地域安全学会・東日本大震災連続ワークショップ 2015 in 気仙沼を開催

地域安全学会・東日本大震災連続ワークショップ 2015 in 気仙沼を開催・研究発表
しました(2015/10/03-04)
テーマ:東日本大震災,災害科学
場 所:宮城県気仙沼市
10 月 3 日(土)~4 日(日)の 2 日間,地域安全学会「東日本大震災連続ワークショップ 2015
in 気仙沼」が開催されました(主催:地域安全学会,共催:気仙沼市/東北大学災害科学国際研
究所)
.同学会では,東日本大震災を契機とした今後の復興と防災について議論を深めていくこと
を目的にして,東日本大震災発生以降,通常の研究発表大会とは別に同ワークショップを開催し
ています.2012 年は福島県いわき市,2013 年は岩手県大船渡市,2014 年は岩手県宮古市,
4 回目となる今回は,宮城県気仙沼市での開催となり,研究発表会・現地見学会からなるワーク
ショップが開催されました.
1日目の研究発表会では国内外より約 50 名が参加し,当研究所からは丸谷浩明教授(人間・
社会対応研究部門)
,佐藤健教授,佐藤翔輔助教(情報管理・社会連携部門)
,杉安和也助教(リー
ディング大学院)が下記 6 件の研究発表を行いました.これらの研究発表には,本研究所所員と
の共同研究成果3件(共同研究者:今村文彦教授(所長/災害リスク研究部門)
,松本行真准教授
(リーディング大学院),安倍祥助手(寄附研究部門),寅屋敷哲也助教(人間・社会対応研究部
門)
)に加え,外部研究者との共同研究成果が2件含まれています.
筆頭発表としては,当研究所のものが最も多く,被災地での活発な研究・社会連携活動を紹介
しました.各発表者の講演題目等は次の通りです:
題目
杉安和也,松本行真,安倍祥ら:東日本大震災以降の津波避難訓練事例:2014 年度における
福島県いわき市平薄磯地区での取り組み
丸谷浩明,寅屋敷哲也:東日本大震災の被災企業ヒアリングを踏まえた事業継続の必要要素
佐藤健:東日本大震災時の保健医療活動のための情報共有システムの緊急構築
重川希志依,佐藤翔輔ら:仙台市シルバー人材センターが生活再建支援活動に果たす役割と今
後の課題
河本尋子,佐藤翔輔ら:生活再建支援施策に関連するプロセスの可視化
佐藤翔輔,今村文彦:東日本大震災の経験を踏まえた「教訓」のオンライン発信-その1:研
究者の見解にもとづく教訓抽出・共有の試み-
※著者名は,筆頭者と研究所構成員のみ記載.下線は研究所構成員.
2日目の現地見学会では,国内外からの参加者 30 名を対象に,気仙沼市鹿折地区の嵩上げ工
事エリア,南気仙沼地区の防潮堤建設現場,震災遺構保存される予定の旧気仙沼向洋高校,リア
ス・アーク美術館常設展示の東日本大震災の記録と津波の災害史,さらには陸前高田市奇跡の一
本松周辺の嵩上げ事業地区を見学しました.
同ワークショップの企画は地域安全学会 東日本大震災特別委員会(委員長:村尾修教授(地
域・都市再生研究部門)
,委員:杉安和也助教,佐藤翔輔助教,他)が行い,その運営に際して
は気仙沼市危機管理課・都市計画課の皆様,東北大学災害科学国際研究所気仙沼サテライトオフ
ィスより多大なご支援・ご尽力をいただきました.ここに厚く御礼申し上げます.
文責:杉安和也(リーディング大学院),佐藤翔輔(情報管理・社会連携部門)
,安倍祥(寄附研究部門)
(次頁へつづく)
会場の様子(左:開会式,右:村尾修教授からの開会挨拶)
研究発表会(左:丸谷浩明教授,右:佐藤健教授)
研究発表会(杉安和也助教)
現地見学会(鹿折地区の嵩上げ工事エリア)
現地見学会(左:南気仙沼地区の防潮堤建設現場,右:震災遺構 旧気仙沼向洋高校)
ワークショップ参加者