ここでは、この教材の目標、内容、パソコンの基本中の基本になる、 キーボード操作、かな漢字変換、窓の操作について説明します。 最後にファイルの保存とバックアップの方法などについて説明をします。 この教材の目標は、4月の二日から始まるパソコン講習会に備えることです。 同時に大学院の新入生が自分で必要な設定をできるようにすることも目指していま す。 パソコン講習会を円滑に進められるように、事前にアカウントの有効化、アクティ ベーションが必要です。 これについては、アカウントとパスワードに対する心構えを含めて、別の説明書を準 備してあります。 WindowsやMacにおいて、基本的な操作として、キーボード等の操作、文字の入力 や削除、仮名漢字変換、窓の操作、ファイルの保存方法とバックアップの重要性に ついて説明します。 キーボードの文字が書かれているキーを押すと、文字を入力することができます。 シフトキーを押しながら入力するとキーの上に書かれている文字を入力することが できます。 文字を削除する時は、バックスペースキーでカーソルの左側の文字を、デリートキー でカーソルの右側の文字を削除できます。 効率よく文字を削除できるように考えて操作してください。 マウスやタッチパッドの使い方も慣れてください。これを上手に使えないと大変、能 率が悪くなります。 Windowsパソコンで色々な種類の文字を入力するには、 オルトキーと半角、全角と書かれているキーを同時に押すと半角の英数字と全角の ひらがなや漢字の入力を切り替えられます。 キーボードの上の方にあるファンクションキーの、6から10までを使って、全学のひ らがな、全角のカタカナ、半角のカタカナ、全角の英数字、半角の英数字を入力でき ます。 Macでは、手元の英数を押すと半角の英数字を、かなを押すと全角のひらがなや漢 字を入力するモードを切り換えられます。 キーボードから入力した文字をそれぞれ、全角のひらがな、全角のカタカナ、全角 の英数字、半角の英数字を切り換えるには、スライドに示しているようにコントロー ルキーを押しながら、同時に、j、k、l、セミコロンを押します。 自分で試してみてください。 ローマ字入力で漢字を入力する時には、ローマ字入力をして、スペースキーを押し ます。 正しく変換されて表示されている場合には、続けて次の文字を入力します。 正しく変換されていない場合には、正しく変換された文字が出るまで、スペースキー を押します。 文の切れ目が正しくないために、間違った変換になっている場合には、矢印キーや、 シフトキーと矢印キーを同時に押すことで、切れ目を調整できます。どういう動作に なるかは、自分で試してみてください。 仮名漢字変換は、日ごろ、皆さんは気にせずに使っていますが、実はとても難しい 技術です。例えば、「かんせい」と入力し、どのように変換されるか観察してみてくだ さい。かんせいな や かんせいの とするとどうなりますか。 WindowsでもMacでも、窓の位置を変える、大きさを変更する、画面の下にしまい込 む、窓を閉じる、などの操作ができます。 ここでは詳細は説明しませんが、調べるか、詳しい人に教えてもらうか、自分で試し て見て、身につけてください。 パソコンは壊れます。これは物理的なものなので、宿命です。 パソコンが壊れた時に、壊れ方によっては、保存してあるファイルを取り出せなくな ります。 これは大変困りますので、対策として、取り外し可能な記憶装置にファイルを保存す ることが考えられます。 ただ、今度はその記憶装置、例えば、USBメモリなどを、落としたり、取られたりする 危険性があります。 そうした場合に、なかの情報を守るためには暗号化しておくことが重要です。 後で説明するソフトウェアを使って暗号化して保存しておくと、万が一、記憶装置が 人手に渡っても内容が漏れる可能性はなくなります。またこれも後で説明しますが、 バックアップもしっかりしておかないと、自分が困ります。 ファイルをパソコンに保存する時にフォルダーを上手に使って、ファイルを整理して 保存しないと、ファイルの数が増えてくると、訳が分からなくなります。フォルダーの 使い方を、是非、身につけてください。 また、ファイルとは何か、ファイルをコピーするとか、移動するということが、どういう ことかを理解してください。 頭の中にファイルのイメージを描き、それをコピーしたり、移動するということが、どう いうことかを想像してください。 これができないと、パソコンで作業していても、結局何をどうしているか、全く分から ない状態になります。 先にも説明したように、パソコンは壊れます。 大事なファイルを使えなくなると困ります。 USBメモリのような、取り外し可能な記憶装置に保存するようにすれば、万が一、パ ソコンが壊れても、取り外して、他のパソコンに付ければ、続けて使えます。 その際に、紛失、盗難などに備えてファイルの暗号化が必要です。 次のスライドで説明する、暗号化ボリュームを使えるようにする機能を使うと、万が 一、USBメモリ等が人手に渡っても、内容が漏れる心配はありません。 ただし、それでは自分が困りますので、こまめにバックアップを取るようにします。 バックアップを取るための仕組みはたいていのパソコンについているので、自分で 調べてみてください。 Windowsでは、ビットロッカーという標準でついている機能を使うとボリュームを暗号 化できます。外部記憶装置については、ビットロッカー ツー ゴーを利用することが できます。 Macでは、FileVaultという機能を使うと内臓のハードディスクや外部記憶装置を暗号 化することができます。 それぞれ詳細な使い方は検索エンジンで調べてください。
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