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セザンヌの
足跡をたどって
2015
JPN
|1
セザンヌの故郷
Opéra 通りにある家で1839年に生まれ、Boulegon通りにあ
る家で1906年に死去したポール・セザンヌは、
エクスとプロヴ
ァンス地方をこよなく愛した画家でした。
セザンヌはこの地方を
離れると
「あそこで生まれたら、
もうどうしようもない。
他は全然
どうってことないよ…」
と言うほど自分の故郷に愛着を持ってい
ました。
彼が自分を芸術家だと実感したのは、
青春期にエクスの
田園地方を友人のエミール・ゾラと歩いていた時だったと言いま
す。
まさにこの土地の独特な光がセザンヌの創作への道を照らし、
抽象画の域へと導いていったのです。
今日、
セザンヌの体験をわたしたちが実際に共有できるのは、
エ
エクス・アン・プロヴァンスの中心
「セザンヌの謎」
を具体化する貴重な記念の場は市によって保存
されています。
今日の観光客にとって、
ジャス・ド・ブッファンの家族
の別荘、
レ・ローヴの丘のセザンヌのアトリエ、
屋外のビベミュスの
石切り場を見学することはその分だけ象徴的存在のこの画家の世
界へ入り込むことになるのです。
セザンヌの足どりをたどり、
彼が生活していたように街を散策して
みましょう。
路面に打ち付けられた、
Cの文字がある
「セザンヌの鋲」
の徒歩ル
ートをたよりに、
彼が生まれた生家から、
埋葬されたサン・ピエール
墓地まで、
彼が通った学校、
彼にとって意味深い、
そして思い出深
い場所、
家族や親戚の家や、
友人や画家たちが集ったカフェなどを
たずねてみてください。
旧市街とその周辺のこの散策では、
伝統的な優雅さと、
豪奢なバ
ロック様式が垣間見られるエクスの建築遺産が堪能できます。
16ページを参照してください
スク・アン・プロヴァンスとその周辺です。
セザンヌの人生に強い
印象を残し、
近代絵画の父としての作品と見解をはぐくんだ路地
言しています
『彼は我々すべての父親のようなものだった』
、
と。
2|
Clou Cézanne © JC. CARBONNE
や様々な場所、
そして景色を辿ってみてください。
ピカソもこう明
|3
エクス・アン・プロヴァンスか
ら地中海へ
エクスの街の東にあるセザンヌ・ルートから、
サント・ヴィクトワー
ル山を眺めることができます。
Tholonet をスタートして、
トロワ・ソーテ橋 (Meyreuil)やラ・バ
ルク (Fuveau)などに寄って、
セザンヌの絵のモチーフを見ること
ができる山塊を回る７５キロのルートです。
Beaurecueil と Saint-Antonin-sur-Bayonからは、
山塊の壮
大なパノラマが望めます。
エクス市街から15キロ南方にある Gardanne
（ガルダンヌ）
は、
セ
ザンヌが１８８５年から１８８６まで滞在していた街です。
この街にあるフレールの丘には、
セザンヌ作品の複製画を飾った
遊歩道が整備されています。
彼がイーゼルを構えた場所には、
野
外美術館があり、
ノートル・ダム・デ・モール礼拝堂の道からはサ
ント・ヴィクトワ－ル山の景色が美しく望めます。
エクス市街から南に30キロの所にあるエスタック
（l’Estaque）
で
は、
１８６４年から１８８５年までセザンヌが時折滞在し、絵を描
いていました。
ここではセザンヌの異なったインスピレーションの源を再発見で
きることでしょう。
「画家の道」
からはマルセイユ湾が望め、
この漁
村の風景は、
セザンヌをはじめ、
ジョルジュ・ブラックやラウル・デ
ュフィがキャンバスにおさめています。
cezanne-en-provence.com
等身大の絵画
テラン・デ・パントル
セザンヌの幼年時代の風景の代表であり、
芸術家として生涯にわ
たり固執し続けたサント・ヴィクトワール山。
この山をモチーフに描
いた絵は、
油絵44枚、
水彩画43枚。
これらは世界中の著名美術館
や個人コレクションとして所蔵、
保管されています。
最も有名な絵の数々は、
ローヴの丘にあるマルグリットの道から
望む、
素晴らしいパノラマから描かれたのです。
エクス・アン・プロヴァンスの街は、
そこに
「画家たちの活動の場
所」
を意味するテラン・デ・パントルを整備しました。
ここでは山を
正面に、
セザンヌが描いた
「サント・ヴィクトワール山」
の最も美し
い９枚の複製が板石の上に置かれ、
景色と絵をゆっくりと鑑賞す
ることができます。
アクセス
マルゲリットの小道、
セザンヌのアトリエから北へ徒歩16分。
∞ ポール・セザンヌ大通り
（avenue Paul Cézanne）
を登りセザン
ヌ正門のロータリーを過ぎたところを左、
（私邸、
静寂を厳守いた
だくようお願い致します）
に繋がる階段を通って下さい。
∞ 観光バスの駐車はフィリッピ大通り
（avenue Filippi）
側です。
レ
ジデンス入り口前にある駐車位置を遵守ください。
GPS : 43°32’49 N - 5°26’40 E
NEW
セザンヌの街、
エクス
セザンヌのゆかりの地の写真を
Google オープン・ギャラリーでご覧ください。
tiny.cc/cezanne-googleopengallery
4|
|5
6|
Montagne Sainte-Victoire © JC. CARBONNE
セザンヌゆかりの場所
セザンヌのアトリエ、
またはローヴのアトリエのドアを開け、芸術家
の素顔に近づいてみましょう。
セザンヌがアーティストとして成長し
ていく過程を見守った、
ジャス・ド・ブッファンの別荘とその庭を散策
するのも、
いいかもしれません。
グラネ美術館には、
セザンヌ展示室
があります。
そこで、
彼の作品の幾つかを堪能してください。
ビベミュ
スの石切場では、
セザンヌの視点でサント・ヴィクトワール山を御覧
ください。
サント・ヴィクトワ─ル山へのパノラマは、
テラン・デ・パン
トル、
Beaurecueil 、
Saint-Antonin-sur-Bayonからも見ることが
できます。
|7
• 見学時間：約30分
• 収容人員：最高19名ご予約をおすすめします
セザンヌのアトリエ／ローヴのアトリエ
個人料金
• 一般料金 6€ | 割引料金 2.50€ (13-25 歳)
• 無料：13歳未満、
お身体の不自由な方、
プレス関係者、ICOM、
ガイド・添乗員
（IDカード要提示）
ATELIER DE CÉZANNE
9, avenue Paul Cézanne - 見学所要時間約30分
L'ateier de Cézanne © JC. CARBONNE
チケット売り場
• セザンヌのアトリエ、
エクス・アン・プロヴァンス観光局
または booking.aixenprovencetourism.com にて
お電話でのご予約は受け付けておりません
• フナック、
カルフール、
ジェアン、
マガザンU、
アンテールマルシェ
または www.francebillet.com
+33 (0) 892 692 694 (0.34€/mn)
チケット取り扱い店のリスト : www.dispobillet.com ローヴの丘にあるここは、
セザンヌが大事にしていたオブジェや最
後の静物画のモデルをはじめ、
彼が使用していた家具や絵の道具
など、画家セザンヌの存在が最も間近に感じられる場所です。晩
年の１９０２年から死去する1906年まで、
セザンヌは毎朝、
光と
静けさがふりそそぐこのアトリエで絵を描いていました。
このアト
リエでは数十点の絵が製作され、
それらの作品は今日では世界
中の著名な美術館におさめられています。
その中にはセザンヌの
絵を代表する
「大水浴図」
もあります。
このセザンヌのアトリエに
はブティック・書籍コーナーもあり、
ここでは定期的に特別展や
文化・グルメに関する催しも開催されています。
アクセス
• 市バスn°5, セザンヌ Cézanne 下車
+33 (0)9 70 80 90 13 www.aixenbus.fr
• 一般車 : パーキング Pasteur の駐車をおすすめします。
• 観光バス : レイモン・ポワンカレ大通り avenue Raymond
Poincaré の標識が設置された場所
GPS : 43°32’22 N - 5°26’47 E
ビジター・インフォメーション
画家の素顔にせまる
2015年　開館時間とガイドツアー開催時刻
(日時、
人数に限りがございます)
4/1 > 6/30
9/1 > 9/30
10:00 > 12:30
14:00 > 18:00
10:00, 14:00
17:00
*
10/1 > 3/31
10:00 > 12:30
14:00 > 17:00
10:00, 14:00
16:00
*
7/1 > 8/31
10:00 > 18:00
10:00, 14:00
17:00
*
閉館: 1/1-1/2-1/3, 5/1,12/25, 1月、
2月、
12月の日曜日
ペット不可＊観光局ホームページ booking.aixenprovencetourism.com
8|
にて別の時間帯のガイドツアーのご提案も可能です。
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BASTIDE DU JAS DE BOUFFAN
ジャス・ド・ブッファンの別荘
La Bastide du Jas de Bouffan © JC. CARBONNE
17, route de Galice - 見学所要時間約30分
• 見学時間：約45分
• 収容人員：最高25名ご予約をおすすめします
• ガイドツアーのみの公開、
一般の自由見学はなし
• 出発：公立公園の奥、
別荘入り口前 10分前にご集合下さい。
個人料金
• 一般料金 6€ | 割引料金 2.50€ (13-25 歳)
• 無料：13歳未満、
お身体の不自由な方、
プレス関係者、ICOM、
ガイド・添乗員
（IDカード要提示）
チケット売り場
見学出発時にジャス・ド・ブッファンの別荘にて
エクス・アン・プロヴァンス観光局、
または booking.aixenprovencetourism.com
にてお電話でのご予約は受け付けておりません　歴史的建造物に指定されているジャス・ド・ブッファンの別荘と庭
園。
ガイド付き見学で、
画家セザンヌの家族の家に出会えます。
こ
こは、
セザンヌにとって生活の場、
係留地、
彼の初期作品の舞台、
そして製作アトリエでした。
若きセザンヌは、
地上階
（1階）
に１２の壁画を描いています。
彼は
またイーゼルを色々な場所に置きました。例えば、庭や別荘前、
農場、
マロニエの木々の小路、池やそのまわりの像など。
こうして
1859年から1899年のあいだに、
全部で油絵36枚と水彩画１７
枚が描かれたのです。
庭園は２０１３年に修復され、
別荘も修復が予定されています。
アクセス
• 市バス : n°8, コルジー Corsy 下車
+33 (0)9 70 80 90 13 www.aixenbus.fr
• 一般車 : 周辺の駐車スペースは限られています.。
• 観光バス : 別荘公園入口前に乗降車スペース有。
モーリス・ダビッドスタジアム stade Maurice David 駐車場
GPS : 43°31’44 N - 5°25’21 E　ビジター・インフォメーション
すべてがここから始まった
2015年　ガイドツアー開催時刻
(日時、
人数に限りがございます)
4/1 > 5/31
10/1 > 10/31
火、
木、
土
10:30, 12:00, 15:30
14:00
6/1 > 9/30
毎日
10:30, 12:00, 15:30
14:00
11/1 > 3/31
水、
土
10:30
12:00
閉館: 1/1, 5/1,12/25
ペット不可
10 |
| 11
CARRIÈRES DE BIBÉMUS
ビベミュスの石切場
Les carrières de Bibémus - c. 1895, Essen - Museum Folkwang
3090, chemin de Bibémus - 見学所要時間約１時間
• 見学時間：約1時間
• 自然の中にある見学地、
険しい場所を徒歩で進むコースです。
要体力
歩きやすい靴でご参加下さい　• 収容人員：最高20名　ご予約をおすすめします
• ガイドツアーのみの公開、
一般の自由見学はなし　• 出発： 3 Bons Dieux 無料パーキングの特別連絡バスにて出発見学開始時
間の45分前にご集合下さい。
連絡バス下車後、石切り場入り口
（徒歩、
150ｍ）
にて参加の旨をお申し出ください
個人料金 (連絡バス代1.10€ 込)
• 一般料金 7.10€ | 割引料金 3.60€ (13-25 歳)
無料(連絡バス代 1.10€ 除く)：13歳未満、
お身体の不自由な方、
プレス関係者、
ICOM、
ガイド・添乗員
（IDカード要提示）
チケット売り場
エクス・アン・プロヴァンス観光局、
または
booking.aixenprovencetourism.com
お電話でのご予約は受け付けておりません
キュビズムが最初の一歩を踏み出したこの場所は、
かつての石切
場。
18世紀までエクス地方の建造用に、
この７ヘクタールにもおよ
ぶ岩場で採石が行われていたのです。
セザンヌがここを発見したと
き、
この場所は放置された状態で草木が茂り出していましたが、
黄
土色の岩は人間が石を切り出していた形のままでした。
この驚くべ
き複雑な形と素晴らしい自然環境から、
世界的に有名となる作品
が1895年から1904年の間に生まれたのです。
その中には、
「赤い
岩」
の一枚も含まれています。
サント・ヴィクトワール景観地区内に位置するこのビベミュスの
石切場には、
今日ではセザンヌが画材を置き、
時には泊まった小
屋のまわりに見学コースが整備され、絵になった壮大な景色を
体験できます。
12 |
ビジター・インフォメーション
インスピレーションの魔法
アクセス
• 市バス : n°6,トロワ・ボン・デュー 3 Bons Dieux 下車
+33 (0)9 70 80 90 13 www.aixenbus.fr
• 一般車 : パーキング 3 Bons Dieux (無料)
GPS : 43°32’6.96 N - 5°28’32.29 E | ビベミュスの石切り場見学特別連絡バス
の出発地点
2015年　ガイドツアー開催時刻
(日時、
人数に限りがございます)
4/1 > 5/31
10/1 > 10/31
月、
水
金、
日
10:30
15:00
6/1 > 9/30
毎日
9:45
11/1 > 3/31
水、
土
15:00
閉館: 1/1, 5/1,12/25。
当日の天候状況に従った県条例により閉鎖される場合があります。
前日にwww.paca.pref.gouv.fr/files/massifの zone Concors Sainte-Victoire にて
ご確認下さい。電話でのお問い合わせ
（6-9月）: +33 (0)8 11 20 13 13 ペット不可　ペット不可
| 13
グループ向けセザンヌの3主要地を巡るツアー
15名様より
セザンヌの作品にせまる
+33 (0)4 42 16 00 25
MUSÉE GRANET
[email protected]
グラネ美術館
(セザンヌの3主要地ツアーは要予約)
ジャス・ド・ブッファンの別荘
17, route de Galice, 13100 Aix-en-Provence
+33 (0)4 42 16 11 61 | GPS : 43°31’41 N - 5°25’54 E
[email protected]
cezanne-en-provence.com
Place Saint-Jean-de-Malte
Baigneuses, vers 1890, 28 x 44 cm
Aix-en-Provence, Musée Granet
セザンヌのアトリエ／ローヴのアトリエ
9, avenue Paul Cézanne, 13090 Aix-en-Provence
+33 (0)4 42 21 06 53 | GPS : 43°32’19 N - 5°26’46 E
[email protected]
cezanne-en-provence.com
ビベミュスの石切場
3090, chemin de Bibémus, 13100 Aix-en-Provence
+33 (0)4 42 16 11 61 | GPS : 43°31’52 N - 5°30’02 E
[email protected]
cezanne-en-provence.com
エクス・アン・プロヴァンス観光局
300, avenue Giuseppe Verdi - BP 160
13605 Aix-en-Provence cedex 1
+33 (0)4 42 16 11 61 | GPS : 43°31’35 N - 5°26’39 E
パーキング Rotonde | aixenprovencetourism.com
セザンヌ・パス
お得な価格プランを利用したセザンヌの3主要
地見学がおすすめです！
セザンヌのアトリエ＋ジャス・ド・ブッファンの別荘＋ビベミュスの石切
り場 (ビベミュスの石切り場への連絡バス代 1.10€ 込み）
2015年12月31日まで有効
14 |
フランス国内で最も美しく充実した美術館の一つに数えられて
いるグラネ美術館には、
セザンヌの油彩作品10点が特別室に所
蔵されています。
また水彩画やデッザンのコレクションは保存状態を守るため三年
おきに一般公開されます。
ここは、
かつてマルタ騎士団の修道院でした。
この場所にエクスの
街が芸術コレクションを所蔵しはじめたのは、
1828年のことでし
た。
その後、
街はここに無料の美術学校を開きます。
青年時代のセ
ザンヌは1857年から１８６２年まで、
ここでデッサンを学んだの
です。
この美術館の所蔵作品の多くが絵の授業に使われました。
生徒のセザンヌも、
フリリエが描いた
「女神の接吻」
や、
エデュア
ール・デュビュッフの
「シヨンの囚人」
、
17世紀のフランス絵画
「盆
と桃」
などを複写し、
これらの構図はのちの彼の静物画に垣間見
ることができます。
www.museegranet-aixenprovence.fr
+ 33 (0)4 42 52 88 32
| 15
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テラン・デ・パントル方面 2,6 km
セザンヌのアトリエ方面 1,6 km
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徒歩コース
の足跡をたどる
セザンヌ
付随コース
徒歩コース
の足跡をたどる
セザンヌ
地図上の
徒歩コース - 見学無料路面に打ち付けられた標識
「C」
に沿って歩く
付随コース
1 セザンヌの像 • 観光局の近く。
ガブリエル・ステルク作のブロ
ンズ像。
2006年にAix-en-Œuvres協会から街に贈られた作品。
2 ソシエテ・デ・アミ・デ・アール
（芸術友の会）• 2 bis, avenue
Victor Hugo. 1894年に設立され、
翌年の1895年に旧ガレージだ
ったこの場所に移転。
セザンヌはここで3回、
絵を展示した。
1895
年：アルク渓谷と風景
（習作）
１９０２年：ジャス・ド・ブッファン草地、
エクス周辺、
静物画
1906年：悪魔の城、
別名トロネ道路上にあるノアール城。
3 ミニェ中等学校 • 41, rue Cardinale (旧ブルボン中等学校).
第６学級
（中学の第一年）
の1852年から1858年まで、
セザンヌが
通った学校。
セザンヌは1858年8月4日に受けた文学系バカロレア
（中等教育の終わりに受ける国家試験）
に失敗するが、
同年11月
12日の追試で
「良」
の成績で合格する。
この中等学校で、
彼はのちに作家となったエミール・ゾラや、
ジャ
ン＝バティスタン・バイユ
（後に天文学者）
そしてルイ・マルギュリ
ー
（後に弁護士）
らと交友を結んだ。
18 |
4 妹マリーの家 • 8, rue Frédéric Mistral (旧 rue de la Monnaie). セザンヌの妹マリーが1897年に住んでいた。(1897年1
月30日のセザンヌがソラリに宛てた手紙) 。
5 妻オルタンスと息子の家 • 9, rue Frédéric Mistral. 1891
年2月12日、
スイスへの旅行後、
妻と息子がエクスに戻ってくるよ
うに、
セザンヌは二人の扶養手当てを減らした。
妻オルテンスは
義理家族とは不和の仲だったので、
セザンヌは妻と息子をこのア
パルトマンに住まわせ、
自分は母と妹がいるジャス・ド・ブッファン
の別荘に住んだ。
6 デッサン学校－グラネ美術館 • Place Saint-Jean-de-Malte.
セザンヌは1857年から1862年のあいだ実物モデルとデッサン
のコースに通った。
デッサンのモチーフは美術館に所蔵されてい
る石膏像や大理石像だった。
1859年8月25日、
セザンヌは学校
の絵画賞で２位を受賞した。
7 サン・ジャン・ドゥ・マルトゥ教会 • Place Saint-Jean-de-Malte.
セザンヌの母の葬儀が1897年10月27日に執り行われた。
.
8 白色苦行会礼拝堂 • Rue du Maréchal Joffre. グラネ美術館
に寄贈されたブルギニョン・ド・ファーブルグール氏のコレクション
が1866年から1876年の10年間、
この旧礼拝堂に展示されてい
た。
1866年の10月19日、
セザンヌは友人のゾラにこう書いている。
『美術館のジベール神父がブルギニョンのコレクションを見に誘
ってくれた。
僕はそこにバイユとマリオンとヴァラブレーグと行って
きたけど、
全部たいしたことなかったよ』。
9 サン・ピエール墓地 • セザンヌは1906年10月24日にこの墓
地に埋葬された
（通路6番）
。
セザンヌのアトリエを美術館とするこ
とに力を尽くした美術史家のジョン・リウォルドの遺灰も1994年
からこの墓地に置かれている。
| 19
10 セザンヌの生家 • 28, rue de l’Opéra. ポール・セザンヌは、
オ
ーブ嬢のキリスト降誕寄宿学校近くの、
ミシェル姉妹が運営して
いる慈善病院で1839年1月19日に生まれた。
11 フィリップ・ソラリのアトリエ • 彫刻家フィリップ・ソラリ(1840
年～1906年) は、
セザンヌの幼友達だった。
エミール・ベルナールの家 • 9, rue de l’Opéra. 1904年2月4
日、
画家のエミール・ベルナールはエジプトからマルセイユ港を通
って帰宅する折、
エクスに住むセザンヌを初めて訪ねた。
13 セザンヌが住んだ家
（1878～1881年）
、後のコニル家族の家
• 20, rue Émeric David. 9月16日頃、
セザンヌの母はエスタッ
クの街を離れ、
家族はこの家に移り住む。16 500 フラン相当
のこの家は、
セザンヌの妹ローズの贈与財産の一部だった。セザ
ンヌの甥・姪の誕生：1882年10月3日マルト＝アンナ＝マリー・
コニル、
1885年5月3日マリー＝アントワネット＝ポール・コニ
ル、
1888年12月27日マリー＝ローズ＝アメリー・コニル、
1892
年9月20日ルイ・コニル。
12
14 画家アシル・アンプレールの家 • 15, rue Émeric David セザ
ンヌはローヴのアトリエの1階に移る前に、
ここに1ヶ月いて、
マダ
ムSのアパルトマンを借りていた。
15 ミラボー通りの父親の帽子店 • 55, cours Mirabeau. ルイ
＝オギュスト・セザンヌの家。ルイ＝オギュスト・セザンヌ
（ポー
ルの父親）
は、
エクスの毛織業 Dethésで働いた後、
帽子業を習
得するためパリへ赴く。
1825年パリから戻った彼は、
この住所に
あった Carbonnelの工房で働き、
帽子製造で工員として働いて
いたアンヌ＝エリザベット・オベールと出会う。
ポールの誕生後、
アンヌ＝エリザベット・オベールはポールとともに子供の父親の
家に移り住んだ。
20 |
16 カフェ・デ・ドゥ・ガルソン • 53 bis, cours Mirabeau (Gantès
ホテルの1階). 1906年10月7日、
セザンヌは息子にこう書いてい
る。
「昨日、
夕飯前の4時から7時頃までカプドゥヴィル
（薬剤師）
、
ニ
オロン
（画家）
とフェルナン・ブテイユ
（弁護士）
らとカフェ・デ・ドゥ・
ガルソンで過ごしたんだ」
。
17 母親のアパルトマン • 30, cours Mirabeau. セザンヌの母親
は1895年からここに住んだ。
1897年の6月から9月まで、
ポール・
セザンヌは毎晩ここを訪ねて母親と一緒に夕食をとった。
「彼は夕
食をとり、
母親と過ごす。
母親の面倒を優しく見る。
彼女は体が自由
に動かせないので、
セザンヌが車で散歩に連れて行き、
ジャスの光
に浴びさせる。
彼は痩せて子供のようにかぼそい母親を、
車から椅
子までまだしっかりした自分の腕に抱きかかえて運ぶ。
彼は愛情た
っぷりの冗談をたくさん母親に聞かせてやる」
。
セザンヌの母親は、
この家で1897年10月25日に死去した。
18 セザンヌの家
（1844～1850年）• 14, rue de la Glacière.
ルイ＝オギュスト・セザンヌが、
1844年の結婚当時に正式に届
け出ていた居住所。
1844年1月１０日に作成された結婚契約書
には、
ルイ＝オギュスト・セザンヌは、
旧帽子製造職人、
家主、
無
職と記載されている。
19 バニエ通りの噴水 • １９２６年、
画商のアンブロワーズ・ヴォ
ラールが彫刻家リシャール・ギノ作のブロンズ製メダイヨンを街
に贈呈した。
ギノは有名な彫刻家マイヨールの弟子で、
メダイヨン
にはルノワールのデッサンによるセザンヌの肖像が彫られている。
20 マドレーヌ教会 • Place des Prêcheurs. ポール・セザンヌの洗
礼がこの教会で１８３９年2月20日に行われた。
妹マリー・セザン
ヌも１８４１年7月7日に洗礼を受ける。ルイ＝オギュスト・セザン
ヌとエリザベット・オベールの結婚式は1844年1月30日にここで
挙げられた。
ポールのもう一人の妹ローズ・セザンヌと、
マキシム・コ
ニルの結婚式は１８８１年2月27日に執り行われた。
| 21
21 ジョアキム・ガスケの家 • 30, rue Portalis (旧rue SaintLouis). 詩人で作家のジョアキム・ガスケ
（1873年～1921年)が
セザンヌのために１８９６年、
ポーズを取る。
セザンヌが描いた中で
も有名な肖像画に数えられているこの作品は、
プラハ国立美術館
に所蔵されている。
セザンヌは Boulegon通り23番地にあるアパル
トマンの改修工事の際
（1899年）
に、
ガスケの家に泊まっていた。
22
セザンヌの母方祖母の家 • 23, rue Suffren.
23 サン＝ジョセフカトリック学校 • 16, cours Saint-Louis. セザ
ンヌは１８５０年から1852年まで、
この学校に通っていた。
ここで
彼はアンリ・ガスケに出会った。
（アンリ・ガスケは、
詩人で美術評論
家のジョアキム・ガスケの父）。
セザンヌ最後の居住家 • 23, rue Boulegon. 1899年秋、
ジ
ャス・ド・ブッファン別荘の売却後、
セザンヌは最後の居住となる
ここに引越す。
肋膜炎をこじらせて1906年10月23日の午前7
時に死去する。
24
父の銀行
（移転後）• 13, rue Boulegon. 1856年、
銀行はこ
の新住所に移転した。
パリから戻ったポール・セザンヌは、
ここで
働くことを承諾する。
25
26 公立学校 • Rue des Épinaux. セザンヌが1844年から1850
年まで通った学校。
ここで後に彫刻家となるフィリップ・ソラリと
出会う。
27 セザンヌの家
（1850～1870年）• 14, rue Matheron. 1854
年6月1日、
妹のローズ・セザンヌが誕生する。セザンヌは青年期
をこことジャス・ド・ブッファン別荘で過ごす。
1860年の国勢調査
では、
ポール・セザンヌはこの住所の居住者で
「銀行員」
として記
載されている。
22 |
28 市庁舎 • ポール・セザンヌとオルテンス・フィケの結婚式が
1886年4月28日に執り行われた。
29 父の銀行 • 24, rue des Cordeliers. セザンヌとカバソル銀行
は、
資本金100 000フランで1848年6月1日に開店した。
30 サン＝ジャン・バティスト・デュ・フォブール教会 • 34, cours
Sextius.
1886年4月29日、
役場での婚姻をすませた翌日、
ポール・セザン
ヌとオルテンス・フィケがこの教会で結婚式を挙げた。
ポールの
父、
ルイ＝オギュスト・セザンヌの葬儀はその数ヶ月後の1886年
10月24日に執り行われた。
31 大学法学部 • Place de l’Université. セザンヌは1858年12月
16日にこの法学部へ入学。
最初の試験に合格するものの、
1860
年の最終学年の新学期に登録せずに中退し、
学士号をとらなかっ
た。
学士号をとっていれば、
弁護士や司法官として仕事ができた。
32 サン・ソヴール大聖堂 • 34, place Martyrs de la Résistance
妹のローズ・セザンヌの洗礼が1854年6月5日に行われる。
ポー
ル・セザンヌの葬儀は、
ここで1906年の10月24日10時に執り
行われた。
「日曜日、
私たちはミサへ行ったものだった。
彼は一張
羅を着て行った。
彼は製造所の信者席に座って、
熱心にミサに参
列していた。
わたしは以前、
この場所で、
「燃える柴」
（旧約聖書の
「エジプト記」
に出てくる場面）
の大きな絵の下でセザンヌを見た
が、
その絵に出てくるモーゼに彼は不思議と似ている気がした。
」
(エミール・ベルナール) 。
| 23
ガイドツアー
ザンヌの足取りをたどって
• 徒歩ガイドツアー
（2時間）
• 出発エクス・アン・プロヴァンス観光局
• 4月1日-10月31日　木 | 10：00
• 均一料金 9€(グラネ美術館セザンヌ特別室の閉館期間を除く）
| 割引料金 5€ (25歳以下の学生、
お身体の不自由な方、
60歳以
上、
大家族）| 無料　7歳未満
+33 (0)4 42 16 11 61
エクスカーション
観光局
300, avenue Giuseppe Verdi
BP 160
13605 Aix-en-Provence cedex 1
+ 33 (0)4 42 16 11 61
[email protected]
aixenprovencetourism.com
開局時間月曜日から土曜日8時30～19時 / 日曜日・祝祭
日10時～13時および14時～18時|
シーズンによっては時間延長: 詳細はお問合わせを | 閉
鎖日1月1日、5月1日、12月25日
セザンヌとワイン街道 «新ツアーコース
• セザンヌのアトリエ見学
（入場料別）
とセント・ヴィクトワール
山の景観スポット
• 出発：エクス・アン・プロヴァンス観光局
• 4月1日-10月31日　月、水、金 | 10：00 > 14：00
• 一般料金 59€ | 割引料金 29.50€ (2-12歳)
+33 (0)4 42 16 11 61
受付、
インフォメーション販促/コミュニケーション、
製作/商品化、
企画、
運営イベント、
ショップ運営
などの活動。 www.marque-nf.com
セザンヌ街道、
ワインとマルセイユの秘密
• ミニバスによる解説付きツアー（セザンヌのアトリエ見学<入場
料別>とセント・ヴィクトワール山の景観スポット）
• 出発：エクス・アン・プロヴァンス観光局
• 4月1日-10月31日　月、水、金 | 10：00 > 20：00
• 一般料金 99€ | 割引料金 49.50€ (2-12歳）
© 2015 - 企画デザイン piquetdesign | 写真 DR JeanClaude Carbonne, エクス・アン・プロヴァンス観光局
地図 agence Saluces, Avignon 表紙「帽子をかぶった
自画像」1894年 60 x 49 cm 東京ブリジストン美術館蔵
+33 (0)4 42 16 11 61
24 |
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