市場の下落局面で強み 『米国株式ロング・ショート戦略』

S trategy
投信戦略
市場の下落局面で強み
『米国株式ロング・ショート戦略』
米国株式のロング・ポジション
(買い建
リターンを S&P500 指数と比較すると、
て)
と同等のリターン獲得を、
約半分の
同等のリターンを挙げる一方、リスクは
リスク水準で可能にする。
この魅力的
約半分の水準にとどまる魅力的なリス
なリスク・リターン特性で注目を浴びて
ク・リターン特性を持つ戦略だ。
いるのが『米国株式ロング・ショート戦
米国の独立系資産運用会社である
略』
だ。同戦略の特徴や強みなどにつ
ニューバーガー・バーマンは『米国株
もう一つの特徴として、運用チーム
式ロング・ショート戦略』
を提供している。
の組織力を挙げるカンター氏。豊富な
足元は約 4000 億円の残高を保有し、2
経験を有するメンバーに加え、株式や
いて、
ニューバーガー・バーマンのポー
トフォリオ・マネージャーであるチャー
年前の 80 倍に相当する残高になった。
ルズ・カンター氏に聞いた。
充実した運用プラットフォーム
運用残高は急速に拡大
ポートフォリオ・マネージャー
チャールズ・カンター氏
リサーチ部門のプラットフォームおよび
独立したリスク管理体制をフル活用で
きるインフラが構築されている。
ポートフォリオ・マネージャーを務め
2年連続でアワード受賞
株式や債券といった伝統的な資産や
るチャールズ・カンター氏は同戦略の
投資スタイルから一線を画すリキッド・
特徴について、「米国株式のロング・
ロング・ポジションでは、中長期の
オルタナティブ市場。2014 年 6 月時点
ショートポジションに加え、米国債券の
成長性や経営の質を見るファンダメン
で過去 1 年間の資金流入の伸びが 30%
ロング・ポジションを組み入れている
タルズ分析によってアルファ(超過リ
と急速に拡大している。
点だ」と語る。
ターン)を創出。さらに、ネットエクス
なかでも注目を集めているのが「ロ
例えば、ハイ・イールド債券などは、
ポージャー(リスクにさらされている資
ング・ショート戦略」だ。株価が割安
景気動向に左右されにくい公益株と特
なタイミングで購入し値上がりしたら売
性が似ており、債券ロングを保有する
産割合)を最大 60%にとどめ、下落リ
スクを抑制しつつ安定した複利効果を
却するロング・ポジション(買い建て)
と、
ことで安定的なインカム収入確保と分
ねらう。
今後株価が下がると予想される割高な
散効果が期待できる。
「そのほか、債
一方のショート・ポジションは、リター
銘柄を売って値 下 がり後に買い戻す
券のクレジット・スプレッドの拡大や縮
ン向上目的とヘッジ目的の両面で活用
ショート・ポジション(売り建て)を組
小といった動きは、今後の株式市場の
している。
「市場動向や企業自体の競
み合わせ、市場動向の影響を抑えて絶
動向を見るうえで先行指標の役割も果
争力が低下するようなネガティブな見通
対収益を目指す。過去 15 年のリスク・
たします」と続けた。
しの場合、個別銘柄をショート(売り建
て)します。収益機会を逃さずアルファ
■市場の下落局面におけるリスクコントロールが強み
S&P500指数の下落率上位3カ月月間のリターン
0%
-0.7%
が獲得できるのも、ロング・ショート戦
米国株式ロング・ショート戦略
S&P500指数
こうした戦略の優位性が評価され、
ヘ ッジ ファンド 情 報 専 門 誌『HFM
-0.8%
Week』の『米国パフォーマンス・アワー
-2.0%
-2%
略ならではのメリットです」
(カンター氏)
-2.9%
-3.5%
ド』を 2013 年と 2014 年の 2 年 連 続で
受賞している。
市場の下落局面で強みを発揮する優
-4%
れたリスクコントロール力が魅力の『米
国株式ロング・ショート戦略』は、中
-6.0%
-6%
2012/5
2014/1
出所:ニューバーガー・バーマン
本資料は
「金融リテラシー・マーケティングvol.27」の抜き刷りです。
2013/8
長期の「負けない投資」を目指す投資
家の頼もしい味方になるだろう。
Spring 2015