2015 年産アーモンド第二次収穫予想量は 下方修正され 18 億ポンドと

ナッツご担当各位
2015 年7月 02 日発行
ナッツインフォメーション
東海ナッツ株式会社
2015 年産アーモンド第二次収穫予想量は
下方修正され 18 億ポンドと発表されました!
7 月 1 日(日本時間 2 日未明)NASS より 2015’CROP 米国産アーモンドの第二次
収穫予想が 18 億ポンドと発表されました。事前の予想では第一次収穫予想の 18 億
5,000 万ポンドを上回るのではないかという見方が優勢でしたが、第一次より 3%の
減少、昨年の収穫実績より4%減少という結果となりました。過去5年間の第一次・
第二次収穫予想量と最終収穫量(実績数量)を下表に示します。
CROP YEAR
第一次収穫予想量
第二次収穫予想量
最終収穫量(ABC)
2011/2012
1,750 MILL.LBS
1,950 MILL.LBS
2,020 MILL.LBS
2012/2013
2,000 MILL.LBS
2,100 MILL.LBS
1,884 MILL.LBS
2013/2014
2,000 MILL.LBS
1,850 MILL.LBS
2,009 MILL.LBS
2014/2015
1,950 MILL.LBS
2,100 MILL.LBS
1,862 MILL.LBS
2015/2016
1,850 MILL.LBS
1,800 MILL.LBS
???
☆近年収穫予想(特に第二次)と実際の収穫量との乖離が目立ち、NASS から発表される
数値への信頼性は大きく揺らいでいます。マーケットは干ばつ(水不足)を背景として
引き続き上がりやすく下がりにくくなっており、正確な収穫量は収穫してみなければ
分からないとは言え、想定より減産見込みの発表を受け強含む可能性が高くなります。
SOUTH-VALLEY FARMS 写真提供
人工水路の水位もかなり低下しています。
2015 年米国産クルミのについて
☆LIGHT-COLOR の現物在庫は少なくなっていますが、UMBER 系は未成約の在庫が
かなり多く残っており、本年度(2015’CROP)への繰り越し量が相当量増加すると
予想されます。2015’CROP の生育が順調に進めば昨年以上の収穫量が期待され、
新物価格は緩んでくるものと考えられます。日本向けクルミ出荷量は、累計で前年比
36.7%増となっており、他の主要消費国で使用量が伸び悩む中、根強い安定的な国内
需要があることを示しております。
2015 年トルコ産ヘーゼルナッツについて
☆6月中に産地調査を行なったうえ 2015’CROP 収穫量の見直し結果が発表される
予定でしたが、7 月 20 日頃にずれ込むこととなりました。現地では雨が続き、日照
時間が少ないためヘーゼルナッツの生育に遅れが生じているようです。今のところは
収穫量に影響が出る(減産)との情報はありませんが、例年より新物の船積み・入荷が
遅れる見込みです。
☆収穫量が回復すれば、価格は下落に転じます。既にその兆しは見え始めておりますが、
日本を含めて 2014’CROP の異常な高値で各国ユーザーとも在庫に余裕がなく、
価格が下がり切る前に買いが入ってしまうという悪循環で価格の下落が遅れて行く
可能性が高いと考えられます。2014’CROP の異常高値での販売で生産者や中間の
取扱業者が十二分に潤っており、売り急ぐ気配はまったくありません。
各産地のピーナッツ概況について
☆2015’CROP 南アフリカ産ピーナッツは、各工場での選別作業の最中ですが、昨年
2014’CROP 収穫量=約 100,000 トンに対し 60,000 トンを割込む大幅減産が
決定的となり、先行していた契約分の原料(特に 50/60 や 60/70 の小粒)の確保を
見極める必要があり、現在全社売りをストップしております。
☆米国南東部ジョージア州などピーナッツ主要産地に華氏 100°(約 37.8℃)を超える
熱波が襲来し、急速な土壌水分の低下で干ばつの恐れがあり、今後の相場への影響が
出ることも予想されます。
お問合せは、お気軽にどうぞ。
TEL 03-3254-8093
(文責;石毛)