平成27年度事業計画書

平成27年度事業計画
平成27年度事業推進の基本方針
平成27年度の事業は、会員の食品衛生に係わる検査業務の円滑な推進と検査技術
の向上を目指し、基本的に、以下に示すような事業項目について推進する。
1.行政及び関連団体からの食品衛生検査に係わる情報提供及び検査命令、アウ
トソーシングの受託対応状況等についての調査と取りまとめを行う。
2.行政からの入手情報及び調査事項に関する会員からの問い合わせ、要望等に
対して行政との連絡を密にし、適切に対処する。
3.会員の検査技術水準の向上と均質化を目指し、技術研修会及び業務管理研修
会を開催する。
4.行政主催の試験法の改正及び検査手技等についての検討会並びに他団体主催
の講演会等への参加、協力を行い、入手した食品衛生検査に係わる情報等につ
いては、研修会を通じて会員への提供に努める。
5.食品事業者及び関連団体等からの食品衛生検査、会員における検査受託状況
情報に係わる問い合わせ事項等への適切な対応を行う。
平成27年度の事業計画
1.食品の衛生検査に係わる調査及び研究に関する事業
行政、国公立機関から依頼される、会員における輸入食品検査実施に関する
情報提供並びに調査事項等への協力を行う。
また、会員からの試験検査遂行上に係わる問い合わせ事項、要望事項等につい
ては適切に対応し、会員の検査業務の円滑な遂行に資するように努める。
(1)厚生労働省、検疫所等からの会員への行政情報の提供依頼及び調査依頼等へ
の対応
1)輸入食品検査に係わる法改正、試験法改正並びにモニタリング検査のアウト
ソーシング等に係わる行政情報(通知、事務連絡等)を会員へ提供する。
2)検査命令発出時の、輸入食品検査に係わる受託対応状況の調査依頼は、会員
から対応状況について情報を入手し報告する。
3)会員からの問い合わせ、要望事項等については、調整後、行政への打診する。
(2)厚生労働省、国公立機関からの調査研究等の協力依頼への対応
1)公定書作成、ガイドライン作成及び検討会・勉強会開催等への参加、協力を
行う。
2)行政検査に係わる試験法の検討会及び厚生科学研究班等への参加、協力を行
う。
(3)食品輸入業者、食品事業者、関連団体等からの問い合わせへの対応
会員の食品検査の受託対応状況(受託品目、受託の可否等)に係わる問い合
わせ等に対して適正に対応、対処する。
2.検査従事者の技術力の向上に係る研修又は講習に係わる事業
検査従事者の検査技術力の向上並びに検査施設の技術水準の均質化を図る目的
として技術研修会を開催する。
平成27年度の研修会開催事業計画は、会員からのアンケート調査結果を参照し、
技術検討部会を中心に、基本的事項について検討、作成する。
(1)技術検討部会における研修会開催についての基本的な確認事項
1)輸入食品の行政検査に係わる課題を中心に研修会を継続開催する。
2)座学研修会または必要に応じて実技研修会を開催する。
3)平成27年度は、初心者研修会は開催しない。
4)法改正や試験法改正等に係わる解説や試験法等についての研修等が必要な場
合には、その都度、開催の可否について検討する。
(2)平成27年度開催予定の技術研修会とその概要
1)マイコトキシン研修会(半日座学研修、8月下旬~9月期開催予定)
研修概要
①アフラトキシンM1を中心に行政動向・試験法・検査手技等の課題
②新しい規制の発出時には、実技研修についての課題
2)食品添加物研修会(半日座学研修、10月期開催予定)
研修概要:
①食品添加物の最新情報及び海外の話題
②第9版食品添加物公定書に関する改訂内容及び分析法について
③食品添加物の検査法及び検査手技に係わる対応(パネルディスカッショ
ン)
3)微生物研修会(1日座学研修、11月期開催予定)
研修概要
①リステリア・モノサイトゲネスを中心とした行政動向
②試験法・検査手技・精度管理等の課題
4)器具・容器包装研修会(1日座学または実技研修、12月期開催予定)
研修概要
①食品衛生法に関する、国際化、規格基準の動向について
②器具・容器包装試験法に係る検討事項:検査実施上の注意点、バラツキ
の評価、精度管理やデータ解析手法の解説等
③表面積測定、材質鑑別、異物分析等の実例紹介等
5)残留農薬研修会(1日座学研修、平成28年1月期開催予定)
研修概要
①食品中の残留農薬等の規制と動向について
②残留農薬等公示試験法及びコーデックス残留農薬部会(CCPR)の話題
③検疫所・自治体等の残留農薬等の検査体制と運用について
④残留農薬等分析の精製手技及び機器分析による事例紹介等
(4)厚生労働省、国公立機関及び関連機関主催の分析法検討会並びに勉強会等へ
の参加、協力
厚生労働省及び国立医薬品食品衛生研究所主催の分析方検討やガイドライン
作成等係わるに検討会等に参加、協力し、会員からの意見、要望等が反映でき
るように努める。
(5)食品衛生関連の学会、研究会等からの関連情報の入手と参加
学術講演開催等へ参加し、入手情報を研修会開催へ反映出来るように努める。
3.食品衛生思想の普及啓発に関する事業
会員へ以下のような開催情報の提供を行い、食品衛生思想の啓発に努める。
(1)食品衛生管理・指導に係わる情報の提供
食品衛生関連事業団体等から入手した食品衛生管理に係わる行政情報(法改
正、通知等)、あるいは講習会開催情報を提供する。
(2)「第40回米国食品衛生調査団」(公益社団法人日本食品衛生協会主催)開催に
ついて協賛し、開催案内に関する情報を提供をする。
(3)「フードセーフティージャパン2015」(一般財団法人食品産業センター及び
公益社団法人食品衛生協会主催)開催案内に関する情報を提供する。
4.食品衛生に関連する検査機器および検査手技の改良に関する事業
(1)会員の検査業務に支障をきたすような事態(標準品、分析器材、分析用の溶
媒、ガスの供給不足)が生じた際には、会員の検査事業の遂行状況及び検査手
技の変更等の問題点等について行政との連携を取りながら対処する。
(2)賛助会員や関連事業団体が有する食品衛生検査に係わる検査手技、検査機器
・器材の使用・管理等についての有用な情報について会員への提供に努める。
5.登録検機関における検査業務の管理に係わる事業
(1)会員から提示される検査業務管理上の問題等については、必要に応じ、輸入
食品検査部会を中心に検討を行い、行政の指導下、問題の解決、改善に向け適
切に対応する。
(2)精度管理研修会及び業務管理研修会を開催し、業務管理水準の向上に努める。
平成27年度開催予定の精度管理研修会及び業務管理研修会とその概要
1)精度管理研修会(1日座学研修、7月期開催予定)
研修概要
①策定中の規格・試験法の進捗状況・外国検査機関制度の運用実態・改正清
涼飲料水規格試験の運用上の注意点等
②平成26年度の立入り検査結果
③CODEXの話題、機器管理手法について
④内部精度管理の運用事例紹介等
2)業務管研修会(1日座学研修、東京・大阪:平成28年2月期開催予定)
研修概要
①立入検査結果
②CODEX・CCMASでの検討・提言について
③微生物標準試験法検討委員会の話題
④平成27年度外部精度管理結果、内部点検の運用事例紹介等
3)厚生局主催の検査精度管理業務研修会へ参加する。
6.国際協力に関する事業
1)会員の中から、例年開催されるCODEXのCCMAS会議へ出席するテク
ニカルアドバイザーを推薦し、検討課題等の必要な情報の入手に努める。
2)CCMAS連絡協議会(国立医薬品食品衛生研究所)へ代表機関が参加し、
会員の検査事業推進に係わる事項についての意見、要望等の提言を行う。
7.その他
(1)「検査事業者賠償責任保険」等の団体加入保険の加入促進
食品検査業務遂行上の事故発生時における保証責務を担保する事を目的とし
て、未加入会員への検査事業者賠償責任保険及び役員賠償責任保険への加入推
進に努める。
(2)未加入会員への加入促進
未加入の登録検査機関申請機関からの加入依頼に対しては、前向きに対処す
る。
(3)未加入賛助会員への加入促進
非賛助会員のメーカー及び関連団体等に対しては、加入を促し、検査業務及
び管理業務に係わる幅広い情報の入手と会員への提供に努める。