平成24年度 温室効果ガス総排出量の集計結果について

平成24年度 温室効果ガス総排出量の集計結果について
1 調査概要及び調査結果
(1)対象期間
平成 24 年 4 月~平成 25 年 3 月
(2)対象施設
72町有施設
(3)総排出量
2,909,185 kg-CO2
※目標値 3,180,933 kg-CO2
2 調査結果からの考察
(1)総排出量比較
・H24 の二酸化炭素(CO2)の総排出量は 2,909,185 kg-CO2 と昨年度よりも増加しました
が、目標はクリアしました。
※ 対基準年(H18)比 88.5%(△379,437 kg-CO2)
対目標年(H24)比 91.5%(△271,748 kg-CO2)
・主な増加の要因は、
① 最大の増加要因は総排出量の約43%を占める「電気の使用による温室効果ガス排出
量」の増加にある。
② 電気の使用による温室効果ガス排出量は、1kwh の電力を作るために排出される CO2
の量である「電気係数」という値に CO2 の量を乗じて算出するが、この係数の値が火
力発電の割合の急増により大きくなった(H23:0.353 → H24:0.485)。このため、
電気の使用量の増加がなくても、CO2 排出量が増加した。
【基準年からの総排出量及び電気使用による排出量、電気係数】
区分
総排出量
うち電気によるもの
電気係数
H18(基準年)
3,288,622
kg-CO2
1,472,309
kg-CO2
0.502
H19
3,147,444
kg-CO2
1,442,398
kg-CO2
0.479
H20
3,264,370
kg-CO2
1,517,958
kg-CO2
0.517
H21
3,415,233
kg-CO2
1,667,559
kg-CO2
0.588
H22
2,866,364
kg-CO2
1,231,511
kg-CO2
0.433
H23
2,724,683
kg-CO2
1,001,212
kg-CO2
0.353
H24
2,909,185
kg-CO2
1,247,944
kg-CO2
0.485
CO2 排出量の目標値:3,180,933kg
【基準年からの総排出量及び電気使用による排出量】
(2)気候の要因
・以下に平成18年度からの月別平均気温を表とグラフで示す。平成23年度と24年度は
特に冬期の気温について、大きな違いは認められない。しかし、顕著な暖冬であった平成20
年度と比べても二酸化炭素排出量は減っている。平成20年度から23年度の間には、役場庁
舎と各施設において省エネ電灯等の導入事業があり、これに伴う節電効果が、二酸化炭素排出
量の減少に対する効果が大きいと考えられる。
【平成18年度からの年度別・月別平均気温】
CO2 排出量の目標値:3,180,933kg
【平成18年度からの年度別・月別平均気温】
(4)総 括
・本年度の温室効果ガス総排出量2,909,185kg-CO2 は、H24 計画目標値3,18
0,933kg-CO2 を下回る削減量とすることができた。
(当初からの削減率 11.5%)
・しかし、平成21年度をピークに減少傾向にあった排出量が増加に転じた。電力 1khw」
を生産するのに排出される二酸化炭素量である「電気係数」が、原発事故以降の火力発電
割合の増加にともない、大幅に増加したこと(H22:0.353 → H23:0.485)による。電
気による二酸化炭素排出量は、総排出量の約43%を占めるため、
「電気係数」の増加は
二酸化炭素排出量の増に直結する。
・来年度以降も、原発が容易に再稼働しないことが予想されるため、「電気係数」の値が大
きい状態が今後しばらくの間続くと予想されるため、平成23年度を底に、平成24年度
同様、二酸化炭素排出量が若干増えた状態が続くと予想される。
3 今後の取り組み
今回の集計結果により、実行計画の削減目標値はすでに達成している状況である。しかし、
上記の要因で電気係数が高止まりすることが予想されるため、各施設において引き続き節電、
省エネ家電・照明の導入など取り組みも必要である。
また、職員個々の省エネ等への取り組みを推進し、本年度以上の削減量を達成するため、各
課・各施設で次の取り組みを引き続き推進したい。
① 事務室の不要な照明の消灯
② 公用車の経済走行(エコドライブ)
③ 暖房の節約(ウオームビズの推進)
④ 施設、設備導入時の省エネ製品(車両、暖房機器、照明、家電等)の導入
⑤ 待機電力の削減(デスクトップパソコン、プリンター)