INSIGHT into Diversity 誌が選ぶ「理

GWI Update 2015 年 7 月 1 日号
GWI、World Pulse で特集される
オンライン・フォーラム World Pulse は先ごろ GWI の文書を掲載した。その文書で GWI は、
世界的に十分な資格があり適切な訓練を受けた教師の不足を訴え、国内および国際的協力
の下に問題の解決に取り組むべきことを強調している。担当する教科に関し、不適格で研
修不足の教師が多数に及ぶことから、推定 2 億 5 千万人もの児童が何年も学校へ通ってい
るにもかかわらず基本的な読み書きや算数の能力を身に付けることが出来ない状態にあり、
教師向けに、読み書きや算数およびデジタル・リテラシーを高める専門的な研修プログラ
ムで支援する必要があることと、政府も、最良の教師を保持するために財政的な奨励策を
用意するべきであると述べている。全文はhere をクリック
GWI Update 2015 年 7 月 8 日号
紛争と開発のカギを握る女児の教育
GWI は、6 月 29 日ジュネーブで開催されたロンドン大学公共政策大学院による公開討論会
で、女児に対する高等教育について、軽んずべき問題ではないと強く主張した。GWI の
国連代表 Nina Joyce は女児の教育は文化的、政治的、経済的変革のはずみとなるものであ
り、「ボコ・ハラムやアル・シャバブもこのことを知っており、女児の教育が社会の方向性
を決定づける」と述べた。国の安寧の指標は、女性と女児の幸福と教育に他ならず、女児
の教育は、その国の開発と雇用に対しても礎石となる。このことは、今日の知識経済では、
かつてないほど明らかで、例えばインドで高等教育を受ける女児の割合を1%増やしたと
すると、GDP が 55 億 US ドル上がると試算される。
GWI Update 2015 年 7 月 15 日号
GWI フェロー、STEM 分野で最も影響力のある女性の一人として表彰される
GWI 奨学金特別研究員の Logeswari Ponnusamy が、INSIGHT into Diversity 誌が選ぶ「理
工系分野で最も影響力のある女性 100 人」の栄誉を受けた。この高名な賞は、Ponnusamy が
STEM (Science, Technology, Engineering and Mathematics) 分野の女性として上げた
影響力の強い業績に対して贈呈されるもので、INSIGHT into Diversity 誌の 9 月の STEM
に関する号で、栄誉を受ける 100 人の一人として特集される。Ponnusamy は現在 GWI の支援
を得て、テキサス工科大学環境人間健康研究所で、特に乳癌の治療における化学療法に対
する抵抗性に係わる分子メカニズムについて研究している。GWI の女性が、STEM 分野で卓
越した研究者の一人として認められたことは、喜ばしい限りである。詳細は Read more here
GWI Update 2015 年 7 月 22 日号
GWI の方針書が公開される
GWI は、政策担当者ならびに関係者に向けに公刊する、GWI の教育、ジェンダーおよび人権
に係わる基本姿勢と勧告を記した方針書を最終調整した。そこでは、世界の女児と女性が
直面している多くの社会文化的、法律的等の問題を見据え、以下の項目について GWI の立
ち位置を明らかにしている:ジェンダーに基づく非国家主体による拷問;2015 年以降の教
育目標;児童・早期・強制結婚;先住民族のための教育;女性と女児の売春;グローバリ
ゼーション;人身売買;戦時下の女性と女児の保護;暴力の無い家庭生活;近親相姦;教
育への安全なアクセス。全ての方針書は the GWI website here からダウンロードできる。GWI
Update 2015 年 7 月 29 日号
世界ニュース
未来のための融資、それとも失敗を招く融資?( Devex 7 月 20 日)
エチオピアのアジスアベバで開かれた「開発のための融資に関する第三回国際会議
(FFD3)」はグローバル開発と国際協力に新たな時代を招き入れるとみなされた。しかし、
国連がFFD3 の成果を革新的で「万人のための持続可能な未来を築く重要な前進」であると
歓迎した一方で、多くの市民団体や開発のリーダーたちは、そのような見方をしていない。
会議の成果文書『アジスアベバ行動アジェンダ』は、新しい 2015 年以後の開発アジェンダ
を履行し、それに融資するための世界計画である。また、これは開発途上国が、国内所得
を引き上げ、民間融資を招き入れることにより、自立し持続可能な経済変革の達成を目的
とする施策の支援を表明するものではあるが、既存の資源の規模拡大を図り、伝統的なド
ナーからの公的援助の増加を図るのに必要な実効性に欠けている。Read more
アメリカの女性劇作家作品の上演数若干増える(The New York Times 7 月 15 日))
過去3シーズンに全米数百か所の劇場で上演された作品のおよそ 5 分の1が女性作家によ
るものだったことが最近発表された調査で明らかとなった。調査を指揮した劇作家のJulia
Jordanは、これまで何人の女性劇作家の作品が上演されたかあきらかにされていないが、
今後は変化を記録していきたいと述べた。いくつかの数字からみると、女性にとって 10 年
前よりバラ色の未来が描けるようだ。ニューヨーク州芸術委員会の 2002 年の報告では、女
性作家作品の上演数は 17%だったとしているのに対し、この度の報告による数字は 22%と
なっている。Read more
シエラレオネ、妊娠女児への教育禁止令を解除の方向(The Guardian 6 月 24 日)
シオラレオネでの妊娠女児に対する教育禁止令は、政府が国際機関との合意に向けて前進
したことから撤回される見通しとなった。エボラ危機の終焉により学校が再開された時点
で、2010 年施行の同禁止令は解かれるものと期待されていたが、教育相が続行を是認した
のだ。しかし政府との数週間の協議の末、国連上級高官、イギリス、アイルランドの支援
代表は重要な突破口に至ったと述べる。シエラレオネの子どもの 3 分の1は学齢期の女児
から生まれたと推定され、エボラ流行時には十代の妊娠が著しく増加したとの証拠もあ
る。Read more