看護休暇を取得しましたか? 育児休業の取得について

2015年1月16日
女性部だより
第7号(1)
2014 年度も千教組全組合員を対象としたアンケートを実施しました。
(実施期間 2014年 5 月~6 月)その結果、約1万人の方々からご意見を
いただくことができました。組合員の皆様から寄せられた切なる思い、現場
の生の声をしっかりと受け止め、女性部交渉等に生かしていきます。お忙し
い中、ご協力くださり本当にありがとうございました。
集計結果より、特に看護休暇、定年前退職、妊娠・出産・育児にかかわる
ことについて、学校現場の様子をお知らせします。
※
数値の算出には男性組合員の数も含まれています。
看護休暇にかかわること
看護休暇を取得しましたか?
1年度内180日だった看護休暇が、2012
千葉県教職員組合
女 性 部
千葉市中央区中央
4-13-10
発行責任者
谷井 栄子
編集責任者 情宣部
年度から期間が3年に延長されました。また、
取得したことがある
情宣紙等での取得啓発活動もあり、昨年度は
3.1%
2.9%だった看護休暇の取得率が、今年度は3.1%とわずかながら上昇
73.3%
必要ならば取得したい
しました。必要ならば取得したいと考えている組合員の割合が昨年度73.
7%から73.3%に若干減少したことを考えると、取得したいと考えてい
18.2%
取得は考えていない
制度を知らない
た人が取得できたことの表れであると考えられます。いざ、取得したいと
思った時に二の足を踏むことのないよう、手続きの簡略化や、代替職員の
5.4%
早期配置等の交渉を重ねるとともに、より一層の周知をすすめていきま
す。
定年前退職にかかわること
千教組のアンケートに回答した 2013年度末の退職組合員 438人の
年代別退職組合員の割合
うち 277人の組合員の方が、定年前に退職されています。年代別でみる
と定年を目前にした50代が圧倒的に多いことがわかります。早期退職の
47.3%
36.8%
主な理由としては、20 代は「健康上の問題」「結婚」を挙げる方が多く、
30 代 40 代になると、
「育児」を挙げる方が多くいました。また、50 代
は「健康上の問題」に加え、
「学校の仕事が年々厳しくなるので」や「看
護」等を挙げる方が多く、仕事に打ち込むことが難しくなる要因が複合的
になることが明らかになりました。仕事の多忙化は深刻な問題です。また、
8%
5.7%
育児や看護等、家族のためにやむなく退職を選ぶ人もいます。千教組では、
2.2%
ひとりでも多くの組合員が、定年まで元気に働くことができるよう、人員
20代
30代
40代
50代
定年
の確保や多忙化解消のための制度の見直し、さらに現在ある権利を有効に
活用してもらうための周知に今後もとりくんでいきます。
妊娠・出産・育児にかかわること
「出産した」または「出産を望んでいる」女性は、育児休業の取得につ
いて前向きに考えていることが分かりました。しかし、年度末を理由に代
替者が来なかったり、産前休暇を取得させてもらえなかったりしたという
記述もありました。また、部分休業、育児休暇(育児時間)、育児短時間勤
務については「希望したが、管理職に説得され取得をやめた」
「代替者がい
ないので取得できなかった」
「仕事がたまってしまいそうで、とりたくても
とれない」
「学級担任をしているので行使できない」等の意見もあり、より
一層の管理職への働きかけと、多忙化の解消・勤務状況の改善が必要であ
ると感じました。また、男性の育児参加を後押しすることも大切だと思い
ます。仕事も大事ですが「自分の子どもを自分で育てる」ことが普通にで
きる職場の実現にむけて今後もとりくんでいきます。
育児休業の取得について
2015年1月20日
女性部だより
第7号(2)
各支部の活動を紹介します!
<千葉市支部>
○女性部学習会 ~ 女 性 部 運 動 の 歴 史 と 推 進 ~
<夷隅支部>
千葉市支部では、11月7日(金)に
第1回女性部学習会を開催しました。
講師に元千教組・市教組女性部長、現
在は千葉県退職女性教職員の会会長を
務めていらっしゃいます篠﨑敏子さん
をお招きし、「女性部運動の歴史と推
進」と題してご講演いただきました。
私たちが現在当たり前のように行使
している権利が、どのような歴史的変
遷を経て獲得できたものなのかをわかりやすくお話していただ
きました。私たち教職員に他の労働組合より恵まれた権利が認
められているのは、先輩方が声を上げ地道な努力を積み重ねて
きたおかげであること、また、子どもたちのために平和を守り、
後生に平和へのとりくみを伝えていくことも忘れてはならない
こと等、改めて考えさせられるお話でした。
先輩方が努力の末に獲得してくださった権利を使い、女性が
生き生きと輝いて元気に働くことの大切さを教えていただきま
した。
《参加者の声》
・ 今は当然だと思っている権利や待遇も、多くの女性の先輩方
が闘って得たものだということを知り、感謝の気持ちでいっぱ
いになった。
・ 色々な権利があることがよくわかった。署名など自分ができ
ることを積極的に協力していきたい。
・ 「教え子を再び戦場に送るな」という母と女性教職員の会の
スローガンの意味を深く知ることができた。若い方々にもきち
んと伝え、教え子を守っていきたい。
・ 教職員組合は労働組合というだけでなく、子どもや教職員の
ための教育運動を大切にしているということがよくわかった。
○第 1 回学習会(6 月)
千葉県母と女性教職員の会副会長、小野美代子さんを講師
に迎え「私たちの歩んできた道、歩む道」と題し、女性部活
動の歴史や意義についてお話をいただきました。私たちの職
場環境や生活を守るため、そして、これからの教育を支える
未来の女性教職員のために、みんなで力を合わせて運動して
いくことの大切さを学びました。
○第 2 回学習会(11月)
夷隅支部副部長の石井裕子さんを講師に「女性組合員が知
っておきたい権利」と題し学習会を行いました。看護休暇や
子育て休暇など、さまざまな権利についてクイズを取り入れ
ながらわかりやすく説明し、このような権利を気兼ねなく行
使できる環境を
作っていくこと
の大切さを確認
しました。そし
て、これまで長
い年月をかけて
勝ち取ってきた
権利を行使する
義務と、拡大す
る責任が私たち
にあることを学
びました。
☆女性部夏季講習会
夷隅支部では恒例となった小物革細工作りを行いました。
講師の最首静子さんのお人柄にも惹かれ、毎年参加される方
も多くいらっしゃいます。和やかな雰囲気の中で、プロ顔負
けのすてきな作品ができあがりました。
<長生支部>
○第1回女性部学習会(6月)
<安房支部>
◆オリジナル磁器上絵付け◆
「ピース・スタッフ長生」の徳永路子さん、石井宣子さん、
石川和子さんをお招きし、「ピース・スタッフ長生」の活動
と「疎開と疎開先での生活、戦後の教育制度」についてお話
いただきました。戦争の悲惨さを知るともに、改めて「戦争
を起こしてはならない」と強く感じました。
○第2回女性部学習会(10月)
ジブラルタ生命の平井
さんを講師として、「年
金・医療・介護」につい
て学習しました。今後ど
のように年金制度が変わ
っていくのか、また、将
来に備えどのような準備
をしたらよいのかなど分
かりやすく教えていただ
きました。
☆観劇
8月9日に観劇ツアーを行いました。品川プリンスホテル
でのランチバイキングを
堪能し、その後、劇団四季の
「リトルマーメード」の鑑
賞。そして、六本木ヒルズで
お買い物。昨年に引き続き男
性職員の参加もありました。
参加された方は、それぞれに
充実した一日を過ごし、親睦
を深めることができました。
安房支部では、12 月に交流会、3 支部合同カムバックセミ
ナー、2 月に平和学習会を行っています。交流会は未組の方や
退職女性教職員の方にも声をかけ、平和学習では女性部に限ら
ず青年部にも広く参加を呼びかけ、組織強化に努めています。
今年度も、12月13日に南房総市にある「自然の宿くすの
木」を会場に、60人を超える参加者でオリジナル磁器上絵付
けとバイキング形式の食事会を行いました。
オリジナル磁器上絵付けは支部女性部の先輩であり、退職後
趣味を究め指導者として活躍されている篠原恭恵さんを講師
に迎え、好きな磁器と絵を選び、それぞれのセンスを発揮して
世界に一つだけの磁器を完成させました。また、おいしい郷土
料理を食べ、おしゃべりに花
を咲かせ、お腹も心も満たさ
れました。安房支部では、今
年度組織改編があり、交流会
の企画運営を総務ではなく部
会にお任せすることになりま
した。それが、部会の理解、
協力体制につながり、参加者
の増加につながりました。
平和教育学習会は、2月7
日に予定されています。青年
部の実践報告や戦争体験談な
ど充実した内容で、今こそ知
っておかなければならない平
和について考える貴重な学習
の場になることと思います。