持続的な企業価値向上 持続的な企業価値向上に向けた事業

持続的な企業価値向上に向けた事業とCSR 活動
第一三共グループが考える持続的な企業価値向上と事業と CSR 活動を一体的に運営する企業活動全般をご説明します。
CSR 活動分野の集約
高
◗ CSR 活動分野の集約
◗ 持続的な企業価値の向上
そして、企業倫理の確立や人材育成、環境保全、医療アク
CSR 活動については、国連グローバル・コンパクトなどの
ニーズにお応えし、患者さんのお役に立つことが存在意義
セスの拡大への貢献など企業活動のさまざまな場面で社会
国際的な CSR イニシアチブや製薬企業に求められる責任あ
であり、私たちのビジネスサイクルの中核に位置していま
からの要請や期待に応える責任ある活動( CSR 活動)を、事
る活動を踏まえ、
「社会からの要請・期待」と「中長期的な事
す。創出された価値ある医薬品を社会に提供し、価値に見
業活動と不可分のものとして一体的に運営する。こうした活
業との関係性」の観点より、
六つの CSR 活動分野に集約して
合った経済的報酬をいただく。それによって得た経済的な価
動は、社会・環境価値を創造するとともに、リスク管理の観点
います(右図参照)
。
値は株主の皆さまをはじめとするさまざまなステークホル
からは、企業価値の毀損を回避することにもなり、持続的な
ダーに適切に還元するとともに、医薬品創出のための投資
企業価値の向上につながるものと考えます(下図参照)
。
• 社員と会社の相互の成長
社会からの要請・期待
製薬企業は医薬品の創出を通じて、世界中の多様な医療
• コンプライアンス経営の推進
• コミュニケーションの強化
• 環境経営の推進
• 医療アクセスの拡大
• 社会貢献活動
中長期的な事業との関係性
高
へとつなげていく。この経済的な価値の循環を持続的に成
長させていくことが、
製薬企業における企業価値の創造であ
◗ 事業とCSR 活動の一体的な運営
り、持続的に企業価値を向上させていく根幹です。
本バリューレポートの事業活動パートは研究開発、製薬技術、サプライチェーン、信頼性保証、マーケティング & セールスの
各事業活動と、各事業活動に織り込まれた CSR 活動を紹介しています。また、各事業活動にまたがる CSR 活動パートは、六つ
持 続 的な企 業 価 値 向 上
の分野ごとの活動方針と、その方針に沿った取り組みを紹介しています。
(下図参照)
。
事業活動
経済的な価値 の 循環
CSR 活 動
(経済的企業価値の創造)
研究開発
( 社 会・環 境 価 値 の 創 造 )
コンプライアンス
経営の推進
製薬技術
サプライチェーン
信頼性保証
マーケティング &
セールス
グローバルに事業を展開する製薬企業として、コンプライアンス最優先の経営を行います
取り組み事例:研究開発倫理、企業活動の透明性の確保への対応、倫理的なプロモーションなど
医薬品の創出
企業倫理の
医薬品創出の
ための投資
病に苦しむ
人々を救いたい
価値に見合った
経済的報酬
創出した経済的な価値を株主、
地域社会、社員などのさまざまな
ステークホルダーへ還元する
確立
不 可 分 のものとして
一 体 的に運 営
医療アクセスの
拡大への貢献
環境保全
CSR 活動
医療を通じた
社会的価値の
提供
社員と会社の相互の 「人材」を最重要な「資産」と位置付け、社員の先進の志、誠実さ、情熱の醸成により、長期的な成長を実現します
取り組み事例:人材育成、組織風土の醸成、労働安全衛生の推進など
成長
人材育成
コミュニケーションの
強化
環境経営の推進
医療アクセスの拡大
社会貢献活動
事業活動のすべてにおいてステークホルダーとの対話と協働を実践し、相互理解を推進します
取り組み事例:医療関係者とのコミュニケーション、株主・投資家とのコミュニケーションなど
すべての事業活動の環境負荷を認識し、グループ全体で環境経営を推進します
取り組み事例:気候変動・地球温暖化対策、医薬品環境影響評価など
第一三共のリソースを有効活用し、健康と医療の社会課題の解決に貢献します
取り組み事例:インド・アフリカにおける医療アクセス改善プロジェクト、MR ワクチン※の製造に関する技術協力など
良き企業市民として、社会課題解決に向けた直接的支援を行います
取り組み事例:東日本大震災支援活動、家族のきずなシアター、ブラジルにおけるボランティアプロジェクトなど
※ 麻疹風疹混合ワクチン
04 第一三共グループ バリューレポート 2015
第一三共グループ バリューレポート 2015 05