しております。
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主契約
統一分類名称
商品名
ご利用の目的
この保険は、以下の保険金の支払いを保障いたします。
①被保険者が行事に参加している間に傷害を被り、その直接の結果として事故発生日
から 180 日以内に死亡したとき傷害死亡保険金
②被保険者が行事に参加している間に傷害を被り、その直接の結果として事故発生日
から 180 日以内に所定の重度障害状態に該当したとき特定重度障害保険金
③被保険者が行事に参加している間に傷害を被り、その直接の結果として事故発生日
から 180 日以内に入院したとき傷害入院保険金
④被保険者が行事に参加している間に傷害を被り、その直接の結果として事故発生日
その他損害保険
来場者総合補償保険
から 180 日以内に通院したとき傷害通院保険金
⑤被保険者が行事に参加したことを原因として疾病を患い、その直接の結果として補償
対象日から 180 日以内に死亡したとき死亡保険金
⑥被保険者が行事に参加したことを原因として疾病を患い、その直接の結果として補償
対象日から 180 日以内に所定の重度障害状態に該当したとき重度障害保険金
⑦被保険者が行事に参加したことを原因として疾病を患い、その直接の結果として補償
対象日から 180 日以内に入院したとき入院保険金
⑧被保険者が行事に参加したことを原因として疾病を患い、その直接の結果として補償
対象日から 180 日以内に通院したとき通院保険金
この保険は、以下の給付金の支払いを保障いたします。
①保険期間中に被保険者が疾病または傷害の治療のため入院したとき入院日数に応じた
疾病医療保険
無配当医療保険
(通称:毎日が発見 100 歳保険)
入院給付金
②保険期間中に被保険者が疾病または傷害の治療のため所定の手術を受けたとき手術
給付金
③保険期間中に被保険者が入院給付金が支払われる入院をしたとき入院時交通費給付金
特約
特約の種類
特約の種類
保険料クレジットカード支払特約
子特約
保険料口座振替特約
傷害死亡保険金および特定重度障害保険金のみ担保特約
団体扱特約
傷害通院保険金不担保特約
無配当総合医療保険移行特約
疾病不担保特約
特別条件付保険特約
死亡保険金および重度障害保険金のみ担保特約
指定代理請求人特約
通院保険金不担保特約
※ 詳細につきましては、各商品のパンフレットや「ご契約のしおり・約款」をご覧ください。
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2. 主要な業務の内容
① 少額短期保険業
② 他の少額短期保険業者または保険会社の次に掲げる事務の代行その他保険業にかかる事務代行
イ. 保険の引受けその他の業務にかかる書類の作成および授受等
ロ. 保険料の収納事務および保険金等の支払事務
ハ. 保険事故その他の保険契約にかかる事項の調査
ニ. 保険募集を行う者の教育および管理
③ 他の少額短期保険業者または保険会社のために行う保険募集
④ 前各号に附帯または関連する一切の業務
(ABC少額短期保険株式会社 定款 第 1 章 第 2 条 より抜粋)
来場者総合補償保険
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III. 主要な業務の状況について
1. 平成 26 年度における業務の概況
● 金融経済環境
平成 26 年度におけるわが国経済は、円安や株高を背景に大企業を中心として企業収益は改善傾向にあり、
総じて緩やかな回復が続きました。しかしながら、消費税率の引き上げの影響などを受け、一般消費者の
消費活動には停滞感が漂っており、景気回復の波及は限定的なものにとどまりました。
保険業界を取巻く環境は、少子高齢化にともなう人口減少の影響から、一義的には市場が縮小していますが、
高齢化にともなう病気やケガ、老後の生活への不安から、生命保険業界では、医療・年金・介護など生存給付
型保険商品の販売が堅調に推移しております。一方、損害保険業界では、自動車保有台数や住宅着工件数、
企業の設備投資が減少していることから、収入保険料も鈍化しており、合併や統合による経営の効率化を
更に加速させております。
なお、少額短期保険業界全体では、保有契約件数、収入保険料ともに前年を上回る実績を残すこととなり、
支持母体や販売マーケットを確保している業者は、順調に収益を拡大しておりますが、一方で支持母体を
持たない新規参入の業者の中には、依然経常収支が赤字の業者も少なくなく、業者ごとに収支構造の二極化
が顕著になってまいりました。
● 当事業年度における事業の経過および成果
こうした状況の中、当社では、20 歳代から 30 歳代の女性を対象に、妊娠や出産、女性特有の病気といった、
この世代が共通して抱えるニーズに対して保険の必要性を訴えて続けてまいりました。また、わが国の重要
政策のひとつである少子化対策に鑑み、CSR活動の一環として、平成 22 年度から「自然分娩にともなう
ご入院に対しても入院給付金をお支払いする」といった給付内容を採用してまいりました。なお、当事業年度
におきましては、677 名の妊産婦に給付金をお支払いいたしましたが、そのうち 218 名に対する給付が自然
分娩にともなうものでございました。
平成 26 年度におきましては、主力商品である『ABCおかあさん保険(無配当新死亡保障付医療保険)』の
販売が好調であったことから、保険料等収入が 161,288 千円(前事業年度比 18.4%増)と増加いたしました。
その結果、経常収益は 161,312 千円(前事業年度比 16.8%増)となりました。
一方、保険金等支払金は 53,837 千円(前事業年度比 26.4%増)、事業費は 61,042 千円(前事業年度比
45.6%増)となり、いずれも保有契約件数に比例して増加することとなりました。その結果、元受損害率は
33.3%(前事業年度比 2.1%増)、元受事業費率は 37.9%(前事業年度比 7.1%増)となりました。なお、前事業
年度は、保険収支が大幅に改善したことから責任準備金等繰入額が急激に増加いたしましたが、平成 27 年
度は、前事業年度並みの保険収支で推移し、責任準備金等繰入額は 6,656 千円(前事業年度比 87.2%減)に
とどまったことが起因して、経常費用は 121,550 千円(前事業年度比 11.0%減)となりました。
平成 26 年度における経常利益は 39,761 千円(前事業年度比 2471.7%増)となり、税効果会計の処理の結果、
当期純利益は 37,085 千円(前事業年度比 93.3%増)となりました。ちなみに、1 株あたりの当期純利益は
3,784 円 25 銭(前事業年度比 93.3%増)でございました。
なお、平成 26 年度末の純資産額は 90,549 千円(前事業年度比 69.4%増)であり、保険業法上の純資産額は
101,612 千円(前事業年度比 61.8%増)であったことから、健全な経営に資するべき十分な財務基盤を確保
していると考えております。また、保険金等の支払余力を示すソルベンシー・マージン比率は 1786.8%
(前事業年度比 37.8%増)であり、十分な保険金等の支払余力の水準を維持していると考えております。
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● 平成 27 年度の展望
平成 27 年 1 月から、株式会社 KADOKAWA と業務提携を行い、同社が出版するシニア向け生活情報誌
「毎日が発見」のオリジナル保険商品として『毎日が発見 100 歳保険』の販売を開始いたしました。シニア層は
保険に対するニーズも高く、業界内で最も注目されているマーケットでございます。平成 27 年度は、この
マーケットに対する取り組みを強化し、新たな“助け合いのカタチ”を創造してまいります。
そして、平成 27 年度以降におきましても、安定的な財務基盤の確保と、より一層のサービスの向上に努め、
みなさまに安心してご契約いただくことができる会社創りを行ってまいる所存でございます。
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2. 業務の状況を示す指標等
(1) 直近の 3 事業年度における主要な業務の状況を示す指標等
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
経常収益
68,118 千円
138,103 千円
161,312 千円
経常利益
39,761 千円
当期純利益
▲46,358 千円
▲187,288 千円
1,546 千円
19,186 千円
37,085 千円
資本金の額
295,000 千円
295,000 千円
295,000 千円
(発行済株式の総数)
(9800 株)
(9800 株)
(9800 株)
保険業法上の純資産額
39,853 千円
62,782 千円
101,612 千円
総資産額
61,402 千円
147,452 千円
182,280 千円
9,858 千円
61,902 千円
67,198 千円
―
―
―
1381.8%
1297.1%
1786.8%
―
―
―
66,973 千円
136,167 千円
161,168 千円
責任準備金残高
有価証券残高
ソルベンシー・マージン比率
配当性向
正味収入保険料の額
※ 経常利益または当期純利益の金額に「▲」が表示されているものは、経常損失または当期純損失を表しております。
平成 24 年度は、保険業法第 113 条繰延資産を一括償却したため、特別損失 140,640 千円を計上いたしました。
税務上有税償却した責任準備金等繰入額等に対して、平成 25 年度は 23,015 千円、平成 26 年度は 23,485 千円の
繰延税金資産を計上いたしました。なお、平成 24 年度以前の会計年度につきましては、繰延税金資産の回収可能
性を検証した結果、繰延税金資産を計上しておりません。また、遡及適用、財務諸表の組み替えおよび修正再表示
も行っておりません。
(2) 直近 2 事業年度における業務の状況を示す指標等
● 主要な業務の状況を示す指標等
① 正味収入保険料および元受正味保険料
平成 25 年度
医療保険
平成 26 年度
正味収入保険料
正味収入保険料
正味収入保険料
元受正味保険料
136,167 千円
136,167 千円
161,168 千円
161,168 千円
※ 正味収入保険料とは、保険料から解約返戻金、その他返戻金および再保険料を控除し、再保険返戻金
およびその他再保険収入を加えたものです。
元受正味保険料とは、保険料から解約返戻金およびその他返戻金を控除したものです。
「医療保険」には、複数の給付の組み合わせによる保険契約が含まれております。なお、主要な保険給付に
死亡給付および傷害給付がございます。
平成 25 年度および平成 26 年度において、当社では、再保険を利用しておりません。
② 支払再保険料
当社では、再保険を利用しておりません。
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③ 保険引受利益
平成 25 年度
医療保険
平成 26 年度
34,698 千円
85,557 千円
※ 保険引受利益とは、保険引受収益から保険引受費用および保険引受けにかかる営業費および一般管理費
を控除したものです。
「医療保険」には、複数の給付の組み合わせによる保険契約が含まれております。なお、主要な保険給付に
死亡給付および傷害給付がございます。
④ 正味支払保険金および元受正味保険金
平成 25 年度
医療保険
平成 26 年度
正味支払保険金
元受正味保険金
正味支払保険金
元受正味保険金
42,516 千円
42,516 千円
53,717 千円
53,717 千円
※ 正味支払保険金とは、保険金および給付金から回収再保険金を控除したものです。
元受正味保険金とは、保険金および給付金を合計したものです。
「医療保険」には、複数の給付の組み合わせによる保険契約が含まれております。なお、主要な保険給付に
死亡給付および傷害給付がございます。
平成 25 年度および平成 26 年度において、当社では、再保険を利用しておりません。
⑤ 回収再保険金
当社では、再保険を利用しておりません。
● 保険契約に関する指標等
① 契約者配当金
当社では、契約者配当を行っておりません。
② 正味損害率および正味事業費率ならびにその合算率
平成 25 年度
平成 26 年度
正味損害率 正味事業費率 正味合算率 正味損害率 正味事業費率 正味合算率
医療保険
31.2%
30.8%
62.0%
33.3%
37.9%
71.2%
※ 正味損害率とは、正味支払保険金を正味収入保険料で除したものです。
正味事業費率とは、正味事業費を正味収入保険料で除したものです。
正味事業費とは、事業費に保険業法第 113 条繰延資産償却費を加え、保険業法第 113 条繰延額および
再保険手数料を控除したものです。なお、平成 25 年度および平成 26 年度において、当社では、保険業法
第 113 条繰延資産償却費および保険業法第 113 条繰延額を計上しておりません。
正味合算率とは、正味損害率および正味事業費率を合算したものです。
平成 25 年度および平成 26 年度において、当社では、再保険を利用しておりません。
「医療保険」には、複数の給付の組み合わせによる保険契約が含まれております。なお、主要な保険給付に
死亡給付および傷害給付がございます。
15
③ 再保険に付した部分の控除を考慮しない発生損害額および損害調査費の合計額ならびに
事業費の既経過保険料に対する割合およびその合算率
平成 25 年度
発生損害額・損害調査費
事業費/
/既経過保険料
既経過保険料
医療保険
34.5%
30.7%
平成 26 年度
合算率
65.2%
発生損害額・損害調査費
事業費/
/既経過保険料
既経過保険料
34.1%
37.8%
合算率
71.9%
※ ここでいう事業費とは、事業費に保険業法第 113 条繰延資産償却費を加えたものから保険業法第 113 条
繰延額を控除したものです。なお、平成 25 年度および平成 26 年度において、当社では、保険業法第 113 条
繰延資産償却費および保険業法第 113 条繰延額を計上しておりません。
「医療保険」には、複数の給付の組み合わせによる保険契約が含まれております。なお、主要な保険給付に
死亡給付および傷害給付がございます。
平成 25 年度および平成 26 年度において、当社では、再保険を利用しておりません。
④ 再保険を引受けた主要な保険会社等
当社では、再保険を利用しておりません。
⑤ 再保険を引受けた保険会社等のうち上位 5 社に対する支払再保険料割合
当社では、再保険を利用しておりません。
⑥ 再保険を引受けた主要な保険会社等の指定格付機関等による格付けごとの支払再保険料割合
当社では、再保険を利用しておりません。
⑦ 未収再保険金
当社では、再保険を利用しておりません。
● 経理に関する指標等
① 支払備金および責任準備金
平成 25 年度
支払備金
医療保険
平成 26 年度
責任準備金
12,675 千円
61,902 千円
支払備金
14,036 千円
責任準備金
67,198 千円
※ 「医療保険」には、複数の給付の組み合わせによる保険契約が含まれております。なお、主要な保険給付に
死亡給付および傷害給付がございます。
16
② 利益準備金および任意積立金の残高
平成 25 年度
利益準備金
医療保険
平成 26 年度
任意積立金
―
利益準備金
―
任意積立金
―
―
※ 当社では、利益準備金および任意積立金を計上しておりません。
③ 損害率の上昇に対する経常損失の変動
損害率上昇の仮定
発生損害率が 1%上昇すると仮定いたします。
増加する発生損害額 (⊿S) = 既経過保険料×1%
増加する IBNR 支払備金 (⊿IBNR)
= ⊿S × (前年度の既発生未報告支払備金積立所要額)
計算方法
÷ (前年度支払保険金等※)
※ 前事業年度内に発生した保険事故に限ります。
経常損失の増加額 = ⊿S + ⊿IBNR
平成 25 年度
経常損失の増加額
平成 26 年度
1,445 千円
1,689 千円
● 資産運用に関する指標等
① 運用資産残高
平成 25 年度
残高
現預金
平成 26 年度
構成比
残高
構成比
101,676 千円
69.0%
130,606 千円
71.7%
金銭信託
―
―
―
―
有価証券
―
―
―
―
101,676 千円
69.0%
130,606 千円
71.7%
147,452 千円
100.0%
182,280 千円
100.0%
運用資産計
総資産
※ 当社では、すべての運用資産を現預金のみで運用しております。
② 利息配当収入および運用利回り
平成 25 年度
利息配当収入
現預金
平成 26 年度
運用利回り
利息配当収入
運用利回り
11 千円
0.02%
23 千円
0.02%
金銭信託
―
―
―
―
有価証券
―
―
―
―
11 千円
0.02%
23 千円
0.02%
小
計
その他
合
計
―
―
11 千円
23 千円
※ 現預金の運用利回りは、利息配当収入を月平均現預金残高で除して計算しております。
当社では、すべての運用資産を現預金のみで運用しております。
17
③ 保有有価証券の種類別残高
平成 25 年度
残高
平成 26 年度
構成比
残高
構成比
国債
―
―
―
―
地方債
―
―
―
―
政府保証債
―
―
―
―
その他の有価証券
―
―
―
―
―
―
―
―
合
計
※ 当社では、有価証券を保有しておりません。
④ 保有有価証券利回り
平成 25 年度
平成 26 年度
国債
―
―
地方債
―
―
政府保証債
―
―
その他の有価証券
―
―
―
―
合
計
※ 当社では、有価証券を保有しておりません。
⑤ 有価証券の種類別残存期間別残高
平成 25 年度
1 年以下
1 年超
3 年超
5 年超
7 年超
3 年以下 5 年以下 7 年以下 10 年以下
10 年超
合計
国債
―
―
―
―
―
―
―
地方債
―
―
―
―
―
―
―
政府保証債
―
―
―
―
―
―
―
その他の有価証券
―
―
―
―
―
―
―
合
―
―
―
―
―
―
―
計
平成 26 年度
1 年以下
1 年超
3 年超
5 年超
7 年超
3 年以下 5 年以下 7 年以下 10 年以下
10 年超
合計
国債
―
―
―
―
―
―
―
地方債
―
―
―
―
―
―
―
政府保証債
―
―
―
―
―
―
―
その他の有価証券
―
―
―
―
―
―
―
合
―
―
―
―
―
―
―
計
※ 当社では、有価証券を保有しておりません。
18
3. 責任準備金の残高
普通責任準備金
異常危険準備金
契約者配当準備金等
合 計
死亡保険
21,250 千円
7,794 千円
―
29,044 千円
医療保険
41 千円
24 千円
―
65 千円
その他の損害保険
34,844 千円
3,243 千円
―
38,088 千円
計
56,136 千円
11,062 千円
―
67,198 千円
※ 当社では、普通責任準備金として、収支残および入院中契約の責任準備金の合計金額を計上しております。
19
IV. 会社の経営および運営について
1. リスク管理の体制
● リスク管理の基本方針
当社では、業務運営上考えられる様々なリスクを把握し、各種リスクに対し全社横断的なリスク管理体制を
構築しております。適切なリスク・コントロールを通じて、業務の健全性および適切性を確保し、保険契約者等
の保護を図っております。
● リスク管理体制
当社では、リスク管理の基本方針に則したリスク管理を実現するため、リスク管理体制の強化に努めており
ます。少額短期保険業者は、さまざまなリスクをかかえておりますので、その特性に応じた統合的な視点に
よる管理を行う必要がございます。当社では、これらを両立させた適切な管理を実施しております。
当社は、リスクの種類に応じて管理責任部を配置することにより、リスクの特性に応じた管理を行っております。
そして各リスクの状況は、定期的に取締役会に集約しております。取締役会では、リスク管理に関する情報の
集約と方針の決定を一元的に行っており、これにより全社横断的な管理を実現しております。
● 当社のかかえる代表的なリスク
① 保険引受リスク
経済情勢や保険事故の発生率等が保険料設定時の予測に反して変動することに
より、当社が損失を被るリスクのことをいいます。
② 資産運用リスク
少額短期保険業者の資産運用につきましては、財務の健全性の確保の観点から
預貯金等の安全資産に限定した運用が求められておりますが、経済情勢等により
運用資産が減少したり、資産の預入先が破綻したりすることにより、当社が損失を
被るリスクのことをいいます。
③ 流動性リスク
保険料収入等の状況により、資金繰りに支障をきたすリスクのことをいいます。
④ 事務リスク
当社の役職員および少額短期保険募集人が正確な事務を怠る、または事故・
不正等を起こすことにより、当社が損失を被るリスクのことをいいます。
⑤ システムリスク
コンピュータシステムのダウンまたは誤作動等のシステムの不備等にともない、
またはコンピュータが不正に使用されることにより、お客さまや当社が損失を被る
リスクのことをいいます。
20
2. 法令遵守(コンプライアンス)の体制
● コンプライアンス体制
金融の自由化や規制緩和の流れの中、法令や社会規範を守ることの重要性はますます高まってまいりました。
当社では、少額短期保険業者としての社会的責任や保険契約者等の保護の観点からコンプライアンス態勢の
強化が重要なテーマであると認識しております。
当社では、役職員の一人ひとりが法令および社内規程等の基本ルールを守り、日々の業務を遂行することを
コンプライアンスとして定義しております。そして適正に業務を遂行するためにコンプライアンス体制を整備し、
適切に運営することを経営の重要課題と捉えております。
● コンプライアンスの組織体制
当社では、コンプライアンス体制の強化を図り、少額短期保険業者として社会的責任を果たすために、取締役
会の諮問機関としてコンプライアンス統括部を設置し、コンプライアンスの推進に取り組んでおります。
取締役会では、コンプライアンスに関する重要事項を決定するほか、コンプライアンス統括部を通じて重要な
報告を受けることにより、常にコンプライアンスを重視した経営に努めております。
また、監査役は、独立した立場から、取締役の業務執行状況を含む会社の監査を実施し、株主総会・取締役会
に報告いたします。
さらに、各部の部長は、コンプライアンス・オフィサーとしてコンプライアンス環境を整備し、絶えず職場での
コンプライアンス推進状況に注意と関心を払い、教育指導に努めております。
3. 指定少額短期保険業務紛争解決機関
● 少額短期ほけん相談室
当社では、指定少額短期保険業務紛争解決機関である一般社団法人日本少額短期保険協会との間で少額
短期保険業務に関する苦情処理手続きおよび紛争解決手続き等のための手続実施基本契約を締結しており
ます。
指定少額短期保険業務紛争解決機関『少額短期ほけん相談室』では、保険契約者をはじめ、一般消費者の
みなさまから少額短期保険全般に関するご相談・ご照会・苦情処理および紛争解決を行っております。
当社に対するご相談・苦情のお申出につきましては、『少額短期ほけん相談室』が公正かつ中立な立場から
当社との和解の斡旋・解決を支援いたします。また、弁護士・学識経験者・消費者相談員等によって構成され
る「裁定委員会」を設置し、苦情を受付けてから 1 ヶ月を経過した後も未解決の案件につきましては、保険
契約者または当社の申出により「裁定委員会」を開催し、和解の仲介・裁定(和解案の作成)をしております。
≪指定少額短期保険業紛争解決機関≫
一般社団法人日本少額短期保険協会 『少額短期ほけん相談室』
〒104-0032 東京都中央区八丁堀 3-12-8 八丁堀 SF ビル 2 階
TEL(フリーダイヤル) : 0120-82-1144
FAX
: 03-3297-0755
【受付時間】
: 月曜日から金曜日(祝日ならびに年末年始休業期間を除く)
9:00~12:00、13:00~17:00
21
V. 財産の状況について
1. 計算書類
(1) 貸借対照表
(単位:千円)
科
目
平成 25 年度 平成 26 年度
(平成 26 年 3 月 31 日) (平成 27 年 3 月 31 日)
(資産の部)
現金および預貯金
預貯金
有形固定資産
その他の有形固定資産
無形固定資産
ソフトウェア
その他資産
未収金
未収保険料
仮払金
科
目
平成 25 年度 平成 26 年度
(平成 26 年 3 月 31 日) (平成 27 年 3 月 31 日)
(負債の部)
101,676
130,606 保険契約準備金
74,578
81,235
101,676
130,606
支払備金
12,675
14,036
44
29
責任準備金
61,902
67,198
44
29 代理店借
594
591
668
456 その他負債
18,815
9,903
668
456
未払法人税等
5,591
848
9,047
11,701
未払金
3,259
4,432
8,568
11,256
預り金
9,965
4,622
200
260
93,988
91,730
295,000
295,000
195,000
195,000
195,000
195,000
▲436,535
▲436,535
▲436,535
▲399,450
▲399,450
▲399,450
53,464
90,549
53,464
90,549
147,452
182,280
278
繰延税金資産
23,015
供託金
13,000
負債の部 合計
184
(純資産の部)
23,485 資本金
16,000 資本剰余金
資本準備金
利益剰余金
その他利益剰余金
繰越利益剰余金
株主資本合計
純資産の部 合計
資 産 の 部 合 計
147,452
182,280 負債および純資産の部合計
※ 掲載金額は、千円未満を切捨てて表示しております。
22
(2) 損益計算書
(単位:千円)
科
平成 25 年度
目
平成 26 年度
(平成 25 年 4 月 1 日~平成 26 年 3 月 31 日) (平成 26 年 4 月 1 日~平成 27 年 3 月 31 日)
経常収益
138,103
161,312
保険料等収入
136,242
161,288
保険料
136,242
161,288
1,850
―
11
23
11
23
136,557
121,550
保険金等支払金
42,591
53,837
保険金等
42,516
53,717
支払備金戻入額
資産運用収益
利息および配当金等収入
経常費用
その他返戻金
74
120
52,044
6,656
―
1,361
52,044
5,295
41,913
61,042
39,550
59,397
815
986
1,547
658
8
14
8
14
経常利益
1,546
39,761
特別損失
―
0
―
0
税引前当期純利益
1,546
39,761
法人税および住民税
5,374
3,146
▲23,015
▲17,640
▲470
19,186
37,085
責任準備金等繰入額
支払備金繰入額
責任準備金繰入額
事業費
営業費および一般管理費
税金
減価償却費
その他経常費用
その他の経常費用
固定資産等処分損
法人税等調整額
法人税等合計
当期純利益
※ 掲載金額は、千円未満を切捨てて表示しております。
23
2,676
(3) 株主資本等変動計算書
(単位:千円)
科
平成 25 年度
目
平成 26 年度
(平成 25 年 4 月 1 日~平成 26 年 3 月 31 日) (平成 26 年 4 月 1 日~平成 27 年 3 月 31 日)
株主資本
資本金
前期末残高
295,000
295,000
当期末残高
295,000
295,000
前期末残高
195,000
195,000
当期末残高
195,000
195,000
前期末残高
195,000
195,000
当期末残高
195,000
195,000
▲455,722
▲436,535
当期純利益
19,186
37,085
当期変動額合計
19,186
37,085
▲436,535
▲399,450
▲455,722
▲436,535
当期純利益
19,186
37,085
当期変動額合計
19,186
37,085
▲436,535
▲399,450
34,277
53,464
当期純利益
19,186
37,085
当期変動額合計
19,186
37,085
53,464
90,549
34,277
53,464
当期純利益
19,186
37,085
当期変動額合計
19,186
37,085
53,464
90,549
資本剰余金
資本準備金
資本剰余金合計
利益剰余金
その他利益剰余金
繰越利益剰余金
前期末残高
当期変動額
当期末残高
利益剰余金合計
前期末残高
当期変動額
当期末残高
株主資本合計
前期末残高
当期変動額
当期末残高
純資産合計
前期末残高
当期変動額
当期末残高
※ 記載金額は、千円未満を切捨てて表示しております。
24
(4) キャッシュ・フロー計算書
(単位:千円)
科
平成 25 年度
目
平成 26 年度
(平成 25 年 4 月 1 日~平成 26 年 3 月 31 日) (平成 26 年 4 月 1 日~平成 27 年 3 月 31 日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
保険料の収入
保険金等支払いによる支出
解約返戻金等支払いによる支出
事業費の支出
小
計
利息および配当金等の受取額
利息の支払額
法人税等の支払額
営業活動によるキャッシュ・フロー
141,995
150,183
▲42,591
▲74
▲36,232
▲53,714
▲34
▲56,431
63,457
40,003
11
23
▲8
▲290
▲14
▲8,082
63,170
31,929
―
―
―
投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フロー
―
▲3,000
▲3,000
現金および現金同等物に係る換算差額
―
―
現金および現金同等物の増減額
63,170
28,929
現金および現金同等物期首残高
38,505
101,676
現金および現金同等物期末残高
101,676
130,606
供託金の預託による支出
※ 掲載金額は、千円未満を切捨てて表示しております。
25
【注記】
≪重要な会計方針にかかる事項に関する注記≫
① 固定資産の減価償却の方法
有形固定資産の減価償却方法として、定率法を採用しております。
なお、主な耐用年数は、以下のとおりです。
器具および備品
4 年~15 年
無形固定資産の減価償却方法として、定額法を採用しております。
なお、自社利用のソフトウェアにつきましては、社内における利用可能見込期間(主に 5 年)にもとづく
定額法を採用しております。
② 保険業法第 113 条繰延資産の償却方法
定款の規定にもとづいて償却しております。
【追加情報】 保険業法第 113 条繰延資産の償却について
平成 25 年度以降、業績好転の見通しが立ち、保険業法第 113 条繰延資産を繰延べる必要がなく
なったため、平成 24 年度におきまして、貸借対照表に計上していた繰延資産の未償却残を一括
償却いたしました。
≪貸借対照表に関する注記≫
平成 25 年度
平成 26 年度
(平成 26 年 3 月 31 日現在)
(平成 27 年 3 月 31 日現在)
① 固定資産の減価償却累計額
② 固定資産の減価償却累計額
有形固定資産
5,059 千円
有形固定資産
4,214 千円
無形固定資産
26,319 千円
無形固定資産
26,963 千円
② 1 株あたりの純資産額
② 1 株あたりの純資産額
5,455 円 54 銭
9,239 円 79 銭
≪損益計算書に関する注記≫
平成 25 年度
平成 26 年度
(平成 25 年 4 月 1 日~平成 26 年 3 月 31 日)
(平成 26 年 4 月 1 日~平成 27 年 3 月 31 日)
① 正味収入保険料
保険料
① 正味収入保険料
136,242 千円
保険料
161,288 千円
解約返戻金
―
解約返戻金
その他返戻金
74 千円
その他返戻金
再保険料
―
再保険料
―
再保険返戻金
―
再保険返戻金
―
その他再保険収入
―
その他再保険収入
―
差引
136,167 千円
② 正味支払保険金
1,000 千円
給付金
41,516 千円
差引
―
42,516 千円
③ 利息および配当金収入の資産源泉別内訳
預貯金利息
120 千円
161,168 千円
② 正味支払保険金
保険金
回収再保険金
差引
―
11 千円
④ 一株あたりの純利益
保険金
―
給付金
53,717 千円
回収再保険金
差引
―
53,717 千円
④ 利息および配当金収入の資産源泉別内訳
預貯金利息
23 千円
④ 一株あたりの純利益
1,957 円 84 銭
26
3,784 円 25 銭
≪株主資本等変動計算書に関する注記≫
平成 25 年度
平成 26 年度
(平成 25 年 4 月 1 日~平成 26 年 3 月 31 日)
(平成 26 年 4 月 1 日~平成 27 年 3 月 31 日)
① 発行済株式の種類および総数
① 発行済株式の種類および総数
発行済株式総数
種類
平成 24 年度末
普通株式
増減
9,800 株
―
9,800 株
② 自己株式の種類および総数
平成 24 年度末
普通株式
増減
―
平成 25 年度末
普通株式
増減
9,800 株
平成 26 年度末
―
9,800 株
② 自己株式の種類および総数
発行済株式総数
種類
発行済株式総数
種類
平成 25 年度末
発行済株式総数
種類
平成 25 年度末
―
―
平成 25 年度末
普通株式
増減
―
平成 26 年度末
―
―
③ 新株予約権を発行しておりません。
④ 新株予約権を発行しておりません。
③ 当事業年度中に配当を行いませんでした。
④ 当事業年度中に配当を行いませんでした。
また、当事業年度に属する配当を翌事業年度
また、当事業年度に属する配当を翌事業年度
中に行う予定もございません。
中に行う予定もございません。
≪キャッシュ・フロー計算書に関する注記≫
平成 25 年度
平成 26 年度
(平成 25 年 4 月 1 日~平成 26 年 3 月 31 日)
(平成 26 年 4 月 1 日~平成 27 年 3 月 31 日)
① 現金および現金同等物の範囲は、現金および
① 現金および現金同等物の範囲は、現金および
預貯金としております。
預貯金としております。
≪税効果会計に関する注記≫
繰延税金資産および繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳
(繰延税金資産)
支払備金繰入額
責任準備金繰入額
未払事業税等
繰越欠損金
4,048 千円
19,380 千円
57 千円
96,093 千円
繰延税金資産 小計
119,579 千円
評価性引当額
▲96,093 千円
繰延税金資産 合計
23,485 千円
繰延税金資産の純額
23,485 千円
≪重要な後発事象に関する注記≫
該当事項はございません。
≪その他の注記≫
該当事項はございません。
27
2. 保険金等の支払能力の充実の状況
平成 25 年度末
平成 26 年度末
(平成 26 年 3 月 31 日現在)
(平成 27 年 3 月 31 日現在)
62,782 千円
101,612 千円
53,464 千円
90,549 千円
② 価格変動準備金
―
―
③ 異常危険準備金
9,318 千円
11,062 千円
⑤ 一般貸倒引当金
―
―
⑥ その他有価証券評価差額
―
―
⑦ 土地含み損益
―
―
⑧ 契約者配当準備金
―
―
⑨ 将来利益
―
―
⑩ 税効果相当額
―
―
⑪ 負債性調達手段等
―
―
負債性調達手段
―
―
期限付劣後債務
―
―
―
―
9,680 千円
11,373 千円
9,315 千円
10,928 千円
9,315 千円
10,928 千円
R4 巨大リスク相当額
―
―
R2 資産運用リスク相当額
1,016 千円
1,306 千円
価格変動リスク相当額
―
―
(1) ソルベンシー・マージン総額
① 純資産の部合計 (繰延資産を除く)
⑫ 控除項目
(2) リスクの合計額
√ [
R12
2
+ R 2 ] + R3 + R 4
保険リスク相当額
R1 一般保険リスク相当額
信用リスク相当額
1,016 千円
1,306 千円
子会社等リスク相当額
―
―
再保険リスク相当額
―
―
再保険回収リスク相当額
―
―
309 千円
367 千円
1297.1%
1786.8%
R3 経営管理リスク相当額
(3) ソルベンシー・マージン比率
(1)÷{(1/2)×(2)}
28
3. 有価証券または金銭の信託に関する取得価額または契約価額、時価および評価損益
平成 25 年度末
平成 26 年度末
(平成 26 年 3 月 31 日現在)
(平成 27 年 3 月 31 日現在)
取得価格・契約価格
時価
評価損益
取得価格・契約価格
時価
評価損益
有価証券
国債
―
―
―
―
―
―
地方債
―
―
―
―
―
―
政府保証債
―
―
―
―
―
―
その他の有価証券
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
金銭信託
※ 平成 25 年度末および平成 26 年度末におきまして、有価証券および金銭信託を保有しておりません。
4. 会社法にもとづく会計監査人の監査
公共の縦覧に供する書類につきまして会社法による会計監査人の監査を受けておりません。
5. 金融商品取引法にもとづく公認会計士または監査法人の監査証明
貸借対照表、損益計算書および株主資本等変動計算書につきまして、金融商品取引法第 193 条の 2 の規定に
もとづき公認会計士または監査法人の監査証明を受けておりません。
29
〒100-0005
東京都千代田区丸の内三丁目 1 番 1 号