別紙③ 幻の地酒「大野川」を再生する ∼北斗市(大野地区)新観光資源創生のアイデア 2015.3.16 コミュニティースペース大野川(仮)をつくる会代表・柴田靖子 キーワード 流通しない(地産地消) 農業の再興(環境保護) 大野地区の再興(地域振興) ★ 幻の地酒再生について∼コンセプト∼ 「大野川」との出会い 老母の土地活用を考えるべく、2013 年秋から 2014 年末にかけて、いくど か北斗市大野地区を訪れました。訪れるたび、場所の持つ魅力に引き込まれま したが、いち観光客として「こんなに素晴らしい温泉があるのに地酒がないの は寂しい」と感じました(まことに勝手な意見ですが)。 訪れた郷土資料館で、かつて中村長八郎氏(私の曾祖父にあたる人です)が 管理していた造醸所で「大野川」という地酒がつくられていたということを知 り、なにか大きなロマンを感じて「再生できたら素晴らしい」と考えるように なりました。 コンセプト 戦前に滅びてしまった地酒について、丁寧にエピソードや情報を掘り起こす ことは容易ではありませんが、困難が大きいほどそれを復活させることは、旅 好きにとってとても魅力的なできごとです。 全国のかたがたが大野地区に目を向けために格好の話題作りになるに違いあ りません。 また、 「お取り寄せ」が当たり前になりわざわざそこに出向かなくても全国ど こからでも購入できる今の時代に、むしろ積極的な流通路を考えず、 「大野地区 を訪れないと飲むことができない幻の酒」という不便を設定することは、旅好 きにはたまらない付加価値として活き、集客につながるのではないかと期待し ます。 地産地消のお米による地酒 かつては、大野地区での米作りは、飯用よりも酒用が主流であったと聞いて います。大野地区にある休遊農地を有効活用し、まずは酒作りに適した田んぼ を再生し、地産米 100%の地酒作りとすることが肝心です。 醸造所再建が困難な場合 かつての醸造所は現存しないと思われますし、醸造所は広い敷地を必要とし、 杜氏も不足しているようです。再建することは物的にも人的にも困難かもしれ ません。生産については、既存の醸造所に依頼するのが現実的かと思います(も ちろん、大野地区に酒蔵があれば観光名所として魅力が倍増するでしょうけれ ど…)。 函館市の地酒「菜の花の沖(司馬遼太郎の同名小説による命名)」の販売元・ 竹林商店さんは、岩手県盛岡市の菊の司酒造さんに生産を依頼しているようで す。相談にうかがえば、よいアドバイスがいただけることと思います。 ★ 参考 ○ 竹林商店(代表・竹林朔三氏) 北海道函館市万代町 16-27 tel.0138-41-1561/fax.0138-41-1562 mail: [email protected] http://www.hakodate.or.jp/takebayashi/default.htm ○ 菊の司酒造 岩手県盛岡市紺屋町 4-20 tel.0196-24-13111/fax.0196-24-6592 mail: [email protected] http://www.kikunotsukasa.jp 以上。
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