平成 27年度 町政執行方針

平成27年度
町政執行方針
安
平 町
平成27年度
町政執行方針
平成27年第3回安平町議会定例会の開会にあたり、町政執行において新年度に
臨む私の所信と施策の一端を述べたいと存じます。
はじめに
昨年4月の町長選挙において掲げたマニフェストに基づき、町民の皆様の負託、
また、議会議員の皆様のご協力により3期目の町政運営の重責を担わせていただ
いておりますこと、改めて深く感謝申し上げます。
さて、第2次安倍内閣の経済政策「アベノミクス」により長引く景気低迷から
の脱却が最優先課題として打ち出され、大都市圏を中心に景気回復に関する経済
観測が出されたものの、地方ではこの恩恵を実感する状況には至らぬまま、これ
に追い討ちをかけるように、昨年4月の消費税増税や電力使用料の大幅な値上げ、
年末まで続いた燃料費の高騰など、町内の事業者や各家庭では物価上昇により設
備投資や個人消費が底打ちとなり、以前にも増して厳しい状況が続いています。
先日、内閣府が発表した平成26年10月から12月期までの実質GDP成長率の速
報値で3四半期ぶりにプラスに転じたという明るい兆しも伝えられていますが、
今後は、日本全国の過疎地域の隅々までこの景気回復が実感できるよう政府に強
く働きかけてまいります。
また、政府は、昨年12月に「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」と「まち・
ひと・しごと創生総合戦略」を閣議決定いたしました。これは、我が国が世界に
類を見ないスピードで進行している人口減少・超高齢社会の原因を、東京への一
極集中と少子化によるものと定義し、都市部から地方へ移転しやすい環境づくり
とともに、結婚から出産、子育てまでの連動した支援について定めたものですが、
併せて地方公共団体に対しても「地方版総合戦略」の策定を要請しているところ
であります。
町といたしましては、国からの財政支援が得られない過去より、人口減少対策
を最重要課題として掲げて全力で取り組んできているものであり、今さら地方に
対し人口減少対策を講じさせようとする政府方針に大きな違和感はあるものの、
合併以降の9年で約800人が減少し、高齢化率も33%を超えるなど、人口減少・少
子高齢化に歯止めがかからない状況に鑑み、こうした国政の流れをチャンスとし
て捉え、ふるさと安平町の発展と活性化のため、地域資源や可能性をしっかりと
分析した地方創生に取り組んでまいります。
この地方創生・人口減少対策の取組みにおいては、昨年本格導入し、地域特産
1
品の返礼で好評を得ている「ふるさと納税システム」、先日開局した「あびらチャ
ンネル」の制作動画のネット配信など、安平町の知名度を向上させる取組みを進
めることで、
「あのまちに行ってみたい」という交流人口の拡大につなげ、大きな
目的である「このまちに住みたい」という移住・定住人口を1人でも多く確保し
ていくという基本体系を確立する考えであり、これまで行ってきた個別施策の先
に最終目標として地方創生・人口減少対策があるということを全職員が共通認識
して一丸となって取組むことを基本といたします。
私はこれまでの9年間、初代安平町長として町民の皆様の合併に託された夢と
期待に応えるため、それぞれの歴史や文化、伝統を大切にしながら、地域特性を
生かしたバランスの取れた一体的なまちづくりに取り組んでまいりました。
地方創生も人口減少対策も、その全てはこの安平町に住んでいる全世代の皆様
に、「安平町に住んでよかった」「これからも住み続けたい」という幸福感を実感
していただくことが究極の目標であり、そのためのまちづくりを町民の皆様との
協働で進めてまいります。
平成27年度は、安平町にとりまして合併から10周年を迎える節目の年となりま
す。引き続き「安平町総合計画」に掲げた施策の着実な推進と私が町民の皆様に
お約束したマニフェストの実現に向け、健全な財政運営とのバランスを念頭に、
社会情勢も踏まえつつ、「暮らしの笑顔が広がる
ぬくもりと活力と躍動のまち」
を目指して全力で取り組んでまいります。
地域の消費喚起と地方創生に向けた先行事業
政府は、昨年7月から9月期の実質GDP成長率が年率換算で1.9%のマイナ
スとなり、2四半期連続での落込みとなるなど、懸念されていた消費税増税に
よる景気の腰折れが現実のものとなり、平成27年10月に予定されていた第2段
目となる消費税増税を平成29年4月まで延期するとともに、こうした現下の景
気の状況を踏まえた対策として、総額3.5兆円規模の緊急経済対策を盛り込んだ
平成26年度補正予算を通常国会に提出し、成立いたしました。
この緊急経済対策のうち、地方公共団体に対しては、地域消費喚起・生活支
援型と地方創生先行型の2つの趣旨を併せ持つ「地域住民生活等緊急支援交付
金」が創設され、安平町へは総額約4,800万円が交付される予定であります。
町といたしましては、この交付金の2つの趣旨に合致する地域内の経済循環
による景気対策、人口減少に歯止めをかけるため、次の施策を平成26年度補正
予算としてまとめ、平成27年度に実施してまいります。
(1)地域消費喚起・生活支援型の主なものとして、北海道と連携し、町商
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工会が実施を予定する「安平町にっこり商品券」の発行において、プレミ
アム率の引上げと予定発行枚数の増刷に対する支援を行います。
(2)地方創生先行型につきましては、人口減少対策のための地方版総合戦
略の早期策定を目的としたものとしての位置付けでありますことから、こ
の交付金を活用して、旅行代理店との連携によるモニターツアーなど交流
人口の拡大を図るための事業の実施や、移住促進PR事業、定住促進条例
に基づく奨励金事業、新規就農対策事業など移住・定住に向けた事業の実
施とともに、「(仮称)安平町まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定い
たします。
安平町総合計画に基づく主要施策
安平町総合計画の体系に合わせた平成27年度における主な個別の施策は次のと
おりです。
1
生活重視のまちづくり
(1)
魅力あふれるまちづくり
【豊かな自然環境の保全と活用】
①
自然風景との調和がとれた景観が形成されている瑞穂ダム周辺の環
境整備について、町内公園・キャンプ場施設等管理及び町有林等管理
で配置する臨時職員を増員し、定期的な美化活動を実施することによ
り観光資源として価値を高めてまいります。
【快適な生活環境の形成】
①
明春辺地区簡易水道事業については、追分本町地区簡易水道事業と
の統合により給水区域の一元化を図るとともに、近隣未普及地域につ
いては道営農地整備事業による区域拡張を行いその解消を図ってまい
ります。
②
その他遠浅・早来富岡地区の水道未普及地域についても、水道未普
及地域解消計画に基づき未普及地域の解消を図ってまいります。
③
簡易水道事業統合計画に基づき平成28年度に上水道へ移行すること
から、地域全体の水道事業の現状と将来見通しを分析、評価し、目指
すべき方向性等を検討してまいります。
④
公共下水道事業等整備を計画的に実施するとともに、計画外地域に
3
おける各家庭の合併処理浄化槽設置を支援いたします。
⑤
斎場については、施設設備の計画的な修繕を行うとともに、将来を
見据えた統合又は広域利用を検討いたします。
【うるおいのあるまちづくりの推進】
①
町の一大イベントが開催されるときわ公園については、イベント広
場に設置され老朽化が著しい遊具等を、更新に併せてステージ裏側へ
移設するなど、子どもの安全な遊びに配慮した公園の維持運営に努め
てまいります。
②
鹿公園については、アスレチック遊具やドッグラン、公衆トイレの
整備などにより併設するキャンプ場利用者が増加していることから、
「ほたる池」に流入堆積した土砂の除去など、保健保安林としての景
観維持に努めてまいります。
③
4市街地に交流拠点を設ける「回遊・交流ステーション形成事業」
のうち、
「道の駅・鉄道資料館」整備事業については、安平町の魅力や
特産品を広くPRする情報発信基地にとどまらず、町内を回遊・交流
する仕組みを醸成し、町全体の活性化へ繋いでいくための中核施設と
して位置づけていることから、こうした全体的な考えを町民に伝える
ため今後も町民との対話を重ねながら、事業を進めてまいります。
④
回遊・交流ステーション形成事業のサテライト資源と位置づけてい
る富岡みずばしょう園については、引き続き植栽を行うとともに、こ
れまでに植栽した樹木を紹介するプレート設置にあわせて、
「QRコー
ド」により携帯電話から樹木の情報を得られるようにするなど、周辺
環境も整えながら、四季を通じて楽しめる整備を進めてまいります。
【道路・交通網の整備】
①
道路整備については、継続実施中の町道整備を進めるとともに、新
規の町道事業については、富岡酪農線舗装事業をはじめとして、これ
までに住民要望も多く懸案となっている路線など、町道整備計画を踏
まえて計画的に整備を進めてまいります。
②
将来的な維持管理費用の縮減とともに地域の橋りょう・道路網の安
全、信頼性を確保するため、橋りょう長寿命化計画に基づき草明橋、
明春辺橋などの修繕工事を実施するとともに、凍上等による損傷が著
しい町道についても、計画的な修繕工事を行ってまいります。
③
これまで4車線拡幅について要望を行ってきた国道234号遠浅市
街地道路交通対策については、地域との協議により将来的な4車線化
4
を見据えつつ、当面は交差点部分の右折レーン設置を含む交通安全対
策事業の実施を優先したことから、引き続き国に対して早期実現を要
望してまいります。
④
道道は、豊川遠浅停車場線の車道再整備と歩道新設、千歳鵡川線の
路肩拡幅、舞鶴追分線の歩道整備等を要望してまいります。
⑤
自宅前での乗降が可能であるデマンドバスについては、徐々に利用
者が増加していることから、運営主体である町商工会に対する支援を
継続するとともに、利用者のニーズを踏まえた運行方法等の見直しに
あっては、デマンドバスに限らず、鉄道・路線バス・タクシーなどを
含めた町全体の地域公共交通体系の再編を視野に、利用者及び関係機
関とともに検討してまいります。
【情報通信基盤の整備と情報の共有化】
①
一般家庭に広く普及するテレビを活用し、行政情報や緊急時におけ
る情報を的確に全世帯へ伝えるエリア放送を活用した「あびらチャン
ネル」については、国の経済対策交付金の活用により平成26年度に遠
浅地区で整備を行い、先日開局いたしましたが、今後も、国や北海道
の財源措置の動向を見極めながら、段階的に全町への整備を進めてま
いります。
また、制作された動画放送素材を、インターネット等を通じて町外
者向けに発信することにより、町の定住・交流人口拡大事業へ結び付
けてまいります。
②
住民との協働のまちづくり実現や安平町の知名度向上において、イ
ンターネットを活用した情報提供・情報共有は欠かせないものである
ことから、引き続き町ホームページやフェイスブックによる情報提供
内容の充実を図り、町内外への町政PRに努めてまいります。
③
行政事務の効率化と住民の利便性向上を図るため、社会保障・税番
号制度に対応したシステム改修を行うとともに、他の自治体の動向を
見据えつつ、独自のサービス導入について検討してまいります。
(2)
安心を大切にするまちづくり
【地域ぐるみでの子育て支援の充実】
①
新たに策定した「安平町子ども・子育て支援事業計画」に基づき、
福祉・教育・保健・医療・環境・住宅などのあらゆる施策を総合的か
つ計画的に推進し、子ども・子育て環境の充実を図ってまいります。
②
はやきた子ども園については、質の高い特色ある保育・教育サービ
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スの提供と住民ニーズへの迅速な対応を目的として、民間が運営主体
となった「公私連携幼保連携型認定こども園」への移行を平成28年4
月に予定していることから、保護者に対する十分な説明を行うととも
に、職員の研修、事務引継ぎなど、円滑な移行に向けた準備を進めて
まいります。
③
追分地区については、子育て世帯に対するニーズ調査の結果を踏ま
え、早来地区とのサービス格差の是正を目的とした、町立幼稚園、町
立へき地保育所、民間保育所の3園統合での公私連携による認定こど
も園の設置を目指してまいります。
なお、この新こども園の施設につきましては、役場追分庁舎を含む
複数の既存公共施設の再配置による活用を検討しておりますが、役場
組織の再編による地域衰退を懸念する声も多いことから、住民説明会
における意見交換を行いながら、慎重に検討してまいります。
④
子ども・子育て支援新制度の施行及び利用者ニーズを踏まえて、放
課後児童クラブの対象年齢を小学6年生まで拡大し、放課後児童支援
員の増員や、年齢に合ったプログラムの充実を図るなど、子どもたち
が心身ともに健やかに育つよう支援するとともに、はやきたこども園
については、開園時間を45分早め、子育て世代が働きやすい環境を整
えてまいります。
⑤
子ども医療費助成制度については、子どもたちの疾病の早期診断や
早期治療を促し、児童の保健の向上と福祉の増進を図るため、独自に
その範囲を拡大し、昨年度から中学生まで拡大した医療費無料化を継
続してまいります。
⑥
子ども・子育て環境を充実させることは、町民へのサービス向上に
とどまらず、子育て世代の町外者に対する定住への関心を寄せてもら
うアピールポイントとなることから、子育て世代をはじめ女性の視点
に立って、結婚から出産、子育てなどの連動した支援策を「(仮称)安
平町まち・ひと・しごと創生総合戦略」に位置づけてまいります。
【保健・医療体制の充実】
①
生活習慣を見直すことで健診データの改善が見られるなど、徐々に
効果が現れている健康寿命延伸事業については、短期的に結果が現れ
るものではないため、教育委員会事務局などと連携した健康増進対策
と併せ、医療費等のデータ分析や保健師訪問による保健指導体制の強
化を図るとともに、受診のきっかけづくりと健診による疾病の早期発
見を目的とする特定健康診査の受診率向上事業など、継続して取り組
6
んでまいります。
②
新たに策定した安平町健康増進計画「第2次
健康あびら21」に
基づき、市町村健康増進計画・食育計画・歯科保健計画・母子保健計
画を網羅した多様な性格を持った計画として、町民・行政・関係機関
との連携のもと、生活習慣病予防に視点を置いた安平町らしい活動を
展開してまいります。
③
地域に必要な医療を確保するためには、医療提供体制の構築と充実
が求められていることから、専門医の確保等に係る新たな支援制度の
創設とともに、休日夜間地域医療体制確保助成事業や昨年度創設した
新規看護師雇用助成事業の継続などにより、医療機関と行政の一体的
な取組みを強化し、地域医療を守ってまいります。
【福祉体制の充実】
①
安平町の高齢化率は33%超と、国・北海道の平均を大きく上回る現状
にあり、高齢者を地域全体での助け合い、支え合うための仕組みの継
続が今後益々重要になることから、新たな安平町地域福祉総合計画に
基づき、地域支え合い事業の継続、各種福祉サービスの充実とともに、
保健・医療・福祉間の連携強化などにより、地域福祉の充実を図って
まいります。
②
特養入所者の基準が原則要介護3以上とされたことを踏まえ、要介
護2以下の方で、ひとり暮らしや老老介護等により、在宅での生活が
困難な方などが今後増えていくことを想定し、高齢者共同住宅の整備
に向けた地域ニーズを把握するとともに、追分地区にある「ぽっぽ苑」
「はーと苑」の既存施設については、入居者の状況をみながら、サー
ビス付きや介護付き施設への変更も検討してまいります。
③
多くの高齢者が望む在宅での生活支援に資するよう、利用者の状態
や希望により必要に応じて、施設への「通い」を中心とした「訪問」
や「短期間宿泊」を組み合わせた小規模多機能型居宅介護サービスを
第6期介護保険事業計画に基づき実施してまいります。
④
継続的な医療とともに、日常生活を支える介護の両方が同時に必要
となる高齢者が今後も増加することが予想されるため、最適サービス
の一体的な提供に資するよう、医療機関・介護サービス提供者を対象
とした専門研修会や介護地域ケア懇談会の開催など、両者の連携を促
進する取組みを進めてまいります。
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【消防・救急体制の充実】
①
老朽化した消防団ポンプ車両については、災害現場活動における迅
速な活動及び団員の安全を確保するため更新するとともに、車両の効
率的な管理といった観点から、軽量な小型動力ポンプ積載車への更新
を計画的に進めてまいります。
【防災・国民保護対策の推進】
①
東日本大震災の教訓から、災害時、緊急時の情報伝達では多様な生
活を送る町民に同じ情報が広く行き渡るよう、伝達手段の多重化が求
められていることから、現在整備中のエリア放送を活用した「あびら
チャンネル」の段階的な整備を進めてまいります。
②
地域住民の共助意識の醸成などを目的とした自主防災組織の設立支
援制度については、制度創設から3年間で10団体の設立を実現してい
ることから、支援制度の継続とともに、意識啓発事業に取り組みます。
③
災害時に必要となる防災備蓄品等の購入にあっては、北海道地域づ
くり総合交付金の活用により継続してまいります。
④
北海道が策定している「2級河川安平川河川整備計画」を踏まえて、
遠浅川の2級河川区間の改修を含む安平川下流の河川改修について関
係機関に対し早期完成を要望してまいります。
【防犯、交通安全対策の推進】
①
町内の防犯灯の計画的な更新を図り、併せて省エネ対策の一環とし
てLED化に努めてまいります。
②
これまで多くの痛ましい事故が発生し、北海道開発局が平成22年に
公表した「事故危険区間リスト」に掲載される国道234号遠浅市街地と
早来新栄地区のうち、早来新栄地区の交差点改良事業は平成27年度に
完了する予定であり、遠浅市街地についても、北海道開発局による改
良設計が行われていることから、これらの早期実現を今後も引き続き
要望してまいります。
③
平成26年度に北海道知事から表彰を受けた交通事故死0(ゼロ)の
日1,500日については、更に記録を更新すべく町内各交通安全団体及び
各関係機関と協力しながら交通安全啓蒙活動を推進いたします。
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恵まれた立地条件を活かしたまちづくり
(1)
元気あふれるまちづくり
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【農林業の振興】
①
持続可能な力強い農業を実現するため、農業基盤の整備強化など、
様々な措置を講じ、経営規模の拡大や地域振興作物の生産性向上を図
ります。また、着工から四半世紀が経過した夕張シューパロダムから
の国による導水事業が完了したことから、道営農地整備事業による畑
かん末端整備や飲雑用水道整備について、北海道に対し事業促進を要
望してまいります。
②
経営のスリム化や環境保全効果の高い営農活動を図る農業者に対す
る支援制度を継続するととともに、伝統ある酪農及び肉用牛生産の近
代化と経営支援を図るための支援制度を引き続き実施していきます。
また、平成26年度から東遠浅地区の受入農家において経営継承研修
を行っている農業支援員については、引き続き「地域おこし協力隊制
度」を活用してまいります。
③
若手農業者の確保や担い手育成が喫緊の課題であることから、グリ
ーンツーリズムなど都市住民による農業・農村への関心を高める工夫
を講じながら、新規就農者対策を展開していきます。特に卸売市場や
消費者から根強い支持のある「アサヒメロン」については、高齢化の
進行と後継者不足等により作付面積が減少していることから、ブラン
ド継承対策として新規就農対策を強化するとともに、実践圃場の整備
に向けた検討を進めてまいります。
④
今年10月に開催される「第14回
全国ホルスタイン共進会」につい
ては、家畜防疫周知対策の徹底を図るとともに、安平町を全国にPR
できる絶好の機会であることから関係者が一丸となり「おもてなし」
の精神で取り組んでまいります。
【工業の振興】
①
安平町の立地条件を活かしつつ、災害時のリスク分散を検討してい
る企業等へのアプローチや北町工業団地の特別価格による企業誘致を
はじめ、既存企業の増設や業務拡大による雇用の確保に取り組んでま
いります。
②
近年注目されている再生可能エネルギー産業では、日本最大級のメ
ガソーラーの誕生や世界最大規模の大型蓄電池施設が建設されること
による町外からの視察や見学が増えると考えられることから、関連企
業等の動向に注視するとともに、町の魅力を発信できる新たな取組み
を検討してまいります。
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【商業の振興】
①
中心市街地への滞留や賑わいをもたらすため、地元商店街が主体と
なって実施するイベント事業などの開催支援を行うほか、施設の認知
度も高まり、サークルや団体での利用のほか、子どもたちが施設に集
まり遊んでいる風景を目にするようになったラピアや、ふれあいセン
ターい・ぶ・きなどの街中拠点施設を活用し、人々の集いや交流の場
をつくることを目的として取り組む事業に対する支援を行ってまいり
ます。
②
早来地区については、商工団体や町民の方々と検討を重ねてきたラ
ピア裏側の高台について、親子や町民が気軽に集える場として整備し、
回遊・交流ステーション形成事業を推進するとともに、市街地への滞
留や賑わい創出の仕掛けづくりを商工団体と連携しながら進めてまい
ります。
③
地域内での消費拡大と経済循環を図るための消費拡大地域活性化事
業については、国の平成 26 年度補正予算により措置された地域住民
生活等緊急支援交付金を活用し、北海道との連携によるプレミアム率
及び発行枚数を上乗せした支援を行いながら、消費喚起を促してまい
ります。
【観光の振興】
①
安平町全体を1つの観光地として捉える「回遊・交流ステーション
形成事業」を実現するための取組みを具現化するとともに、観光拠点
となる施設「道の駅・鉄道資料館」の整備や既存施設の改修を進めて
まいります。
②
交流人口拡大事業の実施にあたっては、地域おこし協力隊制度によ
る観光支援員のほか、お客様ニーズの把握や商品の掘り起こしなど、
専門的な知識や経験が求められることから、任期付職員を採用すると
ともに、観光戦略展開の核となる団体の法人化に向けた取組みを全面
的に支援してまいります。
③
外国人観光客の受け入れを進めるとともに、旅行代理店との連携に
よる町内モニターツアーの実施など、新たな取組みを行いながら、交
流人口の拡大を進めてまいります。
④
農業部門と観光部門の連携によるグリーンツーリズム事業を推進し
ていくには、受入先農家など関係者の理解が重要であることから、昨
年度農業者を対象に実施した受入希望アンケート調査の結果を踏まえ、
意欲のある方を中心として将来イメージなどの共有を図りながら、都
10
市部からの来訪者を増やす取組みを進めてまいります。
⑤
観光振興や交流人口拡大を目的にこれまで進めてきた「地域ブラン
ド化推進事業」
「特産品宣伝事業」
「特別住民制度」、さらには町内への
進出企業と連携した「首都圏物産PR事業」など、継続実施により安
平町の魅力を創出するとともに発信してまいります。
【新たな地域産業の創出】
①
農業や観光などの地域資源を活用した地域産業については、具体的
な問合せや相談はあるものの、あと一歩で実現に至らない現実がある
ことから、国の「まち・ひと・しごと創生総合戦略」にも位置づけら
れている民間企業の初期投資に対する交付金制度などを企業と金融機
関に紹介するなど、新たな地域産業の創出に向けた可能性の掘り起こ
しを行ってまいります。
②
再生可能エネルギー産業や「植物工場」など農業に関連した次世代
産業の誘致による地域産業の創出を目指してまいります。
【地域エネルギー対策】
①
「安平町地域新エネ・省エネ導入プラン」に基づき、地域における
エネルギーの安定供給、温室効果ガス排出削減、地域のエネルギー資
源の活用など地域エネルギー対策に取組みながら、自然と人が共存で
きる環境を目指してまいります。
②
公共施設等の省エネルギー対策について継続して取り組んでまいり
ます。
③
大規模太陽光発電事業を行う民間企業における地域貢献事業の1つ
として行われる「体験型環境教育(未来×エネルギープロジェクト)」
については、全町の小学校において実施できるよう連携・支援してい
くとともに、子ども向け工作キットを使いながら環境教育の普及啓発
事業に取り組んでまいります。
(2)
良質な住宅の確保
【安価で良質な住宅の確保】
①
安平町公営住宅等長寿命化計画に基づき、安平東公営住宅の老朽化
及び入居者の建替意向調査を踏まえ、昨年度に実施設計した「安平駅
前公営住宅D・E棟」については、平成27年度に2棟8戸を建設いた
します。
②
安全で快適な住まいを提供するため、安平町公営住宅等長寿命化計
11
画に基づきながら、計画的に改修・修繕・廃止を進めるとともに、解
体する公営住宅等の跡地については、跡地利用や売却手法などの方針
ついて検討を行ってまいります。
【定住促進対策】
①
定住人口の確保については、町が進める子育て支援や教育をはじめ、
雇用、健康、福祉など各種分野の特色ある制度と一体となった取り組
みが求められることから、地方創生による国の動向等に注視しつつ、
横断的な取組みとなるよう積極的に進めてまいります。
②
これまでと同様に、町が分譲する「ラ・ラ・タウンおいわけ」
「町営
若草団地」
「アイリスタウン」の販売促進を最優先とし、昨年度から町
営分譲地以外の住宅建設まで拡充した住宅建設等奨励制度をPRしな
がら、町内への住宅建設と定住人口の確保に取り組んでまいります。
③
町ではこれまでに、公営住宅建設に代わる新たな居住地を確保する
ことを目的として民間アパート建設助成制度を創設し、一定の成果を
あげましたが、今後は、民間アパートに入居する方などが町内で住宅
建設し、定住へつながるよう、ニーズを見極めながら、民間活力によ
る新たな住宅地の造成・分譲に向けた検討を進めてまいります。
④
超高齢社会への対応と地域経済振興、加えて空き家の有効活用を図
るため、昨年度に創設した住宅リフォーム助成制度については利用者
からも好評であることから継続して行いながら、定住化対策に取り組
んでまいります。
⑤
首都圏等の移住希望者と直接相談ができる移住フェアに引き続き参
加するとともに、実際に安平町に足を運んでもらい町の魅力を知って
もらうための分譲地見学と各種体験事業を組み合わせたツアーの実施
のほか、おためし暮らし体験事業、移住観光DVDや広告媒体等を活
用した情報発信を行いながら、移住促進に取り組んでまいります。
3
豊かなこころを育む学びのまちづくり
(1)
一人ひとりの個性や可能性を伸ばすまちづくり
【個人を尊重する成熟したまちづくり】
①
女性の参加者を募り、お茶や軽食により気軽な雰囲気の中で語らい
ながら、女性ならではの意見や提案を町政に反映させていく、男女共
同参画推進事業「ABIRAウーマン・ワールドカフェ」など、新しい取り
組みを進めながら、女性の社会参画を促し、男女共同参画社会の実現
12
に取り組んでまいります。
【就学前教育・学校教育の充実】
①
幼児期教育は生涯にわたる人間形成の基礎が培われる重要な期間で
あることから、質の高い特色ある保育・教育サービスの提供を目指す
ため、はやきた子ども園については民間が主体となった「公私連携幼
保連携型認定こども園」への移行を、追分地区については早来地区と
のサービス格差の是正を目的とした、町立幼稚園、町立へき地保育所、
民間保育所の3園統合での公私連携による認定こども園の設置を目指
してまいります。
②
学校教育施設の老朽化に伴う施設改修を計画的に実施していくとと
もに、時代に合わせて必要となる教育備品等についても計画的に整備
してまいります。
③
北海道追分高等学校については、存続支援協議会を中心に、外国語
指導助手(ALT)の派遣など特色ある教育活動への支援、就学・通
学支援などを行っていますが、今後は通学バスの運行など支援策を拡
充しながら、入学生徒の確保に努めてまいります。
(2)
生きがいのあるまちづくり
【生涯学習の充実と生涯学習施設の整備】
①
公民館は、地域住民の学習機会を提供し活動する場、協働のまちづく
りを進める地域の拠点であることから、遠浅公民館については住民から
の意見を踏まえ、軽スポーツが可能となるフロアを備えた遠浅コミュニ
ティセンターとして整備いたします。
②
追分公民館は、利用者からの意向を踏まえ、トイレの洋式化と調理室
シンクの改修を行うとともに、町民センターは耐震診断化実施設計をは
じめ各種修繕等を行いながら、施設の長寿命化を図ってまいります。
③
生涯を健康で生活できるよう健康福祉課との連携による軽運動を取り
入れた健康寿命延伸事業を継続するとともに、スポーツセンター(せい
こドーム)については、スポーツ合宿誘致や利用者の増加を図るために
必要となる機能増進として、有利な助成制度等を活用した大規模改修事
業を実施してまいります。
④
町内の合宿所については、順調な利用状況を見せており、利用者ニー
ズを踏まえてインターネット環境を整えるとともに、今後は大学や企業
などのスポーツ合宿の誘致を積極的に推進し、スポーツを通じた交流人
口の増大を図ってまいります。
13
⑤
郷土資料を保存している早来郷土資料館については、施設の老朽化が
著しいことから、町内遊休施設の利活用として旧早来給食センターを改
修し移転することで、貴重な郷土資料の利活用の促進を図ってまいりま
す。
⑥
遠浅地区にある「木製サイロ(町文化財)
」については、産業遺産とし
ての価値も高く、遠浅酪農の歴史を物語るシンボル的な存在であるため、
関係機関との調整・協議により、保存方法等を模索してまいります。
⑦
全国屈指の保存状況にあるSL車両は、追分地区の鉄道文化を象徴す
る存在であるとともに、子どもや鉄道ファンを引き付ける観光素材であ
ることから、
「回遊・交流ステーション形成事業」の拠点施設、また、町
の情報発信基地として整備予定の「道の駅・鉄道資料館」のシンボルと
して配置する空間整備を行ってまいります。
4
住民と行政の協働によるまちづくり
(1)
信頼されるまちづくり
【コミュニティの活性化】
①
合併時から新しく制度体制を立ち上げてきた各種支え合い事業のほ
か、多くの自治会・町内会等が自主防災組織の立ち上げに向けた協議
を進めるなど、徐々に町民主体による地域コミュニティが生まれつつ
あることから、これらを継続して支援するとともに、相互扶助の体制
が確立された地域社会の実現を目指してまいります。
②
町民の知恵や技術、経験を活用した「町民マスター制度」を推進す
るとともに、町職員が町民の立場に立ち、町行政と地域とをつなぐパ
イプ役を担いながら、連絡調整・地域課題解決・協働活動を中心に住
民とともに地域コミュニティに携わる「地域サポート制度」を創設し
てまいります。
③
住民と行政の協働によるまちづくりを推進するため、町民による自
主的なまちづくり事業を支援する資金として創設した「あびら まちづ
くりファンド」については、町の5,000万円の出資のほか、一般財団法
人民間都市開発推進機構からの拠出金として1,600万円、町外者のふる
さと納税分として1,000万円以上の寄附金など、積立が堅調であること
から、今後もふるさと納税システムを活用した地域特産品の返礼によ
る安平町の魅力のPRを兼ねた、多くの方々が安平町を支える仕組み
として制度を継続してまいります。
④ 「あびら まちづくりファンド」を原資としている「まちづくり事業
14
支援交付金」については、NPO法人化やNPO法人化後の団体育成など、
設立時や設立後の持続可能な組織づくりと活動支援、さらには町民主
体による施設の整備や改修などのハード事業も助成対象となるよう制
度を拡充し、町民主体による取り組みを積極的に支援してまいります。
⑤
町内でまちづくり活動を行う団体の活動拠点の場については、公共
施設の空きスペースの提供や活用によりサポートを行いながら、新た
な公共の形づくりを目指してまいります。
⑥
観光支援員及び農業支援員として、都市部からの若者を地域に迎え
入れている「地域おこし協力隊制度」を継続するとともに、地域の資
源を活用するグリーンツーリズム事業や自然体験事業などの各種交流
活動を通じた地域活性化・コミュニティ活性化が図られるよう取り組
んでまいります。
【住民参加によるまちづくりの推進】
①
昨年度施行した、まちづくり基本条例、住民投票条例、町民参画推
進条例、町民自治推進委員会条例、議会基本条例を踏まえて、住民参
画や住民協働によるまちづくりを進めるため、住民活動やコミュニテ
ィ活動への支援と合わせた「チームあびら」実現のための施策を推進
いたします。
②
住民と行政の協働によるまちづくりでは、
「情報共有化」が最も重要
であることから、広報やホームページ、フェイスブックなどの内容の
充実、新たな情報告知手段の整備を進めるとともに、議会中継システ
ムの機器更改による再構築、安平町の行政情報を集約している町勢要
覧については、必要に応じて見直し印刷を行ってまいります。
③
町民参画推進条例の推進として、普段行政との関わりが少ない町民
意見を幅広く聴取し町政へ反映させるため、無作為抽出による参加者
を募り、町政課題などをテーマにワークショップ形式で直接討論する
手法に取り組むとともに、職員が進行役を担うことで、職員の能力向
上と人材育成に努めてまいります。
④
まちづくり基本条例や町民参画推進条例の運用状況を町民主体でチ
ェックするため設置した町民自治推進委員会では、住民基本台帳から
無作為に抽出した方から委員を選任する手法を用いましたが、このよ
うに、従来町政に対して意見を述べる機会が少なかった町民意見を取
り入れていくことに主眼を置いた新たな取組みを着実に進めながら、
町民主体によるまちづくりの体制構築を目指してまいります。
⑤
平成28年度は合併10周年を記念する式典等を予定していることから、
15
庁舎内検討部会の設置をはじめ、住民参画による交流イベントや記念
事業の開催に向けた準備を進めるとともに、安平町の10年の歴史を振
り返る記念誌の作成に着手してまいります。
(2)
効率的・効果的な行財政の仕組みづくり
【行財政改革の推進】
①
59年間続いた教育委員会制度は、経過措置はありますが、今年の4
月から、首長が議会の同意を得て任命し、教育委員長と教育長を一本
化する「新教育長」の創設、首長が主宰する「総合教育会議」の設置
など、現行制度が大きく変わることから、社会情勢の変化に的確に対
応できるよう、しっかりと取り組んでまいります。
②
多様化する行政ニーズに対応していくためには、専門的な知識や経
験が求められることから、子ども発達支援専門員をはじめ、営農指導
や情報通信システムに精通した方々を採用するとともに、観光等に特
化した任期付職員を迎え入れ、社会情勢の変化に対応できる職員の育
成と組織づくりを目指してまいります。
③
「安平町人材育成基本方針」に基づき、これまでと同様、職員個々
の能力向上のため、職員研修事業に取り組むとともに、最重要課題の
解決に向けたワーキンググループの設置など、高度化する行政課題の
解決に向けた体制づくりを進めてまいります。
④
平成29年度から向こう10年間を計画期間とする第2次安平町総合計
画の策定に向け、町民意向調査等に着手するとともに、安平町が直面
する少子高齢化や人口減少、都市部への人口流出など構造的な問題を
改善するため、結婚から出産、子育て、雇用などと連動した支援施策
を定める「(仮称)安平町まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、
将来にわたって活力を維持できるよう地方創生に取り組んでまいりま
す。
なお、この2つの計画の策定にあたっては、
(仮称)安平町未来創生
委員会を立ち上げ、一元化した体制で取り組んでまいります。
⑤
安平町の公共施設についてはサービス低下を招かぬよう、基本的に
は合併前と同様に施設運営を行ってきましたが、老朽化した施設の耐
震対策や更新等に多額の費用が見込まれるとともに、施設の空きスペ
ースの増加も予測されることから、既存の公共施設のあり方を抜本的
に見直すため、将来コストの推計や施設分野ごとの課題整理などを行
い、類似施設の統廃合を計画的に進めるための公共施設等総合管理計
画の策定に向けて取り組んでまいります。
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⑥
特に追分地区の認定こども園の設置にあっては、多額の費用が伴う
新施設の整備ではなく、既存施設を有効活用した整備を行うものとし、
施設規模や立地場所など諸条件に合致した追分庁舎の活用を前提とし
て、これに伴い必要となる追分庁舎のぬくもりセンターへの移転、早
来庁舎を耐震改修・増築するなど、複数の既存公共施設の再配置を検
討していますが、町民の皆様からは役場組織の再編による地域衰退を
懸念する声も多いことから、今後は、策定した基本プランをもとに住
民説明会における意見交換を行いながら、慎重に検討してまいります。
【広域行政の推進】
①
現在、東胆振1市4町で進めている東胆振圏域での定住自立圏形成
については、共生ビジョン策定に向けて協議を進めるとともに、圏域
全体の活性化を図るため、定住人口の確保や地方創生といった観点か
ら、人口ダム機能となる取り組みを圏域として検討してまいります。
②
75歳以上の後期高齢者等を対象とする医療費の適正化や収納対策
に取り組んでいる北海道後期高齢者医療広域連合から、職員の派遣を
求められており、安平町を含む北海道全市町村で構成する広域連合が
安定的かつ円滑な運営を行っていくためにも職員の派遣を行ってまい
ります。
むすび
以上、平成27年度の町政執行に臨む私の所信表明と施策の一端を申し述べさ
せていただきました。
平成 27 年度は、安平町誕生から 10 年を迎える節目の年であります。私たち
を取り巻く社会情勢は大きく変化してきており、少子高齢化や人口減少、限界
集落問題など様々な行政課題が生じてきますが、未来永劫、安平町が自立して
輝き続けるためにも、前例・慣例にとらわれずチャレンジ精神を持って、何事
にも解決に向けて取り組んでまいります。
また、まちづくり基本条例の施行を契機とした住民と行政による協働のまち
づくりを推進させながら、真の意味での一体感を醸成させてまいります。
本町の発展と活性化そして「チームあびら」の合言葉のもと、着実に行政を
前進させながら、そして町民が安心して暮らせる町を目指してまいりますので、
町民皆様をはじめ議会議員各位のご理解とご協力をお願い申し上げ、私の町政
執行方針とさせていただきます。
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