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T O P
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A L
C S 01
「光・風・音」のイメージ
中学校のシンボル白百合館が誕生
念願の礼拝堂や新しい設備を紹介
学院創立120周年記念の整備事業である
「白百合館」
が今年1月、完成しました。
1階は同窓会みどり野会の会館に、2階には礼拝堂をはじめ部活や授業で使用する
集会室、茶室としても使える和室を備えています。
新しい白百合館への思いや設備について深谷昌一校長にお話を伺いました。
白百合館外観
礼拝堂の前のホワイエ
9年越しの願い
礼拝堂の完成
に礼拝堂を」
と願い続けていらっしゃ
拝堂が完成したことに大変感謝し、
嬉
った深谷校長。
「かつて白百合寮の前
しく思っております」
と話されます。
を通って通勤していました。
寮の生徒
礼拝堂の献堂式は今年1月に行わ
たちが夕方の礼拝をする姿を見なが
れ、
新学期が始まってからは生徒たち
「白百合館」
が完成しました。
かつての
ら、
『いつかここに礼拝堂を創りたい』
や教員の礼拝がここで行われていま
白百合寮の跡地と新たに購入した隣
と思うようになったのです。高校には
す。
接地を加えた土地に建てられ、
2009
礼拝堂がありますが中学校にはなく、
年から始まった学院創立120周年
これまでの礼拝は講堂で行われてい
記念整備事業としては最後のものと
ました。
しかし、
中高一貫教育として
なります。
内・外観ともオフホワイト
中学校にもキリスト教教育を受ける
今年1月、中学校の北側に新しく
でまとめられ、
女子教育の場にふさわ
ための象徴的な場所がほしい、
そのた
しい清楚な雰囲気が漂います。
めにもやはり礼拝堂が必要だと思っ
その白百合館の2階には、
深谷昌一
たのです。
こうした願いが学院の120
校長のたっての願いであった礼拝堂
周年記念事業の中に組み入れていた
が造られました。9年前から
「中学校
だけたこと、
またこのような立派な礼
深谷昌一 校長
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ハンドベルクワイア 練習の様子
集会室とホワイエでは毎日ハン
ドベルクワイアが活動していま
す。新しい練習場所について
「鏡を備え付けていただいたの
で、
ハンドベルの鳴らし方をみん
なで確認し合うことができます。」
と部長の朝倉明日香さんは話し
ます。充実した設備にみんな満
足し、
練習に励んでいます。
光 ・ 風 ・ 音を感じる
静かな祈りの場に
「光 ・ 風 ・ 音」
をイメージして造ら
れた礼拝堂。
「光」
は神の御言葉の招き
による一筋の光、
「風」
は聖霊の動きを
表す空気の流れ、
「音」
は心を導く静け
さと響きを表しています。
こうした意
茶道部 練習の様子
味の他にも深谷校長は
「礼拝堂全体に
週に1回、
和室で稽古をする茶
道部。3年の服部円香さん、
関
谷愛美さん、
金澤しほさんは
「畳
の香りが清々しくて気が引き締
まる」
「炉も切ってあり、本当の
茶室のよう」
と嬉しそうに話しま
す。優しい先生のご指導のもと、
恵愛祭に向けて練習を重ねて
います。
風を対流させているので常に快適な
室温であること、
太陽光発電で自然の
恵みの光を取り入れていること、
とて
も静かな空間で心を鎮めることがで
きることも考えて造られています」
と
話されます。
また石でできた講壇は岩
の上に建てられた教会を、
4つの照明
は四福音書を表すなど随所にキリス
ト教への敬虔たる思いも。約200名
が入れる広さについても
「生徒との距
離が近く、
一人ひとりに話しかけられ
るようでとてもいいですね」
と深谷校
長は話されます。
さらに礼拝堂の前の
ホワイエにはみどり野会から寄贈さ
れたすばらしいステンドグラス・ダ
ルドヴェールが飾られ、
祈りの場にふ
さわしい美しく崇高な輝きを放って
います。
エントランスホール
卒業生とふれあえる
すばらしい教育環境
白百合館の2階にはこうした礼拝
1階はみどり野会の会館に。
それま
具体的に思い描くことができます。
こ
で高校にあった事務局をこちらに移
れまでも職業体験などで卒業生の方
転、
他にも会議室や多目的ホール、
サ
々のもとへお邪魔する機会はありま
ロンなどが設けられ、
みどり野会の総
した。
しかしこのように中学生と卒業
会が行われるなど学院の卒業生たち
生の方々が気軽にふれあえる場がで
の交流の場としても大変有意義に活
きて、
さらに学院としてのすばらしい
用されています。深谷校長は
「ここに
教育環境が整ったと実感しておりま
みどり野会の方々がいらっしゃるこ
す」
とも。キリスト教教育の拠点とな
とで、
常に生徒たちを温かい目で見
る礼拝堂や中学生の健やかな学生生
堂の他にも授業や部活動などで使用
守ってくださっているという安心感
活のための設備、
みどり野会の活動の
する集会室、
茶室となるように造られ
があります」
と話されます。
また
「生徒
場を備えた白百合館。
中学校のシンボ
た和室も完備。
こちらではハンドベル
たちにとっては卒業生の方々を身近
ル的建物として、
また世代を超えた学
クワイアや茶道部が日々部活動を行
で見られることで、
『将来こういう女性
院の交流の場として、
これから発展を
っています。
になりたい』
と自分の輝かしい未来を
続けていきます。
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