国 境を越 越えた役 役務提 提供に係 係る消 消費税

2015 年 8 月発行
国境を越
越えた役
役務提
提供に係
係る消
消費税
■ 内外判
判定基準の
の見直し
平成 27 年度改正消費税法におい
いて、電子書
書籍・音楽・広告の配信
信などのイン
ンターネット
ト等を介して
役務の提供が
が、新たに「電
電気通信利用
用役務の提供
供」と定義さ
され、その役
役務の提供に
に係る内外判
判
行われる役
定基準(消
消費税の課税対象となる国
国内取引に該
該当するかど
どうかの判定
定基準)が、「役務の提
提供を行う者
者
の役務の提
提供に係る事務所等の所在
在地」から 「役務の提供
供を受ける者
者の住所等」 に変更され
れました。
■ リバー
ースチャージ
ジ方式の導
導入 ~「事
事業者向け
け」~
国内事業
業者が「事業者向け」電気
気通信利用役
役務の提供(その役務の
の性質又は契
契約条件など
どで役務の提
提
供を受ける
る者が事業者であることが
が明らかなも
もの)を受け
けた場合、本
本来は国外事
事業者が納付
付するべき消
消
費税を、国
国外事業者に代わって国内事業者が申
申告・納税を
を行う方法が
が採用されま
ました。
ただし、課税売上割合
合が 95%以上の事業者 は、当分の間
間、リバース
スチャージ方
方式により申
申告する必要
要
はなく、従
従来と同様に消費税不課税
税取引として
て処理するこ
こととなりま
ます。
■ 仕入税
税額控除の
の制限 ~「消費者向
~
向け」~
「消費者向
向け」電気通
通信役務の提供は、国外 事業者が行う電気通信役
役務の提供の
のうち『「事
事業者向け」
電気通信役
役務の提供』以外のものをいいます。
。
この「消費
費者向け」電気通信利用役
役務の提供を
を国内事業者
者が受けた場
場合、改正後
後は課税取引
引となります
す
が、登録国外
外事業者から
ら受けたもの
のを除き、当 分の間、仕入
入税額控除の
の適用を受け
けることはで
できません。
例えば、業務用に従業員が国外事
事業者から電
電子書籍を購
購入した場合
合、購入先が
が登録国外事
事業者でなけ
け
費税が請求されても仕入税
税額控除は適
適用せず、控
控除対象外消
消費税として
て取り扱いま
ます。
れば、消費
本
本改正は、平
平成 27 年 10 月 1 日
日以降に行
行う取引から
ら適用開始
始となります
す。
Q1.電気通
通信利用役務
務の提供とは
は、どのような
な取引ですか
か。
例え
えば、下記のような取引が
が該当します
す。
○
インターネット等を通
通じて行われ
れる電子書籍
籍・電子新聞
聞・音楽・映
映像・ソフト
トウエア
ーションを含
含みます。)の配信
(ゲームなどの様々なアプリケー
○
顧客に、クラウド上のソフトウエ
エアやデータ
タベースを利
利用させるサ
サービス
○
インターネット等を通
通じた広告の
の配信・掲載
載やインター
ーネットを介
介して行う英
英会話教室
Q2.国内事業者から海
海外の事業者
者や消費者へ
へ行う電気通
通信利用役務の提供はどう
うなりますか?
国内
内取引に該当するかどうか
かの判定基準
準が、「役務
務の提供を受
受ける者の住
住所等」に変
変更されたこ
とによ
より、国内から国外への電
電気通信利用
用役務の提供
供は国外取引
引に該当する
ることになり
り、改正後は
は
不課税
税取引となります。
なお
お、今まで輸
輸出証明書の保存などの要
要件を満たす
すことで輸出
出免税取引と
となっており
りましたが、
今後は
は不課税取引と変更になりますのでご
ご確認くださ
さい。
Q3.リバー
ースチャージ方
方式が適用さ
されるかどうか
かは、どのよ
ように判断すれ
ればよいです
すか?
役務
務提供を行う国外事業者は、当該取引
引がリバース
スチャージ方
方式の適用対
対象となるこ
ことをあらか
か
じめ表
表示する義務を負っています。従って
て通常はこの
の表示により
り適用の要否
否を判断しま
ます。
ただ
だし、国外事業者がこの表
表示を怠って
ていたとして
ても、国内事
事業者の納税
税義務が免除
除されるわけ
け
ではあ
ありません。そのような場
場合には役務
務提供を受け
けた国内事業
業者自身が、リバースチ
チャージ方式
式
を適用
用するべきか判断しなくてはなりませ
せん。
Q4.リバー
ースチャージ方式の対象で
である役務提
提供を受け、1
10,800 円の請
請求書が届き
きました。この
の場合、
国外事
事業者には 10,000
1
円を支
支払えばよい
いでしょうか。
しょうか。当社
また、申告計算は
はどのように行
行えばよいでし
社の課税売上
上割合は 95%
%未満です。
国外
外事業者には請求書どおり 10,800 円
円をお支払い
い下さい。なお、申告時は
は 10,800 円を税抜金額
円
額
と考え
え、課税売上
上と課税仕入の両方に算 入します。請
請求書に税込
込の表示があ
あるか否かに
に関わらず、
国外事
事業者に支払うべき一切の金額が課税
税標準となり
りますので、国内取引の
のように 108 分の 100 を
乗じて
て税抜計算を行う必要はありません。
。取引を仕訳
訳で表すと、下記のよう
うになります
す。
(仕
仕訳例)
/
未
未払金
10,800
経費
10,800
/
仮
仮受金
864
仮払金
864
Q5.登録国
国外事業者と
とはどのような
な事業者です
すか。
登録
録国外事業者とは、「消費
費者向け」電
電気通信利用
用役務の提供
供を行う国外
外事業者で、国税庁長官
官
の登録
録を受けた事業者をいいます。これら
らの事業者に
については、登録次第、 国税庁ホー
ームページに
に
て当該
該事業者の氏名又は名称、登録番号及
及び登録年月
月日等が公表
表される予定
定です。
ア ク タ ス 税 理 士 法 人
マネジメン トサービス㈱
㈱
アクタスマ
【 URL 】http:///www.actus.co.jp
【 MAIL】[email protected]
【赤坂】〒107--0052
0-0012
東京都港
港区赤坂3-2-12 赤坂NOAビル6F 【立川】〒190
TELL:03-3224-8888
8
【荒川】〒116--0002
FAX:03-55
575-3331
東京都荒
荒川区荒川3-21-2-105
TELL:03-3802-8101
1
FAX:03-38
805-2070
東京都立
立川市曙町2-344-13 オリンピッ
ック第3ビル5F
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