発刊に寄せて 豊後大野市長 橋本 祐輔 本市は平成27年3月31日をもって5町2村が合併して10年を迎えました。新しい自治体の誕生から の来し方を顧みて、行く末を展望する時でもあります。 この間、日本ジオパーク認定への取組等を通して、市内各地域には数多くの素晴らしい財産がある ことを市民が再認識しているところです。自然景観であり、伝統芸能・文化であり、豊かな食、そして そこに暮らす「人」そのものが「宝」であることを確認する営みを通じて、ここに生まれ、育ったことが 誇りに思えるような子どもたちを育てることが、大人の使命であると考えます。 今後も持続可能な自治体運営を目指して、本市が持っている地域資源を最大限生かしたまちづくりを 進めてまいります。 ここに、市民が主体の地方自治の実現と協働によるまちづくりを推進するために、市民が中心となっ て平成24年3月に「まちづくり基本条例」を制定しましたのでご紹介します。 「豊後大野市まちづくり基本条例」【前文】 豊後大野市は、「豊かな自然と文化を未来につなぐ、やすらぎ交流都市」を目指し、三 重町、清川村、緒方町、朝地町、大野町、千歳村、犬飼町の旧大野郡5町2村が合併 してできたまちです。 私たちのまちは、秀麗な山々に囲まれ、清流「大野川」や緑豊かな田園など美しい自然 に恵まれた地域で、数多くの有形無形の郷土の文化が残る「自然美豊かな歴史と文化の 薫るまち」です。 私たちは、この豊かな自然と肥沃な大地、そして、先人たちの英知とたゆまぬ努力により 脈々と受け継がれてきた歴史、文化、伝統といった財産を維持、発展させ、次の世代に引 き継いでいかなければなりません。 時代は、本格的な地方分権型社会へと移り、自己決定・自己責任に基づく自立した自治 体運営が求められる中で、私たちの財産を次代に継承していくためには、私たちが望む、目 指す、理想とするまちに向かって、自ら考え、責任を持って行動していくことが必要です。 そこで私たちは、未来へ向けて活力ある豊後大野市を創っていくため、市民が自治の主 体であることを自覚し、地方自治の本旨に則り、市民、市議会、行政のそれぞれの役割や 関係、まちづくりの仕組みやルールを明らかにした豊後大野市の最高規範となる「豊後大野 市まちづくり基本条例」をここに制定します。 この要覧により、本市の現状と将来像をご理解いただき、さらなる市勢発展にお力添えをいただけれ ば幸いです。
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