AsReader 導入の手引 - AsReader Developer

AsReader 導入の手引
株式会社アスタリスク
2015/05/13 版
AsReader 導入の手引
1. 準備.....................................................................................................................................1
1-1. CocoaPods のインストール .......................................................................................1
1-2. プロジェクトの作成...................................................................................................1
2. ASRManager の導入...........................................................................................................2
2-1. Podfile の作成............................................................................................................2
2-2. ASRManger のインストール ....................................................................................3
3. ASRManager の準備...........................................................................................................5
3-1. 拡張子の変更..............................................................................................................5
3-2. Info.plist ....................................................................................................................7
4. ASRManager の使い方 .......................................................................................................8
4-1. Delegate の指定.........................................................................................................8
4-2. ASRManagerDelegate の実装 ................................................................................10
AsReader 導入の手引
1. 準備
1-1. CocoaPods のインストール
インストールされていない場合は、CocoaPods のインストールを行います。Mac の「ア
プリケーション」→「ユーティリティ」を開き、「ターミナル.app」を起動します。すでに
インストールされている方は、飛ばしていただいても構いません。
ターミナルを開いたら、(1)のコマンドを打ちます。エンターキーを押すとパスワードを
求められるので、Mac に設定しているパスワードを入力して、インストールを開始します。
… (1)
sudo gem install cocoapods
インストールが完了したら、(2)のコマンドを打ってセットアップを行います。
… (2)
pod setup
ターミナルに Setup completed の文字が表示されていたら、CocoaPods のインストール
は完了です。
1-2. プロジェクトの作成
Xcode から AsReader を組み込みたいプロジェクトを開きます。
例では、図 1 のように新規でプロジェクト( AsReaderTestProject )を作成します。
図 1 新規プロジェクトの作成
1
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2. ASRManager の導入
2-1. Podfile の作成
CocoaPods でライブラリをインストールするために必要な Podfile というファイルを作
成します。テキストエディタを使用して、図 2 のファイルを作成します。拡張子はありま
せん。
図 2 Podfile
作成した Podfile をプロジェクトフォルダに保存します。
図 3 のように、プロジェクト名.xcodeproj と同じ場所に保存してください。
図 3 Podfile の保存場所
2
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2-2. ASRManger のインストール
Podfile を保存したら、Mac の「アプリケーション」→「ユーティリティ」を開き、
「ターミナル.app」を起動します。ターミナルを起動したら、cd コマンドを使用し、図 4
のように Podfile を保存したプロジェクトフォルダまで移動します。
フォルダまで移動が完了したら、(3)のコマンドを打ち、エンターキーを押します。
… (3)
pod install
図 4 ターミナル
エンターキーを押すと、ASRManager のインストールが始まります。
図 5 のように、Generating Pods project、Integrating client project と表示されていれ
ば、インストールは完了です。
図 5 ターミナル(インストール完了)
また、ASRManager が更新された場合は、(4)のコマンドを実行するだけで、最新の
ASRManager をインストールすることができます。
… (4)
pod update
3
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ターミナルを閉じて、図 6 のように、Podfile を保存したフォルダに、
「Pods」フォルダ、
「プロジェクト名.xcworkspace」、「Podfile.lock」の 3 種類のファイルが作成されたことを
確認します。
ここからは、プロジェクト名.xcworkspace を使用してプログラムを実装していきます。
図 6 作成されたファイル
4
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3. ASRManager の準備
3-1. 拡張子の変更
プロジェクト名.xcworkspace を開いて、図 7 のように、新しくファイルが追加されてい
ることを確認します。
図 7 追加された Pods ファイル
5
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また、ASRManager を使用するために、任意のソースファイルの拡張子を図 8 のように
「ソースファイル名.m」から「ソースファイル名.mm」に変更します。
(a) 変更前
(b) 変更後
図 8 拡張子の変更
6
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3-2. Info.plist
Info.plist ファイルを開き、図 9 のように Supported external accessory protocols を追加
します。Information Property List にクリックすると、文字の横に+のボタンが表示され
ますので、そこから Supported external accessory protocols を選択して、追加します。
図 9 Info.plist への追加
Supported external accessory protocols の左にある三角形のボタンを押すと、アイテム
一覧が表示されます。また Supported external accessory protocols の右にある+ボタンを
押すと、アイテム名を追加することができます。図 10 のように、新しく追加した項目に
「jp.co.asx.asreader.barcode」を記載します。
図 10 識別子の追加
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4. ASRManager の使い方
4-1. Delegate の指定
図 11 のように、AsReader の処理を呼び出したいクラスで、ASRManager クラスをイン
ポートし、ASRManagerDelegate を継承します。
図 11 インポートと継承
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図 12 のように、-(void) viewWillApper:(BOOL)animaited メソッドで、Delegate の指定
を行います。また、画面が遷移する場合は、-(void) viewWillDisapper:(BOOL)animaited
メソッドで、Delegate の破棄を行います。
Delegate の破棄は、[ASRManager sharedInstance].delegate = nil; で行います。
図 12 Delegate の設定
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4-2. ASRManagerDelegate の実装
最後に図 13 のように、Delegate メソッドを実装します。
図 13 Delegate メソッドの実装
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各 Delegate メソッドは、表 1 の状態になった場合に呼び出されます。
必要に応じて、処理を実装してください。
表 1 ASRManagerDelegate
Delegate メソッド
説明
AsReader との接続状態が更新されたら実行されます。
isPlugged が TRUE なら接続状態、
ASRManagerPlugged
FALSE なら切断状態です。
ASRManagerOnBarcodeScanned
バーコード読み取り時に実行されます。
value に読み取ったバーコードの値が入っています。
バッテリー状態を受け取ったら実行されます。
ASRManagerBattery
5 秒に 1 回のペースでバッテリー状態を受け取り、
battery に AsReader のバッテリー残量の値が入って
います。
また、ASRManager は、表 2 のメソッドも提供しています。
表 2 ASRManager メソッド
メソッド
説明
open
AsReader との接続を開始し、電源を ON にします。
close
AsReader の電源を OFF にし、接続を切断します。
setBarcodeEncoding
読み取ったバーコードの値をエンコードする種類を
設定します。
デフォルトは、NSShiftJISStringEncoding です。
startReadBarcodeOnce
レーザー照射を開始します。
stopReadBarcode
レーザー照射を停止します。
Xcode で実行できれば、AsReader の導入は完了です。
※本説明では、Xcode (Version 6.3.1) を使用しています。
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