Linkexpress トラブル初期調査資料 採取コマンド使用手引書

FUJITSU Software
Linkexpress Standard Edition V5.0L15
Linkexpress Enterprise Edition V5.0L15
Linkexpress トラブル初期調査資料
採取コマンド使用手引書
Windows/Windows(64)
J2X1-2740-14Z0(00)
2014年12月
まえがき
本書の目的
本書は、下記製品でエラーが発生した場合の初期調査資料の採取方法を説明します。
Linkexpress V5.0L10相当以降の製品名称
・ Linkexpress Standard Edition
・ Linkexpress Enterprise Edition
Linkexpress V4.0L10相当以前の製品名称
・ Linkexpress
・ Linkexpress Advanced Edition
・ Linkexpress SAN option
本書の読者
本書は、以下の読者を対象としています。
・ Linkexpressの運用環境の構築担当者
・ Linkexpressの運用環境の利用者
輸出管理規制について
本ドキュメントを輸出または第三者へ提供する場合は、お客様が居住する国および米国輸出管理関連法規等の規制をご確認のうえ、
必要な手続きをおとりください。
その他
本書の位置付け、製品の表現方法、バージョン・レベルの表現方法、参照マニュアル、登録商標などは、「マニュアル体系と読み方」
を参照してください。
平成26年12月 第14版
・ 本書を無断で他に記載しないようお願いします。
・ 本書は予告なしに変更されることがあります。
Copyright FUJITSU LIMITED 2014
-i-
目 次
第1章 Linkexpressトラブル初期調査資料採取コマンドとは......................................................................................................... 1
1.1 本書の目的..........................................................................................................................................................................................1
1.2 提供VL................................................................................................................................................................................................1
第2章 資料採取について........................................................................................................................................................... 2
2.1 資料採取の留意事項..........................................................................................................................................................................2
2.2 lxgetdataコマンド..................................................................................................................................................................................2
2.3 lxgetcoreコマンド................................................................................................................................................................................. 4
索引.......................................................................................................................................................................................... 6
- ii -
第1章 Linkexpressトラブル初期調査資料採取コマンドとは
1.1 本書の目的
本書は、Linkexpressサーバ動作でエラーが発生した場合の初期調査資料の採取方法を説明します。
トラブル発生時にLinkexpressサーバが出力するエラーメッセージやエラー分類コード・エラーコード(注1)で問題原因が究明できない
場合、初期調査資料を採取する必要性があります。初期調査資料はシステムメッセージ、Linkexpress内部動作ログ、Linkexpress定義
等々であり、これらを自動採取するコマンド(lxgetdata、およびlxgetcore(注2))を提供しています。
注1)「運用ガイド」の「第8章 トラブル発生時の調査手順」を参照してください。
注2)lxgetcoreはSolaris のみ提供しています。
V5.0L13相当以降では、FJQSS(資料採取ツール)により、トラブル調査に必要な情報を採取できます。FJQSSについては、「FJQSS ユー
ザーズガイド」を参照してください。
1.2 提供VL
採取コマンドの提供VLは以下のとおりです。
[Linkexpress V5.0L10相当以降]
・ Linkexpress Standard Edition : 全VL
・ Linkexpress Enterprise Edition : 全VL
[Linkexpress V4.0L10相当以前]
製品名
Linux
(IPF)
(x64)
Linux
Windows
(IPF)
(x64)
Windows
Solaris
HP-UX
AIX
Linkexpress
全VL
全VL
全VL
V1.1L20 以降
1.1 以降
0.9.2 以降
3.2以降
3.0以降
Linkexpress Advanced
Edition
全VL
全VL
全VL
V2.1L20 以降
2.0 以降
-
-
Linkexpress SAN
option
全VL
全VL
全VL
全VL
全VL
全VL
全VL
-:該当する製品なし
-1-
第2章 資料採取について
トラブル発生時の資料採取に関する留意事項および使用するコマンドについて説明します。
2.1 資料採取の留意事項
トラブル発生時の資料採取について、以下の点にご留意ください。
採取タイミングは、トラブル発生後、できるだけ早く
本書で説明している調査資料採取コマンドは、再現時のトレース機能ではありません。トラブル事象発生後、内部ログ情報や出力メッ
セージ情報等を収集する機能です。
トラブル発生より時間が経過してから資料採取した場合は問題発生時間の内部ログが残っていない可能性があります。また、Linkexpress
サーバを停止後に資料採取した場合、必要な共有メモリ情報、gcore情報(Solarisのみ)等が採取できません。
このため、調査資料採取タイミングはトラブル発生後、できるだけ早く採取してください。
ファイル転送双方のシステムで調査資料採取が必要です
Linkexpressサーバはファイル転送を実施するため、Aシステム側でエラーメッセージが出力された場合でも、相手Bシステム側のエラー
が原因の場合があります。このため、ファイル転送双方のシステムで調査資料を採取してください。
なお、あらかじめLinkexpressサーバの動作システム上で調査資料採取コマンドを実行し、CPU使用量および使用ファイルサイズを確
認していただくことを推奨します。
2.2 lxgetdataコマンド
[名称]
Linkexpressトラブル初期調査資料採取コマンド
[形式]
lxgetdata
[コマンドの格納先]
Windows(IPF)/Windows(x64)/Windows: Linkexpressインストールディレクトリ\BIN\lxgetdata.bat
Linux(IPF)/Linux(x64)/Linux: /opt/FJSVlnkexp/bin/lxgetdata
Solaris: /opt/FSUNlnkexp/bin/lxgetdata
HP-UX: /opt/FHPlnkexp/bin/lxgetdata
AIX: /opt/FJSVlnkexp/bin/lxgetdata
[機能説明]
-2-
Linkexpress内部動作ログ、Linkexpress共有メモリ情報、Linkexpress定義情報、システムログ、動作プロセス一覧情報等のLinkexpress
トラブル初期調査に必要な資料を採取します。
なお、収集結果は、PCサーバの場合、利用者側にてディレクトリ指定ありのアーカイブ/圧縮を実施する必要があります。UNIXサー
バの場合は、lxgetdataコマンド内でアーカイブ/圧縮を実施します。
[復帰値]
0: 正常終了
0 以外: 異常終了
[使用例]
以下の操作画面に従い初期調査資料(lxgetdataMMDDHHMMSS.tar.Z)の採取が可能です(以下の例は、Solaris版です)。
補足)MMDDHHMMSSは、lxgetdata投入の時間です。
#(操作) /opt/FSUNlnkexp/bin/lxgetdata
:: Solaris Linkexpress トラブル調査用データの採取
:
: All Rights Reserved, Copyright (C) Fujitsu Limited 1999-200x
:
:
Maintenance tool start.
Maintenance data acquisition directory.(default /var/tmp) [?,q]
(操作)調査資料の格納ディレクトリを指定しエンターキーを実行するか、空エンター(/var/tmp配下となる)実行。
:
: Successfully Completed.
: Maintenance data:/var/tmp/lxgetdataMMDDHHMMSS.tar.Z
:
[注意事項]
・ root権限(UNIXサーバ)/Administrator権限(PCサーバ)で、実行して下さい。
・ 問題発生状態のままLinkexpressサーバを停止せずに、コマンドを投入してください。なお、問題発生日より日数が経過、または
Linkexpressサーバを停止した場合は、必要な情報が収集されない可能性があります。
・ ファイル転送の相手システム側の調査資料を同時に採取してください。相手システム側のファイル転送製品が、Linkexpressサー
バの場合は、lxgetdataおよびlxgetcore(Solarisのみ)による資料採取を実施してください。
・ lxgetdata による採取結果ファイルは、圧縮した状態で2MByte 以上になることがあります。ファイルサイズが大きくなる場合は,以
下の条件に影響を受けています。
- Solarisの場合
/var/adm/messagesで始まるファイルの容量
- Linux(IPF)/Linux(x64)/Linuxの場合
/var/log/messagesで始まるファイルの容量
- Windows(IPF)/Windows(x64)/Windowsの場合
イベントビューア(アプリケーション/セキュリティ/システム)ログの容量
・ UNIXサーバでコマンドを投入する場合、以下のディレクトリをデータ採取用ディレクトリに指定しないでください。
- Linux(IPF)/Linux(x64)/Linux
/opt/FJSVlnkexp/bin
- Solaris
/opt/FSUNlnkexp/bin
- HP-UX
/opt/FHPlnkexp/bin
-3-
- AIX
/opt/FJSVlnkexp/bin
・ Solarisの場合、/tmp (tmpfs) 以外のディレクトリを指定し調査資料を出力してください。
2.3 lxgetcoreコマンド
[名称]
Linkexpress動作プロセスgcore採取コマンド(Solarisのみ)
[形式]
lxgetcore
[コマンドの格納先]
Solaris: /opt/FSUNlnkexp/bin/lxgetcore
[機能説明]
Linkexpressの動作中プロセス全てに対して、gcoreコマンドを発行し、その結果をアーカイブ/圧縮します。
[復帰値]
0: 正常終了
0 以外: 異常終了
[使用例]
以下の操作画面に従い初期調査資料(lxcore.tar.Z)の採取が可能です。
#(操作) /opt/FSUNlnkexp/bin/lxgetcore
:: Solaris Linkexpress get core image tool
:
lxgetcore start
Please input core file directory(default /var/tmp)
(操作)調査資料の格納ディレクトリを指定しエンターキーを実行するか、空エンター(/var/tmp配下となる)実行。
:
: lxgetcore successfull
: /var/tmp/lxcore.tar.Z
:
:
:
[注意事項]
・ root権限で、実行して下さい。
・ 問題発生状態のままLinkexpressサーバを停止せずに、コマンドを投入してください。Linkexpressを停止した場合は、必要な情報
が収集されない可能性があります。
・ ファイル転送の相手システム側の調査資料を同時に採取してください。相手システム側のファイル転送製品が、Linkexpressサー
バの場合は、lxgetdataおよびlxgetcore(Solarisのみ)による資料採取を実施してください。
・ lxgetcore による採取結果ファイルは、圧縮した状態で5MByte 前後です。
・ トラブル発生時は、lxgetdataおよびlxgetcore両方を実行していただき、サポートセンターには最初にlxgetdata採取結果を送付し
ていただくようお願いします。
・ gcoreは、問題発生システムのシステムライブラリとgcoreを解析するシステムのシステムライブラリが一致していなければ、正しく参
照できません。このため、本lxgetcoreの採取結果(lxcore.tar.Z)だけでは、サポートセンターでの調査ができず、別途システムライ
-4-
ブラリ収集(lxcocore)を依頼することがあります。
lxgetdata調査資料よりサポート部門にてgcore 調査が必要か否かを判断し、gcore調査が必要な場合、そのプロセスIDを特定し、
ご連絡いたします。その後の処置はサポート部門からの依頼(lxcocoreによる資料採取)に従ってください。
・ lxgetcore結果は、“core.プロセスID”ファイルをアーカイブ/圧縮しています。
・ Solarisの場合、/tmp (tmpfs) 以外のディレクトリを指定し調査資料を出力してください。
-5-
索 引
[た]
トラブル初期調査資料採取....................................................... 1
-6-