日本設計とオートデスク、次世代 BIM の実現に向け

2015 年 7 月 8 日
株式会社日本設計
オートデスク株式会社
日本設計とオートデスク、次世代 BIM の実現に向け、
設備設計業務を改善する連携ツールを 2 社と共同開発
株式会社日本設計とオートデスク株式会社は、2014 年から次世代 BIM の実現を目指した
パートナーシップを進めてきました。この活動の一環で、設備設計向け BIM アプリケーション
「Autodesk Revit® MEP 2015」(以下 Revit MEP)を使用した建築設備設計の効率化を目的に、
株式会社イズミシステム設計、株式会社 NYK システムズと技術協力して開発したアプリケー
ションをお知らせします。
日本設計はこれまで、大規模プロジェクトで Revit MEP を使用した設備設計の効率化ノウハウ
を蓄積し、Revit MEP を中心に据えた新しいワークフローの構築に取り組んできました。
今回の技術協力では、日本設計が Revit MEP を中心にしたデータ連携を実務ワークフローに
適応させるための技術アドバイスを行いました。この結果イズミシステム設計が「STABRO 負
荷計算 for Revit」用に、そして NYK システムズが「Rebro2015」用に、それぞれ Revit MEP の
設備設計データを高精度な状態のまま取り込む機能を開発しました。これにより設備の設計
と施工業務で使用するデータの品質が向上し、業務を効率的に行えるようになります。
日本設計とオートデスクは、今後も専門アプリケーションとの連携を進め、日本独自の優れた
技術をオートデスクの技術と融合し、最適な BIM ワークフローを提案していきます。
技術協力により提供する新機能の主な概要
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イズミシステム設計
「STABRO 負荷計算 for Revit」
 Revit で作成した建築モデルから、
壁・窓等の躯体情報、方位別の外
皮と窓面積、部屋の負荷計算用の
諸元を自動で抽出
 熱負荷計算を実行後、国土交通省
「建築設備設計基準」に準拠した計
算書を作成。また、負荷計算結果
は Revit の建築モデルに戻すこと
が可能
 Revit のアプリケーション開発環境を使い建築モデルをダイレクト変換する機能
を開発
 提供開始日:イズミシステム設計が販売中

NYK システムズ「レブロリンク 2015」
 Revit の BIM データを「Rebro2015」 のデータに変換して取り込む機能を段階
的に提供予定
 まず Revit の意匠・構造データを「Rebro2015」に変換する機能を本日から無償
で提供開始
 Revit MEP の設備設計データを「Rebro2015」に変換する機能を今後提供予定
(時期未定)
 提 供 場 所 : オ ー ト デ ス ク 社 製 ソ フ ト ウ ェ ア 用 ア プ リ 提 供 サ イ ト 「 Autodesk
Exchange Apps」内で無償で提供
https://apps.exchange.autodesk.com/ja
【業務ワークフローと、各社アプリケーションのマッピング イメージ】
(矢印はデータ連携の方向を指す)
効率的なデータ連携をめざす「Integrated BIM」を推進
BIM のデータ連携では、「IFC」という中間ファイルを介したオープンなデータ交換が一般的で
したが、ある業務に限ったデータ連携は、その業務に必要な情報だけに絞りこんでデータ交
換を行うことが効率的です。今回のイズミシステム設計と NYK システムズは Revit の API(ア
プリケーション プログラム インターフェイス)を使用して、必要な情報を直接変換するアプリ
ケーションを開発しました。これにより、「IFC」を使用した場合と比較して変換効率が高くデー
タ量も少ない効率的な業務連携を行うことが可能になりました。
日本設計とオートデスクは、今後もさまざまな企業と技術協力を行ってワークフロー連携を進
め、建築設計生産から維持管理までの業務連携を進める「Integrated BIM」をさらに推進して
いきます。
以上
株式会社日本設計概要
1967 年創立。社員数 795 名。建築、土木の設計・監理、都市計画・地域開発などの関連業
務、リノベーション業務、コンサルティング業務を行う総合組織設計事務所。
創立当初より超高層建築の日本におけるパイオニアとして、さらには、1980 年代以降は、
「環境」をテーマとした多くの作品を創出し、「環境の日本設計」として活動。社会に求めら
れる新しい価値を創出し、高品質な建築、都市づくりを目指している。
オートデスク株式会社概要
1983 年設立。社員数約 7,300 名。米国ナスダック市場上場。より良い世界を創り出す
「デザイン」分野で世界中の人々を支援。設計者、建築家、デジタル・アーティスト、学生、
ホビー・ユーザーまで、あらゆる人々が自身の創造力を存分に発揮し、大きな成果を上げ
られるよう、優れたソフトウェア・アプリケーションやサービスを提供。
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日本設計
オートデスク
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