吉野町の魅力 再発見! (一財)大阪府青少年活動財団 吉野宮滝野外学校だより 野外学校として再び息づく 「旧 中荘小学校」 No.12 身 近 にい る 珍しい 生き物 た ち みなさんはレッドデータブックをご存知でしょうか。 レッドデータブックとは (以下RDBと呼びます)、絶滅が心配されている野生生 物のリスト (レッドリスト) を生息状況や、生息数が少なくなった原因を解説した本です。環境省が作成しているものの他に、各自治体 が作成しているものもあります。吉野町は、 もともと自然に囲まれた場所で、みなさんが当たり前にいるものと思っていたり、あまり 関心がないものが、実は希少な生き物だということがあったりします。今回はこれらを紹介したいと思います。 アカハライモリ (環境省RDB準絶滅危惧) アカハライモリ、 トノサマガエル (環境省RDB準絶滅危惧) どちらも田んぼなどに見かけられますが、全国的に数が激減しています。 ニホンヤモリ (奈良県RDB注目種) 注目種とは奈良県において生物多様性の保全上注目される種の事を言います。 トノサマガエル(環境省RDB準絶滅危惧) ニホンヤモリ (奈良県RDB注目種) オオセンチコガネ(ルリセンチコガネ 奈良県RDB郷土種) オオセンチコガネ、 ゲンジボタル、 ヤマトタマムシ (奈良県RDB郷土種) 郷土種とは県民が大切にしている、 もしくは大切にしたい種のことを言います。オオセンチコガネは動物のフンを食べる甲虫 の仲間ですが、紀伊山地にいるものはとても美しくルリセンチコガネと呼ばれています。ゲンジボタルは吉野町ではまだまだ観 察できますね。タマムシは法隆寺の玉虫厨子(たまむしのずし) で有名です。 カワラバッタ (奈良県RDB希少種) 地味な姿のバッタですが近畿地方では激減しています。 カワラバッタ (奈良県RDB希少種) ゲンジボタル(奈良県RDB郷土種) ヤマトタマムシ(奈良県RDB郷土種) これらの生き物たちは吉野町では割と簡単に観察できます。これ以上数を減らさないためにも大切に守っていきたいものですね。 11 1_よしの8月号.indd 11 15/07/10 13:31
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