平成28年度 大学院 生物資源学研究科 パンフレット

福井県立大学大学院
Graduate School, Fukui Prefectural University
生物資源学研究科
Graduate School of Bioscience and Biotechnology
博 士
前期 後期
課程 課程
生物資源学専攻 / 海洋生物資源学専攻
■少人数教育によるきめ細かな研究指導
■多彩な専任教員と各分野の第一人者からなる充実した教授陣
■最先端設備を用いた特色ある基礎および応用研究
■地域の中核的シンクタンクとして社会に貢献
公立大学法人
福井県立大学
Graduate School of Bioscience and Biotechnology
地域、日本、世界そして未来の人々の幸せな日常のために
食糧・エネルギー・環境問題など、21 世紀に生きる私たちは数多くの困難に出会っています。これらの問題を解決することは、日本はもとよ
り世界の人々の幸せな生活のために大切であるとともに、未来に生きる人々に対する私たちの責任でもあります。福井県立大学大学院生物資源
学研究科では、このような生物資源に係わる諸問題を解決するために、
「生態系のしくみの解明と保全」、
「遺伝資源の解析」、
「品種改良の新技術開
発」、
「生物資源の開発と高度有効利用」、
「生体分子の機能解明と応用」などを重点課題として、最新の設備のもとで独創的な基礎研究と応用研究
を推進しています。
現象の本質を見極め適切に対処できる人材の育成
責任ある社会人として必要な教養と倫理ならびに生物資源に係わる高度な専門知識と技術を身につけ、価値観のゆらぐ現代社会において、現
象の本質を見極めて最新の専門知識と先端技術による適切な対処ができる人材の育成を目指した教育を推進しています。そのため、学部におけ
る学術教養・社会倫理ならびに専門基礎教育を踏まえ、各研究領域において徹底した少人数教育と最新の機器を用いた実験を行い、博士前期課
程では、高度な専門知識と技術ならびに深い教養をもち現代社会が抱える諸問題の解決と社会の発展を担う技術者を、さらに博士後期課程では、
それに加えて自立した指導的研究者を育成しています。
あなたの豊かな個性と感性、そしてやる気を求めています
農学、水産学を含め、生物資源学に対する社会の要請・期待はますます大きくなっています。陸と海の多様な生物に興味と関心を持ち、生物資
源に係わる科学分野の勉学と研究に強い意欲をもって取り組み、将来、社会の多様な場で高度な専門的知識と技術をもとに、地域社会、日本、世界
そして未来の人々の幸せのために働く意欲と希望を持った学生の入学を、福井県立大学大学院生物資源学研究科は求めています。
生物資源学専攻
生物資源学専攻は、応用生化学、分子機能科学、分子生物学、植物資源学の4つの専門種目
で構成され、自然との共生を基軸に、食糧・エネルギー・環境などの諸問題の解決を目指
しています。
研究力の向上を志し、これらの諸問題の解決に積極的に取り組む大学院生の
入学を歓迎します。
応用生化学
生体機能の解明とその工学的応用に関する基礎研究として、
タンパク質・酵素の立体構造解析、タンパク質工学を利用し
た機能改変、新規分子素子の設計および高感度分析法の開発、
バイオセンサーやバイオ電池の開発、生物電気化学的手法を
用いた生体膜モデル系の基礎研究とその応用に関する研究な
どを行っています。
生体高分子用X線回析装置
分子機能科学
応用微生物学分野:有用微生物の探索、微生物機能に関する
基礎および応用研究を行い、産業目的に活用できる有用物質
や機能の開発を目指しています。
機能食品学分野:各種食品成分が示す多彩な生理機能を動物
組織や細胞レベルで究明し、機能発現機構を解明するととも
に、微生物酵素などを利用した機能性食品の創製を目指した
基礎研究を行っています。
微生物の分離
分子生物学
高等植物細胞の諸機能を生化学、分子生物学、分子細胞生物学
の手法を用いて、遺伝子やタンパク質の機能を解明すること
を目指しています。具体的には、高等植物特有のシグナル情報
伝達系、病気抵抗性、プログラム細胞死の仕組みの解明を行っ
ています。更に、これらの成果を応用して新規植物資源の開発
を試み、食糧分野や環境分野への貢献を目指しています。
実験植物育成室
植物資源学
遺伝資源学分野:作物とその近縁野生植物について、現地調
査、実験系統の遺伝分析を行うとともに、有用形質の発現機構
を分子生物学的に解析し、その育種的利用を図っています。
植物環境学分野:植物と環境の相互作用を生態学的、生理学
的に究明するとともに、環境保全に配慮して植生を管理する
方法や植物の機能性を高める方法を開発しています。
実験研究圃場と温室
海洋生物資源学専攻
海洋生物資源学専攻は、水圏生物学、海洋生物培養学、海洋生物資源利用学、海洋生態環
境学、海洋社会科学の5つの専門種目で構成され、海洋環境の保全と制御、海洋生物資源
の育成、食糧等への有効利用に関する研究を行なっています。
水 圏 生 物 学
分子生物学・生理学・生化学などを基盤とした分子生理学的
手法を用い、水圏の一次生産を担う藻類を対象に、独立栄養的
生育維持、無機窒素代謝系、生活環や生殖に関わる制御機構、
藻類と微生物やウィルスとの相互作用、種分化などに関する
基礎的な教育や研究を進め、水圏基礎生産の解析や制御に必
要な生物学的基礎知見の集積を行っています。
藻類の遺伝子解析
海洋生物培養学
海洋生物の増養殖技術の新たな展開を目指し、海洋環境にお
ける資源生物の生育の実態に根ざした理論的および応用的な
研究を行っています。フィールドから分子生物学に至る生物
学的手法を駆使して、特に、魚介類の系統、食物網、生態、成長
制御、成熟産卵の制御、生体防御などを研究し、増養殖技術開
発へとつなげています。
仔稚魚の画像解析
海洋生物資源利用学
海洋生物資源に含まれる各種生体成分、特にタンパク質とエ
キス成分の栄養性、呈味性、物性および生体調節作用などの機
能特性を分子レベルで解析するとともに、貯蔵・加工中に起
こるそれらの変化のメカニズムとその制御に関する知見を集
積することを通じて、海洋生物資源の有効利用に資すること
を目指しています。
アミノ酸配列の解析
海洋生態環境学
水圏生態系の物質循環・代謝の視点から環境動態を総合的に
理解し、生物生産と環境の保全・改良に役立てるため、微生物
作用や、水圏生物と環境因子との相互作用の解明、生態系解析
のための分析手法の開発を行っています。また、生態環境を活
用・向上させて、環境浄化、環境生物を増産させるための環境
造成工学の発展を推進しています。
若狭湾の海洋構造の探求
海 洋 社 会 科 学
水産資源は、生産・加工・流通・消費という各段階を経過し、
多様な食品に生まれ変わり、最終的に有用なタンパク源とし
て人間の生命を維持する食料となります。本研究分野では、こ
うした食料産業としての水産業の重要な役割を重視するとと
もに、加工・流通・消費に至る諸課題に対して社会科学の立
場からの教育・研究を行っています。
流通調査実習
C a m p us
■福井キャンパス
生物資源学部棟
■小浜キャンパス
海洋生物資源学部棟
支援制度
フィールドワーク研修旅費(博士前期課程対象)
授業の一環として、実地調査、情報収集等の研修
活動を行う場合において、その研修に要する旅費を
助成します。
ティーチング・アシスタント(博士前期課程対象)
学部生の実習等において、教育補助業務を行う院
生に対して報償費を支給します。
長期履修制度(博士前期課程対象)
職業を有している等の事情により、2 年では履修が
困難な場合、2 年分の授業料で 3 年または 4 年かけて
履修することができます。
学会等参加旅費(博士後期課程対象)
自らの研究成果を発表すること等を目的として、
学会、シンポジウム等へ参加する場合において、そ
の参加に要する旅費を助成します。
リサーチ・アシスタント(博士後期課程対象)
教員が行う研究プロジェクト等において、研究補
助業務を行う院生に対して報償費を支給します。
入学試験概要
■募集人員
課 程
博士前期
博士後期
■入試科目
専 攻
入学定員
一 般
社会人
外国人留学生
生物資源学専攻
12名 12名程度
若干名
若干名
海洋生物資源学専攻
12名 12名程度
若干名
若干名
生物資源学専攻
4名
4名
海洋生物資源学専攻
4名
4名
課 程
募集区分
一 般
社 会 人
外国人留学生
博 士 後 期
博士前期
試験科目
英 語 専門科目 口述試験 小論文
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※これまでに出題された問題が必要な場合、下記に問い合わせてください。
■生物資源学専攻
問い合わせ先
福井キャンパス 教育推進課
〒910-1195
福井県吉田郡永平寺町松岡兼定島4−1−1
TEL 0776−61−6000㈹ FAX 0776−61−6012 URL http://www.fpu.ac.jp
■海洋生物資源学専攻
問い合わせ先
小浜キャンパス 企画サービス室
〒917-0003
福井県小浜市学園町1−1
TEL 0770−52−6300㈹ FAX 0770−52−6003
Fukui Campus
Obama Campus
福井キャンパス
丸岡↑
小浜キャンパス
金沢↑
丸岡I.C
国道
号
医学部
本線
北陸
JR
九頭竜川
ショッピング
センター
平
山永
勝
国道8号
フェニックス通り
福井県庁
国道416号
福井北I.C
江↓
敦賀↓
若狭高校
小浜市役所
小浜漁港
多田川
小浜I.C
南川
公立小浜病院
JR小浜線
福井I.C
〈京福バス〉
若狭町→
北川
小浜簡易裁判所
雲浜小学校
←舞鶴
国道158号
JR福井駅
福井県立大学
小浜キャンパス
小浜中学校
勝山→
北陸自動車道
鉄道
ぜん
若狭高校
海洋キャンパス
松岡駅
寺線
中央卸売
市場
えち
162
小浜湾
舞
鶴若
狭自動車道
西津公民館
福井県立大学
福井キャンパス 福井大学
JR小浜駅
敦賀→
国道27号
〈コミュニティバス〉
JR福井駅前市内バスのりば
JR小浜駅よりバス
(あいあいバス)
で約10分
10番27系統 大学病院新田塚線、
「西津公民館前」下車、徒歩15分
11番33・34・35・37系統 大学病院線、
「県立大学」下車(所要時間約35∼40分)
〈乗用車〉
JR 小浜駅より約 10 分
〈乗用車〉
舞鶴若狭自動車道 小浜 I.C より約 5 分
JR 福井駅前より約 20 分
北陸自動車道 福井北 I.C より約 10 分
交通アクセス
福井北I.C
江市
敦賀JCT
小浜I.C
舞鶴若狭自動車道
2014年7月開通
舞鶴若狭自動車道
公立大学法人
福井県立大学
Fukui Prefectural University
大学院生物資源学研究科
Graduate School of Bioscience and Biotechnology
2015年 作成