院内救急対応システム(RRS)普及・導入支援サービス

2015 年 9 月 24 日
日本初
医療機関向け「院内救急対応システム(RRS)普及・導入支援サービス」の提供開始
医療法「医療に係る安全管理のための職員研修」にも対応
損保ジャパン日本興亜リスクマネジメント株式会社(本社:東京都新宿区、以下「損保ジャパン
日本興亜リスク」、代表取締役社長:角 秀洋)は、9 月 24 日から日本国内では初となる医療
機関向け「院内救急対応システム(RRS)普及・導入支援サービス」
(以下「本サービス」)の
提供を開始します。本サービスは、藤谷茂樹氏(東京ベイ・市川浦安医療センター長)、レール
ダルメディカルジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、以下「レールダルメディカル
ジャパン」、代表取締役社長:マイケル D. ヴァン ザント)との協働により提供します。
1. 院内救急対応システム(RRS、Rapid Response System)について
患者の状態が通常と異なる場合、現場の看護師等が定められた基準に基づき、直接、専門チーム
に連絡し、早期に介入・治療を行うことで、ショックや心停止といった緊急事態を「未然に」
防ぐシステムです。「コードブルー(*1)」と異なり、RRS は先手を打つシステムです。
*1 患者の様態が急変した際に、院内放送などで人員を参集し、対応するシステム。
2. 背景
1999年以降、日本では医療安全を重視する動きが高まり、現在に至るまで継続的に様々な取り
組みが行われてきました。こうしたなか、米国では、医療安全実現に向けた全国的なキャンペーン(*2)
においてRRSが導入され、一部の病院では院内心停止率が15%減少しました。
日本では、現在、RRSは、
「医療安全全国共同行動“いのちをまもるパートナーズ”
(日本版100K
(*3)
「急変時の迅速対応」を達成する手段の1つとして
キャンペーン)」 が掲げる行動目標のうち、
推奨されているとともに、近年、諸外国同様に日本でも認証取得をする施設が増加しているJCI
(Joint Commission International)(*4)の認証基準にも含まれています。そのため、日本においても
RRSを導入する医療機関が増えてきています。
このような状況を踏まえ、損保ジャパン日本興亜リスクではRRSの普及・導入を支援するプロ
グラムを体系化し本サービスの提供を開始することとしました。
*2 IHI(米国医療改善研究会)提案による 2005 年「100,000 Lives Campaign(10 万⼈の命を救おうキャンペーン)
」
、2006 年「5 Million
Lives Campaign」。
*3 医療安全全国共同行動“いのちをまもるパートナーズ”は、日本の医療を担う医療者と医療機関(病院・診療所)、医療
の発展を支える学会・医療団体がそれぞれの立場や専門性を活かして連携・協力し、患者と医療者がともに安心してケアに
専念できる環境づくりを目指しし設立された組織。
*4 米国で医療機関の機能評価を行っている非営利組織である The Joint Commission の国際部門で、全世界の医療機関を対象
に医療の質・安全を審査して認証を行っている。なお、The Joint Commission は、公益財団法人日本医療機能評価機構の設立時
にモデルの 1 つとされた組織。
3. 本サービスの概要
(1)内容(主なプログラムメニュー)(各メニューの詳細は【別紙】をご参照)
①RRS 基礎セミナー
:講義(60 分)
②RRS 導入セミナー(基礎):講義+シミュレーション(120 分)
③RRS 導入セミナー(実践):講義+シミュレーション(120~180 分)
1
(2)対象
RRS について関心のある医療機関、RRS 導入予定または RRS 導入直前または導入後の医療機関
(3)特長
・ 日本における RRS の第一人者である東京ベイ・市川浦安医療センター長 藤谷茂樹氏が
講師を務め、現場ですぐに実践できるプログラムを提供します。
・ 救命救急医療関連機器の研究・開発および製造 50 年以上の歴史を持ち、医学教育用
シミュレーターを販売するレールダルメディカルジャパンのサポートにより、本格的な
トレーニングを実施することができます。また、院内で有効活用されていないシミュ
レーターの活用方法についてもアドバイスします。
(4)費用(消費税、交通費別途)(*5)
①RRS 基礎セミナー:15 万円
②RRS 導入セミナー(基礎):30 万円
③RRS 導入セミナー(実践):40 万円
*5 「②RRS 導入セミナー(基礎)
」
、
「③RRS 導入セミナー(実践)
」は、講師 1 名+アシスタント 1 名+シミュレーション専門
スタッフ 1 名派遣費用になります。
事前ヒアリングにより、
シミュレーション教育内容に適した資器材準備をサポートします。
使用器材内容により、費用は変更になる場合があります。
4. 受注目標
本年度(初年度)年間のべ 20 件の受注を目指します。
5. 今後の展開
損保ジャパン日本興亜リスクは、本サービスを通じて、日本の医療機関への RRS 普及を支援し、
医療機関における患者の異常の早期発見・介入によるさらなる異常の悪化の防止、安全管理上の
問題点の抽出、安全文化の醸成および医療安全管理活動に貢献してまいります。
損保ジャパン日本興亜リスクマネジメントについて
損保ジャパン日本興亜リスクマネジメント株式会社は、損保ジャパン日本興亜グループのリスクコンサルティン
グ会社です。全社的リスクマネジメント(ERM)、事業継続(BCM・BCP)、火災・爆発事故、自然災害、CSR・
環境、セキュリティ、製造物責任(PL)、労働災害、医療・介護安全および自動車事故防止などに関するコンサ
ルティング・サービスを提供しています。詳しくは、損保ジャパン日本興亜リスクマネジメントのウェブサイト
(http://www.sjnk-rm.co.jp/)をご覧ください。
サービス内容に関するお問い合わせ先
損保ジャパン日本興亜リスクマネジメント株式会社
医療リスクマネジメント事業部[担当:村松、寺田]
〒160-0023 東京都新宿区西新宿 1-24-1 エステック情報ビル
TEL:03-3349-3501(直通)
報道機関の方からのお問い合わせ先
損保ジャパン日本興亜リスクマネジメント株式会社
営業推進部[担当:田所]
〒160-0023 東京都新宿区西新宿 1-24-1 エステック情報ビル
TEL:03-3349-5468(直通)
以上
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【別紙】プログラムメニューの詳細
コース
①RRS 基礎セミナー
②RRS 導入セミナー(基礎)
③RRS 導入セミナー(実践)
形式
講義
講義+シミュレーション
講義+シミュレーション
所要時間
60 分
120 分
120~180 分
費用
(消費税、
交通費別
途)(*)
150,000 円
300,000 円
400,000 円
対象
RRS について関心の
ある施設
RRS 導入予定の施設
RRS 導入直前または導入後
の施設
コンセプト
RRS の概論を理解し、医療
安全の「軸」としての RRS の
メリットを学ぶ
座学コースに加えて実例
から導入時の問題点を理解
する、またシミュレーション
教育の実際も学ぶ
RRS の質向上のための
方法や他施設の取り組みを
理解する、またシミュレー
ション教育や RRS 症例の
データ解析から医療安全文
化を向上する方法について
も学ぶ
プログラム
1.院内急変対応とは
(RRS とコードブルーとの
相違)
2.RRS 導入のメリット
・気づきと早期対応の
重要性
・データ解析から問題の
抽出
・医療安全の文化構築
3.RRS 導入した病院の
運用例
4.導入における問題点
1.病院内システムとしての
RRS とは
2.導入における必要な準備
(部署、起動システム、
チームなど)
3.RRS 運用病院の実例
(多様性の認識)
4.指導者育成のための
シミュレーション
5.各施設における質疑・
応答
1.RRS の最新エビデンス
2.RRS 導入施設の取り組み
3.RRS の質向上のための
シミュレーション教育の
実際
4.新職員向けのシミュレー
ション教育
5.RRS データ解析による
問題点抽出の方法とその
対策の立て方
*「②RRS 導入セミナー(基礎)」、「③RRS 導入セミナー(実践)」は、講師 1 名+アシスタント 1 名+シミュレーション専門
スタッフ 1 名派遣費用になります。事前ヒアリングにより、シミュレーション教育内容に適した資器材準備をサポートします。
使用器材内容により変更になる場合があります。
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