■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ローマからアブルッツォ州内陸の小さな街へ:ラクイラ、スルモーナ、スカンノ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【概要】アブルッツォ州 Abruzzo というと、山と羊のアペニン山脈の秘境というイメージもありますが、実はローマから 1 時間 半~2 時間ほどでラクイラやスルモーナなどの内陸部の小さな街に行くけます。前回のニュースレターでご紹介したティヴォリも ローマからアブルッツォへの通過点にあり、これらの街と組み合わせてリピーター向け新たな周遊コースとしてぜひ今後検討した いデスティネーション。 【ルート】ローマから東に 30km のティヴォリの先を 40-50km ほど進むと、アブルッツォ州特有の荒々しい山肌の険しい山々 が迫りはじめます。そこに点在する山あいの小さな村が次々現れ、背後にはグランサッソ山脈やマイエッラ山などの山脈が見える など、天気が良ければ素晴らしい眺めが続いていきます。石灰質の岩肌の山々は、写真でみるよりもずっと荒々しく大迫力。 今回はアブルッツォ州都ラクイラ L’Aquila と、同県にある日本人好みの雰囲気の街スルモーナ Sulmona、スカンノ Scanno など、 街歩き中心の小さな町や村をご紹介しましょう。ローマから 2-3 泊の行程です。 ラクイラ L’Aquila (ローマ北東 119km) アブルッツォ州の州都ですが、残念ながら 2009 年の震災で美しい歴史中心部の古い建築物は復興工事中の箇所が多く痛々しい。 外観を観光出来るのは、優美なランドマークのサンタ・マリア・ディ・コッレマッジョ教会 Santa Maria di Collemaggio、サン・ ベルナルディーノ聖堂 Basilica di San Bernardino、堂々とした城 Castello、ラクイラのシンボル「99 の噴射口の泉 Fontana delle 99 Cannelle など。ホテルは営業しているので世界各地から視察や復興支援会議で訪問する人も多い。また中心部から 2km にあるラ クイラ国立音楽院 Conservatorio Alfredo Casella dell’Aquila の付属音楽堂は、建築家坂茂氏が紙管を使用し設計、日本政府の震災支 援で寄進したもので、コンサートホールとして使われるだけでなく、音楽院の学生達の練習や発表に毎日のように利用されていま す。音楽院に依頼すれば見学も可。 (音楽院学舎は震災後イタリア政府が 60 日で再建。 )http://www.consaq.it ラクイラ 円柱のような紙管の音楽院ホール。音響も良いとのこと♪ 99 噴射口の泉 スルモーナ Sulmona(ラクイラ南東 73km、ローマ東約 150km) 中世の雰囲気の街並ですが歴史は古代ローマ時代に遡り、当時の人気詩人オヴィデウス(伊語 Ovidio)の出身地で広場には像も立 っています。中世の水道橋が残るガリバルディ広場と、市民公園のあるトレスカ広場を結ぶ 1km ほどのオヴィディオ通りが街のメ インストリート。通り沿いには、アヌンツィアータ教会、横の建物内に観光オフィスがあり、また、コンフェッティ Confetti とい うイタリアの結婚式に欠かせないアーモンドを砂糖やチョコでコーティングしたお菓子や、そのお菓子を使ったフラワーを売るお 店が軒を連ねてとてもカラフル。スルモーナは 1783 年創業の老舗メーカーやミュージアムもあるコンフェッティの街です。 スカンノ Scanno (スルモーナ南西 30km) 山あいのひっそりと佇む村ですが、多くの写真家が中 世さながらの伝統的雰囲気をもったこの街に魅了さ れ静かな人気を誇る街。散策していれば、昔からの羊 毛業の様子や、伝統的衣装に身を包んだ女性に出逢え るかもしれません。街並は美しく、街角の撮影も楽し いですが、山をバックにした村を撮影できる「写真家 の道 Strada dei fotografi」からの眺め (写真左) も絶景。スカンノ名物の Pan dell’Orso や Mostacciolo といった素朴なお菓子も味わいたいもの。 また、スルモーナからスカンノへの約 30km の道のりは、迫りくる絶壁の山々や山肌に静かに佇む村々borghi、渓 谷、スカンノ湖などの素晴らしい景観が次々現れ、目が離せません。途中通るアンヴェルサ・デリ・アブルッツ ィ Anversa degli Abruzzi 、ヴ ィ ッ ララ ー ゴ Villalago 、ス カ ン ノの 村は 「イ タ リ ア で 最 も 美 し い 村 協 会 」 http://www.borghitalia.it/ にも加盟。 (スルモーナの東 10km、マイエッラ山麓の村パチェントロ Pacentro も) 個人旅行や一般ツアーではなかなか行けない、話題の小さな村を巡る魅力のツアー造成も可能です。 【アブルッツォ州の食】代表的郷土料理:羊肉のグリルや煮込み、パスタ・アッラ・キタッラ Pasta alla chitarra(キタッ ラとはギターのことで金属弦で抜き落としたスパゲッティ)に羊肉のトマトソース。サラミやチーズも羊のものが多い。スイーツ ではスルモーナのコンフェッティ(結婚式に欠かせないアーモンドを砂糖やチョコでコーティングしたお菓子)スカンノのモスタ ッチョリ Mostacciolo など。ワインにもモンテプルチャーノ・ダブルッツォ Montepulciano d’Abruzzo 他、有名なものが多い。 http://visitaly.jp/travel/abruzzo http://www.visitabruzzo.co.uk/ http://www.abruzzoturismo.it/
© Copyright 2024 ExpyDoc