生物環境科学研究所 大阪(大阪府大阪市)、宝塚(兵庫県宝塚市) 沿革 生物環境科学研究所は、当社における安全性評価を一層強 最先端技術を proactive に 活用する安全性評価研究所 の法対応、および国際化 学工業協会協議会の 化・充実するために 1955 年に大阪製造所研究部農薬課として Global Product Strategy、 発足しました。その後、1984 年に農薬関係および医薬関係の安 環境省のエコ・ファースト 全性研究部門を統合して安全性研究所として宝塚地区に設立 制度などの自主管理の されました。1988 年には大阪工場構内に日本最大級のヒト健康 対応において、最新の知 影響を評価する安全性研究棟が設立され、環境影響評価を行 見に基づいたサプライチ う宝塚地区とともに 1990 年に現在の生物環境科学研究所に改 ェーンを通じたリスク評価 称されました。 や分類・表示などを行う必要があり、安全性評価の難易度が 現在、当研究所は Responsible Care の拠点として、住友化 生物環境科学研究所(大阪) 益々増しています。 学グループ全製品の全てのライフサイクルについてヒト健康・環 境影響における総合的なリスク評価を実施しており、製品のグロ ーバルな開発、販売に必要不可欠な存在となっています。 研究体制 生物環境科学研究所は健康・農業化学品およびその他の化 学品(一般化学品)の登録に必要な優良試験所規範(GLP)を 取得しており、世界的にも認められた信頼性の高い安全性評価 研究所です。当研究所では、健康・農業化学品、一般化学品 の登録・上市対応のみならず、それら原料、中間体の作業者安 全対応、既存品・上市品の各国法規制の改正対応など多岐に 亘った安全性評価を行っており、研究所独自のプロダクトマネ ージャー(PM)、製品担当(PL)制により、開発・登録の早期達 成および登録・上市後の製品維持・拡販の迅速かつ的確な対 応を可能としています。また、当研究所での各種業務を通じて、 研究員はヒト健康・環境影響分野の専門家にとどまらず、事業 部門と一体となった製品登録・開発戦略も加味した高い水準を 有する専門家集団を維持し続けていると考えています。 一方、安全性評価は日進月歩であり、世界のレベルは日々 高度化しています。例えば、健康・農業化学品においては、国 内外の規制強化に伴う再評価が行われ、毒性発現機構解明や 内分泌撹乱作用、神経・免疫毒性評価が要求されるなど安全 性評価に対 する要求レベ ルが 高まっています。ま た、 Safer Pesticide 志向による低リスク剤の早期開発など開発の難度も増 しています。一般化学品に対しても 2007 年より施行された欧州 REACH、2010 年より段階的に施行されている改正化審法など このため、生物環境科学研究所では、オミックス技術(遺伝 子、タンパク質、内因性代謝物の網羅的解析)、幹細胞(ES、 iPS)などを用いた動物実験代替法、コンピュータシミュレーショ ン手法など科学技術の進展に伴う最先端技術の積極的な活用、 確立により、安全性評価の一層の充実を図り対応しています。 基本方針 生 物 環 境 科 学 研 究 所 は 基 本 方 針 と し て 「 Science 」 、 「Proactive action」、「Speed」 および 「Collaboration/Association」をキーワードに安全性評価を行っています。特に 最先端科学に立脚した安全性評価(「Science」)は製品のグロ ーバルな展開に伴い、今後も非常に重要であると思われます。 また、新規毒性課題・新規試験方法導入等3~5年先を見据え た取り組み(「Proactive action」)も含め、生物環境科学研究所 は世界をリードする高い評価能力の維持・向上に努めています。 更に長年培ってきた安全性基盤技術をベースに独自性の高い ライフサイエンス分野の新規事業の芽を育成することも目指し ていきたいと思います。 国内事業所所在地 ○ 本社・支店 ● 工場・研究所 生物環境科学研究所(宝塚) 生物環境科学研究所(大阪)
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